JP3810360B2 - 変調装置及び変復調システム及び変調方法及び変調プログラム及び変調プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信データへダミービットをマッピングするマッピング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
3GPP(3rd Generation Partnership Project) RELEASE 5によれば、HS−DPA(High Speed−Downlink Packet Access)の下り(BTS(基地局)からMS(移動局)への送信)におけるHS−DSCH(High Speed−Downlink Shared Channel)送信処理においては、RATE−MATCHING処理にてフレームのデータサイズに合わせる為にREPETITIONというデータ繰り返し処理によってREPETITIONビットを生成している。このREPETITIONビットはインターリーブ等の処理を通してシンボル(信号)中にランダムに配置され、多値変調方式にて送信される。
従来のコーディング方式ではREPETITIONビットはシンボル中にランダムに配置される為、送信されたデータは誤り率が低下しない場合があった。
【0003】
この発明はREPETITIONビットをマッピングしたシンボルについて誤り率を低下することを目的とする。
【0004】
【非特許文献1】
3GPP TR25.858 V5.0.0(2002-03)、
インターネット(URL:http://www.3gpp.org)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
多値変調方式においてREPETITIONビットを1シンボル中の所定の場所にマッピングするようなコーディング処理を行なうことにより送信での誤り率を低下する事を目的とする。また、特定のREPETITIONビットについて変換処理を行うことによっても送信での誤り率を低下することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の変調装置は、送信データを変調する変調装置であって、
送信データを生成する送信データ生成部と、
上記送信データ生成部が生成した送信データのビット数と上記送信データを送信する送信フレーム中のデータ領域のビット数とを比較し、送信データのビット数が送信フレーム中のデータ領域のビット数に満たないビット数分、ダミービットを所定位置にマッピングし、マッピング後の送信データを所定ビット数からなる複数のシンボルに分割した結果、ダミービットを少なくともいずれかのシンボルの特定のビット位置にマッピングさせることにより送信データをコーディングするコーディング処理部とを備える。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下の実施の形態の発明では、4値より大きい多値変調方式におけるREPETITIONビットの送信方式について述べる。
実施の形態1.
図1の左側の図は、送信フレーム中のデータ領域をデータビット列として表している。16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:16値直交振幅変調)の場合、送信フレーム中のデータ領域によって伝送される送信データは、Nビット(N=4)毎のシンボルの集合である。この送信データ中の少なくともいずれかのシンボルの下位Mビット(M=N―2=2)の各ビットに1の値を持つREPETITIONビットをマッピングする。ここで、REPETITIONビットとは、送信データのサイズを送信フレームのデータ領域のサイズに合わせるために送信データに挿入されるダミービットの一例である。
【0008】
16QAMにおけるシンボルの信号配置は、図1の右側のようになる。信号配置図のシンボルの信号点は16点存在し、一般的にQAMの場合、1シンボル(4ビット)のデータのうち、1ビットの誤りに対して極力誤りが小さくなるように、隣り合うシンボルを構成するビットは1ビットだけ違うように配置されている。例えば、16QAMの信号点(1,0,0,0)の周囲四点は、(1,0,1,0)、(1,1,0,0)、(0,0,0,0)、(1,0,0,1)となっており、信号点(1,0,0,0)と各々3ビット目、2ビット目、1ビット目、4ビット目が相違する。このように、信号配置図では、いずれか1ビットの値が異なるシンボル同士を隣り合わせる規則に従って複数のシンボルを2次元に配置する。
3GPP、HSDPAでは図1、図2、図17に示した信号点配置が用いられている。しかし、3GPP、HSDPAに限らない場合には、上記のいずれか1ビットの値が異なるシンボル同士を隣り合わせるという条件を満たすのであれば、シンボルの配置は、図1等に示した信号配置に限定されるものではない。
【0009】
図1に示すように、右側の各シンボルは、左側の信号配置図の値と同値の信号点に配置される。したがって、上述したように、送信データ中の少なくともいずれかのシンボルの下位Mビット(M=2)の各ビットに1の値を持つREPETITIONビットをマッピングすることにより、信号配置図上の4隅の信号点の下位2ビットが“1”で満たされているため、REPETITIONビットを下位2ビットに持つシンボルは信号配置図上の4隅の信号点に配置されることとなる。
このように、本実施の形態では、REPETITIONビットを“1”と置き換えて1シンボルの下位2ビットに配置することにより多値変調方式による送信での誤り率を低下する事を可能とする。
【0010】
図2は、1シンボルが6ビットである64QAMの場合のデータビット列とシンボルの信号配置について示した図である。図2の右図と左図の対応は、図1と同様である。
なお、図2、図9、図11、図14、図17に示されているデータビット列はすべて送信フレーム中のデータ領域を表している。
【0011】
次に、本実施の形態の多値変調装置1及び多値復調装置2の構成図を図3及び図4に示す。
多値変調装置1は複数のシンボルから構成されたデータを多値変調して送信する。多値復調装置2は複数のシンボルから構成されたデータを受信して多値復調する。
多値変調装置1は送信データ生成部11、送信データ生成部11で生成された送信データに対してチャネルコーディング処理を行い、またRATE−MATCHINGにより生じるREPETITIONビットのマッピング処理を行なうコーディング処理部12、変調処理を行なう変調部13、変調部13により変調されたデータをアンテナ15から無線送信させる送信部(RF)14により構成されている。
また、多値復調装置2はアンテナ16を用いて変調されたデータを受信する受信部(RF)17、受信部17より受信されたデータを復調する復調部18、復調部18によって復調されたデータに対してREPETITIONビットを除去し、デコーディング処理を行うデコーディング処理部19により構成されている。
【0012】
まず、多値変調装置1の動作について述べる。ここでは16QAMの場合を例にして述べる。
図5は、複数のシンボルから構成された送信データが生成されてから送信されるまでの多値変調装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、多値変調装置1の送信データ生成部11は、複数のシンボルで構成されたデータビット列である送信データを生成する(ステップST1)。
コーディング処理部12では、コーディング処理及びREPETITIONビットが生成された場合に“1”と置き換えてシンボルの所定の位置へのマッピングを行う(ステップST2、ST3)。ここで、1の値を持ったREPETITIONビットを生成するようにしてもよい。この場合には、REPETITIONビットが生成された場合に“1”と置き換える動作が不要になる。
上記シンボルの所定の位置の一例としては、シンボルの下位2ビットに1の値を持ったREPETITIONビットが配置されるようにマッピングする方法がある。
【0013】
上記のように、コーディング処理部12は、送信データ生成部11が生成した送信データ(データビット列)のビット数と送信データを送信する送信フレーム中のデータ領域のビット数とを比較し、送信データのビット数が送信フレーム中のデータ領域のビット数に満たないビット数分、REPETITIONビットを所定位置にマッピングし、マッピング後の送信データを所定ビット数からなる複数のシンボルに分割した結果、REPETITIONビットを少なくともいずれかのシンボルの特定のビット位置にマッピングさせることにより送信データをコーディングする。このため、REPETITIONビットをマッピングされたシンボルはIQ座標を持つ信号配置図の最も外側である4隅に配置され、送信することが可能となる。
IQ座標を持つ信号配置図では、より外側の信号点にREPETITIONビットを含むシンボルが配置される方が、送信データの誤り率が低下するという特徴が存在する。従って、REPETITIONビットを含んだシンボルを信号配置図の最も外側である4隅に配置することで、送信データの誤り率を最も低下させることができる。
【0014】
次に、変調部13は、図5に示すようにコーディング処理部12によってマッピングされた送信データのデータビット列を多値変調する(ステップST4)。
送信部14は、変調部13により変調された送信データをアンテナ15から無線送信させる(ステップST5)。
【0015】
次に、図5のST2及びST3で示したコーディング処理部12の動作を詳細に説明する。
図7は、コーディング処理部12の具体的動作を示す。P1では送信データに対して信頼度情報を付加する。信頼度情報の一例としては、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査値)が挙げられる。
P2では送信フレームのデータ領域のサイズによって送信データ(CODE BLOCK)の分割処理を行う。すなわち、送信データを複数のシンボル(信号)に分割する。
P3では分割された送信データに対して符号化処理を行う。
P4ではRATE−MATCHING処理が行なわれREPETITIONビットが生成される。
REPETITIONビットが生成された場合、本実施の形態の発明では、発生するREPETITIONビットの抽出処理を行なう(P10)。
REPETITIONビットの生成でない場合、REPETITIONビットを除いたデータについてPHCH(PHysical CHannel)数に応じた送信データ分割処理(P5)を行い、P6にて送信中のバースト誤りに対応する為のHS−DSCHインターリーブ処理を行う。
P6の処理終了後、REPETITIONビットを“1”に変換して送信データの最終シンボルから順にREPETITIONビット数分がREPETITIONビットをマッピングする(P7)。
【0016】
REPETITIONビットのマッピングは図8に示すようにREPETITIONされたビット数Nに対してシンボル数=N/2(N%2>0の場合はN+1)についてマッピング処理がされる。
N%2>0の場合には余剰ビットについて1シンボルに対して右詰めで、かつ、最終シンボルからマッピング処理を行う。インターリーブ処理後の送信データのビット列に対し、REPETITIONビットをマッピング処理した図を図9に示す。ただし、図8、図9では、N/2シンボル中にREPETITIONビットがマッピングされたが、これはREPETITIONビットのマッピング方法の一例であり、REPETITIONビットは、送信データ(情報ビット)の所定の位置に、マッピングされればよい。
Physical CHannelのマッピング処理後(P8)、ビットリアレンジメント(BIT−REARRANGEMENT) FOR 16QAMを行い(P9)、変調部13へデータを転送する。
【0017】
次に、多値復調装置2の動作について、16QAMの場合を例にして述べる。
図6は多値復調装置2が多値変調装置1から送信されたデータを受信し、処理するフローチャートである。
多値変調装置1がデータを送信すると多値復調装置2の受信部17は、そのデータを受信する(ステップST11)。復調部18は受信部17がデータを受信すると、そのデータを復調する(ステップST12)。
ステップST11で、受信部17は、予め定められたマッピングの条件に基づいてREPETITIONビットを所定位置にマッピングした送信データを受信する。
デコーディング処理部19では、復調部18が受信データを復調するとそのデータからREPETITIONビットを取り除き、デコーディング処理を行う(ステップST13、ST14、ST15)。どのシンボルにREPETITIONビットがマッピングされているかは事前に通知される情報から算出する。具体的には、ステップ13で、デコーディング処理部は、予め定められたマッピングの条件と送信データにマッピングされたREPETITIONビットのビット数と送信データ全体のビット数とから送信データ中のREPETITIONビットの位置を算出し、算出した結果からREPETITIONビットがあるかを判断する。そして算出したREPETITIONビットの位置に基づいて上記復調部が復調した送信データからREPETITIONビットを除去する。
【0018】
以上、4値より大きい多値変調方式において無線フレームのデータビット数に合わせる為に生じるREPETITIONビットをシンボルの所定の場所にマッピングすることにより誤り率が低くなる信号点を選択し送信することを特徴とする変調方式について説明した。
【0019】
また、16QAMにおいて無線フレームのビット数に合わせる為に生じるREPETITIONビットを“1”と置き換えて1シンボルの下位2ビットにマッピングすることにより誤り率が低くなる信号点を選択する変調方式について説明した。
【0020】
また、REPETITIONビットのマッピング処理を最終データからマッピング可能なシンボル数分行う事を特徴とした変調方式について説明した。
【0021】
この実施の形態1では、REPETITIONビットをマッピングすることによりマッピングされたシンボルについてIQ座標の信号配置図における4隅に配置され、送信することが可能となる為、送信データの誤り率を低減することが可能となる。
【0022】
実施の形態2.
実施の形態1では1シンボルが4ビットの16QAMの場合のマッピング方式について述べた。本実施の形態では、図2に示すように1シンボルが6ビットの64QAMの場合について述べる。
64QAM送信の場合のコーディング処理部12の動作について説明する。64QAM送信の場合のコーディング処理部12の動作は、図6に示すように、基本的に64QAM送信の場合のコーディング処理部12の動作と同様である。
まず、P1で信頼度情報を付加し、P2では送信データ(情報ビット)のサイズによってデータの分割処理を行う。P3では送信データに対して符号化処理を行う。P4ではRATE−MATCHING処理が行なわれREPETITIONビットが生成される。ここで発生するREPETITIONビットの抽出処理を行なう(P10)。PhCH数に応じた、送信データ分割処理(P5)を経てP6にて送信中のバースト誤りに対応する為のインターリーブ処理を行なう。P6の処理終了後REPETITIONされたビットを“1”に置き換えてデータ最終シンボルからマッピング可能なシンボル数分マッピング処理を行う(P7)。マッピングはREPETITIONされたビット数Nに対してシンボル数=N/4(N%4>0の場合はN+1)についてマッピング処理が行なわれる。64QAMの場合のマッピング処理を図10に示す。また、インターリーブ処理後のデータビット列に対し、REPETITIONビットをマッピング処理した図を図11に示す。N%4>0の場合には余剰ビットについて1シンボルに対して右詰めでマッピング処理を行なう。図10、図11に示すマッピング処理は、基本的に図8、図9に示すマッピング処理と同様である。
【0023】
以上、64QAMにおいて無線フレームのビット数に合わせる為に生じるREPETITIONビットを“1”と置き換えて、1シンボルの下位4ビットにマッピングすることにより誤り率が低くなる信号点を選択する変調方式について説明した。
【0024】
データの最終シンボルからREPETITIONビットをマッピングするシンボル数分についてREPETITIONビットを“1”と置き換えてシンボルの下位4ビットに配置するようにマッピングすることにより信号点配置上の4隅に配置され送信することが可能となる為、誤り率の低減が可能となる。
【0025】
実施の形態3.
実施の形態1および実施の形態2では最終シンボルからマッピング可能なシンボル数迄のマッピング方法について示したが、本実施の形態ではデータ全体に対して均一に分散してREPETITIONビットをマッピングする多値変調方式について説明する。
図12は、16QAM、64QAM共に複数のシンボルに分散してREPETITIONビットを配置する処理構成を示す。
16QAMの場合、M1データシンボルおきに先頭シンボルからマッピングを行なう。ここでMは次式で求められる。
M1=(S+(N/4))/(N/2)
N:REPETITIONビット数、S:送信データ全体のシンボル数
64QAMの場合も同様に、M2データシンボル毎に先頭シンボルからマッピング処理を行なう。M2は次式で求められる。
M2=(S+(N/6))/(N/4)
N:REPETITIONビット数、S:送信データ全体のシンボル数
【0026】
以上、REPETITIONビットのマッピング処理を全データに対して極力均一に分散して行うことを特徴とする変調方式について説明した。
【0027】
実施の形態4.
本実施の形態では、1シンボルが4ビットの16QAMにおいてRATE−MATCHING処理にて生成されたREPETITIONビットが'0'で、かつ1シンボルの下位2ビットのうち少なくとも1ビットにREPETITIONビットが配置される場合にはそのREPETITIONビットを'1'に変更するばあいについて説明する。
本実施の形態の16QAMによる送信時の動作について述べる。図13は、コーディング処理部12の動作を示すフローチャートである。
P11では送信データに対して信頼度情報を付加する。P12では送信データ(情報データ)のサイズによってデータの分割処理を行う。P13では送信データに対して符号化処理を行う。P14ではRATE−MATCHING処理が行なわれREPETITIONビットが生成される。PHCH数に応じたデータ分割処理(P15)を行い、P16にて送信中のバースト誤りに対応する為のHS−DSCHインターリーブ処理を行なう。P16の処理終了後、REPETITIONビットが'0'で、かつREPETITIONされたビットで1シンボルの下位2ビットのうち少なくとも1ビットがREPETITIONビットになる条件を満たす場合にはREPETITIONビットを“1”に変換する処理を行う(P17)。PHYSICAL CHANNELマッピング処理後(P18)、BIT−REARRANGEMENT FOR 16QAMを行い(P19)変調部13へデータを転送する。
【0028】
この処理により、REPETITIONビットを置き換えた後の、16QAMにおけるデータシンボルの場合のシンボル信号点配置状態を図14に示す。
図14に示すように、RATE−MATCHING処理により生成されたREPETITIONビットが'0'であり、かつ信号点配置上の下位2ビットに少なくとも1ビット、REPETITIONビットを含む場合には本実施の形態ではREPETITIONビットを“1”と置き換える処理を行う。上記条件を満たさない場合にはRATE−MATCHINGにより生成されたREPETITIONビットをそのまま送信する。
【0029】
図15は、複数のシンボルからなる送信データを生成してからデータを送信するまでの多値変調装置1の動作フローチャートを示す。
まず、多値変調装置1の送信データ生成部11は複数のシンボルで構成された送信データ(データビット列)を生成する(ステップST21)。
コーディング処理部12では、コーディング処理及びRATE−MATCHING処理でREPETITIONビットを生成する(ステップST21)。生成されたREPETITIONビットが'0'の場合でかつ、シンボル中の下位2ビットのうち少なくとも1ビットに配置されている場合にはREPETITIONビットを1と置き換える処理を行う(ステップST22、ST23、ST24)。
図12に示すようにコーディング処理部12で発生したREPETITIONビットを1と置き換えて送信する為、シンボルはIQ座標の信号配置図における外側に配置され送信することが可能となる為、誤り率が小さいものになる。
変調部13はコーディング処理部12の処理を終えるとマッピング後のデータを多値変調する(ステップST25)。
送信部14は変調部13により変調された送信データをアンテナ15から無線送信する(ステップST26)。
【0030】
一方、図16は、多値復調装置2が多値変調装置1にて送信された送信データを受信し、処理するフローチャートである。
多値変調装置1が送信データを送信すると多値復調装置2の受信部17は、その送信データを受信する(ステップST31)。
復調部18は受信部17がデータを受信すると、その送信データを多値復調する(ステップST32)。デコーディング処理部19では復調部18が受信したデータを復調するとそのデータに対してデコーディング処理を行なう(ステップST33)。
【0031】
以上、多値変調方式において無線フレームのビット数に合わせる為に生じるREPETITIONビットを'0'から'1'に変換することにより誤り率が低くなる信号点を選択し送信することを特徴とする変調方式について説明した。
【0032】
また、16QAMにおいて無線フレームのビット数に合わせる為に生じるREPETITIONビットが0であり、かつ1シンボルの下位2ビットのうち少なくとも1ビットに配置される条件を満たす場合にはそのREPETITIONビットを'0'から'1'に変換する処理を行う変調方式について説明した。
【0033】
この実施の形態4に示す処理により信号点配置上の外側に信号点が配置される為、多値変調方式による送信時に誤り率を低下する事が可能となる。すなわちREPETITIONビットで上記条件を満たすシンボルについてはIQ座標における外側に配置され送信することが可能となる為、送信データの誤り率を低減することが可能となる。
【0034】
実施の形態5.
本実施の形態の64QAMによる送信時の動作について述べる。64QAMにおけるコーディング処理部12の基本的動作は、16QAMにおけるコーディング処理部12の動作と同様であり、図13のフローチャートで示すことが可能である。
P11では送信データに対して信頼度情報を付加する。P12では送信データ(情報データ)のサイズによってデータの分割処理を行う。P13では送信データに対して符号化処理を行う。P14ではRATE−MATCHING処理が行なわれREPETITIONビットが生成される。PHCH数に応じたデータ分割処理(P15)を行い、P16にて送信中のバースト誤りに対応する為のHS−DSCHインターリーブ処理を行なう。P16の処理終了後、REPETITIONビットが'0'で、かつREPETITIONされたビットで1シンボルの真中2ビットのうち少なくとも1ビットがREPETITIONビットになる条件を満たす場合にはREPETITIONビットを“1”に変換する処理を行う(P17)。PHYSICAL CHANNELマッピング処理後(P18)、ビットアレンジメント(BIT−REARRANGEMENT FOR 64QAM)を行い変調部13へデータを転送する。
【0035】
64QAMにおけるシンボルの場合には信号点配置は図17のようになる。図17よりRATE−MATCHING処理により生成されたREPETITIONビットが'0'であり、かつ信号点配置上の下位2ビットのうち少なくとも1ビットREPETITIONビットを含む場合には本実施の形態ではそのREPETITIONビットを“1”と置き換える処理を行う。このようにすることで、信号点配置上の外側にREPETITIONビットを含んだ信号点が配置する為、多値変調方式による送信時に誤り率を低下する事が可能となる。
一方、上記条件を満たさない場合にはRATE−MATCHINGにより生成されたREPETITIONビットをそのまま送信する。
【0036】
図18は複数シンボルが生成されてからデータ送信までのフローチャートである。
まず、多値変調装置1の送信データ生成部11は複数シンボルで構成されたデータビット列を生成する(ステップST41)。
コーディング処理部12ではコーディング処理及びRATE−MATCHING処理でREPETITIONビットを生成する(ステップST41)。
コーディング処理部12は、生成されたREPETITIONビットが'0'の場合でかつ、シンボル中の真中2ビットのうち少なくとも1ビットに配置される場合に“1”と置き換え処理を行う(ステップST42、ST43、ST44)。図17に示すようにコーディング処理部12で発生したREPETITIONビットを“1”と置き換えて送信する為、シンボルはIQ座標の信号配置図における外側に配置され送信することが可能となる為、誤り率が小さいものになる。
変調部13はコーディング処理部12の処理を終えると図17に示すようにマッピング後の送信データを多値変調する(ステップST45)。
送信部14は変調部13により変調された送信データをアンテナ15から無線送信させる(ステップST46)。
【0037】
一方、図16は、本実施の形態においても、多値変調装置にて送信されたデータを受信し、処理するフローチャートを示す。
多値変調装置1が送信データを送信すると多値復調装置2の受信部17は、その送信データを受信する(ステップST31)。
復調部18は受信部17が送信データを受信すると、その送信データを復調する(ステップST32)。
デコーディング処理部19では復調部18が受信データを復調するとそのデータに対してデコーディング処理を行なう(ステップST33)。
【0038】
以上、64QAMにおいて無線フレームのビット数に合わせる為に生じるREPETITIONビットが0であり、かつ1シンボルの真中2ビットのうち少なくとも1ビットに配置される条件を満たす場合にはそのREPETITIONビットを'0'から'1'に変換する変調方式について説明した。
【0039】
この実施の形態によりREPETITIONビットで上記条件を満たすシンボルについてはIQ座標の信号配置図における外側に配置され送信することが可能となる為、送信データの誤り率を低減することが可能となる。すなわち本実施の形態では、1シンボルが6ビットの64QAMにおいて図18に示すようにRATE−MATCHING処理にて生成されたREPETITIONビットが'0'で、かつ1シンボルの真中2ビットのうち少なくとも1ビットにREPETITIONビットが配置される場合にはそのREPETITIONビットを'1'に変更する。処理により多値変調によるデータ送信時に誤り率を低くすることが可能となる。
【0040】
図19は、多値変調装置1及び多値復調装置2のコンピュータ基本構成図である。
図19において、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)400は、バス380を介してモニタ410、キーボード420、マウス430、通信ボード440、磁気ディスク装置460等と接続されている。
磁気ディスク装置460には、オペレーティングシステム(OS)470、プログラム群490、ファイル群500が記憶されている。ただし、プログラム群490、ファイル群500が一体となってオブジェクト指向のプログラム群490を形成する形態も一実施の形態として考えられる。
プログラム群490は、CPU400、OS470により実行される。
上記各実施の形態では、多値変調装置1及び多値復調装置2は、通信ボード440の機能を使用して送信及び受信を行う。
【0041】
すべての実施の形態では、各構成要素の各動作はお互いに関連しており、各構成要素の動作は、上記に示された動作の関連を考慮しながら、一連の動作として置き換えることができる。そして、このように置き換えることにより、方法の発明の実施形態とすることができる。
また、上記各構成要素の動作を、各構成要素の処理と置き換えることにより、プログラムの実施の形態とすることができる。
また、プログラムを、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させることで、プログラムに記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態とすることができる。
【0042】
プログラムの実施の形態及びプログラムに記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態は、すべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。
プログラムの実施の形態およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態における各処理はプログラムで実行されるが、このプログラムは、記録装置に記録されていて、記録装置から中央処理装置(CPU)に読み込まれ、中央処理装置によって、各フローチャートが実行されることになる。
また、各実施の形態のソフトウェアやプログラムは、ROM(READ ONLY MEMORY)に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、ソフトウェアとファームウェアとハードウェアとの組み合わせで前述したプログラムの各機能を実現しても構わない。
【0043】
【発明の効果】
上記マッピング方式によれば、送信データの誤り率を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 16QAMにおけるシンボルの信号配置図である。
【図2】 64QAMにおけるシンボルの信号配置図である。
【図3】 多値変調装置1の構成図である。
【図4】 多値復調装置2の構成図である。
【図5】 複数のシンボルから構成されたデータが生成されてからデータを送信するまでのフローチャート図である。
【図6】 多値変調装置11にて送信されたデータを多値復調装置2が受信し、処理するフローチャート図である。
【図7】 コーディング処理部のフローチャートである。
【図8】 16QAMの場合のマッピング処理図である。
【図9】 インターリーブ処理後のデータビット列に対し、REPETITIONビットをマッピング処理した図である。
【図10】 64QAMの場合のマッピング処理図である。
【図11】 インターリーブ処理後のデータビット列に対し、REPETITIONビットをマッピング処理した図である。
【図12】 16QAM、64QAM共に複数のシンボルに分散してREPETITIONビットを配置する処理構成図である。
【図13】 コーディング処理部のフローチャートである。
【図14】 REPETITIONビットを置き換えた後の16QAMにおけるデータシンボルの場合のシンボル信号配置図である。
【図15】 複数シンボルが生成されてからデータ送信までのフローチャート図である。
【図16】 多値変調装置1にて送信されたデータを受信し、処理するフローチャートである。
【図17】 64QAMにおけるシンボルの信号配置図である。
【図18】 複数シンボルが生成されてからデータ送信までのフローチャートである。
【図19】 多値変調装置1及び多値復調装置2のコンピュータ基本構成図である。
【符号の説明】
1 多値変調装置、2 多値復調装置、11 送信データ生成部、12 コーディング処理部、13 変調部、14 送信部、15,16 アンテナ、17 受信部、18 復調部、19 デコーディング処理部。
Claims (12)
- 送信データを変調する変調装置であって、
送信データを生成する送信データ生成部と、
上記送信データ生成部が生成した送信データのビット数と上記送信データを送信する送信フレーム中のデータ領域のビット数とを比較し、送信データのビット数が送信フレーム中のデータ領域のビット数に満たないビット数分、ダミービットを所定位置にマッピングし、マッピング後の送信データを所定ビット数からなる複数のシンボルに分割した結果、ダミービットを少なくともいずれかのシンボルの特定のビット位置にマッピングさせることにより送信データをコーディングするコーディング処理部とを備え、
上記コーディング処理部は、各々1の値を持つ複数のダミービットを送信データの所定位置にマッピングすることによって少なくともいずれかのシンボルの特定のビット位置に複数のダミービットをマッピングさせることを特徴とする変調装置。 - 上記コーディング処理部は、送信データをNビット(N≧4)からなる複数のシンボルに分割した結果、分割した少なくともいずれかのシンボルの下位Mビット(M=N―2、M≧2)に上記複数のダミービットを挿入する請求項1に記載された変調装置。
- 上記コーディング処理部は、送信データをNビット(N≧4)からなる複数のシンボルに分割した結果、ダミービットを挿入可能なシンボル数分データ最終の各シンボルの下位Mビット(M=N―2、M≧2)に上記複数のダミービットを挿入する請求項1に記載された変調装置。
- 上記コーディング処理部は、送信データをNビット(N≧4)からなる複数のシンボルに分割した結果、分割した最初のシンボルから一定の間隔に存在する複数のシンボルの下位Mビット(M=N―2、M≧2)に上記複数のダミービットを挿入する請求項1に記載された変調装置。
- コーディング処理によって0又は1のいずれかの値を持つダミービットを生成し、生成したダミービットが0の値を持つ場合であって、ダミービットを含めた送信データを4ビットからなる複数のシンボルに分割し、分割した少なくともいずれかのシンボルの下位2ビットのいずれかに生成されたダミービットが配置される場合には、上記生成されたダミービットの値を1に変換する変調装置。
- コーディング処理によって0又は1のいずれかの値を持つダミービットを生成し、生成したダミービットが0の値を持つ場合であって、ダミービットを含めた送信データを6ビットからなる複数のシンボルに分割し、分割した少なくともいずれかのシンボルの中央2ビットのいずれかに生成されたダミービットが配置される場合には、上記生成されたダミービットの値を1に変換する変調装置。
- 上記コーディング処理部は、上記送信データ生成部によって生成された送信データの所定位置に上記ダミービットをマッピングした結果、各シンボルが持つ所定のビット数のうち、いずれか1ビットの値が異なるシンボル同士を隣り合わせる規則に従って複数のシンボルを2次元に配置した信号配置の特定の位置へダミービットを含むシンボルを配置させる請求項1に記載された変調装置。
- 上記コーディング処理部は、上記送信データ生成部によって生成された送信データの所定位置に上記ダミービットをマッピングした結果、上記信号配置のうち、外側から順にダミービットを含むシンボルを配置させる請求項7に記載された変調装置。
- 送信データを変調する変調装置と変調装置が変調した送信データを受信し、復調する復調装置とを備える変復調システムであって、
送信データを生成する送信データ生成部と、
上記送信データ生成部が生成した送信データのビット数と上記送信データを送信する送信フレーム中のデータ領域のビット数とを比較し、送信データのビット数が送信フレーム中のデータ領域のビット数に満たないビット数分、ダミービットを所定位置にマッピングし、マッピング後の送信データを所定ビット数からなる複数のシンボルに分割した結果、ダミービットを少なくともいずれかのシンボルの特定のビット位置にマッピングさせることにより送信データをコーディングするコーディング処理部とを備えた変調装置と、
上記変調装置によってダミービットがマッピングされた送信データを受信する受信部と、
予め定められたダミービットのマッピング条件と上記送信データに挿入されたダミービットのビット数と上記送信データのビット数とから上記受信部が受信した送信データ中のダミービットの位置を算出し、算出したダミービットの位置に基づいて上記復調部が復調した送信データからダミービットを除去することにより送信データをデコーディングするデコーディング処理部とを備えた復調装置とを備え、
上記変調装置のコーディング処理部は、各々1の値を持つ複数のダミービットを送信データの所定位置にマッピングすることによって少なくともいずれかのシンボルの特定のビット位置に複数のダミービットをマッピングさせることを特徴とする変復調システム。 - 送信データを生成し、
上記生成した送信データのビット数と上記送信データを送信する送信フレーム中のデータ領域のビット数とを比較し、送信データのビット数が送信フレーム中のデータ領域のビット数に満たないビット数分、各々1の値を持つ複数のダミービットを送信データの所定位置にマッピングし、マッピング後の送信データを所定ビット数からなる複数のシンボルに分割した結果、複数のダミービットを少なくともいずれかのシンボルの特定のビット位置にマッピングさせることにより送信データをコーディングし、
上記コーディングした送信データを変調する変調方法。 - 送信データを生成する処理と、
上記生成した送信データのビット数と上記送信データを送信する送信フレーム中のデータ領域のビット数とを比較し、送信データのビット数が送信フレーム中のデータ領域のビット数に満たないビット数分、各々1の値を持つ複数のダミービットを送信データの所定位置にマッピングし、マッピング後の送信データを所定ビット数からなる複数のシンボルに分割した結果、複数のダミービットを少なくともいずれかのシンボルの特定のビット位置にマッピングさせることにより送信データをコーディングする処理と、
上記コーディングした送信データを変調する処理とをコンピュータに実行させる変調プログラム。 - 送信データを生成する処理と、
上記生成した送信データのビット数と上記送信データを送信する送信フレーム中のデータ領域のビット数とを比較し、送信データのビット数が送信フレーム中のデータ領域のビット数に満たないビット数分、各々1の値を持つ複数のダミービットを送信データの所定位置にマッピングし、マッピング後の送信データを所定ビット数からなる複数のシンボルに分割した結果、複数のダミービットを少なくともいずれかのシンボルの特定のビット位置にマッピングさせることにより送信データをコーディングする処理と、
上記コーディングした送信データを変調する処理とをコンピュータに実行させるための変調プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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