JP3822012B2 - 変性シランカップリング剤及びこれを用いた塗剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変性シランカップリング剤及びこれを用いた塗剤組成物に関し、詳しくは塗剤とシランカップリング剤の混合使用において、無機物への優れた接着促進性を有する変性シランカップリング剤及びこれを用いた塗剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
従来、シランカップリング剤が無機物への接着促進剤として有効であることは知られている。
【0003】
従来のシランカップリング剤を使用方法を見ると、ガラスなどの無機物面に、▲1▼シランカップリング剤の希釈液を塗布し、その後に塗料、インキ等の塗剤を塗布する方法や、▲2▼塗剤とシランカップリング剤の混合液を塗布する方法がある。
【0004】
▲1▼の方法では、シランカップリング剤の性能は有効に機能するが、▲2▼の塗剤とシランカップリング剤の混合液を塗布する方法では、十分な性能が得られないことが多い。
【0005】
▲2▼の混合液を塗布する方法で十分な性能が得られない原因としては、シランカップリング剤の有機機能基と塗剤中の有機化合物の官能基との結合が早く、有機化合物中に取り込まれることで、無機物の界面で機能するシランカップリング剤が少なくなることが考えられる。又はシランカップリング剤が塗剤中の有機化合物と相溶性が低く、取り込まれないことも原因となるのではないか考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、塗剤とシランカップリング剤の混合使用において、無機物への優れた接着促進性を有する変性シランカップリング剤及びこれを用いた塗剤組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、市販の特定シランカップリング剤を変性し、その有機機能基中に水酸基を導入することにより、有機化合物の官能基と適度な速さで結合し、且つ有機化合物と相溶性が良くなり、有機化合物中に取込まれやすくなることで、シランカップリング剤の性能が有効に機能することを見出し、本発明に至ったものであり、請求項1に記載の発明は、γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシランと 2 −アミノ− 2 −メチル− 1 −プロパノールとの反応生成物からなることを特徴とする変性シランカップリング剤である。
【0011】
記課題を解決する請求項に記載の発明は、塗剤と、γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシランと2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールとの反応生成物からなる変性シランカップリング剤と、を少なくとも含有することを特徴とする塗剤組成物である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
請求項1〜4に記載の発明は、変性シランカップリング剤に関するものであり、その態様は、▲1▼エポキシ基を有するシランカップリング剤とアミノアルコールの反応生成物からなる変性シランカップリング剤(以下、第1の変性シランカップリング剤という)、▲2▼エポキシ基を有するシランカップリング剤とアミノ基を有するシランカップリング剤の反応生成物からなる変性シランカップリング剤(以下、第2の変性シランカップリング剤という)、▲3▼エポキシ基を有するシランカップリング剤とアルキルアミンの反応生成物からなる変性シランカップリング剤(以下、第3の変性シランカップリング剤という)、▲4▼アミノ基を有するシランカップリング剤とエポキシ化合物の反応生成物からなる変性シランカップリング剤(以下、第4の変性シランカップリング剤という)がある。
【0017】
上記第1の変性シランカップリング剤を得るための原料となるエポキシ基を有するシランカップリング剤としては、γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ―グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β―(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0018】
またアミノアルコールとしては、ジエタノールアミン(DEA)、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)等が挙げられる。
【0019】
第1の変性シランカップリング剤は、エポキシ基を有するシランカップリング剤とアミノアルコールを溶剤中において、所定のモル比で混合して、反応させ、25℃で数十時間放置しておくことにより得ることができる。以下、第2〜第4の変性シランカップリング剤も原料をおのおの変えて同様に製造できる。
【0020】
(第1の変性シランカップリング剤の例示)
(1)γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシランとジエタノールアミンとの反応により、以下の化1の化合物が得られる。
【0021】
【化1】
Figure 0003822012
【0022】
(2)γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシランと2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールとの反応により、以下の化2の化合物が得られる。
【0023】
【化2】
Figure 0003822012
【0024】
次いで、本発明の第2の変性シランカップリング剤の原料となるエポキシ基を有するシランカップリング剤としては、上記第1の変性シランカップリング剤の製造に用いたγ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ―グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β―(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0025】
アミノ基を有するシランカップリング剤としては、3−アミノプロピルジメチルエトシキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトシキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルメトシキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトシキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0026】
(第2の変性シランカップリング剤の例示)
(1)γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシランとN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの反応により、以下の化3の化合物が得られる。
【0027】
【化3】
Figure 0003822012
【0028】
次いで、本発明の第3の変性シランカップリング剤の原料となるエポキシ基を有するシランカップリング剤としては、上記第1の変性シランカップリング剤と同様にγ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ―グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β―(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0029】
アルキルアミンとしては、ジエチルアミン、ジブチルアミン(DBA)、ジオクチルアミン、ヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。
【0030】
(第3の変性シランカップリング剤の例示)
(1)γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシランとジブチルアミンの反応により、以下の化4の化合物が得られる。
【0031】
【化4】
Figure 0003822012
【0032】
次いで、本発明の第4の変性シランカップリング剤の原料となるアミノ基を有するシランカップリング剤としては、前記と同様な3−アミノプロピルジメチルエトシキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトシキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルメトシキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトシキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0033】
エポキシ化合物としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル(EGDGE)、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンの重縮合物で末端エポキシ基を有する化合物、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル等が挙げられる。
【0034】
(第4の変性シランカップリング剤の例示)
(1)N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランとエチレングリコールジグリシジルエーテルの反応により、以下の化5の化合物が得られる。
【0035】
【化5】
Figure 0003822012
【0036】
次に、請求項5〜8に記載の発明は、塗剤と上記第1〜第4の変性シランカップリング剤を少なくとも混合してなる塗剤組成物に関するものである。
【0037】
本発明の塗剤組成物に用いる塗剤は、有機化合物を溶媒に溶解し、各種塗布材料を混合・分散したものである。
【0038】
ここで、有機化合物というのは、セルロース変性樹脂(ニトロセルロース、
セルロールアセチルブチレート(CAB)、セルロースアセチルプロピネート(CAP)等)、塩化ビニルとビニル化合物の共重合及び変性樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ロジン及び変性樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイソシアネート系化合物、キレート系化合物、カルボジイミド系化合物等の印刷インキ、塗料、接着剤等の塗剤に使用される樹脂及び又は架橋剤である。
【0039】
各種塗布材料としては、塗料、インキ、接着剤等に用いられる塗布材料であり、例えば、着色剤、光沢剤等が挙げられる。
【0040】
着色剤としては、一般に印刷インキ、塗料などで使用されている染料、無機顔料、有機顔料および体質顔料が使用できる。使用可能な染料としては、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、フタロシアニン染料、カルボニル染料、キノンイミン染料、メチン染料、キノリン染料、ニトロ染料などの各種染料を挙げることができる。また、使用可能な無機顔料としては、酸化チタン、ベンガラ、アンチモンレッド、カドミウムレッド、カドミウムイエロー、コバルトブルー、紺青、群青、カーボンブラック、黒鉛などを挙げることができ、有機顔料としては、溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料、縮合多環顔料等を挙げることができる。さらに使用可能な体質顔料としては、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、タルクなどを挙げることができる。
【0041】
本発明の変性シランカップリング剤を塗剤組成物として使用する場合の変性シランカップリング剤の含有量は、0.1〜5重量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜2重量%の範囲である。
【0042】
本発明の変性シランカップリング剤を有機化合物溶解溶液に混合した後、無機物に塗布を行うと、常態シランカップリング剤(従来品)よりも優れた接着性を与えることできる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、かかる実施例によって本発明が限定されるものではない。
【0044】
実施例1
γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(以下、「GlyMOS」という)とジエタノールアミン(DEA)を溶剤:イソプロピルアルコール(以下、「IPA」という))中において、モル比、1:1で混合して、25℃で48時間放置して下記構造式の反応生成物を得た(以下、GlyMOS−DEA 溶液という)。
【0045】
GlyMOS−DEA 溶液の組成
IPA 71.1重量部
GlyMOS 20.0重量部
DEA 8.9重量部
【0046】
反応生成物の構造式
【0047】
【化6】
Figure 0003822012
【0048】
上記の反応生成物をポリウレタン樹脂(商品名「セイカボンドU5204」:大日精化工業社製)に混合して無機物への接着性試験を行った。
【0049】
「セイカボンドU5204」はポリエステルポリオールをジイソシアネートで伸長し、末端イソシアネートプレポリマーを製造後、過剰のジアミンで更に伸長したウレタン・ウレア結合を有するウレタン樹脂であり、末端に―NH2、樹脂骨格中に―NH―を有する。
【0050】
(固形分:30%、溶剤系:メチルエチルケトン(MEK)/IPA=2/1)
「セイカボンドU5204」を固形分10%溶液に調整し、GlyMOS−DEA溶液を表1の処方で評価を行った。
【0051】
比較品として、GlyMOSとN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(以下、AminoMOSという)を選択した。
【0052】
また同時にポリイソシアネートを併用して評価を行った。
【0053】
使用したポリイソシアネートの構造(以下、TMP−HDIという)
【0054】
【化7】
Figure 0003822012
【0055】
【表1】
Figure 0003822012
【0056】
(評価方法)
上記各組成の溶液をガラス面に、約15g/m2(wet)を塗布し、60℃、1時間の乾燥後、更に40℃で24時間放置し、接着性を確認した。
【0057】
接着性の評価:粘着テープ(ニチバン社製セロテープ)を貼り付け、90度剥離を行い、以下の基準で評価した。
【0058】
評価基準
○:剥離が見られない
×:100%剥離を起こす
【0059】
ブランク:10%固形分に調整したウレタン樹脂溶液単体
湿状態:水に15分間浸漬、取り出し表面の水分を拭取り後、直ぐに評価を行なった。
【0060】
以上の評価結果を表2に示す。
【0061】
【表2】
Figure 0003822012
【0062】
表2より、本発明の反応生成物(組成−1、組成−4)はポリイソシアネート溶液を使用しない1液でも、またポリイソシアネート溶液を併用した2液でも、ガラス面に対する優れた接着性能を有することが確認された。
ポリイソシアネートを併用した場合に観られるAminoMOSの接着性の低下は混合溶液及び塗膜中で樹脂及びAminoMOS中の−R−NH2とイソシアネートの反応が速く、十分な性能が発揮されないことによるものである。
末端が−R−OHの反応生成物はイソシアネートとの反応が緩和であることから無機物面への優れた接着が得られた。
【0063】
実施例2
GlyMOS と2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(以下、AMPという)のモル比、1:1の反応生成物を実施例1の条件で得た(以下、GlyMOS−AMP溶液という)。
【0064】
IPA 72.5重量部
GlyMOS 20.0重量部
AMP 7.5重量部
【0065】
反応生成物の構造式
【0066】
【化8】
Figure 0003822012
【0067】
GlyMOS−AMP 溶液を接着剤(ポリエステルポリオール)に混合し、SiOX蒸着フィルムへの接着性試験を行った。
【0068】
ポリエステルポリオールは大日精化工業株式会社製「セイカボンドE287」を使用した。セイカボンドE287は、ジアルコール・ジカルボン酸より製造して末端に水酸基を有するもので、固形分60%、酢酸エチル40%である。
【0069】
その他の処方は表3に示すようにした。
【0070】
【表3】
Figure 0003822012
【0071】
上記のように調整した接着剤を、SiOX蒸着ポリエステルフィルムのSiOx蒸着面に、約10g/m2(wet)塗布し、60℃、1分間の乾燥後、60℃に加熱されたニップロール間を通して、処理PEフィルム(40ミクロン)との貼り合わせを行なった。その後40℃で48時間のエージングを行ない強度測定を行なった。
【0072】
(評価方法)
以下の方法で剥離強度を測定し、その結果を表4に示した。
剥離強度の測定
剥離方法:T型剥離
剥離速度:300mm/分
湿状態:水に一時間浸漬後、取り出し直ちに剥離試験を行った
【0073】
【表4】
Figure 0003822012
【0074】
表4より、GlyMOS−AMP は通常使用される比較品より優れた接着性、耐水性を得た。実施例品は湿状態でも強度の低下は見られないが、比較品、ブランクは強度の低下が見られた。
【0075】
実施例3
GlyMOSとAminoMOSのモル比、1:1の反応生成物を実施例1の条件で得た(以下、GlyMOS−AminoMOS溶液という)。
【0076】
実施例1と同様の評価試験を行った。
【0077】
IPA 80.0重量部
GlyMOS 10.3重量部
AminoMOS 9.7重量部
【0078】
反応生成物の構造式
【0079】
【化9】
Figure 0003822012
【0080】
実施処方は表5に示すように行った。
【0081】
【表5】
Figure 0003822012
【0082】
(評価方法)
接着性の評価
実施例1と同様に粘着テープ剥離試験を行い、以下のように評価した。
【0083】
○:剥離が見られない
×:100%剥離を起こす
ブランク:10%固形分に調整にウレタン樹脂溶液単体
湿状態:水に15分間浸漬、取り出し表面の水分を拭取り後、直ぐに評価を行なった。
【0084】
評価結果を表6に示す。
【0085】
【表6】
Figure 0003822012
【0086】
表6より、実施例1と同様にGlyMOS−AminoMOS溶液は、ポリイソシアネート溶液を使用しない1液でも、またポリイソシアネート溶液を併用した2液でも、ガラス面に対する優れた接着性能を有することが確認された。
【0087】
実施例4
GlyMOSとジブチルアミン(DBA)のモル比、1:1の反応生成物を実施例1の条件で得た(以下、GlyMOS−DBA溶液という)。
【0088】
IPA 69.1重量部
GlyMOS 20.0重量部
DBA 10.9重量部
【0089】
反応生成物の構造式
【0090】
【化10】
Figure 0003822012
【0091】
上記の反応生成物をエチレン−酢酸ビニル溶液(以下、EVA溶液という)に混合しSiOX蒸着ポリエステルフィルム12ミクロンのSiOx蒸着面に塗布して、ヒートシール接着剤としての評価を行った。
【0092】
EVA溶液:エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂:酢酸ビニル45%、メルトインデックス80g/10min(ASTM−D1238改)からなる市販品を使用した。
【0093】
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂 10.0重量部
トルエン 60.0重量部
MEK 30.0重量部
ステアリン酸アミド 0.2重量部
【0094】
実施処方は表7に示すように行った。
【0095】
【表7】
Figure 0003822012
【0096】
(評価方法)
調整したEVA溶液をSiOX蒸着ポリエステルフィルム12ミクロンのSiOx蒸着面に約15g/m2(wet)を塗布し、60℃、1分間の乾燥後、25℃で24時間放置し、塗布面・塗布面のヒートシール(120℃、0.3Mpa/cm2、1秒)を行い、剥離強度の測定を実施例3と同様に行った。
【0097】
剥離強度の測定
剥離方法:T型剥離
剥離速度:300mm/分
湿状態:水に一時間浸漬後、取出し直ちに剥離試験を行った
評価結果を表8に示す。
【0098】
【表8】
Figure 0003822012
【0099】
表8より、GlyMOS−DBA溶液は比較品より優れた強度を得ることがわかった。
【0100】
実施例5
AminoMOSとエチレングリコールジグリシジルエーテル(以下、EGDGEという) のモル比、2:1の反応生成物を実施例1の条件で得た(以下、AminoMOS−EGDGE溶液という)。
【0101】
IPA 72.2重量部
AminoMOS 20.0重量部
EGDGE 7.8重量部
【0102】
反応生成物の構造式
【0103】
【化11】
Figure 0003822012
【0104】
上記の反応生成物をポリアミド樹脂に混合してSiOX蒸着ポリエステルフィルム12ミクロンのSiOx蒸着面への接着性の評価を行った。
【0105】
ポリアミド樹脂:不飽和脂肪酸の二量体酸、または三量体酸とポリアミンを加熱溶融、縮合により製造された市販の印刷インキ用重合脂肪酸ポリアミド樹脂を使用した。
【0106】
融点:100〜110℃
酸価:10mgKOH/g以下
アミン価:10mgKOH/g以下
【0107】
実施処方は表9示すように行った。
【0108】
【表9】
Figure 0003822012
【0109】
(評価方法)
上記の調整した接着剤をSiOX蒸着ポリエステルフィルム12ミクロンのSiOX蒸着面に約10g/m2(wet)を塗布し、60℃、1分間の乾燥後、25℃で24時間放置し、接着性試験を行った。
【0110】
接着性の評価は、粘着テープ(ニチバン社製セロテープ)を貼り付け、90度剥離を行い、評価した。
【0111】
湿状態:水に15分間浸漬、取り出し表面の水分を拭取り後、直ぐに評価を行なった。
【0112】
評価結果を表10に示す。
【0113】
【表10】
Figure 0003822012
【0114】
表10より、AminoMOS−EGDGE溶液は比較品より優れた接着性が得られることがわかった。
【0115】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、塗剤とシランカップリング剤の混合使用において、無機物への優れた接着促進性を有する変性シランカップリング剤及びこれを用いた塗剤組成物を提供することができる。

Claims (2)

  1. γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシランと2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールとの反応生成物からなることを特徴とする変性シランカップリング剤。
  2. 塗剤と、γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシランと2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールとの反応生成物からなる変性シランカップリング剤と、を少なくとも含有することを特徴とする塗剤組成物。
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