JP3734178B2 - 水性媒体中での重合 - Google Patents

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Description

発明の属する技術分野
本発明は、決定された分子量および末端基構造を有するポリマーを製造するためのエマルジョン中または水溶液中でのフリーラジカル重合、ならびに該重合方法で用いられた特定のコバルト錯体に関する。
背景論文
米国特許第5,324,879号では、フリーラジカル重合において分子量を調節するために、コバルト(III)錯体の使用を開示している。米国特許第4,694,054号では、乳化重合における特定のコバルト(II)錯体の使用を開示している。
発明の要旨
本発明は、
a)1,1−二置換エチレン性不飽和モノマー;
b)スチレン;
c)aとbとの混合物;
d)aおよびbの少なくとも一つと一つ以上の他のフリーラジカル重合可能なモノマーとの混合物;
よりなる群から選ばれた少なくとも一つのモノマーの水性媒体中でのフリーラジカル重合によるマクロモノマーの製造方法であって、前記モノマーまたはモノマー混合物は、aおよびbの少なくとも一つから選ばれたモノマーを少なくとも50重量%含有しており、:
i)水または単一相の水−有機溶剤混合物、
ii)a〜dから選ばれた少なくとも一つのモノマー、
iii)乳化重合のための任意の界面活性剤、
iv)媒体に可溶の任意のラジカル開始剤、
v)vi)加水分解安定性、および
vii)有機相への優先的溶解性を伴う水および有機相への溶解性
を特徴とするコバルトIIIキレート連鎖移動剤であって、次の群の少なくとも一つから選ばれる連鎖移動剤
Figure 0003734178
の材料を接触させる工程を具えることを特徴とする方法の提供である。
我々は、コバルト錯体の特定のタイプが、乳化重合または水系溶液重合における分子量を調節するのに最も有効でると発見した。これらの錯体は、効果的な触媒連鎖移動剤として作用し、不飽和鎖末端を有するポリマーを製造する。コバルト(II)錯体またはコバルト(III)錯体が、本発明において用いられる。反応条件は、実験の成功を決定するのにきわめて重要であり、用いられる錯体について選ばれなければならない。
本発明は、フリーラジカル重合が水性媒体または部分的に水性の媒体中で容易に行われてマクロモノマーを製造する方法を提供する。かかるマクロモノマーは、末端に不飽和を含むオリゴマー性ポリマー、ホモポリマーまたはコポリマーである。マクロモノマーは、色が薄く、高度な末端不飽和を有する。本発明の方法は、金属錯体の存在下でのフリーラジカル重合を利用しており、この金属錯体は、触媒連鎖移動を起こし、加えて、必要な加水分解安定性および溶解度パラメーターを付与するのに必要なリガンドを有する。乳化重合に適切な錯体は、有機相と水相の両方に溶解性を有し、かつ、有機相に有利な分配を有する。水系溶液重合に好適な錯体は、水−モノマーまたは水−モノマー−協同溶剤混合物に可溶である。
好ましい錯体のリストを以下に示す。触媒連鎖移動を起こし、さらに必要な加水分解安定性および溶解度パラメーターを付与するのに必要なリガンドを有する金属錯体が、本発明で用いられてもよいということは当業者には明らかである。好ましい錯体は、正方形平面のコバルト(II)およびコバルト(III)キレートから選ばれたものである。
Figure 0003734178
Figure 0003734178
BF2架橋した3,4−ヘキサンジオンジオキシム、2,3−ペンタンジオンジオキシム、および1,2−シクロヘキサンジオンジオキシムのリガンドをベースにしたコバルト(III)錯体が設計されて、改善された安定性および/または溶解度パラメーターを与える。
コバルト(II)錯体[例えば、Co(II)(DMG−BF22]は、乳化重合には効果的であるが、空気に対して極めて敏感であるので、直接用いられる場合には不利である。したがって、反応条件下で、そのまま(in situ)活性コバルト(II)種を生じるコバルト(III)錯体[例えば、iPrCo(III)(DMG−BF2)2]を用いることが好ましい。ほとんどのアルキルコバルト(III)錯体の場合に、この変化はコバルト−R結合の等方性切断を含む。
使用可能な他の錯体としては、反応媒体中における他の種との反応を含む二分子法においてコバルト(II)錯体に還元されるコバルト(III)錯体[例えば、ClCo(III)(DMG−BF2)2またはMeCo(III)(DEG−BF2)2]が挙げられる。コバルト(II)錯体に容易に転換されないコバルト(III)錯体[例えば、MeCo(III)(DMG−BF2)2]は、分子量を調節するのにそれほど効果的でない。
発明の詳細な説明
分子量の最良の調節を達成するために、リガンド(L)が反応条件(モノマー、協同溶剤、界面活性剤、反応温度など)にあわせて選ばれる。当業者に明らかなように、Lは、ターシャリーアミン(ピリジンなど)、水、エーテル、ホスフィン等を含むルイス塩基から選ばれる。コバルト(II)錯体[例えばCo(II)(DMG−BF22]の使用は、ヒドロキシおよび酸モノマー[例えば、HEMAまたはMAA]を用いた場合に良くない結果を与える。ヒドロキシおよび酸モノマーと相溶性のある対応するコバルト(III)錯体[iPrCo(III)(DMG−BF2)2またはMeCo(III)(DEG−BF2)2]の使用は、良好な結果をもたらす。
コバルト(III)錯体の活性は、コバルト(II)錯体の場合ほどには界面活性剤の種類に依存しないことを示している。反応条件に応じて、コバルト(III)錯体は、乳化重合における分子量の低減において、対応するコバルト(II)錯体より3〜20倍以上活性である。界面活性剤(iv)の使用は望ましいかもしれないが、かかる使用は、自己安定な系、あるいはブロックまたはグラフトコポリマー安定剤の使用によるような安定な系には必要がない。
乳化重合における活性の調節において重要な要素は、水性および有機媒体中での錯体の溶解度である。錯体は、有機相および水相の両方に可溶であり、かつ水相と有機相の間の分配係数が有機相のほうに有利でなければならない。ジエチルグリオキシムをベースにした錯体[例えば、iPrCo(III)(DEG−BF2)2]は、ジメチルグリオキシムをベースにした錯体[例えば、iPrCo(III)(DMG−BF2)2]よりも活性である。
しかし、水溶解度は、錯体が反応混合物中に分散するのに必要とされる。ジフェニルグリオキシム錯体[例えば、Co(II)(DPG−BF22およびMeCo(III)(DPG−BF2)2]は、対応するジメチルグリオキシム錯体[例えばCo(II)(DMG−BF22およびiPrCo(III)(DMG−BF2)2]に関して非常に低下した活性を示す。
より高い錯体濃度は、非常に疎水性であるモノマー、(例えばBMAまたはスチレン)を用いた分子量調節に必要とされる。この結果は、おそらくは、有機相中の錯体のより低い溶解度のために生じるようである。ここにおける「スチレン」という用語の使用は、置換されたスチレンも包含することを意味している。
もう一つの重要な要素は、加水分解に対する錯体の安定性である。反応の間における錯体の増加分の追加は、酸モノマー(例えばMAA)の重合または酸性反応条件下での重合における分子量調節を特に改善する。コバルト(II)およびコバルト(III)グリオキシム錯体の両方に対して、BF2架橋は、錯体の加水分解安定性を改善する。より低い反応温度の使用も有効である。
例えば4,4′−アゾビス(シアノ吉草酸)のような水溶性アゾ化合物は、乳化重合および水系溶液重合に対して好ましい開始剤である。例えばWAKOV−44[2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロライド]のような、より速く分解するアゾ化合物は、より低い反応温度(50〜60℃)の使用を可能にし、メタクリル酸を含む重合に好ましい。ある場合では有機溶解性アゾ化合物も、乳化重合に使用可能である。
本発明で用いられる好ましいモノマーは、α−メチルビニルモノマーおよびスチレン系モノマー、これらのモノマーの混合物、およびこれらのモノマーとアクリル系モノマー等の他の不飽和モノマーとの混合物である。好ましいα−メチルビニルモノマーとしては、アルキルメタクリレート(例えば、MMA、EMA、n−BMA、t−BMA、2−EHMA、PhMAなど)、置換アルキルメタクリレート(例えば、HEMA、GMAなど)、メタクリル酸(例えば、MAA)などが挙げられる。
乳化重合において、広範囲の界面活性剤および界面活性剤濃度が、コバルト(III)錯体とともに用いられている。イオン性および非イオン性の界面活性剤のどちらが使用されてもよい。これらの界面活性剤としては、SDS、ADS、Aerosol MA、Teric N40、Teric NX40L、アルカネート、Aerosol OT/Teric N40、および類似の界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。
Figure 0003734178
本発明は、高度の末端不飽和(典型的には、90%を超える)を有するポリマーを生ずる。α−メチルビニルモノマー(CH2=C(CH3)X)を用いて形成されるポリマーは、次の末端基構造を有する。
Figure 0003734178
したがって、この生成物は、広範囲の用途におけるマクロモノマーとして使用可能である。記載される方法によって形成される低分子量のメタクリレートエステルポリマーの末端基の官能価は、NMR分光分析法または熱重量分析によって定量的に決定できる。いくつかの典型的な結果は、次のようである。実験誤差内で、分子当たり一つの不飽和末端基がある。
Figure 0003734178
乳化重合および水系溶液重合における重合の一般的利点のいくつかは、上に説明された有機溶液である。水性媒体または部分的水性溶媒中でのマクロモノマーの形成のもう1つの予期されない重要な利点は、その生成物が、有機媒体中で形成されるものより実質的にほとんど色のないことである。色は、多くの用途、例えば、透明で明るく着色された塗料および他の材料において極めて重要である。
本発明の例は、使用される錯体、界面活性剤およびコモノマーの種類に対する分子量の依存性、コポリマーの合成への用途、およびメタクリル酸と2−ヒドロキシエチルメタクリレートとの水系溶液重合を示す次の実施例である。
Figure 0003734178
実施例1〜10
コバルト(II)錯体を有する乳化重合
初期充填材料:
溶液1:水 733g
界面活性剤溶液(30%w/v)10.14g
4,4′−アゾビス(シアノ吉草酸)1.32g
溶液2:コバルト(II)錯体 xppm
MMA 35.2g
溶液3:MMA 317g
溶液4:水 90g
界面活性剤溶液(30%w/v)10.98g
溶液1を、30分間にわたって脱気し、溶液2と溶液4の10%を1ショット(shot)で加えて80℃に加熱した。次に、溶液3と残りの溶液4を、90分にわたって加えた。反応温度を、さらに90分にわたって保った。この結果および同様の実験の結果は、表2にまとめられている。
Figure 0003734178
実施例11〜33
コバルト(III)錯体を用いた乳化重合(界面活性剤フィードあり)
溶液1:水 75g
界面活性剤溶液(10%w/v)3g
4,4′−アゾビス(シアノ吉草酸)140mg
溶液2:界面活性剤溶液(10%w/v)1g
iPrCo(III)(DMG−BF2)2 1.96mg
MMA 3.5g
溶液3:MMA 31.2g
溶液4:界面活性剤溶液(10%w/v)8g
溶液1を、20分間にわたって脱気し、溶液2を1ショットで加えて80℃に加熱した。フィード(feeds)(溶液3および4)を開始し、90分間にわたって加えた。次に、反応温度を85℃に上げ、加熱と撹拌をさらに90分にわたって続けた。この結果と、同様の実験の結果は表3〜表5にまとめられている。
Figure 0003734178
Figure 0003734178
Figure 0003734178
実施例34〜49
乳化重合の配合(界面活性剤フィードなし)
初期充填材料
溶液1:水 75g
SDS溶液(10%w/v)3g
4,4′−アゾビス(シアノ吉草酸)140mg
溶液2:iPrCo(III)(DMG−BF2)2 2g
MMA 3.5g
フィード:MMA 31.7g
水を、20分間にわたって脱気し、溶液2を1ショットで加えて80℃に加熱した。次に、MMAフィードを、90分間にわたって加えた。次に、反応温度を85℃に上昇させ、加熱および撹拌をさらに90分間にわたって続けた。結果は表6および表7にまとめてある。
Figure 0003734178
Figure 0003734178
実施例50〜51
スチレンの製造
初期充填材料
蒸留水 75.03g
開始剤(アゾビスシアノペンタン酸)0.1440g
界面活性剤(10%のドデシル硫酸ナトリウム水溶液)3.14g
スチレン 3.59g
MeCo(III)(DEG−BF2)2 0.0031g
アセトン 0.5mL
(錯体はアセトン中に溶解した)
フィード1(180分@0.200mL/分)
スチレン 33.01g
MeCo(III)(DEG−BF2)2 0.0121g
アセトン 1.0mL
(錯体はアセトン中に溶解した)
フィード2(90分@0.089mL/分)
開始剤(アゾビスシアノペンタン酸)0.0690g
界面活性剤(SDSの10%水溶液)8.12g
(この溶液は、60℃まで緩やかに温めることによって調製した)
水を、窒素雰囲気下で、撹拌器(400rpm)、冷却器および熱電対を備える5頚の250mL容反応器に充填した。開始剤および界面活性剤を単一のショットとして反応器に加え、80℃に加熱した。反応器が80℃に達したら、コバルトおよびスチレンを単一のショットとして加え、フィード1を180分間にわたって開始した。幾らかのコバルトは、モノマーフィードから沈殿した。フィード2(開始剤/界面活性剤を含む)は、重合の開始後30分たってから始めた。反応器を、モノマーのフィード完了後90分間にわたって80℃に保ち、次に冷却した。反応器は、30分間隔でサンプリングして、分子量および重合率をモニターした。
収量:105.3gの安定な白色ラテックス+少量(<0.2g)の黄色の凝塊
Figure 0003734178
実施例52
60:40のMAA/MMAマクロモノマーの製造
初期充填材料:脱イオン水 150g
溶液1:Antrox CA897 0.6g
Antrox C0436 0.3g
開始剤WAKO V−44 0.4g
iPrCo(III)(DMG−BF2)2 8mg
MMA 4g
溶液2:iPrCo(III)(DMG−BF2)2 16mg
MMA 44.8g
溶液3:MAA 28.0g
水(150mL)を、窒素パージを用いて20分間にわたって脱気し、58℃に加熱した。溶液1を1ショットで加えた。次に、フィード(溶液2および3)を60分間にわたって加えた。フィード2の速度は、5gを初めの20分間にわたって加え、10gを次の20分間にわたって加え、そして残りを次の20分間にわたって加えるようにした。反応を、30分間にわたって58℃に保持し、次に1時間にわたって65℃に加熱し、冷却した。重合率>95%、GPC分子量は、
Figure 0003734178
であった。
実施例53〜58
BMA/HEMA/MAA/MMAコポリマーの製造
初期充填材料 水 75g
SDS(10%溶液)3g
4,4′−アゾビス(シアノ吉草酸)141mg
溶液1:MeCo(III)(EMG−BF2)2 3.00mg
MMA 0.098g
MAA 0.62g
BMA 2.13g
HEMA 1.48g
溶液2:MMA 0.562g
BMA 12.02g
MeCo(III)(EMG−BF2)2 2.00mg
溶液3:MAA 7.76g
HEMA 8.45g
初期充填材料を、窒素パージを用いて30分間にわたって脱気し、予備加熱した水浴を用いて80℃に加熱した。溶液1を、1ショットで加えた。次に、溶液2と3を90分間にわたって同時に加えた。フィードが完了したら、温度を85℃に上昇し、90分間にわたって保った。この結果および同様の実験の結果は、表9にまとめられている。
Figure 0003734178
実施例59〜62
GMA−MMAマクロモノマーの製造
初期充填材料:蒸留水 75g
SLS(3%溶液)5g
溶液1:4,4′−アゾビス(シアノ吉草酸)140mg
GMA 2.6g
MMA 1.0g
MeCo(III)(DEG−BF2)2 8.9mg
フィード:GMA 18g
MMA 13.5g
MeCo(III)(DEG−BF2)2 7.9mg
水−SLS混合物を、30分間にわたって減圧脱気をし、窒素雰囲気下で、撹拌器、冷却器および熱電対を備えた5頚の反応器に入れ、80℃に加熱した。次に、溶液1を加え、フィードをすぐに供給し始め、90分間にわたって加えた。反応器を、さらに90分間にわたって80℃に保った。固形分%に基づく重合率は、>90%であった。
Figure 0003734178
実施例63
MAAの水系溶液重合
初期充填材料:蒸留水 150g
開始剤(WAKO VA−044)0.3g
水 2mL
iPrCo(III)(DMG−BF2)2 13mg
アセトン 2mL
フィード:メタクリル酸 74g
iPrCo(III)(DMG−BF2)2 7.5mg
水(150mL)を、窒素雰囲気下で、撹拌器(300rpm)、冷却器、および熱電対を備えた5頚の500mL容反応器に充填し、55℃に加熱した。開始剤(水2mLに溶解した0.3g)およびiPrCo(III)(DMG−BF2)2(アセトン2mLに溶解した13mg)を、単一のショットとして反応器に加えた。残りのiPrCo(III)(DMG−BF2)2を含むMAAのフィードを、すぐに開始した(60分間にわたって1.23mL/分)。反応器を、フィードの完了後30分間にわたって55℃に保ち、その後冷却した。メタクリル酸マクロモノマーは、水の蒸発によって単離した。
重合率:約90%、NMR分析により、数平均分子量が約1000であることがわかった。
実施例64〜72
HEMAの水系溶液重合
生成物の色は、有機溶剤中(例えばイソプロパノール)で製造された類似のマクロモノマーより非常に明るい。錯体活性も高い。
初期充填材料:蒸留水 52g
メタノール 23g
溶液1:4,4′−アゾビス(シアノ吉草酸)140g
iPrCo(III)(DMG−BF2)2 HEMA3.5g中 10mg
溶液2:HEMA 31.7g
iPrCo(III)(DMG−BF2)2 7mg
水−メタノール混合物を、窒素雰囲気下で、撹拌器(300rpm)、冷却器および熱電対を備えた5頚の500mL容反応器に充填し、80℃に加熱した。開始剤(HEMA3.5mLに溶解した0.14g)およびiPrCo(III)(DMG−BF2)2を、単一のショットとして反応器に加えた。残りのiPrCo(III)(DMG−BF2)2を含むHEMAのフィードをすぐに開始し、90分間にわたって加えた。反応器を、フィードの完了後150分間にわたって80℃に保った。さらに、開始剤のさらなる分割量(70mg)を一時間ごとの間隔で加えた。これらの実験の結果は、表11にまとめられている。
Figure 0003734178
コバルト(III)(触媒の製造の一般的手順
[ビス[m−[(2,3−ヘキサンジオンジオキシメート)(2−)−O:O′]]テトラフルオロジボレート(2−)−N,N′,N′′,N′′′](メチル)(アクア)コバルトの製造
本発明のコバルト(III)(錯体および開示された方法に有効なかかる錯体の全ては、以下の段落Aに記載された手順で、適切な化合物置換によって製造される。同様のことが、本発明のコバルト(II)および開示された方法において一般に有効な錯体に対してもいえる。当業者であれば、提供されている開示があれば、かかる錯体全ての製造、および適切なルイス塩基とコバルト含有部分とを組み合わせにて、請求するコバルト錯体を得たり、請求する方法の成果を得ることに困難はない。
A.メチルピリジナト−Co(III)−DEGの製造
メタノール 50mL
3,4−ヘキサンジオンジオキシム 3.0g
CoCl2・6H2O 2.0171g
溶液1:水酸化ナトリウム 0.819g
水 0.819g
ピリジン 0.670mL
溶液2:水酸化ナトリウム 0.532g
水 0.532g
水酸化ホウ素ナトリウム 0.365g
臭化メチル 0.590mL
メタノールを、室温で20分間にわたって窒素下で脱気し、CoCl2・6H2Oと3,4−ヘキサンジオンジオキシムを加えた。十分後、溶液1を加え、続いてピリジンをゆっくりと加えた。反応混合物を−20℃に冷却し、窒素下での撹拌を20分間にわたって続けた。次に、第二の水酸化ナトリウム溶液と水酸化ホウ素ナトリウムをゆっくりと加えた。臭化メチルを20分間にわって滴下し、反応混合物を室温に達するようにした。溶剤の半分を蒸発によって取り除き、冷水40mLを加えた。化合物を濾過し、ピリジン−水(5%)溶液で洗浄し、P25上で乾燥した。
B:メチルピリジナト−Co(III)−DEG BF2架橋の製造
メチルピリジナト−Co(III)−DEG 3.551g
BF3Et2O 9.217g
エーテル 5mL
ボロントリエチルエーテレートおよびエーテルを、−20℃で40分間にわたって窒素下で冷却した。メチルピリジナト−Co(III)−DEGを20分間にわたって加えた。反応を、室温に達するようにし、次いで化合物を、濾過によって単離し、エーテルで洗浄した。
C:メチルアクア−Co(III)−DEG BF2架橋の製造
メチルピリジナト−Co(III)−DEG BF2架橋 3.178g
水 30mL
水を、30℃で10分間にわたって窒素下で脱気した。メチルピリジナト−Co(III)−DEG BF2架橋錯体を加え、溶液を40分間にわたって30℃に保った。溶液を、室温に達するようにし、化合物を濾過によって分離し、水洗した。
コバルト(II)触媒の製造手順
Co(II)コバルトキシムは、上記のCo(III)材料のようにして中間体と臭化アルキルとの反応を行わずに、塩化第一コバルトと適切なジオキシムとの反応、および反応生成物をBF3エーテレートで架橋することによって製造される。

Claims (9)

  1. a)1,1−二置換エチレン性不飽和モノマー;
    b)スチレン;
    c)aとbとの混合物;
    d)aおよびbの少なくとも一つと一つ以上の他のフリーラジカル重合可能なモノマーとの混合物;
    よりなる群から選ばれた少なくとも一つのモノマーの水性媒体中でのフリーラジカル重合によるマクロモノマーの製造方法であって、前記モノマーまたはモノマー混合物は、aおよびbの少なくとも一つから選ばれたモノマーを少なくとも50重量%含有しており、:
    i)水または単一相の水−有機溶剤混合物、
    ii)a〜dから選ばれた少なくとも一つのモノマー、
    iii)乳化重合のための任意の界面活性剤、
    iv)媒体に可溶の任意のラジカル開始剤、
    v)vi)加水分解安定性、および
    vii)有機相への優先的溶解性を伴う水および有機相への溶解性
    を特徴とするコバルトIIIキレート連鎖移動剤であって、次の群の少なくとも一つから選ばれる連鎖移動剤
    Figure 0003734178
    の材料を接触させる工程を具えることを特徴とする方法。
  2. 水(i)および界面活性剤(iii)を用いる乳化重合の工程を具えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記界面活性剤として、SDS、ADS、Aerosol MA、Teric NX40L、アルカネート、Aerosol OT/Teric N40から選択される1種また2種以上の界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記コバルトキレートが、水または単一相の水−有機溶剤に可溶であることを特徴とする界面活性剤を用いない溶液重合の工程を具えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記コバルトキレート連鎖移動剤が、アルキルCo(III)(ジメチルグリオキシム−BF2)2であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記コバルトキレート連鎖移動剤が、アルキルCo(III)(ジエチルグリオキシム−BF2)2であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  7. 前記アルキルがイソプロピルであることを特徴とする請求項5または6に記載の方法。
  8. 次の群からなる選ばれるコバルトキレート連鎖移動剤。
    Figure 0003734178
  9. 次に示されるコバルトキレート連鎖移動剤。
    Figure 0003734178
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