JP3716082B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光体上に作像した検査パターンのトナーの付着量を光反射型フォトセンサにより検出し、その検出結果に応じてトナー補給制御を行なう技術が従来から利用されている(特開平5−307304号公報、特開平5−2336号公報、特開平5−2300号公報など参照)。
【0003】
かかる技術で、光反射型フォトセンサの出力のうち、検査パターンに対する検出の出力をVsp、感光体のトナーの付着していない面に対する検出の出力をVsgとすると、一般には“Vsp/Vsg”が一定になるように制御を行なっている。検査パターンのトナー付着量が少なくなると、“Vsp/Vsg”の値が上昇し、トナー濃度が低いと判断してトナーの補給動作が実行される。
【0004】
また、Vspが所定の値より高くなりすぎたり、Vsgが所定の値より低くなりすぎるなどの各種のセンサ出力の異常に際しては、トナーの強制補給やトナー補給の停止などの一時的な処置が実行される。そして、さらに前記のような異常状態が継続した場合は、光反射型フォトセンサによる画像濃度制御が不可能と判断して、異常警告表示や動作停止などの処置を実行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記光反射型フォトセンサは、通常、感光体ドラム上に現像された検査パターンを検出することから、感光体ドラム回りの現像装置により現像を行なう位置よりも画像形成工程の下流側で、クリーニング装置より上流側の位置で検査パターンのトナー濃度を検出する。
【0006】
そして、近年、電子写真方式の画像形成装置において、転写紙の搬送の品質向上、オゾン発生量の低減などを目的として、ベルト転写方式やローラ転写方式の転写搬送装置が用いられているが、これらの方式の転写装置は感光体の特性に経時的な影響を与えないように、感光体に対する接離機構を設け、転写紙の搬送の際以外は感光体から転写ベルト、転写ローラを離間させるようにしている。
【0007】
この場合、光反射式フォトセンサのセンサ出力に基づいてトナー濃度の制御を行なうとき、すなわち、感光体上に検査パターンを作像し、そのトナー付着量を検出するときは、転写ベルトを感光体から離間させる。
【0008】
しかしながら、感光体に対して転写ベルトの接離動作を行なう接離機構のソレノイドの故障や、転写ベルトの接離動作の際に摺動する部分への異物の付着などにより、転写ベルトの接離動作の不良が発生し、転写紙の搬送の際以外のときでも転写ベルトが感光体から離間しない場合がありうる。この場合には、トナー濃度の制御用の検査パターンも転写ベルト上に転写されてしまうので、光反射型フォトセンサでトナー濃度を検出する時点で感光体上の検査パターンのトナー付着量が減少してしまい、その結果、“Vsp/Vsg”の値が高くなり、無用なトナーの補給動作が実行されて、トナー濃度の過多による画像汚れ、トナー飛散などの不具合を生じてしまう。
【0009】
この発明の目的は、電子写真方式の画像形成装置において、転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良を検出して、無用なトナー補給制御を行なわないようにすることにある。
【0010】
この発明の別の目的は、電子写真方式の画像形成装置において、トナー濃度の異常を検出できるようにすることにある。
【0011】
この発明の別の目的は、電子写真方式の画像形成装置において、転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良を検出して、トナー濃度の代替的な制御を行なえるようにすることにある。
【0012】
この発明の別の目的は、電子写真方式の画像形成装置において、転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良を検出して、転写搬送装置の像担持体からの離間の不良の発生を速やかにユーザに知らせることができるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、像担持体と、この像担持体上を露光して静電潜像を形成する露光装置と、この静電潜像をトナーで現像する現像装置と、この現像後のトナー画像を被転写体に転写して、この転写後の被転写体を所定の経路に搬出する転写搬送装置と、前記像担持体上にトナー濃度の検出用の検査パターンを前記トナー画像で形成する検査パターン形成手段と、前記転写動作を行なう位置よりも画像形成工程の下流側で前記検査パターンのトナー濃度を検出する光センサと、この検出結果に基づいて画像濃度を制御する画像濃度制御手段と、前記転写搬送装置を前記像担持体に対して接離移動する接離機構と、前記検査パターンの形成および前記トナー濃度の検出の際には前記接離機構を駆動して前記転写搬送装置を前記像担持体から離間しておく離間手段と、前記転写の際は前記接離機構を駆動して前記転写搬送装置を前記像担持体に接触状態にしておく第1の接触手段と、前記トナー濃度の検出結果の所定の異常を検出する第1の異常検出手段と、この異常を検出したときは、前記トナー濃度の検出結果に基づいて前記転写搬送装置の前記像担持体からの離間動作の不良を検出する第2の異常検出手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0014】
従って、光センサによるトナー濃度を検出して、その検出結果に異常があったときに、この異常が、このトナー濃度の検出結果に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良によるものであるか否かがわかる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、第1の異常検出手段は、光センサで検出した検査パターンのトナー濃度の前回と今回の検出値の比率を求める第1の除算手段と、この求めた比率をあらかじめ設定されている基準値と比較する第1の比較手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0016】
従って、検査パターンのトナー濃度についての前回の検出値と今回の検出値との比率を求め、この求めた比率をあらかじめ設定されている基準値と比較することで、検査パターンのトナー濃度が異常に高いまたは低いことが検出できる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、第2の異常検出手段は、再検出手段による新たな検査パターンの形成と、そのトナー濃度の検出に際して転写搬送装置を像担持体に接触させることで検出条件を変更する条件変更手段と、この変更後の検出条件で、像担持体上での新たな検査パターンの形成と、そのトナー濃度の光センサによる検出を行なう再検出手段と、この新たな検出値に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良の発生の有無を判定する判定手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0018】
従って、検査パターンの検出条件を変更して、転写搬送装置の像担持体からの離間の不良などを再現した状態で、像担持体上で新たな検査パターンを形成と、そのトナー濃度の検出を行ない、この新たな検出値に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良の発生の有無を判定することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、判定手段は、検査パターンのトナー濃度についての光センサの今回の検出値と再検出手段による新たな検出値との比率を求める第2の除算手段と、この比率を所定の基準値と比較する第2の比較手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0020】
従って、検査パターンのトナー濃度についての光センサの今回の検出値と再検出手段による新たな検出値との比率を求め、この比率を所定の基準値と比較することにより、新たな検出値に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良の発生の有無を判定することができる。
【0023】
請求項に記載の発明は、判定手段によりトナー濃度の検出結果に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間の不良が発生していると判断したときに、画像濃度制御手段と異なる手法で画像濃度を制御する代替制御手段を備えていることを特徴とするものである。
【0024】
従って、転写搬送装置の像担持体からの離間の不良が発生しているときは、検査パターンのトナー濃度を正確に検出することができないので、画像濃度制御手段と異なる手法で代替的な制御を行なうことができる。
【0025】
請求項に記載の発明は、代替制御手段は、光センサで検出した検査パターンのトナー濃度の前回の検出値に基づいて画像濃度を制御するものであることを特徴とするものである。
【0026】
従って、検査パターンのトナー濃度を正確に検出することができない場合に、光センサで検出した検査パターンのトナー濃度の前回の検出値に基づいて代替的に画像濃度を制御することができる。
【0027】
請求項に記載の発明は、転写搬送装置の像担持体からの離間の不良を検出したときは、その旨を報知する報知手段を備えていることを特徴とするものである。
【0028】
従って、転写搬送装置の像担持体からの離間の不良の発生を速やかにユーザに知らせることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態にかかる電子写真方式の画像形成装置1の感光体回りの概略構成を示す縦断面図である。
【0030】
この画像形成装置1は、この発明の像担持体を実施している感光体ドラム2の周囲に、感光体ドラム2を除電する除電ランプ3と、感光体ドラム2を帯電する帯電装置4と、感光体ドラム2上に照射光13を照射して静電潜像を形成する露光装置5と、感光体ドラム2の不要部分の帯電を消去するイレーサ6と、感光体ドラム2上の帯電電位を検出する電位センサ7と、感光体ドラム2上の静電潜像をトナーで現像する現像装置8と、転写紙への転写前に現像後の感光体ドラム2を除電する転写前除電ランプ9と、転写ベルト15を駆動してトナー画像を転写紙に転写し図示しない定着装置に搬送する転写搬送装置10と、感光体ドラム2の回転(方向を図1中に矢示)による画像形成工程で転写搬送装置10より下流側(図1中に矢示した感光体ドラム2の回転方向)に設けられ、感光体ドラム2上のトナー濃度を光学的に検出して、この発明の光センサを実現する光反射型フォトセンサ11と、感光体ドラム2上の残存トナーを除去するクリーニング装置12とが配置されている。
【0031】
光反射型フォトセンサ11は、感光体ドラム2上で現像された検査パターンを検出することから、感光体ドラム2回りの現像装置8により現像を行なう位置よりも、画像形成工程の下流側でクリーニング装置12のトナーの除去の位置より上流側の位置に配置され、かかる位置で検査パターンのトナー濃度を検出する。現像装置8内には、現像装置8内のトナー濃度を検出するトナー濃度センサ14が設けられている。転写搬送装置10の転写ベルト15は図示しない所定の機構をソレノイド16で駆動して、感光体ドラム2の表面に対して接触し、また、離間する。これにより、この発明の接離機構を実現している。なお、転写紙を給紙する給紙装置、転写紙の搬送系の機構などについては図示を省略する。
【0032】
次に、画像形成装置1による画像形成動作(コピー動作)の概略について説明する。感光体ドラム2の表面は帯電装置4により所定電位に均一に帯電する。そして、その帯電面を露光装置5からの照射光13で露光して感光体ドラム2上に静電潜像を形成し、不要部分はイレーサ6で消去する。この後、現像装置8により静電潜像が現像され、転写搬送装置10は図示しない給紙装置から供給される転写紙に現像後のトナー画像を転写し、図示しない定着装置に搬送する。この転写搬送装置10の動作に際しては、ソレノイド16を駆動して転写ベルト15を感光体ドラム2に対して接触状態とする。これにより、この発明の第1の接触手段が実現される。その後、定着装置によりトナー画像は転写紙上に定着される。また、感光体ドラム2上に残存のトナーは感光体ドラム2に常接しているクリーニング装置12により除去され、さらに、感光体ドラム2上の静電潜像は除電ランプ3からの照射光により消去されて、感光体ドラム2は初期状態に戻る。
【0033】
図2は、この画像形成装置1の制御系の電気的な接続を示すブロック図である。この制御系はCPU21に、ROM22、RAM23、I/O装置24がバス接続されている。そして、I/O装置24には、この発明の第1、第2の記憶手段を実現する不揮発性メモリ(EEPROM)25と、ユーザが画像形成装置1を操作するための操作パネル26と、ソレノイド16を駆動するソレノイド駆動回路27と、転写搬送装置10の図示しないモータを駆動し転写ベルト15を動作する転写ベルト駆動回路28と、現像装置8内に所定の機構でトナーを供給するモータを駆動するトナー補給回路29と、帯電装置4に高電圧を印加し、また、現像装置8の現像スリーブに現像バイアス電圧を印加する電源回路30と、感光体ドラム2を回転駆動するメインモータを駆動するメインモータ駆動回路31と、現像装置8の図示しない現像モータを駆動する現像モータ駆動回路32と、図示しないLEDを点灯するLED点灯回路33と、前記光反射型フォトセンサ11と、前記トナー濃度センサ14などが接続されている。
【0034】
つづいて、トナー濃度の制御について説明する。
【0035】
以下の説明で、光反射型フォトセンサ11で、感光体ドラム2上にトナー画像で形成する検査パターンを検出したときの出力をVsp、感光体ドラム2の表面の検査パターン以外の部分(地肌部)を検出したときの出力をVsgとし、トナー濃度センサ14の制御基準値をVref、検出出力をVtとする。
【0036】
まず、画像形成装置1の本体の電源投入とともに、図示しない定着装置による定着温度を検出し、この温度が100℃以下のときは、光反射型フォトセンサ11の校正を行なう。ここでは電源電圧5Vを用いて光反射型フォトセンサ11を作動させ、PWM(パルス幅変調)制御により光反射型フォトセンサ11の発光光量を変化させてVsg(の初期値)、すなわち、感光体ドラム2の地肌部に対する光反射型フォトセンサ11の検出出力を4.0Vに調節する。このときのPWM制御値は、次に光反射型フォトセンサ11の校正を行なうときまで、不揮発性メモリ25などに格納しておく。
【0037】
光反射型フォトセンサ11による検出では、メインモータ駆動回路31、電源回路30などの制御により、図示しないメインモータ、帯電装置4(帯電グリッド電圧をあらかじめ設定されている所定値に切り替える)などを駆動して、感光体ドラム2上に検査パターンの潜像電位を作像する。次に、現像モータ駆動回路32、電源回路30を駆動して、現像装置8により検査パターンの静電潜像をトナーで現像する。この作像、現像により、この発明の検査パターン形成手段が実現される。
【0038】
この現像された検査パターンのトナーの付着量は光反射型フォトセンサ11により検出され、そのときのセンサ出力がVspである。
【0039】
一方、Vsgは感光体ドラム2上のトナーの付着していない部分(地肌部)で精度のよい検出を行なうため、感光体ドラム2の地肌部にトナーがほとんど付着していない領域、すなわち現像装置8が動作していないときに現像装置8を通過した感光体ドラム2の表面の現像オフ領域で検出する。具体的には、コピー動作終了後、現像装置8が停止した後に、感光体ドラム2の回転を停止させて感光体ドラム2上に現像オフ領域を作り、次のコピー動作の開始の前に、さきほど形成した現像オフ領域に対してVsgの検出を行なう。そして、検出されたVsp、Vsgの比率により、後述する処理に基づいてトナー濃度センサ14の制御基準値Vrefを決定する。そして、現像装置8の動作時にトナー濃度センサ14により、常時、現像装置8内のトナーの濃度の検出を行なって、そのセンサ出力Vtと、Vrefとの差分を求め、この差分により現像装置8へのトナー補給量の決定を行ない、トナー補給を行なって画像濃度の制御を行なう。
【0040】
Vspは検査パターンの反射光量を検出したものであるため、検査パターンのトナー付着量が少ない、すなわち、現像材中のトナー濃度が低いほど、反射光量が増えるのでセンサ出力は大きくなる。この例では、Vsgが4.0Vに対して、Vspが0.4V、すなわち“Vsg/Vsp=1/10”となるように制御するものであり、“Vsg/Vsp”が高いほどトナー濃度が低いと判断して、トナー濃度を高くするようにVrefを変更する。このVrefの変更により、この発明の画像濃度制御手段を実現している。
【0041】
前記した検査パターンの作像、そのトナー濃度の検出は、光反射型フォトセンサ11が転写搬送装置10より画像形成工程の下流側に位置しているため、コピー動作終了後、ソレノイド16の駆動により転写ベルト15が感光体ドラム2から離れている間に行なう。
【0042】
次に、トナー濃度センサ14の制御基準値Vrefの決定のための処理について、具体的に図3〜図5のフローチャートを参照して説明する。
【0043】
図3に示すように、ユーザが操作パネル26の所定のコピースイッチを操作すると(ステップS1)、コピージョブが終了するまで(ステップS4)、前記したような一連のコピー動作を行なう(ステップS3)。そして、前記のとおり、このコピー動作開始の前にVsgの検出を行なう(ステップS2)。そして、コピージョブが終了した後に(ステップS4)、CPU21は、メインモータ駆動回路31、電源回路30、現像モータ駆動回路32などに制御信号を出力し、前記のように、図示しないメインモータ、帯電装置4などを駆動して、検査パターンの作像、そのトナー濃度の検出、その検出値の不揮発性メモリ25への記憶(ステップS5、S6)を行なう。そして、前記のように、Vsgが4.0Vであるのに対してVspが0.4V、すなわち、“Vsg/Vsp”が“1/10”となるように、Vrefの値を所定量上げ下げして、トナー濃度センサ14のVrefを決定し、不揮発性メモリ25に記憶して(ステップS8〜S11)、処理を終了する。
【0044】
このようにして、Vrefを決定し、現像装置8の現像動作の際に、前記のように常時トナー濃度を検出しているトナー濃度センサ14のセンサ出力VtとVrefとの差分により現像装置8へのトナー補給量を決定する。
【0045】
すなわち、コピージョブ中は、それが連続して100枚のコピーでも900枚のコピーでも、検査パターンの作像、そのトナー濃度の検出は行なわないが、その間は、トナー濃度センサ14の出力に基づきトナー補給動作が行なわれているので、例えば、画像面積率60%以上の原稿を連続的にコピーするなどしない限り、1ジョブ中でトナー濃度が急激に変化することは通常ないので問題ない。
【0046】
そこで、例えば、Vspの検出値が1.2Vである場合に、トナー濃度が低いと判断して、すぐにトナー濃度を上昇させるべくVrefを変更するのではなく、不揮発性メモリ25に記憶されている前回のVspの検出値Vsp1(例えば0.42V)と、今回のVspの検出値Vsp2(例えば1.2V)を比較し、“Vsp2/Vsp1>2”である場合には、異常状態であるとして、“Vsp2/Vsp1>2”となる原因を特定する処理を行なう(図3、図4のステップS12以下)。このステップS7により、この発明の第1の異常検出手段、第1の除算手段、第1の比較手段が実現される。
【0047】
すなわち、転写ベルト15を感光体ドラム2に接離するソレノイド16の故障や、転写ベルト15の接離動作時に摺動する部分への異物の付着などによって、転写ベルト15の接離動作不良が発生し、転写紙の搬送の際以外でも、転写ベルト15が感光体ドラム2から離間しない場合は、検査パターンも転写ベルト15上に転写されてしまうので、“Vsp2/Vsp1>2”となる。
【0048】
そこで、ステップS7で“Vsp2/Vsp1>2”と判断したときは、ソレノイド16をオン状態にし(ステップS12)、転写ベルト15を感光体ドラム2に接触させたまま、検査パターンを作像して(ステップS13)、Vspを検出し、その検出値Vsp3を不揮発性メモリ25に記憶する(ステップS14)。ステップS12により、この発明の条件変更手段が実現される。また、ステップS14により、この発明の再検出手段が実現される。そして、“Vsp3/Vsp2=1.0±0.1”であるか否かを判断する(ステップS15)。その結果、“Vsp3/Vsp2=1.0±0.1”であれば、このVsp3の検出はVsp2の検出の場合とほぼ同様の結果となった、すなわち、Vsp2の検出のときの状態が再現されたと考えられるから、“Vsp2/Vsp1>2”となった原因は転写ベルト15の接離動作の不良であると判断され、LED点灯回路33により図示しないLEDを点灯してユーザにその旨を報知して警告する(ステップS16)。ステップS15により、この発明の第2の異常検出手段、判定手段、第2の除算手段、第2の比較手段がステップS15により実現される。また、ステップS16により、この発明の報知手段が実現される。この場合、Vsp2は異常値として扱われ、Vrefの更新(ステップS9〜S11)は行なわずに、前回のVref(ステップS11で不揮発性メモリ25に記憶されている)を用いて現像装置8へのトナー補給を制御する(ステップS19)。このステップS19により、この発明の代替制御手段が実現する。
【0049】
一方、ステップS15で“Vsp3/Vsp2≠1.0±0.1”であったときは、次のような処理を行なう。
【0050】
▲1▼.“Vsp3/Vsp2>1.1”のとき(ステップS17)
トナー濃度センサの異常と判断されるので、LED点灯回路33により図示しないLEDを点灯してユーザにその旨を報知して警告する(ステップS18)とともに、Vsp2は異常値として扱い、Vrefの更新(ステップS9〜S11)は行なわずに、前回のVrefを用いて現像装置8へのトナー補給を制御する(ステップS19)。
【0051】
▲2▼.“Vsp3/Vsp2<0.9”のとき(ステップS17)
ソレノイド16をオフにして転写ベルト15を感光体ドラム2から離間し(ステップS20)、再び検査パターンを作像して(ステップS21)、Vspの検出を行なう(ステップS22)。このときのVspの出力をVsp4とすると、“Vsp4/Vsp1>2”であるときには(ステップS23)、前記ステップS18、19と同様に、トナー濃度センサ14の異常と判断されるので、LED点灯回路33により図示しないLEDを点灯して、ユーザにその旨を報知して警告する(ステップS24)とともに、Vsp2は異常値として扱い、Vrefの更新(ステップS9〜S11)は行なわずに、前回のVrefを用いて現像装置8へのトナー補給を制御する(ステップS25)。また、“Vsp4/Vsp1≦2”であるときには(ステップS23)、前記ステップS8〜S11と同様に、“Vsp4/Vsg2”の値に応じてVrefを更新し、トナー補給の制御を行なう。
【0052】
なお、いうまでもなく、この実施の形態は、この発明を限定するものではない。例えば、前記の例では転写ベルト15の接離動作の不良の発生を、LED点灯回路33により図示しないLEDを点灯してユーザにその旨を報知するようにしているが(ステップS16)、LEDの点灯に代えて、所定の液晶ディスプレイなどに、転写ベルト15の接離動作の不良の発生の旨を表示するようにしてもよいし、音声により報知するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、像担持体と、この像担持体上を露光して静電潜像を形成する露光装置と、この静電潜像をトナーで現像する現像装置と、この現像後のトナー画像を被転写体に転写して、この転写後の被転写体を所定の経路に搬出する転写搬送装置と、前記像担持体上にトナー濃度の検出用の検査パターンを前記トナー画像で形成する検査パターン形成手段と、前記転写動作を行なう位置よりも画像形成工程の下流側で前記検査パターンのトナー濃度を検出する光センサと、この検出結果に基づいて画像濃度を制御する画像濃度制御手段と、前記転写搬送装置を前記像担持体に対して接離移動する接離機構と、前記検査パターンの形成および前記トナー濃度の検出の際には前記接離機構を駆動して前記転写搬送装置を前記像担持体から離間しておく離間手段と、前記転写の際は前記接離機構を駆動して前記転写搬送装置を前記前記像担持体に接触状態にしておく第1の接触手段と、前記トナー濃度の検出結果の所定の異常を検出する第1の異常検出手段と、この異常を検出したときは、前記トナー濃度の検出結果に基づいて前記転写搬送装置の前記像担持体からの離間動作の不良を検出する第2の異常検出手段とを備えていることを特徴とするものであるので、光センサによるトナー濃度を検出して、その検出結果に異常があったときに、この異常が、このトナー濃度の検出結果に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良によるものであるか否かがわかるため、無用なトナー補給制御を行なわないようにすることが可能となる。
【0054】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第1の異常検出手段は、光センサで検出した検査パターンのトナー濃度の前回と今回の検出値の比率を求める第1の除算手段と、この求めた比率をあらかじめ設定されている基準値と比較する第1の比較手段とを備えていることを特徴とするものであるので、検査パターンのトナー濃度についての前回の検出値と今回の検出値との比率を求め、この求めた比率をあらかじめ設定されている基準値と比較することで、検査パターンのトナー濃度が異常に高いまたは低いことが検出できるため、トナー濃度の検出結果の異常を検出することができる。
【0055】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、第2の異常検出手段は、再検出手段による新たな検査パターンの形成と、そのトナー濃度の検出に際して転写搬送装置を像担持体に接触させることで検出条件を変更する条件変更手段と、この変更後の検出条件で、像担持体上での新たな検査パターンの形成と、そのトナー濃度の光センサによる検出を行なう再検出手段と、この新たな検出値に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良の発生の有無を判定する判定手段とを備えていることを特徴とするものであるので、検査パターンの検出条件を変更して、転写搬送装置の像担持体からの離間の不良などを再現した状態で、像担持体上で新たな検査パターンを形成と、そのトナー濃度の検出を行ない、この新たな検出値に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良の発生の有無を判定することができる。
【0056】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、判定手段は、検査パターンのトナー濃度についての光センサの今回の検出値と再検出手段による新たな検出値との比率を求める第2の除算手段と、この比率を所定の基準値と比較する第2の比較手段とを備えていることを特徴とするものであるので、検査パターンのトナー濃度についての光センサの今回の検出値と再検出手段による新たな検出値との比率を求め、この比率を所定の基準値と比較することにより、新たな検出値に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良の発生の有無を判定することができる。
【0058】
請求項に記載の発明は、請求項3、4のいずれかに記載の発明において、判定手段によりトナー濃度の検出結果に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間の不良が発生していると判断したときに、画像濃度制御手段と異なる手法で画像濃度を制御する代替制御手段を備えていることを特徴とするものであるので、転写搬送装置の像担持体からの離間の不良が発生しているときは、検査パターンのトナー濃度を正確に検出することができないので、画像濃度制御手段と異なる手法で代替的な制御を行なうことができる。
【0059】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、代替制御手段は、光センサで検出した検査パターンのトナー濃度の前回の検出値に基づいて画像濃度を制御するものであることを特徴とするものであるので、検査パターンのトナー濃度を正確に検出することができない場合に、光センサで検出した検査パターンのトナー濃度の前回の検出値に基づいて代替的に画像濃度を制御することができる。
【0060】
請求項8に記載の発明は、請求項1、2、3、4、5、6のいずれかに記載の発明において、転写搬送装置の像担持体からの離間の不良を検出したときは、その旨を報知する報知手段を備えていることを特徴とするものであるので、転写搬送装置の像担持体からの離間の不良の発生を速やかにユーザに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である画像形成装置の感光体ドラム回りの概略構成を示す縦断面図である。
【図2】前記画像形成装置の制御系のブロック図である。
【図3】前記画像形成装置のVrefの決定処理を示すフローチャートである。
【図4】前記画像形成装置のVrefの決定処理を示すフローチャートである。
【図5】前記画像形成装置のVrefの決定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 像担持体
5 露光装置
8 現像装置
10 転写搬送装置
11 光センサ
16 接離機構
25 第1、第2の記憶手段

Claims (7)

  1. 像担持体と、
    この像担持体上を露光して静電潜像を形成する露光装置と、
    この静電潜像をトナーで現像する現像装置と、
    この現像後のトナー画像を被転写体に転写して、この転写後の被転写体を所定の経路に搬出する転写搬送装置と、
    前記像担持体上にトナー濃度の検出用の検査パターンを前記トナー画像で形成する検査パターン形成手段と、
    前記転写動作を行なう位置よりも画像形成工程の下流側で前記検査パターンのトナー濃度を検出する光センサと、
    この検出結果に基づいて画像濃度を制御する画像濃度制御手段と、
    前記転写搬送装置を前記像担持体に対して接離移動する接離機構と、
    前記検査パターンの形成および前記トナー濃度の検出の際には前記接離機構を駆動して前記転写搬送装置を前記像担持体から離間しておく離間手段と、
    前記転写の際は前記接離機構を駆動して前記転写搬送装置を前記像担持体に接触状態にしておく第1の接触手段と、
    前記トナー濃度の検出結果の所定の異常を検出する第1の異常検出手段と、
    この異常を検出したときは、前記トナー濃度の検出結果に基づいて前記転写搬送装置の前記像担持体からの離間動作の不良を検出する第2の異常検出手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 第1の異常検出手段は、
    光センサで検出した検査パターンのトナー濃度を記憶する第1の記憶手段と、
    この第1の記憶手段に記憶されている光センサで検出した検査パターンのトナー濃度の前回と今回の検出値の比率を求める第1の除算手段と、
    この求めた比率をあらかじめ設定されている基準値と比較する第1の比較手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 第2の異常検出手段は、
    再検出手段による新たな検査パターンの形成と、そのトナー濃度の検出に際して転写搬送装置を像担持体に接触させることで検出条件を変更する条件変更手段と、
    この変更後の検出条件で、像担持体上での新たな検査パターンの形成と、そのトナー濃度の光センサによる検出を行なう再検出手段と、
    この新たな検出値に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間動作の不良の発生の有無を判定する判定手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 判定手段は、
    光センサで検出した検査パターンのトナー濃度を記憶する第2の記憶手段と、
    この第2の記憶手段に記憶されている検査パターンのトナー濃度についての光センサの今回の検出値と再検出手段による新たな検出値との比率を求める第2の除算手段と、
    この比率を所定の基準値と比較する第2の比較手段とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 判定手段によりトナー濃度の検出結果に基づいて転写搬送装置の像担持体からの離間の不良が発生していると判断したときに、画像濃度制御手段と異なる手法で画像濃度を制御する代替制御手段を備えていることを特徴とする請求項3、4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 代替制御手段は、
    光センサで検出した検査パターンのトナー濃度の前回の検出値に基づいて画像濃度を制御するものであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 転写搬送装置の像担持体からの離間の不良を検出したときは、その旨を報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6のいずれかに記載の画像形成装置。
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