JP3785100B2 - 光ip通信網およびノード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光IP通信網に用いられるノードおよびこのノードを用いて構成される光IP通信網に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
〔ノード〕
図9に光IP通信網に用いられる各種ノードおよびこれらノードのインターフェースに設定されているスイッチング能力(SC:Switching Capability)の分類を示す。図9(a)はIPルータ(電気ルータ)を用いたタイプIのノード、図9(b)は波長ルータを用いたタイプIIのノード、図9(c)はIPルータと波長ルータを用いたタイプIII のノードである。
【0003】
タイプIのノード1は、IPルータ1−1をその構成要素とし、インターフェースI1,I2,O1,O2を有している。タイプIIのノード2は、波長ルータ2−1をその構成要素とし、インターフェースI1,I2,O1,O2を有している。タイプIII のノード3は、IPルータ3−1および波長ルータ3−2をその構成要素とし、波長ルータ3−2側にインターフェースI1,I2,I3,O1,O2,O3を有し、IPルータ3−1側にインターフェースI4,O4を有している。
【0004】
なお、図9において、インターフェースは黒丸で示している。各インターフェースには、これを通信網内で識別する固有情報としてID(識別番号)が割り当てられる。IDの例としてIPアドレスがある。
【0005】
図9(a)において、ノード1のインターフェースI1,I2,O1,O2は、全てPSC(Packet Switching Capability )を有している。PSCは、パケット毎に交換処理されるスイッチング能力のことを言う。
【0006】
図9(b)において、ノード2のインターフェースI1,I2,O1,O2は、全てLSC(Lambda Switching Capability )を有している。LSCは、波長毎に交換処理されるスイッチング能力のことを言う。ここで、図9(b)には、物理的な光ファイバの記述を省略している。LSCを有する複数のインターフェースは、1つの光ファイバのポートに属しているが、論理的には、通信網内では、波長毎にインターフェースが定義されている。
【0007】
図9(c)において、ノード3の波長ルータ3−2側のインターフェースI1,I2,I3,O1,O2,O3は、PSCとLSCのスイッチング能力を有している。すなわち、ノード3内の波長ルータ3−2側のインターフェース1,I2,I3,O1,O2,O3は、スイッチングによる接続形態で、LSCにもPSCにもなり得る。このような場合のインターフェースのスイッチング能力を図9(c)では「PSC+LSC」と表記している。図9(c)において、ノード3のIPルータ3−1側のインターフェースI4,O4は、必ずIPルータ3−1で交換処理されるのでPSCである。
【0008】
〔光IP通信網〕
図10にタイプI,II,III のノードを用いた光IP通信網の一例を示す。同図において、ノードA,E,FはタイプIのノードとされ、ノードB,D,GはタイプIIのノードとされ、ノードCはタイプIII のノードとされている。ノードAのIPルータA1とノードCのIPルータC1との間には光パス#1が、ノードCのIPルータC1とノードFのIPルータF1との間には光パス#2が、ノードCのIPルータC1とノードEのIPルータE1との間には光パス#3が設定されている。
【0009】
光パス#1はIPルータA1,C1で終端されており、光パス#2はIPルータC1,F1で終端されており、光パス#3はIPルータC1,E1で終端されている。ノードB,D,Gの波長ルータB1,D1,G1では、光パス#1,#2,#3は終端されておらず、波長単位のスイッチングを行っているのみである。なお、図10において、PF1〜PF4は光ファイバである。
【0010】
図11に従来のタイプIII のノード3の概略的な構成を示す。ノード3には制御部CNTが設けられている。制御部CNTは、フラッディング部BL1と、リンク状態DB・BL2と、経路計算部BL3と、パス設定部BL4とを有している。ノード3のインターフェースI1,I2,I3,I4,O1,O2,O3,O4が有している固有のスイッチング能力は、リンク状態DB・BL2に記憶されており、OSPF(オープン・ショーテスト・パス・ファインディング)等のルーチングプロトコルを用いて、光IP通信網内の他のノードにフラッディング部BL1を介して広告される。
【0011】
他のノードもノード3と同様の制御部CNTを有しており、ノード3と同様にして、自ノード内のインターフェースが有している固有のスイッチング能力を広告する。ノード3において、上流側のノードから広告されるインターフェースのスイッチング能力は、フラッディング部BL1を介してリンク状態DB・BL2に取り込まれると共に、下流側のノードに送られる。通信網内のノードは制御パスによってリング状につながっている。
【0012】
これにより、ノード3のリンク状態DB・BL2には、光IP通信網内の全てのノードについて、そのノードの各インターフェースが有している固有のスイッチング能力がリンク状態情報として記憶される。また、他のノードにおけるリンク状態DB・BL2にも、ノード3と同様にして、光IP通信網内の全てのノードについて、そのノードの各インターフェースが有している固有のスイッチング能力がリンク状態情報として記憶される。
【0013】
ノード3において、経路計算部BL3は、リンク状態DB・BL2に記憶されているリンク状態情報を参照として、発ノードから着ノードまでの経路を計算し、その計算した経路をパス設定部BL4へ送る。パス設定部BL4は、経路計算部BL3からの経路に基づき、IPルータ3−1および波長ルータ3−2にパスを設定するとともに、経路計算部BL3からの経路を上流側ノードおよび下流側ノードへ知らせる。上流側ノードや下流側ノードのノードでは、ノード3から知らされる経路に従って自ノード内のパスを設定する。
【0014】
なお、OSPF等のルーチングプロトコルを用いたスイッチング能力の広告については、文献1(J.Moy,”OSPF Version 2,” RFC2328,1998.)、文献2(R.Coltun,”The OSPF Opaque LSA Option,”RFC2370,1998.)、文献3(A.Banerjee,J.Drake,J.P.Lang,B.Turner,K.Kompella,and Y.Rekhter,”Generalized Multiprotocol Label Switching:An Overview of Routing and Management Enhacements,”IEEE Commun.Mag.,pp.144-150,Jan.2001.)に示されている。
【0015】
〔光IP通信網内における光パスの設定例1〕
図12に光IP通信網内における光パスの設定例を示す。この例では、ノードHおよびKをタイプIのノード、ノードJをタイプIIのノードとしており、発ノードをノードH、着ノードをノードKとして、ノードHの制御部CNTにおいて経路計算を行い、計算した経路を制御パスS1,S2を介してノードJおよびKに送ることによって、ノードHとノードKとの間に、ノードHのインターフェースO2から、ノードJのインターフェースI2,O1を介して、ノードKのインターフェースI1に至る光パス#1を設定している。
【0016】
図12の例では、光パス#1の設定に際し、ノードJのインターフェースI2とO1がLSCを使用して接続されている。これにより、インターフェースI2とO1は、使用可能なスイッチング能力がなくなる。すなわち、インターフェースI2とO1には、使用可能なスイッチング能力が何も残されない。このスイッチング能力が残されていない状態を「Nothing 」と呼ぶ。
【0017】
〔光IP通信網内における光パスの設定例2〕
図13に光IP通信網内における光パスの別の設定例を示す。この例では、ノードL,MおよびNをタイプIII のノードとしており、発ノードをノードL、着ノードをノードMとして、ノードLの制御部CNTにおいて経路計算を行い、計算した経路を制御パスS1を介してノードMに送ることによって、ノードLとノードMとの間に光パス#1および#2を設定している。
【0018】
すなわち、ノードLのIPルータL1の出力ポートPout1から、ノードLの波長ルータL2のインターフェースO1を介し、ノードMの波長ルータM2のインターフェースI1を通って、ノードMのIPルータM1の入力ポートPin1 に至る光パス#1と、ノードLのIPルータL1の出力ポートPout2から、ノードLの波長ルータL2のインターフェースO3を介し、ノードMの波長ルータM2のインターフェースI3を通って、ノードMのIPルータM1の入力ポートPin2 に至る光パス#2とを設定している。
【0019】
また、発ノードをM、着ノードを図示されていない下流側のノードとして、ノードMの制御部CNTにおいて経路計算を行い、計算した経路を制御パスS2を介してノードNに送ることによって、ノードMとノードNとの間に光パス#3を設定している。すなわち、ノードMのIPルータM1の出力ポートPout1から、ノードMの波長ルータM2のインターフェースO3を介し、ノードNの波長ルータN2のインターフェースI3へ入り、この波長ルータN2のインターフェースO3より出て行く光パス#3を設定している。
【0020】
図13の例では、光パス#1の設定に際し、ノードLにおける波長ルータL2のインターフェースO1がIPルータL1の出力ポートPout1にLSCを使用して接続され、ノードMにおける波長ルータM2のインターフェースI1がIPルータM1の入力ポートPin1 にLSCを使用して接続されている。
【0021】
また、光パス#2の設定に際し、ノードLにおける波長ルータL2のインターフェースO3がIPルータL1の出力ポートPout2にLSCを使用して接続され、ノードMにおける波長ルータM2のインターフェースI3がIPルータM1の入力ポートPin2 にLSCを使用して接続されている。
【0022】
また、光パス#3の設定に際し、ノードMにおける波長ルータM2のインターフェースO3がIPルータM1の出力ポートPout1にLSCを使用して接続され、ノードNにおける波長ルータN2のインターフェースI3とO3がLSCを使用して接続されている。
【0023】
これにより、ノードLのインターフェースO1,O3、ノードMのインターフェースI1,I3,O3は、スイッチング能力としてLSCがなくなり、PSCのみが残される。また、ノードNのインターフェースI3,O3は、LSCとPSCの2つともなくなり、「Nothing 」となる。なお、パケット毎に交換処理されるスイッチング能力であるPSCは、そのインターフェースがIPルータに終端さた場合に残されるものであり、ノードNのインターフェースI3,O3のようにIPルータに終端されず、光パスを中継するような場合にはその能力がなくなる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
このように、インターフェースのスイッチング能力は、ノード内のリソース(インターフェースや入出力ポート)の使用状況によって変化する。しかし、従来の技術では、広告されるインターフェースのスイッチング能力にノード内のリソースの使用状況が反映されていない。このため、光パスの経路計算時において、適切なパス選択ができないという虞れがあった。また、光パス設定時に適切な光パスを設定できないという虞れがあった。
【0025】
例えば、図12の例で説明すると、ノードJのインターフェースI2とO1は、そのスイッチング能力がLSCであるとして自ノード内に記憶されている。また、そのスイッチング能力がLSCであるとして、他のノードHやKに広告されている。しかし、光パス#1が設定されたことにより、ノードJのインターフェースI2とO1のスイッチング能力は「Nothing 」となる。この場合、ノードJのインターフェースI2とO1のスイッチング能力は、ノードHやJ,Kのリンク状態情報中ではLSCのままとされる。このため、経路計算時に適切なパス選択ができなくなったり、光パス設定時に適切な光パスを設定することができなくなったりするという問題が生じる虞れがある。
【0026】
図13の例で説明すると、ノードLのインターフェースO1,O3は、そのスイッチング能力が「PSC+LSC」であるとして自ノード内に記憶されている。また、そのスイッチング能力が「PSC+LSC」であるとして、他のノードMやNに広告されている。また、ノードMのインターフェースI1,I3,O3は、そのスイッチング能力が「PSC+LSC」であるとして自ノード内に記憶されている。また、そのスイッチング能力が「PSC+LSC」であるとして、他のノードLやNに広告されている。また、ノードNのインターフェースI3,O3は、そのスイッチング能力が「PSC+LSC」であるとして自ノード内にに記憶されている。また、そのスイッチング能力が「PSC+LSC」であるとして、他のノードLやMに広告されている。
【0027】
しかし、光パス#1,#2,#3が設定されたことにより、ノードLのインターフェースO1,O3、ノードMのインターフェースI1,I3,O3のスイッチング能力はPSCしか残らず、ノードNのインターフェースI3,O3のスイッチング能力は「Nothing 」となる。この場合、ノードLのインターフェースO1,O3、ノードMのインターフェースI1,I3,O3、ノードNのインターフェースI3,O3のスイッチング能力は、ノードLやM,Nのリンク状態情報中では「PSC+LSC」のままとされる。このため、経路計算時に適切なパス選択ができなくなったり、光パス設定時に適切な光パスを設定することができなくなったりするという問題が生じる虞れがある。
【0028】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ノードのリソースの使用状況を反映したインターフェースのスイッチング能力の広告を行うことにより、より正確な経路計算やパス設定を行うことのできる光IP通信網およびノードを提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明は、パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノード(タイプIのノード)、波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノード(タイプIIのノード)、パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースと波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースの何れのインターフェースにもなり得るインターフェースを備えたノード(タイプIII のノード)の少なくとも1つを用いて構成される光IP通信網において、前記ノード(タイプI、II、III のノード)に、自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力を自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告するスイッチング能力広告手段を設けたものである(第1発明)。
【0030】
第1発明において、光IP通信網内のノードは、自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力を自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告する。例えば、タイプIII のノードにおいて、インターフェースの現在のスイッチング能力が「PSC+LSC」から「PSC」に変われば、そのインターフェースのスイッチング能力を「PSC」として自ノードに更新記憶するととにも他ノードに広告する。
【0031】
また、本発明は、パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノード(タイプIのノード)、波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノード(タイプIIのノード)、パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースと波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースの何れのインターフェースにもなり得るインターフェースを備えたノード(タイプIII のノード)の少なくとも1つを用いて構成される光IP通信網において、前記ノード(タイプI、II、III のノード)に、自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力と本来有している固有のスイッチング能力とを対として自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告するスイッチング能力広告手段を設けたものである(第2発明)。
【0032】
第2発明において、光IP通信網内のノードは、自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力と本来有している固有のスイッチング能力とを対として自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告する。例えば、タイプIII のノードにおいて、固有のスイッチング能力として「PSC+LSC」を有するインターフェースの現在のスイッチング能力が「PSC」に変われば、現在のスイッチング能力(動的なスイッチング能力)を「PSC」とし、本来有している固有のスイッチング能力(静的なスイッチング能力)を「PSC+LSC」とし、この動的なスイッチング能力「PSC」と静的なスイッチング能力「PSC+LSC」とを対にして自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告する。
【0033】
本発明(第1発明、第2発明)において、スイッチング能力広告手段における自ノード内のリソースの使用状況は、自ノード内のインターフェースの使用状況(第3発明)、あるいは自ノード内のインターフェースの使用状況および自ノード内のインターフェース以外のリソースの使用状況(第4発明)を含む。自ノード内のインターフェース以外のリソースの使用状況とは、例えばIPルータの入出力ポートの使用状況のことである。
【0034】
第1発明において、スイッチング能力広告手段は、インターフェースの現在のスイッチング能力を自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告する。この場合、インターフェースには必ずスイッチング能力が残されているとは限らず、スイッチング能力が残されていないインターフェースもある。スイッチング能力が残されていないインターフェースについては、そのインターフェースの現在のスイッチング能力として、スイッチング能力が残されていない旨の情報を自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告する(第5発明)。
例えば、タイプIII のノードにおいて、インターフェースのスイッチング能力がなくなった場合、そのインターフェースのスイッチング能力として「Nothing 」を自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告する。
【0035】
第2発明において、スイッチング能力広告手段は、インターフェースの現在のスイッチング能力と本来有している固有のスイッチング能力とを対として自ノードに更新記憶するととも他ノードに広告する。この場合、インターフェースには必ずスイッチング能力が残されているとは限らず、スイッチング能力が残されていないインターフェースもある。スイッチング能力が残されていないインターフェースについては、そのインターフェースの現在のスイッチング能力としてスイッチング能力が残されていない旨の情報を本来有している固有のスイッチング能力と対として自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告する(第6発明)。
例えば、タイプIII のノードにおいて、本来有している固有のスイッチング能力が「PSC+LSC」であるインターフェースのスイッチング能力がなくなった場合、そのインターフェースのスイッチング能力として「Nothing 」を「PSC+LSC」と対にして、自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告する。
【0036】
なお、スイッチング能力が残されていないインターフェースがあった場合、スイッチング能力が残されていない旨の情報を送るのではなく、そのインターフェースの固有情報(例えば、IPアドレス)を他ノードに広告しないようにしてもよい(第7発明)。なお、この場合、他のインターフェースについては、現在のスイッチング能力ととともにそのインターフェースの固有情報(例えば、IPアドレス)を広告することを前提とする。
【0037】
また、隣接するノード間には、ルーチングプロトコルの情報を交換するための制御パスを少なくとも1つ確保する(第8発明)。
また、本発明は、光IP通信網としてではなく、ノード単体とした場合にも有効である(第9〜12発明)
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔ルータ〕
図1はこの発明に係る光IP通信網に用いられるノードの一実施の形態の概略を示す構成図である。同図において、図11と同一符号は同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。本実施の形態において、ノード3の制御部CNTには、スイッチング能力監視部BL5が設けられている。
【0039】
スイッチング能力監視部BL5は、ノード3内のリソース(IPルータ3−1の入出力ポートや波長ルータ3−2のインターフェースなど)の使用状況を定期的に観測し、その観測情報に基づいてノード3内のインターフェースI1,I2,I3,I4,O1,O2,O3,O4の現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースI1,I2,I3,I4,O1,O2,O3,O4の現在のスイッチング能力をリンク状態DB・BL2に更新記憶する。
【0040】
なお、リンク状態DB・BL2には、最初は、インターフェースI1,I2,I3,I4,O1,O2,O3,O4が有している固有のスイッチング能力が記憶されている。また、例えばインターフェースO1にスイッチング能力が残されていないような場合、スイッチング能力監視部BL5は、スイッチング能力が残されていないことを示す「Nothing 」を現在のスイッチング能力としてリンク状態DB・BL2に更新記憶する。
【0041】
リンク状態DB・BL2に更新記憶されたノード3内のインターフェースI1,I2,I3,I4,O1,O2,O3,O4の現在のスイッチング能力は、OSPF等のルーチングプロトコルを用いて、光IP通信網内の他のノードにフラッディング部BL1を介して広告される。他のノードもノード3と同様の制御部CNTを有しており、ノード3と同様にして、リンク状態DB・BL2に更新記憶された自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を他ノードに広告する。
【0042】
これにより、ノード3のリンク状態DB・BL2には、光IP通信網内の全てのノードについて、そのノードにおける各インターフェースの現在のスイッチング能力がリンク状態情報として記憶される。また、他のノードにおけるリンク状態DB・BL2にも、ノード3と同様にして、光IP通信網内の全てのノードについて、そのノードにおける各インターフェースの現在のスイッチング能力がリンク状態情報として記憶される。
【0043】
ルーチングプロトコルの情報を交換するために、隣接するノード間は、制御パスを少なくとも1つ確保している必要がある。つまり、隣接のノード同士は必ずRA(Routing Adjacency )が保てるように保証する仕組みを有する。インターフェースが全て「Nothing 」となって隣接するノード間でRA(Routing Adjacency )が確立できない状態とならないように保証する。制御パスは、隣接ノード間に確立しているデータリンクの一部として、インバウンドで確立してもよい。その場合は、当該データリンクは、常時確立していなければならない。また、制御パスは、データリンクとは別にアウトバウンドで確立してもよい。
【0044】
〔光IP通信網内における光パスの設定例1〕
図2に光IP通信網内における光パスの設定例を示す。この例では、ノードHおよびKをタイプIのノード、ノードJをタイプIIのノードとしており、発ノードをノードH、着ノードをノードKとして、ノードHの制御部CNTにおいて経路計算を行い、計算した経路を制御パスS1,S2を介してノードJおよびKに送ることによって、ノードHとノードKとの間に、ノードHのインターフェースO2から、ノードJのインターフェースI2,O1を介して、ノードKのインターフェースI1に至る光パス#1を設定している。なお、ノードH,J,K,は、図1に示したノード3と同様に、その制御部CNTにスイッチング能力監視部BL5を有している。
【0045】
図2の例では、光パス#1の設定に際し、ノードJのインターフェースI2とO1がLSCを使用して接続される。これにより、インターフェースI2とO1は、使用可能なスイッチング能力がなくなり、そのスイッチング能力が「Nothing 」となる。
【0046】
この場合、ノードJの制御部CNTのスイッチング能力監視部BL5は、ノード3内のインターフェースI1,O2の現在のスイッチング能力は「LSC」、ノード3内のインターフェースI2,O1の現在のスイッチング能力は「Nothing 」であると判断し、これらインターフェースI1,I2,O1,O2の現在のスイッチング能力をリンク状態DB・BL2に更新記憶する。
【0047】
すなわち、ノードJ内のリンク状態DB・BL2には、それまでノードJ内のインターフェースI1,I2,O1,O2のスイッチング能力として「LSC」が記憶されていたが、このうちインターフェースI2とO1のスイッチング能力が「LSC」から「Nothing 」に変えられる。ノードJのフラッディング部BL1は、リンク状態DB・BL2に更新記憶されたインターフェースI1,I2,O1,O2の現在のスイッチング能力をそのインターフェースの固有情報(例えば、IPアドレス)とともに他のノードHおよびKに広告する。
【0048】
これにより、ノードH,JおよびKにおけるリンク状態DB・BL2内のリンク状態情報が書き替えられ、そのリンク状態情報中ではノードJのインターフェースI2とO1のスイッチング能力が現在の状態に即した「Nothing 」となる。これにより、経路計算時に適切なパス選択ができなくなったり、光パス設定時に適切な光パスを設定することができなくなったりするというような問題が生じなくなる。
【0049】
〔光IP通信網における光パスの設定例2〕
図3に光IP通信網内における光パスの別の設定例を示す。この例では、ノードL,MおよびNをタイプIII のノードとしており、発ノードをノードL、着ノードをノードMとして、ノードLの制御部CNTにおいて経路計算を行い、計算した経路を制御パスS1を介してノードMに送ることによって、ノードLとノードMとの間に光パス#1および#2を設定している。
【0050】
すなわち、ノードLのIPルータL1の出力ポートPout1から、ノードLの波長ルータL2のインターフェースO1を介し、ノードMの波長ルータM2のインターフェースI1を通って、ノードMのIPルータM1の入力ポートPin1 に至る光パス#1と、ノードLのIPルータL1の出力ポートPout2から、ノードLの波長ルータL2のインターフェースO3を介し、ノードMの波長ルータM2のインターフェースI3を通って、ノードMのIPルータM1の入力ポートPin2 に至る光パス#2とを設定している。
【0051】
また、発ノードをM、着ノードを図示されていない下流側のノードとして、ノードMの制御部CNTにおいて経路計算を行い、計算した経路を制御パスS2を介してノードNに送ることによって、ノードMとノードNとの間に光パス#3を設定している。すなわち、ノードMのIPルータM1の出力ポートPout1から、ノードMの波長ルータM2のインターフェースO3を介し、ノードNの波長ルータN2のインターフェースI3へ入り、この波長ルータN2のインターフェースO3より出て行く光パス#3を設定している。なお、ノードL,M,Nは、図1に示したノード3と同様に、その制御部CNTにスイッチング能力監視部BL5を有している。
【0052】
図3の例では、光パス#1の設定に際し、ノードLにおいて波長ルータL2のインターフェースO1がIPルータL1の出力ポートPout1にLSCを使用して接続され、ノードMにおいて波長ルータM2のインターフェースI1がIPルータM1の入力ポートPin1 にLSCを使用して接続されている。
【0053】
また、光パス#2の設定に際し、ノードLにおいて波長ルータL2のインターフェースO3がIPルータL1の出力ポートPout2にLSCを使用して接続され、ノードMにおいて波長ルータM2のインターフェースI3がIPルータM1の入力ポートPin2 にLSCを使用して接続されている。
【0054】
また、光パス#3の設定に際し、ノードMにおいて波長ルータM2のインターフェースO3がIPルータM1の出力ポートPout1にLSCを使用して接続され、ノードNにおいて波長ルータN2のインターフェースI3とO3がLSCを使用して接続されている。
【0055】
このため、ノードLのインターフェースO1とO3、ノードMのインターフェースI1,I3,O3は、スイッチング能力としてLSCがなくなり、PSCのみが残される。また、ノードNのインターフェースI3,O3のスイッチング能力は、LSCとPSCの2つともなくなり、「Nothing 」となる。
【0056】
この場合、ノードLの制御部CNTのスイッチング能力監視部BL5は、ノードL内のインターフェースI1,I2,I3,O2の現在のスイッチング能力は「PSC+LSC」、I4,O4の現在のスイッチング能力は「PSC」、O1,O3の現在のスイッチング能力は「PSC」であると判断し、これらインターフェースI1〜I4,O1〜O4の現在のスイッチング能力をリンク状態DB・BL2に更新記憶する。
【0057】
すなわち、ノードL内のリンク状態DB・BL2には、それまでノードL内のインターフェースI1〜I3,O1〜O3のスイッチング能力として「PSC+LSC」が、ノードL内のインターフェースI4,O4のスイッチング能力として「PSC」が記憶されていたが、このうちインターフェースO1,O3のスイッチング能力が「PSC+LSC」から「PSC」に変えられる。ノードLのフラッディング部BL1は、リンク状態DB・BL2に更新記憶されたインターフェースI1〜I4,O1〜O4の現在のスイッチング能力をそのインターフェースの固有情報(例えば、IPアドレス)とともに他のノードMおよびNに広告する。
【0058】
また、ノードMの制御部CNTのスイッチング能力監視部BL5は、ノードM内のインターフェースI2,O1,O2の現在のスイッチング能力は「PSC+LSC」、I4,O4の現在のスイッチング能力は「PSC」、I1,I3,O3の現在のスイッチング能力は「PSC」であると判断し、これらインターフェースI1〜I4,O1〜O4の現在のスイッチング能力をリンク状態DB・BL2に更新記憶する。
【0059】
すなわち、ノードM内のリンク状態DB・BL2には、それまでノードM内のインターフェースI1〜I3,O1〜O3のスイッチング能力として「PSC+LSC」が、ノードM内のインターフェースI4,O4のスイッチング能力として「PSC」が記憶されていたが、このうちインターフェースI1,I3,O3のスイッチング能力が「PSC+LSC」から「PSC」に変えられる。ノードMのフラッディング部BL1は、リンク状態DB・BL2に更新記憶されたインターフェースI1〜I4,O1〜O4の現在のスイッチング能力をそのインターフェースの固有情報(例えば、IPアドレス)とともに他のノードLおよびNに広告する。
【0060】
また、ノードNの制御部CNTのスイッチング能力監視部BL5は、ノードN内のインターフェースI1,I2,O1,O2の現在のスイッチング能力は「PSC+LSC」、I4,O4の現在のスイッチング能力は「PSC」、I3,O3の現在のスイッチング能力は「Nothing 」であると判断し、これらインターフェースI1〜I4,O1〜O4の現在のスイッチング能力をリンク状態DB・BL2に更新記憶する。
【0061】
すなわち、ノードN内のリンク状態DB・BL2には、それまでノードN内のインターフェースI1〜I3,O1〜O3のスイッチング能力として「PSC+LSC」が、ノードM内のインターフェースI4,O4のスイッチング能力として「PSC」が記憶されていたが、このうちインターフェースI3,O3のスイッチング能力が「PSC+LSC」から「Nothing 」に変えられる。ノードNのフラッディング部BL1は、リンク状態DB・BL2に更新記憶されたインターフェースI1〜I4,O1〜O4の現在のスイッチング能力をそのインターフェースの固有情報(例えば、IPアドレス)とともに他のノードLおよびMに広告する。
【0062】
これにより、ノードL,MおよびNにおけるリンク状態情報が書き替えられ、そのリンク状態情報中ではノードLのインターフェースO1,O2、ノードMのインターフェースI1,I3,O3のスイッチング能力が現在の状態に即した「PSC」とされ、またノードNのインターフェースI3,O3のスイッチング能力が現在の状態に即した「Nothing 」とされる。これにより、経路計算時に適切なパス選択ができなくなったり、光パス設定時に適切な光パスを設定することができなくなったりするというような問題が生じなくなる。
【0063】
なお、上述においては、インターフェースにスイッチング能力が残されていない場合、この状態を示す「Nothing 」を現在のスイッチング能力として他のノードに広告するようにしたが、必ずしも「Nothing 」という情報を広告するようにしなくてもよい。例えば、自ノード内のインターフェースのスイッチング能力を広告する際、スイッチング能力が残されていないインターフェースについてのみ、そのスイッチング能力および固有情報(例えば、IPアドレス)を広告しないようにしてもよい。いずれの場合も、前述のように、インターフェースが全て「Nothing 」となって隣接ノード間でRA(Routing Adjacency )が確立できない状態とならないように保証する。
【0064】
また、上述においては、変更されていないインターフェースのスイッチング能力についても他ノードに広告するようにしたが、変更されたインターフェースのスイッチング能力のみを他ノードに広告するようにしてもよい。すなわち、変更されていないインターフェースのスイッチング能力についてはそのままとし、変更されたインターフェースのスイッチング能力のみを自ノードに更新記憶し、他ノードに広告するようにしてもよい、
【0065】
〔図3の例の問題点▲1▼〕
図3の例では、ノードLにおけるIPルータL1の出力ポートPout1,Pout2が光パス#1,#2によって使用され、ノードMにおけるIPルータM1の入力ポートPin1 ,Pin2 が光パス#1,#2によって使用されている。このために、ノードLのインターフェースO2はIPルータL1に接続することができず、ノードMのインターフェースI2はIPルータM1に接続することができない。この場合、ノードLのインターフェースO2およびノードMのインターフェースI2は「PSC+LSC」となっているが、実際は「PSC」のスイッチング能力はなく、「LSC」のスイッチング能力しか残されていない。
【0066】
それもに拘わらず、ルーチングプロトコルでは、ノードLのインターフェースO2およびノードMのインターフェースI2は「PSC+LSC」として、通信網内の他のノードに広告される。この情報に基づいて、ノードL,M,Nが光パス設定のために計算等を行うと、実際は、発ノードとしてノードLに光パスを設定したり、着ノードとしてノードMに光パスを設定することができないにも拘わらず、光パス設定可能と判断されて光パス設定ができないという問題が生じる。
【0067】
〔図3の例の問題点▲2▼〕
光パス#1の設定により、ノードLのインターフェースO1のスイッチング能力は「PSC」となったが、光パス#1が解除されると「PSC+LSC」に戻る。しかし、光パス#1が設定されている間は、ノードLのインターフェースO1のスイッチング能力は「PSC」のみとなるので、他のノードM,Nは、本来「PSC+LSC」になり得ることを知らずに、単にIPルータに接続されているインターフェースと解釈し、経路計算等のトラヒックエンジニアリングを行うことになる。
【0068】
別の例では、光パス#3の設定により、ノードNのインターフェースI3,O3のスイッチング能力が「Nothing 」となったが、光パス#3が解除されると「PSC+LSC」に戻る。しかし、光パス#3が設定されている間は、ノードNのインターフェースI3,O3のスイッチング能力は「Nothing 」となるので、他のノードL,Mは、本来「PSC+LSC」になり得ることを知らずに、ノードNにはインターフェースのスイッチング能力がないものと解釈し、経路計算等のトラヒックエンジニアリングを行うことになる。
【0069】
このように、図3の例では、光パスのリアレンジや優先度の異なる光パスを設定するときに、本来のスイッチング能力情報が広告されないので、リソースを効率よく使用できないという問題が生じる。
【0070】
〔図3の例の問題点▲1▼の解決策〕
図4を用いて図3における問題点▲1▼の解決策を説明する。図3の例では光パスの設定に関係していないインターフェースのスイッチング能力は変更されていないと判断した。しかし、ノードLにおいて、IPルータL1の出力ポートPout1,Pout2が光パス#1,#2に利用され、ノードNにおいて、IPルータM1の入力ポートPin1 ,Pin2 が光パス#1,#2に利用されているため、ノードLのインターフェースO2およびノードMのインターフェースI2は「PSC」のスイッチング能力を有していない。したがって、図4の例のように、ノードLのインターフェースO2およびノードMのインターフェースI2については、そのスイッチング能力を「LSC」として広告する。
【0071】
図5の例では、光パス#2をノードMのIPルータM1に終端させずに、ノードMの波長ルータM2のインターフェースI3,O3、ノードNの波長ルータN2のインターフェースI3,O3により中継させている。この場合、ノードLにおいて、IPルータL1の出力ポートPout1,Pout2が光パス#1,#2に利用されているため、ノードLのインターフェースO2は「PSC」のスイッチング能力を有していない。ノードMのインターフェースI2は、ノードMのIPルータM1の入力ポートPin2 が使用されていないので、「PSC」のスイッチング能力を有している。したがって、このようなパス設定においては、ノードLのインターフェースO2のスイッチング能力を「LSC」として広告し、ノードMのインターフェースI2のスイッチング能力は「PSC+LSC」として広告する。
【0072】
図6の例では、図4に示した光パス#1,#2,#3に加えて、光パス#4を新たに設定している。すなわち、ノードMのIPルータM1の出力ポートPout2から、ノードMの波長ルータM2のインターフェースO1を介し、ノードNの波長ルータN2のインターフェースI1へ入り、ノードNのIPルータN1の入力ポートPin2 に至る光パス#4を新たに設定している。図6の例の場合、図4の例との差異として、ノードMのインターフェースO1およびノードNのインターフェースI1のスイッチング能力を「PSC」として広告し、ノードMのインターフェースO2を「LSC」として広告する。なお、ノードMのインターフェースO2を「LSC」として広告するのは、ノードMのIPルータM1の出力ポートPout1,Pout2が利用可能ではないためである。
【0073】
〔図3の例の問題点▲2▼の解決策〕
図7を用いて図3における問題点▲2▼の解決策を説明する。図3の例において、例えばノードLの制御部CNTのスイッチング能力監視部BL5は、ノードL内のインターフェースI1,I2,I3,O2の現在のスイッチング能力を「PSC+LSC」、O1,O3の現在のスイッチング能力を「PSC」と判断し、これらインターフェースI1〜I3,O1〜O3の現在のスイッチング能力をリンク状態DB・BL2に更新記憶する。そして、ノードLのフラッディング部BL1が、リンク状態DB・BL2に更新記憶されたインターフェースI1〜I3,O1〜O3の現在のスイッチング能力をそのインターフェースの固有情報とともに他のノードMおよびNに広告する。
【0074】
これに対し、図7の例において、ノードLの制御部CNTのスイッチング能力監視部BL5は、ノードL内のインターフェースI1,I2,I3の現在のスイッチング能力を「PSC+LSC(D)」、O1,O3の現在のスイッチング能力を「PSC(D:Dynamic )」、O2の現在のスイッチング能力を「LSC(D)」と判断し、これらインターフェースI1〜I3,O1〜O3の現在のスイッチング能力(動的なスイッチング能力)とインターフェースI1〜I3,O1〜O3が本来有している固有のスイッチング能力(静的なスイッチング能力)「PSC+LSC(S:Static)」とを対としてリンク状態DB・BL2に更新記憶するとともに他ノードMおよびNに広告する。
【0075】
ノードM,Nにおいても、ノードLと同様にして、自ノード内のインターフェースの動的なスイッチング能力と静的なスイッチング能力とを対として更新記憶するとともに他ノードに広告する。
これにより、本来のスイッチング能力が広告されるようになり、光パスのリアレンジや優先度の異なる光パスを設定するときに、リソースを効率よく使用することができるようになる。
【0076】
図2の例においても図3の例と同様の問題点▲2▼が生じる。図8にその解決策を示す。図8の例において、ノードJの制御部CNTのスイッチング能力監視部BL5は、ノードL内のインターフェースI1,O2の現在のスイッチング能力を「LSC(D)」、I2,O1の現在のスイッチング能力を「Nothing (D)」と判断し、これらインターフェースI1,I2,O1,O2の現在のスイッチング能力とインターフェースI1,I2,O1,O2が本来有している固有のスイッチング能力「LSC(S)」とを対としてリンク状態DB・BL2に更新記憶するとともに他ノードMおよびNに広告する。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように本発明によれば、自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力を自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告するようにしたので、ノードのリソースの使用状況を反映したインターフェースのスイッチング能力の広告が行われるものとなり、より正確な経路計算やパス設定を行うこととができるようになる。
また、動的なスイッチング能力と静的なスイッチング能力を広告することにより、光パスのリアレンジや優先度の異なる光パスを設定するときに、リソースを効率よく使用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光IP通信網に用いられるノード(スイッチング能力監視部を設けたノード)の一実施の形態の概略を示す構成図である。
【図2】 スイッチング能力監視部を設けたタイプIのノードおよびタイプIIのノードを用いた光IP通信網内の光パスの設定例を示す図である。
【図3】 スイッチング能力監視部を設けたタイプIII のノードを用いた光IP通信網内の光パスの設定例を示す図である。
【図4】 図3の例の問題点▲1▼の解決策を説明するための光IP通信網内の光パスの設定例を示す図である。
【図5】 図3の例の問題点▲1▼の解決策を説明するための光IP通信網内の光パスの設定例を示す図である。
【図6】 図3の例の問題点▲1▼の解決策を説明するための光IP通信網内の光パスの設定例を示す図である。
【図7】 図3の例の問題点▲2▼の解決策を説明するための光IP通信網内の光パスの設定例を示す図である。
【図8】 図2の例においても図3の例と同様にして生じる問題点▲2▼の解決策を説明するための光IP通信網内の光パスの設定例を示す図である。
【図9】 光IP通信網に用いられる各種ノードおよびこれらノードのインターフェースに設定されているスイッチング能力の分類を示す図である。
【図10】 タイプI,II,III のノードを用いた光IP通信網の一例を示す図である。
【図11】 従来のタイプIII のノードの概略的な構成を示す図である。
【図12】 従来のタイプIのノードおよびタイプIIのノードを用いた光IP通信網内の光パスの設定例を示すである。
【図13】 従来のタイプIII のノードを用いた光IP通信網内の光パスの設定例を示す図である。
【符号の説明】
1…タイプIのノード、1−1…IPルータ、2…タイプIIのノード、2−1…波長ルータ、3…タイプIII のノード、3−1…IPルータ、3−2…波長ルータ、I1〜I4,O1〜O4…インターフェース、PSC…パケット毎に交換処理されるスイッチング能力、LSC…波長毎に交換処理されるスイッチング能力、#1〜#4…光パス、H,K…タイプIのノード、H1,K1…IPルータ、J…タイプIIのノード、J1…波長ルータ、CNT…制御部、BL1…フラッディング部、BL2…リンク状態DB、BL3…経路計算部、BL4…パス設定部、BL5…スイッチング能力監視部、L,M,N…タイプIII のノード、L1,M1,N1…IPルータ、L2,M2,N2…波長ルータ、S1,S2…制御パス。
Claims (12)
- パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノード、波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノード、パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースと波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースの何れのインターフェースにもなり得るインターフェースを備えたノードの少なくとも1つを用いて構成される光IP通信網において、
前記ノードは、自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力を自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告するスイッチング能力広告手段を
備えていることを特徴とする光IP通信網。 - パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノード、波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノード、パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースと波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースの何れのインターフェースにもなり得るインターフェースを備えたノードの少なくとも1つを用いて構成される光IP通信網において、
前記ノードは、自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力と本来有している固有のスイッチング能力とを対として自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告するスイッチング能力広告手段を
備えていることを特徴とする光IP通信網。 - 請求項1又は2に記載された光IP通信網において、
前記スイッチング能力広告手段における自ノード内のリソースの使用状況は、自ノード内のインターフェースの使用状況を含むことを特徴とする光IP通信網。 - 請求項1又は2に記載された光IP通信網において、
前記スイッチング能力広告手段における自ノード内のリソースの使用状況は、自ノード内のインターフェースの使用状況および自ノード内のインターフェース以外のリソースの使用状況を含むことを特徴とする光IP通信網。 - 請求項1に記載された光IP通信網において、前記スイッチング能力広告手段は、スイッチング能力が残されていないインターフェースがあった場合、そのインターフェースの現在のスイッチング能力としてスイッチング能力が残されていない旨の情報を自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告することを特徴とする光IP通信網。
- 請求項2に記載された光IP通信網において、前記スイッチング能力広告手段は、スイッチング能力が残されていないインターフェースがあった場合、そのインターフェースの現在のスイッチング能力としてスイッチング能力が残されていない旨の情報と本来有している固有のスイッチング能力とを対として自ノードに更新記憶するとともに他ノードに広告することを特徴とする光IP通信網。
- 請求項1又は2に記載された光IP通信網において、前記スイッチング能力広告手段は、前記インターフェースの現在のスイッチング能力をそのインターフェースの固有情報とともに他ノードに広告する一方、スイッチング能力が残されていないインターフェースがあった場合、そのインターフェースの固有情報を他ノードには広告しないことを特徴とする光IP通信網。
- 請求項1又は2に記載された光IP通信網において、隣接するノード間には、ルーチングプロトコルの情報を交換するための制御パスが少なくとも1つ確保されていることを特徴とする光IP通信網。
- 波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノードにおいて、
自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力を自ノードに更新記憶するとともに通信網内の他ノードに広告するスイッチング能力広告手段を
備えたことを特徴とするノード。 - 波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースを備えたノードにおいて、
自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力と本来有している固有のスイッチング能力とを対として自ノードに更新記憶するととも通信網内の他ノードに広告するスイッチング能力広告手段を
備えたことを特徴とするノード。 - パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースと波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースの何れのインターフェースにもなり得るインターフェースを備えたノードにおいて、
自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力を自ノードに更新記憶するとともに通信網内の他ノードに広告するスイッチング能力広告手段を
備えたことを特徴とするノード。 - パケット毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースと波長毎に交換処理されるスイッチング能力を有するインターフェースの何れのインターフェースにもなり得るインターフェースを備えたノードにおいて、
自ノード内のリソースの使用状況に基づいて自ノード内のインターフェースの現在のスイッチング能力を判断し、このインターフェースの現在のスイッチング能力と本来有している固有のスイッチング能力とを対として自ノードに更新記憶するとともに通信網内の他ノードに広告するスイッチング能力広告手段を
備えたことを特徴とするノード。
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