JP3762412B2 - 情報機器と情報表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フレキシブルな電子ペーパーに関する。さらに詳しくは、複数の電
子ペーパーを利用した情報機器に関する。
近年、情報化社会はますます高度化し、我々が扱う文字情報、画像情報、音声情報もますます大容量化している。この種の情報を効率的に扱うための様々な情報機器が開発、製品化されている。その情報機器の一つが電子ブックとよばれる情報機器である。電子ブックは紙を束ねた旧来の本の形態では物理的に困難な膨大な情報の蓄積と表示を可能にしている。
電子ブックは液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイを用いた表示部と情報の保持部を備えた形態が一般的であるが、一つのディスプレイ上で多くの頁情報を扱うという制限があるため、情報機器としての使い勝手の向上や新たなインターフェースの開発が試みられている。
情報機器のディスプレイ部に接触させた指の接触圧力や接触面積、接触位置などを検出して頁を更新する機能を付加したユーザインターフェイスが提案されている。
特許文献1には、液晶ディスプレイなどの表示部に触れた指の接触と移動方向から、頁めくり入力の有無を判断し、頁めくり入力がなされたと判断された場合に、現在表示部に出力されている頁の画像情報をその前後いずれかの頁の画像情報に更新する情報機器が開示されている。
一方、上記電子ブックを旧来の紙の感覚で実現しようとする新たなデバイスとして現在注目されているのがフレキシブルな電子ペーパーである。電子ペーパーの開発の方向性としては以下のような項目がある。
1)いつでもどこでも読んだり書いたりすることが可能。
2)文字や画像の書き換えが自由にできる。
3)表示面からの目への刺激が少ない。(人間の目に優しい)
4)薄膜軽量で持ち運びが自由である。フレキシブルである。(ハンドリング性)
5)無電力で長時間表示を保持できる。(画像の保持)
上記のような機能を満足させたフレキシブル電子ペーパーを実現するデバイスとして開発が盛んに行われている。
特許文献2には、取り外し可能でメモリ性があってフレキシブルな電界書き込み型のディスプレイシートと、該シートに適切な電界を加えて画像を形成するための機能を持つハウジングと、該表示シートに接続され画像データを送り込むためのプロセッサとから成るシステムが開示されている。
上記のようなフレキシブル電子ペーパーを複数束ねた情報機器を、ここではフレキシブル電子ブックと呼ぶことにする。フレキシブル電子ブックは前記のような1つのフラットパネルディスプレイで構成された電子ブックよりもさらに紙の感覚に近い使い勝手を提供できると考えられる。一方で、限られたフレキシブル電子ペーパーで構成されるフレキシブル電子ブックにおいても、大容量の情報を限られた表示領域で表示するためのインターフェースが必要となる。特許文献3には、加速度センサを利用したユーザインターフェイスも提案されている。
特開2000−163193号公報 米国特許第5724064号公報 特開2002−287729号公報
本発明者らは、特に複数のフレキシブル電子ペーパーで構成されたフレキシブル電子ブックにおいて、頁めくりにおける使い勝手をいかに日常的な動作で実現するかという課題に取り組んできた。
上記課題を解決するために、本発明は、頁情報が付与された情報を頁単位ごとに表示可能なフレキシブルな表示部を複数重ねてなる情報機器であって、表示部に加えられた曲がりの方向、曲がりの量および曲がりの継続時間を検出する手段と、検出された曲がりの方向、曲がりの量および曲がりの継続時間から頁めくり入力の有無を判断する手段と、頁めくり入力が有と判断された場合に表示部に出力される情報を更新する手段とを有し、
上記検出手段により検出された曲がりの継続時間が所定の時間に達したところで、上記頁めくり入力の有無を判断する手段が頁めくり信号を発生することにより、上記表示部を実際にめくる動作と前記頁めくり入力と区別されることを特徴とする情報機器を提供するものである。
本発明によれば、複数のフレキシブル電子ペーパーで構成されたフレキシブル電子ブックにおいて、日常的な動作で頁めくりにおける使い勝手を向上させることが可能となる。
本実施の形態に係る情報機器が持つ最も簡略化した構成としては、図1に示すようなブロック図で示すことが出来る。すなわち、情報機器の表示部11と、情報を管理するメモリ部12、ユーザーからの入力情報を検出するための検出(センサー)部13、そしてこれら全体を制御するための制御部14である。表示部11としては、フレキシブル電子ペーパーとしての機能を備えているものであり、具体的なデバイスとしては、マイクロカプセルの電気泳動方式、ツイストボール方式、二周波駆動液晶方式、液晶/有機感光体方式、トナーディスプレイ方式などが好適に用いられる。デバイスの基材としては、可撓性を付与するために高分子等の素材が好適に用いられる。電子ペーパーの形態としては、表面のみの片面表示、表裏共の両面表示、いずれも好適に用いることが出来る。
曲がりの検出部は、フレキシブル電子ペーパーに対して、ユーザーが入力した電子ペーパーの曲がり量や曲がりの時間等を検出するという機能を有するものである。曲がりの量や継続時間に加えて、曲がりの方向、つまり内側に曲げられているか外側に曲げられているかを検出してもよい。
曲がり検出部のこのような変形を電気信号に変換するデバイスとしては圧電素子が好適であり、可撓性を有する電子ペーパー上にこの圧力素子を配する都合上、圧電性高分子が好ましく用いられる。圧電性高分子を用いる利点としては、以下の点が考えられる。
可撓性に富み、破損しにくい。
応力に対する感度のよさ。
大面積化が可能である。
図2は、圧電素子を備えたフレキシブル電子ペーパーを表し、表示面にはページ単位の情報を表示するマトリクス配置の画素列(不図示)が形成され、背面には左上と左下(表示面側からは右上と右下)に圧電素子のセンサー21、22が配置されている。電子ペーパー上の圧電素子の配置は、ペーパーの表裏いずれでもよく、任意のエリアに配置できるが、より紙をめくるような感覚に近づけるためには四角形のペーパーのコーナー部に配置する形態が好ましい。
圧電性高分子であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)を挟持したものを押し出し器によりシート状に成型し、厚さ50μmとする。この延伸フィルムにポーリング処理を施し、圧力センサーとしてもちいる。
電子ペーパーの基材としては300μm厚のPET(ポリエチレンテレフタレート)を用いる。この基材上に透明電極としてITO電極を形成し、二枚の基材間に白色トナー粒子と黒色トナー粒子を挟み込み、白黒表示を可能とするトナーディスプレイ型電子ペーパーを作成する。このトナーディスプレイの背面(非表示部)のコーナー部分に上記圧力センサー21、22を配置する。圧力センサー付きの電子ペーパーは片面表示タイプとする。この電子ペーパーを目的に応じて適当な枚数、例えば10枚を重ねて、図3のように表示部(ペーパー部)32とファイル部31とを接続させ電子ブックを作成する。ファイル部31には制御部14とメモリ12が内臓される。
表示部32の各ページは、制御部から送られる情報をページ単位で表示する。制御部のメモリー12には10ページ以上の情報が蓄積されているのが通常であるが、そのうちの指定された10ページを表示する。このとき、連続した10ページでもよいが、利用者は、たとえば、目次とテキストページと図表のページなど目的に応じて飛び飛びの箇所を10通り指定することも出来る。
図5に電子ブック30を開いた状態を示す。通常の書籍と同様に、ページの上下、4隅のいずれかの余白部分にページ数が表示される。
なお、センサ21、22は10枚の電子ペーパ10の各々につけられているが、図5に示す状態に開かれているとき、利用者に直接見えている電子ペーパすなわち最も上にある電子ペーパ101のセンサのみが有効と判断される。例えば各電子ペーパが表を向いているか裏を向いているかの信号を発生し、各電子ペーパよりそれを受けた制御部が、表の信号の数により、最も上の電子ペーパがどれかを判断してもよい。書き換えは、その電子ペーパに対してのみ行なわれる。
この電子ブック30に頁情報を付与した情報を表示させた状態で、表示部(図2のペーパー部)の一番上になっているページの右下のセンサー21を曲げると、曲がりの方向と量に応じた電圧がセンサー21に発生し、制御部14に送られる。制御部は、その電圧があらかじめ定めた電圧以上かどうかを判定し、所定電圧以上であるときはさらにその継続時間を計測する。計測時間があらかじめ決められた時間以上経過した時点で、制御部はページめくりの入力が加えられたと判断する。さらに制御部は電圧値に応じてページ更新速度を算出し、表示部をその速度で書き換える。これにより、順方向への頁情報のスクロールを行うことができる。
以下、この動作を図6と図7を用いて詳しく説明する。
は、はじめの曲がりがない状態50から、少し曲げた状態51、さらに曲げを大きくした状態52、元に戻した状態53と変化させたときののセンサー出力54、および以下で説明する第1と第2のコンパレータ出力信号81、84、ページめくり信号83、高速ページめくり信号86を示す。横軸は時間である。
は、制御部14の内部の構成を示すブロック図である。制御部14は、10枚の電子ペーパの各々のセンサ21、22からの信号71を受け取り、有効センサの信号を出力する入力バッファ72、第1と第2のコンパレータ73、74、第1と第2のカウンタ75、76、第1と第2のページめくり判断部77、78、表示制御部79を含む。
入力バッファ72から出力された有効センサの電圧出力80は、第1コンパレータ73に入力されて閾値V1(図7では100mV)と比較される。曲がりが一定以上に大きくなると、センサー出力80が100mVを超えるようになり、第1コンパレータ73の出力81がL(low)からH(high)に変化し、第1カウンタ75にその信号が伝えられる。その時刻からカウンタ75がカウントを開始し、カウント値すなわち曲げの継続している時間を第1のページめくり判断部77に出力する。ページめくり判断部77は、カウンタ出力82が所定の時間(1秒とする)に達したところで、ページめくり信号83のパルス831を生成し、表示制御部79に送る。これを受けて表示制御部79が表示ページを1つ進めて、新たなページの情報をメモリ部12から読み出し、表示部11に送信し、表示部11が新ページを表示する。
その後もセンサ21または22が曲げられた状態が続くと、カウンタ75はさらに進む。はじめのめくり信号が生じたのち、さらに所定時間(0.5秒とする)経過すると、次のページめくり信号パルス832が発生し、表示が再び書き換わる。以下、0.5秒ごとにパージめくり信号パルス833、834・・・が次々と発生して、ページが書き換わっていく。
以上の動作により、利用者は、センサ部を曲げてから1秒後にページが書き換わり、その後曲げを続ける限り0.5秒に1回の割合でページが移っていくのを見ることになる。
上の動作においてセンサ21または22の曲がりをさらに大きくすると、センサ出力80が第2の閾値(図7では200mV)を超える。これは第2コンパレータ74の出力84のL→Hの変化となり、第2カウンタ76で継続時間が測定され、カウント出力85として出力される。所定時間(1.5秒とする)を超えると第2ページめくり判断部78によって高速ページめくりと判断されて、高速ページめくり信号86のパルス861が表示制御部79に送られる。これを受けた表示制御部79は、普通の1ページずつのページめくり信号は無視して高速ページめくり信号を優先し、10ページずつ飛ばした情報をメモリ部12から読み出して表示部11に送り出す。表示部は10ページ飛ばしで表示を書き換える。その後0.5秒ごとに引き続くパルス862・・・が送られて、10ページ飛ばしの高速ページ送りが逐次行なわれる。
上記の高速ページめくりは、曲げの程度を細分して閾値を3段階以上設け、中間の速度のページめくりを設けてもよい。
利用者は目的のページが表示されたところでセンサ21または22を曲げるのを止めて元の状態53に戻す。これによってセンサ出力80は閾値以下となり、コンパレータ出力81、84もLに戻る。カウンタ75、76はリセットされ出力も停止する。ページめくりパルスはそれ以降発生しないのでページはそのままの状態で維持される。
入力の判定を、曲がりの量だけ、または曲がりの継続時間だけで行うことも可能である。また、普通の書籍をめくるときの曲げ方向と逆の方向に曲げたときは、ページめくり入力とは判定しないようにすることも出来る。
ページ数をセンサー21と同じ位置に表示しておくと、センサー部を曲げたときに次のページのページ数が見えるので、利用者はそれを見ながら所望のページになるまでスクロールを続けることができる。
また、センサー22部をまげることにより逆方向への頁情報のスクロールを行うことができる。あるいは、センサー部を逆方向に曲げて負電圧が発生したときに逆方向への頁情報のスクロールを行うようにしてもよい。
各センサーを曲げる際に、曲がりの曲率を小さくすることで発生する電圧値が小さくなり、ゆっくりとしたスクロールとなる。一方、曲がりの曲率を大きくすることで発生する電圧値が大きくなりスクロールの速度をはやめる。以上のように、感覚的にすぐれたユーザーインタフェースを備えたフレキシブル電子ブックを実現できる。
電子ペーパ10を本当にめくって他の電子ペーパを開き、その情報を見るときにもセンサ21または22が曲げられるが、その動作に要する時間は通常1秒以下なので、上のページめくりとは区別される。言い換えれば、はじめのページめくり信号発生までの時間(上の例では1秒)を、実際の電子ペーパをめくるのにかかる時間より長い時間に設定しておけばよい。
2枚目以降(図Aでは5枚目)の電子ペーパ101を開くと、見開きの左側に前の電子ペーパ102の裏面が来る。電子ペーパが裏面も表示できる場合は、ここに、右側の表面を向いた電子ペーパ101が表示する情報の1ページ前の情報を表示する。
図4は本実施例の情報機器の表示部を構成する電子ペーパーを表す。
以下に図4の電子ペーパーの製造方法を説明する。
まず、実施例1と同様にポリフッ化ビニリデン(PVDF)シートからなる圧力センサーを作成する。
電子ペーパーの基材として300μm厚のPET(ポリエチレンテレフタレート)を用いる。この基材上に透明電極としてITO電極を形成し、高分子分散型の二周波液晶を挟持し、白黒表示を可能とする液晶表示型電子ペーパーを作成する。つぎに、二枚の電子ペーパーを背面同士を対向させ、背面と背面の間に上記圧力センサーを挟持させた状態で張り合わせ、両面表示型の電子ペーパーとする。圧力センサーはコーナー部分に41、42を配置する。この電子ペーパー20枚を準備して表示部とセンサー部と制御部を内臓したファイル部とを接続させ電子ブックを作成する。
この電子ブックに頁情報を付与した情報を表示させた見開き状態で、センサー41部を曲げることにより、順方向への頁情報のスクロールを行うことができる。また、センサー42部をまげることにより逆方向への頁情報のスクロールを行うことができる。また各センサー部を曲げる際に、曲げ続けることによってスクロール速度を上げ、頁更新を効率的に動作させることができる。以上のように、感覚的にすぐれたユーザーインタフェースを備えたフレキシブル電子ブックを実現できる。
本発明の情報機器の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の電子ペーパーの一例を示す図である。 本発明の一形態をしめす図である。 本発明の電子ペーパーの一例を示す図である。 本発明の第1の実施例の電子ブックを示す図である。 本発明の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
11 表示部
12 メモリ部
13 センサー部
14 制御部
21、22 センサー

Claims (12)

  1. 頁情報が付与された情報を頁単位ごとに表示可能なフレキシブルな表示部を複数重ねてなる情報機器であって、表示部に加えられた曲がりの方向、曲がりの量および曲がりの継続時間を検出する手段と、検出された曲がりの方向、曲がりの量および曲がりの継続時間から頁めくり入力の有無を判断する手段と、頁めくり入力が有と判断された場合に表示部に出力される情報を更新する手段とを有し、
    上記検出手段により検出された曲がりの継続時間が所定の時間に達したところで、上記頁めくり入力の有無を判断する手段が頁めくり信号を発生することにより、上記表示部を実際にめくる動作と前記頁めくり入力と区別されることを特徴とする情報機器。
  2. 前記曲がりの量に応じて、情報の更新速度が変化する請求項1に記載の情報機器。
  3. 前記曲がりの継続時間は、曲がり量が所定の大きさを超えた状態で継続する時間である請求項1の情報機器。
  4. 前記曲がりの方向が所定の方向と逆のときは、ページめくり入力の判定を行なわない請求項1の情報機器。
  5. 前記曲がりの方向が所定の方向と逆のときは、表示部の更新を逆方向に行なう請求項1の情報機器。
  6. 前記検出手段が、表示部に2ヶ所設けられる請求項1の情報機器。
  7. 前記曲がりの方向、曲がりの量および曲がりの継続時間の少なくともいずれか1つを検出する手段が圧電素子を含む請求項1に記載の情報機器。
  8. 前記検出手段が、圧電ポリマーを含む請求項1の情報機器。
  9. 前記圧電ポリマーが、ポリビニリデンである請求項8に記載の情報機器。
  10. 前記フレキシブルな表示部が片面に情報を表示する請求項1に記載の情報機器。
  11. 前記フレキシブルな表示部が両面に情報を表示する請求項1に記載の情報機器。
  12. 頁情報が付与された情報を頁単位ごとにフレキシブルな表示部を複数重ねた情報機器に表示する情報機器の表示方法であって、
    ページ情報を決定する工程と、該ページ情報をフレキシブルな表示部に表示する工程と、表示部に加えられた曲がりの方向、曲がりの量および曲がりの継続時間を検出する工程と、検出された曲がりの方向、曲がりの量および曲がりの継続時間から頁めくり入力の有無を判断する工程と、頁めくり入力が有と判断された場合に表示部に出力される情報を更新する工程とを有し、
    前記頁めくり入力の有無を判断する工程は、検出された曲がりの継続時間が所定の時間に達したところで、頁めくり入力有と判断して頁めくり信号を発生することにより、上記表示部を実際にめくる動作と前記頁めくり入力とを区別する工程であることを特徴とする情報機器の表示方法。
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