JP3774181B2 - ハイブリッドガスジェネレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はハイブリッドガスジェネレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エアバッグの展開からもたらされる身体における事故の危険性を低減する目的のために、順応性の高いアダプティブジェネレータと呼ばれる新しいジェネレータが現れた。上述した目的で、適切な検知システムに接続された様々なジェネレータによって、例えば、形態論、搭乗員の位置、外気温、衝撃の性質やその強さといったパラメータに応じてガス流量、あるいは、ガス体積、あるいは、これら両方を調整可能としている。こうしたジェネレータは全て約50ミリ秒の期間のうちに十分に作動するように設計されている。
【0003】
最近、自動車メーカーは、車両が転倒したときに搭乗員を保護する目的のために、膨張可能なエアバッグを用いた装置を搭載しようとしている。この目的のためには、エアバッグは数十秒のオーダーの期間に亘って膨張されたままとなっていなければならない。特許文献1は、2つの火薬を備えたジェネレータを開示している。ここでは、第1の火薬は事故直後に数ミリ秒以内にエアバッグを膨張する役割を果たし、第2の火薬は数十秒間に亘ってエアバッグを膨張させたままに維持する役割を果たす。しかしながら、こうしたジェネレータの構成は通常採用されているジェネレータの構成とは異なり、したがって、自動車メーカーによって現在決められている車の個所に搭載できない。特許文献2は、別々の2つのガスリザーバを用いて同じ機能を果たすジェネレータを開示している。しかしながら、これら2つのガスリザーバがプラグによって分かれており、このプラグは15年間に亘って2つのガスリザーバ間のシールを保証しなければならなく、しかも、1番目のガスリザーバ内で圧力降下が始まったときに適切に壊れなければならないので、上述したジェネレータは製造するのが比較的複雑である。最後に、特許文献3は、迅速にエアバッグを膨張させるための火薬と、膨張後に数秒に亘ってエアバッグを膨張したままに維持するように作用する少なくとも2つの別々の流体を備えたジェネレータを開示している。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第5,967,550号明細書
【特許文献2】
独国特許公開第2,316,475号明細書
【特許文献3】
独国特許公開第20019665号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、当業者は、常に、上述した動作の両方を提供し、上述した問題を解決し、そして、製造コストの安いジェネレータを探求している。本発明の目的は、こうしたジェネレータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、自動車の安全性の目的で、エアバッグを膨張するために用いられるハイブリッドガスジェネレータであって、点火装置を備えた本体と、前記本体に接続され且つ圧縮ガスを収容したリザーバとを具備し、該リザーバが初期段階では閉鎖されている放出オリフィスを備えるジェネレータに関し、上記本体が、i)リザーバ内に収容されている所定量のガスに組み合わされて50ミリ秒以内の期間でエアバッグを膨張させることができる所定量のガスを生成することができる第1の火薬と、ii)該第1の火薬の燃焼後に数秒間に亘ってエアバッグを膨張させた状態に維持するのに十分な量のガスを生成することができる第2の火薬とを有する。
【0007】
好ましくは、上記リザーバが長い円筒形の形状をしている。また、ジェネレータはサイドエアバッグを膨張するのに用いられる。また、本体およびリザーバは、それぞれ別々の円筒形の要素として製造され、あるいは、両方で同じ一部品のチューブとして製造される。2番目の場合においては、本体とリザーバとの間の連結部分にノズルを形成する穴開き部材が配置されている。また、リザーバの一端が金属部材によって閉塞されており、この金属部材が少なくとも1つの軸線方向に延びるガス流出通路を有する。これによれば、リザーバの閉塞された端部にガスディフューザを1つだけ設けて用いればよく、ジェネレータに沿ってディフューザがないことを考慮すれば、ディフューザをエアバッグに容易に適合させることができる。
【0008】
好ましくは、第1の火薬は立方体のキューブを軽く集めた形で形成され、第2の火薬は第1の火薬を収容することができる中央通路(空間)を備えた円筒形ブロックの形で形成される。しかしながら、一般的には、第1の火薬は小さい物体を軽く集められたタイプであればよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のジェネレータ1を示す。ジェネレータ1は本体2とリザーバ3とを具備する。これら本体2とリザーバ3とはそれぞれ別々の円筒形の要素として製造される。リザーバ3は湾曲した第1の端部4を有する。第1の端部4は本体2の一方の端部5に溶接または半田付けによって取り付けられ、リザーバ3と本体2との間の連結部分に直径の小さい中央通路を形成する。この中央通路はノズルとして働く。また、この中央通路は初期の段階では破砕可能な隔壁または膜(図示せず)によって閉塞されている。また、リザーバ3は、側壁6と、金属製で円盤状の金属部材7によって閉塞された第2の端部とを備える。円盤状の金属部材7は溶接または半田付けによって側壁6に取り付けられている。また、円盤状の部材(以下、金属部材と称す)7は、初期の段階では破砕可能な隔壁または膜(図示せず)によって閉塞されている通路8と、圧縮ガス31を充填するためのオリフィスであってプラグ30によってシールされているオリフィスとを備える。圧縮ガス31全体、あるいは、その一部は、例えば、ヘリウム、アルゴン、酸素、および、亜酸化窒素の混合物である。また、円盤状の金属部材7には、軸線方向に延びる放出オリフィス10を備えたディフューザ9が圧入嵌めによって取り付けられている。
【0010】
本体2は側壁11と第2の端部とを有する。この第2の端部が閉鎖リング12によって閉塞される前に、本体2に収容される様々な要素がこの第2の端部を介して搭載される。特に、初めに、円筒形のブロック13の形態の火薬が滑りながら本体2内に挿入される。この円筒形のブロック13は側壁11の内壁面に接触する外壁面を有する。この円筒形のブロック13はリザーバ3の第1端部4に溶接または半田付けによって取り付けられた側の本体2の端部に当接するように配置される。次いで、立方体のキューブを軽く集めた形のもう一方の火薬14が円筒形のブロック13の中央通路内に収容される。最後に、金属製で円盤状の部材の形に形成された閉塞リング12が本体2の第2端部に圧入嵌めされることによって取り付けられる。閉塞リング12には、電子火花式の点火装置16が挿入されている。立方体のキューブ14は、シリコンをベースとした結合剤と、過塩素酸アンモニウムおよび硝酸ナトリウムをベースとした酸化剤とを有する複合火薬(複合プロペラント)からなる。円筒形のブロック13は、ポリウレタンまたはポリブタジエンをベースとした結合剤と、例えば、過塩素酸アンモニウムをベースとした酸化剤とを有する複合火薬(複合プロペラント)からなる。
【0011】
衝撃が発生し、搭乗員を保護するためにエアバッグを膨張させる必要が生じたときには、ジェネレータ1は次のように作動する。すなわち、電子火花式の点火装置16がキューブ14の燃焼を開始させ、これらキューブ14が数ミリ秒で多量のガスを生成し、このガスが本体2とリザーバ3との間の連結部分に配置されている破砕可能な隔壁または膜を破壊する。これによって、リザーバ3内の圧力が上昇し、この圧力によって、通路8を塞いでいる破砕可能な隔壁または膜が壊される。最後に、軸線方向に延びる放出オリフィス10を介してガスが放出され、このガスが所定の選択に従った或る期間内、例えば、10ミリ秒〜50ミリ秒の範囲の期間内にエアバッグを膨張させる。
【0012】
これと同時に、電子火花式の点火装置16とキューブ14の燃焼とによって、数十秒間に亘ってエアバッグを膨張させた状態に維持するのに十分な量のガスを生成することが可能な円筒形のブロック13の燃焼が開始せしめられる。上述したように、円筒形のブロック13によって生成されるガスは、ノズルを通り、次いで、ガス流出通路8を通り、最終的には、放出オリフィス10を介して流出する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリッドガスジェネレータの部分斜視図である。
【符号の説明】
1…ジェネレータ
2…本体
3…リザーバ
7…円盤状の部材
9…ディフューザ
13,14…火薬
16…点火装置

Claims (10)

  1. 車両の安全性の目的でエアバッグを膨張させるために用いられ、点火手段(16)を備えた本体(2)と、該本体に接続される細長い形状を有し且つ圧縮ガス(31)を収容するリザーバ(3)とを具備し、該リザーバが初期段階では閉塞されている放出オリフィス(10)を備えるハイブリッドガスジェネレータ(1)であって、上記本体が、i)リザーバ内に収容されている所定量のガス(31)に組み合わされて50ミリ秒以内の期間でエアバッグを膨張させることができる所定量のガスを生成することができる第1の火薬(14)と、ii)第1の火薬の燃焼後に数秒の期間に亘ってエアバッグを膨張させた状態に維持するのに十分な量のガスを生成することができる第2の火薬(13)とを有するハイブリッドガスジェネレータにおいて、上記リザーバ(3)の第1端部(4)と上記本体(2)との間の連結部分に位置するノズルが初期段階では破砕可能な膜によって閉じられている中央通路を画成し、第1の火薬(14)と第2の火薬(13)との両方によって上記本体(2)内に生成されたガスが上記破砕可能な膜の破砕後に上記中央通路を通ることができ、50ミリ秒よりも短い期間でエアバッグを膨張させるために上記リザーバ内の圧縮ガスと上記第1の火薬(14)によって生成されたガスとが上記リザーバの第2端部のところで該リザーバから出て上記放出オリフィス(10)を介して放出され、そして、数秒の期間に亘ってエアバッグを膨張させた状態に維持するために上記第2の火薬(13)によって生成されたガスが上記リザーバの第2端部のところで該リザーバから出て上記放出オリフィスを介して放出されるように、上記第1の火薬(14)が上記破砕可能な膜を破砕することができると共に上記リザーバ(3)内に収容されている圧縮ガスを伴って上記放出オリフィス(10)を開くことができることを特徴とするハイブリッドジェネレータ
  2. 上記リザーバ(3)が長い円筒形の形状をしていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドガスジェネレータ(1)。
  3. 上記本体(2)およびリザーバ(3)のそれぞれが別個の円筒形の要素として形成されることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッドガスジェネレータ(1)。
  4. 上記本体(2)およびリザーバ(3)が同じ一部品のチューブとして形成されることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッドガスジェネレータ(1)。
  5. 上記ノズルが上記本体(2)とリザーバ(3)との間の連結部分にある穴開き部品であることを特徴とする請求項4に記載のハイブリッドガスジェネレータ(1)。
  6. 上記リザーバ(3)が金属部材(7)によって閉塞された端部を有し、上記金属部材(7)が軸線方向に延びる少なくとも1つのガス流出通路(8)を有する請求項2〜4のいずれか1つに記載のハイブリッドガスジェネレータ(1)。
  7. 上記リザーバ(3)の閉塞されている端部にガスディフューザ(9)が配設されていることを特徴とする請求項6に記載のハイブリッドガスジェネレータ(1)。
  8. 上記第1の火薬が立方体のキューブ14を軽く集めた形で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドガスジェネレータ(1)。
  9. 上記第2の火薬が第1の火薬を収容することができる中央通路を備えた円筒形のブロック(13)の形で形成されていることを特徴とする請求項1または8に記載のハイブリッドガスジェネレータ(1)。
  10. 上記リザーバ(3)内に収容されている圧縮ガス(31)がヘリウム、アルゴン、酸素、および、亜酸化窒素、ならびに、これら全ての混合物、および、これらの一部の混合物からなるグループから選択されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドガスジェネレータ(1)。
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