JP3760129B2 - 単一モードファイバーリングレーザ - Google Patents

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Description

【0001】
【関連出願の相互参照】
本願は、1999年8月12日付けで出願された、米国仮特許願第60/149,239号の優先権を主張するものである。
【0002】
【背景】
本出願は、光ファイバ装置とレーザに関し、詳細には単一モードファイバーリングレーザに関する。
【0003】
ファイバーリングレーザは、閉じたファイバループを用いてリング状光共振器を形成することにより構成される。ファイバーリングは、選択された励起波長での光励起ビームに応答して、スペクトル領域内あるいは特定された励起スペクトル領域内で光利得を生み出すことができるレーザ利得媒体としてのドープされた(doped)ファイバの少なくとも一部を含む。ファイバーリングは、光フィードバックを行い、利得スペクトル領域内の一つ以上の波長でフォトンを巡回させる。
【0004】
2つの動作条件を満たすと、ファイバーリング内において利得スペクトル領域中のレーザー波長でレーザー発振が生ずる。第1の条件とは、そのレーザ波長での全光利得がファイバーリング内の全光損失を超えることである。第2は、ファイバーリング内の一巡に関する光の位相遅延が360度か360度の倍数となることである。Er(エルビウム)ドープファイバのようなドープファイバの利得スペクトル領域は広帯域幅を持つのが普通であり、したがって周波数が異なる複合モードを同時発振できる。単一モード発振は、他のモードを抑制する一方、特定モードを選択して発振させることにより達成される。
【0005】
様々な応用へ単一モードレーザ発振が必要とされている。例えば波長分割多重方式(WDM)を用いてファイバ通信リンクの容量を拡大し、様々なWDM波長で様々な光波を同時送信している。普通に用いられているWDM波長の標準規格のひとつは、国際電気通信連合(ITU)標準規格であり、そこでは様々な光波のWDM波長がITUのグリッド周波数に適合することが要求される。したがって、各レーザ送信器は、指定のWDM波長での単一モードで動作する必要がある。単一モードレーザ発振の他への応用には、とりわけ、正確な分光測定や非線形光学処理が含まれている。
【0006】
ファイバーリングレーザは、新世代の、小型で低価格、そしてロバストなレーザ源として浮上しており、WDMシステムや、単一モード発振が要望される他への応用のために単一モード発振を発生する。
【0007】
【発明の概要】
本出願は、光ファイバとファイバ回折格子装置とを用いて単一モードファイバーリングレーザを構成する手法と装置を含む。
【0008】
図面において、同一符号は同一構成を示す。
【0009】
本開示の手法と装置は、ファイバーリング共振器で単一モード動作を得るために、ファイバ回折格子に基づく異なるタイプの波長選択式ファイバ装置を定義する。
【0010】
第1のタイプは、ファイバ回折格子カプラであり、これはフィルタとして動作するので、ファイバ回折格子カプラの反射帯域幅内の波長の光エネルギーだけがファイバーリング共振器で光増幅される一方、他のいずれの波長の、増幅された自然発生エミッションの利得も抑制される。第2のタイプはファイバーファブリペロー共振器であり、共振状態にあるとともにファイバーファブリペロー共振器が伝播(transmission)ピークにある単一リングレーザモードだけを選択するために、共振器の反射器として2つのブラッグ回折格子を有する。
【0011】
図1は、本開示のひとつの実施の形態によるファイバーリングレーザ100を示す。ファイバーリング共振器はファイバ110と120を含み、両者は2つの異なる位置にある2個のファイバ回折格子カプラ(fiber grating coupler)102と104により互いに結合されている。ファイバ110の少なくとも一部はレーザ利得媒体112としてドープ(dope)されていて、選択可能な励起波長で光励起(pump)されるときは利得スペクトル領域(gain spectral range)内の各波長で、あるいは励起スペクトル領域内の各波長で光利得を生み出す。ファイバ120のような、ファイバーリング共振器のファイバの他の部分が、全体の利得を増すようにドープされてもよい。ファイバ110と120の何れか一方の位置で、ファイバーリング内のフォトン(photon)を一方向に巡回させるためにアイソレータ114が使用される。2個の近接させた同一ファイバ回折格子131と132は、ファイバ110と120の何れか一方に作られて、ファイバーファブリペロー共振器(fiber Fabry-Perot resonator)130を形成するとともに、一つのリングキャビティモードを選択すると同時にそれを発振させる。
【0012】
ファイバ利得媒体(fiber gain medium)112は、レーザ発振用の、利得スペクトル領域内に所望の光学遷移を持つようにドープされている。例えば、希土類イオンの原子遷移が、可視波長から遠赤外波長までのレーザを生成するために使用される。通常用いるシリカファイバの光損失は約1.55ミクロンで最小になるため、1.55ミクロンで光信号を生成するためのErドープファイバ増幅器(EDFA)は、光ファイバ通信の応用では特に有用である。図1に示すように、カプラ102と104間のファイバ110の一部または全区間がドープされてもよい。それに代えて、カプラ102と104間のファイバ120、あるいはファイバ110とファイバ120の両方、の一部または全体がドープされてもよい。
【0013】
ファイバーリングレーザ100は、ファイバ110へ結合される励起ビーム106により光励起され得る。適切な励起波長は、好ましくは、ドープされた範囲の利得スペクトル領域の外側の波長であり、普通はレーザ波長より短い。例えば、Er+3イオンがシリカ/フッ化物ファイバにドープされ、980nmまたは1480nmで光励起されると、1.55ミクロンでレーザ発振を生ずる。励起ビーム106を生成する励起光源は、LEDまたはレーザダイオードを含み、レーザ波長でフォトンを生成するために、ドープされたファイバ利得媒体112の少なくとも一つの光学遷移と共振する一つ以上の励起波長で励起光を生成する。ファイバ110は、励起ビーム106を受光するために、光源に直接的に結合されても、あるいは光カプラを介して間接的に結合されてもよい。
【0014】
図2によれば、ファイバ回折格子カプラ102と104の各々は、結合領域200で2つのファイバ110と120を互いに結合する4ポートカプラである。ファイバ回折格子202は結合領域200内に形成される。ファイバ110と120、結合領域200、およびファイバ回折格子202は、4ポート210,220,230,240を備えたポートカプラが特定波長選択カプラとして動作するよう設計されている。より詳細には、ファイバ回折格子202の反射帯域幅内の選択された波長は、あるファイバ(例えば、ファイバ110のファイバ端末210)により受信される場合、ファイバカプラの同じ側の別のファイバ(例えば、ファイバ120のファイバ端末220)へ反射され返される。この反射ビームは元の入力ファイバへは戻らない。しかし、回折格子の反射帯域幅の外側の波長のビームがカプラのファイバ(例えば、ファイバ110の端末210)へ送り込まれた場合、ビームはファイバ回折格子202と相互作用することはなく、別のファイバに結合されない。その代わりビームは、結合領域200を通って同じファイバ内を伝播し続け、同じファイバの他端(例えば、ファイバ110の端末230)で外に出る。
【0015】
上記ファイバ回折格子カプラは、2つの異なる構成で設計されてもよい。全反射構成では、ファイバ回折格子202は、選択された波長のビームは基本的に別のファイバへ全反射されるよう設計される。それに代えて部分反射構成では、ファイバ回折格子202は、ビーム(例えば、ファイバ110の端末210における241)の一部が選択された波長で、結合領域200の同じ側の他方のファイバ(例えば、ファイバ120の端末220)へ反射して戻される(例えば242)一方、残りのビーム(例えば243)が同じファイバの結合領域200の他方の側(例えば、ファイバ110の端末230)へ伝播するように設計される。例えば、図1のシステム100で、カプラ102をほとんど全反射可能に設計してもよく、カプラ104を部分反射性とし、ファイバ120からのレーザ出力を発生してもよい。
【0016】
ファイバ回折格子カプラ102と104の典型的な実施は、Kewitsch他の米国特許第5,805,751号および第5,875,272号に開示された回折格子支援モードカプラを含む。2本のファイバ110と120は、異なる導波路モードをサポートするように、結合領域200で局部的に異なっている。その結果、ブラッグ条件下で反射帯域幅内の選択された波長での入力ビームは、ファイバ110のポート210から結合領域200へ入った後に、同じ選択された波長でファイバ120によりサポートされる別の導波路モードで、別のファイバ120のポート220へファイバ回折格子202により反射される。この回折格子支援モード結合は実質的に光損失を減らすか、またはなくしてしまう。したがって、上記ファイバ回折格子カプラ102と104は、光の結合とフィルタリングを、幾つかのアドドロップフィルタにおいて一般的に用いられる従来の巡回器より効率的に提供できる。
【0017】
図1に示すファイバーリングレーザ100では、ファイバ回折格子カプラ102と104はともに、ドープされた利得媒体112の一つ以上の所望するレーザ波長をカバーする共通の反射帯域幅を持つように設計されてもよい。作動において、ファイバ110へ結合された励起ビーム106は、ファイバ120へ結合されることなくファイバ110に残る。これは、励起波長が一つ以上のレーザ波長と異なっていて、かつ反射帯域幅の外側にあるからである。ファイバ110のドープされた部分112は励起ビーム106の一部を吸収し、利得スペクトル領域内の一つ以上のレーザ波長、および別の波長で自然発生エミッションを発生する。吸収されなかった励起ビーム106は同じファイバ110のファイバーリングを出て、この出てきたビームを使って、一つ以上の別のファイバーリングレーザーを励起してもよく、これらファイバーリングレーザーは、ファイバ110へ結合され、同じ励起ビームを共有するとともに異なるレーザ波長でレーザ放射する。
【0018】
ドープされた利得媒体112により生成される、異なる波長での自然発生エミッションは、ファイバ回折格子カプラ102と104によりフィルタリングされ、反射帯域幅内の波長のフォトンだけがファイバーリングへ反射され返され、ドープ部分112で更に倍加される。従って、光アイソレータ114があるために、反射帯域幅内の波長のフォトンは、カプラ104のところでファイバ120からファイバ110へ、カプラ102のところでファイバ110からファイバ120へと反射されて、反時計回りにファイバーリング中を巡回する。しかし、反射帯域幅の外側の他の波長のフォトンは、ファイバ回折格子カプラ102と104を伝播することにより、ファイバーリングを出る。従って、好ましくない自然発生エミッションは効率的に抑制される。更に、カプラ102と104は、同時にレーザ放射できるファイバーリングのモード数を、カプラ102と104の反射帯域幅と、2つの隣接するモード間の周波数間隔との比に制限する。カプラ102と104によるこの波長選択可能なフィルタリングは、比較的高い信号対雑音比、およびレーザ発振の作動安定性の達成に使用できる。
【0019】
ドープされた利得媒体112の利得スペクトル領域は概して広く、したがって複合共振器モードは、カプラ102と104の反射帯域幅内のファイバーリングに同時に共存できるようになる。ファイバーファブリペロー共振器130の一機能は、全ての可能なリングキャビティモードから同時に一つのモードを選択して、単一モードで発振させることである。ファイバーファブリペロー共振器のファイバーブラッグ回折格子131と132は同じ回折格子周期を持ち、間を置いて互いに離れている。各ファイバ回折格子は、ブラッグ位相一致条件を満たすブラッグ波長の光を選択的に反射し、他のスペクトル成分を伝播させる反射器として動作する。このブラッグ波長は、ファイバの実効屈折率と回折格子周期の積の2倍に等しい。
【0020】
回折格子131と132はともに、同一格子周期を持つので、同一波長で反射する。回折格子131と132の反射は、単一波長に制限されるのではなく、反射帯域幅を有し、そこでは各回折格子は帯域幅内の任意の波長の光に対する反射性を持つ。各回折格子の反射帯域幅は回折格子強度の関数であり、それは、ファイバ屈折率に関わる周期的変調の深さと各回折格子の周期の数とに依存する。したがって、離間した2個の回折格子131と132は、反射帯域幅内のブラッグ波長の光についてだけファブリペローキャビティを形成する。
【0021】
ファブリペローキャビティ130等におけるブラッグ波長の光は、回折格子131と132により反射され、前後に跳ね返って光の干渉を引き起こす。一巡の位相遅延が360度または360度のいずれかの倍数となったとき、構造上の干渉が生じて、共振での伝播ピークを創生する。ファブリペローキャビティ130の光伝播は、位相遅延が共振からはずれると減衰し、位相遅延が共振から正確に180度はずれるとゼロになる。位相遅延が変化し続けると、光伝播は増大を始め、別の共振条件が満たされたときにピーク値に達する。この挙動は、一巡の位相遅延に関して周期的である。この一巡位相遅延は、基本的にファイバの実効屈折率と間隙133の積によって決定され、共振ピークはその積が波長の半分に等しくなると発生する。周波数で表わすと、一巡位相遅延は2つの隣接する共振ピーク間の周波数差を表し、ファブリペローキャビティの自由スペクトル領域(FSR)と呼ばれる。
【0022】
反射帯域幅内のただひとつの単一伝播ピークだけが、ファイバーファブリペローキャビティ130において可能となるのは、ファイバ回折格子131と132の反射帯域幅がFSRより狭い場合である。ファイバーリング共振器の特定モードが選択されるのは、それがファイバーファブリペローキャビティ130の単一伝播ピークとオーバーラップするときである。ファイバ回折格子131と132は、ファイバーファブリペロー共振器の単一伝播ピークが実質的にファイバ回折格子カプラ102と104の反射帯域幅の中心に位置づけられる。これは例えば、回折格子131と132が内部に形成されるファイバの一部を伸張して回折格子の周期を調整することにより達成される。ファイバーリングレーザ100が組立てられた後、リングキャビティモードの一つと、ファイバーファブリペロー共振器130との間のオーバーラップは、フィードバックサーボを用いてファイバを伸張するかまたはファイバの温度を変化させることにより能動的に維持できる。
【0023】
単一モード動作において、ファイバーリングレーザの出力周波数は、様々な内部プロセス(例えばショット雑音や他の変動)、または環境要因(例えば温度や振動の変化)によりドリフトを起こすか、変動することがある。温度変化は、温度補償パッケージ技術により最小に保つことができるが、これには適切な温度膨張係数を有する材料を用いたり、レーザ構成部品の温度を安定化することが含まれる。更に、レーザの作動周波数は、ファイバーファブリペロー共振へ自然に同期(lock)する。この機構がレーザの作動安定度を著しく高めるのは、ファブリペロー共振が、リングキャビティの自由スペクトル領域Δν=c/nLと比較して狭い場合である。ここでcは光速、Lはリングキャビティ長である。これはファブリペロー共振の鋭い分散曲線による起因するのものである。レーザ周波数fの強化された安定度は次式で表される。
【0024】
【数1】
Figure 0003760129
【0025】
ここでΦ’はファブリペロー共振の分散の勾配である。例:Δν=0.5 GHz、Φ’=−2π Rad/0.25GHzでは、光路長(nL)の変化(機械的応力や温度による)に対するレーザの動作安定度の係数は、ファイバーファブリペロー共振器を持たないリングレーザの場合より良好な「3」となる。
【0026】
上記の自己同期機構に加えて、周波数制御サーボを実装して基準周波数に対するレーザ周波数を安定化する。基準周波数は内部のファブリペロー共振または外部の同期器(locker)のどちらでもよい。
【0027】
内部同期器の場合、レーザリングモードが共振のピーク伝播からはずれるとともに、レーザ出力は低下する。したがって、ロジックサーボ回路は、リングモードを修復してファブリペロー共振と一致させる。
【0028】
図3は、外部の基準周波数を有するファイバーリングレーザ300を示す。サーボは、誤差信号発生器310、周波数制御回路320、およびファイバ110かファイバ120に結合されるファイバ伸張要素330を含む。誤差信号発生器310は、ファイバーリングの何れかの部分から(例えば、ファイバカプラ102における小量の洩れからの)、一部のレーザビームを受信して、レーザ周波数を基準周波数と比較する。レーザ周波数と基準周波数間の周波数差を用いて誤差信号を生成する。制御回路320は、誤差信号に基づいてファイバ伸張要素330への修正信号を発生する。次いでファイバ伸張要素330は、ファイバーリングの全長を調整して、レーザ周波数と基準周波数との差を減少させるか、最小化する。
【0029】
誤差信号発生器310のひとつの実施の形態は、ファイバに直角な2つの直交軸に沿って異なる屈折率を有するファイバに形成される別のファイバ回折格子ファブリペロー共振器を含む。2つの近接した共振ピークが軸に沿う2つの直交する偏光に対して発生される。2つのピークの中間での周波数は基準周波数として用いることができる。別の実施の形態では、誤差信号発生器310は、僅かに異なる回折格子周期を持つ2つのファイバ回折格子ファブリペロー共振器を含み、2つの近接した共振ピークを生成する。これらの手法は、1999年8月13日出願の米国特許仮出願第60/149,002号の優先権に基づいて、2000年8月11日に出願された米国特許出願「ファイバ内周波数同期器」に詳細に記載されており、この出願の開示は本明細書に引用して組み込む。
【0030】
図4Aは、直列構成で共通ファイバ110へ結合された2個以上のファイバーリングレーザを有するファイバレーザ400を示す。2個のファイバーリングレーザ410と420が、2つの異なるレーザ出力411と421を、異なる波長でそれぞれ生成することが図示されている。ファイバーリングレーザ410は、光学アイソレータ114Aを備えたファイバ120Aを有する。ファイバーリングレーザ420は、光学アイソレータ114Bを備えたファイバ120Bを有する。第1のファイバーリングレーザ410内のファイバ回折格子装置102A、104Aおよび130Aは、第2のファイバーリングレーザ420内のファイバ回折格子装置102B、104Bおよび130Bと異なる反射波長を持っている。共通のファイバ110を用いて、共通の励起ビーム106をファイバーリングレーザ410と420の両方へ配送する。2個のレーザ410と420のそれぞれにあるファイバ110の2区間は、ドープされて利得領域112Aと112Bを形成する。第2のファイバーリングレーザ420からの励起ビーム106の伝播部分を用いて第1のファイバーリングレーザ410を励起する。ファイバーリングレーザからの伝播励起が十分強力であれば、追加のファイバーリングレーザを共通ファイバ110へ加えることができる。
【0031】
図4Bは、第1のファイバーリングレーザ410のレーザ出力を生成するファイバ120Aが、第2のファイバーリングレーザ420のレーザ出力を生成するファイバ120Bへ接続できることを示す。2つのレーザ波長は異なるので、第1のレーザ410からのレーザ出力は、カプラ102Bと104Bによって結合されることなくファイバ120Bを通って伝播でき、第2のファイバーリングレーザ420からのレーザ出力と混合されて、波長分割多重化出力430を生成する。
【0032】
図5は、ファイバ回折格子カプラ104を一個だけ有するファイバーリングレーザ500を示す。単一のファイバ510を用いてファイバーリングを形成する。この場合、回折格子カプラ104を用いることにより、ファイバ510の2つの別の区間を互いに結合する。ファイバーリング内のファイバ510の一部112は少なくとも、ドープされて利得領域を形成する。
【0033】
幾つかの実施の形態を説明してきた。しかし、様々な変更と改良が可能である。例えば、図1の2個のファイバ回折格子カプラ102と104に、僅かに偏移した2つの反射帯域幅を持たせて、2つの帯域幅が部分的に重複するスペクトル領域内のファイバーリングに残るフォトンの波長を制限できる。これにより、2個のカプラ102と104の反射帯域幅が、基本的に完全にオーバーラップしているレーザ100と比較して、好ましくなく増幅された自然発生エミッションを更に減少できる。別の実施例として、上記の構成と技法は、導波路から形成されるリングレーザへ応用することもできる。
【0034】
これらの、またその他の変形や変更は前記請求項により包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、一実施形態による単一モードファイバーリングレーザを示す。
【図2】 図2は、図1に示すレーザで用いられるファイバ回折格子カプラの動作を示す。
【図3】 図3は、図1に示すレーザへ結合される周波数制御サーボを示す。
【図4A】 図4Aは、共通の励起ビームを共有することにより共通のファイバへ結合される2個以上のファイバーリングレーザを備えるファイバレーザの実施例を示す。
【図4B】 図4Bは、共通の励起ビームを共有することにより共通のファイバへ結合される2個以上のファイバーリングレーザを備えるファイバレーザの実施例を示す。
【図5】 図5は、単一モードファイバーリングレーザの別の実施の形態を示す。

Claims (22)

  1. 励起ビームを励起波長で吸収し、かつレーザビームを前記励起波長と異なるレーザ波長で発生させるために、ドープされてレーザ利得媒体を形成する少なくとも一部分を有するファイバーリングと、
    前記ファイバーリングに形成され、前記レーザ波長で光を反射する2個の離間したファイバ回折格子を含み、選択されたファイバーリングキャビティモードを伝播させるように作動するファイバーファブリペロー共振器と、
    前記ファイバーリング中にて2つの異なるファイバーセグメントを共に結合し、前記ファイバーセグメント中にファイバ回折格子が形成されるように構成されるファイバ回折格子カプラとを備えた装置であって、
    前記ファイバーセグメント中に形成されるファイバ回折格子は、前記2個の離間したファイバ回折格子とは独立していて、前記レーザ波長では、一方の前記ファイバーセグメントから前記ファイバーリング中の他方へ光を向けるように少なくとも部分的に反射性であるが、前記励起波長では、前記励起ビームを前記ファイバーリングから送出するように光に対して伝播性がある装置。
  2. 請求項1の装置であって、前記ファイバーファブリペロー共振器が、前記2個の離間したファイバ回折格子の反射帯域幅より広い自由スペクトル領域を有する装置。
  3. 請求項1の装置であって、更に、前記ファイバーリング内に光アイソレータを備えた装置。
  4. 請求項1の装置であって、前記レーザ利得媒体が希土類元素を含む装置。
  5. 請求項1の装置であって、前記ファイバ回折格子カプラへ結合される前記2つの異なるファイバーセグメントは、互いに異なっていて異なる導波路モードをサポートする装置。
  6. 利得スペクトル領域の外側の励起波長で光励起ビームに応答して、前記利得スペクトル領域内の光利得を生み出すためにドープされた、2つの選択された位置間の少なくとも一部分を有する第1のファイバと、
    前記2つの選択された位置で、それぞれが前記第1のファイバへ結合される2つの部分を有し、前記第1のファイバとともにファイバーリングを形成するように、第1と第2の結合領域を形成した第2のファイバと、
    前記第1と前記第2の結合領域にそれぞれ形成され、その各々は、前記利得スペクトル領域内の波長では、前記ファイバーリング内の前記第1と前記第2のファイバの一方から他方へ光を反射するが、前記励起波長では前記ファイバーリングの外側へ光を伝播させるファイバ回折格子を有する第1と第2のファイバ回折格子カプラと、
    前記第1と第2のファイバ回折格子カプラとは独立して前記ファイバーリング内の位置に形成された2個の離間したファイバ回折格子であって、前記利得スペクトル領域内の波長では光反射する2個の離間したファイバ回折格子を含み、少なくとも一つのファイバーリングキャビティモードを選択して伝播させるよう作動するファイバーファブリペロー共振器とを備えた装置。
  7. 請求項6の装置であって、前記第1と第2のファイバ回折格子カプラは同一の反射帯域幅を有する装置。
  8. 請求項6の装置であって、前記第1と第2のファイバ回折格子カプラは、異なるとともにオーバーラップした反射帯域幅を有する装置。
  9. 請求項6の装置であって、前記ファイバーファブリペロー共振器は、前記2個の離間したファイバ回折格子の反射帯域幅より広い自由スペクトル領域を有する装置。
  10. 請求項6の装置であって、更に、前記第1と前記第2のファイバのいずれにも光アイソレータを含む装置。
  11. 請求項6の装置であって、更に、前記ファイバーリングの何れかの部分に結合されて同ファイバーリングから光を受信し、受信した光の周波数と基準周波数との周波数差による誤差信号を生成する誤差信号発生器と、
    前記ファイバーリング内の選択された位置係止され、制御信号に応答して前記ファイバーリング内の光経路の長さを変更するファイバ素子と、
    前記誤差信号を受信して、前記制御信号を生成するよう接続される制御回路とを備えた装置。
  12. 請求項6の装置であって、更に、前記第1のファイバ内の前記2つの位置間の部分の外側の、別のドープされた部分であって、別の利得スペクトル領域の外側にある前記励起波長で、前記光励起ビームに応答して前記別の利得スペクトル領域内の光利得を生み出す部分と、
    前記2つの選択された位置とは別の2つの選択された位置で、前記第1のファイバへそれぞれ結合される2つの部分を有し、前記第1のファイバとともに前記ファイバーリングから分離した別のファイバーリングを形成できるように、第3と第4の結合領域を形成した第3のファイバと、
    前記第3と前記第4の結合領域内にそれぞれ形成される第3と第4のファイバ回折格子カプラであって、その各々は、前記別のファイバーリング内の前記第1と前記第3のファイバの一方から他方へ、前記別の利得スペクトル領域内の波長では光を反射するが、前記励起波長では、前記別のファイバーリングの外側へ光を伝播させるカプラと、
    前記第3と第4のファイバ回折格子カプラとは独立して前記別のファイバーリング内の位置形成された2個の離間したファイバ回折格子であって、前記別の利得スペクトル領域内の波長では光を反射する2個の離間したファイバ回折格子を含み、前記別のファイバーリングの少なくとも一つのキャビティモードを選択して伝播させるよう作動る別のファイバーファブリペロー共振器とを備えた装置。
  13. 請求項12の装置であって、前記第3のファイバは、前記第2のファイバから光を受信するよう結合される装置。
  14. 請求項6の装置であって、更に、前記ファイバーリングに光アイソレータを備えた装置。
  15. 請求項6の装置であって、前記ファイバーファブリペロー共振器は、前記2個の離間したファイバ回折格子の反射帯域幅より広い自由スペクトル領域を有する装置。
  16. 励起波長と異なる波長でフォトンを生成するドープ利得区域を有するファイバーリングへ、励起ビームを前記励起波長で結合するステップと、
    前記励起ビームを伝播させて、前記励起波長と異なる波長の一つ以上を反射するように、ファイバ回折格子カプラを用いて前記ファイバーリングを構成するために2つの異なるセグメントを共に結合するステップと、
    前記2つの異なるセグメントを結合するファイバ回折格子カプラとは独立した2個のファイバ回折格子を用いて前記ファイバーリング内にファイバーファブリペロー共振器を形成し、レーザを生成するために前記ファイバーリングの一つのモードを選択するステップとを備えた方法。
  17. 請求項16の方法であって、更に、前記2個のファイバ回折格子の反射帯域幅より広い前記ファイバファブリペロー共振器の自由スペクトル領域を形成するステップを備えた方法。
  18. 請求項16の方法であって、更に、前記レーザの一部を受信して、基準周波数からの前記レーザ周波数偏差を測定するステップと、
    前記偏差を用いて前記ファイバーリングの長さまたは温度を制御し、前記周波数偏差を減少させるステップとを備えた方法。
  19. 請求項18の方法であって、基準周波数として内部ファイバ共振器を用いるとともに、前記レーザ出力の一部を用いて前記周波数偏差を測定するステップと、
    前記偏差を用いて前記ファイバーリングの長さを制御し、前記周波数偏差を減少させるステップとを備えた方法。
  20. 請求項1の装置であって、前記ファイバーリング内にて前記ファイバ回折格子カプラによって共に結合された前記2つのファイバーセグメントは、前記ファイバ回折格子カプラの同じ側に位置する装置。
  21. 請求項6の装置であって、前記第1と第2のファイバ回折格子カプラの一方から反射された光を受ける前記ファイバーリング内の前記第2のファイバの部分は、前記ファイバーリング内の前記第1のファイバの部分と同じ側にて前記一方のファイバー回折格子カプラに結合される装置。
  22. 請求項16の方法において、前記ファイバーリング内にて前記ファイバ回折格子カプラによって共に結合された前記2つのファイバーセグメントは、前記ファイバー回折格子カプラの同じ側に位置するようにした方法。
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