JP3855874B2 - 電子部品の実装方法、icチップの実装方法およびicチップ - Google Patents

電子部品の実装方法、icチップの実装方法およびicチップ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続面積の異なる2種類以上の複数個の端子によって基板にはんだ実装される電子部品実装方法、ICチップの実装方法およびICチップに関し、例えばウェハレベルCSPやフリップチップ実装構造などに適用可能である。
【0002】
【従来の技術】
複数個の端子を有する電子部品を、電子部品の端子に対応した複数個の端子を有する基板に搭載し、電子部品の各端子と基板の端子とをはんだを介して電気的および熱的に接続してなる実装構造が従来よりある。
【0003】
例えば、電子部品としては、トランジスタを備えた半導体素子があり、その半導体素子には複数個の端子としてバンプ電極が備えられている。この場合、トランジスタの微細化に伴い、バンプ電極も狭ピッチ化が要求されている。一方、論理回路とパワーMOSトランジスタを備えた半導体素子では、より高パワーのICが要求されている。
【0004】
このため、電子部品を基板上へ実装するにあたっては、電子部品の微細化に応じた端子の狭ピッチ化と高パワー化に応じた放熱性の確保(つまり放熱面積の拡大)という相反する要求を満足させる必要がある。
【0005】
従来、面配置のバンプ電極において狭ピッチ化を進める場合、配列数の増加に伴う再配置用の配線数が逆に増加してしまい、バンプ電極ピッチのシュリンク率よりもバンプ電極寸法をより小さくする必要性が生じてしまう。つまり、バンプ電極のピッチを小さくする度合に比例してバンプ電極を小さくすればよいのではなく、さらにバンプ電極を小さくする必要がある。
【0006】
このことについて図8を参照して具体的に説明する。図8は、発熱部(パワー素子部)11を有する電子部品としてのICチップ10の端子面側の平面形状を示す図であり、ICチップ10の端子面には端子としてのはんだバンプからなる複数のバンプ電極12が配列されている。そして、図8(a)から(b)に示すように、端子としてのバンプ電極12を狭ピッチ化している。
【0007】
例えば図8(a)では、バンプ電極径dはφ0.25mm、バンプ電極12のピッチPは0.5mmである。この構成において図8(b)に示すようにバンプ電極ピッチP’を狭くする、例えばP’=0.3mmにすると、バンプ電極径d’はφ0.125mm程度となる。そして、発熱部11上のバンプ電極12の面積占有率は(a)では20%であったものが(b)では14%に落ち込むことになる。
【0008】
さらに、最も単純な場合、発熱部11で生じた熱が基板に熱伝導する経路は、発熱部11の直上に形成されたバンプ電極12の面積に依存する。このような場合、発熱部11からの放熱に対する熱抵抗は、上記のような微細化に伴うバンプ電極の面積変化の反比例で計算することができる。例えば、図8(a)での熱抵抗を1とすると(b)では1.5となり、約50%高くなってしまう。
【0009】
このため放熱性を確保するには、図8(c)に示すように、発熱部11上のバンプ電極12をそれ以外のバンプ電極12よりも大きくすることが考えられる。しかし、この場合、次に述べるような問題が生じる。
【0010】
図8(c)に示すICチップ10の場合、図9(a)に示すように、異なる電極面積(つまり接続面積)を有するバンプ電極12に対して電極面積に比例した量のはんだペースト30aを、印刷法などによって供給する。
【0011】
ここで、通常、ICチップ10へのはんだペースト30aの供給はチップ状態ではなく、ウェハレベルで行い、その後、はんだペースト30aが供給された当該ウェハをリフロー(ウェットバック)させる。これは、ウェハレベルで素子の電気検査を行ったり、その後ダイシングカットを行うために、はんだを安定な状態とするためである。
【0012】
そのため、図9(b)に示すように、リフロー後でははんだの表面張力により、接続面積の大きなバンプ電極12ほどはんだ30が極端に高くなってしまい、接続面積の小さなバンプ電極12では接続が行われず、実装できなくなるという問題が生じる。
【0013】
この問題を回避するため、特開平7−263449号公報のように、基板側のみにはんだを供給し、バンプ電極寸法に応じてはんだの供給量を制御する方法が提案されている。具体的には、蒸着法によりはんだを供給するにあたって、小さいバンプ電極へのはんだ供給量に対して、大きいバンプ電極では単位面積あたりのはんだ供給量を少なくする方法である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来公報のようなバンプ電極寸法に応じてはんだの供給量を制御する技術を、リフローの必要のある電子部品に対して適用すれば、リフロー後のはんだの高さはほぼ均一になると考えられる。
【0015】
しかしながら、上記従来公報では、はんだの供給を比較的コストの高い蒸着にて行っており、結果として著しく高価なものになってしまう。また、比較的安価な印刷法によって、電極寸法に応じてはんだ供給量を制御しようとしても困難である。
【0016】
加えて、現在主流のこれも安価なはんだボール法を用いようとしても、各々の電極寸法に応じて供給するはんだボールの径を変更する必要が生じ、やはりコストの増加を招いてしまう。
【0017】
いずれにせよ、従来では、電子部品および基板の少なくとも一方の端子が、接続面積の異なる2種類以上の端子からなる場合、電子部品の端子と基板の端子とを適切に接続して実装することを安価に実現できる手法は無かった。このような現状では、電子部品における端子の狭ピッチ化や高パワー化に対応することは困難である。
【0018】
そこで本発明は上記問題に鑑み、接続面積の異なる2種類以上の複数個の端子を介して電子部品を基板上にはんだ実装するにあたって、電子部品において端子の狭ピッチ化や高パワー化を図ったとしても、安価に電子部品と基板とのはんだ接続を行えるようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数個の端子(12)を有する電子部品(10)を、電子部品の端子に対応した複数個の端子(22)を有する基板(20)に搭載し、電子部品の端子と基板の端子とをはんだ(30)を介して電気的および熱的に接続してなり、基板の端子が少なくとも2種類以上の接続面積を有している電子部品の実装方法において、基板の端子のうち比較的大きな接続面積を有する端子(22b)については基板側にはんだを供給し、基板側へ供給されたはんだをリフローさせた後、加圧成形することで高さ調整し、比較的小さな接続面積を有する端子(22a)については当該端子に対応する電子部品側の端子(12a)にはんだを供給するようにしたことを特徴とする。
【0020】
本発明の実装方法によれば、比較的大きな接続面積を有する端子については、はんだ供給後にリフローが不要な基板側に対してはんだを供給している。
【0021】
また、請求項2に記載の発明では、複数個の端子(12)を有するICチップ(10)を、ICチップの端子に対応した複数個の端子(22)を有する基板(20)に搭載し、ICチップの端子と基板の端子とをはんだ(30)を介して電気的および熱的に接続してなり、基板の端子が少なくとも2種類以上の接続面積を有しているICチップの実装方法において、ICチップは、論理回路およびパワーMOSトランジスタを備えており、基板の端子のうち比較的大きな接続面積を有する端子(22b)については基板側にはんだを供給し、比較的小さな接続面積を有する端子(22a)については当該端子に対応するICチップ側の端子(12a)にはんだを供給するようにしたことを特徴とする。また、請求項3に記載の発明では、複数個の端子(12)を有するICチップ(10)を、ICチップの端子に対応した複数個の端子(22)を有する基板(20)に搭載し、ICチップの端子と基板の端子とをはんだ(30)を介して電気的および熱的に接続してなり、基板の端子が少なくとも2種類以上の接続面積を有しているICチップの実装方法において、基板の端子のうち比較的大きな接続面積を有する端子(22b)に対応するICチップ側の端子(12b)がパワーMOS用電極となっており、基板の端子のうち比較的大きな接続面積を有する端子(22b)については基板側にはんだを供給し、比較的小さな接続面積を有する端子(22a)については当該端子に対応するICチップ側の端子(12a)にはんだを供給するようにしたことを特徴とする。これらの発明の実装方法によれば、比較的大きな接続面積を有する端子については、はんだ供給後にリフローが不要な基板側に対してはんだを供給している。そのため、請求項や請求項に記載の実装方法のように、はんだペーストやはんだシートを基板側に供給した場合、これらをリフローさせずに、ICチップを基板に搭載することができる。
【0022】
つまり、これらはんだペーストやはんだシートを大きな接続面積の端子の面積に比例して供給したとしても、基板へICチップを搭載した後にリフローすることができるので、そのリフロー時にはんだが高く盛り上がってICチップが実装できなくなるという問題は生じない。
【0023】
また、請求項に記載の実装方法のように、基板側に供給されたはんだをリフローさせた後、加圧成形することで高さ調整すれば、接続面積の大きい基板側の端子においてリフローによって高く盛り上がりすぎたはんだの高さを容易に矯正することができる。
【0024】
このように請求項2〜請求項に記載の実装方法では、接続面積の異なる端子に対して、単位面積あたりのはんだ量を制御して供給する必要がなくなるため、上記したはんだペーストを用いて印刷により供給したり、はんだシートを用いて供給を行うなど、はんだの供給も安価に行うことができる。
【0025】
そして、ICチップの搭載の際には、ICチップと基板との間において、接続面積の小さな端子間でもはんだを介した接触が確実に行われる。その後、各端子間のはんだをリフローさせることで各端子間のはんだ接続が行われ、実装構造が完成する。
【0026】
以上のように、基板の端子のうち接続面積の比較的大きな端子については基板側にはんだを供給し、それよりも接続面積の小さな端子についてはこれに対応するICチップ側の端子にはんだを供給することにより、接続面積の大きな端子におけるはんだの盛り上がりによる接続不良を防止できる。
【0027】
よって、請求項2〜請求項に記載の実装方法によれば、ICチップにおいて端子の狭ピッチ化や高パワー化を図ったとしても、安価にICチップと基板とのはんだ接続を行うことができる。
【0032】
また、請求項に記載の発明では、論理回路およびパワーMOSトランジスタを備え、異なる2種類以上の接続面積を有する複数個の端子(12)を備えるICチップにおいて、複数個の端子のうち比較的接続面積の小さい端子(12a)にはんだ(30)が供給され、比較的接続面積の大きい端子(12b)にははんだが供給されていないことを特徴とする。また、請求項8に記載の発明では、異なる2種類以上の接続面積を有する複数個の端子(12)を備えるICチップにおいて、複数個の端子のうち比較的接続面積の大きい端子(12b)がパワーMOS用電極となっており、複数個の端子のうち比較的接続面積の小さい端子(12a)にはんだ(30)が供給され、比較的接続面積の大きい端子(12b)にははんだが供給されていないことを特徴とする。
【0033】
請求項7、8の発明のICチップは請求項2〜請求項に記載の製造方法に好適に使用できるものであり、その場合、上述したようにICチップにおいて端子の狭ピッチ化や高パワー化を図ったとしても、安価にICチップと基板とのはんだ接続を行うことができる。
【0036】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において互いに同一部分には図中、同一符号を付してある。
【0038】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る電子部品およびその実装構造を示す図であり、(a)は電子部品10における端子が形成されている端子面の平面図、(b)は(a)に示す電子部品10を基板20へ実装した実装構造の概略断面図である。
【0039】
図1に示す電子部品10は、特に限定するものではないが、本例では半導体回路基板としてのICチップ10であり、図示しない論理回路およびパワーMOSトランジスタを備える。図1(a)中、破線で囲んだ領域がICチップ10における発熱部としてのパワーMOS部11である。
【0040】
このICチップ10の端子面には、異なる2種類以上の接続面積を有する複数個の端子12が形成されている。このICチップ10の端子12は、均一寸法で均一ピッチに配列された信号用電極12aと、パワーMOS部11を覆うように任意形状で形成され信号用電極12aよりも接続面積の大きいパワーMOS部用電極12bとからなる。
【0041】
これら比較的接続面積の小さい電子部品端子としての信号用電極12aおよび比較的接続面積の大きい電子部品端子としてのパワーMOS部用電極12bは、通常のバンプ形成技術を用いて形成することができる。例えば、電気めっき法や無電解めっき法などにより、NiまたはCuの表面に酸化防止用のAu膜を積層させた構成とすることができる。
【0042】
これら端子12は、ICチップ10における半導体回路の図示しないAl配線と導通されている。特に、パワーMOS部用電極12bは、パワーMOS部11の放熱専用として非導通状態で用いても良いし、大電流を流すパワーMOS回路に導通させた状態で用いても良い。
【0043】
一方、基板20はプリント基板やセラミック基板など任意の配線基板を採用することができる。基板20におけるICチップ10の搭載面(電子部品搭載面)には、ICチップ10の上記端子12に対応して異なる2種類以上の接続面積を有する複数個の端子22が形成されている。
【0044】
これら基板20の端子22は電子部品接続用ランドであり、基板20の図示しない配線部と導通されている。本実施形態では、電子部品搭載面からみたときの基板20の端子22は、図1(a)に示されるICチップ10の端子12と同一の配置および同一の形状となっている。
【0045】
すなわち、基板20の端子22は、ICチップ10の信号用電極12aに対応した位置に形成された均一寸法で均一ピッチに配列された信号用ランド22aと、ICチップ10のパワーMOS部用電極12bに対応した形状で形成され信号用ランド22aよりも接続面積の大きいパワーMOS部用ランド22bとからなる。
【0046】
これら比較的接続面積の小さい基板端子としての信号用ランド22aおよび比較的接続面積の大きい基板端子としてのパワーMOS部用ランド22bは、上記ICチップ10の端子12と同様に、通常のバンプ形成技術を用いて形成することができる。例えば、ICチップ10の端子12と同様、電気めっき法や無電解めっき法などにより、NiまたはCuの表面に酸化防止用のAu膜を積層させた構成とすることができる。
【0047】
そして、図1(b)に示すように、基板20の電子部品搭載面とICチップ10の端子面とを対向させ、両者の端子12、22を一致させた状態で、ICチップ10は基板20に搭載されている。そして、ICチップ10の各端子12と基板20の各端子22とが、Sn−Ag系はんだなどからなるはんだ30を介して電気的および熱的に接続されている。
【0048】
また、ICチップ10と基板20との間にはエポキシ樹脂などからなるアンダーフィル材40が充填されており、はんだ30によって接続された接続部の機械的強度を補っている。
【0049】
このような電子部品の実装構造によれば、信号用電極およびランド12a、22aによってICチップ10の端子の狭ピッチ化を図ることができる。また、面積の大きいパワーMOS部用電極およびランド12b、22bによってパワーMOS部11の放熱が確保されるためICチップ10の高パワー化を図ることができる。
【0050】
次に、上記電子部品の実装構造を作るための実装方法について図2を参照して述べる。図2は本実装方法を示す工程図である。
【0051】
本実装方法では、まず、異なる2種類以上の接続面積を有する複数個の端子12a、12bを備えるICチップ10に対して、比較的接続面積の小さい信号用電極12aにのみはんだ30を供給し、この信号用電極12aよりも接続面積の大きいパワーMOS部用電極12bにははんだを供給しない。
【0052】
このICチップ10の信号用電極12aへのはんだ30の供給は、信号用電極12aに対応した均一な大きさのはんだボールを用いるはんだボール法やはんだペーストとして印刷する印刷法により安価に行うことができる。
【0053】
このようにして、はんだ30が供給されたICチップ10は、複数個の端子12のうち比較的接続面積の小さい端子12aにはんだ30が供給され、比較的接続面積の大きい端子12bにははんだが供給されていない電子部品として構成される。
【0054】
一方、基板20の電子部品搭載面においては、基板20の端子22のうち比較的大きな接続面積を有するパワーMOS部用ランド22bにのみはんだを供給し、パワーMOS部用ランド22bよりも小さな接続面積を有する信号用ランド22aにははんだを供給しない。
【0055】
図2に示す例では、基板20側へのはんだの供給をはんだペースト30aを用いて安価な印刷法により行っている。はんだペースト30aの状態では、はんだは表面張力により高く盛り上がることはない。
【0056】
このように本実装方法では、2種類以上の接続面積を有する基板20の端子22のうち比較的大きな接続面積を有する端子22bについては基板20側にはんだを供給し、比較的小さな接続面積を有する端子22aについては当該端子22aに対応する電子部品10側の端子12aにはんだを供給するようにしている。
【0057】
こうして各々はんだの供給を行った後、基板20でははんだのリフローは行わずに、ICチップ10および基板20の各端子12、22を位置合わせして、ICチップ10を基板20に搭載する。
【0058】
このとき、基板20では、はんだはペーストの状態なので高く盛り上がってはいない。そのため、接続面積の小さな端子12a、22a同士もはんだ30を介して接する。
【0059】
そして、ICチップ10と基板20との間のはんだをリフローさせることで、すべての各端子12aと22a、12bと22bの間のはんだ接続が行われる。この後、アンダーフィル40の注入、充填を行い、上記図1に示す実装構造が完成する。
【0060】
以上のように、本実装方法によれば、比較的大きな接続面積を有する端子については、はんだ供給後にリフローが不要な基板20側に対してはんだを供給している。そのため、はんだペースト30aとして基板20側に供給されたはんだをリフローさせずに、ICチップ10を基板20に搭載することができる。
【0061】
そのため、接続面積の大きいパワーMOS部用ランド22bに供給するはんだペースト30aの単位面積あたりの量を、接続面積の小さいICチップ10の信号用電極12aに供給されるはんだ量に比べて減らすことなく供給することができる。つまり、接続面積に比例してはんだ供給することができる。
【0062】
そのようにはんだを供給したとしても、基板20へICチップ10を搭載した後にはんだをリフローするので、そのリフロー時にはんだが高く盛り上がってICチップ10が実装できなくなるという問題は生じない。
【0063】
そのため、本実装方法では、接続面積の異なる端子に対して、単位面積あたりのはんだ量を制御して供給する必要がなくなるため、上記したはんだペーストを用いた印刷による供給を採用でき、はんだの供給を安価に行うことができる。そして、従来のような接続面積の大きな端子におけるはんだの盛り上がりによる接続不良を防止できる。
【0064】
よって、本実装方法によれば、ICチップ10において信号用電極12aの狭ピッチ化(つまり端子の狭ピッチ化)やパワーMOS部11の高パワー化を図ったとしても、安価にICチップ10と基板20とのはんだ接続を行うことができる。
【0065】
次に、本第1実施形態の実装方法の変形例を示しておく。これらは基板20へのはんだの供給方法を変形したものである。図3は第1の変形例であり、基板20側へのはんだの供給をはんだシート30bを用いて行う。はんだシート30bは、はんだ30をシート状に成形したものである。
【0066】
このはんだシート30bを用いた場合、はんだシート30bを基板20のパワーMOS部用ランド22bの形状に切り取り、これをパワーMOS部用ランド22b上に載せる。続いて、これをリフローさせずに、ICチップ10を基板20に搭載し、その後リフローすることではんだ接続を行う。
【0067】
また、図4は第2の変形例であり、本例のパワーMOS部用ランド22bに供給されているはんだ30は、基板20側にペーストやシートなどの形で供給されたはんだをリフローさせた後、治具などにより加圧成形することで高さ調整したものである。
【0068】
それによれば、基板20を電子部品の実装前にリフローさせたとしても、接続面積の大きいパワーMOS部用ランド22bにおいてリフローによって高く盛り上がりすぎたはんだ30の高さを容易に矯正することができる。
【0069】
したがって、これら変形例の場合も、異なる接続面積の端子で単位面積あたりのはんだ量を変えることなくはんだの供給が行えることから、印刷法やはんだシート、はんだボールといった安価な供給方法を採用できる。
【0070】
そのため、これら変形例によっても、ICチップ10において信号用電極12aの狭ピッチ化やパワーMOS部11の高パワー化を図ったとしても、安価にICチップ10と基板20とのはんだ接続を行うことができる。
【0071】
なお、本第1実施形態においては、基板20の端子が少なくとも2種類以上の接続面積を有していれば良く、ICチップ10側の複数個の端子は互いに同一の接続面積となっていても良い。
【0072】
例えば、上記図1において、ICチップ10については、パワーMOS部11に位置する端子は信号用電極12aと同じ寸法、同じピッチのものとして良い。この場合のICチップ10の端子面形状は、上記図9(a)や(b)に示すような端子配置と同じようなものになる。
【0073】
また、この場合、基板20の端子22は上記図1と同様である。そのため、ICチップ10を基板20にはんだ接続した場合、ICチップ10におけるパワーMOS部11の小さな端子は、基板20の大きなパワーMOS部用ランド22bに電気的・熱的に接続される。また、パワーMOS部11の小さな端子同士ははんだでつながるため放熱性は確保される。
【0074】
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係る電子部品の実装方法を示す概略断面図である。本実施形態の実装方法では、上記図1に示したものと同様のICチップ10、基板20を用いる。
【0075】
図5に示すように、少なくとも2種類以上の接続面積を有しているICチップ10の端子12a、12bに対して接続面積に比例した量のはんだを供給し、供給されたはんだをリフローさせた後、治具をはんだに押し当てるなどにより加圧成形することで各端子12a、12b間ではんだ30の高さが同一となるように調整する。
【0076】
接続面積の異なるICチップ10側の各端子12a、12bに対して、簡易な印刷法やはんだボール法にて接続面積に比例した量のはんだを供給した場合、電子部品にて行われるリフロー後に接続面積の異なる端子間にてはんだ高さが異なる。
【0077】
しかし、本実施形態では、リフローによって高くなりすぎたパワーMOS部用電極12bのはんだ30を、図5に示すように、加圧成形にて容易に低くし、各端子12a、12b間ではんだ30の高さを同一にすることができる。
【0078】
このようにしてはんだ30の高さ調整が行われたICチップ10は、複数個の端子12a、12bに対して接続面積に比例した量のはんだ30が供給されており、これら供給されたはんだ30はリフローさせた後加圧成形することで各端子12a、12b間で高さが同一となるように調整されている電子部品として提供される。
【0079】
そして、この図5に示すICチップ10は、基板20に搭載される。このとき、基板20にははんだが供給されていない。そして、この搭載の際には、ICチップ10と基板20との間において、接続面積の異なる各端子間ではんだ30を介した接触が確実に行われる。その後、はんだ30をリフローさせることで各端子12、22間のはんだ接続が行われる。
【0080】
このように、本実施形態の実装方法によっても、ICチップ10において信号用電極12aの狭ピッチ化やパワーMOS部11の高パワー化を図ったとしても、安価にICチップ10と基板20とのはんだ接続を行うことができる。
【0081】
また、上記第1および第2実施形態に共通して言えることであるが、ICチップ10のパワーMOS部11に設けるパワーMOS部用電極12bへのはんだ供給は、はんだペーストを用いた印刷法にて行うことができる。そのため、はんだボールで形成する場合に比べて電極形状の自由度が大きいことから、上記したような任意の形状とすることができ、接続面積も大きくでき放熱性向上に有利である。
【0082】
(他の実施形態)
図6、図7にICチップ10の端子面における電極配置の変形例を示す。図6は第1の変形例、図7は第2の変形例である。
【0083】
これら変形例に示すように、パワーMOS部11は複数個あっても良いし、また、パワーMOS部用電極12bはパワーMOS部11の領域からはみ出した形であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子部品およびその実装構造を示す図である。
【図2】図1に示す実装構造を作るための実装方法を示す工程図である。
【図3】上記第1実施形態の第1の変形例を示す図である。
【図4】上記第1実施形態の第2の変形例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る電子部品の実装方法を示す概略断面図である。
【図6】ICチップの端子面における電極配置の第1の変形例を示す概略平面図である。
【図7】ICチップの端子面における電極配置の第2の変形例を示す概略平面図である。
【図8】発熱部を有するICチップの端子面側の種々の平面構成を示す図である。
【図9】ICチップ上の異なる電極面積を有する電極バンプに対してはんだを供給する工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10…ICチップ、12…ICチップの端子、12a…信号用電極、
12b…パワーMOS部用電極、20…基板、22…基板の端子、
22a…信号用ランド、22b…パワーMOS部用ランド、30…はんだ、
30a…はんだペースト、30b…はんだシート。

Claims (8)

  1. 複数個の端子(12)を有する電子部品(10)を、前記電子部品の端子に対応した複数個の端子(22)を有する基板(20)に搭載し、
    前記電子部品の端子と前記基板の端子とをはんだ(30)を介して電気的および熱的に接続してなり、
    前記基板の端子が少なくとも2種類以上の接続面積を有している電子部品の実装方法において、
    前記基板の端子のうち比較的大きな接続面積を有する端子(22b)については前記基板側にはんだを供給し、前記基板側へ供給されたはんだをリフローさせた後、加圧成形することで高さ調整し、比較的小さな接続面積を有する端子(22a)については当該端子に対応する前記電子部品側の端子(12a)にはんだを供給するようにしたことを特徴とする電子部品の実装方法。
  2. 複数個の端子(12)を有するICチップ(10)を、前記ICチップの端子に対応した複数個の端子(22)を有する基板(20)に搭載し、
    前記ICチップの端子と前記基板の端子とをはんだ(30)を介して電気的および熱的に接続してなり、
    前記基板の端子が少なくとも2種類以上の接続面積を有しているICチップの実装方法において、
    前記ICチップは、論理回路およびパワーMOSトランジスタを備えており、
    前記基板の端子のうち比較的大きな接続面積を有する端子(22b)については前記基板側にはんだを供給し、比較的小さな接続面積を有する端子(22a)については当該端子に対応する前記ICチップ側の端子(12a)にはんだを供給するようにしたことを特徴とするICチップの実装方法。
  3. 複数個の端子(12)を有するICチップ(10)を、前記ICチップの端子に対応した複数個の端子(22)を有する基板(20)に搭載し、
    前記ICチップの端子と前記基板の端子とをはんだ(30)を介して電気的および熱的に接続してなり、
    前記基板の端子が少なくとも2種類以上の接続面積を有しているICチップの実装方法において、
    前記基板の端子のうち比較的大きな接続面積を有する端子(22b)に対応する前記ICチップ側の端子(12b)がパワーMOS用電極となっており、
    前記基板の端子のうち前記比較的大きな接続面積を有する端子(22b)については前記基板側にはんだを供給し、比較的小さな接続面積を有する端子(22a)については当該端子に対応する前記ICチップ側の端子(12a)にはんだを供給するようにしたことを特徴とするICチップの実装方法。
  4. 前記基板(20)側へのはんだの供給をはんだペースト(30a)を用いて行うことを特徴とする請求項2または3に記載のICチップの実装方法。
  5. 前記基板(20)側へのはんだの供給をはんだシート(30b)を用いて行うことを特徴とする請求項2または3に記載のICチップの実装方法。
  6. 前記基板(20)側へ供給されたはんだをリフローさせた後、加圧成形することで高さ調整することを特徴とする請求項2または3に記載のICチップの実装方法。
  7. 論理回路およびパワーMOSトランジスタを備え、異なる2種類以上の接続面積を有する複数個の端子(12)を備えるICチップにおいて、
    前記複数個の端子のうち比較的接続面積の小さい端子(12a)にはんだ(30)が供給され、比較的接続面積の大きい端子(12b)にははんだが供給されていないことを特徴とするICチップ。
  8. 異なる2種類以上の接続面積を有する複数個の端子(12)を備えるICチップにおいて、
    前記複数個の端子のうち比較的接続面積の大きい端子(12b)がパワーMOS用電極 となっており、
    前記複数個の端子のうち比較的接続面積の小さい端子(12a)にはんだ(30)が供給され、前記比較的接続面積の大きい端子(12b)にははんだが供給されていないことを特徴とするICチップ。
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