JP3836624B2 - 把手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトル本体に取り付けられる把手に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガラスに比べて軽量で耐衝撃性の大きいポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル樹脂などのプラスチックからなるボトル本体に、それとは別体の把手を取り付けた把手付プラスチックボトルが実用化され、なかでもボトル本体の側面に形成した把手取付用凹部に、握り部と該握り部の上下両端から横方向に突出する取り付け腕を備えた把手を、前記取り付け腕の端部を把手取付用凹部内の壁に埋め込むようにして取り付けてなる把手付プラスチックボトルが市場に流通している。
【0003】
この把手付プラスチックボトルは、図4に一部切り欠いた側面図を示すように、ブロー成形用型の中に、あらかじめ別体の把手3をその取り付け腕32,33の端部をブロー成形用型内に突出するようセットしておき、そのブロー成形用型の中でボトル本体1をブロー成形すると同時に、ボトル壁20により取り付け腕32,33の端部を包み込むようにして一体化する方法で製造されている。そして、取り付け腕32,33の端部には外方に突出片320,330が形成され、この突出片320,330もボトル壁20に埋め込むようにして抜け止め作用を果たしている。
【0004】
そして、このようにして把手付プラスチックボトルを製造するための把手3は、ブロー成形用型に搬送されるときは例えば図2のように把手の側面同士が接触するように連続して搬送レール70などに多数並べられ、互いにぶつかり合い、押し合いながら搬送され、ブロー成形用型の手前で並んだ把手を先端から漸次スクリュが幅広になるスクリュ等により切り離しを行う必要があるが、この場合スクリュの先端の刃7が把手の握り部に当り、円滑に切り離しが行えないという問題があった。
【0005】
また射出成形機で成形した把手は、射出成形機のエジェクト機構がゲートの反対側(通常は可動型)に配備されているため、成形品である把手はゲートの反対側の可動型に安定して残るようにする必要があるが、把手が可動型から抜け易くエジェクトピンによる排出処理が行いにくいという問題があった。
【0006】
また軽量化のため内側板と外側板とを中央縦リブによって連結した横断面H形構造を有する把手の場合には、ブロー成形機により成形した把手付プラスチックボトルを排出する場合にも把手の内側板と外側板との間が凹んで奥まっているため、中央縦リブに突き当てるエジェクトピンのストロークを大きく取る必要があり、排出処理が行いにくいという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記問題点を解決した新規の把手を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的は以下の手段によって達成される。すなわち、本発明は握り部と、該握り部の上下部から横方向に突出する取り付け腕とを備えた把手において、前記握り部は内側板と外側板とを中央縦リブによって連結した横断面H形構造を有すると共に、前記握り部の中央部周辺の幅を前記握り部の上下の幅よりも小さく設定し、前記中央縦リブの片側面に射出成形用ゲート跡を有し、前記中央縦リブの反対側面に、前記中央縦リブと内側板と外側板とに亘って形成され、射出成形時のエジェクトピンの突き当て箇所とした補強リブを有していることを特徴とする把手を提案するものである。
【0009】
本発明は、握り部と、該握り部の上下部から横方向に突出する取り付け腕とを備えた把手において、前記握り部の中央部の幅を前記握り部の上下の幅よりも小さく設定したことを特徴とする把手であるので、把手を搬送する工程において、把手の上下部側面同士を付き当てるように整列したときに隣り合う把手の握り部の中央部に隙間が生じるから、これを一個一個に切り離して次工程に送り込む場合に、切り離し装置のスクリュ先端の刃が前記中央部の隙間に入り込んで確実に切り離しを行うことができる。
【0010】
また、内側板と外側板とを中央縦リブによって連結した横断面H形構造を有する把手において、前記中央縦リブの片側面に射出成形用ゲート跡を有し、反対側面には、前記中央縦リブと内側板と外側板とに亘って形成された補強リブを有していることを特徴とする把手であるから、中央縦リブの片側面は内側板と外側板との間に奥まった位置にあって射出成形用ゲート跡が目立ちにくいとともに、前記中央縦リブの、射出成形用ゲート跡とは反対側面に補強リブを有しているので、射出成形後の型抜きの際に、前記補強リブが抜き抵抗になりゲートの反対側型に安定的に残りエジェクトピンによる排出処理が行いやすい。
【0011】
この補強リブを、ゲートの反対側型のエジェクトピンに対応する位置に形成し、射出成形時やブロー成形と同時に本体と一体化する際のエジェクトピンの突き当て箇所とするので、エジェクトピンを、把手の内側板と外側板との間に奥まった位置に対応させる必要がないのでストロークが小さくて済み設置し易い。
【0012】
この補強リブを、射出成形用ゲート跡あるいはその周辺の反対側面に形成するので、透明な把手であっても、この補強リブの乱反射により射出成形時にゲート付近に生じやすい白化現象が目立ちにくいという効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を参照してさらに詳細に説明する。図1(a)は本発明に関連する把手の正面図、図1(b)は図1(a)の側面図、図1(c)は図1(b)の底面図、図2は搬送工程後の把手の切り離し工程の一例を示す側面図である。
【0014】
本例の把手は図1に示すように握り部31と、該握り部31の上下部から横方向に突出する取り付け腕32,33とを備えた把手3において、前記握り部31の中央部周辺の幅Dを前記握り部31の上下の幅D1,D2の幅よりも小さく設定したことを特徴とする把手である。
【0015】
上記のように握り部31の中央部周辺の幅Dを前記握り部31の上下の幅D1,D2の幅より小さく設定することにより把手3を搬送する工程において、把手3の上下部側面同士を付き当てるように整列したときに隣り合う把手3の中央部周辺に隙間が生じるから、これを1個1個に切り離して次工程に送り込む場合に、図2のような切り離し装置の先端の幅狭スクリュの刃7が前記中央部周辺の隙間に入り込んで確実に切り離しを行うことができるものである。本例の把手は、図1に示すように、握り部31の上下部から横方向に突出する取り付け腕32,33の先部に、上方向乃至幅方向などに突出した係止部4を形成してあり、ブロ−成形工程において、この係止部4をボトル壁で包み込むようにして一体化できるようにしてあるものが好ましいが、これに限られるものではない。
【0016】
図3(a)は本発明の把手の正面図、図3(b)は図3(a)の側面図、図3(c)は図3(b)の底面図である。
【0017】
本発明の把手は図3に示すように内側板51と外側板52と中央縦リブ53によって連結した横断面H形構造を有する把手3において、前記中央縦リブ53の片側面に射出成形用ゲート跡8を有し、反対側面には、前記中央縦リブ53と内側板51と外側板52とに亘って形成された補強リブ6を有していることを特徴とするものである。
【0018】
補強リブ6は中央縦リブ53の射出成形用ゲート跡8のある面とは反対側の中央縦リブ53の下方片面側であって、射出成形機やブロー成形機のエジェクトピンに対応する位置に設ける。
【0019】
本例の把手は、図3に示すように、握り部31と、該握り部31の上下部から横方向に突出する取り付け腕32,33とを備え、さらにこの取り付け腕32,33の先部に、上方向乃至幅方向などに突出した係止部4を形成してあり、ブロ−成形工程において、この係止部4をボトル壁で包み込むようにして一体化できるようにしてあるものが好ましいが、これに限られるものではない。
【0020】
また、把手3の握り部31を、内側板51と外側板52とを中央リブ53により連結した横断面H形構造とするとともに図3(b)に示すように内側板51及び外側板52の両側縁部のみに滑り止め用凹凸部9を設ければ、横断面H形構造自体の撓みやすさに加えて両側縁部付近のみに凹凸部9を形成して内側板51と外側板52などに微妙な柔らかさを生み出し、一方両側縁部付近を除く、中央部の大部分には滑らかに仕上げて全体の感触を損なうことなく凹凸部9による滑り止め効果を発揮するので好ましい。
【0021】
本発明においては横断面H形構造を構成する中央縦リブ53の片側面に射出成形用ゲ−ト跡8を有するので、中央縦リブ53の片面側は内側板51と外側板52との間の奥まった位置にあって射出成形用ゲート跡8が極めて目立ちにくいとともに、前記中央縦リブ53の射出成形用ゲート跡8とは反対側面に補強リブ6を有しているので、射出成形後の型抜きの際に、前記補強リブ6が抜き抵抗になりゲートの反対側型に成形した把手3が安定的に残りエジェクトピンによる排出処理が極めて行いやすいものである。
【0022】
この補強リブ6をゲートの反対側型のエジェクトピンに対応する位置にし、射出成形の際やブロー成形と同時にボトル本体1と一体化する際のエジェクトピンの突き当て箇所としてこの補強リブ6頂面を使用するので、エジェクトピンを把手の内側板51と外側板52との間の奥まった位置に対応させる必要がないのでエジェクトピンのストロ−クも短くて済み設置し易いものである。
【0023】
本発明において、図1,図3に示すように上下の取り付け腕32,33の先端面近く(先端面から4mm以下の位置)まで、内側板51と外側板52とを、中央縦リブ53によって連結した横断面である長さ方向に直角な断面をH形構造とすることが好ましい。
【0024】
これは、H形構造を取らずに充分な強度を得ようとすると、その分、厚さを大きく取る必要が生じ、厚さを大きく取ると、把手を射出成形するときの冷却過程における収縮により、特に係止部4の先端面に凹み(ヒケともいう)が生じやすく、H形構造とするとこのヒケが生じにくく目立たないからである。
【0025】
また、把手3を製造するためには、可動型と固定型とから構成され、両型が把手3の中央に対応する部分から分割できる射出成形型(図示せず)を用いるものが通常であるが、握り部31や下部取り付け腕33などが内側板51と外側板52とを、中央縦リブ53によって連結した横断面である長さ方向に直角な断面がH形構造であると射出成形型の分割方向および把手3の抜き方向に対して抵抗となるアンダーカット部が生じないので、両型を分割して把手3を取り出す工程が容易になるという利点もある。
【0026】
本発明のボトル本体は、プラスチック、例えばポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル樹脂を用いて、まず、射出成形により中間製品である管状素材(プリフォームという。)を形成し、ついで、該プリフォームを延伸温度、例えばポリエチレンテレフタレートの場合は90〜120℃まで加熱した状態でブロー成形型内にセットし、前記プリフォーム内に高圧空気などを吹き込んで2軸延伸ブロー成形して得られる。
【0027】
本発明において、把手はポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが使用できる。
【0028】
特に、把手の材質としてボトル本体と同様のポリエステル樹脂を採用すると、回収してリサイクルする際に、本体と一緒に処理することができ、また把手として再生樹脂を使用することができるので好ましい。
【0029】
本発明の把手をボトル本体に取り付けるためには、例えばブロ−成形用型の中に、予め別体の把手を、その取り付け腕の端部をブロ−成形用型内に突出するようにセットしておき、そのブロ−成形用型の中でボトル本体をブロ−成形すると同時に、膨張するボトル壁により前記取り付け腕の端部を包み込むように一体化する方法で製造するのが好ましいが、これに限られるものではない。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、握り部と、該握り部の上下部から横方向に突出する取り付け腕とを備えた把手において、前記握り部の中央部の幅を前記握り部の上下の幅よりも小さく設定したことを特徴とする把手であるので、把手を搬送する工程において、把手の上下部側面同士を付き当てるように整列したときに隣り合う把手の中央部に隙間が生じるから、これを一個一個に切り離して次工程に送り込む場合に、切り離し装置が前記中央部の隙間に入り込んで確実に切り離しを行うことができる。
【0031】
また、内側板と外側板とを中央縦リブによって連結した横断面H形構造を有する把手において、前記中央縦リブの片側面に射出成形用ゲート跡を有し、反対側面には、前記中央縦リブと内側板と外側板とに亘って形成された補強リブを有していることを特徴とする把手であるから、中央縦リブの片側面は内側板と外側板との間の奥まった位置にあって射出成形用ゲート跡が目立ちにくいとともに、前記中央縦リブの、射出成形用ゲート跡とは反対側面に補強リブを有しているので、射出成形後の型抜きの際に、前記補強リブが抜き抵抗になりゲートの反対側型に安定的に残りエジェクトピンによる排出処理が行いやすい。
【0032】
この補強リブを、ゲートの反対側型のエジェクトピンに対応する位置に形成し、射出成形の際や、ブロー成形と同時に本体と一体化する際のエジェクトピンの突き当て箇所とするので、エジェクトピンを、把手の内側板と外側板との間の奥まった位置に対応させる必要がないのでストロ−クが短くて済み設置し易い。
【0033】
この補強リブを、射出成形用ゲート跡あるいはその周辺の反対側面に形成するので、透明な把手であっても、補強リブの乱反射により、射出成形時にゲート付近に生じやすい白化現象が目立ちにくいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は本発明に関連する把手の一例を示す正面図、図1(b)は図1(a)の側面図、図1(c)は図1(b)の底面図である。
【図2】 把手の切り離し装置の一例を示す側面図である。
【図3】 図3(a)は本発明の把手の例を示す正面図、図3(b)は図3(a)の側面図、図3(c)は図3(b)の底面図である。
【図4】 従来の把手付プラスチックボトルの一部切り欠いた側面図である。
【符号の説明】
1 ボトル本体
3 把手
4 係止部
6 補強リブ
7 スクリュの刃
8 ゲート跡
9 凹凸部
31 握り部
32 上部取り付け腕
33 下部取り付け腕
51 内側板
52 外側板
53 中央縦リブ
Claims (1)
- 握り部と、該握り部の上下部から横方向に突出する取り付け腕とを備えた把手において、前記握り部は内側板と外側板とを中央縦リブによって連結した横断面H形構造を有すると共に、前記握り部の中央部周辺の幅を前記握り部の上下の幅よりも小さく設定し、前記中央縦リブの片側面に射出成形用ゲート跡を有し、前記中央縦リブの反対側面に、前記中央縦リブと内側板と外側板とに亘って形成され、射出成形時のエジェクトピンの突き当て箇所とした補強リブを有していることを特徴とする把手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09201599A JP3836624B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 把手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09201599A JP3836624B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 把手 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000281068A JP2000281068A (ja) | 2000-10-10 |
| JP3836624B2 true JP3836624B2 (ja) | 2006-10-25 |
Family
ID=14042706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09201599A Expired - Lifetime JP3836624B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 把手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3836624B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20250248510A1 (en) * | 2023-12-21 | 2025-08-07 | Polymer Solutions International, Inc. | Handle with improved structure |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP09201599A patent/JP3836624B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000281068A (ja) | 2000-10-10 |
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