JP3702109B2 - レール取卸し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の貨車を連結して運搬したロングレールを貨車から取り卸すレール取卸し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ロングレール交換の際には、新たなロングレールをロングレール運搬車によりレール交換箇所に搬送して、線路脇に新たなロングレールを卸している。ロングレールを地面上に卸す際には、地面に打ち込んだアンカーとロングレールの端とをワイヤで結び、ロングレール運搬車を走行させることにより、ロングレール運搬車の最後尾の貨車のエプロン機構からロングレールを長手方向に沿って卸している。
【0003】
この場合、ロングレールを搭載位置からロングレール運搬車の最後尾の貨車のエプロン機構へ誘導する必要があり、エプロン機構に誘導する際に、作業者の人力に頼ってロングレールの高さを調整したり、横方向の位置を調整したりしていたので大変な労力と熟練を必要とするという問題があった。
【0004】
そこで、特開平7−304447号公報にあるように、回転するローラによりロングレールを挟んで送るレール巻取機を設け、レール巻取機によりロングレールをエプロン機構にまで送り、省力化を図ったものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来のものでは、ロングレールを引き出すために、レール巻取機がピッチング運動やヨーイング運動できるように支持しなければならず、装置が複雑・大型になるという問題があった。また、レール巻取機を2台並べて配置した場合、装置が大型であるためにロングレール運搬車の左右両側からロングレールを取り卸すようには構成できるが、片側から2本のロングレールを取り卸すような構成を取ることができず、使い勝手が必ずしも十分はないという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、簡単な構成でロングレールを取り卸すことができると共に、使い勝手がよいレール取卸し装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
複数の貨車を連結してロングレールを搭載し、前記貨車の走行に伴って最後尾の前記貨車に設けたエプロン機構から前記ロングレールを長手方向に沿って卸すレール取卸し装置において、
最後尾の前記貨車に、前記ロングレールを搭載位置から前記エプロン機構に引き出すウインチを設けると共に、前記ロングレールの長手方向と直行する方向に移動可能な案内部材により前記ロングレールを直交方向に移動する横送り機構を配置し、かつ、前記ウインチは架台上に設けると共に、前記横送り機構は前記架台の下側に配置し、また、前記エプロン機構は、左右一対の樋機構を備え、該樋機構にはそれぞれ2列の案内溝を形成したことを特徴とするレール取卸し装置がそれである。
【0008】
あるいは、前記ロングレールの下側に設けた昇降可能な昇降部材の昇降により前記ロングレールの高さを調整する高さ調整機構を設けてもよい。更に、前記エプロン機構は、前記ロングレールを前記貨車上から地上に案内するシュートを備え、前記シュートを格納位置と案内位置との間で揺動するようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1はロングレール運搬車の最後尾の貨車で、この貨車1に連結されている前の貨車2にはロングレール4が搭載されている。最後尾の貨車1には、貨車1の後尾側にウインチ6が設けられており、前の貨車2よりには、第1高さ調整機構8が設けられている。
【0010】
最後尾の貨車1の中央付近には、第2高さ調整機構10が設けられている。ウインチ6は架台12上に設けられており、架台12の下側には横送り機構14が配置されている。そして、最後尾の貨車1の後端にはエプロン機構16が配置されている。
【0011】
ウインチ6は、図2に示すように、電動モータ17によりドラムを回転してワイヤ18を繰出しあるいは巻き上げることができるものであり、電動モータ17は貨車1に搭載する図示しない制御盤に内蔵されたインバータ回路により、最高速度及び加速度等が制御される。
【0012】
架台12の下側に設けられた横送り機構14は、図2、図3に示すように、一対の円筒状の案内部材19,20を備え、一対の案内部材19,20は、搭載するロングレール4の長手方向と直交する方向に形成された2組の案内レール21,22に移動可能に支持されている。また、一対の案内部材19,20はそれぞれ油圧シリンダ24,26により移動されるように接続されている。
【0013】
第1高さ調整機構8と第2高さ調整機構10とは同じ構成であるので、第1高さ調整機構8について、図4〜図6によって説明する。第1高さ調整機構8は、昇降部材28を備え、昇降部材28は搭載するロングレール4の長手方向と直交する方向に伸びた円筒状で、幅の狭いローラ30が多数回転可能に並べられて形成されている。
【0014】
昇降部材28の両端には、ロングレール4と平行に支持部材32,34が取り付けられており、支持部材32,34は、横梁35a,35bにより連結されている。支持部材32,34の中央には案内柱36,38が立設されている。案内柱36,38に対抗して、第1高さ調整機構8の架台40には、支柱42,44が立設されており、案内柱36,38に取り付けられた挟持板46〜49により支柱42,44が挟まれて、昇降部材28が支柱42,44に沿って昇降できるように構成されている。
【0015】
支持部材32,34の両端にはそれぞれ支柱50〜53が立設されており、それぞれの支柱50〜53の先端と架台40との間が、油圧シリンダ54〜57により接続されている。尚、支持部材32,34には、鉛直な軸の廻りに回転可能に支持されたガイドローラ58,60が設けられている。また、昇降部材28の前後には昇降部材28の上部が飛び出す状態となるように形成されたガイドカバー62,64が設けられており、ガイドカバー62,64も昇降部材28と共に昇降するように横梁35a,35bに支持されている。
【0016】
一方、エプロン機構16は、図7,図8に示すように、左右一対の樋機構66,68を備え、樋機構66,68にはそれぞれ2列の案内溝70〜73が形成されている。案内溝70〜73は前方に向かって大きく開口されており、後方に向かってはその幅が徐々に狭まるように形成されている。案内溝70〜73の後方端には案内溝70〜73を間にしてそれぞれ一対のガイドローラ74〜81が回転可能に設けられている。
【0017】
また、各案内溝70〜73の延長上には、それぞれシュート82〜85が設けられており、右側のシュート82,83とが対となって、また左側のシュート84,85が対となって案内溝70〜73の溝方向と直交する支持軸86,88の廻りに揺動可能に形成されている。それぞれ対となっているシュート82〜85は、油圧モータ90,92により揺動駆動され、図8に二点鎖線で示す格納位置aと実線で示す案内位置bとの間で揺動できるように構成されている。
【0018】
格納位置aは、シュート82〜85が貨車1の走行の支障にならないように、貨車1内に格納される位置であり、案内位置bは、シュート82〜85を通るロングレール4を地上に案内する位置である。また、各樋機構66,68は油圧シリンダ94,96を駆動して、案内溝70〜73の張出位置を調整できるように構成されている。
【0019】
次に、前述した本実施形態のレール取卸し装置の作動について説明する。
まず、図4に示すように、ウインチ6から引き出したワイヤ18を貨車2に搭載したロングレール4に締結する。その際、ワイヤ18はロングレール4の後端ではなく、後端よりも前側に締結する。締結する際には、金具等を用いれば締結が容易になる。
【0020】
そして、電動モータ17を駆動してワイヤ18を巻き上げる。これにより、ロングレール4は貨車2上から最後尾の貨車1に引き出され、第1高さ調整機構8上に引き出される。その際、ロングレール4はガイドカバー64により案内されながら、昇降部材28上を通過する。ロングレール4の高さが低い場合には、油圧シリンダ54〜57を駆動して昇降部材28を上昇させる。逆にロングレール4が高い場合には昇降部材28を下降させる。
【0021】
更に、ロングレール4がウインチ6により引き出されると、ロングレール4は第2高さ調整機構10に達する。引き出されたロングレール4は第1高さ調整機構8と同様に、昇降部材28上を通過し、油圧シリンダを駆動することにより、ロングレール4の高さを調整することができる。第1高さ調整機構8及び第2高さ調整機構10によりロングレール4の高さを調整することにより、横送り機構14及びエプロン機構16の高さに合わせてロングレール4の高さを容易に調整できる。
【0022】
横送り機構14に達したロングレール4は、案内部材19,20を移動して、ロングレール4がいずれかの案内溝70〜73に合致するように調整される。図2,図3に示すように、案内部材19,20を移動することにより、ロングレール4が横方向に移動される。
【0023】
そして、更にロングレール4が引き出されると、ロングレール4は横送り機構14により横方向の位置が調整され、案内溝70〜73に進入する。そして、案内溝70〜73により案内されて案内溝70〜73を進み、ガイドローラ74〜81の間を通り、シュート82〜85上に達する。この際、シュート82〜85は油圧モータ90,92を駆動して予め案内位置に揺動させる。
【0024】
図7に二点鎖線で示すように、ウインチ6によりロングレール4を引き出すのは、シュート82〜85上で十分である。ここまでウインチ6により引き出したロングレール4は、ワイヤ18を外した後、地面に打ち込んだアンカーと別のワイヤで締結する。そして、貨車1,2を前方に走行させると、貨車1,2の走行に伴って、ロングレール4は相対的に貨車1,2から引き出され、シュート82〜85を通って地面上に卸される。そして、油圧シリンダ94,96を駆動して、案内溝70〜73の張出位置を調整することにより、ロングレール4を地上面に卸す位置を調整することができる。
【0025】
このように、ウインチ6によりロングレール4を前の貨車2から最後尾の貨車1に容易に引き出すことができる。また、横送り機構14によりロングレール4の横方向位置をエプロン機構16に合わせることが容易にできる。更に、第1,第2高さ調整機構8,10によりロングレール4の高さを、横送り機構14、エプロン機構16に容易に合わせることができる。また、2本のロングレール4を同時に取り卸す際には、前述した動作を繰り返して、別のロングレール4とを空いている他のシュート82〜85に引き出せばよい。
【0026】
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明のレール取卸し装置は、簡単な構成でロングレールを搭載位置からエプロン機構に容易に引き出すことができるという効果を奏する。2本のロングレールを同時に取り卸す場合でも、ウインチによりロングレールを1本づつ引き出せばよく、使い勝手がよい。また、横送り機構によりロングレールの横方向位置をエプロン機構に合わせることが容易にできる。更に、高さ調整機構によりロングレールの高さを、横送り機構、エプロン機構に容易に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのレール取卸し装置の最後尾貨車の側面図である。
【図2】図1の拡大A矢視図である。
【図3】図2のBB断面図である。
【図4】図1の拡大C矢視図である。
【図5】本実施形態の高さ調整機構の拡大平面図である。
【図6】図4のDD断面図である。
【図7】本実施形態のエプロン機構の拡大平面図である。
【図8】本実施形態のエプロン機構の拡大側面図である。
【符号の説明】
1,2…貨車 4…ロングレール
6…ウインチ 8…第1高さ調整機構
10…第2高さ調整機構
12…架台 14…横送り機構
16…エプロン機構 17…電動モータ
18…ワイヤ 19,20…案内部材
28…昇降部材 70〜73…案内溝
82,84…シュート

Claims (3)

  1. 複数の貨車を連結してロングレールを搭載し、前記貨車の走行に伴って最後尾の前記貨車に設けたエプロン機構から前記ロングレールを長手方向に沿って卸すレール取卸し装置において、
    最後尾の前記貨車に、前記ロングレールを搭載位置から前記エプロン機構に引き出すウインチを設けると共に、前記ロングレールの長手方向と直行する方向に移動可能な案内部材により前記ロングレールを直交方向に移動する横送り機構を配置し、かつ、前記ウインチは架台上に設けると共に、前記横送り機構は前記架台の下側に配置し、また、前記エプロン機構は、左右一対の樋機構を備え、該樋機構にはそれぞれ2列の案内溝を形成したことを特徴とするレール取卸し装置。
  2. 前記ロングレールの下側に設けた昇降可能な昇降部材の昇降により前記ロングレールの高さを調整する高さ調整機構を設けたことを特徴とする請求項1記載のレール取卸し装置。
  3. 前記エプロン機構は、前記ロングレールを前記貨車上から地上に案内するシュートを備え、前記シュートを格納位置と案内位置との間で揺動することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレール取卸し装置。
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