JP3840623B2 - 隅部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は内、外装材として使用する乾式壁材の端部をカバーする隅部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の隅部構造としては、図17に示すような家屋において、図18〜図20(a)、(b)に示すように壁下地α(木造下地、鉄骨下地、防水シート等、あるいは既存壁下地、等よりなる)に固定具βにより既存隅部材Eが形成され、乾式壁材Dの木口端部を被覆していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、芯材として合成樹脂発泡体を使用した乾式壁材Dは経年変化により図21〜図24に示すように乾式壁材D自体が凸状に変形してしまうことが希にあった。このため、上記のような既存隅部材Eを使用した壁は、乾式壁材Dが凸状に変形することにより、既存隅部材Eの化粧面と乾式壁材Dの化粧面間に凸部a、凹部bが形成され、美感上問題が生じることもあった。その上、既存隅部材Eと乾式壁材D間の間隙cが凸部a、凹部bにより拡大し、雨水等が内部へと浸入してしまう欠点があった。さらに、乾式壁材Dを張り直す作業は非常に手間とコストがかかるものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような欠点を除去するため、固定面とカバー面と立ち上がり面とからなる既存隅部材の断面略コ字状の空間に乾式壁材の端部を挿入して固定されている構造において、乾式壁材が凸状に変形した部分の既存隅部材のカバー面を切り取り、露出した乾式壁材端部に係合部を形成した本体を固定具の打設により、上記凸状の修正を行いながら固定し、該本体の係合部に係止部を形成したカバー材を係止して一体化した隅部材により乾式壁材の端部を被覆した隅部構造とすることにより、上記欠点を排除した隅部構造を提供するものである。
【0005】
【実施例】
以下に図面を用いて本発明に係る隅部構造の一実施例について詳細に説明する。すなわち、図1は本発明に係る隅部構造を出隅に形成した状態を示す断面図、図2〜図4は本発明に係る隅部構造を出隅に形成した場合の施工順序を示す断面図、図5(a)、(b)は本発明に係る隅部構造に使用する隅部材Aを構成する本体Bとカバー材Cの一実施例を示す断面図、図6(a)、(b)(施工後の経時変化により凸条に変形した乾式壁材D)は乾式壁材Dを示す断面図、図7は乾式壁材Dの施工状態を示す断面図であり、Aは隅部材、Bは本体、Cはカバー材、Dは乾式壁材、Eは既存隅部材、αは壁下地、βは固定具である。
【0006】
隅部材Aは図1、図5(a)、(b)に示すように、本体Bとカバー材Cとの2部材よりなるものである。
【0007】
本体Bは略90度で交わる2片の水平面状の化粧片1と、化粧片1の両端を内方に屈曲した固定溝3と、固定溝3の両端を上方に突出した突出片4とから形成した固定部2と、固定溝3内に突出した係合片6よりなる係合部5とから形成したものである。
【0008】
その素材としては、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー板を含む)の一種をロール成形、押出成形、プレス成形、等によって各種形状に成形したものである。
【0009】
化粧片1は乾式壁材Dの木口端部を被覆して、乾式壁材Dの木口端部が外部に露出しないように形成したものである。
【0010】
固定部2は壁下地α上に固定具βにより隅部材Aを固定する部分である。
【0011】
固定溝3は固定具βの打設位置を明確にし、施工性を向上したものである。
【0012】
突出片4は隅部材Aの直線性を向上させ、乾式壁材Dとの納まりを向上するものであると共に、シーリング材を形成する埋設下地としても機能するものである。
【0013】
係合部5は後記するカバー材Cの係止部9を係合し、カバー材Cを本体Bと一体化させる部分である。
【0014】
また、7は段差であり、カバー材Cを本体Bと一体化したときに、化粧片1と化粧片8間に段差が形成されないようにしたものである。
【0015】
カバー材Cは水平面状の化粧片8と、化粧片8の両端近傍を下方に垂下した垂下片10と、垂下片10の先端を外方に突出した係止片11とからなる係止部9とから形成したものである。
【0016】
その素材としては、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー板を含む)の一種をロール成形、押出成形、プレス成形、等によって各種形状に成形したものである。
【0017】
化粧片8は本体Bを固定した固定具βの頭部が外部に露出しないように形成したものである。
【0018】
係止部9は前記した本体Bの係合部5に係止し、本体Bにカバー材Cを一体化させる部分である。
【0019】
勿論、隅部材A、乾式壁材D、既存隅部材E間には必要によりシーリング材を形成して防水性を強化するものである。
【0020】
シーリング材は、乾式壁材Dと隅部材A間から内部に雨水が浸入しないように形成するものである。その素材としては、例えば定型で弾性のあるシーリング材としては、例えば発泡ゴム、ポリ塩化ビニル系、クロロプレン系、クロロスルホン化ポリエチレン系、エチレンプロピレン系、アスファルト含浸ポリウレタン系、EPM、EPDM等の一般的に市販されているもの、あるいは硬化型のシーリング材としてはシリコーン系(反応硬化型、湿気硬化型)、変成シリコーン系(反応硬化型)、ポリサルファイド系(反応硬化型)、ポリウレタン系(反応硬化型、湿気硬化型)、SBR系(乾燥硬化型)、アクリル系(乾燥硬化型)等よりなるものであり、主に防水材、気密材等の機能として有用なものである。勿論、これらの成分中に無機材等の難燃材、あるいは耐火性、防火性を有する例えばポリリン酸アンモニウム、水酸化アルミニウム、フェノール樹脂粒、カーボンブラック、グラファイト(発泡、非発泡)等の難燃材を混入した耐火性のあるシーリング材を使用しても良いものである。
【0021】
乾式壁材Dの一例としては、図6(a)に示すように表面材12と裏面材13間に芯材14を形成し、両端に雄型連結部15と雌型連結部16を形成したものであり、図7に示すように、固定具βの打設と、雄型連結部15と雌型連結部16を嵌合することにより乾式壁材Dを連結するものである。
【0022】
表面材12、裏面材13は金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー板を含む)の一種をロール成形、押出成形、プレス成形、等によって各種形状に成形したもの、あるいは無機質材を押出成形、プレス成形、オートクレーブ養生成形、等して各種任意形状に形成したものである。
【0023】
芯材14は例えばポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム、等の合成樹脂発泡体からなるものであり、例えばレゾール型フェノールの原液と、硬化剤、発泡剤を混合し、表面材12、もしくは裏面材13の裏面側に吐出させ、加熱して反応・発泡・硬化させて形成したものである。また、芯材14中には各種難燃材として軽量骨材(パーライト粒、ガラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン、水酸化アルミニウム等)、繊維状物(グラスウール、ロックウール、カーボン繊維、グラファイト等)を混在させ、防火性を向上させることも出来る。
【0024】
さらに詳説すると、芯材14は主に断熱材、防火材、接着剤、補強材、緩衝材、吸音材、嵩上材、軽量化材、等として機能するものである。勿論、芯材14としてロックウール、グラスウール、セラミックウール等の無機材を使用しても良いものである。
【0025】
次に、本発明に係る隅部構造の施工方法について、図1〜図7を用いて簡単に説明する。そこで、乾式壁材Dが図2に示すように凸状に変形してしまった出隅部分を改修するとする。
【0026】
まず、図2に示すような固定面E1、カバー面E2、立ち上がり面E3、空間E4よりなる乾式壁材が凸状に変形した部分の既存隅部材Eのカバー面E2を図3に示すように、電動丸のこ、チップソー、ジグソー、グラインダー、サンダー、金ばさみ、等により切り取る。
【0027】
次に、図4に示すように固定部βにより乾式壁材Dの木口端部近傍を壁下地αに固定し、乾式壁材Dの出隅近傍の凸状を修正する。
【0028】
次に、図5(a)に示すような本体Bを図1に示すように固定具βにより壁下地αに打設する。
【0029】
最後に、図5(b)に示すようなカバー材Cの係止部9を本体Bの係合部5に係合し、施工を完了するものである。
【0030】
勿論、隅部材A形成後にシーリング材を隅部材Aと乾式壁材D間に形成しても良いものである。
【0031】
また、乾式壁材Dの木口端部近傍への固定具βの打設を削除し、隅部材Aを固定する固定具βの打設により凸状の修正を行っても良いものである。
【0032】
【その他の実施例】
以上説明したのは本発明に係る隅部構造の一実施例にすぎず、図8〜図16に示すように形成することが出来る。すなわち、図8(a)〜(h)は本体Bのその他の実施例を示すものである。
【0033】
図9(a)〜(k)はカバー材Cのその他の実施例を示す断面図である。
【0034】
図10は各部分に前記したシーリング材Fを形成した隅部構造である。
【0035】
図11〜図13は入隅に隅部構造を形成した場合の施工順序を示すものである。
【0036】
図14は入隅の各部分に前記したシーリング材Fを形成した隅部構造である。
【0037】
図15(a)はジョイナ、図15(b)は止縁に形成した隅部構造を示すものである。
【0038】
また、乾式壁材Dは図16(a)〜(g)に示すような金属系サイディング材を使用することが出来るものである。
【0039】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る隅部構造によれば、(1)出隅、入隅、ジョイナ、止縁、等の部分に形成出来る。(2)乾式壁材の凸状を簡単に修正出来る。(3)凸状が一番目立つ部分を簡単に修正出来る。(4)乾式壁材を剥がす必要が無い。(5)隅部材を2部材により形成したために、本体を固定した固定具の頭部が外部に露出せず、意匠性、防水性、固定具の錆防止に有効である。(6)防水性も良い。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る隅部構造を示す断面図である。
【図2】本発明に係る隅部構造の施工順序を示す断面図である。
【図3】本発明に係る隅部構造の施工順序を示す断面図である。
【図4】本発明に係る隅部構造の施工順序を示す断面図である。
【図5】本発明で使用する隅部材を構成する本体とカバー材を示す断面図である。
【図6】本発明で使用する乾式壁材を示す断面図である。
【図7】本発明で使用する乾式壁材の施工状態を示す断面図である。
【図8】本発明で使用する隅部材のその他の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明で使用する隅部材のその他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明に係る隅部構造のその他の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明に係る隅部構造のその他の実施例の施工順序を示す断面図である。
【図12】本発明に係る隅部構造のその他の実施例の施工順序を示す断面図である。
【図13】本発明に係る隅部構造のその他の実施例の施工順序を示す断面図である。
【図14】本発明に係る隅部構造のその他の実施例を示す断面図である。
【図15】本発明に係る隅部構造のその他の実施例を示す断面図である。
【図16】本発明で使用する乾式壁材のその他の実施例を示す断面図である。
【図17】従来例を示す説明図である。
【図18】従来例を示す説明図である。
【図19】従来例を示す説明図である。
【図20】従来例を示す説明図である。
【図21】従来例を示す説明図である。
【図22】従来例を示す説明図である。
【図23】従来例を示す説明図である。
【図24】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
A 隅部材
B 本体
C カバー材
D 乾式壁材
E 既存隅部材
E1 固定面
E2 カバー面
E3 立ち上がり面
E4 空間
F シーリング材
a 凸部
b 凹部
c 間隙
α 壁下地
β 固定具
1 化粧片
2 固定部
3 固定溝
4 突出片
5 係合部
6 係合片
7 段差
8 化粧片
9 係止部
10 垂下片
11 係止片
12 表面材
13 裏面材
14 芯材
15 雄型連結部
16 雌型連結部

Claims (1)

  1. 固定面とカバー面と立ち上がり面とからなる既存隅部材の断面略コ字状の空間に乾式壁材の端部を挿入して固定されている構造において、乾式壁材が凸状に変形した部分の既存隅部材のカバー面を切り取り、露出した乾式壁材端部に係合部を形成した本体を固定具の打設により、上記凸状の修正を行いながら固定し、該本体の係合部に係止部を形成したカバー材を係止して一体化した隅部材により乾式壁材の端部を被覆したことを特徴とする隅部構造。
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