JP3854465B2 - スキャナ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナの動作を制御するスキャナ制御装置に関し、特に、スキャナのリセット制御の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スキャナを備えた画像形成装置などにおいては、CPUを備えたマイクロコンピュータ構成の制御部とスキャナを駆動する駆動回路とを接続し、スキャナの動作を制御部により制御することが行われている。
【0003】
例えば、スキャナモータ制御装置なるタイトルをもって出願された特開2000−23483号公報に記載された例では、スキャニング用のモータ駆動回路の動作を制御するためにCPUを具備する制御回路を設け、モータ駆動回路に給電される電圧を監視し、停電などによる異常発生時には制御回路のCPUにリセットをかけてスキャナの動作を停止させることが行われている。この例の制御回路は一つのユニットである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
制御回路としての制御部が一つのユニットの場合は1枚のボード(基板)に形成することができ、ノイズによる影響を少なくすることができる。しかし、複写機などの画像形成装置においては部品の配置関係の都合により、制御部を、スキャナのみを駆動制御するスキャナ制御部と、画像形成装置全体の動作を監視して制御するシステム制御部とに分け、それぞれを別個に設けられたボードに搭載し、両者をケーブルで接続する構成を採用することがある。
【0005】
この場合、スキャナ制御部とシステム制御部との両方にCPUを設ける構成では、スキャナを直接制御するスキャナ制御部のCPUによりリセット管理を行うことができるため、ノイズ信号など誤信号をリセット信号と誤って認識することはない。しかし、CPUの数が増えるためコストが高くなる。
【0006】
コストダウンを図るために、スキャナ制御部のCPUを省略しシステム制御部にのみCPUを設け、システム制御部のCPUからケーブルを介してスキャナ制御部にリセット信号を与えるように構成した場合は、システム制御部とスキャナ制御部とを接続するケーブルがノイズを拾い、そのノイズをスキャナ制御部がリセット信号として誤って認識するおそれが生ずる。この場合、システム制御部はリセット信号を出力していないのでスキャナ制御部がリセット状態であることを認識しない。この状態でシステム制御部からスキャナ制御部に対して様々なコマンドを出力してしまい、スキャナ制御部が暴走するおそれがある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、スキャナ制御部にはCPUを設けないでコストダウンを図り、CPUを有するシステム制御部によりスキャナ制御部のリセット管理を一括して正しく行えるようにすることである。
【0008】
さらに本発明の目的は、システム制御部とスキャナ制御部との間の信号線の本数を少なくすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、CPUを有せず外部制御部から所定の命令信号によりスキャナを駆動制御するスキャナ制御部と、前記外部制御部から異常発生時に前記スキャナ制御部に対して出力されるリセット信号を受けたときに前記スキャナ制御部をリセット状態とし、その後、前記スキャナ制御部がリセット解除コマンドを受けるまでリセット状態を維持するリセット維持手段と、前記スキャナ制御部が前記リセット状態維持手段によりリセット状態に維持されたときにその状態を前記外部制御部に通知するリセット状態通知手段と、を具備する。
【0010】
したがって、スキャナ制御部のリセット管理を外部制御部により一括して行うことが可能となる。その際、スキャナ制御部がリセット状態に維持されているか否かをリセット状態通信手段により外部制御部に通知することが可能であるため、スキャナ制御部で異常が発生した状態を外部制御部で認識することが可能となる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記スキャナ制御部は、リセット状態に維持された場合に前記外部制御部から出力されるリセット解除コマンド以外の命令信号を受け付けない命令拒否手段を具備する。
【0012】
したがって、スキャナ制御部がノイズの影響により誤ってリセット状態に維持され、そのリセット状態に維持されたことをスキャナ制御部が外部制御部に通知するまでの間に、外部制御部がリセット解除コマンド以外の命令信号を発したとしても、スキャナ制御部の暴走を防止することが可能となる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記リセット状態通知手段は、前記外部制御部から前記スキャナ制御部に対してリセット解除コマンドが出力されたときにリセット状態が解除された応答を前記外部制御部に対して通知する。
【0014】
したがって、スキャナ制御部がリセット状態からリセット解除状態に復帰した状態を外部制御部で認識することが可能となる。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一記載の発明において、前記リセット状態通知手段は、前記スキャナ制御部の情報を前記外部制御部で読み取る通信用データ線を利用してリセット状態の通知を行う。
【0016】
したがって、スキャナ制御部の情報を外部制御部で読み取る通信用データ線を利用して、スキャナ制御部のリセット/リセット解除の情報を外部制御部で読み取ることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は複写機の構成を概略的に示す縦断正面図、図2はスキャナ制御装置の電気的接続構造を概略的に示すブロック図、図3は正常にリセットがかけられた場合の信号のタイムチャート、図4は異常にリセットがかけられた場合の信号のタイムチャートである。
【0018】
本実施の形態では、複写機におけるスキャナ制御装置として説明する。図1において、1は複写機である。この複写機1は、プリンタ2とその上に配置されたスキャナ3とにより構成されている。プリンタ2は、感光体4に静電潜像を形成した後、その静電潜像をトナー画像として現像し、そのトナー画像を給紙部5から給紙される用紙に転写し、その用紙上の転写画像を定着ローラ6により定着するように構成された公知の電子写真方式のプリンタである。
【0019】
スキャナ3は、原稿画像を光学系7により読み取ってCCD8に入力し、CCD8から出力される画像データに対して画像処理を施した後にプリンタ2に出力する公知のスキャナである。
【0020】
次に、図2を参照し、スキャナ制御装置9について説明する。10はプリンタ2に設けられたシステム制御部、11はスキャナ3に設けられたスキャナ制御部で、これらの制御部10,11はそれぞれ異なるボード(基板)上に回路として形成されている。システム制御部10は、複写機1全体の動作を監視して制御するためのCPU、このCPUが実行するプログラムなどの固定データが書き込まれているROM、ワークデータなどの可変データを更新可能に書き込むRAMなどを備えマイクロコンピュータとして機能する。スキャナ制御部11は、スキャナ3の動作を制御するための駆動回路を含み、CPUは有していない。これらのシステム制御部10とスキャナ制御部11とは互いにケーブルにより接続されている。このケーブルは、システム制御部10からスキャナ制御部11にリセット信号Aを出力するリセット信号線12、スキャナ制御部11がリセット信号を受けたときにシステム制御部10にリセット状態であることを通知するリセット応答信号線13、システム制御部10からスキャナ制御部11に種々の命令信号やリセット解除コマンドなどを含むトランスミットデータを出力する通信用データ線14、スキャナ制御部11の情報をシステム制御部10で読み取る通信用データ線15などを含む。また、システム制御部10とスキャナ制御部11とは、接地された共通グランド線16によって接続されている。
【0021】
このような構成において、複写機1では、スキャナ3のコンタクトガラスの上に原稿を置き、図示しない操作部のスタートボタンを押すことにより原稿画像の読み取りを開始し、読み取った画像データをプリンタ2により印字出力する。この一連の処理はシステム制御部10のCPUがスタートボタンの入力を認識した後にROM内のプログラムを実行することにより行うものである。スキャナ制御部11はシステム制御部10が有するCPUの制御の基に光学系7を走査方向に駆動して原稿画像の読み取りを行う。
【0022】
各部の動作を監視するシステム制御部10のCPUは、原稿画像の読み取り中に異常を検出すると、図3に示すようにリセット信号Aを一定時間出力する。これによりスキャナ制御部11にはリセットがかけられる。このリセット状態はシステム制御部10からリセット解除コマンドを受けるまで維持される。この間、スキャナ制御部11はシステム制御部10の制御により停止状態に維持される。
【0023】
図2及び図3に示すように、本実施の形態においては、スキャナ制御部11はリセット状態である旨の信号Bをシステム制御部10に対して送る(リセット状態通信手段としての機能)ように構成することにより、スキャナ制御部11がリセット状態に維持されているか否かを信号Bによりシステム制御部10に通知することができる。このため、スキャナ制御部11で異常が発生した状態をシステム制御部10で認識することができる。この際、システム制御部10のCPUは各部の状態を監視し条件が整わなければ次の処理を実行しないので、スキャナ制御部11の暴走を防止することができる。
【0024】
さらに、リセット状態通知手段に、システム制御部10からスキャナ制御部11に対してリセット解除コマンドが出力されたときにその旨の応答をシステム制御部10に対して通知する機能をもたせることにより、スキャナ制御部11がリセット状態からリセット解除状態に復帰した状態をシステム制御部10で認識することができる。
【0025】
ここで、システム制御部10とスキャナ制御部11とを接続するケーブルがノイズを拾い、そのノイズにより誤ってスキャナ制御部11にリセットがかかった場合を考える。この場合、システム制御部10はリセット信号を出力した経歴がないのにも拘わらずスキャナ制御部11からリセット状態を維持する旨の信号Bを受けるため、システム制御部10のCPUは異常として判断する。その上で改めてスキャナ制御部11に対してリセット信号Aを出力する。図4のリセット信号Aのうち、パルス幅の短い信号はノイズによる誤信号、その後のパルス幅が一定幅の信号は正規のリセット信号である。スキャナ制御部11ではノイズにより誤ってリセットがかけられようが正規のリセット信号Aによりリセットがかけられようと、リセット解除コマンドを受け付けるまでリセット状態を維持するので、スキャナ制御部11及びスキャナ3の暴走を防止することができる。
【0026】
この場合、リセット状態に維持されたときにシステム制御部10から出力されるリセット解除コマンド以外の命令信号を受け付けない機能(命令拒否手段としての機能)をスキャナ制御部11にもたせることにより、スキャナ制御部11がノイズの影響により誤ってリセット状態に維持され、そのリセット状態に維持されたことをスキャナ制御部11がシステム制御部10に知らせるまでの間に、システム制御部10がリセット解除コマンド以外の命令信号を発したとしても、スキャナ制御部11の暴走を防止することができる。
【0027】
次に、本発明の第二の実施の形態を図5に基づいて説明する。前記実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。図5はスキャナ制御装置の電気的接続構造を概略的に示すブロック図である。
【0028】
本実施の形態におけるリセット状態通知手段は、スキャナ制御部11の情報をシステム制御部10で読み取る通信用データ線15を利用してリセット状態の通知を行うように構成されている。
【0029】
このような構成において、スキャナ制御部11の情報をシステム制御部10で読み取る通信用データ線15を利用して、スキャナ制御部11のリセット/リセット解除の情報をシステム制御部10で読み取ることができる。したがって、システム制御部10とスキャナ制御部11とを接続する信号線の本数を少なくすることができる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、CPUを有せず外部制御部から所定の命令信号によりスキャナを駆動制御するスキャナ制御部と、前記外部制御部から異常発生時に前記スキャナ制御部に対して出力されるリセット信号を受けたときに前記スキャナ制御部をリセット状態とし、その後、前記スキャナ制御部がリセット解除コマンドを受けるまでリセット状態を維持するリセット維持手段と、前記スキャナ制御部が前記リセット状態維持手段によりリセット状態に維持されたときにその状態を前記外部制御部に通知するリセット状態通知手段と、を具備することにより、スキャナ制御部にCPUを設けないため、コストダウンが図れる。また、リセット状態になった後にノイズ等により誤ったリセット信号が入力されても外部制御部から別の信号先で出力されるリセット解除コマンドを受けるまではスキャナ制御部のリセット状態を維持することにより、外部制御部によりスキャナ制御部のリセット管理を一括して正しく行うことができる。
【0031】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、スキャナ制御部は、リセット状態に維持された場合に外部制御部から出力されるリセット解除コマンド以外の命令信号を受け付けない命令拒否手段を具備するので、スキャナ制御部がノイズの影響により誤ってリセット状態に維持され、そのリセット状態に維持されたことをスキャナ制御部が外部制御部に通知するまでの間に、外部制御部がリセット解除コマンド以外の命令信号を発したとしても、スキャナ制御部の暴走を防止することができる。
【0032】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明において、リセット状態通知手段は、外部制御部からスキャナ制御部に対してリセット解除コマンドが出力されたときにリセット状態が解除された応答を外部制御部に対して通知するので、スキャナ制御部がリセット状態からリセット解除状態に復帰した状態を外部制御部で認識することができ、これにより、スキャナ制御部がリセット解除状態に復帰した状態を認識した上で外部制御部からの命令によりスキャナ制御部の動作を制御して暴走を防止することができる。
【0033】
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3の何れか一記載の発明において、リセット状態通知手段は、スキャナ制御部の情報を外部制御部で読み取る通信用データ線を利用してリセット状態の通知を行うので、スキャナ制御部の情報を外部制御部で読み取る通信用データ線を利用して、スキャナ制御部のリセット/リセット解除の情報を外部制御部で読み取ることができ、これにより、外部制御部とスキャナ制御部とを接続する信号線の本数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における複写機の構成を概略的に示す縦断正面図である。
【図2】スキャナ制御装置の電気的接続構造を概略的に示すブロック図である。
【図3】正常にリセットがかけられた場合の信号のタイムチャートである。
【図4】異常にリセットがかけられた場合の信号のタイムチャートである。
【図5】本発明の第二の実施の形態におけるスキャナ制御装置の電気的接続構造を概略的に示すブロック図である。
【符号の説明】
3 スキャナ
10 システム制御部
11 スキャナ制御部
15 通信用データ線

Claims (4)

  1. CPUを有せず外部制御部から所定の命令信号によりスキャナを駆動制御するスキャナ制御部と、
    前記外部制御部から異常発生時に前記スキャナ制御部に対して出力されるリセット信号を受けたときに前記スキャナ制御部をリセット状態とし、その後、前記スキャナ制御部がリセット解除コマンドを受けるまでリセット状態を維持するリセット維持手段と、
    前記スキャナ制御部が前記リセット状態維持手段によりリセット状態に維持されたときにその状態を前記外部制御部に通知するリセット状態通知手段と、を具備するスキャナ制御装置。
  2. 前記スキャナ制御部は、リセット状態に維持された場合に前記外部制御部から出力されるリセット解除コマンド以外の命令信号を受け付けない命令拒否手段を具備する請求項1記載のスキャナ制御装置。
  3. 前記リセット状態通知手段は、前記外部制御部から前記スキャナ制御部に対してリセット解除コマンドが出力されたときにリセット状態が解除された応答を前記外部制御部に対して通知する請求項1又は2記載のスキャナ制御装置。
  4. 前記リセット状態通知手段は、前記スキャナ制御部の情報を前記外部制御部で読み取る通信用データ線を利用してリセット状態の通知を行う請求項1ないし3の何れか一記載のスキャナ制御装置。
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