JP3710096B2 - 電気歯ブラシのブラシ部分 - Google Patents
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Description
本発明は、極めて広くは電気歯ブラシに関し、特に特許請求の範囲の請求項1の従来技術の部分の要件に従った、電気歯ブラシのためのブラシ部分に関する。
このタイプのブラシ部分は、ドイツ特許出願公開DE 39 37 850 Al明細書から公知であり、この明細書の内容は本特許出願の開示内容に援用されている。その明細書では電気歯ブラシが説明されており、ハンドル部分を有し、このハンドル部分から駆動シャフトが外に向かって突き出している。ハンドル部分は内部に電気駆動手段を収容しており、駆動シャフトは、それを用いてその長手方向軸線を中心とした振動的に回転する運動(往復回転運動、振動運動ともいう)にセットされることができる。長手方向軸線の方向に延びており、また端部に配置されている毛(bristle)キャリアを有する装着チューブを備えているブラシ部分は、ハンドル部分及び駆動シャフトに圧入されるように適合されている。装着チューブは中にシャフトを収容しており、そのシャフトは、圧入されると駆動シャフトに連結する。毛が毛キャリアから延びており、ほぼブラシ部分の長手方向軸線を横断して配置されている。かさ歯車の配置によって、駆動シャフトによりブラシ部分のシャフトに伝達される往復回転運動は約90度曲げられる。その結果、電気歯ブラシは作動され、毛キャリアはブラシ部分の長手方向軸線をほぼ横断する軸を中心として往復回動運動を実行する。毛の自由端に形成されたクレンジング面は、使用者の歯の表面に、等しく往復回転運動を行う。この往復回転運動は、歯の表面上の良好なクリーニング動作を生じやすい。
本発明は、改善された歯のクリーニング操作が達成される電気歯ブラシのためのブラシ部分を提供することを目的とする。
本発明によると、この目的は請求項1の特徴部分によって、最初に言及されているタイプのブラシ部分において達成される。
毛キャリアの章動(nutating motion)、すなわち円錐形状の包絡面(envelope)上でのブラシの軸線の移動の結果、毛の自由端は、毛又はブラシの軸線とほぼ平行方向に、近づく及び後退する短い運動を実行する。これは、毛の自由端が、磨かれる使用者の歯の表面に対して一定の力で連続的に置かれるのではなく、より大きな又はより小さな一定の力で歯の表面に向かう又はそこから離れる動きを繰り返して、従って一種の往復運動を行なうことを意味する。前記のブラシの運動は、著しく改善された歯のクリーニング動作に通じることが経験的に示されている。使用者は、ブラシ部分を歯の表面又は特に隣接歯間表面に関して調整する必要がない。配置に拘わりなく、隣接歯間の表面を含む歯の表面上での改善されたクリーニング動作は、章動(nutating motion)によって達成される。毛の自由端の近接・後退する運動は、更に歯の表面上に非常に均一なクレンジング運動をもたらし、その運動は使用者により用いられ、また使用者に心地好さを与える。ブラシの軸線の運動は円い円錐形状の包絡面上にあることが好まれるが、楕円又はなにか他をベースとした他の円錐形状も考慮されうる。このような変形は本発明の範囲内である。重要なことは、毛が、本発明で開示されている動きによって、歯の表面に垂直な表面の方向に運動の成分を持つことである。ブラシの軸線を中心とした強制的な回転運動も有利である可能性もあるが、この場合には、ブラシの軸線を中心としたブラシの更に重ね合わせた回転又は振動運動が完全に不要にされるうる。
請求項2による本発明の見地によれば、本発明で開示されている毛キャリアの運動は、横向き軸線(transverse axis)及びブラシの軸線の間の鋭角によって達成される。ブラシの軸線、従って毛キャリアは、中心軸が横向き軸線によって形成されている円錐の包絡面上を動く。章動は、このように製造努力の必要が少ない単純な方法で生み出される。
請求項3による本発明の特に有利な見地によれば、円錐の頂点は、ブラシヘッドが歯に対して係合されるとき、歯の内部にある。これは、毛の自由端で行なわれる近接・後退運動が磨かれる歯の表面を全ての側から包むという効果がある。請求項4による本発明の他の有利な見地によれば、円錐の頂点は、歯の表面の近くではあるが、歯の外側にあってもよい。特に適切には、横向き軸線とブラシの軸線の間の角度は、請求項5に示されている値の範囲から選択される。特に歯の内部に頂点を配置するときは約6〜3度、また歯の外部に頂点を配置するときは10〜5度が有利であることが証明されている。
請求項6による本発明の更なる見地によれば、シャフトの回転運動は、ピニオン及びフェースギアによって横向き軸線を中心とした回転運動に簡単に変換される。他の変換、例えばかさ歯車が使用される可能性、があることが無論理解されるであろう。
請求項7による本発明の有利な見地によれば、ピニオンは装着チューブ内で回転可能に支えられている軸受ピンに連結されている。一層更には、請求項9によると、フェースギアは他の軸受ピンが保持されているテーパディスクに連結されている。請求項10によると、この他の軸受ピンは、毛キャリアを回転可能に取り付けられるように機能している。この配置では、前記第1の軸受ピンが横向き軸線上に配置され、また前記第2の軸受ピンがブラシの軸線上に配置されており、2つの軸受ピンが、間に請求項2で明らかにされた鋭角を画成するようになっている。この形状は、わずかな部品で本発明の章動を生み出す、単純且つ経済的な可能性を提供する。
請求項8による本発明の他の有利な見地によれば、クランクシャフトとして形成されることのできる曲りシャフトが提供されている。このシャフトは一端を装着チューブ内に回転可能に支えられており、他端を請求項10による毛キャリアに支えられている。請求項9によるとテーパディスクが間に配置されることができる。この配置において、シャフトは、2つの端部がその間に請求項2で言及された鋭角を画成するように曲っている。特に曲りシャフトの使用により、容易に一体に組立てられることのできる少ない部品のみが必要とされる。それゆえ、説明された形状は、特にブラシ部分の製造に関して非常に経済的である。
請求項11による本発明の有利な更なる見地によれば、毛キャリアの回転が発生しない。ゆえに、本発明の章動、すなわち毛の自由端の近接・後退運動のみが、歯の表面のクリーニングに影響する。
請求項12によれば、毛キャリアの回転は装着チューブ内で長手方向軸線の方向に延びる溝によって防止され、溝は毛キャリアのフィンガによって係合されている。従って、回転が既存の部品の特別な形状によって防止されるため、更なる部品は必要ない。
請求項13によれば、留めばね、ヒンジドレバー(hinged lever)、又はその他同様のものが毛キャリアの回転を避けるのに提供されている。これらの部品は、本発明で開示された毛キャリアの章動が摩擦によって妨げられないこと、及び、例えば歯磨き粉の残余物で汚れることがブラシ部分の操作信頼性にほとんど取るに足りないことであることを確保するという利点を有している。更なる利点として、章動の結果として起こる装着チューブ及び毛キャリアの関連する運動は、単純な方法で、すなわち特別な設備又は他の特別な尽力なしで補われる。
特に簡単な留めばねの形状が請求項14に示されている。この特殊な留めばねは低い製造コストのみを必要とする。更に、請求項15によると、留めばねとして金属ワイアを使用することが特に適している。これは、留めばねが、装着チューブ及び毛キャリアに単純に押込み嵌めで連結されることができるようにする。
請求項16による本発明の有利な更なる見地によれば、毛キャリアの回転が生み出される。その結果、本発明の章動、すなわち歯の表面のクリーニングに寄与する自由端の近接・後退運動、のみでなく、加えて毛の自由端によって形成されるクリーニング面の回転運動がクリーニング動作を生み出す。
請求項17によると、毛キャリアの回転が、装着チューブ及び毛キャリアにかさ歯車を配置することによって生み出される。この回転の回転振動数は、単純にかさ歯車の歯数比を適切に選択することによって、特に本発明の章動の回転振動数に関して変化させることができる。
毛キャリアの回転を防止するため又は生み出すための方法が提供されないならば、毛キャリアは方向変転運動、特に回転装着による回転又は振動運動を行うが、これらの運動は制御されていなく、使用者が毛を歯の表面に対して置く方法次第である。
請求項18(独立した発明とすることもできる)による本発明の有利な更なる見地によれば、一方の側の毛キャリアの表面と、他方の側の装着チューブの表面及び適用できる所では同様に他の更なる必要な表面との相対的に関連している表面が、類似の態様のドーム形状である。特に、請求項19によると、言及された表面を、共通の球中心を備える球形状に形成することがとりわけ適している。この形状によって、一定の距離が装着チューブ及び毛キャリアの関連している表面の間にもたらされ、運動中も維持される。請求項20により、特に頂点に球中心を配置することによって、装着チューブ及び毛キャリアの関連している表面が食物残余物又は使用者の皮膚でさえ挟まれる可能性がある開閉動作を行なうことが防止される。
請求項21から明らかにされるように、本発明は上述のブラシ部分の形態のみでなく、例えば、押込み嵌めとして適当なブラシ部分が取り付けられる電気歯ブラシの形態でも実行される。
特に有利には、請求項22による電気歯ブラシは、連続的に回転する駆動メカニズムを含んでいる。この態様で、毛キャリアの均一な回転章動運動が実行される。しかしながら原則として、振動駆動メカニズムを有する電気歯ブラシを提供することも可能である。
本発明の更なる特徴、利点及び適用の可能性は、添付図面でより詳細に記載されている実施形態の、以下に続く説明で明らかになるであろう。請求項及び言及内容の概要に拘らず、説明及び/又は図によって表現されている、どの単独の特徴及び特徴の組合わせも本発明の主題を形成することが理解されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の概略縦断面図である。
図2は、本発明の第2実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の概略縦断面図である。
図3は、本発明の第3実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の、図4のC−C面に沿った概略縦断面図である。
図4は、図3のブラシ部分の、図3のA−A面に沿った概略縦断面図である。
図5は、図3のブラシ部分の、図3のB−B面に沿った概略縦断面図である。
図6は、図3のブラシ部分に用いられている留めばねの概略縦断面図であり、3つの異なった投影図を説明している。
図7は、本発明の第4実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の概略縦断面図である。
図8は、本発明の第5実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の概略縦断面図である。
図1〜図8を参考にして以下に説明されているブラシ部分は、ドイツ特許出願公開DE 39 37 850 Al明細書に開示されているタイプの電気歯ブラシと関連して用いるのに適している。しかし、本発明によるとドイツ特許出願公開明細書で述べられている振動駆動メカニズムは、好ましくは両方向の回転が可能な連続的に回転する駆動メカニズムに取り替えられることができる。しかし本発明が、電気歯ブラシの振動駆動に基づいて同様に実現されることができることは理解されよう。
電気歯ブラシはハンドル部分を含み、そのハンドル部分から駆動シャフトが外向きに突出している。ハンドル部分は、作動時に長手方向軸線を中心として回転を駆動シャフトに伝える電気駆動手段を内部に収容している。駆動シャフト及び駆動シャフトが突き出ているハンドル部分の端部は、ブラシ部分との押込み嵌め係合及び生じた回転運動の伝達が可能なように形造られている。
図1は、ハンドル部分、及び後に述べる電気歯ブラシの駆動シャフトに押込み嵌めされることができるブラシ部分1を示している。ブラシ部分1は、長手方向軸線3の方向に延びている装着チューブ2を含んでいる。装着チューブ2は、ハンドル部分に近い自由端で、プロフィールリング4を有しており、プロフィールリング4の内部形状5がハンドル部分の外部形状と相補うようになっている。この態様において、ブラシ部分1は相対的な回転を防止する方法でハンドル部分に押込み嵌めされることができる。
装着チューブ2は、ハンドル部分から離れた方の端部に、シャフト7が回転できるように取り付けられる穴6を備えている。シャフト7は装着チューブの長手方向軸線3上に配置され、好ましくは金属でできている。シャフト7は、穴6から、ハンドル部分に近づく方向に、ほぼ装着チューブ2の中央まで延びている。シャフト7は、このハンドル部分に近づく方向に、長手方向軸線3上に配置されて好ましくはプラスチックで製造されているシャフト8に連結されている。第2シャフト8は、ハンドル部分に近い自由端に、ハンドル部分から外側に突出している駆動シャフトの外側形状と相補うように内部形状9を有している。これは、駆動シャフトが第2シャフト8に、従ってシャフト7にも相対的回転を防止する態様で連結されることができるようにしている。
内部及び該部形状5,9は、断面で見た場合、正方形,星形,又は類似の形状とすることができ、互いに形状一致しており、使用者がブラシ部分1を押したり引いたりしてそれぞれ容易にハンドル部分に取り付けたりまたハンドル部分から外したりすることができるようになっており、一方同時にハンドル部分上のブラシ部分1の確実な固定が確保される。
装着チューブ2は、ハンドル部分から離れた端部にキャップ構造10を有している。更にこのキャップ構造10の領域には、毛キャリア11をシャフト7及び装着チューブ2に連結するための手段だけでなく、毛キャリア11も配置されている。
毛キャリア11は、ディスク形プレート12及び貫通穴13を含み、本質的にブラシの軸線14を中心として回転対称になっている。プレート12は、シャフト7から離れるように向いている方の面に、プレート12からブラシの軸線14に対してほぼ平行な方向に延びている複数の毛15を有している。毛15の全てが概ね等しい長さを有し、自由端がほぼ円形のクレンジング面16を形成することが好ましい。プレート12の穴13は、ブラシの軸線14とほぼ平行に整列されており、ほぼクレンジング面16の中心を向いている。
穴6が軸受ブッシュ17に設けられており、更に穴6を横切って延びている貫通穴18を含んでいる。従って、穴6は長手方向軸線3にほぼ平行に整列されており、一方穴18は長手方向軸線と直角に延びる横向き軸線19にほぼ平行に整列されている。穴6に支えられているシャフト7は、穴18の領域内に延びない。
シャフト7は、穴6のごく近傍でピニオン20を支えており、ピニオン20は非回転関係でシャフト7に連結している。フェースギア、かさ歯車又はその他同様のものがピニオン20の代わりに設けらてもよい。
軸受ピン21は、回転可能に穴18の中に取り付けられており、毛キャリア11から離れた端部に、穴の中のピンが容易にはずれないようにつないでいるヘッド又はディスク22を有している。フェースギア23は、軸受ブッシュ17の毛に近い側で軸受ピン21に非回転的に固定されている。これは、例えばフェースギア23を軸受ピン21に圧入することによって達成される。ピニオン20及びフェースギア23は互いに噛み合っている。例えば、かさ歯車又はその他同様のものなどの他の部品がこれらのギア部品と代わることができることが認識される。更に、テーパディスク24が軸受ピン21に非回転的関係で連結されており、軸受ピン21は前記ディスクのほぼ中央でテーパディスク24に例えば圧入されている。ギア装置は、金属又はプラスチックで作られることができる。後述する場合では、シャフト7,8及びピニオン20は、フェースギア23及びテーパディスク24と同様に、一体形成される射出成形などで便利に製造される。
更に軸受ピン25が、軸受ピン21と異なった軸線を中心として、回転的に固定された関係、例えば圧入によって、テーパディスク24に支えられている。軸受ピン25は、毛キャリア11をプレート12の穴13で受けることによって回転可能に支えるよう働く。軸受ピン25は、このようにブラシの軸線14に配置される。この更なる軸受ピン25は、テーパディスク24から離れた端部に、取り付けられた毛キャリア11を保持するためのディスク26又はヘッドを含んでいる。
更なる軸受ピン25は、テーパディスク24及びプレート12の間の摩擦を低減するために、軸受ワッシャ27又はその他同様のものを、前述した部品との間に保持している。軸受ワッシャ27は省略されてもよい。
軸受ピン21、従って横向き軸線19は、テーパディスク24のそれらに面する表面にほぼ直角に配置されており、一方更なる軸受ピン25、従ってブラシの軸線14は、テーパディスク24のそれらに面する他の表面にほぼ直角に配置されている。テーパディスク24はこのように表面が他の表面と角度28を形成するように形造られている。その結果、2つの軸受21,25、従って横向き軸線19,ブラシの軸線14は、等しく、一方と特定の角度28を形成する。角度28は、横向き軸線19及びブラシの軸線14が交わる頂点29から始まる。
装着チューブ2の毛キャリア11に近い側には、横向き軸線19から始まっている溝30があり、長手方向軸線に沿って配置されている。更に、毛キャリア11から突出しているフィンガ31が、任意の位置に滑動できるように溝30と係合している。
電気歯ブラシが作動するとき、ハンドル部分から外側に突出している駆動シャフトは、ハンドル部分に押込み嵌めされるブラシ部分1のシャフト7、従ってピニオン20に対しても、長手方向軸線3を中心とした回転又は、適応できるところには振動運動を伝える。引き続いて、軸受ピン21及びフェースギア23は、横向き軸線19を中心とした回転又は振動運動を等しく実行する。これは、非回転的にフェースギア23に固定されているテーパディスク24及びブラシの軸線14に配置されている更なる軸受ピン25が、横向き軸線19を中心とした回転又は振動にセットされるようにする。軸受ピン25に装着されている毛キャリア11は、横向き軸線19を中心としたこの運動を同様に実行する。軸受ピン25、従ってブラシの軸線14は、横向き軸線19及びブラシの軸線14の角度28の配置によって横向き軸線19を中心とした円錐形状の包絡面上を進む。円錐形状の開き角度は角度28の2倍の値であり、円錐形状の包絡面の頂部は頂点29に位置している。ゆえに、全体的に見れば、毛キャリア11は横向き軸線19を中心として章動する。これは、近接・後退運動がクレンジング面16を形成している毛15の自由端に伝わることを意味し、これらの運動の方向は毛に実質的に平行であり、従ってブラシの軸線14にほぼ平行である。使用者が毛15を磨かれる歯32に対して置いたとき、近接・後退運動はこの特定の歯32の表面方向に作動し、歯からプレーク(plaque)又はその他同様のものを除去することによって、特に効果的な清浄作用を確保する。
溝30内のフィンガ31の係合によって、毛キャリア11の回転が回避される。毛キャリア11の章動中に、フィンガ31は溝30内で往復運動する。
図1のブラシ部分1で角度28はほぼ6度であり、好ましくは3度である。頂点29は、ほぼ歯32の領域内にある。この態様において、毛15の近接・後退運動によって、磨かれる歯の表面の完全なカバーが確保される。
これと比較して、図2ブラシ部分33の角度28はほぼ10度であり、好ましくは5度である。この実施形態で頂点29は、(歯に)近接してはいるが、歯32の外部にある。
図3〜図9に例証されているブラシ部分34は、図1及び図3を参考にして説明されたブラシ部分1およびブラシ部分33と、以下の重要な点で異なっている。第1に曲りシャフト35が2つの軸受ピン21,25の代わりとなっており、更に留めばね36が溝30及びフィンガ31の代わりに提供されている。無論、例えば、ヒンジドレバー、糸又は他の弾性部材が同様に利用されることができることが理解されるであろう。
図3によると、シャフト35は、軸受ブッシュ17の穴18に配置される部分37を、回転可能に支えられている横向き軸線19を沿って有している。シャフト35の部分37は、シャフト35と非回転的関係で連結しているフェースギア23を支持している。シャフト35の曲り部分は、テーパディスク24の領域で、テーパディスクをシャフト35と同様に非回転関係で連結するように配置されている。更にシャフト35は、回転可能に支えられている、ブラシの軸線14上のプレート12の穴13内に配置される部分38を有している。シャフト35の2つの自由端には、シャフトをしっかりと固定するそれぞれのディスク39,40が提供されている。シャフト35は、好ましくは一本の曲った円い金属で製造されている。
シャフト35の曲った構造のために、2つの部分37,38は間に角度28を画成し、その結果毛キャリア11は動作的に一種の揺動運動、すなわち章動を行なう。
装着チューブ2と毛キャリア11を連結している留めばね36は、一片の金属ワイアでできている。留めばね36の形状は、図3〜図6を連帯的に考察することによって明らかになる。このように、特に図3からは、留めばね36の部分41が、毛キャリア11のプレート12の止り穴42に挿入されていることがわかる。特に図6に示されているように、その後、留めばね36がばね部分44に併合しているほぼ直角な湾曲部43に続いている。図4及び図6によると、このばね部分は、変化する半径を有する弧形状である。ばね部分44の他端には、ほぼ直角な湾曲部45が提供されており、引き続く部分46が、部分41の反対方向を向くようになっている。これは、特に図5及び図6から明らかになる。図5によると、部分46は装着チューブ2の止り穴47に収容されている。円柱ピン56が、止り穴47とほぼ対称に装着チューブ2に圧入されている。
運転時に毛キャリア11は、摺動、すなわち章動するようにセットされる。シャフト35が方向58に回転するとき、留めばね36は円柱ピン56に接した状態で支えられる。この態様で、毛キャリア11の回転は留めばね36による毛キャリア11と装着チューブ2の連結のために防止される。装着チューブ2に関連した毛キャリア11の動きは、特に留めばね36のばね部分44の弾性ねじり及び/又は曲り変性によって補償される。無論、圧入された円柱ピン56は、装着チューブ2上に一体形成された止め具又は同様の構造の手段によって代えられることができる。
他の、図3〜図6のブラシ部分34と、図1及び図2のブラシ部分1及びブラシ部分33との相違点は、毛キャリア11及び装着チューブ2の相対的に関係づけられた表面の構造にある。特に図3に現れているが、装着チューブ2に近い側の毛キャリア11のプレート12の表面48は球形状で、球はその中心を頂点29に有している。更に、毛キャリア11に近い側の装着チューブ2の表面49は、毛キャリア11に近い側のキャップ構造10の表面50と同様に球形状であり、球の中心は同じ様に頂点29にある。その結果、一定の距離が対面している表面48,49,50の間に得られ、運転状態、すなわち毛キャリア11の章動又は揺動中にも変化せずに維持される。
図3のブラシ部分34に関して説明された、毛キャリア11、装着チューブ2及びキャップ構造10の相対的に関係づけられた表面48,49,50の適合は、図1及び図2のブラシ部分1及びブラシ部分33でも行なわれることができることが分るであろう。同様のことが、図7及び図8を参考にして後に説明されるブラシ部分51及び52に適用されている。更に上述の適合は、ブラシ部分1,33,34,51,52の他の特徴と独立して、それ自身の資質によって発明を含むことができることが理解されるよう。
図7に例証されているブラシ部分51は、図1〜図6のブラシ部分1,33,34と異なって、毛キャリア11の回転を防止するための手段を有していない。従って、フィンガ31に係合される溝30も、留めばね又はその他同様のものもない。ゆえにプレート12及びテーパディスク24の間で運転中に起こる摩擦が、シャフト35の部分38を中心とした、ひいてはブラシの軸線14を中心とした回転運動を毛キャリア11に伝える。使用者が磨くために毛15を歯32に対して係合させたとき、毛キャリア11の回転は歯32との摩擦係合によって遅くなる。従って全ての残りの回転は、使用者が歯32に対して毛15を置く所の圧力に依存する。かなりの高圧を加えることによって、使用者は実際には回転を完全に排除できる。全体的に見れば、操作時において、振動数が使用者によって及ぼされる接触圧力に依存している毛キャリア11の自由な又は制御できない回転が重ね合わされた揺動を、図3のブラシ部分51にもたらす結果となる。
図8に例示されているブラシ部分52は、毛キャリア11の回転を防止するための方法を所持するというよりも、回転を発生させる手段を含んでいる。回転が可能でない図1〜図6のブラシ部分、及び自由又は制御されていない回転が可能な図7のブラシ部分51と対比すると、図8のブラシ部分52は毛キャリア11の制御された又は強制的に制御された回転を可能にする。
これを達成するために、360度通して回転するかさ歯車53が、毛キャリア11の装着チューブ2に近い側のプレート12の外周部に提供されている。更に、同様に360度通して回転する他のかさ歯車54も、装着チューブ2及びキャップ構造10の毛キャリア11に近い側に提供されている。2つのかさ歯車53,54は互いに噛み合わせ係合しており、かさ歯車53,54の係合部が回転する。
運転時に毛キャリア11は章動を行なう。同時に2つのかさ歯車53,54は、ブラシの軸線14を中心として毛キャリア11の回転を発生するように作用する。この回転の回転振動数は、2つのかさ歯車53,54の歯数比による。
このタイプのブラシ部分は、ドイツ特許出願公開DE 39 37 850 Al明細書から公知であり、この明細書の内容は本特許出願の開示内容に援用されている。その明細書では電気歯ブラシが説明されており、ハンドル部分を有し、このハンドル部分から駆動シャフトが外に向かって突き出している。ハンドル部分は内部に電気駆動手段を収容しており、駆動シャフトは、それを用いてその長手方向軸線を中心とした振動的に回転する運動(往復回転運動、振動運動ともいう)にセットされることができる。長手方向軸線の方向に延びており、また端部に配置されている毛(bristle)キャリアを有する装着チューブを備えているブラシ部分は、ハンドル部分及び駆動シャフトに圧入されるように適合されている。装着チューブは中にシャフトを収容しており、そのシャフトは、圧入されると駆動シャフトに連結する。毛が毛キャリアから延びており、ほぼブラシ部分の長手方向軸線を横断して配置されている。かさ歯車の配置によって、駆動シャフトによりブラシ部分のシャフトに伝達される往復回転運動は約90度曲げられる。その結果、電気歯ブラシは作動され、毛キャリアはブラシ部分の長手方向軸線をほぼ横断する軸を中心として往復回動運動を実行する。毛の自由端に形成されたクレンジング面は、使用者の歯の表面に、等しく往復回転運動を行う。この往復回転運動は、歯の表面上の良好なクリーニング動作を生じやすい。
本発明は、改善された歯のクリーニング操作が達成される電気歯ブラシのためのブラシ部分を提供することを目的とする。
本発明によると、この目的は請求項1の特徴部分によって、最初に言及されているタイプのブラシ部分において達成される。
毛キャリアの章動(nutating motion)、すなわち円錐形状の包絡面(envelope)上でのブラシの軸線の移動の結果、毛の自由端は、毛又はブラシの軸線とほぼ平行方向に、近づく及び後退する短い運動を実行する。これは、毛の自由端が、磨かれる使用者の歯の表面に対して一定の力で連続的に置かれるのではなく、より大きな又はより小さな一定の力で歯の表面に向かう又はそこから離れる動きを繰り返して、従って一種の往復運動を行なうことを意味する。前記のブラシの運動は、著しく改善された歯のクリーニング動作に通じることが経験的に示されている。使用者は、ブラシ部分を歯の表面又は特に隣接歯間表面に関して調整する必要がない。配置に拘わりなく、隣接歯間の表面を含む歯の表面上での改善されたクリーニング動作は、章動(nutating motion)によって達成される。毛の自由端の近接・後退する運動は、更に歯の表面上に非常に均一なクレンジング運動をもたらし、その運動は使用者により用いられ、また使用者に心地好さを与える。ブラシの軸線の運動は円い円錐形状の包絡面上にあることが好まれるが、楕円又はなにか他をベースとした他の円錐形状も考慮されうる。このような変形は本発明の範囲内である。重要なことは、毛が、本発明で開示されている動きによって、歯の表面に垂直な表面の方向に運動の成分を持つことである。ブラシの軸線を中心とした強制的な回転運動も有利である可能性もあるが、この場合には、ブラシの軸線を中心としたブラシの更に重ね合わせた回転又は振動運動が完全に不要にされるうる。
請求項2による本発明の見地によれば、本発明で開示されている毛キャリアの運動は、横向き軸線(transverse axis)及びブラシの軸線の間の鋭角によって達成される。ブラシの軸線、従って毛キャリアは、中心軸が横向き軸線によって形成されている円錐の包絡面上を動く。章動は、このように製造努力の必要が少ない単純な方法で生み出される。
請求項3による本発明の特に有利な見地によれば、円錐の頂点は、ブラシヘッドが歯に対して係合されるとき、歯の内部にある。これは、毛の自由端で行なわれる近接・後退運動が磨かれる歯の表面を全ての側から包むという効果がある。請求項4による本発明の他の有利な見地によれば、円錐の頂点は、歯の表面の近くではあるが、歯の外側にあってもよい。特に適切には、横向き軸線とブラシの軸線の間の角度は、請求項5に示されている値の範囲から選択される。特に歯の内部に頂点を配置するときは約6〜3度、また歯の外部に頂点を配置するときは10〜5度が有利であることが証明されている。
請求項6による本発明の更なる見地によれば、シャフトの回転運動は、ピニオン及びフェースギアによって横向き軸線を中心とした回転運動に簡単に変換される。他の変換、例えばかさ歯車が使用される可能性、があることが無論理解されるであろう。
請求項7による本発明の有利な見地によれば、ピニオンは装着チューブ内で回転可能に支えられている軸受ピンに連結されている。一層更には、請求項9によると、フェースギアは他の軸受ピンが保持されているテーパディスクに連結されている。請求項10によると、この他の軸受ピンは、毛キャリアを回転可能に取り付けられるように機能している。この配置では、前記第1の軸受ピンが横向き軸線上に配置され、また前記第2の軸受ピンがブラシの軸線上に配置されており、2つの軸受ピンが、間に請求項2で明らかにされた鋭角を画成するようになっている。この形状は、わずかな部品で本発明の章動を生み出す、単純且つ経済的な可能性を提供する。
請求項8による本発明の他の有利な見地によれば、クランクシャフトとして形成されることのできる曲りシャフトが提供されている。このシャフトは一端を装着チューブ内に回転可能に支えられており、他端を請求項10による毛キャリアに支えられている。請求項9によるとテーパディスクが間に配置されることができる。この配置において、シャフトは、2つの端部がその間に請求項2で言及された鋭角を画成するように曲っている。特に曲りシャフトの使用により、容易に一体に組立てられることのできる少ない部品のみが必要とされる。それゆえ、説明された形状は、特にブラシ部分の製造に関して非常に経済的である。
請求項11による本発明の有利な更なる見地によれば、毛キャリアの回転が発生しない。ゆえに、本発明の章動、すなわち毛の自由端の近接・後退運動のみが、歯の表面のクリーニングに影響する。
請求項12によれば、毛キャリアの回転は装着チューブ内で長手方向軸線の方向に延びる溝によって防止され、溝は毛キャリアのフィンガによって係合されている。従って、回転が既存の部品の特別な形状によって防止されるため、更なる部品は必要ない。
請求項13によれば、留めばね、ヒンジドレバー(hinged lever)、又はその他同様のものが毛キャリアの回転を避けるのに提供されている。これらの部品は、本発明で開示された毛キャリアの章動が摩擦によって妨げられないこと、及び、例えば歯磨き粉の残余物で汚れることがブラシ部分の操作信頼性にほとんど取るに足りないことであることを確保するという利点を有している。更なる利点として、章動の結果として起こる装着チューブ及び毛キャリアの関連する運動は、単純な方法で、すなわち特別な設備又は他の特別な尽力なしで補われる。
特に簡単な留めばねの形状が請求項14に示されている。この特殊な留めばねは低い製造コストのみを必要とする。更に、請求項15によると、留めばねとして金属ワイアを使用することが特に適している。これは、留めばねが、装着チューブ及び毛キャリアに単純に押込み嵌めで連結されることができるようにする。
請求項16による本発明の有利な更なる見地によれば、毛キャリアの回転が生み出される。その結果、本発明の章動、すなわち歯の表面のクリーニングに寄与する自由端の近接・後退運動、のみでなく、加えて毛の自由端によって形成されるクリーニング面の回転運動がクリーニング動作を生み出す。
請求項17によると、毛キャリアの回転が、装着チューブ及び毛キャリアにかさ歯車を配置することによって生み出される。この回転の回転振動数は、単純にかさ歯車の歯数比を適切に選択することによって、特に本発明の章動の回転振動数に関して変化させることができる。
毛キャリアの回転を防止するため又は生み出すための方法が提供されないならば、毛キャリアは方向変転運動、特に回転装着による回転又は振動運動を行うが、これらの運動は制御されていなく、使用者が毛を歯の表面に対して置く方法次第である。
請求項18(独立した発明とすることもできる)による本発明の有利な更なる見地によれば、一方の側の毛キャリアの表面と、他方の側の装着チューブの表面及び適用できる所では同様に他の更なる必要な表面との相対的に関連している表面が、類似の態様のドーム形状である。特に、請求項19によると、言及された表面を、共通の球中心を備える球形状に形成することがとりわけ適している。この形状によって、一定の距離が装着チューブ及び毛キャリアの関連している表面の間にもたらされ、運動中も維持される。請求項20により、特に頂点に球中心を配置することによって、装着チューブ及び毛キャリアの関連している表面が食物残余物又は使用者の皮膚でさえ挟まれる可能性がある開閉動作を行なうことが防止される。
請求項21から明らかにされるように、本発明は上述のブラシ部分の形態のみでなく、例えば、押込み嵌めとして適当なブラシ部分が取り付けられる電気歯ブラシの形態でも実行される。
特に有利には、請求項22による電気歯ブラシは、連続的に回転する駆動メカニズムを含んでいる。この態様で、毛キャリアの均一な回転章動運動が実行される。しかしながら原則として、振動駆動メカニズムを有する電気歯ブラシを提供することも可能である。
本発明の更なる特徴、利点及び適用の可能性は、添付図面でより詳細に記載されている実施形態の、以下に続く説明で明らかになるであろう。請求項及び言及内容の概要に拘らず、説明及び/又は図によって表現されている、どの単独の特徴及び特徴の組合わせも本発明の主題を形成することが理解されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の概略縦断面図である。
図2は、本発明の第2実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の概略縦断面図である。
図3は、本発明の第3実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の、図4のC−C面に沿った概略縦断面図である。
図4は、図3のブラシ部分の、図3のA−A面に沿った概略縦断面図である。
図5は、図3のブラシ部分の、図3のB−B面に沿った概略縦断面図である。
図6は、図3のブラシ部分に用いられている留めばねの概略縦断面図であり、3つの異なった投影図を説明している。
図7は、本発明の第4実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の概略縦断面図である。
図8は、本発明の第5実施形態を用いた電気歯ブラシのブラシ部分の概略縦断面図である。
図1〜図8を参考にして以下に説明されているブラシ部分は、ドイツ特許出願公開DE 39 37 850 Al明細書に開示されているタイプの電気歯ブラシと関連して用いるのに適している。しかし、本発明によるとドイツ特許出願公開明細書で述べられている振動駆動メカニズムは、好ましくは両方向の回転が可能な連続的に回転する駆動メカニズムに取り替えられることができる。しかし本発明が、電気歯ブラシの振動駆動に基づいて同様に実現されることができることは理解されよう。
電気歯ブラシはハンドル部分を含み、そのハンドル部分から駆動シャフトが外向きに突出している。ハンドル部分は、作動時に長手方向軸線を中心として回転を駆動シャフトに伝える電気駆動手段を内部に収容している。駆動シャフト及び駆動シャフトが突き出ているハンドル部分の端部は、ブラシ部分との押込み嵌め係合及び生じた回転運動の伝達が可能なように形造られている。
図1は、ハンドル部分、及び後に述べる電気歯ブラシの駆動シャフトに押込み嵌めされることができるブラシ部分1を示している。ブラシ部分1は、長手方向軸線3の方向に延びている装着チューブ2を含んでいる。装着チューブ2は、ハンドル部分に近い自由端で、プロフィールリング4を有しており、プロフィールリング4の内部形状5がハンドル部分の外部形状と相補うようになっている。この態様において、ブラシ部分1は相対的な回転を防止する方法でハンドル部分に押込み嵌めされることができる。
装着チューブ2は、ハンドル部分から離れた方の端部に、シャフト7が回転できるように取り付けられる穴6を備えている。シャフト7は装着チューブの長手方向軸線3上に配置され、好ましくは金属でできている。シャフト7は、穴6から、ハンドル部分に近づく方向に、ほぼ装着チューブ2の中央まで延びている。シャフト7は、このハンドル部分に近づく方向に、長手方向軸線3上に配置されて好ましくはプラスチックで製造されているシャフト8に連結されている。第2シャフト8は、ハンドル部分に近い自由端に、ハンドル部分から外側に突出している駆動シャフトの外側形状と相補うように内部形状9を有している。これは、駆動シャフトが第2シャフト8に、従ってシャフト7にも相対的回転を防止する態様で連結されることができるようにしている。
内部及び該部形状5,9は、断面で見た場合、正方形,星形,又は類似の形状とすることができ、互いに形状一致しており、使用者がブラシ部分1を押したり引いたりしてそれぞれ容易にハンドル部分に取り付けたりまたハンドル部分から外したりすることができるようになっており、一方同時にハンドル部分上のブラシ部分1の確実な固定が確保される。
装着チューブ2は、ハンドル部分から離れた端部にキャップ構造10を有している。更にこのキャップ構造10の領域には、毛キャリア11をシャフト7及び装着チューブ2に連結するための手段だけでなく、毛キャリア11も配置されている。
毛キャリア11は、ディスク形プレート12及び貫通穴13を含み、本質的にブラシの軸線14を中心として回転対称になっている。プレート12は、シャフト7から離れるように向いている方の面に、プレート12からブラシの軸線14に対してほぼ平行な方向に延びている複数の毛15を有している。毛15の全てが概ね等しい長さを有し、自由端がほぼ円形のクレンジング面16を形成することが好ましい。プレート12の穴13は、ブラシの軸線14とほぼ平行に整列されており、ほぼクレンジング面16の中心を向いている。
穴6が軸受ブッシュ17に設けられており、更に穴6を横切って延びている貫通穴18を含んでいる。従って、穴6は長手方向軸線3にほぼ平行に整列されており、一方穴18は長手方向軸線と直角に延びる横向き軸線19にほぼ平行に整列されている。穴6に支えられているシャフト7は、穴18の領域内に延びない。
シャフト7は、穴6のごく近傍でピニオン20を支えており、ピニオン20は非回転関係でシャフト7に連結している。フェースギア、かさ歯車又はその他同様のものがピニオン20の代わりに設けらてもよい。
軸受ピン21は、回転可能に穴18の中に取り付けられており、毛キャリア11から離れた端部に、穴の中のピンが容易にはずれないようにつないでいるヘッド又はディスク22を有している。フェースギア23は、軸受ブッシュ17の毛に近い側で軸受ピン21に非回転的に固定されている。これは、例えばフェースギア23を軸受ピン21に圧入することによって達成される。ピニオン20及びフェースギア23は互いに噛み合っている。例えば、かさ歯車又はその他同様のものなどの他の部品がこれらのギア部品と代わることができることが認識される。更に、テーパディスク24が軸受ピン21に非回転的関係で連結されており、軸受ピン21は前記ディスクのほぼ中央でテーパディスク24に例えば圧入されている。ギア装置は、金属又はプラスチックで作られることができる。後述する場合では、シャフト7,8及びピニオン20は、フェースギア23及びテーパディスク24と同様に、一体形成される射出成形などで便利に製造される。
更に軸受ピン25が、軸受ピン21と異なった軸線を中心として、回転的に固定された関係、例えば圧入によって、テーパディスク24に支えられている。軸受ピン25は、毛キャリア11をプレート12の穴13で受けることによって回転可能に支えるよう働く。軸受ピン25は、このようにブラシの軸線14に配置される。この更なる軸受ピン25は、テーパディスク24から離れた端部に、取り付けられた毛キャリア11を保持するためのディスク26又はヘッドを含んでいる。
更なる軸受ピン25は、テーパディスク24及びプレート12の間の摩擦を低減するために、軸受ワッシャ27又はその他同様のものを、前述した部品との間に保持している。軸受ワッシャ27は省略されてもよい。
軸受ピン21、従って横向き軸線19は、テーパディスク24のそれらに面する表面にほぼ直角に配置されており、一方更なる軸受ピン25、従ってブラシの軸線14は、テーパディスク24のそれらに面する他の表面にほぼ直角に配置されている。テーパディスク24はこのように表面が他の表面と角度28を形成するように形造られている。その結果、2つの軸受21,25、従って横向き軸線19,ブラシの軸線14は、等しく、一方と特定の角度28を形成する。角度28は、横向き軸線19及びブラシの軸線14が交わる頂点29から始まる。
装着チューブ2の毛キャリア11に近い側には、横向き軸線19から始まっている溝30があり、長手方向軸線に沿って配置されている。更に、毛キャリア11から突出しているフィンガ31が、任意の位置に滑動できるように溝30と係合している。
電気歯ブラシが作動するとき、ハンドル部分から外側に突出している駆動シャフトは、ハンドル部分に押込み嵌めされるブラシ部分1のシャフト7、従ってピニオン20に対しても、長手方向軸線3を中心とした回転又は、適応できるところには振動運動を伝える。引き続いて、軸受ピン21及びフェースギア23は、横向き軸線19を中心とした回転又は振動運動を等しく実行する。これは、非回転的にフェースギア23に固定されているテーパディスク24及びブラシの軸線14に配置されている更なる軸受ピン25が、横向き軸線19を中心とした回転又は振動にセットされるようにする。軸受ピン25に装着されている毛キャリア11は、横向き軸線19を中心としたこの運動を同様に実行する。軸受ピン25、従ってブラシの軸線14は、横向き軸線19及びブラシの軸線14の角度28の配置によって横向き軸線19を中心とした円錐形状の包絡面上を進む。円錐形状の開き角度は角度28の2倍の値であり、円錐形状の包絡面の頂部は頂点29に位置している。ゆえに、全体的に見れば、毛キャリア11は横向き軸線19を中心として章動する。これは、近接・後退運動がクレンジング面16を形成している毛15の自由端に伝わることを意味し、これらの運動の方向は毛に実質的に平行であり、従ってブラシの軸線14にほぼ平行である。使用者が毛15を磨かれる歯32に対して置いたとき、近接・後退運動はこの特定の歯32の表面方向に作動し、歯からプレーク(plaque)又はその他同様のものを除去することによって、特に効果的な清浄作用を確保する。
溝30内のフィンガ31の係合によって、毛キャリア11の回転が回避される。毛キャリア11の章動中に、フィンガ31は溝30内で往復運動する。
図1のブラシ部分1で角度28はほぼ6度であり、好ましくは3度である。頂点29は、ほぼ歯32の領域内にある。この態様において、毛15の近接・後退運動によって、磨かれる歯の表面の完全なカバーが確保される。
これと比較して、図2ブラシ部分33の角度28はほぼ10度であり、好ましくは5度である。この実施形態で頂点29は、(歯に)近接してはいるが、歯32の外部にある。
図3〜図9に例証されているブラシ部分34は、図1及び図3を参考にして説明されたブラシ部分1およびブラシ部分33と、以下の重要な点で異なっている。第1に曲りシャフト35が2つの軸受ピン21,25の代わりとなっており、更に留めばね36が溝30及びフィンガ31の代わりに提供されている。無論、例えば、ヒンジドレバー、糸又は他の弾性部材が同様に利用されることができることが理解されるであろう。
図3によると、シャフト35は、軸受ブッシュ17の穴18に配置される部分37を、回転可能に支えられている横向き軸線19を沿って有している。シャフト35の部分37は、シャフト35と非回転的関係で連結しているフェースギア23を支持している。シャフト35の曲り部分は、テーパディスク24の領域で、テーパディスクをシャフト35と同様に非回転関係で連結するように配置されている。更にシャフト35は、回転可能に支えられている、ブラシの軸線14上のプレート12の穴13内に配置される部分38を有している。シャフト35の2つの自由端には、シャフトをしっかりと固定するそれぞれのディスク39,40が提供されている。シャフト35は、好ましくは一本の曲った円い金属で製造されている。
シャフト35の曲った構造のために、2つの部分37,38は間に角度28を画成し、その結果毛キャリア11は動作的に一種の揺動運動、すなわち章動を行なう。
装着チューブ2と毛キャリア11を連結している留めばね36は、一片の金属ワイアでできている。留めばね36の形状は、図3〜図6を連帯的に考察することによって明らかになる。このように、特に図3からは、留めばね36の部分41が、毛キャリア11のプレート12の止り穴42に挿入されていることがわかる。特に図6に示されているように、その後、留めばね36がばね部分44に併合しているほぼ直角な湾曲部43に続いている。図4及び図6によると、このばね部分は、変化する半径を有する弧形状である。ばね部分44の他端には、ほぼ直角な湾曲部45が提供されており、引き続く部分46が、部分41の反対方向を向くようになっている。これは、特に図5及び図6から明らかになる。図5によると、部分46は装着チューブ2の止り穴47に収容されている。円柱ピン56が、止り穴47とほぼ対称に装着チューブ2に圧入されている。
運転時に毛キャリア11は、摺動、すなわち章動するようにセットされる。シャフト35が方向58に回転するとき、留めばね36は円柱ピン56に接した状態で支えられる。この態様で、毛キャリア11の回転は留めばね36による毛キャリア11と装着チューブ2の連結のために防止される。装着チューブ2に関連した毛キャリア11の動きは、特に留めばね36のばね部分44の弾性ねじり及び/又は曲り変性によって補償される。無論、圧入された円柱ピン56は、装着チューブ2上に一体形成された止め具又は同様の構造の手段によって代えられることができる。
他の、図3〜図6のブラシ部分34と、図1及び図2のブラシ部分1及びブラシ部分33との相違点は、毛キャリア11及び装着チューブ2の相対的に関係づけられた表面の構造にある。特に図3に現れているが、装着チューブ2に近い側の毛キャリア11のプレート12の表面48は球形状で、球はその中心を頂点29に有している。更に、毛キャリア11に近い側の装着チューブ2の表面49は、毛キャリア11に近い側のキャップ構造10の表面50と同様に球形状であり、球の中心は同じ様に頂点29にある。その結果、一定の距離が対面している表面48,49,50の間に得られ、運転状態、すなわち毛キャリア11の章動又は揺動中にも変化せずに維持される。
図3のブラシ部分34に関して説明された、毛キャリア11、装着チューブ2及びキャップ構造10の相対的に関係づけられた表面48,49,50の適合は、図1及び図2のブラシ部分1及びブラシ部分33でも行なわれることができることが分るであろう。同様のことが、図7及び図8を参考にして後に説明されるブラシ部分51及び52に適用されている。更に上述の適合は、ブラシ部分1,33,34,51,52の他の特徴と独立して、それ自身の資質によって発明を含むことができることが理解されるよう。
図7に例証されているブラシ部分51は、図1〜図6のブラシ部分1,33,34と異なって、毛キャリア11の回転を防止するための手段を有していない。従って、フィンガ31に係合される溝30も、留めばね又はその他同様のものもない。ゆえにプレート12及びテーパディスク24の間で運転中に起こる摩擦が、シャフト35の部分38を中心とした、ひいてはブラシの軸線14を中心とした回転運動を毛キャリア11に伝える。使用者が磨くために毛15を歯32に対して係合させたとき、毛キャリア11の回転は歯32との摩擦係合によって遅くなる。従って全ての残りの回転は、使用者が歯32に対して毛15を置く所の圧力に依存する。かなりの高圧を加えることによって、使用者は実際には回転を完全に排除できる。全体的に見れば、操作時において、振動数が使用者によって及ぼされる接触圧力に依存している毛キャリア11の自由な又は制御できない回転が重ね合わされた揺動を、図3のブラシ部分51にもたらす結果となる。
図8に例示されているブラシ部分52は、毛キャリア11の回転を防止するための方法を所持するというよりも、回転を発生させる手段を含んでいる。回転が可能でない図1〜図6のブラシ部分、及び自由又は制御されていない回転が可能な図7のブラシ部分51と対比すると、図8のブラシ部分52は毛キャリア11の制御された又は強制的に制御された回転を可能にする。
これを達成するために、360度通して回転するかさ歯車53が、毛キャリア11の装着チューブ2に近い側のプレート12の外周部に提供されている。更に、同様に360度通して回転する他のかさ歯車54も、装着チューブ2及びキャップ構造10の毛キャリア11に近い側に提供されている。2つのかさ歯車53,54は互いに噛み合わせ係合しており、かさ歯車53,54の係合部が回転する。
運転時に毛キャリア11は章動を行なう。同時に2つのかさ歯車53,54は、ブラシの軸線14を中心として毛キャリア11の回転を発生するように作用する。この回転の回転振動数は、2つのかさ歯車53,54の歯数比による。
Claims (17)
- 長手方向軸線(3)を中心として回転するシャフト(7)が収容されている装着チューブ(2)と、毛キャリア(11)であってその毛キャリア(11)から延びたブラシの軸線(14)及び毛(15)を有し、
横向き軸線(19)を中心として回転し、シャフト(7)に連結している毛キャリア(11)と、を有し、
長手方向軸線(3)を中心としたシャフト(7)の回転運動が、横向き軸線(19)に関する毛キャリア(11)の運動をもたらし、
本質的に円錐形状の包絡面上にある、毛キャリア(11)のブラシの軸線(14)の運動のための手段(24,25;35,38)を有する歯ブラシ部分であって、
横向き軸線(19)及びブラシの軸線(14)が、頂点(29)を中心とした鋭角(28)を画成することを特徴とする電気歯ブラシのブラシ部分(1,33,51,52)。 - 頂点(29)が、毛(15)によって画成された境界の外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシ部分。
- 頂点(29)は、毛(15)が、清掃のために前記歯と係合されるときに磨かれる歯(32)の内側に位置することを特徴とする請求項2に記載のブラシ部分。
- 頂点(29)は、毛(15)によって画成された境界の内側に配置されており、前記頂点(29)は毛(15)の清掃面の近傍に位置することを特徴とする請求項1に記載のブラシ部分。
- 角度(28)が、約2〜14度であり、特に約6〜10度であり、また好ましくは約3〜5度であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラシ部分。
- シャフト(7)が、特にピニオン(20)又は同様のものである歯車を支え、その歯車は前記シャフトと非回転的な関係で連結されており、横向き軸線(19)を中心として回転する特にフェースギア(23)又はその他同様のものである歯車と噛み合い係合していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のブラシ部分。
- 特に曲った円い金属から形成されたシャフト(35)が提供され、前記シャフトが、フェースギア(23)又はその他同様のものと非回転的関係で連結されている部分(37)を有し、且つ装着チューブ(2)内で回転可能に支えられていることを特徴とする請求項6に記載のブラシ部分。
- ブラシの軸線(14)を中心とした毛キャリア(11)の回転を防止するための手段(30、31)が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のブラシ部分。
- 装着チューブ(2)が、ブラシの軸線(14)に対して放射状に延び且つ毛キャリア(11)から突出しているフィンガ(31)と噛み合っている溝(30)を含んでいることを特徴とする請求項8に記載のブラシ部分。
- 前記手段が、留めばね、ヒンジドレバー、糸、他の弾性部材又はその他同様のものとして形成されていることを特徴とする請求項8に記載のブラシ部分。
- ブラシの軸線(14)を中心とした毛キャリア(11)の回転を発生する手段(53,54)が提供されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のブラシ部分。
- 装着チューブ(2)及び毛キャリア(11)がそれぞれのかさ歯車(53,54)を含み、該かさ歯車が互いに噛み合い係合していることを特徴とする請求項11に記載のブラシ部分。
- 装着チューブ(2)及び毛キャリア(11)の相対的に関係している表面(48,49,50)が、類似の態様の半球形であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のブラシ部分。
- 毛キャリア(11)の表面(48)、装着チューブ(2)の表面(49)及び当てはまる位置では装着チューブ(2)に連結しているキャップ構造(10)の表面(50)が、球形状であり、共通の球中心を有していることを特徴とする請求項13に記載のブラシ部分。
- 球の中心が頂点(29)に配置されていることを特徴とする請求項14に記載のブラシ部分。
- 請求項1〜15のいずれか1項に記載されているブラシ部分(1,51,52)が、連結、特に押込み嵌めされるようになっている電気歯ブラシ。
- 連続的に回転する駆動機構が提供されていることを特徴とする請求項16に記載の電気歯ブラシ。
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