JP3770190B2 - 給湯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭におけるキッチンシステムへ組み込んで使用するビルトインタイプの給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のジャーポット等の湯沸かし器は、加熱容器内のすすぎ洗浄を行う場合、そのタイミングを使用者が決め、使用者自身が加熱容器内に水を注いですすぎを行い、その後容器内の液体を捨てるという作業を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のような方法は、加熱容器内の液体が古くなってすすぎ洗浄を行うべきかどうかを、使用者の記憶や判断に頼り、さらにすすぎ洗浄の作業自体が加熱容器内に水を注いで、すすぎを行って排水という行為を繰り返すため、手間がかかり、衛生的にも使用者の負担になるという課題を有していた。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、すすぎ洗浄の工程を自動化し、万が一すすぎ洗浄の工程途中に停電が生じて、すすぎ洗浄が中断しても停電復帰後、自動的にすすぎ洗浄工程の続きから再開し、すすぎ洗浄工程を完結する、衛生的で使い勝手の良いビルトイン給湯装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために本発明の給湯装置は、給水弁やポンプ等の負荷の制御を行う制御手段と、注水から排水まで自動で行う、すすぎ洗浄手段と、停電時に制御手段が制御していた工程を記憶する記憶手段と、制御手段の動作開始時に記憶手段に記憶されているのがすすぎ洗浄工程の途中であった時、記憶されたすすぎ洗浄工程の途中から動作を復帰させる、すすぎ洗浄復帰手段を設けたものである。
【0006】
これにより、すすぎ洗浄工程が停電により中断していても、停電復帰時、自動的にすすぎ洗浄工程を復帰させ完結するので、使用者は手軽で衛生的な給湯装置を使用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、液体を加熱する加熱容器と、水道管から前記加熱容器への給水経路に設けられた給水を制御する給水弁と、前記加熱容器内の液体を吐出するポンプと、前記給水弁と前記ポンプを制御する制御手段と、前記制御手段には前記加熱容器内への注水から排水までのすすぎ洗浄工程を自動で行うすすぎ洗浄手段を有し、前記制御手段の動作停止時に前記制御手段の動作工程を記憶する記憶手段と、前記制御手段の動作開始時に前記記憶手段に記憶されているのがすすぎ洗浄工程の途中であった時、記憶手段に記憶されたすすぎ洗浄工程の途中から動作を復帰させる、すすぎ洗浄復帰手段とを有する給湯装置としたことにより、すすぎ洗浄工程が停電により中断しても、停電復帰後、中断したところからすすぎ洗浄工程を開始し自動的に完結するので、思いがけない停電によって、すすぎ洗浄が不十分な状態で終わってしまうのを防ぐ衛生的な給湯装置を提供することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、制御手段の動作開始時に記憶手段に記憶されているのがすすぎ洗浄工程の途中であった時、前記洗浄復帰手段に替わり、すすぎ洗浄工程の最初から動作を行うすすぎ洗浄リセット手段を有することにより、停電によりすすぎ洗浄工程が中断すると新たにすすぎ洗浄をやり直すので、長時間の停電にも安心で衛生的な給湯装置を提供することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、制御手段の動作開始時に記憶手段に記憶されているのがすすぎ洗浄工程の途中であった時、すすぎ洗浄途中で停電したことを表示する洗浄途中停電表示手段を有することにより、使用者がすすぎ洗浄中、その場を離れている間に停電が生じてすすぎ洗浄工程の時間が延びていても一目でその理由が分かり、使用者に不安を与えることが無い給湯装置を提供することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、制御手段の動作開始時に記憶手段に記憶されているのが、機器の故障やユーザーの誤操作等の異常モードの時、前記すすぎ洗浄手段を動作させる異常時すすぎ手段を有することにより、異常モードになったので電源が切られ、異常や故障等の修理が行われ復旧した後、再び電源が入れられると、自動的に加熱容器のすすぎ洗浄が始まるので、万が一、修理時に加熱容器内が不衛生な状態になったとしても、安心して使用することができる給湯装置を提供することができる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、制御手段の動作開始時に記憶手段に記憶されている前回停電時の動作工程の情報があり得ないデータの時、すすぎ洗浄手段を動作させる誤情報すすぎ手段を有することにより、万が一記憶手段の故障、あるいは記憶された情報がノイズ等により化けで停電前の正しい動作工程の判断が行えない時、自動的に加熱容器のすすぎ洗浄が開始されるので、たとえ記憶した内容がおかしくなっても、衛生的に安全に使用できる給湯装置を提供することができる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、記憶手段に情報が記憶されていない時、すすぎ洗浄手段を動作させる初回時すすぎ手段を有することにより、初めて給湯装置を使用する時には、自動的に加熱容器のすすぎ洗浄が行われるので、衛生的に安心な状態で使い始めることのできる給湯装置を提供することができる。
【0013】
請求項7に記載の発明は、制御手段の動作開始時に記憶手段に記憶されている動作工程を判断後、記憶手段に記憶された動作工程を消去する消去手段を有することにより、万が一、機器の誤動作等により、記憶手段に制御手段が行っていた動作工程を記憶することなく、制御手段が停止しても、前回停電時に記憶された記憶手段の内容はクリアされているので、新たに制御手段が動作開始して、誤って前回停電時に記憶した動作工程に従って始まることが無いので、使用者に不安を与えず使い勝手が良い給湯装置を提供することができる。
【0014】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図1〜16を参照しながら説明する。
【0015】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における給湯装置のを示すものである。図1において、1は家庭内に設置されたキッチンユニットを示し、その内部空間に浄水加熱ユニット2を設置している。3は水道管であり、キッチンユニット1のキッチンシンク12に臨んだ水道口4と、水道水中の不純物を除去する中空子膜や活性炭からなる浄水手段5とに接続している。水道管3と浄水手段5との給水路には、浄水手段5への給水を制御する給水弁6を設けている。浄水手段5を通過した水道水は、水を加熱するヒータ7を有する加熱容器8へ給水経路9を介して注がれる。また加熱容器8には加熱容器内の水温を検知する温度検知手段であるサーミスタ10と、加熱容器8内の水位を、電極間の電位が水の有無によって変わることから検知する水位検知手段11を設けている。
【0016】
そして、給水経路9上には、浄水手段5を通過した水をキッチンシンク12に吐出する浄水パイプ13か、給水経路9のどちらかに導く切替弁14が設けてある。15は加熱容器8から生じた蒸気を逃がす蒸気パイプ、16は加熱容器8内の湯を出湯パイプ17に吐出するポンプである。上記した浄水パイプ13、蒸気パイプ15、および出湯パイプ17は、水道口4と同様、キッチンシンク12に臨んで配置されている。18は出湯や浄水の吐出及び各種状態を知らせる操作表示部で、キッチンユニット1の上部の操作部1aに設けてある。19は本発明の実施例における給湯装置へ電源を供給している商用電源、20は本発明の実施例における給湯装置の制御手段であるマイクロコンピュータであり、マイクロコンピュータ20には給水弁6とヒータ7、サーミスタ10、水位検知手段11、切替弁14、ポンプ16、操作表示部18、商用電源19を接続し、サーミスタ10、水位検知手段11、操作表示部18、商用電源19からの入力に応じて、給水弁6、ヒータ7、切替弁14、ポンプ16を出力制御する。
【0017】
マイクロコンピュータ20内には、水位検知手段11からの水位の信号に応じて、給水弁6と、切替弁14と、ポンプ16を制御して、加熱容器8内への注水から排水までのすすぎ洗浄工程を自動で行うすすぎ洗浄手段20aと、商用電源19が停電したとき、マイクロコンピュータ20が制御していた動作を記憶する、記憶保持の電源を必要としないメモリで構成された記憶手段20bと、マイクロコンピュータ20に商用電源19から電源が供給され始めた時、記憶手段20bに記憶された内容がすすぎ洗浄工程の途中であったなら、その続きからすすぎ洗浄手段20aを開始させるすすぎ洗浄復帰手段20cを有している。
【0018】
図2は上記操作表示部18の詳細を示しており、18aはONになると接続されたマイクロコンピュータ20が切替弁14を浄水パイプ13側に切り換えると共に、給水弁6を開いて浄水した水を吐出する浄水SW。18bは浄水した水が吐出されていることを点灯して表す浄水LED。18cはONになると接続されたマイクロコンピュータ20が切替弁14を加熱容器8、出湯パイプ17側に切り換えるとともにポンプ16を駆動して加熱容器8内の湯を出湯する出湯SW。18dはONになると出湯SW18cの操作を可能とするロック解除SW。18eはロック解除SW18dがONになると点灯してロック解除SW18dの状態を表すロック解除LED。18fはONになるとすすぎ洗浄手段20aを動作させるすすぎ洗浄SW。18gはすすぎ洗浄中であることを点灯して表示するすすぎ洗浄LEDである。
【0019】
以上のように構成された給湯装置についてその動作を説明する。給湯装置の加熱容器8内の水温はサーミスタ10によって検知され、マイクロコンピュータ20に送られる。マイクロコンピュータ20は、サーミスタ10によって検知した水温が85℃未満になるとヒータ7をON、85℃以上になるとヒータ7をOFFして保温状態を維持している。
【0020】
また、出湯SW18cをONして加熱容器8内の湯を出湯して満水から水位が下がると、水位検知手段11が水位が下がったことを検知してマイクロコンピュータ20に送り、マイクロコンピュータ20は水位が下がった信号を受け取ると、切替弁14を加熱容器8側に切替るとともに、給水弁6を開いて加熱容器8内に給水する給水状態になる。そして水位検知手段11が水位の満水状態を検知してマイクロコンピュータ20に送ると、マイクロコンピュータ20は給水弁6を閉じて給水を止め、ヒータ7を制御して高温の湯を保つ保温状態となる。このように加熱容器内8内には、常に高温の湯が満水状態で出湯できる状態に保たれる。
【0021】
次にすすぎ洗浄手段20aの動きについて、動作図3を用いて説明する。すすぎ洗浄手段20aは、すすぎ洗浄SW18fからON信号を受け取ると、すすぎ洗浄工程をスタートして、ステップ1で出湯SW18cがON状態になるまで待つ。ON状態になるとステップ2に移行してポンプ16を駆動して加熱容器8内の高温の湯を出湯パイプ17から吐出する。ステップ3では、水位検知手段11によって加熱容器8内の水位が0になったどうか判断する。まだ加熱容器8内に湯が残っているならNOとなり、ステップ1に戻って出湯SW18cによって出湯操作を待つ。
【0022】
反対に水位が0になると加熱容器8内が空になったのでYESとなってステップ4に移行する。ステップ4ではポンプ16をOFFするとともに、すすぎ洗浄手段20aは切替弁14を加熱容器8側に切り替えて、給水弁6を開いて加熱容器8への給水を開始し、水位検知手段11が満水を検知するまで給水工程を継続する。満水を検知するとステップ5に移行して給水弁6を閉じて加熱容器8への給水を停止し、ポンプ16を駆動して、満水になった加熱容器8内の水を出湯パイプ17から吐出して、水位検知手段11が水位0を検知して加熱容器8内の水が無くなるまで排水工程を継続する。加熱容器8内に水が無くなるとステップ6に移行する。
【0023】
ステップ6ではステップ4と同じ給水工程の動作を行い、ステップ7に移行しステップ7ではステップ5と同じ排水工程の動作を行う。ステップ8、ステップ9でもステップ4、ステップ5と同じ給水工程、排水工程の動作を行い、最終的に給水、排水の工程を3回自動的に繰り返し終了する。
【0024】
次に記憶手段20bとすすぎ洗浄復帰手段20cの動きについて、動作図4を用いて説明する。ステップ10ですすぎ洗浄手段20aが、自動排水の1回目、つまり図3のステップ5の状態の時、ステップ11で商用電源19に停電が生じると、マイクロコンピュータ20は、そのとき行っていた給湯装置の動作工程、本実施例の場合は、すすぎ洗浄工程の自動排水1回目という情報をステップ12で記憶手段20bに記憶する。
【0025】
次にステップ13で商用電源19の停電が復帰して給湯装置に電源が供給されるとYESとなり、すすぎ洗浄復帰手段20cはステップ14で記憶手段20bに記憶された、前回停電が生じた時の給湯装置の状態を読み出す。そしてステップ15で読み出した内容がすすぎ洗浄かどうかを判断する。ここで記憶手段20bに記憶されていたのが、すすぎ洗浄であったならステップ16に移行し、ステップ16ですすぎ洗浄復帰手段20cは、すすぎ洗浄手段20aに記憶手段20bから読み出した、すすぎ洗浄工程の自動排水の1回目、つまり図3のステップ5からスタートする開始信号を出力し、すすぎ洗浄手段20aはすすぎ洗浄復帰手段20cから受け取った開始信号に応じて、すすぎ洗浄工程の自動排水1回目、つまり図3のステップ5から動作を開始する。
【0026】
もし、ステップ15で読み出した内容が、給水や保温工程等すすぎ洗浄でない場合はNOとなり、記憶手段20bに記憶された動作工程に関係なく、マイクロコンピュータ20による、常に高温の湯が満水状態で出湯できる状態を保持する給湯装置の動作を行う。
【0027】
以上のように本実施例によれば、すすぎ洗浄手段20aと記憶手段20bと、すすぎ洗浄復帰手段20cを設けることにより、加熱容器内を洗浄するすすぎ洗浄中に停電が生じてすすぎ洗浄を中断しても、停電復帰後時にすすぎ洗浄の続きから復帰してすすぎ洗浄の工程を最後まで行うので、すすぎ洗浄が不十分な状態で終わってしまうことを防ぎ衛生的である。
【0028】
また、記憶手段に記憶された全ての状態を復帰するのでなく、中断すると問題のあるすすぎ洗浄だけを復帰させるので、マイクロコンピュータ20のプログラムも、全ての動作工程を復帰させるのに比べ簡単になり、衛生的にも、コスト的にも優れている給湯装置を提供することができる。
【0029】
なお、本実施例においてすすぎ洗浄工程の給水と排水の連続繰り返しの回数を3回としたが、増減して、効果および工程時間を調節しても何ら問題ない。また、本実施例において加熱容器8内に給水した水をすぐ排水したが、時間をおいて排水しても何ら問題ない。また、本実施例において給水した水を排水しただけであったが、給水した水を加熱して排水を行い、すすぎ洗浄の効果を上げても何ら問題ない。
【0030】
また、本実施例において、高温のお湯を出湯するステップ1において出湯SW18cを使用者に操作させたが、高温のお湯を出湯するステップ1においても自動出湯しても問題ない。また、本実施例において記憶手段20bは、記憶保持の電源を必要としないメモリを用いたが、電源を必要とするメモリを用いても何ら問題ない。
【0031】
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施例について図5を参照しながら説明する。なお本実施例の全体構成について実施例1と同一の構成要素については、同じ番号を付し説明を省略する。
【0032】
マイクロコンピュータ20内には、マイクロコンピュータ20に商用電源19から電源が供給され始めた時、記憶手段20bに記憶された内容がすすぎ洗浄工程の途中であったなら、すすぎ洗浄手段20aを開始させるすすぎ洗浄リセット手段20dを設けている。
【0033】
このすすぎ洗浄リセット手段20dの動きについて、動作図6を用いて説明する。なお実施例1と同じ動きについては、同じステップ番号を付し説明を省略する。すすぎ洗浄リセット手段20dはステップ15で、読み出した内容がすすぎ洗浄かどうかを判断する。ここで記憶手段20bに記憶されていたのが、すすぎ洗浄であったならステップ17に移行し、ステップ17ですすぎ洗浄リセット手段20dは、すすぎ洗浄手段20aにすすぎ洗浄工程の始めから、つまり図3のステップ1からスタートする開始信号を出力する。すすぎ洗浄手段20aはすすぎ洗浄リセット手段20dから信号を受け取ると、すすぎ洗浄工程の始めから、つまり図3のステップ1から動作を開始する。
【0034】
以上のように本実施例によれば、すすぎ洗浄復帰手段20cの替わりに、すすぎ洗浄リセット手段20dを設けることにより、加熱容器内を洗浄するすすぎ洗浄中に停電が生じても、停電復帰後時、もう一度始めからすすぎ洗浄を行うので、停電が長時間になっても、すすぎ洗浄能力が十分で、衛生的にも安心な給湯装置を提供することができる。
【0035】
(実施例3)
以下、本発明の第3の実施例について、本実施例の操作表示部18の詳細図である図7を参照しながら説明する。なお本実施例の全体構成については実施例1と同一であり、同じ番号を付し説明を省略する。
【0036】
操作表示部18内に設けた洗浄途中停電表示手段であるところの洗浄停止LED18hは、すすぎ洗浄復帰手段20cが、すすぎ洗浄手段20aに開始信号を送るとともに、点灯信号を出力して点灯する。
【0037】
以上のように本実施例によれば、洗浄途中停電表示手段である洗浄停止LED18hを設けることにより、すすぎ洗浄中に停電が起こって、停電復帰後すすぎ洗浄工程を再開すると、それを使用者に表示して知らせるので、使用者がすすぎ洗浄中、その場を離れている間に停電が生じてすすぎ洗浄工程の時間が延びていても、一目でその理由が分かり、使用者に不安を与えることが無い給湯装置を提供することができる。
【0038】
(実施例4)
以下、本発明の第4の実施例について図面を参照しながら説明する。図8は本実施例の全体構成図であり、実施例1と同一の構成要素については同じ番号を付し説明を省略する。
【0039】
マイクロコンピュータ20内には、記憶手段20bから読み出した内容が、機器の故障やユーザーの誤操作等の異常内容の時、すすぎ洗浄手段20aの動作を開始する異常時すすぎ手段20eを設けている。
【0040】
この異常時すすぎ手段20eの動きについて、動作図9を用いて説明する。ステップ18でマイクロコンピュータ20aは、サーミスタ10によって計測した水温が保温温度の85℃を越える110℃に達すると、ヒータ7あるいはサーミスタ10の異常と判断して異常高温として、本実施例の操作表示部18の詳細図10に示すように、ロック解除LED18eを点滅表示させて、使用者に異常高温状態であることを報知する。なお操作表示部18については実施例1と同一の構成要素であり、同じ番号を付し説明を省略する。
【0041】
次にステップ19で異常高温状態で商用電源19の停電が生じると、ステップ20でマイクロコンピュータ20は、そのとき行っていた給湯装置の動作工程、本実施例の場合は、異常高温状態という情報を記憶手段20bに記憶する。
【0042】
次にステップ21で商用電源19の停電が復帰すると、異常時すすぎ手段20eはステップ22で記憶手段20bに記憶された、前回停電が生じた時の給湯装置の状態を読み出す。そしてステップ23で読み出した内容が機器の故障やユーザーの誤操作等の異常状態かどうかを判断する。ここで記憶手段20bに記憶されていたのが、異常高温状態であったなら、機器の故障あるいはユーザーの誤操作等の異常状態である為YESとなりステップ24に移行し、ステップ24で異常時すすぎ手段20eは、すすぎ洗浄手段20aにすすぎ洗浄工程の始めから、つまり動作図3のステップ1からスタートする開始信号を出力する。すすぎ洗浄手段20aは異常時すすぎ手段20eから受け取った開始信号に応じて、すすぎ洗浄工程の始めから、つまり動作図3のステップ1から動作を開始する。
【0043】
反対に、ステップ23で記憶内容が、機器の故障あるいはユーザーの誤操作等の異常状態でない場合はNOとなり、異常時すすぎ手段20eの処理を終了する。
【0044】
以上のように本実施例によれば、異常時すすぎ手段20eを設けることにより、機器の故障あるいはユーザーの誤操作等の異常状態になり、電源が切られて、再び電源が入れられると、自動的にすすぎ洗浄手段20aが動作して加熱容器8内のすすぎ洗浄を行えるので、電源が切られている間に修理等により異常状態が回復して、その間加熱容器8内が不衛生な状態になったとしても、安心して使用することができる給湯装置を提供することができる。
【0045】
なお、本実施例において異常状態としてヒータ7あるいはサーミスタ10の故障による異常高温状態を挙げたが、浄水手段5の交換によるつけ忘れ、給水弁6、水位検知手段11、切替弁14、ポンプ16、マイクロコンピュータ20の故障等、その他の誤使用や機器の故障状態としても何ら問題ない。
【0046】
(実施例5)
以下、本発明の第5の実施例について図面を参照しながら説明する。図11は本実施例の全体構成図であり、実施例1と同一の構成要素については同じ番号を付し説明を省略する。
【0047】
マイクロコンピュータ20内には、記憶手段20bから読み出した内容が、全ての動作工程に当てはまらない、あり得ないデータの時、すすぎ洗浄手段20aの動作を開始する誤情報すすぎ手段20fを設けている。
【0048】
この誤情報すすぎ手段20fの動きについて、動作図12を用いて説明する。ステップ25でマイクロコンピュータ20aは、水位検知手段11によって、加熱容器8内の水位が満水から下がったことを判断して、切替弁14を加熱容器8側に切替るとともに、給水弁6を開いて加熱容器8内に給水する給水状態になっている。
【0049】
次にステップ26で商用電源19の停電が生じると、マイクロコンピュータ20は、そのとき行っていた給湯装置の動作工程、本実施例の場合は、給水状態という情報をステップ27で記憶手段20bに記憶する。
【0050】
次にステップ28で商用電源19の停電が復帰すると、誤情報すすぎ手段20fはステップ29で記憶手段20bに記憶された、前回停電が生じた時の給湯装置の状態を読み出す。
【0051】
そしてステップ30で、読み出した内容が、給水状態、保温状態、すすぎ洗浄状態あるいは異常状態等給湯装置の動作状態のうちのいずれかに当てはまるか判断する。
【0052】
もし読み出した状態が、いずれにも当てはまらなければ誤った情報であるためYESとなりステップ31に移行し、ステップ31で誤情報すすぎ手段20fは記憶手段20bの故障、外部からのノイズによるデータ化け等のトラブルが発生したと判断して、誤情報すすぎ手段20fはすすぎ洗浄手段20aにすすぎ洗浄工程の始めから、つまり動作図3のステップ1からスタートする開始信号を出力する。すすぎ洗浄手段20aはすすぎ洗浄復帰手段20cから受け取った開始信号に応じて、すすぎ洗浄工程の始めから、つまり動作図3のステップ1から動作を開始する。
【0053】
反対に、ステップ30で記憶内容が、給水状態、保温状態、すすぎ洗浄状態あるいは異常状態等給湯装置の動作状態のうちのいずれかに当てはまる場合はNOとなり、誤情報すすぎ手段20fの処理を終了する。
【0054】
以上のように本実施例によれば、誤情報すすぎ手段20fを設けることにより、万が一記憶手段20bの故障、あるいは記憶された情報がノイズ等により化けて停電前の正しい動作工程の判断が行えないと、加熱容器8のすすぎ洗浄を行うので、記憶手段20bの記憶内容がおかしくなっても、衛生的に使用できる給湯装置を提供することができる。
【0055】
(実施例6)
以下、本発明の第6の実施例について図面を参照しながら説明する。図13は本実施例の構成図であり実施例1と同一の構成要素については同じ番号を付し説明を省略する。
【0056】
マイクロコンピュータ20内には、記憶手段20bから読み出した情報に何も記録されていなければ、すすぎ洗浄手段20aの動作を開始する初回時すすぎ手段20gを設けている。
【0057】
この初回時すすぎ手段20gの動きについて、動作図14を用いて説明する。ステップ32で商用電源19が投入されると、初回時すすぎ手段20gはステップ33で記憶手段20bに記憶された、前回停電が生じた時の給湯装置の状態を読み出す。そしてステップ34で、読み出した内容が、前回停電時の情報無し、つまり納品された給湯装置に初めて電源が入ったかどうか判断する。
【0058】
もし、情報無しで初めて電源が入れられたと判断するとYESとなりステップ35に移行し、ステップ35で初回時すすぎ手段20gは、すすぎ洗浄手段20aにすすぎ洗浄工程の始めから、つまり動作図3のステップ1からスタートする開始信号を出力する。すすぎ洗浄手段20aはすすぎ洗浄復帰手段20cから受け取った開始信号に応じて、すすぎ洗浄工程の始めから、つまり動作図3のステップ1から動作を開始する。
【0059】
反対に、ステップ34で前回停電が生じた時の給湯装置の状態の情報が有るなら、給湯装置に初めて電源が入れられたのではない為NOとなり、初回時すすぎ手段20gの処理を終了する。
【0060】
以上のように本実施例によれば、初回時すすぎ手段20gを設けることにより、初めて給湯装置を使用する時には、必ず加熱容器8内のすすぎ洗浄が行われるので、衛生的に安心な状態で使い始めることのできる給湯装置を提供することができる。
【0061】
(実施例7)
以下、本発明の第7の実施例について図面を参照しながら説明する。図15は本実施例の構成図であり実施例1と同一の構成要素については同じ番号を付し説明を省略する。
【0062】
マイクロコンピュータ20内には、すすぎ洗浄復帰手段20cが動作したとき、記憶手段20bに記憶された動作工程を消去する、消去手段20hを設けている。
【0063】
この消去手段20hの動きについて、動作図16を用いて説明する。なお実施例1と同じ動きについては、同じステップ番号を付し説明を省略する。ステップ16ですすぎ洗浄復帰手段20cは、すすぎ洗浄手段20aに読み出したすすぎ洗浄工程の自動排水の1回目、つまり図3のステップ5からスタートする開始信号を出力し、すすぎ洗浄手段20aはすすぎ洗浄復帰手段20cから受け取った開始信号に応じて、すすぎ洗浄工程の自動排水1回目、つまり図3のステップ5から動作を開始する。
【0064】
もし、ステップ15で読み出した内容が、給水や保温工程等すすぎ洗浄でない場合はNOとなり、記憶手段20bに記憶された動作工程に関係なく、マイクロコンピュータ20による、常に高温の湯が満水状態で出湯できる状態を保持する給湯装置の動作を行う。
【0065】
消去手段20hは、すすぎ洗浄復帰手段20cが動作後のステップ36で記憶手段20bに0のデータ、つまり動作工程の情報無しを書き込む。
【0066】
以上のように本実施例によれば、消去手段20hを設けることにより、万が一、機器の誤動作等により、記憶手段20bにマイクロコンピュータ20が行っていた動作工程を記憶することなく、マイクロコンピュータ20の動作が停止しても、記憶手段20bはクリアされているので、新たにマイクロコンピュータ20が動作開始して、誤って前回記憶した動作工程に従って動かないので、使用者に不安を与えず使い勝手が良い給湯装置を提供することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、加熱容器内を洗浄するすすぎ洗浄中に停電が生じてすすぎ洗浄を中断しても、停電復帰後時にすすぎ洗浄の続きから復帰できるので、すすぎ洗浄が不十分な状態で終わってしまうことがなく、衛生的にも安全である。また、記憶手段に記憶された全ての状態を復帰するのでなく、中断すると衛生的に問題の出る恐れがあるすすぎ洗浄だけを復帰させるので、プログラム処理も簡単になり、衛生的にも、コスト的にも優れている給湯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における給湯装置の全体を示す断面図
【図2】同給湯装置における操作表示部の平面図
【図3】同給湯装置におけるすすぎ洗浄手段の動作を示すフローチャート
【図4】同給湯装置における記憶手段とすすぎ洗浄復帰手段の動作を示すフローチャート
【図5】本発明の第2の実施例における給湯装置の全体を示す断面図
【図6】同給湯装置におけるすすぎ洗浄リセット手段の動作を示すフローチャート
【図7】本発明の第3の実施例における操作表示部の平面図
【図8】本発明の第4の実施例における給湯装置の全体を示す断面図
【図9】同給湯装置における異常時すすぎ手段の動作を示すフローチャート
【図10】同給湯装置における操作表示部の平面図
【図11】本発明の第5の実施例における給湯装置の全体を示す断面図
【図12】同給湯装置における無誤情報すすぎ手段の動作を示すフローチャート
【図13】本発明の第6の実施例における給湯装置の全体を示す断面図
【図14】同給湯装置における初回時すすぎ手段の動作を示すフローチャート
【図15】本発明の第7の実施例における給湯装置の全体を示す断面図
【図16】同給湯装置における消去手段の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
3 水道管
6 給水弁
8 加熱容器
9 給水経路
16 ポンプ
18h 洗浄停止LED(洗浄途中停電表示手段)
20 マイクロコンピュータ(制御手段)
20a すすぎ洗浄手段
20b 記憶手段
20c すすぎ洗浄復帰手段
20d すすぎ洗浄リセット手段
20e 異常時すすぎ手段
20f 誤情報すすぎ手段
20g 初回時すすぎ手段
20h 消去手段
Claims (7)
- 液体を加熱する加熱容器と、水道管から前記加熱容器への給水経路に設けられた給水を制御する給水弁と、前記加熱容器内の液体を吐出するポンプと、前記給水弁と前記ポンプを制御する制御手段と、前記制御手段には前記加熱容器内への注水から排水までのすすぎ洗浄工程を自動で行うすすぎ洗浄手段とを有し、前記制御手段の動作停止時に前記制御手段の行っていた動作工程を記憶する記憶手段と、前記制御手段の動作開始時に前記記憶手段に記憶されているのがすすぎ洗浄工程であった時、記憶手段に記憶されたすすぎ洗浄工程の途中から動作を復帰させる、すすぎ洗浄復帰手段とを有する給湯装置。
- すすぎ洗浄復帰手段に替わり、すすぎ洗浄工程の最初から動作を行うすすぎ洗浄リセット手段を有する請求項1に記載の給湯装置。
- 制御手段の動作開始時に前記記憶手段に記憶されているのがすすぎ洗浄工程の途中であった時、すすぎ洗浄途中で停電したことを表示する洗浄途中停電表示手段を有する請求項1または2に記載の給湯装置。
- 制御手段の動作開始時に記憶手段に記憶されているのが、機器の故障やユーザーの誤操作等の異常状態の時、前記すすぎ洗浄手段を動作させる異常時すすぎ手段を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の給湯装置。
- 制御手段の動作開始時に記憶手段に記憶されている前回停電時の動作工程の情報があり得ないデータの時、前記すすぎ洗浄手段を動作させる誤情報すすぎ手段を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯装置。
- 制御手段の動作開始時に記憶手段に情報が記憶されていない時、前記すすぎ洗浄手段を動作させる初回時すすぎ手段を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の給湯装置。
- 制御手段の動作開始時に前記記憶手段に記憶されている動作工程を判断後、記憶手段に記憶された前回停電時の動作工程の情報を消去する消去手段を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の給湯装置。
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