JP3725342B2 - ワイヤーハーネス止水部の自動形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤーハーネスの長手方向の途中の止水部形成予定箇所にグロメットを位置決め装着して、該グロメット内のワイヤーハーネスの隣接電線間に液状硬化性充填材を充填し硬化させて止水部を形成するワイヤーハーネス止水部の自動形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車内の配線に使用するワイヤーハーネスにおいては、該ワイヤーハーネスの長手方向の途中の止水部形成予定箇所にグロメットを位置決め装着し、該グロメット内のワイヤーハーネスの隣接電線間に液状硬化性充填材を充填し硬化させて防水性の止水部を形成し、このようにして止水部を形成したワイヤーハーネスを例えばエンジンルームと運転席とを仕切るパネルの孔に通し、グロメットを該パネルの孔に水密に嵌合して、該パネルのワイヤーハーネス貫通箇所を水密に防水することが行われている。
【0003】
このようなワイヤーハーネスにおけるグロメットを用いた止水部の形成作業を、従来は、複数のワイヤーハーネスを縦に並べて配置しておき、これらワイヤーハーネスの各グロメット内に液状硬化性充填材をそれぞれ充填し、しかる後これらワイヤーハーネスのグループを別の場所に移動させて、各グロメット内の液状硬化性充填材が硬化するまで放置していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のワイヤーハーネス止水部の形成方法では、各グロメット内の液状硬化性充填材が硬化するまでの時間管理をワイヤーハーネスのグループ単位で行っていたので、先に液状硬化性充填材が充填されたものと最後に液状硬化性充填材が充填されたものとでは硬化状態が異なり、製品として保管場所に移動する際に硬化状態の不十分な液状硬化性充填材が変形してしまう恐れがあった。
【0005】
また、このような従来のワイヤーハーネス止水部の形成方法では、各ワイヤーハーネスの各グロメット内に液状硬化性充填材を充填した後、これらワイヤーハーネスのグループを別の場所に移動させる際に、液状硬化性充填材がグロメットからこぼれ易く、品質管理上、また作業性上、好ましくない問題点があった。
【0006】
本発明の目的は、各ワイヤーハーネスのグロメット内における液状硬化性充填材の硬化時間を、ばらつきをなくして個々に管理することができるワイヤーハーネス止水部の自動形成装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、グロメット内の液状硬化性充填材が取扱い上問題ない状態まで硬化してから取り外せるようになるワイヤーハーネス止水部の自動形成装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、各ワイヤーハーネスホルダーを確実に所要の縦向き姿勢に保持させて循環移動をさせることができるワイヤーハーネス止水部の自動形成装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、グロメット内のワイヤーハーネスの隣接電線間に容易に隙間をあけて液状硬化性充填材を充填することができるワイヤーハーネス止水部の自動形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るワイヤーハーネス止水部の自動形成装置においては、所要の形状の環状をなしていて回転自在に配置されたエンドレス搬送具を備えている。エンドレス搬送具は、駆動源により所要の速度で回転駆動されるようになっている。エンドレス搬送具には、それぞれ1つのワイヤーハーネスを縦向きに支持する複数のワイヤーハーネスホルダーが、該エンドレス搬送具の回転方向に所定の間隔で縦向きに支持されている。各ワイヤーハーネスホルダーには、各ワイヤーハーネスの途中に装着されているグロメットを支えるグロメットホルダーがそれぞれ設けられている。エンドレス搬送具に対向させてその周方向の少なくとも1箇所の固定側には、エンドレス搬送具の回転の過程で対向したワイヤーハーネスのグロメット内に液状硬化性充填材を充填してワイヤーハーネスの隣接電線間の隙間を埋める充填材充填装置が配置されている。
【0011】
このようなワイヤーハーネス止水部の自動形成装置では、エンドレス搬送具に支持されて該エンドレス搬送具の回転につれて各ワイヤーハーネスホルダーが所定の速度で回転し、各ワイヤーハーネスホルダーが充填材充填装置に対向する毎に該ワイヤーハーネスホルダーに支持されているワイヤーハーネスのグロメットに対して液状硬化性充填材が充填される。このとき、エンドレス搬送具の回転を一次停止させてから液状硬化性充填材の充填を行う。
【0012】
グロメット内の液状硬化性充填材は、エンドレス搬送具が例えば1回転する間に取扱い上問題ない状態まで硬化する。エンドレス搬送具のループ長が長く、例えばエンドレス搬送具の周方向の2箇所に充填材充填装置が配置されている場合には、グロメット内の液状硬化性充填材はエンドレス搬送具が1/2 回転する間に取扱い上問題ない状態まで硬化する。
【0013】
このようにしてグロメットに対する液状硬化性充填材の充填をエンドレス搬送具の回転につれて1個毎に順次行い、各グロメット内の液状硬化性充填材の硬化をエンドレス搬送具の回転中に行うと、各グロメット内における液状硬化性充填材の硬化時間を、ばらつきをなくして個々に管理することができる。このため、グロメット内の液状硬化性充填材が取扱い上問題ない状態まで硬化してから取り外せるようになり、従来のように硬化状態の不十分な液状硬化性充填材が次工程で変形してしまうのを防止することができる。
【0014】
また本発明では、各ワイヤーハーネスホルダーには上下に位置を異にして対形ローラがそれぞれ回転自在に支持され、これら対形ローラはエンドレス搬送具に沿って配置されている環状レールを上下方向から回転自在に挟持してワイヤーハーネスホルダー側の荷重を負担すると共に該ワイヤーハーネスホルダーの姿勢を維持するようになっていることが好ましい。このような構造になっていると、環状レールとこれを上下から挟持する対形ローラとの作用により、各ワイヤーハーネスホルダーを確実に所要の縦向き姿勢に保持させて循環移動をさせることができる。このためエンドレス搬送具の回転中に液状硬化性充填材がグロメットからこぼれるのを防止することができる。
【0015】
さらに本発明では、充填材充填装置は、グロメットの上下でワイヤーハーネスを把持した状態で該ワイヤーハーネスに撚りを与え、その撚りを戻してから上下の把持間隔を狭めて該ワイヤーハーネスを構成している各電線間に隙間をあける操作を行う第1,第2の把持具と、グロメット内に液状硬化性充填材を充填する充填材注入機とを備えた構造になっていることが好ましい。このようにグロメットの上下でワイヤーハーネスを把持した状態で該ワイヤーハーネスに撚りを与え、その撚りを戻す操作を行うと、ワイヤーハーネスを構成している電線の向きを揃えることができて、次の圧縮工程で隣接電線間に隙間をあける作業を容易に行うことができる。また、第1,第2の把持具の間隔を狭めてワイヤーハーネスの各電線間に隙間をあける操作を行うと、隣接電線間に隙間をあけたい箇所のワイヤーハーネスにその軸線方向に圧縮する操作を加えるだけで、簡単に隣接電線間に隙間をあけることができ、作業性が非常によい利点がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1(A)(B)〜図4(A)〜(C)は本発明に係るワイヤーハーネス止水部の自動形成装置における実施の形態の一例を示したもので、図1(A)(B)は本例のワイヤーハーネス止水部の自動形成装置を示す平面図及び正面図、図2(A)は図1に示す装置の1つのワイヤーハーネスホルダーの箇所での横断面図、図2(B)は図2(A)に示す1つのワイヤーハーネスホルダーの正面図、図2(C)は図2(A)に示す1つのワイヤーハーネスホルダーの平面図、図3は図1に示す装置の1つのワイヤーハーネスホルダーの箇所での充填材充填装置の概略構成を示す斜視図、図4(A)〜(C)はワイヤーハーネスのグロメット内に液状硬化性充填材を充填する過程を示す工程図である。
【0017】
このワイヤーハーネス止水部の自動形成装置においては、図1(A)(B)に示すように環状をなしていて回転自在に配置されたチエーン1,2により構成されたエンドレス搬送具3を備えている。チエーン1,2は、上下に間隔をあけて配置されている。これらチエーン1の両端は各側のスプロケット4a,4bに掛け渡され、チエーン2の両端はスプロケット5a,5bに掛け渡されている。スプロケット4a,5aは共通の軸6aに支持されていて、モータからなる駆動源7により回転駆動されるようになっている。スプロケット4b,5bは共通の軸6bに支持されている。エンドレス搬送具3は両端がスプロケット4a,5aとスプロケット4b,5bとに掛け渡されている関係で、互いに平行する直線状の部分とその両端の円弧状の部分を有している。
【0018】
このような環状のエンドレス搬送具3には、それぞれ1つのワイヤーハーネス8を縦向きに支持する複数のワイヤーハーネスホルダー9が、該エンドレス搬送具3の回転方向に所定の間隔でそれぞれ縦向きに支持されている。
【0019】
ワイヤーハーネス8は、図3に示すように、複数本の電線10がテープ11で結束され、各電線10の端部にはコネクタ12が接続され、このワイヤーハーネス8の長手方向の途中の止水部形成予定箇所13ではテープ11が除去されて、電線10の群が露出されている。この電線10の群の露出箇所には、グロメット14が嵌められている。グロメット14は、ゴム製であって、大径筒部14aの下に小径筒部14bが一体に連設された構造になっていて、大径筒部14aを上向きにした状態で小径筒部14bがその中を貫通する電線10の群を締め付け、該小径筒部14bと電線10の群に跨がるテーピング部15でワイヤーハーネス8に固定されている。
【0020】
各ワイヤーハーネスホルダー9は、図2(A)〜(C)に示すように、チエーン1,2に固定具16,17で固定された縦向きの各1対の棒状スタンド18a,18bを有し、これらスタンド18a,18bはチエーン1,2の長手方向に位置を異にして所定間隔で配置されている。これらスタンド18a,18bには、1つのワイヤーハーネス8を縦向きに支持するための複数のワイヤーハーネス支え19a,19bが水平向きで取り付けられている。上端のワイヤーハーネス支え19aには、ワイヤーハーネス8の上端側が図示のように引っ掛けられて支持されている。スタンド18a,18bの途中には、ワイヤーハーネス8の途中に装着されているグロメット14を支えるグロメットホルダー20が取り付けられている。スタンド18a,18bの下部には、ワイヤーハーネス8の下端部を収容する箱体21が取り付けられている。
【0021】
各ワイヤーハーネスホルダー9には、図2(A)(B)に示すように、上下に位置を異にして対形ローラ22a,22bと対形ローラ23a,23bとがそれぞれ回転自在に支持されている。本例では、対形ローラ22a,22bは四角形の板状をしたローラホルダー24の対角位置に回転自在に支持され、このローラホルダー24がスタンド18a,18bに跨がって固定されている。同様に、対形ローラ23a,23bは四角形の板状をしたローラホルダー25の対角位置に回転自在に支持され、このローラホルダー25がスタンド18a,18bに跨がって固定されている。
【0022】
これら対形ローラ22a,22bと対形ローラ23a,23bは、図2(A)(B)に示すように、エンドレス搬送具3を構成するチエーン1,2に沿って配置されている上下の環状レール26,27をそれぞれ上下方向から回転自在に挟持することにより、ワイヤーハーネスホルダー9側の荷重を負担すると共に該ワイヤーハーネスホルダー9の姿勢を維持するようになっている。
【0023】
これら上下の環状レール26,27は、図2(A)に示すように、床面28上に設置されている共通の環状フレーム29に固定されている。
【0024】
エンドレス搬送具3に対向させてその周方向の少なくとも1箇所の固定側には、本例ではエンドレス搬送具3が両端で円弧状から直線状になる周方向の2箇所には、図3に示すように該エンドレス搬送具3の回転の過程で対向したワイヤーハーネス8のグロメット14内にウレタン等の液状硬化性充填材30を充填してワイヤーハーネス8の隣接電線10間の隙間41を埋める充填材充填装置31が配置されている。
【0025】
この充填材充填装置31は、グロメット14の上下でワイヤーハーネス8を把持した状態で該ワイヤーハーネス8に撚りを与え、その撚りを戻してから把持間隔を狭めてワイヤーハーネス8の各電線10間に隙間41をあける操作を行う第1,第2の把持具32,33と、グロメット14内に液状硬化性充填材30を充填する充填材注入機34とを備えた構造になっている。この場合、第1の把持具32はグロメット14の上側でワイヤーハーネス8を把持し、第2の把持具33はグロメット14の下側でワイヤーハーネス8を把持するようにして、縦向きのスタンド35に支持されている。第1の把持具32は、ワイヤーハーネス8の把持状態での撚りまたは撚り戻し回転と、スタンド35に沿っての昇降ができるように、回転昇降手段36でスタンド35に支持されている。第2の把持具33は固定手段37でスタンド35に固定されている。充填材注入機34は、ホース38とノズル39を経てグロメット14内に液状硬化性充填材30を充填するようになっている。またこの充填材充填装置31には、スタンド35を振動させることにより第1,第2の把持具32,33を介してワイヤーハーネス8を振動させる加振機40が設けられている。
【0026】
このようなワイヤーハーネス止水部の自動形成装置では、エンドレス搬送具3に支持されている各ワイヤーハーネスホルダー9に対してそれぞれ1つのワイヤーハーネス8を、ワイヤーハーネス支え19a,19bや箱体21等を用いて縦向きに支持させる。また、ワイヤーハーネス8に位置決めされているグロメット14は、その大径筒部14aを上向きにしてグロメットホルダー20で支持させる。
【0027】
かかる状態で、エンドレス搬送具3を駆動源7により所定の速度で回転駆動する。これにより、該エンドレス搬送具3に支持されている各ワイヤーハーネスホルダー9も所定の速度で一緒に回転する。各ワイヤーハーネスホルダー9が充填材充填装置31に対向する毎にエンドレス搬送具3の回転を一次停止させ、該ワイヤーハーネスホルダー9に支持されているワイヤーハーネス8のグロメット14内に液状硬化性充填材30を充填する。
【0028】
この際のグロメット14に対する液状硬化性充填材30の充填操作は、次のようにして行われる。即ち、あるワイヤーハーネスホルダー9が充填材充填装置31に対向する状態になると、図示しないセンサがワイヤーハーネスホルダー9の到達を検出して、駆動源7に所要の充填時間だけエンドレス搬送具3の回転を一時停止させる指令を与える。エンドレス搬送具3の回転が一次停止すると、第1の把持具32が前進動作をしてグロメット14の上側でワイヤーハーネス8を把持し、また第2の把持具33が前進動作をしてグロメット14の下側でワイヤーハーネス8を把持する。次に、第1の把持具32がワイヤーハーネス8を把持した状態で回転昇降手段36の回転駆動によりワイヤーハーネス8に撚りを与え、しかる後にその撚りを戻す。このような操作を行うと、ワイヤーハーネス8を構成している電線10の向きを揃えることができて、次の圧縮工程で隣接電線10間に隙間41をあける作業を容易に行うことができる。
【0029】
次に、第1の把持具32でワイヤーハーネス8を把持した状態で回転昇降手段36を第2の把持具33側に下降移動させて、第1,第2の把持具32,33の上下の把持間隔を狭め、この操作によりワイヤーハーネス8を構成している各電線10間に隙間41をあける操作を行う。各電線10間に隙間41をあけた状態で、加振機40によりワイヤーハーネス8に振動を与えつつ、各隙間41に液状硬化性充填材30を充填し、ワイヤーハーネス8の途中に止水部42を形成する。
【0030】
この操作が終わる時間になると、第1,第2の把持具32,33がワイヤーハーネス8を放して該ワイヤーハーネス8に対して後退移動し、次いで駆動源7が回転駆動を再開してエンドレス搬送具3を所定の速度で回転駆動し、これにより該エンドレス搬送具3に支持されている各ワイヤーハーネスホルダー9も所定の速度で一緒に回転する。
【0031】
グロメット14内の液状硬化性充填材30は、この例ではエンドレス搬送具3が1/2 回転する間に取扱い上問題ない状態まで硬化する。エンドレス搬送具3のループ長が短く、エンドレス搬送具3の周方向の1箇所に充填材充填装置31が配置されている場合には、グロメット14内の液状硬化性充填材30はエンドレス搬送具3が1回転する間に取扱い上問題ない状態まで硬化する。このような状態が得られるように、エンドレス搬送具3の回転速度が定められている。
【0032】
このようにしてグロメット14に対する液状硬化性充填材30の充填をエンドレス搬送具3の回転につれて1個毎に順次行い、各グロメット14内の液状硬化性充填材30の硬化をエンドレス搬送具3の回転中に行うと、各グロメット14内における液状硬化性充填材30の硬化時間を、ばらつきをなくして個々に管理することができる。このため、グロメット14内の液状硬化性充填材30が取扱い上問題ない状態まで硬化してから取り外せるようになり、従来のように硬化状態の不十分な液状硬化性充填材30が次工程で変形してしまうのを防止することができる。
【0033】
また、各ワイヤーハーネスホルダー9には上下に位置を異にして対形ローラ22a,22bと対形ローラ23a,23bがそれぞれ回転自在に支持され、これら対形ローラ22a,22bと対形ローラ23a,23bはエンドレス搬送具3に沿って配置されている環状レール26,27を上下方向から回転自在に挟持してワイヤーハーネスホルダー9側の荷重を負担すると共に該ワイヤーハーネスホルダー9の姿勢を維持するようになっていると、環状レール26,27とこれらを上下から挟持する対形ローラ22a,22bと対形ローラ23a,23bとの作用により、各ワイヤーハーネスホルダー9を確実に所要の縦向き姿勢に保持させて循環移動をさせることができる。このためエンドレス搬送具3の回転中に液状硬化性充填材30がグロメット14からこぼれるのを防止することができる。また、本例の図1(A)に示すようにエンドレス搬送具3が円弧状から直線状になる箇所に充填材充填装置31を配置すると、グロメット14内に液状硬化性充填材30が充填されたワイヤーハーネス8はエンドレス搬送具3で直線状に搬送されることになって揺れが少なく、搬送中に液状硬化性充填材30がグロメット14からこぼれるのを防止するのに有効である。なお、環状レールの上下方向の寸法が大きい場合には、該環状レールは1条であっても同様の効果を達成させることができる。
【0034】
さらに、充填材充填装置31が、グロメット14の上下でワイヤーハーネス8を把持した状態で該ワイヤーハーネス8に撚りを与え、その撚りを戻してから上下の把持間隔を狭めて該ワイヤーハーネス8を構成している各電線10間に隙間41をあける操作を行う第1,第2の把持具32,33と、グロメット14内に液状硬化性充填材30を充填する充填材注入機34とを備えた構造になっていると、グロメット14の上下でワイヤーハーネス8を把持した状態で該ワイヤーハーネス8に撚りを与え、その撚りを戻す操作を行うことにより、ワイヤーハーネス8を構成している電線10の向きを揃えることができて、次の圧縮工程で隣接電線10間に隙間41をあける作業を容易に行うことができる。また、第1,第2の把持具32,33の間隔を狭めてワイヤーハーネス8の各電線10間に隙間41をあける操作を行うと、隣接電線10間に隙間41をあけたい箇所のワイヤーハーネス8にその軸線方向に圧縮する操作を加えるだけで、簡単に隣接電線10間に隙間41をあけることができ、作業性が非常によい利点がある。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係るワイヤーハーネス止水部の自動形成装置では、各ワイヤーハーネスにそれぞれ装着したグロメットに対する液状硬化性充填材の充填を、エンドレス搬送具にその回転方向に所定の間隔で縦向きにワイヤーハーネスホルダーを支持させておき、これらワイヤーハーネスホルダーにそれぞれ1つのワイヤーハーネスを縦向きに支持させていて、エンドレス搬送具の回転につれて1個のグロメット毎に順次行い、各グロメット内の液状硬化性充填材の硬化をエンドレス搬送具の回転中に行わせるので、各グロメット内における液状硬化性充填材の硬化時間を、ばらつきをなくして個々に管理することができる。このため、グロメット内の液状硬化性充填材が取扱い上問題ない状態まで硬化してから取り外せるようになり、従来のように硬化状態の不十分な液状硬化性充填材が次工程で変形してしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は本発明に係るワイヤーハーネス止水部の自動形成装置における実施の形態の一例を示す平面図及び正面図である。
【図2】(A)は図1に示す装置の1つのワイヤーハーネスホルダーの箇所での横断面図、(B)は(A)に示す1つのワイヤーハーネスホルダーの正面図、(C)は(A)に示す1つのワイヤーハーネスホルダーの平面図である。
【図3】図1に示す装置の1つのワイヤーハーネスホルダーの箇所での充填材充填装置の概略構成を示す斜視図である。
【図4】(A)〜(C)はワイヤーハーネスのグロメット内に液状硬化性充填材を充填する過程を示す工程図である。
【符号の説明】
1,2 チエーン
3 エンドレス搬送具
4a,4b,5a,5b スプロケット
6a,6b 軸
7 駆動源
8 ワイヤーハーネス
9 ワイヤーハーネスホルダー
10 電線
11 テープ
12 コネクタ
13 止水部形成予定箇所
14 グロメット
14a 大径筒部
14b 小径筒部
15 テーピング部
116,17 固定具
18a,18b スタンド
19a,19b ワイヤーハーネス支え
20 グロメットホルダー
21 箱体
22a,22b,23a,23b 対形ローラ
24 ローラホルダー
25 ローラホルダー
26,27 環状レール
28 床面
29 環状フレーム
30 液状硬化性充填材
31 充填材充填装置
32,33 第1,第2の把持具
34 充填材注入機
35 スタンド
36 回転昇降手段
37 固定手段
38 ホース
39 ノズル
40 加振機
41 隙間
42 止水部
Claims (3)
- 所要の形状の環状をなしていて回転自在に配置されたエンドレス搬送具と、該エンドレス搬送具を所要の速度で回転する駆動源と、前記エンドレス搬送具にその回転方向に所定の間隔で縦向きに支持されていてそれぞれ1つのワイヤーハーネスを縦向きに支持する複数のワイヤーハーネスホルダーと、前記各ワイヤーハーネスホルダーにそれぞれ設けられていて前記各ワイヤーハーネスの途中に装着されているグロメットを支えるグロメットホルダーと、前記エンドレス搬送具に対向させてその周方向の少なくとも1箇所の固定側に配置されていて前記エンドレス搬送具の回転の過程で対向した前記ワイヤーハーネスの前記グロメット内に液状硬化性充填材を充填して前記ワイヤーハーネスの隣接電線間の隙間を埋める充填材充填装置とを備えていることを特徴とするワイヤーハーネス止水部の自動形成装置。
- 前記各ワイヤーハーネスホルダーには上下に位置を異にして対形ローラがそれぞれ回転自在に支持され、これら対形ローラは前記エンドレス搬送具に沿って配置されている環状レールを上下方向から回転自在に挟持して前記ワイヤーハーネスホルダー側の荷重を負担すると共に該ワイヤーハーネスホルダーの姿勢を維持するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス止水部の自動形成装置。
- 前記充填材充填装置は、前記グロメットの上下で前記ワイヤーハーネスを把持した状態で前記ワイヤーハーネスに撚りを与え、その撚りを戻してから上下の把持間隔を狭めて前記ワイヤーハーネスを構成している各電線間に隙間をあける操作を行う第1,第2の把持具と、前記グロメット内に液状硬化性充填材を充填する充填材注入機とを備えた構造になっていることを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤーハーネス止水部の自動形成装置。
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