JP3677151B2 - 釣糸ガイド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣糸繰出時及び釣糸巻取時に釣糸を案内するための釣糸ガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の釣糸ガイドは、例えば実開平1−121368号公報に開示されているように、釣糸を案内するための案内環と、この案内環を固定可能な固定環とを備えており、案内環の一側面を固定環の内フランジに当接させた状態で接着剤を塗布することによって、案内環を固定環に固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の釣糸ガイドは、案内環の一側面のみを接着剤を介して固定環に固定しているだけなので、魚釣時に海水が被って、この海水中に含まれる塩分の作用によって案内環と固定環との接着部分の耐久性が低下した場合、例えば釣竿や釣糸ガイドなどを岩にぶつける等の衝撃によって、案内環が固定環から容易に脱落してしまう。
【0004】
また、従来の釣糸ガイドの案内環は、その一側面のみを固定環の内フランジに当接保持させた状態で接着固定されているだけなので、他側面方向(即ち、案内環の一側面を固定環の内フランジから離間させる方向)に対する保持性に劣った構成となっている。従って、魚釣時において、釣糸繰出方向及び釣糸巻取方向の両方向に移動する釣糸からの力が案内環に作用することによって、案内環と固定環との接着部分の耐久性が低下した場合、他側面方向に案内環が固定環から容易に脱落してしまう。
【0005】
上述したような各種の問題を解決するために、例えば接着剤の量を多くすることも考えられるが、釣糸ガイドの軽量化が困難になるといった新たな問題が発生してしまう。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために成されており、その目的は、案内環の側面を挟持して固定環に固定することによって、耐久性に優れた軽量の釣糸ガイドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明によると、釣糸が挿通される案内環と、この案内環を保持することが可能な保持枠と、この保持枠を釣竿に取り付けるための取付脚とを備えた釣糸ガイドであって、前記保持枠には、前記案内環を両側から挟持するための挟持部が設けられ、この挟持部は、前記保持枠から張り出して前記案内環の一側面に当接可能な一側当接部と、前記案内環の他側面に当接して前記一側当接部と共に前記案内環を両側から挟持する他側当接部とで形成され、この他側当接部は、前記保持枠に取り付けられた合成樹脂製の当接部を有し、この合成樹脂製の当接部は、前記案内環の他側面から取付脚に亘る保持枠の内部領域を覆う形状を有する釣糸ガイドが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態に係る釣糸ガイドについて、図1〜図3を参照して説明する。
図1には、本実施の形態の釣糸ガイド2が釣竿4に複数個取り付けられている状態が示されている。釣竿4の基端側には、釣糸6が巻回されるリール8が設けられており、このリール8から送り出された釣糸6を釣竿4の先端側(即ち、穂先側)に案内するために、釣竿4には、複数個の釣糸ガイド2が所定の間隔で取り付けられている。なお、図1では、その一例として、釣竿4の基端側の握り部10から延出した元竿管12a、この元竿管12aから延出した中竿管12b、そして、この中竿管12bから延出した穂先竿管12cの各々の竿管先端に夫々釣糸ガイド2が取り付けられている。
【0009】
図2(a),(b)及び図3(a)に示すように、釣糸ガイド2は、釣糸6が挿通される案内環14と、この案内環14を固定することができるように構成されたガイド本体とから構成されている。
【0010】
案内環14は、例えば、SIC、アルミナ、ジルコニア等のセラミックスなどの材料で一体成形することが可能であり、この案内環14に挿通された釣糸6に対する摩擦力を低減させてスムーズに釣糸6を挿通させることができるように、その形状を円環状又は楕円環状などに任意に設計することができる。この場合、案内環14の側面は、その全体に亘って面取り或いはテーパを施すことが好ましい。
【0011】
ガイド本体は、案内環を固定可能な固定環として機能し、例えば、ステンレス、真鍮、チタン等の金属、又は、合成樹脂などの材料で一体成形することが可能であり、案内環14を挟持することが可能な挟持部を有する保持枠16と、この保持枠16を所定の角度で釣竿4に取り付けるための取付脚18とを備えている。
【0012】
保持枠16に設けられた挟持部は、案内環14の側面を両側から挟持することができるように、案内環14の一側面(即ち、釣竿4の基端側(リール8側)に対向した面)に当接可能な基端側当接部20(図2(a)参照)と、案内環14の他側面(即ち、釣竿4の穂先側に対向した面)に当接可能な穂先側当接部22(図2(b)参照)とを有しており、基端側当接部20と穂先側当接部22との間に案内環14を挟持することによって、案内環14を保持枠16に対して脱落防止状態で堅牢に固定することができるようになっている。
【0013】
本実施の形態では、その一例として、基端側当接部20は、図2(a)に示すように、案内環14の一側面全体を均一に当接させることができるように、案内環14の一側面に沿って保持枠16から張り出した形状を成している。
【0014】
また、穂先側当接部22は、図2(b)に示すように、基端側当接部20に対向して保持枠16から一体的に突設されており、案内環14の他側面を部分的に当接させることができるような形状を成している。具体的には、穂先側当接部22は、保持枠16の対向した位置に2箇所設けられており、図2(b)のような楕円環状の案内環14を用いた場合には、案内環14の短軸方向に沿った両側に2箇所設ける。なお、穂先側当接部22の形状及びその設置個数は、案内環14の他側面を部分的に当接させることができれば、図2(b)に示すような形状及び設置個数に限定されることは無い。
【0015】
このような挟持部、即ち、基端側当接部20と穂先側当接部22によって案内環14を保持枠16に挟持する方法としては、例えば、案内環14を基端側当接部20に当接させた後、所定のカシメ具で穂先側当接部22を案内環14の他側面方向に折り込む方法や、穂先側当接部22を予め折り込んで基端側当接部20に対向させた後、基端側当接部20と穂先側当接部22との間に案内環14を取付脚18側から挿入する方法などを適宜用いることができる。
【0016】
この場合、保持枠16に対する案内環14の固定状態を更に向上させるため、案内環14と保持枠16との間に所定の接着剤を塗布することが好ましい。
このような挟持部に案内環14が挟持された釣糸ガイド2は、図3(b)に示すように、取付用糸24によって取付脚18を釣竿4上に巻き付けた後、取付用糸24の表面に所定の接着剤26を塗布することによって、釣糸ガイド2を図1に示すように釣竿4に取り付けることができる。
【0017】
本実施の形態の釣糸ガイド2によれば、基端側当接部20及び穂先側当接部22から成る挟持部によって案内環14の側面を両側から挟持して保持枠16に固定させるようにしたため、いかなる使用状態及び使用環境でも、特に、魚釣時において釣糸繰出方向及び釣糸巻取方向の両方向に移動する釣糸からの力が案内環14に作用した場合でも、挟持部によって案内環14が両側から堅牢に挟持されているため、案内環14が保持枠16から脱落することは無い。
【0018】
また、穂先側当接部22を部分的に配置したことによって、釣糸ガイド2全体の軽量化を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る釣糸ガイドについて、図4を参照して説明する。
【0019】
本実施の形態は、保持枠16に設けられた挟持部の改良であり、その他の構成は、第1の実施の形態と同一であるため、図面上に同一符号を付して、その説明を省略すると共に、以下の説明では、挟持部の説明に止める。
【0020】
本実施の形態に適用した挟持部は、第1の実施の形態と同一の構成を有する基端側当接部20(図4(b)参照)と、案内環14の他側面(即ち、釣竿4の穂先側に対向した面)に当接可能な穂先側当接部(図4(a)参照)とを有しており、基端側当接部20と穂先側当接部との間に案内環14を挟持することによって、案内環14を保持枠16に対して脱落防止状態で堅牢に固定することができるようになっている。
【0021】
穂先側当接部は、図4(a)に示すように、基端側当接部20に対向して配置されており、案内環14の他側面を部分的に当接させることができるように、保持枠16の一端に一体的に突設された第1の穂先側当接部28と、保持枠16の他端側に着脱自在に取り付けることが可能な第2の穂先側当接部30とを備えて構成されている。なお、第2の穂先側当接部30は、例えば、合成樹脂などの材料で一体成形することが可能である。
【0022】
このような挟持部において、図4(a)のような楕円環状の案内環14を用いた場合には、この案内環14の長軸方向に沿った両側を部分的に当接させるように、案内環14の長軸方向に沿った一端側に第1の穂先側当接部28を配置すると共に、案内環14の長軸方向に沿った他端側に第2の穂先側当接部30を着脱自在に取り付ける。
【0023】
このような挟持部、即ち、基端側当接部20と第1及び第2の穂先側当接部28、30によって案内環14を保持枠16に挟持させる場合には、案内環14を基端側当接部20と第1の穂先側当接部28との間に挿入して、この案内環14の一側面を基端側当接部20に当接させた後、第2の穂先側当接部30を保持枠16に取り付ければ良い。
【0024】
この場合、保持枠16に対する案内環14の固定状態を更に向上させるため、案内環14と保持枠16との間に所定の接着剤を塗布することが好ましい。
本実施の形態の釣糸ガイド2によれば、基端側当接部20及び第1及び第2の穂先側当接部28、30から成る挟持部によって案内環14の側面を両側から挟持して保持枠16に固定させるようにしたため、いかなる使用状態及び使用環境でも、特に、魚釣時において釣糸繰出方向及び釣糸巻取方向の両方向に移動する釣糸からの力が案内環14に作用した場合でも、挟持部によって案内環14が両側から堅牢に挟持されているため、案内環14が保持枠16から脱落することは無い。
【0025】
また、第2の穂先側当接部30は、案内環14の他側面から取付脚18に亘る保持枠16の内部領域を覆うような形状を成すことが好ましい。このような形状にすることによって、釣糸ガイド2の穂先側を凹凸の無い略平坦な面とすることができるため、魚釣時において釣糸繰出方向及び釣糸巻取方向の両方向に移動した場合における釣糸ガイド2に対する糸絡みを完全に防止することができる。
【0026】
更に、このような形状の第2の穂先側当接部30を保持枠16に取り付けた場合には、この第2の穂先側当接部30を釣糸ガイド2の緩衝材として機能するため、釣糸からの力が案内環14を介して釣糸ガイド2に作用した場合でも、この外力を第2の穂先側当接部30によって吸収することができる。この結果、釣糸ガイド2の耐久性を更に向上させることができる。
【0027】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る釣糸ガイドについて、図5を参照して説明する。
本実施の形態は、保持枠16に設けられた挟持部の改良であり、その他の構成は、第1の実施の形態と同一であるため、図面上に同一符号を付して、その説明を省略すると共に、以下の説明では、挟持部の説明に止める。
【0028】
本実施の形態に適用した挟持部は、案内環14の側面を両側から挟持することができるように、案内環14の一側面(即ち、釣竿4の基端側(リール8側)に対向した面)に部分的に当接可能な基端側当接部32(図5(a)参照)と、案内環14の他側面(即ち、釣竿4の穂先側に対向した面)に部分的に当接可能な穂先側当接部34(図5(b)参照)とを有しており、基端側当接部32と穂先側当接部34との間に案内環14を挟持することによって、案内環14を保持枠16に対して脱落防止状態で堅牢に固定することができるようになっている。
【0029】
具体的には、基端側当接部32及び穂先側当接部34は、保持枠16の対向した位置に夫々2箇所ずつ設けられており、2つの基端側当接部32を結ぶ線分と2つの穂先側当接部34を結ぶ線分とが交差するように、保持枠16に一体的に突設されている。例えば図5のような楕円環状の案内環14を用いた場合、基端側当接部32は、案内環14の長軸方向に沿った両側に2箇所設けると共に、穂先側当接部34は、案内環14の短軸方向に沿った両側に2箇所設ける。なお、基端側当接部32及び穂先側当接部34の形状及びその設置個数は、案内環14の他側面を部分的に当接させることができれば、図5に示すような形状及び設置個数に限定されることは無い。
【0030】
このような挟持部、即ち、基端側当接部32と穂先側当接部34によって案内環14を保持枠16に挟持させる方法としては、例えば、案内環14を基端側当接部32に部分的に当接させた後、所定のカシメ具で穂先側当接部34を案内環14の他側面方向に折り込む方法や、穂先側当接部34を予め折り込んで基端側当接部32に対向させた後、基端側当接部32と穂先側当接部34との間に案内環14を取付脚18側から挿入する方法などを適宜用いることができる。
【0031】
この場合、保持枠16に対する案内環14の固定状態を更に向上させるため、案内環14と保持枠16との間に所定の接着剤を塗布することが好ましい。
本実施の形態の釣糸ガイド2によれば、基端側当接部32及び穂先側当接部34から成る挟持部によって案内環14の側面を両側から挟持して保持枠16に固定させるようにしたため、いかなる使用状態及び使用環境でも、特に、魚釣時において釣糸繰出方向及び釣糸巻取方向の両方向に移動する釣糸からの力が案内環14に作用した場合でも、挟持部によって案内環14が両側から堅牢に挟持されているため、案内環14が保持枠16から脱落することは無い。
また、基端側当接部32及び穂先側当接部34を保持枠16に部分的に形成したことによって、釣糸ガイド2を更に軽量化させることが可能となる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、案内環が、保持枠から張り出した一側当接部と、保持枠に取り付けられた合成樹脂製の当接部を有する他側当接部とで両側から挟持され、合成樹脂製の当接部が、案内環を介して作用する外力を吸収する緩衝材として機能することによって、耐久性に優れ、更に、合成樹脂製の当接部が案内環の他側面から取付脚に亘る保持枠の内部領域を覆う形状を有することによって、釣糸ガイドの他側面側を凹凸の無い略平坦な面とすることができ、糸絡みを完全に防止することができる軽量の釣糸ガイドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣糸ガイドが複数個取り付けられた釣竿の構成を示す図。
【図2】(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る釣糸ガイドの構成を釣竿の基端側(リール側)から見た図、(b)は、釣竿の穂先側から見た釣糸ガイドの構成を示す図。
【図3】(a)は、図2(b)のA−A線に沿う断面図、(b)は、釣糸ガイドが取り付けられた釣竿の部分断面図。
【図4】(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る釣糸ガイドの構成を釣竿の穂先側から見た図、(b)は、釣糸ガイドが取り付けられた釣竿の部分断面図。
【図5】(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る釣糸ガイドの構成を釣竿の基端側(リール側)から見た図、(b)は、釣竿の穂先側から見た釣糸ガイドの構成を示す図。
【符号の説明】
14 案内環
16 保持枠
18 取付脚
20 基端側当接部
22 穂先側当接部

Claims (1)

  1. 釣糸が挿通される案内環と、この案内環を保持することが可能な保持枠と、この保持枠を釣竿に取り付けるための取付脚とを備えた釣糸ガイドであって、
    前記保持枠には、前記案内環を両側から挟持するための挟持部が設けられ、この挟持部は、前記保持枠から張り出して前記案内環の一側面に当接可能な一側当接部と、前記案内環の他側面に当接して前記一側当接部と共に前記案内環を両側から挟持する他側当接部とで形成され、この他側当接部は、前記保持枠に取り付けられた合成樹脂製の当接部を有し、この合成樹脂製の当接部は、前記案内環の他側面から取付脚に亘る保持枠の内部領域を覆う形状を有することを特徴とする釣糸ガイド。
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