JP3850980B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱箱体の側部に機械室を構成した冷却貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に先行する従来技術として、例えば実開昭56−34279号公報(F25D19/00)には、庫体の外側面に、チャンネル形に屈曲されてチャンネル室を形成するワイヤーコンデンサが取付けられ、そのチャンネル室は、その室と庫体側に設けられた凹部とにかけてコンプレッサを配置するのに必要最小限の幅に形成されている冷凍サイクル装置が開示されている。
【0003】
係る冷凍サイクル装置の従来例として図5乃至図7に冷却貯蔵庫を示す。各図において、101は一室の貯蔵室を備える冷蔵庫、若しくは、冷凍庫等の冷却貯蔵庫で、前面に開口した断熱箱体2の内部に前記貯蔵室を画成するものである。更に、断熱箱体2の側部には、前記貯蔵室を冷却する図示しない冷却器と共に冷凍サイクルを構成する圧縮機5、ワイヤー型凝縮器6、冷却用送風機107などを備える機械室8が形成されている。尚、9はその上面を作業台として使用するためのトップテーブルで、10は冷却貯蔵庫本体1を支持する台脚である。
【0004】
また、機械室8の前面には前面パネル113が設けられており、この前面パネル113の下部には吸込口111が、上部には排気口114が形成され、内側には前記圧縮機5などを制御する制御装置などの電装品を収納した電装箱12が対応している。
【0005】
前記機械室8の圧縮機5、冷却用送風機107はユニットベース115上に設置され、螺子等の固定部材にて固定されており、ワイヤー型凝縮器6は下部をユニットベース115の側面フランジに螺子止めされ、上部を前記断熱箱体2の機械室8側の側面に螺子止めされている。
【0006】
このユニットベース115には図7に示される如く圧縮機5の下方に対応して円形の孔から成る透孔121が複数形成されており、更に、前記台脚10を係合するための係合孔122が形成されている。台脚10はこの係合孔122に一端が係合され、他端が断熱箱体2に螺着されることにより取り付けられる。尚、123・・・は圧縮機5を取り付けるためのネジ孔である。
【0007】
また、前記ワイヤー型凝縮器6は、機械室8の後面を形成する後面部6Aと、この後面部6Aの端部から前方に折曲し、断熱箱体2の側面と略平行に形成した側面部6Bと、この側面部6Bの前端から断熱箱体2方向に折曲して形成した前面部6Cなどから成るもので、断熱箱体2に対して略コ字状の開口側が向くように取り付けられる。従って、ワイヤー型凝縮器6と断熱箱体2との間隙を極力少なくすることができる。
【0008】
更に、前記断熱箱体2の機械室8側における後下部には凹部16が形成されており、この凹部16に前記圧縮機5の一部(後から見て約左半分)が収納されるかたちとなる。このため、機械室8の横方向の寸法を縮小することができる。また、圧縮機5はゴム等の弾力性部材5Aを介して前記ユニットベース115に螺着されており、前述した如く前記凹部16にその一部を収納し、更に前記ワイヤー型凝縮器6にて囲まれている。
【0009】
尚、断熱箱体2の凹部16上の貯蔵室には、前述した図示しない冷却器等、貯蔵室を冷却するための冷却部が設けられている。
【0010】
前記冷却用送風機107は、前記ワイヤー型凝縮器6の前面部6Cの近傍であって、且つワイヤー型凝縮器6の外側のユニットベース115上に載置固定されている。これは、前記ユニットベース115の前部に設けたフランジ115Aの上端部を斜め方向に折曲している固定部115Bに螺着しているもので、この斜め方向に折曲することにより、冷却用送風機107が斜め上方を向いて、後斜め上方への送風が可能となる。更に、この冷却用送風機107の上方には、前記電装箱12が前記断熱箱体2に螺子等の固定部材で固定されている。
【0011】
尚、17は前記トップテーブル9の前端部を受け、補強する補強板であり、この補強板17は断面略L字型となっている。
【0012】
また、前記電装箱12は前記ワイヤー型凝縮器6の前面部6Cの近傍に設けられており、極力前面部6Cとの間隙を少なくしている。更に、電装箱12はその前面にコントロールパネルが形成されており、このコントロールパネルが前記前面パネル113から前方に露出している。
【0013】
前記圧縮機5の吐出側は配管26を介して前記ワイヤー型凝縮器6の入口に接続され、ワイヤー型凝縮器6の出口配管27はキャピラリチューブ28に接続されている。そして、このキャピラリチューブ28が断熱箱体2内に入り、前記冷却器に接続されると共に、冷却器を出た配管29は圧縮機5の吸込側に接続されている。
【0014】
そして、圧縮機5が運転されると高温高圧のガス冷媒は配管26からワイヤー型凝縮器6に入り、そこで凝縮された後、出口配管27からキャピラリチューブ28に至ってそこで減圧され、冷却器に流入して蒸発する。このときの吸熱作用により貯蔵室内を冷却すると共に、冷却器から出た冷媒は前記配管29から圧縮機5に帰還する循環を繰り返す。
【0015】
前記冷却用送風機107は運転されて前方の前面パネル113の吸込孔111から外気を吸引し、後上方に向けて吐出する。この冷却用送風機107から吐出された空気によって後方の圧縮機5やワイヤー型凝縮器6は空冷されると共に、前記透孔121・・などから流入した冷却貯蔵庫101下方の外気も圧縮機5を空冷する。そして、機械室58内を流れるこれら空気は、前面パネル113上部の排気口114から外部に排出されるものであった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来では機械室8内の強制空冷構造を採り、冷却貯蔵庫101の後面及び右面(ワイヤー型凝縮器6側の面)が壁などに押し当てられた場合にも、機械室8内に通風できるように成すと共に、できるだけ機械室8の横方向の寸法を縮小するようにしていたが、冷却用送風機107の後方にはワイヤー型凝縮器6の前面部6Cや各配管が存在するため、冷却用送風機107から吐出された空気の循環路が確定せず、熱源となる圧縮機5から熱を奪い難い状況となっていた。
【0017】
特に、圧縮機5の一部が凹部16内に収納されているため、この凹部16内に熱がこもり易い。このような状況から圧縮機5の温度が上昇して冷却器における冷却能力が低下すると共に、機械室8内の温度上昇により断熱箱体2から貯蔵室内に入る熱侵入量が増大し、総じて貯蔵室内の冷却能力が低下してしまう問題が生じていた。
【0018】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、断熱箱体の側部に形成した機械室内の通風による圧縮機の空冷性能を改善した冷却貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷却貯蔵庫は、内部に貯蔵室を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体と、この断熱箱体の側部に設けられ、凝縮器及び圧縮機が設置された機械室とを備えるものであって、断熱箱体の機械室側における後下部に形成され、圧縮機の一部が収納される凹部と、機械室内に設けられ、当該機械室内に外気を通風するための送風機とを備えており、この送風機は、凹部上側の断熱箱体に設置されて圧縮機の上方に対応すると共に、下方から空気を吸引し、上方に吐出することにより、機械室内に略垂直方向の空気流を形成するものである。
【0020】
本発明によれば、内部に貯蔵室を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体と、この断熱箱体の側部に設けられ、凝縮器及び圧縮機が設置された機械室とを備える冷却貯蔵庫において、断熱箱体の機械室側における後下部に形成され、圧縮機の一部が収納される凹部と、機械室内に設けられて当該機械室内に外気を通風するための送風機とを設け、この送風機を、凹部上側の断熱箱体に設置して圧縮機の上方に対応させたので、熱の発生源となる圧縮機から直接的に熱を奪うことが可能となる。特に、熱のこもり易い断熱箱体の凹部から効率的に熱を奪うことが可能となるので、総じて圧縮機及び機械室内の温度上昇を抑制し、冷却能力の向上を図ることができるようになるものである。
【0021】
また、送風機は下方から空気を吸引し、上方に吐出することにより、機械室内に略垂直方向の空気流を形成するようにしたので、凹部を含む圧縮機周囲の空気を、自然対流と同じ向きに吸引し、強制的に移動させることが可能となる。これにより、一層効率的に圧縮機及び機械室内の空冷を行うことができるようになるものである。特に、この場合送風機は凹部の上側に設置されているので、凹部の上縁より下にある場合に比して、送風機から吐出された空気が凹部の上縁に当たって乱される不都合が生じない。これによっても、凹部から上方への空気の流れを円滑化して空冷効果を向上させることができる。
【0022】
請求項2の発明の冷却貯蔵庫は、上記において送風機を断熱箱体に取り付けるためのファンケーシングを備え、このファンケーシングは送風機にて形成される空気流を略垂直方向に指向させるものである。
【0023】
請求項2の発明によれば、上記に加えて送風機を断熱箱体に取り付けるためのファンケーシングを設け、このファンケーシングにより送風機にて形成される空気流が略垂直方向に指向されるように構成したので、圧縮機や機械室内の熱を奪う空気の循環路が垂直方向に確定され、より一層効率的な空冷を行うことが可能となる。特に、送風機のファンケーシングが風向板の役目を兼用するので、部品点数の削減とコストの低減も図ることができるようになるものである。
【0024】
請求項3の発明の冷却貯蔵庫は、上記各発明において機械室の上部に構成された排気口と、この排気口に対応して設けられ、機械室内の空気を吸引して排気口から排出する排気用送風機とを備えているものである。
【0025】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて機械室の上部に構成された排気口に対応して排気用送風機を設け、この排気用送風機によって機械室内の空気を吸引して排気口から排出するようにしたので、圧縮機上方の送風機よって下方から上方に吹き出された空気を、排気用送風機によって強制的に排気口から外部に排出できるようになる。これによって、機械室内上部に熱がこもるなどの不都合を回避し、圧縮機及び機械室内の冷却性能をより向上させることができるようになるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明を具備する冷却貯蔵庫1の斜視図、図2は冷却貯蔵庫1の機械室8部分の縦断側面図、図3は冷却貯蔵庫1のユニットベース15の斜視図、図4は冷却貯蔵庫1のファンケーシング31の斜視図である。尚、各図において図5乃至図7と同一符号は同一のものとする。
【0027】
各図において、1は一室の貯蔵室4を備える冷蔵庫、若しくは、冷凍庫等の冷却貯蔵庫で、前面に開口した断熱箱体2の内部に前記貯蔵室4を画成するものである。この貯蔵室4の前面開口は断熱扉3によって開閉自在に閉塞されている。更に、断熱箱体2の側部には、貯蔵室4を冷却する図示しない冷却器と共に冷凍サイクルを構成する圧縮機5、ワイヤー型凝縮器6、冷却用送風機(送風機)7などを備える機械室8が形成されている。
【0028】
尚、9はその上面を作業台として使用するためのトップテーブルで、10は冷却貯蔵庫本体1を支持する台脚である。
【0029】
また、機械室8の前面には断熱扉3と並んで前面パネル13が設けられており、この前面パネル13の下部には吸込口11が、上部には排気口14が形成され、内側には前記圧縮機5などを制御する制御装置などの電装品を収納した電装箱12が対応している。
【0030】
前記機械室8の圧縮機5はユニットベース15上に設置され、螺子等の固定部材にて固定されており、ワイヤー型凝縮器6は下部をユニットベース15の側面フランジに螺子止めされ、上部を前記断熱箱体2の機械室8側の側面に螺子止めされている。
【0031】
このユニットベース15には図3に示される如く圧縮機5の下方に対応して開口面積の大成る円形の孔から構成された透孔21が複数形成されており、更に、前記台脚10を係合するための係合孔22が形成されている。台脚10はこの係合孔22に一端が係合され、他端が断熱箱体2に螺着されることにより取り付けられる。尚、23・・・は圧縮機5を取り付けるためのネジ孔である。
【0032】
また、前記ワイヤー型凝縮器6は、機械室8の後面を形成する後面部6Aと、この後面部6Aの端部から前方に折曲し、断熱箱体2の側面と略平行に形成した側面部6Bと、この側面部6Bの前端から断熱箱体2方向に折曲して形成した前面部6Cと、この前面部6Cの断熱箱体2側の側端から後方に折曲して形成した側折部6Dとから成るもので、断熱箱体2に対して略コ字状の開口側が向くように取り付けられる。従って、ワイヤー型凝縮器6と断熱箱体2との間隙を極力少なくすることができる。
【0033】
更に、前記断熱箱体2の機械室8側における後下部には凹部16が形成されており、この凹部16に前記圧縮機5の一部(後から見て約左半分)が収納されるかたちとなる。このため、機械室8の横方向の寸法を縮小することができる。また、圧縮機5はゴム等の弾力性部材5Aを介して前記ユニットベース15に螺着されており、前述した如く前記凹部16にその一部を収納し、更に前記ワイヤー型凝縮器6にて囲まれている。
【0034】
尚、断熱箱体2の凹部16上の貯蔵室には、前述した図示しない冷却器等、貯蔵室を冷却するための冷却部が設けられている。
【0035】
前記冷却用送風機7は、前記圧縮機5の上方に対応して設置されている。図4は係る冷却用送風機7を設置するためのファンケーシング31を示している。このファンケーシング31は、水平な本体32と、この本体32に形成された円形窓孔33と、本体32の右側縁から垂直に起立する取付辺34と、本体32の後縁から垂直に起立する垂直辺36と、この垂直辺36の右側縁から前方に折曲された取付辺37と、本体32の前縁から垂下する垂下辺38と、本体32の左側縁から垂下して内側(右方)に屈曲された保持辺39とから成る。
【0036】
また、本体32の前部には垂直に起立する案内板41が取り付けられる(図2)。そして、冷却用送風機7はブラケット42を介してファンケーシング31の保持辺39に取り付けられ、そのプロペラファン7Aは真上を向いた状態で前記窓孔33内に対応する。
【0037】
そして、ファンケーシング31の前記各取付辺34、37を、凹部16上側の断熱箱体2の側面にネジ止めすることにより、冷却用送風機7は圧縮機5の上方に対応して設けられる(図2参照)。
【0038】
尚、17は前記トップテーブル9の前端部を受け、補強する補強板であり、この補強板17は断面略L字型となっている。
【0039】
また、電装箱12は前記断熱箱体2にネジ等の固定部材で固定されている。この場合、電装箱12は前記ワイヤー型凝縮器6の前面部6Cの近傍に設けられており、極力前面部6Cとの間隙を少なくしている。更に、電装箱12はその前面にコントロールパネル12Aが形成されており、このコントロールパネル12Aが前記前面パネル13から前方に露出する。
【0040】
更に、この前面パネル13の排気口14の内側に対応する位置には、排気用送風機44が設置されている。この排気用送風機44は軸流ファンから成り、上下の取付板46、47によって断熱箱体2の側面に固定されている。また、上側の取付板46は前方に延在して前面パネル13にシール材48を介して当接する構造とされている。
【0041】
前記圧縮機5の吐出側は配管26を介して前記ワイヤー型凝縮器6の入口に接続され、ワイヤー型凝縮器6の出口配管27はキャピラリチューブ28に接続されている。そして、このキャピラリチューブ28が断熱箱体2内に入り、前記冷却器に接続されると共に、冷却器を出た配管29は圧縮機5の吸込側に接続されている。
【0042】
以上の構成で、圧縮機5が運転されると高温高圧のガス冷媒は配管26からワイヤー型凝縮器6に入り、そこで凝縮された後、出口配管27からキャピラリチューブ28に至ってそこで減圧され、冷却器に流入して蒸発する。このときの吸熱作用により貯蔵室内を冷却すると共に、冷却器から出た冷媒は前記配管29から圧縮機5に帰還する循環を繰り返す。
【0043】
また、前記冷却用送風機7及び排気用送風機44も運転される。冷却用送風機7が運転されると下方から空気を吸引し、上方に吹き出す作用を奏する。係る冷却用送風機7の運転により、その下方に位置して熱の発生源となっている圧縮機5から直接的に熱を奪うことが可能となる。特に、熱のこもり易い断熱箱体2の凹部16内からも効率的に熱を奪うことが可能となる。
【0044】
更に、冷却用送風機7は下方から空気を吸引し、上方に吐出するので、機械室8内には略垂直方向の空気流が形成される。即ち、凹部16を含む圧縮機5周囲の空気を、自然対流と同じ向きに吸引し、強制的に移動させることが可能となる。これにより、効率的に圧縮機5の空冷を行うことができるようになる。
【0045】
特に、ファンケーシング31には垂直方向の垂直辺36、垂下辺38及び保持辺39を備え、更に、垂直に起立する案内板41が取り付けられて何れもファン7Aの周囲に設けられているので、これらによって、冷却用送風機7にて形成される空気流は略垂直方向に指向される。
【0046】
これにより、圧縮機5や機械室8内下部の熱を奪う空気の循環路が垂直方向に確定され、より一層効率的な空冷を行うことが可能となる。特に、冷却用送風機7のファンケーシング31が風向板の役目を兼用するので、部品点数の削減とコストの低減も図ることができるようにもなる。
【0047】
尚、冷却用送風機7の運転によって機械室8内下部の空気が上方に吸引されることにより、ワイヤー型凝縮器6を通して外気が吸引されるため、凝縮器6の空冷も支障無く成される。また、前面パネル13の吸込口11やユニットベース15の透孔21・・・からも外気が吸引され、結果的に機械室8内には外気が通風されることになるのであるが、この場合、ユニットベース15の圧縮機5の直下に対応する透孔21・・・が開口面積の大成る透孔とされているので、冷却用送風機7の運転によって透孔21・・・から比較的大量の外気が吸引され、圧縮機5の周囲に流通されることになる。これにより、圧縮機5をより円滑且つ効率的に空冷することができるようになる。
【0048】
更に、上記の如く冷却用送風機7にて吸引され、上方に吹き上げられた空気(暖気)は、今度は排気用送風機44によって吸引され、前方に吹き出されて排気口14から外部に排出される。即ち、圧縮機5上方の冷却用送風機7よって下方から上方に吹き出された空気は、強制的に排気口14から外部に排出され、機械室5内上部に熱がこもるなどの不都合も回避される。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、内部に貯蔵室を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体と、この断熱箱体の側部に設けられ、凝縮器及び圧縮機が設置された機械室とを備える冷却貯蔵庫において、断熱箱体の機械室側における後下部に形成され、圧縮機の一部が収納される凹部と、機械室内に設けられて当該機械室内に外気を通風するための送風機とを設け、この送風機を、凹部上側の断熱箱体に設置して圧縮機の上方に対応させたので、熱の発生源となる圧縮機から直接的に熱を奪うことが可能となる。特に、熱のこもり易い断熱箱体の凹部から効率的に熱を奪うことが可能となるので、総じて圧縮機及び機械室内の温度上昇を抑制し、冷却能力の向上を図ることができるようになるものである。
【0050】
また、送風機は下方から空気を吸引し、上方に吐出することにより、機械室内に略垂直方向の空気流を形成するようにしたので、凹部を含む圧縮機周囲の空気を、自然対流と同じ向きに吸引し、強制的に移動させることが可能となる。これにより、一層効率的に圧縮機及び機械室内の空冷を行うことができるようになるものである。特に、この場合送風機は凹部の上側に設置されているので、凹部の上縁より下にある場合に比して、送風機から吐出された空気が凹部の上縁に当たって乱される不都合が生じない。これによっても、凹部から上方への空気の流れを円滑化して空冷効果を向上させることができる。
【0051】
請求項2の発明によれば、上記に加えて送風機を断熱箱体に取り付けるためのファンケーシングを設け、このファンケーシングにより送風機にて形成される空気流が略垂直方向に指向されるように構成したので、圧縮機や機械室内の熱を奪う空気の循環路が垂直方向に確定され、より一層効率的な空冷を行うことが可能となる。特に、送風機のファンケーシングが風向板の役目を兼用するので、部品点数の削減とコストの低減も図ることができるようになるものである。
【0052】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて機械室の上部に構成された排気口に対応して排気用送風機を設け、この排気用送風機によって機械室内の空気を吸引して排気口から排出するようにしたので、圧縮機上方の送風機よって下方から上方に吹き出された空気を、排気用送風機によって強制的に排気口から外部に排出できるようになる。これによって、機械室内上部に熱がこもるなどの不都合を回避し、圧縮機及び機械室内の冷却性能をより向上させることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷却貯蔵庫の斜視図である。
【図2】 本発明の冷却貯蔵庫の機械室の縦断側面図である。
【図3】 本発明の冷却貯蔵庫のユニットベースの斜視図である。
【図4】 本発明の冷却貯蔵庫のファンケーシングの斜視図である。
【図5】 従来の冷却貯蔵庫の機械室部分の縦断側面図である。
【図6】 図5の冷却貯蔵庫の背面図である。
【図7】 図5の冷却貯蔵庫のユニットベースの斜視図である。
【符号の説明】
1 冷却貯蔵庫
2 断熱箱体
5 圧縮機
6 ワイヤー型凝縮器
7 冷却用送風機(送風機)
8 機械室
13 前面パネル
14 排気口
15 ユニットベース
16 凹部
21 透孔
31 ファンケーシング
36 垂直辺
38 垂下辺
39 保持辺
44 排気用送風機

Claims (3)

  1. 内部に貯蔵室を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体と、この断熱箱体の側部に設けられ、凝縮器及び圧縮機が設置された機械室とを備える冷却貯蔵庫において、
    前記断熱箱体の前記機械室側における後下部に形成され、前記圧縮機の一部が収納される凹部と、前記機械室内に設けられ、当該機械室内に外気を通風するための送風機とを備え、この送風機は、前記凹部上側の前記断熱箱体に設置されて前記圧縮機の上方に対応すると共に、下方から空気を吸引し、上方に吐出することにより、前記機械室内に略垂直方向の空気流を形成することを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 送風機を断熱箱体に取り付けるためのファンケーシングを備え、このファンケーシングは前記送風機にて形成される空気流を略垂直方向に指向させることを特徴とする請求項1の冷却貯蔵庫。
  3. 機械室の上部に構成された排気口と、この排気口に対応して設けられ、前記機械室内の空気を吸引して前記排気口から排出する排気用送風機とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2の冷却貯蔵庫。
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