JP3714794B2 - 前面保守構造の制御盤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、前面保守構造の制御盤に係り、特に変電所や開閉所に設置される電力系統保護継電装置及び制御装置を収納する制御盤の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5及び図6は特開平9−9424号公報に示された従来の前面保守構造の制御盤の側面断面図である。図において、制御盤本体100内には、複数のラックL1〜Lnが収納され、各ラックには制御機器を分割したユニットU1〜Umが納められており、このラックL1〜L3はラック単位で制御盤前面方向に着脱可能な構造となっている。各ラックには中継コネクタ111が設けられ、中継コネクタ111からの中継配線110は、各ラック間のスペースに配設された中継コネクタ116a,116bにより接続されている。また、保守スペースを拡大するために中継コネクタをラック117に納め、この中継コネクタ117も他のラックと同様に引き出し可能とする多段構成としている。
【0003】
ユニット収納ラックの着脱に際しては、図6に示すように、ラックを一括して引き出しあるいは差し込むことにより着脱させ、中継コネクタ116も所望により着脱させる。また、必要により中継コネクタラック117も引き出して保守作業する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の前面保守構造の制御盤においては、各ラック間のスペースに配設された中継コネクタ116a,116bは盤前面に対して平行に配設されており、そのため中継コネクタ116aとラックL1又はL2と接続する配線110の長さが必然的に長くなりラック引き出し時及び収納時に邪魔になる。更に、各ラック間のスペースに各ラックとは別個に中継コネクタ116(中継コネクタラック117)を配設する必要があり、またスペース的にも無駄な空間となっていた。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、制御盤内のユニット間の配線処理スペースを有効かつ最小限に抑え、中継コネクタをユニットとは別個に配置することなく、また中継配線作業の効率化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、盤の前面から保守が可能な制御盤において、制御盤内に多段に収納され、各々盤前面方向に引き出し可能に配設された複数のユニットと、特定の上記ユニット間に配設された少なくとも1の配線処理スペースと、上記配線処理スペースに面する上記ユニットの少なくとも上部又は下部に配設され上記ユニット間を接続するための中継コネクタを備え、上記中継コネクタの着脱方向を盤前面に向って傾斜又は略垂直方向に構成したことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、中継コネクタを配線処理スペースに面するユニットの天井部又は底面部と兼用したことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、中継コネクタを制御盤内の他の部位に接続するために使用することを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、中継コネクタが配設されたユニットの背部に、当該ユニット内配線の短絡又は分岐用の配線処理スペースを設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明による前面保守構造の制御盤を示す全体斜視図である。図において、制御盤本体1には、電源ユニット2,ディジタルリレーユニット3,ディジタル入出力ユニット4を一体的に格納し前面に引き出せるようにした上段一体ラック5と、この上段一体ラック5の下部に配線処理スペース6を介して配設され引出し自在の補助リレーユニット7と、前部に配線用スペース8が設けられた入出力変換ユニット9がそれぞれ収納されている。また、制御盤本体1の最下段には制御盤前面より奥まった位置に引出・開閉式のテストターミナルパネル(TTパネル)10が取付けられている。
【0011】
上段一体ラック5に格納された電源ユニット2、ディジタルリレーユニット3、及びディジタル入出力ユニット4は、現地での改造の可能性がほとんどない電源2次側配線で接続される機能ブロック群であり、それを一体化することにより個別配線方式で必要であった配線余長を無くし、電源インピーダンスの低減と配線作業性の向上を図っている。電源ユニット2には入力変換ユニットからのコネクタケーブル(DC110V)が接続され、電源ユニット2からは、CPUカードが配設されたディジタルリレーユニット3に配線(DC5V)が接続され、また、DIOカードが配設されたディジタル入出力ユニット4に対して配線(DC24V)が接続される。
【0012】
図2(a)はディジタル入出力ユニット4と補助リレーユニット7との接続関係を示す側面断面図である。ディジタル入出力ユニット4に抜き差し自在に配設されたDIOカード40にはカード側コネクタ42が設けられ、このコネクタ42からの中継配線41は、補助リレーユニット7の上部に配設された中継用コネクタ50を介して補助リレーユニット7に接続されている。また、図2(b)に示すように、中継用コネクタ50は、その一方側50aが中継配線41に接続され、他方50bが補助リレーユニット7の天井部に配設されており、これらコネクタ50a,bの着脱操作方向は略上下方向(盤前面方向に対して垂直な方向)となっている。なお、コネクタ50a,bの取り付け方向として、盤前面方向に所定角度θ(0度<θ<90度)傾ける構成にしてもよい。
【0013】
図3は補助リレーユニット7内部の様子を説明するための図である。補助リレーユニット7の内部はリレー実装スペース70と配線処理スペース80に分離されており、リレー実装スペース70には補助リレー71が実装されている。配線処理スペース80の天井部には上述した中継用コネクタ50が配設されており、この中継コネクタ50は、DIOカード40からの中継配線41が接続されると共に、制御盤内の他の部位の制御機器とも接続するようになっている。また、配線処理スペース80には補助リレーコネクタ72及び分配用端子台60が設けられ、これらコネクタ50、72及び端子台60間には、分岐/短絡用の配線90が配設されている。
【0014】
次に、補助リレーユニットの配線変更作業について図4に基づき説明する。作業者は盤前面から配線処理スペース6を通して、補助リレーユニット7上部の中継コネクタ50(中継配線41のコネクタ50a)を取り外す。その後、補助リレーユニット7を盤前面方向に引き出し、補助リレーユニット7単体で内部配線を変更する。
【0015】
以上のように実施の形態1によれば、ディジタル入出力ユニット4と補助リレーユニット7との間に配線処理スペース6を配置し、この配線処理スペース6に面する補助リレーユニット7の上部に、ディジタル入出力ユニットのDIOカード40と補助リレーユニット7とを接続するための中継コネクタ50を備え、中継コネクタ50の着脱方向を盤前面に対して略垂直方向にしたことにより、中継のための配線長さが従来に比べて短くなり、インピーダンスの低減が図れると共に、中継配線時の作業性の向上が図れる。また、コネクタ50a,bの取り付け方向として、盤前面方向に所定角度θ(0度<θ<90度)傾ける構成にすることにより、盤前面からの着脱操作がより容易となる。
【0016】
また、中継コネクタ50を補助リレーユニット7の天井部と兼用することにより、配線処理スペース6に別個に中継コネクタを配置しなくて済み、スペースの有効利用が図れる。
【0017】
更に、中継コネクタ50を制御盤内の他の部位に接続するために使用することにより、補助リレーユニット7に対する全ての配線作業を中継コネクタ50にて行え、作業の効率化が図れる。
【0018】
また、中継コネクタ50が配設された補助リレーユニット7の内部に短絡又は分岐用の配線処理スペース80を設けることにより、短絡又は分岐用の配線を補助リレーユニット7の裏面に設ける必要がなくなり、配線が裏側に露出せず作業性が向上する。さらに、補助リレーユニット7にて独立して配線作業が行えるため生産性が向上する。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、配線処理スペースに面するユニットの少なくとも上部又は下部に中継コネクタを配設し、中継コネクタの着脱方向を盤前面方向に傾斜させ又は略垂直方向に構成したので、中継のための配線長さが従来に比べて短くなり、インピーダンスの低減が図れると共に、中継配線時の作業性の向上が図れる。
【0020】
請求項2の発明によれば、中継コネクタを配線処理スペースに面するユニットの天井部又は底面部と兼用することにより、配線処理スペースに中継コネクタを配置しなくて済み、配線処理スペースの有効利用が図れる。
【0021】
請求項3の発明によれば、中継コネクタを制御盤内の他の部位に接続するために使用することにより、当該ユニットに対する全ての配線作業を中継コネクタにて行え、作業の効率化が図れる。
【0022】
請求項4の発明によれば、中継コネクタが配設されたユニットの内部に、当該ユニット内配線の短絡又は分岐用の配線処理スペースを設けることにより、短絡又は分岐用の配線を当該ユニット7の裏面に設ける必要がなくなり、配線が裏側に露出せず作業性が向上する。さらに、補助リレーユニットにて独立して配線作業が行えるため生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による前面保守構造の制御盤を示す全体斜視図である。
【図2】 この発明によるユニット間の接続関係を示す側面断面図である。
【図3】 この発明による補助リレーユニット内部の様子を説明するための図である。
【図4】 この発明による補助リレーユニットの配線変更作業を説明するための図である。
【図5】 従来の前面保守構造の制御盤の側面断面図である。
【図6】 従来の前面保守構造の制御盤の側面断面図である。
【符号の説明】
1 制御盤本体、2 電源ユニット、3 ディジタルリレー、4 入出力ユニット、5 上段一体ラック、6 配線処理スペース、7 補助リレーユニット、8 配線用スペース、9 入出力変換ユニット、40 DIOカード、41 中継配線、42 DIOカードコネクタ、50 中継コネクタ、60 分配用端子台、70 リレー実装スペース、71 補助リレー、72 補助リレーコネクタ、80 配線処理スペース、90 分岐/短絡用配線。

Claims (4)

  1. 盤の前面から保守が可能な制御盤において、制御盤内に多段に収納され、各々盤前面方向に引き出し可能に配設された複数のユニットと、特定の上記ユニット間に配設された少なくとも1の配線処理スペースと、上記配線処理スペースに面する上記ユニットの少なくとも上部又は下部に配設され上記ユニット間を接続するための中継コネクタを備え、上記中継コネクタの着脱方向を盤前面方向に傾斜させ又は略垂直方向に構成したことを特徴とする前面保守構造の制御盤。
  2. 上記中継コネクタを上記配線処理スペースに面する上記ユニットの天井部又は底面部と兼用したことを特徴とする請求項1記載の前面保守構造の制御盤。
  3. 上記中継コネクタを制御盤内の他の部位に接続するために使用することを特徴とする請求項1記載の前面保守構造の制御盤。
  4. 上記中継コネクタが配設されたユニットの内部に、当該ユニット内配線の短絡又は分岐用の配線処理スペースを設けたことを特徴とする請求項1記載の前面保守構造の制御盤。
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