JP3718316B2 - 枠付きドアユニット及びその施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建屋の開口部に取付ける枠付きドアユニット及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の開口部にドアを取付ける場合には、左右の縦枠及び上下の横枠からなるドア枠材を開口部の四隅に据え付けた後、直角や水平の位置出しを行って完全固定を行い、ドア枠材と壁面との継ぎ目をケーシングで被覆化粧し、次に、縦枠に蝶番を介してドアパネルを取付けることによって施工していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ドア枠材は取付ける前にはバラバラで、開口部に仮固定しても縦枠と横枠は正確に直角に仮固定されておらず、施工時に定規等を当てて取付け位置を割り出す必要があり、施工に時間がかかるという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、現場での施工が極めて簡単に行える枠付きドアユニット及びその施工方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の枠付きドアユニットは、左右の縦枠及び少なくとも上部の横枠を組み立ててなるドア枠材と、該ドア枠材に蝶番を介して正規に取付けられるドアパネルと、該ドアパネルを閉じた状態で前記ドア枠材に仮固定する取り外し可能な仮固定手段とを備える枠付きドアユニットにおいて、
前記左右の縦枠及び前記横枠はそれぞれ前後に側溝を有すると共に、前記仮固定手段は前後に2分割となって、2分割された前記仮固定手段それぞれには、前記ドア枠材と前記ドアパネルとの隙間に嵌入する差し込み板部と、前後の前記側溝に嵌入する断面鉤溝形状の掛止板部と、前記差し込み板部と前記掛止板部の間に前記ドアパネルをそれぞれ前後から保持する保持板部と、前記掛止板部の外側には締結バンドが嵌入する浅溝が設けられている。
また、請求項2記載の枠付きドアユニットは、請求項1記載の枠付きドアユニットにおいて、前記左右の縦枠の下部は下部の横枠で連結され、前記ドア枠材は4方組されている。
そして、請求項3記載の枠付きドアユニットの施工方法は、左右の縦枠及び少なくとも上部の横枠を組み立ててなるドア枠材に、ドアパネルを蝶番を介して正規に取付け、閉じた状態の前記ドアパネルを前記ドア枠材に仮固定する仮固定手段及び締結バンドを備えた枠付きドアユニットを用意し、
施工しようとする開口部に前記枠付きドアユニットを載置して前記開口部に仮固定した後、更に前記ドア枠材の水平出し又は垂直出しを行って該枠付きドアユニットを前記開口部に完全固定し、
しかる後、前記締結バンド及び仮固定手段を除去する枠付きドアユニットの施工方法において、
前記左右の縦枠及び前記横枠はそれぞれ前後に側溝を有すると共に、前記仮固定手段は前後に2分割となって、2分割された前記仮固定手段それぞれには、前記ドア枠材と前記ドアパネルとの隙間に嵌入する差し込み板部と、前後の前記側溝に嵌入する断面鉤溝形状の掛止板部と、前記差し込み板部と前記掛止板部の間に前記ドアパネルをそれぞれ前後から保持する保持板部と、前記掛止板部の外側には前記締結バンドが嵌入する浅溝が設けられている。
【0005】
請求項1、2記載の枠付きドアユニット及び請求項3記載の枠付きドアユニットの施工方法においては、左右の縦枠及び少なくとも上部の横枠を組み立ててなる完成品のドア枠材に、蝶番を介してドアパネルを取付けておき、更にこの状態ではドアパネルが開いたりあるいはドア枠材が歪むので、ドアパネルを閉じた状態でドア枠材に仮固定手段を介して固定しておく。これによって、枠付きドアユニットが平面状となって、搬送及び積み重ねが容易となり、ドア枠材もドアパネルと仮固定手段によって保持されるので、搬送時の歪みを防止できる。
特に、請求項2記載の枠付きドアユニットにおいては、ドア枠材が4方組されているので、ドア枠材が強固となって現場において再調整を必要としない安定した施工ができる。
また、請求項3記載の枠付きドアユニットの施工方法においては、ドア枠材は直角状態で保持され、更にドアパネルはドア枠材に正規に取付けられているので、ドアを取付けようとする開口部に枠付きドアユニットを取付け、水平又は垂直状態に調整して固定すればよい。そして、枠付きドアユニットを正規に取付けた後に、締結バンド及び仮固定手段を外せばドアの取付けが完了する。
【0006】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る枠付きドアユニットの正面図、図2は同一部詳細斜視図、図3(A)〜(D)は仮固定手段の説明図、図4は図1における矢視A−A断面図、図5は図1における矢視B−B断面図、図6は完成した枠付きドアユニットの施工完了状態を示す部分平面図である。
【0007】
本発明の一実施の形態に係る枠付きドアユニット10は、図1〜図4に示すように、左右の縦枠11、12及び上下の横枠13、14を4方組してなるドア枠材15と、ドア枠材15に上下対となる蝶番16を介して取付けられたドアパネル17と、ドアパネル17を閉じた状態でドア枠材15に仮固定する仮固定手段18〜23と、これらの締結バンド24〜26とを有している。以下、これらについて詳しく説明する。
【0008】
前記縦枠11、12は図2、図4、図6に示すように、合板又は単板等の木質板からなって、前後にケーシング27、28の先曲がり部29、30がそれぞれ嵌入する側溝31、32が設けられ、内側中央には戸当たり33、34を取付ける内溝35、36がそれぞれ設けられている。
また、横枠13も縦枠11と同一の構造となって、図5に示すように、前後にケーシング27、28の先曲がり部29、30が嵌入する側溝37、38が形成され、横枠14は平板状となっている。
以上の構成からなる縦枠11、12と横枠13、14を使用し、連結する部材が直角状態を保持して工場でドア枠材15が組立られている。
【0009】
前記ドアパネル17は、通常のドアパネルの構成と同一となって、ドア枠材15に対して開閉できる少しの隙間を有して嵌入するようになっている。このドアパネル17は一方側に上下対となる蝶番16によって縦枠12に開閉可能に工場で連結されている。これによって、ドア枠材15の正規の位置に正しくドアパネル17を取付けることができる。
【0010】
ドアパネル17をドア枠材15に取付けて平面状とした状態、即ちドアパネル17を閉めた状態で、四隅及び中央両側を、仮固定手段18〜23によってドアパネル17をドア枠材15に仮固定している。前記仮固定手段18〜23は硬質又は中硬質のプラスチック(例えば、塩化ビニール)からなって、図3(A)〜(D)に示すように、閉めた状態のドアパネル17及びドア枠材15の前後から装着及び取り外しができるように前後に2分割となっている。
仮固定手段18及びこれと対称に形成される仮固定手段19は、図3(A)に示すように、ドア枠材15とドアパネル17との隙間に嵌入するL字状の差し込み板部39、40を内側に、外側には断面鉤溝形状の掛止板部41、42とを有し、掛止板部41、42の先部が前記した側溝37、31と側溝38、32にそれぞれ嵌入するようになっている。また、掛止板部41、42と差し込み板部39、40との境界部分の内側にはドアパネル17を両側から挟む保持板部43、44がそれぞれ設けられている。また、掛止板部41、42の外側には、締結バンド24が挿通する浅溝45がそれぞれ設けられている。
【0011】
仮固定手段20及びこれと対称に形成される仮固定手段21は、図3(B)、(D)に示すように、ドアパネル17とドア枠材15との隙間に嵌入する前後対となる差し込み板部46、47とこれにそれぞれ連結する鉤溝形状の掛止板部48、49と、掛止板部48、49の内側にそれぞれ連結されて、取付けられたドアパネル17を前後から保持する保持板部50、51を有している。そして、掛止板部48、49の前後には、締結バンド25が嵌入する浅溝52が形成されている。
【0012】
仮固定手段22及びこれと対称に形成される仮固定手段23は、図3(C)に示すように、ドア枠材15とドアパネル17との隙間に嵌入するL字状の差し込み板部53、54を内側に備え、差し込み板部53、54の垂直部分の外側には断面鉤溝形状の掛止板部55、56を有し、掛止板部55、56の先部が前記した側溝31、32にそれぞれ嵌入するようになっている。また、掛止板部55、56と差し込み板部53、54との境界部分の内側にはドアパネル17を両側から挟む保持板部57、58がそれぞれ設けられている。また、掛止板部55、56の外側中央には、締結バンド26が挿通する浅溝59がそれぞれ設けられている。
【0013】
ドアパネル17とドア枠材15に前記仮固定手段18〜23を使用し、更に締結バンド24〜26(表面に滑り止めの凹凸が形成されたプラスチック製のバンドであって、「PPバンド」として販売されているものを使用するのが好ましい)でこれらを締結して、ドアパネル17の閉塞状態を保持して枠付きドアユニット10として工場から出荷される。なお、図4に示すように、仮固定手段18、20、22のそれぞれ差し込み板部40、47、54と、掛止板部42、49、56の境界部分に、内溝35に嵌入する線状突起60を設けることも可能であり、これによって更に強固にドアパネル17をドア枠材15に固定することができる。
【0014】
次に、この枠付きドアユニット10を施工する場合は、図6に示すように、施工しようとする開口部61に枠付きドアユニット10を入れ込み状態で載置して開口部61に倒れないように仮固定した後、開口部61との隙間に適当なテーパー状の調整材を入れて、水平、垂直を調整する。そして、縦枠11、12を柱62、63に釘64を用いて固定する。この状態で、締結バンド24〜26の全部を外した後、仮固定手段18〜23を外して、ケーシング27、28を前後から取付けて壁板65、66との境界部分を隠す施工を行う。なお、図6においては、前記したテーパー状の調整材は省略されている。
【0015】
前記実施の形態においては、ドア枠材15は縦枠11、12と横枠13、14を4方組して構成したが、下部の横枠14を省略してドア枠材を構成する場合も本発明は適用される。この場合、ドア枠材の下部が不安定になるので、縦枠の下端をドアパネルに比較的強固に工場で固定して出荷することになり、必要に応じて補助的な仮固定手段を設ける場合も本発明は適用される。
また、前記実施の形態においては、ドアパネル17の把手取付け孔は省略されているが、予め工場で所定の位置に必要な孔を形成しておくのが好ましい。
【0016】
【発明の効果】
請求項1、2記載の枠付きドアユニット及び請求項3記載の枠付きドアユニットの施工方法においては、枠付きドアユニットは平面状となっているので、搬送及び積み重ねが容易となり、大量生産も可能となる。
また、施工にあっては、水平(又は垂直)位置の割り出しのみで施工が可能であるので、施工時間を大幅に短縮できる。
特に、請求項2記載の枠付きドアユニットにおいては、ドア枠材に下部の横枠を備えて4方組されているので、枠付きドアユニットの構成が強固となり、搬送時に歪みが生じ難く、現場における施工が更に簡便になる。
そして、請求項3記載の枠付きドアユニットの施工方法においては、従来のように、ドア枠材の現場での製作やドアパネルの取付けが省略されるので、極めて施工が簡便化され、更には熟練作業者を必要とすることなく工事が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る枠付きドアユニットの正面図である。
【図2】同一部詳細斜視図である。
【図3】(A)〜(D)は仮固定手段の説明図である。
【図4】図1における矢視A−A断面図である。
【図5】図1における矢視B−B断面図である。
【図6】完成した枠付きドアユニットの施工完了状態を示す部分平面図である。
【符号の説明】
10 枠付きドアユニット 11 縦枠
12 縦枠 13 横枠
14 横枠 15 ドア枠材
16 蝶番 17 ドアパネル
18 仮固定手段 19 仮固定手段
20 仮固定手段 21 仮固定手段
22 仮固定手段 23 仮固定手段
24 締結バンド 25 締結バンド
26 締結バンド 27 ケーシング
28 ケーシング 29 先曲がり部
30 先曲がり部 31 側溝
32 側溝 33 戸当たり
34 戸当たり 35 内溝
36 内溝 37 側溝
38 側溝 39 差し込み板部
40 差し込み板部 41 掛止板部
42 掛止板部 43 保持板部
44 保持板部 45 浅溝
46 差し込み板部 47 差し込み板部
48 掛止板部 49 掛止板部
50 保持板部 51 保持板部
52 浅溝 53 差し込み板部
54 差し込み板部 55 掛止板部
56 掛止板部 57 保持板部
58 保持板部 59 浅溝
60 線状突起 61 開口部
62 柱 63 柱
64 釘 65 壁板
66 壁板
Claims (3)
- 左右の縦枠及び少なくとも上部の横枠を組み立ててなるドア枠材と、該ドア枠材に蝶番を介して正規に取付けられるドアパネルと、該ドアパネルを閉じた状態で前記ドア枠材に仮固定する取り外し可能な仮固定手段とを備える枠付きドアユニットにおいて、
前記左右の縦枠及び前記横枠はそれぞれ前後に側溝を有すると共に、前記仮固定手段は前後に2分割となって、2分割された前記仮固定手段それぞれには、前記ドア枠材と前記ドアパネルとの隙間に嵌入する差し込み板部と、前後の前記側溝に嵌入する断面鉤溝形状の掛止板部と、前記差し込み板部と前記掛止板部の間に前記ドアパネルをそれぞれ前後から保持する保持板部と、前記掛止板部の外側には締結バンドが嵌入する浅溝が設けられていることを特徴とする枠付きドアユニット。 - 前記左右の縦枠の下部は下部の横枠で連結され、前記ドア枠材は4方組されていることを特徴とする請求項1記載の枠付きドアユニット。
- 左右の縦枠及び少なくとも上部の横枠を組み立ててなるドア枠材に、ドアパネルを蝶番を介して正規に取付け、閉じた状態の前記ドアパネルを前記ドア枠材に仮固定する仮固定手段及び締結バンドを備えた枠付きドアユニットを用意し、
施工しようとする開口部に前記枠付きドアユニットを載置して前記開口部に仮固定した後、更に前記ドア枠材の水平出し又は垂直出しを行って該枠付きドアユニットを前記開口部に完全固定し、
しかる後、前記締結バンド及び仮固定手段を除去する枠付きドアユニットの施工方法において、
前記左右の縦枠及び前記横枠はそれぞれ前後に側溝を有すると共に、前記仮固定手段は前後に2分割となって、2分割された前記仮固定手段それぞれには、前記ドア枠材と前記ドアパネルとの隙間に嵌入する差し込み板部と、前後の前記側溝に嵌入する断面鉤溝形状の掛止板部と、前記差し込み板部と前記掛止板部の間に前記ドアパネルをそれぞれ前後から保持する保持板部と、前記掛止板部の外側には前記締結バンドが嵌入する浅溝が設けられていることを特徴とする枠付きドアユニットの施工方法。
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|---|---|---|---|
| JP09147397A JP3718316B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 枠付きドアユニット及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP09147397A JP3718316B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 枠付きドアユニット及びその施工方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JPH10266706A JPH10266706A (ja) | 1998-10-06 |
| JP3718316B2 true JP3718316B2 (ja) | 2005-11-24 |
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| JP09147397A Expired - Lifetime JP3718316B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 枠付きドアユニット及びその施工方法 |
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1997
- 1997-03-25 JP JP09147397A patent/JP3718316B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH10266706A (ja) | 1998-10-06 |
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