JP3845802B2 - 燃料噴射装置への燃料供給機構 - Google Patents

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本発明は燃料噴射装置への燃料供給方法および燃料供給機構に関する。さらに詳しくは、低NOxを実現できるガスタービンの燃料噴射装置への燃料供給方法および燃料供給機構に関する。
近年、航空用および産業用燃焼器におけるNOxの規制が厳しくなってきているため、燃焼器に用いられる燃料噴射ノズルの低NOx化が要求されるようになってきている。この燃料噴射ノズルの低NOx化実現のためには、平均火炎温度を下げしかも火炎温度を均一にする必要がある。このように平均火炎温度を低下させしかも火炎温度を均一にするためには、燃料を大量の空気と混合する必要がある。
しかしながら、図4に示すような、従来の単一の燃料経路101を有する燃料噴射ノズルNを用いて燃料を噴出させ、その噴出された燃料を大量の空気と混合して燃焼させ低NOx化を図ることは、高出力時における燃焼器の燃焼には問題を生じないが、低中出力時には燃焼の不安定を生じる。
このような低中出力時における燃焼の不安定を回避する一手段として、図5に示すように、従来の燃料噴射ノズルNを改造して燃焼用空気を旋回させる旋回羽根201を同心円状に複数個設けるとともに、燃料噴射部202を同心円状に複数個設け、エンジンの負荷に応じて作動させる燃料噴射部202を調整し、燃料と混合する空気量を調整することが可能な燃料噴射装置A‘が提案されている。いわゆる、ステージング燃焼をなすことが可能な燃料噴射装置A‘提案されている。
しかしながら、前記提案に係る燃料噴射装置A‘においては、図5に示すように、各燃料噴射部202に対する燃料供給は、ガスタービンのケーシングを貫通・延伸させた各燃料供給パイプ203によりなすようにしているため、燃焼用空気の流れに乱れを生じさせ各燃料噴射部202への適正な燃焼用空気の供給を妨げているという問題がある。また、燃料噴射部202と燃料供給パイプ203との熱膨張差によって、両者の溶接による接続部に亀裂などの損傷が生ずるおそれもある。さらに、燃料供給パイプ203が邪魔となり円滑なガスタービンの組立を阻害しているという問題もある。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、ガスタービンの組立が円滑になし得、しかも適正な燃焼用空気の供給がなし得る燃料噴射装置への燃料供給方法および燃料供給機構を提供することを目的としている。
本発明の燃料噴射装置への燃料供給機構は、複数の燃料噴射部材と、前記複数の燃料噴射部材間に配設され噴射された燃料を燃焼用空気により微粒化する微粒化機構と、外周に配設された混合ダクトとを有する燃料噴射部と、
前記燃料噴射部を保持するとともに前記各燃料噴射部材に燃料を供給する保持供給部と、
前記複数の燃料噴射部材と前記保持供給部とを連絡する燃料供給連絡部
とを備え、
前記保持供給部の基端は、ケーシングの取付部に着脱自在に装着され、その先端は、前記燃料噴射部の混合ダトに接合され、その前記燃料供給連絡部との接合面は、中空円筒体とされた接続ピースを水密に突出させて有し、該接続ピースの突出部は前記燃料供給連絡部と水密に接合され、
前記燃料供給連絡部は、中心部に位置しその先端に燃料噴射部が形成された円柱状部材と、該円柱状部材の外周において同心円状に配設されその先端に燃料噴射部材が形成されたリング状部材と、該リング状部材と前記接続ピースとを接続している連絡部材と、前記円柱状部材と前記リング状部材とを一体化している一体化部材と、前記リング状部材に接続されている前記混合ダクトを保持する保持部材とを含み、かつ、前記円柱状部材、円柱状部材、連絡部材、一体化部材および保持部材の全てが一体化形成され、
前記保持供給部に形成された燃料供給路と、前記連絡部材に形成された燃料供給路とが、前記接続ピースを介して連通されてなる
ことを特徴とする。
しかして、本発明の燃料噴射装置への燃料供給機構は、燃料噴射装置に備えられる。
本発明によれば、ガスタービンの組立が円滑になし得、しかも燃料噴射部へ適正な燃焼用空気の供給がなし得るという優れた効果が得られる。また、独立した燃料供給管が存在しないので、燃料供給管を設けることによるトラブルが解消されるという優れた効果も得られる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る燃料供給方法を適用してなる燃料供給機構を有するガスタービンの燃料噴射装置(以下、単に燃料噴射装置という)を図1および図2に示す。
燃料噴射装置Aは、図1および図2に示すように、燃料を空気と混合して噴射する燃料噴射部10と、燃料噴射部10を保持するとともに燃料噴射部10に燃料を供給する保持供給部20と、燃料噴射部10と保持供給部20とに接合されて燃料噴射部10に保持供給部20からの燃料を供給する燃料供給連絡部30と、を主要構成要素として備えてなるものとされる。ここで、燃料供給機構は、保持供給部20と燃料供給連絡部30とに内蔵され燃料供給路により構成される。
燃料噴射部10は、図1および図2に示すように、中心に配設された第1燃料噴射部材40と、その外周に配設され第2燃料噴射部材50と、第1および第2燃料噴射部材40,50の間および外周に配設された噴射された燃料を微粒化する微粒化機構60と、その外周に配設された混合ダクト80とを備えてなるものとされる。
第1燃料噴射部材40は、図1に示すように、先端部41が円柱状体とされる。また、その円柱状体には基端(燃料供給連絡部30と一体化される端)中央から中央部中央に向けた燃料供給路42と、燃料供給路42の終端に連通形成され、終端より所要数の燃料噴射孔44へと燃料を供給するようになっている。ここで、第1燃料噴射部材40は燃料供給連絡部30に一体化させて形成されている。
第2燃料噴射部材50の基端部51には基端から先端に向けた燃料溜り53が所定深さで環状に設けられている。この燃料溜り53から所要数の燃料噴射孔54が貫通形成され、燃料噴射孔54に燃料が供給されるようになっている。また、第2燃料噴射部材50は、燃料供給連絡部30に一体化させて形成されている。
保持供給部20は、図1および図2に示すように、ケーシングの取り付け部に装着されるフランジ部21と、フランジ部21の下面21aから延伸されて燃料噴射部10、より具体的には混合ダクト80と接合される首部22とを備えてなるものとされる。この保持供給部20内部には、フランジ部上端面21bから首部前縁22aに貫通している燃料供給路23,24が形成されている。燃料供給路23は、燃料供給連絡部30内部に設けられた燃料供給路31を介して第1燃料噴射部材40の燃料供給路42に連通され、燃料供給路24は同様に燃料供給連絡部30内部に設けられた燃料供給路32を介して第2燃料噴射部材50の燃料溜り53に連通されている。
保持供給部20の燃料供給路23,24と燃料供給連絡部30の燃料供給路31,32との接続は、図3に示すようにしてなされる。すなわち、図3に示すように、燃料供給路23,24の燃料供給連絡部30との接合端面26に開口している開口部27に中空円筒体とされた接続ピース25,25を所定長さ突出させて水密に植設し、その突出部25aを燃料供給連絡部30の保持供給部20との接合端面33に開口している開口部34に挿通・接合することによりなされる。これにより、保持供給部20の燃料供給路23,24と燃料供給連絡部30の燃料供給路31,32との連通がさなれる。
この突出部25aと開口部34との接合は、より具体的には、突出部25aに接合材料溜り25bを環状に複数条設け、これに接合材料25c、例えば蝋付け材料を充填した状態で開口部34に挿通した後に、保持供給部20と燃料供給連絡部30とを炉内で加熱させて接合材料25cを溶融させ、ついで溶融した接合材料25cを冷却・固化させて突出部25a外面と開口部34内面とを同接合材料25cにより水密に接合することによりなされる。
燃料供給連絡部30は、中心部に位置しその先端に第1燃料噴射部材40が形成されている円柱状部材30aと、円柱状部材30aの外周において同心円上に配設されその先端に第2燃料噴射部材50が形成されているリング状部材30bと、リング状部材30bと保持供給部20とを接続している板状の連絡部材30cと、円柱状部材30aとリング状部材30bとを一体化している板状の一体化部材30dと、リング状部材30bに接続されて混合ダクト80を保持する板状の混合ダクト保持部材30eとを含むものとされ、それら全てが溶接接合されることなく機械加工により一体化成形されている。そして、この円柱状部材30aとリング状部材30bとの間に微粒化機構60への燃焼用空気の流路が形成され、またリング状部材30bの外周にも微粒化機構60への燃焼用空気の流路が形成される。
燃料供給路31は、リング状部材30bを通過してさらに一体化部材30dに延伸させられ第1燃料噴射部材40に形成された燃料供給路42に連通させられている。一方、燃料供給路32は、リング状部材30bに延伸させられ第2燃料噴射部材50に形成されている燃料溜り53に連通させられている。ここで、燃料供給路31,32は、燃焼用空気の流れ方向に重なるように、例えば縦列状や上下方向に配置されて、連絡部材30cの流れ方向に直交方向の幅が無用に増大するのが回避され、またそれにより流動抵抗の無用の増大も回避されている。
連絡部材30cは逆L字状部材とされ、その水平部先端が保持供給部20に当接されるとともに混合ダクト80の基端部81に対応する内側には同基端部81が嵌め込まれて固定される段部30fが形成され、連絡部材30cの内部には保持供給部20からの燃料供給路23,24と連通される燃料供給路31,32が形成されている。この燃料供給路31,32の保持供給部20側開口部34には、前述した突出部25aが嵌合されている。
混合ダクト保持部材30eは水平部が薄くされた変形L字状部材とされ、その水平部先端の内側には混合ダクト80の基端部81が嵌め込まれて固定される段部30hが形成されている。
燃料供給連絡部30は燃料により冷却されるため、混合ダクト80の直径との熱膨張差から相対的に縮もうとするが、燃料供給連絡部30の段部30fおよび30hと、混合ダクト80の基部81との嵌合により固定されているため、両者の熱膨張差は発生しない。このため、燃料供給連絡部30と保持供給部20との接合部にかかるせん断応力は嵌合部分から短い距離のみに生じる熱膨張差を設計上考慮すればよいため、接続ピース25にかかるせん断力を軽減でき、接続ピース25の破損などによる燃料もれの可能性は軽減され、燃料の水密が確実に確保される。
なお、ここでいう上部および下部は図示例における場合の便宜上の名称であって、実際にガスタービンの燃焼器に装着された場合における上部および下部を必ずしも意味するものではない。
このように、本発明の燃料供給機構においては、燃料供給路23,24が保持供給部20に内蔵させられ、かつ燃料供給路31,32が燃料供給連絡部30に内蔵されているので、つまり保持供給部20および燃料供給連絡部30に第1および第2燃料噴射部材40,50に連通する燃料供給路23,24,31,32を内蔵させているので、燃料供給管を別途に配設する必要がなく、構成の簡素化が図られる。また、独立した燃料供給管が存在しないので、燃料供給管を設けることによるトラブルが解消される。例えば、組付け時における燃料供給管の打損に対する予防措置を講ずる必要がなくなり、組付け作業の効率化が図られる。また、燃料供給管と支持部との温度差による熱膨張差に起因するトラブルも解消される。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明かかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態では燃料噴射部材は第1および第2燃料噴射部材40,50の2個とされているが、第2燃料噴射部材50の外周に第3燃料噴射部材、あるいはそれ以上の部材を設けるようにしてもよい。
また、実施形態における位置は説明の便宜上の位置であって、実際の位置を表すものではない。例えば、実施形態の燃料噴射装置Aが環状燃焼器に装着される場合、燃料噴射装置Aが環状燃焼器の下部に位置するときには、前記図示説明における上部は下部を意味し、下部が上部を意味することになる。
本発明はガスタービンの燃焼器に適用できる。
本発明の一実施形態に係る燃料供給方法が適用された燃料供給機構を有する燃料噴射装置の長手方向断面図である。 同正面図である。 図1のB部詳細である。 従来の燃料噴射ノズルの長手方向断面図である。 従来の燃料噴射装置の長手方向断面図である。
符号の説明
A 燃料噴射装置
10 燃料噴射部
20 保持供給部
21 フランジ部
22 首部
23,24 燃料供給路
25 接続ピース
25b 接合材料溜り
25c 接合材料
30 燃料供給連絡部
30a 円柱状部材
30b リング状部材
30c 連絡部材
30d 一体化部材
31,32 燃料供給路
40 第1燃料噴射部材
50 第2燃料噴射部材
60 微粒化機構
80 混合ダクト

Claims (2)

  1. 複数の燃料噴射部材と、前記複数の燃料噴射部材間に配設され噴射された燃料を燃焼用空気により微粒化する微粒化機構と、外周に配設された混合ダクトとを有する燃料噴射部と、
    前記燃料噴射部を保持するとともに前記各燃料噴射部材に燃料を供給する保持供給部と、
    前記複数の燃料噴射部材と前記保持供給部とを連絡する燃料供給連絡部
    とを備え、
    前記保持供給部の基端は、ケーシングの取付部に着脱自在に装着され、その先端は、前記燃料噴射部の混合ダトに接合され、その前記燃料供給連絡部との接合面は、中空円筒体とされた接続ピースを水密に突出させて有し、該接続ピースの突出部は前記燃料供給連絡部と水密に接合され、
    前記燃料供給連絡部は、中心部に位置しその先端に燃料噴射部が形成された円柱状部材と、該円柱状部材の外周において同心円状に配設されその先端に燃料噴射部材が形成されたリング状部材と、該リング状部材と前記接続ピースとを接続している連絡部材と、前記円柱状部材と前記リング状部材とを一体化している一体化部材と、前記リング状部材に接続されている前記混合ダクトを保持する保持部材とを含み、かつ、前記円柱状部材、円柱状部材、連絡部材、一体化部材および保持部材の全てが一体化形成され、
    前記保持供給部に形成された燃料供給路と、前記連絡部材に形成された燃料供給路とが、前記接続ピースを介して連通されてなる
    ことを特徴とする燃料噴射装置への燃料供給機構。
  2. 請求項1記載の燃料噴射装置への燃料供給機構を備えてなることを特徴とする燃料噴射装置。
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