JP3863191B2 - コケ植物を用いた緑化用部材 - Google Patents

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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G20/00Cultivation of turf, lawn or the like; Apparatus or methods therefor
    • A01G20/20Cultivation on mats

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

技術分野
本発明はコケ植物を用いた緑化用部材に関する技術分野の発明である。
より詳細には、「植物体を切り離して乾燥させても、水を与えることにより、多量の水を含んで膨潤した状態で即座に生命活動を再開し、この乾燥,湿潤の過程を多数回繰り返すことも可能である」という、コケ植物の極めて特異的な性質を利用した緑化用部材及びその製造方法に関する発明である。
背景技術
従来、コケ植物には、「ジメジメしている」であるとか「暗い」といったイメージが強く、その利用分野も庭園,盆栽等の一部の分野に限定されていた。
しかしながら、多彩な種類を有するこのコケ植物には、「モスグリーン」という言葉にも現れているように、他の植物には見られない独特の落ち着いた色合いを有するだけではなく、「その植物体を切り離して乾燥させても、水を与えることにより、多量の水を含んで膨潤した状態で即座に生命活動を再開し、この乾燥,湿潤の過程を多数回繰り返すことも可能である。」という、他の高等植物には見られない驚くべき特性を有している。
残念ながら、この優れたコケ植物の特性が、現在十分には産業界において生かされていないというのが現状である。
そこで、このコケ植物の優れた特性を生かした新たなコケ植物の用途を見出すことが当面の課題となるが、本発明は、このコケ植物の特性を緑化用部材において活用する手段を提供することを課題とする。
発明の開示
本発明者は、この課題の解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、板状体の表面に単数又は複数の孔を設け、その孔に1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触及び圧縮させて嵌め込むことによって、従来にはないコケ植物の特性を生かした緑化用部材を得ることができることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明者は、以下に掲げる発明を本願において提供する。
第1に、板状体の表面に単数又は複数の孔を設け、その孔に1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触及び圧縮させて嵌め込んでなる緑化用部材を提供する。
第2に、板状体の表面に複数の孔を設けてなる前記請求項1記載の緑化用部材において、この複数の孔同士の位置関係を自在に変化させることが可能な屈曲手段をこれらの孔の間に設けてなる、屈曲可能な緑化用部材を提供する。
第3に、単数又は複数の孔を設けた板状体において、少なくともその孔がコケ植物の植物体を自在に嵌め込めるだけの深さを有することができる厚みを有する板状体である、前記第1又は第2の緑化用部材を提供する。
第4に、単数又は複数の孔を設けた板状体が、格子状単位を組み合わせてなる板状体である前記第1〜第3のいずれか記載の緑化用部材を提供する。
第5に、横架した1本若しくは2本以上の線状部材同士を長さ方向に合わせてなる偶数の線状部材組に対して、他の偶数の線状部材組を、これらの横架した線状部材組の長さ方向に対して垂直に、かつ隣合う線状部材組から選ばれる、後記において互いに緊結されるべき線状部材同士における、これらと交わる線状部材組との交差が各々上下逆になるように載置してなる格子状の板状体において、この板状体の線状部材組間に設けられた孔に1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触させてはめ込み、さらに少なくとも上記板状体の最外側に載置された線状部材組とそれに隣接する線状部材組を構成する線状部材とを1組として選び、さらにこの隣接する線状部材を構成する他の線状部材とこの線状部材に隣接する線状部材組を構成する線状部材同士を他の1組として順次選んで、これらの組として選ばれた線状部材の両端部同士を、これらの線状部材が張架されて、上記板状体の孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮されるように各々緊結されてなる、前記第4に記載の緑化用部材を提供する。
第6に、線状部材同士をそれらの長さ方向に向けてねじり合せた線状部材組を複数組並列させて,これらの線状部材組の線状部材同士のねじり合わせによって設けられた間隙孔同士を、
▲1▼並列させた上記線状部材組間において、複数本1組とした他の線状部材組を、少なくとも2間隙孔毎(単一の前記の並列させた線状部材組において設けられた間隙孔数を基準とする)に、
▲2▼この他の線状部材組の各々線状部材同士が、間隙孔毎に互い違いに交差するようにねじり合わせつつ挿通させて、
前記並列させた線状部材組同士を他の線状部材組で連結してなる板状体において、
1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体を、少なくとも2間隙孔毎に(当初並列させた線状部材組に設けられた間隙孔を基準とする)、これらの植物体の側面同士を接触させて間隙孔にはめ込み、次いで各々の線状部材を張架して、上記板状体の間隙孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮された状態で固定されてなる、前記第1に記載の緑化用部材を提供する。
第7に、線状部材同士をそれらの長さ方向に向けてねじり合せた線状部材組を複数組並列させて,これらの線状部材組の線状部材同士のねじり合わせによって設けられた間隙孔を構成する線状部材のうちの一方を、隣接して並列されている線状部材組の間隙孔を構成する線状部材のうち,上記一方の線状部材側の線状部材と互い違いに交差させて、かかる交差部分をねじり合わせて間隙孔を設けた板状体において、1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体を、この新たに設けた間隙孔にはめ込み、次いで各々の線状部材を張架して、上記板状体の間隙孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮された状態で固定されてなる、前記第1に記載の緑化用部材を提供する。
第8に、板状体に固定されたコケ植物の植物体が、この板状体の上部から下部に向けて圧縮され、コケ植物が板状体に対して水平方向に広がってなる、前記第1〜第7のいずれかに記載の緑化用部材を提供する。
第9に、コケ植物が頂蘚類に属するコケ植物である、前記第1〜第8のいずれか記載の緑化用部材を提供する。
第10に、頂蘚類に属するコケ植物と共に、腋蘚類に属するコケ植物及び/又はコケ植物以外の植物を嵌め込んでなる、前記第1〜第9のいずれかに記載の緑化用部材を提供する。
第11に、コケ植物が、シモフリゴケ属又はハイゴケ属に属するコケ植物である、前記第1〜第8のいずれか記載の緑化用部材を提供する。
第12に、コケ植物が水を含んで膨潤してなる、前記第1〜第11のいずれかに記載の緑化用部材を提供する。
第13に、以下の工程を含む前記第5に記載の緑化用部材の製造方法を提供する。
▲1▼横架した1本の線状部材に対して、2本の線状部材同士を長さ方向に合わせてなる偶数の線状部材組をこの横架した線状部材の長さ方向に対して垂直に、かつ隣合う線状部材組から選ばれる1本の線状部材同士の、上記の横架した1本の線状部材との交差が各々上下逆になるように線状部材に沿って隣接する交差が各々上下逆になるように載置する第1工程。
▲2▼第1工程において設けた線状部材において、1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を、横架した1本の線状部材及びこれと交差して隣接する2組の線状部材組とに接触させるように嵌め込む第2工程。
▲3▼第2工程において嵌め込んだコケ植物の線状部材組と接触していない側面に、上記第1工程において横架した線状部材と平行になるように、かつここで横架する線状部材組における上記の偶数の線状部材組の一方の線状部材との交差が各々上下逆になるように載置し、前記第2工程とこの工程を必要に応じて繰り返して基礎部材を製造する第3工程。
▲4▼第3工程によって製造された基礎部材において、少なくともこの基礎部材の最外側に載置された線状部材とそれに隣接する線状部材組を構成する線状部材とを1組として選び、この隣接する線状部材を構成する他の線状部材とこの線状部材に隣接する線状部材組を構成する線状部材同士を他の1組として順次選んで、これらの組として選ばれた線状部材の両端部同士を、これらの線状部材が張架されて、この基礎部材におけるコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮されるように、これらの線状部材の両端同士をそれぞれ巻き上げつつ緊結して、これらの線状部材で上記工程において嵌め込んだコケ植物の側面を圧縮する第4工程。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、その表面に単数の又複数の孔を設けた「板状体」をその構成要素とする緑化用部材に関する発明である。
本発明において「板状体」とは、本発明緑化用部材においてコケ植物を嵌め込むことができる孔を少なくとも単数設けることができるだけの面積をその表面のいずれか部位に有する物のことをいい、文字通りの平板状の物は勿論のこと、例えばその形状がサイコロ状(立方体)や棒状である場合も、本発明の「板状体」の概念に包含される。また、さらに例えば針金等の線状部材を加工して孔を設けた物も本発明の「板状体」の概念に含まれる。
この板状体において複数の孔を設ける場合には、これらの孔に嵌め込まれたコケ植物に水を供給して,それらのコケ植物を膨潤させた場合に,板状体上に露出した各々の孔のコケ植物同士が接触して,その板状体の表面がコケ植物で覆われるように、各々の孔の位置を設計するのが通常の態様である。
かかる点において、この板状体において複数の孔を設ける場合には、それらの複数の孔同士を隣接させて設けることが好ましい。
この場合、特に単数又は複数の孔を設けた板状体が、格子状単位を組み合わせてなる板状体であることが、その加工が容易で,板状体の材料を節約することができる等の理由から、その組み合わせにかかわる板状体の全体的な形状を問わずに好ましい。
また、本発明緑化用部材を用いる状況に応じて(例えば,屈曲した箇所に本発明緑化用部材を固定する場合等)自在に屈曲させることが可能な手段を板状体に設けることができる。
例えば、針金等のある程度の剛性を有する折り曲げが可能な紐状物で孔同士の連結部を設けて、これらの孔同士を本発明緑化用部材を用いる状況に応じて、自在に屈曲させて可動化することができる。
さらに、特に本発明緑化用部材において、所望する形状が平板状である場合には、代表的な態様として、以下の3つの態様を挙げることができる。
A.態様1について
本発明緑化用横架した1本若しくは2本以上の線状部材同士を長さ方向に合わせてなる偶数の線状部材組に対して、他の偶数の線状部材組を、これらの横架した線状部材組の長さ方向に対して垂直に、かつ隣合う線状部材組から選ばれる、後記において互いに緊結されるべき線状部材同士における、これらと交わる線状部材組との交差が各々上下逆になるように載置してなる格子状の板状体において、
この板状体の線状部材組間に設けられた孔に1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触させてはめ込み、さらに少なくとも上記板状体の最外側に載置された線状部材組とそれに隣接する線状部材組を構成する線状部材とを1組として選び、さらにこの隣接する線状部材を構成する他の線状部材とこの線状部材に隣接する線状部材組を構成する線状部材同士を他の1組として順次選んで、これらの組として選ばれた線状部材の両端部同士を、これらの線状部材が張架されて、上記板状体の孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮されるように各々を緊結してなる本発明緑化用部材は;その製造工程が簡便であり、大量生産に特に適している。また、後述する腋蘚類に属するコケ植物の植物体を特に容易に活用することが可能である。
この態様の本発明緑化用部材は、例えば以下の▲1▼〜▲4▼の工程を経ることにより、特に簡便に製造され得る。
▲1▼横架した1本の線状部材に対して、2本の線状部材同士を長さ方向に合わせてなる偶数の線状部材組をこの横架した線状部材の長さ方向に対して垂直に、かつ隣合う線状部材組から選ばれる1本の線状部材同士の、上記の横架した1本の線状部材との交差が各々上下逆になるように線状部材に沿って隣接する交差が各々上下逆になるように載置する第1工程;
▲2▼第1工程において設けた線状部材において、1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を、横架した1本の線状部材及びこれと交差して隣接する2組の線状部材組とに接触させるように嵌め込む第2工程;
▲3▼第2工程において嵌め込んだコケ植物の線状部材組と接触していない側面に、上記第1工程において横架した線状部材と平行になるように、かつここで横架する線状部材組における上記の偶数の線状部材組の一方の線状部材との交差が各々上下逆になるように載置し、前記第2工程とこの工程を必要に応じて繰り返して基礎部材を製造する第3工程;
▲4▼第3工程によって製造された基礎部材において、少なくともこの基礎部材の最外側に載置された線状部材とそれに隣接する線状部材組を構成する線状部材とを1組として選び、この隣接する線状部材を構成する他の線状部材とこの線状部材に隣接する線状部材組を構成する線状部材同士を他の1組として順次選んで、これらの組として選ばれた線状部材の両端部同士を、これらの線状部材が張架されて、この基礎部材におけるコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮されるように、それらの線状部材の両端をそれぞれ巻き上げつつ緊結して、これらの線状部材で上記工程において嵌め込んだコケ植物の側面を圧縮する第4工程。
B.態様2について
線状部材同士をそれらの長さ方向に向けてねじり合せた線状部材組を複数組並列させて,これらの線状部材組の線状部材同士のねじり合わせによって設けられた間隙孔同士を、
▲1▼並列させた上記線状部材組間において、複数本1組とした他の線状部材組を、少なくとも2間隙孔毎(単一の前記の並列させた線状部材組において設けられた間隙孔数を基準とする)に、
▲2▼この他の線状部材組の各々の線状部材同士が、間隙孔毎に互い違いに交差するようにねじり合わせつつ挿通させて、
前記並列させた線状部材組同士を他の線状部材組で連結してなる板状体において、
1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体を、少なくとも2間隙孔毎に(当初並列させた線状部材組に設けられた間隙孔を基準とする)、これらの植物体の側面同士を接触させて間隙孔にはめ込み、次いで各々の線状部材を張架して、上記板状体の間隙孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮された状態で固定されてなる、本発明緑化用部材は;
その製造工程が前記態様1と同様に簡便であり、大量生産に特に適している。また、後述する腋蘚類に属するコケ植物の植物体を特に容易に活用することが可能であることも、前記態様1の本発明緑化用部材と同様である。
そして、本態様2の緑化用基板においては、上記態様1の緑化用基板の板状体の孔のおいて,嵌め込まれたコケ植物の植物体の側面部に対して加わる線状部材の緊結力に加えて、さらに線状部材同士のねじり合わせ力による緊結力がこのコケ植物の植物体の側面部に対して付加される。このことにより、緑化用基板自体の強度が向上するだけではなく、孔に嵌め込んだコケ植物の植物体の量あたりの緑化用基板の表面を覆い得る面積が増大し、本発明緑化用基板に用いる単位面積当りのコケ植物の使用量を大幅に節約することが可能である。
C.態様3について
線状部材同士をそれらの長さ方向に向けてねじり合せた線状部材組を複数組並列させて,これらの線状部材組の線状部材同士のねじり合わせによって設けられた間隙孔を構成する線状部材のうちの一方を、隣接して並列されている線状部材組の間隙孔を構成する線状部材のうち,上記一方の線状部材側の線状部材と互い違いに交差させて、かかる交差部分をねじり合わせて間隙孔を設けた板状体において、1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体を、この新たに設けた間隙孔にはめ込み、次いで各々の線状部材を張架して、上記板状体の間隙孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮された状態で固定されてなる本発明緑化用部材も;その製造工程が前記態様1及び2と同様に簡便であり、大量生産に特に適している。また、後述する腋蘚類に属するコケ植物の植物体を特に容易に活用することが可能であることも、前記態様1及び2の本発明緑化用部材と同様である。
また、間隙孔にはめ込んだコケ植物の植物体の側面に、ねじり合わせによる緊結力が加わり、緑化用基板自体の強度が向上するだけではなく、孔に嵌め込んだコケ植物の植物体の量あたりの緑化用基板の表面を覆い得る面積が増大し、本発明緑化用基板に用いる単位面積当りのコケ植物の使用量を大幅に節約することが可能であることに関しては、前記態様2の本発明緑化用部材と同様である。
また、上記の3つの態様の本発明緑化用部材は、これを所望の形状に加工することが容易な点において有利である。すなわち、例えば出来上がった方形の上記の態様の本発明緑化用部材を、所望する形状に応じて容易に切断することができるだけではなく、予め定めた形状を定めた型の上で上記の線状部材を組んで、この形状に応じてコケ植物を線状部材で設けた板状体の孔に嵌め込むことで、容易に所望の平面形状の本発明緑化用部材を製造することができる。
上記のすべての本発明緑化用部材において、板状体の素材は、特に限定されるものではなく、プラスチック,金属,セラミックス等を用いることが可能であり、耐久性,加工容易性,経済性等を考慮すると、プラスチックスやステンレス等の腐食に対して耐久性のある金属であることが好ましい。
例えば、孔同士の連結部を針金とする場合には、ステンレス等の腐食に対して耐久性のある金属を素材とする針金を用いることが好ましい。また、可動手段の素材として形状記憶素材,例えば形状記憶合金や形状記憶プラスチックを用いて、外的状況の変化により本発明緑化用部材の形状を変化させることも可能である。
このような所望の形態の単数又は複数の孔を設けた板状体に、1種又は2種以上の複数のコケ植物の植物体(本明細書中で「コケ植物」と記載した場合には、原則としてそのコケ植物の総称か、又はコケ植物の植物体を意味する)の側面同士を接触及び圧縮させ嵌め込んで本発明緑化用部材を作出することができる。
上記板状体に嵌め込むコケ植物は、複数の植物体の側面同士を接触及び圧縮させることの容易性を鑑みると、通常はその植物体が直立して生育する頂蘚類に属するコケ植物である。
この頂蘚類に属するコケ植物としては、例えば以下の属に属するコケ植物を挙げることができる。
すなわち、コバノチョウセンゴケ属,ツルチョウチンゴケ属,チョウチンゴケ属,アミゴケ属,タチゴケ属,マツバゴケ属,Leucophanes属,ヒノキゴケ属,シラガゴケモドキ属,カサゴケ属,アカスジゴケ属,ミギハチョウチンゴケ属,ホウオウゴケ属,ウチワチョウチン属,ハリガネゴケ属,ツリガネゴケ属,ウリゴケ属,シノブチョウチンゴケ属,タチチョウチンゴケ属,イワマセンボンゴケ属,キセルゴケ属,ヨレエゴケ属,クロゴケ属,ミズゴケ属,シラガゴケ属,ヒカリゴケ属,Eccremidium属,カンムリゴケ属,カゲロウゴケ属,ヒナノハイゴケ属,ヒメシワゴケ属,ハミズゴケ属,スギゴケ属,シバゴケ属,ツリバリゴケ属,シモフリゴケ属,ツバナゴケ属,エビゴケ属,キシッポゴケ属,アナシッポゴケ属,ネジレゴケ属,エゾネジレゴケ属,ユリゴケ属,イクビゴケ属,センボンゴケ属,ハリガネゴケ属,サワゴケ属,キダチゴケ属,ヒメタマゴケ属,ギンゴケモドキ属,シモツリゴケ属,チシマシッポゴケ属,ウワバミゴケ属,
タマゴケ属,ナガクビサワゴケ属,ホソバゴケ属,ススキゴケ属,シッポゴケ属,ヘリトリシッポゴケ属,カマシッポゴケ属,ナガバノシッポゴケ属,ユミゴケ属,ツリバリゴケ属,アオゴケ属,ナガミゴケ属,ブルックゴケ属,ヒロハノススキゴケ属,ナシゴケ属,ヘチマゴケ属,ツチゴケ属,ギンゴケ属,ハタキゴケ属,ウリゴケ属,コシッポゴケ属,シバゴケ属,キンシゴケ属,シシゴケ属,キヌシッポゴケモドキ属,キヌシッポゴケ属,ホウオウゴケ属,タチゴケモドキ属,フウリンゴケ属,ニワスギゴケ属,スギゴケ属,ミヤマスギゴケ属,サカバゴケ属,エゾサワゴケ、クサスギゴケ属,キンチャクゴケ属,カタシロゴケ属,コバノチョウチンゴケ属,クマデゴケ属,Paludella属,エゾタマゴケ属,Conostomum属,ケキンシゴケ属,イヌノハゴケ属,ミヤコゴケ属,ダンダンゴケ属,Bryoerythrophylhom属,センボンウリゴケ属,ヒメハミズゴケ属,ツリバリゴケ属,ハナガゴケ属,チジレゴケ属,コブゴケ属,オオツボゴケ属,マルダイゴケ属,フタゴゴケ属,ユリゴケ属,ヒメヒョウタンゴケ属,ニセツリガネゴケ属,フガゴケ属,ナガミノチョウチンゴケ属,メンボウゴケ属,
ヨリイトゴケ属,ハナシゴケ属,ツツクチヒゲゴケ属,イクビゴケ属,タマワケゴケ属,ネジクチゴケ属,ミノゴケ属,キンモウゴケ属,カメゴケ属,カメゴケモドキ属,マイマイゴケ属,コゴケ属,イシバイゴケ属,クチヒゲゴケ属,セイシハイゴケ属,イジマセンボウゴケ属,コムソウゴケ属,エゾネジレゴケ属,タチヒダゴケ属,キサゴゴケ属,コゴケモドキ属,ハマキゴケ属,キブネゴケ属,コヨツバゴケ属,ヤマゴケ属,ヤスジゴケ属,オウギゴケ属,ヨツバゴケ属,ギボワシゴケ属,サヤゴケ属,スギゴケ属,クマノゴケ属,ナガダイゴケ属,ヘビゴケ属,イシバイゴケ属,ヤマトハクチョウゴケ属,モミゴケ属,ホリミノゴケ属,オオミゴケ属,Psilopilum属,センボンゴケ属,イシズチゴケ属,シミズギボウシゴケ属,ヒョウタンハリガネゴケ属又はヒョウタンゴケ属に属するコケ植物を例示することができる。
これらの頂蘚類に属するコケ植物のうち、その入手のし易さ、取扱い易さ等の観点から、スナゴケ等のシモフリゴケ属に属するコケ植物が好ましく用いられる。
なお、上記頂蘚類に属するコケ植物以外でも、植物体が地表に沿って成長する腋蘚類に属するコケ植物の植物体を、その植物体の長さ等を整えて本発明緑化用部材で用いることも可能である。
この腋蘚類に属するコケ植物としては、ツガゴケ属,ソテツゴケ属,ナゼゴケ属,クジャクゴケ属,ヤマトソリバゴケ属,ヘリトリシミズゴケ属,シタゴケ属,イバラゴケ属,イボゴケ属,キスヒバゴケ属,イヌケゴケ属,イタチゴケ属,Tristichella属,ホソエゴケ属,カガミゴケ属,トゲハイゴケ属,コモチイトゴケ属,タマコモチイトゴケ属,イタチゴケ属,ナガハシゴケ属,キヌゴケ属,フトハイゴケ属,ハイゴケ属,カワゴケ属,ハシボソゴケ属,タチミツヤゴケ属,イトヒキフデノホゴケ属,フデノホゴケ属,ヒゲゴケ属,イトツルゴケ属,イトヤナギゴケ属,ソクロハイゴケ属,ヒジキゴケ属,タチヒラゴケ属,アブラゴケ属,マムシゴケ属,クシノハゴケ属,ヤマデラゴケ属,ウニゴケ属,
ツヤイチゴケ属,イワダレゴケ属,フウチョウゴケ属,ネジレイトゴケ属,ラッコゴケ属,ウシオゴケ属,モリクサゴケ属,Oedicladium属,ツヤゴケ属,ダチョウゴケ属,フサゴケ属,オオミツヤゴケ属,ミヤマハイゴケ属,ヒラツボゴケ属,Campylophyllum属,アカイチイゴケ属,キャラハゴケ属,クサゴケ属,ケサガリゴケ属,タチミツヤゴケ属,ホングゴケ属,フクラゴケ属,サナダゴケ属,キヌタゴケ属,Palisadula属,Pseudohygrohypnum属,Loeskypnum属,イヌサナダゴケ属,シメリゴケ属,ヤリノホゴケ属,タチハイゴケ属,ミミゴケ属,アカイチイゴケ属,エゾノヒラツボゴケ属,カクシゴケ属,イトツルゴケ属,コガネハイゴケ属,ヒゲゴケ属,レイシゴケ属,コアブラゴケ属,Iwatsukiella属,コモチゴケ属,クサリウスグロゴケ属,コウヤノマンネンゴケ属,タチヤナギゴケ属,アツブサゴケモドキ属,リスゴケ属,キツネゴケ属,タカネゴケ属,フジノマンネングサ属,オニゴケ属,Saninonia属,モミシノブゴケ属,タマシノブゴケ属,カギヤノネゴケ属,ノコギリゴケ属,シャグマゴケ属,アサイトゴケ属,サオヒメゴケ属,ホンシノブゴケ属,シノブゴケ属,ハリゴケ属,イソナギゴケ属,ラセンゴケ属,ヒムロゴケ属,ツルゴケ属,キブリハネゴケ属,
オオトラノオゴケ属,タイワントラノオゴケ属,キヌイトゴケ属,サオヒメゴケ属,ヒゾトシノオゴケ属,タカネゴケ属,コバノキヌゴケ属,カワブチゴケ属,チャボスズゴケ属,イトワスグロゴケ属,ミズヤナギゴケ属,ヤナギゴケ属,シノブイトゴケ属,ヤノネゴケ属,ヤエゴケ属,ツヤタスキゴケ属,イトゴケ属,ナギゴケ属,キブリナギゴケ,アツグサゴケ属,カギハイゴケ属,ザラツキゴケ属,サナダゴケモドキ属,カヤゴケ属,フトゴケ属,ジングウゴケ属,ツノブエゴケ属,ミミヒラゴケ属,ヒラゴケ属,ヒュウノオゴケ属,トラノオゴケ属,ムジナゴケ属,ヒメヤナギゴケ属,Campyliadelphus属,アオギヌゴケ属,ヒゲバゴケ属,ササバゴケ属,イヌエボウシゴケ属,クロヒメゴケ属,エビスゴケ属,リボンゴケ属,シダレゴケ属,ケゴケ属,ネズミノオゴケ属,イトヒバゴケ属,モミノキゴケ属,ミヤベゴケ属,キダチクジャクゴケ属,ヤマトヒラゴケ属,コクサゴケ属,コゴメゴケ属,バンダイゴケ属,ヒトエゴケ属,ムクゲゴケ属,ソリハゴケ属,ハイヒモゴケ属,イワイトゴケ属,ウスグロゴケ属,キダチヒラゴケ属,スズゴケ属,ヒメヤナギゴケ属,オカムラゴケ属又はスズゴケ属等に属するコケ植物を例示することができる。
これらの腋蘚類に属するコケ植物のうち、とくにハイゴケ等のハイゴケ属に属するコケ植物は、その入手のし易さ、取扱い易さ等の観点から、好ましい腋蘚類に属するコケ植物である。
また、上記のコケ植物は、単独種類のコケ植物を本発明緑化用部材において用いることは勿論のこと、複数の種類のコケ植物を組み合わせて用いることも可能である。特に、本発明緑化用部材に腋蘚類に属するコケ植物を用いる場合には、板状体への嵌め込みが容易な頂蘚類に属するコケ植物と組み合わせて用い、この頂蘚類に属するコケ植物に支持体としての役割をも担わせることで、結果として単独では嵌め込みの困難な腋蘚類に属するコケ植物を容易に板状体に嵌め込むことができる。
さらに、頂蘚類に属するコケ植物(頂蘚類と腋蘚類に属するコケ植物を組み合わせて用いる場合を含む)と組み合わせて、コケ植物以外の植物を板状体へ嵌め込むこともできる。
本発明緑化用部材において用いるコケ植物は、自然界に自生しているコケ植物をそのまま用いることも可能であるが、植物体長がある程度の長さ、具体的には、2cm以上、好ましくは3cm以上(上限は、そのコケ植物の植物体長の最大限までで特に限定されない)程度は必要であり、かつ嵌め込むコケ植物体同士の長さは可能な限り同一であることが好ましいことから、むしろ栽培したコケ植物を用いることが好ましい。
このコケ植物の栽培方法は、本発明に用いるコケ植物の種類に応じた既に知られている方法で栽培することができる。
具体的には、例えば水掃けの良好なパレット上に砂等を敷いて、その上にコケ植物を植えて、そのコケ植物の種類に応じた温度条件及び日照条件で養生することにより、所望する種類のコケ植物を栽培することができる。
このようにして、上記した板状体への嵌め込みが可能な程度の長さに植物体が生育したコケ植物同士の側面を接触させて圧縮して板状体の孔に嵌め込む。この嵌め込みは、対象のコケ植物が水分を含んでいても可能であるが、その圧縮の容易性.その嵌め込みの容易性,コケ植物自体の取扱いのし易さ等の観点から可能な限り乾燥させたコケ植物を用いることが好ましい。
この嵌め込みの態様は、最終的にコケ植物体が板状体に設けられた孔に、植物体の側面同士が接触して圧縮した状態で嵌め込まれていれば特に限定されることはない。
すなわち、主に栽培して得たコケ植物を取り出して手力等で、植物体の側面同士を接触させて圧縮した状態で嵌め込むことができる。また、複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触させて、さらにこれらの植物体同士を圧縮したコケ植物の植物体の集合物に固定手段を施したコケ植物圧縮固定物を、板状体の孔へ嵌め込むことにより行うことができる。
このコケ植物圧縮固定物は、例えば▲1▼複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触させて、さらにこれらの植物体同士を圧縮したコケ植物の植物体の集合物において、各々のコケ植物体の仮根を絡ませて固定してなるコケ植物圧縮固定物;▲2▼複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触させて、さらにこれらの植物体同士を圧縮したコケ植物の植物体の集合物において、この集合物の一端にコケ植物の生育に悪影響を及ぼさない経時的に固化する液状物質を付着させて、各々のコケ植物の一端同士を固定してなるコケ植物圧縮固定物;▲3▼乾燥させた複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触させて、さらにこれらの植物体同士を圧縮したコケ植物の植物体の集合物において、この集合物の側面の全部又は一部を水溶性紙状物で巻き込んで、このコケ植物の植物体の集合物を固定してなるコケ植物圧縮固定物;▲4▼複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触させて、さらにこれらの植物体同士を圧縮したコケ植物の植物体の集合物において、この集合物の側面の全部又は一部を紐状物で束ねて、このコケ植物の植物体の集合物を固定してなるコケ植物圧縮固定物等の形態を採り得る。
これらのコケ植物圧縮固定物を用いた態様で嵌め込むことが、効率的にコケ植物を嵌め込むことができる点やコケ植物自体の管理が容易であるという点においてより好ましい。
通常の高等植物であれば、一旦乾燥させれば二度と生き返らないが、コケ植物の場合は、植物体を切り離して乾燥させても、水を与えることにより、多量の水を含んで膨潤した状態で即座に生命活動を再開し、この乾燥,湿潤の過程を多数回繰り返すことも可能であるという極めて特異な特徴を有する。また、通常の高等植物であれば根を切り取ってしまえば枯死してしまうが、コケ植物の仮根は、専らコケ植物の支持体として働くものであり、仮根を切り取っても上記した特徴はそのまま維持される。
本発明は、このコケ植物の他の植物には認められない特徴を最大限生かした発明である。
すなわち、板状体の表面に単数又は複数の孔を設け、それらの孔に1種又は2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触及び圧縮させて嵌め込み、この嵌め込んだコケ植物体に水を含ませて膨潤させることにより、コケ植物が板状体に設けた孔と接触した部分の接触圧が増加して,コケ植物同士及びコケ植物と孔との間の摩擦力が一層大きくなり、このコケ植物のこの孔における固定度がより強固になる。そして、板状体の孔と接触しないで外面に突出しているコケ植物は、膨潤して孔の周囲に広がり、隣接する孔で同じく水による膨潤したコケ植物と接触して、コケ植物が板状体の表面を覆い、所望の形状がコケに覆い尽くされた本発明緑化用部材が提供される。
そして、一旦コケに覆い尽くされた本発明緑化用部材は、仮に嵌め込んだコケ植物が乾燥しても、コケ植物と有孔板状体の孔との接触圧はほぼ維持され,コケ植物同士及びコケ植物と孔との間の摩擦力も確保され、さらに板状体がコケ植物に覆われた状態は維持される。
すなわち、本発明緑化用部材は、仮に一旦水で膨潤させたコケ植物を乾燥させてしまった場合でも、コケ植物が脱落したり、コケ植物を嵌め込んだ板状体が表面上目立つことがなく管理が容易であるという大きな特徴を有する。
なお、板状体に固定されたコケ植物の植物体を、この板状体の上部から下部に向けて圧縮して、コケ植物を板状体に対して水平方向に広げることで、本発明緑化用基板の単位面積当りのコケ植物の植物体の使用量をさらに節約することが可能である。
すなわち板状体の面に対して垂直に孔にはめ込んだ、例えば頂蘚類に属するコケ植物の場合には、このコケ植物の植物体の頂部が、この板状体の上部から下部に向けて圧縮され、コケ植物が板状体に対して水平方向に広がって、本発明緑化用基板の単位面積当りのコケ植物の植物体の使用量をさらに節約することが可能である。
また、板状体の面に対して比較的横向きに嵌め込んだ、例えば腋蘚類に属するコケ植物の場合には、これらのコケ植物の植物体の側部が、この板状体の上部から下部に向けて圧縮され、コケ植物が板状体に対して水平方向に広がって、本発明緑化用基板の単位面積当りのコケ植物の植物体の使用量をさらに節約することが可能である。
その上部から下部に向けて圧縮することにより、コケ植物の垂直面が水平方向に広げて、本発明緑化用基板の単位面積当りのコケ植物の植物体の使用量をさらに節約することが可能である。板状体に固定されたコケ植物の植物体が、この板状体の上部から下部に向けて圧縮され、コケ植物が板状体に対して水平方向に広がってなる、前記第1〜第7のいずれかに記載された緑化用部材が提供される。
本発明緑化用部材は、先に述べたごとく、コケ植物の極めて特異な特徴を最大限生かした発明であるが、コケ植物が孔毎に嵌め込まれているので、仮にコケ植物が衰えた場合には、その部分のコケ植物のみを取り去って、新たにコケ植物を孔に嵌め込み、再びそのコケ植物を水で膨潤させることにより、メンテナンスが容易であるという利点も有する。
また、本発明緑化用部材に所望の色彩を入れたい場合には、例えば上記のコケ植物圧縮固定物において、コケ植物の植物体中に装飾物を含ませたものを嵌め込んだり、全くコケ植物を含まない着色したウレタン等のチップを着色を所望する板状体の孔に嵌め込むことも可能である。また、その着色部分には孔を設けないで予め所望する色彩で着色することも可能である。
さらに、軽石等のコケ植物が自らその表面において定着して成長することが容易な、表面にある程度の細かい凹凸がある部材を上記ウレタンチップと同様に用いることにより、経時的にこの部材上にコケを生着させることができる。
また、本発明緑化用部材において、コケ植物の植物体の長さを規則的に変えて板状体中に嵌め込むことによって、その規則的に変えた部分の形状に応じたレリーフ模様を有する本発明緑化用部材を得ることができる。また、このレリーフ部分にコケの成長を調節可能な植物成長調製剤を用いることで、同様に所望のレリーフ模様を描くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、板状体の一態様(平板状)の斜視図である。第2図は、板状体の他態様(棒状)の斜視図である。第3図は、コケ植物の植物体の嵌め込み単位の態様を一部示した図面である。第4図は、コケ植物の植物体を板状体の孔に嵌め込んだ状態を示した図面である。第5図は、コケ植物の植物体を板状体の孔に嵌め込んで、水でこの植物体を膨潤させた状態を示した図面である。第6図は、棒状の板状体を基にして製造した本発明緑化用部材の全体斜視図である。第7図は、棒状の板状体を基にして製造した本発明緑化用部材を被固定部に固定した場合の断面図である。第8図は、孔同士の連結部に可動手段を設けた本発明緑化用部材における板状体の概略図である。第9図は、孔同士の連結部に可動手段を設けた板状体の孔に、コケ植物を嵌め込んでなる棒状の折り曲げ容易な本発明緑化用部材の概略図である。第10図は、カーペット状の本発明緑化用部材(前記第5として示した態様の本発明緑化用部材である)を製造するための工程の一態様を概略的に上から示した図面である。第11図は、カーペット状の本発明緑化用部材の一態様の全体概略図である。第12図は、カーペット状の本発明緑化用部材の他態様(前記第6として示した態様の本発明緑化用部材である)を製造するための基礎工程を模式図として示した図面である。第13図は、カーペット状の本発明緑化用部材の他態様を構成する板状体において、コケ植物の植物体を2間隙孔毎に、これらの植物体の側面同士を接触させて間隙孔にはめ込む場合の位置関係を例示した図面である。第14図は、コケ植物の植物体を一部はめ込んだ板状体の状態を示す図面である。第15図は、カーペット状の本発明緑化用部材の他態様の全体概略図である。第16図は、カーペット状の本発明緑化用部材において、腋蘚類のコケ植物を用いる場合の全体概略図である。
実施例
以下、図面を用いた実施例により、本発明をより具体的に説明するが、この実施例により本発明の技術的範囲が限定解釈されるべきものではない。
第1図は、本発明緑化用部材の製造に用いられる板状体の一態様を示した全体図である。
ここで表される態様は、平板状の形態の本発明緑化用部材を製造する際に用いる板状体である。勿論、本発明緑化用部材は、この板状体の形態を基にした形態に限定されるものではない。
この第1図の板状体10は、格子構造を有する平板11に、この平板11の支持脚12を、この板状体10がこの支持脚で平面上において安定した状態で支持されるように設けた支持脚付きの平板である。
また、一部の支持脚12の下部には、平板11を平面上により安定して支持するために有孔の台状部材14が設けてある(なお、この台状部材14に設けてある孔は、ネジ等の係止部材でこの板状体10を基にした本発明緑化用部材100を被固定部に固定する便宜を図るためのものであり、必要に応じて設けることができる)。
支持脚12を設ける位置や数は、平板11を平面上に支持可能な配置である限りにおいて特に限定されるものではない。
なお、この支持脚12の長さは、少なくともコケ植物の植物体を板状体10の格子状の孔13に自在に嵌め込めるだけの長さを有することが好ましい。より具体的には、孔に嵌め込むコケ植物の植物体の長さと同等の長さか、それ以上の長さを有することが好ましい。
もしも支持脚12の長さが、コケ植物の長さよりも極端に短い場合には、孔にコケ植物を嵌め込んで固定することが困難になり、さらに嵌め込むことができる場合でも、その嵌め込みの深さを自在に調節することが困難になり好ましくない。
また、台状部材14を設けるか否か、台状部材14の形状,配置等も、平板11を平面上に安定して支持可能な限りにおいて特に限定されるものではない。
また、平板11にこの支持脚12を設ける手段及びこの支持脚12に台状部材14を設ける手段は特に限定されず、選択した板状体10の材質及びその支持脚12の材質に応じて適宜選択することができる。例えば、接着剤による接着,熱融着,折り曲げ等を例示できるがこれらに限定されるものではない。
また、支持脚12の各々の長さやこれを平板11において設ける箇所は、板状体10を本発明緑化用部材として設置する場所の状況に応じて適宜変更することができる。例えば、設置する場所に凹凸がある場合には、この凹凸に応じた長さに調整した支持脚を平板11に適宜設けることができる。
第1図に表した板状体10は四角形であるが、必要に応じて他の形状、例えば棒状,三角形,五角形以上の多角形,円形,ハート型,星型等,所望の平板形状の板状体を製造して、これを基にした本発明緑化用部材を製造することができる。
第2図の板状体20は、縦3列の格子構造を有する平板の両端1列の格子部分をそれぞれ折り曲げて、その折り曲げ部分を支持部22とした,横断面がいわゆるコの字型である棒状物としての形態をとる他の態様である。
板状体20がこの棒状物としての形態をとる場合、例えばこの棒状物を構成する孔子の一部に切込みを入れて、これにより棒状物を容易に湾曲させて、他のこの棒状物との組み合わせにより、多角形や円形,さらには半円形に盛り上がった形状の構造物とすることもできる〔図示せず:この所望の形状への加工は,板状体20の段階でできるのみならず,この板状体20を基に製造した棒状の本発明緑化用部材においても容易に行うことができる。〕。
また、単純なこの棒状物としての形態をとる板状体20を基にした、本発明緑化用部材200を適宜組み合わせることにより、コケ植物による多様な緑化形態をとることが可能である〔例えば、一面緑化の場合は、この形態の本発明緑化用部材200をその一面に敷きつめることで行うことができる(図示せず)。また、一部緑化の場合は、タイルブロックの間隙等の緑化を行う部分にこの形態の本発明緑化用部材200を嵌め込み施工することで所望する緑化を行うことができる(図示せず)。〕。
なお、この板状体20のコケ植物を嵌め込む孔23は、1つ以上であれば所望の個数を設けることができる。
上記の板状体(10又は20)に設けた孔(13又は23)に、1種又は2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を圧縮させて嵌め込むことにより本発明緑化用部材を得ることができる。
上述したように、孔(13又は23)にコケ植物を嵌め込むには、1種又は2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を圧縮させてなる嵌め込み単位を用いるのが好ましい。
第3図は、この嵌め込まれるコケ植物の植物体の形態を示したものである。この図中、(a)は,コケ植物の植物体の植物体の側面同士を圧縮させた嵌め込み単位31であり、(b)は,(a)の嵌め込み単位の一端(コケ植物の植物体の仮根部分に該当する側が好ましい)を,樹脂32で固めて固定したものである。ここで用いることができる樹脂は、少なくともコケ植物の生育に悪影響を及ぼさないものであることが必要であり、例えばシリコーン樹脂等を用いることができる。また(c)は,(a)の嵌め込み単位の周囲を水で分解する紙状物33で覆って固定したものである。このシート状物としては、例えば水溶性紙や水溶性フィルム等を用いることができる。なお、(c)の態様の嵌め込み単位のコケ植物は予め乾燥させたコケ植物である。
これらの嵌め込み単位を孔に嵌め込むことによって、複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触及び圧縮させた状態で、孔に嵌め込むことができる。
第1図に示した板状体10に設けた孔13にコケ植物を嵌め込んだ状態を拡大して示した図が第4図である。
第4図において、(a)はコケ植物の植物体(111)を嵌め込んだ孔(112)を上から見た概略図であり、(b)はこれを斜めから見た概略図である〔(b)は一単位のみ〕。
コケ植物の植物体が、規則正しく孔に嵌め込まれていることがわかる。
第5図は、上記のように嵌め込んだコケ植物体に水を与えて、これらのコケ植物が水を含んで膨潤した形態(111’)を拡大して示した図である。
なお第5図において、(a)はコケ植物の植物体を嵌め込んだ孔を上部から見た概略図であり、(b)はこれを横から見た概略図である。
コケ植物が水を含んで膨潤して、板状体10の孔と接触した部分の接触圧が増加して、このコケ植物のこの孔における固定度がより強固になり、板状体10の孔と接触しないで外面に突出しているコケ植物は、膨潤して孔の周囲に広がり、隣接する孔で同じく水による膨潤したコケ植物と接触して、コケ植物が板状体10の表面を覆い、所望の立体形状がコケに覆い尽くされた本発明緑化用部材100(第5図:板状体10を基にして製造した本発明緑化用部材の拡大解説図)が提供されることがわかる。
なお、嵌め込み単位(c)を用いる場合には、コケ植物の植物体を膨潤する目的で、水をコケ植物に接触させる際に、コケ植物に巻着した水溶性紙はこの水に溶けて脱落する。
本発明緑化用部材100及び同200(第6図:棒状の板状体20を基にして製造した本発明緑化用部材の全体斜視図)は、コケ植物が孔毎に嵌め込まれているので、仮にコケ植物が衰えた場合には、その部分のコケ植物のみを取り去って、新たにコケ植物を孔に嵌め込み、再びそのコケ植物を水で膨潤させることにより、メンテナンスが容易であるという利点も有する(このことについては前述した)。
なお、本発明緑化用部材(100又は200)に所望の色彩を入れたい場合には、例えば上記のコケ植物の嵌め込み単位において、コケ植物の植物体中に装飾物を含ませたものを嵌め込んだり、全くコケ植物を含まない着色したウレタン等のチップを着色を板状体(10又は20)の孔に嵌め込むことも可能である(このことについては前述した)。
本発明緑化用部材を適用可能な場所は、特に限定されない。多くの場合、本発明緑化用部材を設置する際には、地面や部材に本発明緑化用部材を固定する。この固定方法は特に限定されず、例えば他の部材の間に挟み込んで固定することも可能であり、本発明緑化用部材の底部(コケ植物を嵌め込んだ孔が設けられた面と反対側の部分)を土中に埋めて固定することも可能である。
また、コンクリートの床や壁等,これらの固定手段を用いることが困難な場所に本発明緑化用部材を固定する場合には、例えば接着剤や両面テープ等の手段を直接用いて固定することも可能であるが、係止用金具等の係止用部材を用いて固定することも可能である。第7図は、係止用部材を用いて、本発明緑化用部材200を固定する場合の態様を示した断面図である。
第7図は、▲1▼本発明緑化用部材200における支持部22の固定用部材係止部221に係合する構造の固定用部材〔(a)においては240,(b)においては240’〕を、この固定部材係止部221に係合させ、▲2▼次いでこの固定用部材係止部付きの本発明緑化用部材200を被固定部241(コンクリートの地面や壁面等)に載置又は接触させて、▲3▼本発明緑化用部材200を,ネジ等の係止手段242を施して,固定用部材(240又は240’)を介して、所望する被固定部に本発明緑化用部材200を固定したことを示す断面図である。
この第7図において、ネジ等の係止手段242の代わりに若しくはこれと共に、係止手段として例えば接着剤や両面テープ等を用いることも可能である。
第8図は、孔同士の連結部に可動手段を設けた本発明緑化用部材における板状体40を示したものである。
この板状体40は、針金等のある程度の剛性を有する折り曲げ可能な素材で形成されている。
複数の孔43同士は、折り曲げ可能な素材の針金同士をねじり併せることによってなる連結部45によって連結されている。複数の孔43同士は、この連結部45を介して自在に折り曲げることが可能である。
第9図は、第8図に示した板状体40の孔に、コケ植物411を嵌め込んでなる本発明緑化用部材400の全体図を示したものである。なお、この図面はコケ植物411が水を含んで膨潤した状態を表している。
この本発明緑化用部材400は、上記の連結部45を介して自在に屈曲することが可能である。
この態様の本発明緑化用部材400も、上述した常套手段を用いることにより、所望する場所に固定することができる。
また、複数の本発明緑化用部材400を所望する形状の立体物上に、その側面401同士を接触させた状態で重ね合わせて固定することにより、その立体物を効率良く本発明緑化用部材で覆うことが可能である。
第10図は、カーペット状の本発明緑化用部材の態様500(第5として示した態様の本発明緑化用部材である:第11図参照のこと)を製造するための工程の一態様を模式図として上から示したものである。
この第10図の(イ)は、横架した1本の線状部材51Aに対して、他の偶数本の線状部材組(52A,52B・B’,52C・C’,52D)を、この横架した線状部材51Aに対して垂直に,かつ線状部材51に沿って隣接する線状部材組52(52A,52B等の線状部材51Aに対して垂直交差する複数の線状部材組を52と総称する)との交差(交差51A・52A,51A・52BB’,51A・52CC’,51A・52D)が各々上下逆になるように載置する第1工程を経て〔この交差態様は,例えば(交差51A・52A,51A・52B,51A・52B’,51A・52C,51A・52C’,51A・52D)のように,線状部材組52を構成する線状部材同士を上下逆に交差させることも可能である〕;
次いで、この第1工程で設けた線状部材の態様において、1種又は2種以上の複数のコケ植物511の側面同士を、横架した線状部材51Aと,これと交差して隣接する2組の線状部材(52A及び52B,52B’及び52C,52C’及び52D)とに接触させるように嵌め込む第2工程を経て;
さらに、この第2工程において嵌め込んだコケ植物511の線状部材と接触していない側面に、上記第1工程において横架した線状部材51Aと平行になるように、かつ線状部材に沿って、各々の線状部材組52を構成する線状部材同士を除いて隣接する交差が各々上下逆になるように(例えば交差51B・52Aに対しては、交差51A・52A,51B・52B及び51B’・52Aが上下逆の交差態様を示すように、また交差51B・52Bに対しては、交差51A・52B,51B’・52が上下逆の交差態様を示すように)、他の線状部材組51B・B’を黒矢印の方向に向けて載置する第3工程までを示した図面である。
また第10図の(ロ)は、この第2工程と第3工程までを順次繰り返して、所望する大きさの本発明緑化用部材500を製造する基礎部材500’を製造し得ることを示した概略図である。
すなわち第10図の(ロ)は、上記(イ)で横架した線状部材組51B・B’に対して、1種又は2種以上の複数のコケ植物511の側面同士を、この横架した線状部材51B・B’と,これと交差して隣接する2組の線状部材各々(52A及び52B,52B’及び52C,52C’及び52D)に接触させるように嵌め込む工程を経て、さらにこの工程において嵌め込んだコケ植物511の線状部材と接触していない側面に、上記工程において横架した線状部材組51B・B’と平行になるように、かつ線状部材に沿って、各々の線状部材組52を構成する線状部材同士を除いて隣接する交差が各々上下逆になるように、他の線状部材組51C・C’を黒矢印の方向に向けて載置する工程を示し、同様の工程を横架する線状部材が1本の線状部材51Dであることを除いて繰り返して、基礎部材500’が製造され得ることを示した図面である。
これらの一連の工程は、最終的に企図する緑化用部材500の大きさに応じて繰り返すことができる。
なお、上記した「線状部材」及び「線状部材組」の区別は、その具体的な本発明緑化用部材における扱われ方に応じて変わり得る相対的なものである。例えば、複数の線状部材がそれらの長さ方向に合わさってなる「線状部材の組」を構成する各々の線状部材が、それぞれ別の隣接する線状部材と共に選ばれて緊結される場合(例えば、線状部材組51B・B’を構成する線状部材51Bが同51Aと緊結され、かつ同51B’と51Cが緊結される場合)は、合わさった線状部材の各々が別々の緊結要素として扱われる故に「線状部材組」として扱われる。しかしながら、例えば逆に線状部材51Aが「複数の線状部材の組」を構成し、この組全体を線状部材51Bとの緊結要素として用いる場合には、「複数の線状部材の組」である51Aは、「線状部材」として本発明において扱われる。
第11図は、上記の第1工程から第3工程(第2工程と第3工程の繰り返しを含む)を経て、所望の大きさに設定した基礎部材500’(概略図)から製造した、本発明緑化用部材500の全体概略図である。
この本発明緑化用部材500は、上記工程を経て得た基礎部材500’において、この基礎部材を構成する最外側に載置された線状部材とこれと隣接する線状部材組を構成する一方の線状部材を1組として,さらに他方の線状部材と隣接する線状部材組を構成する一方の線状部材同士を他の1組として順次選んで(例えば線状部材51A及び51B,同51B’及び51C・・・を縦列に沿って選び、横列に沿って線状部材52A及び52B,同52B’及び52C・・・を選ぶ)、これらの組として選んだ線状部材の先端部同士を、これらの線状部材が張架されて孔53の中のコケ植物の植物体の側面と線状部材とが接触している部分が圧縮されるように巻き上げて緊結することによって製造することができる。
第11図において、51A・51Bは,線状部材51Aと51Bの一端を緊結した部分を示し、(51A・51B)’は同51Aと51Bの他端を緊結した部分を示す(同じ形式で示した他の部分は,各々の線状部材同士の組における同様の意味を表す)。
このようにして、所望するカーペット状の本発明緑化用部材500を製造することができる。
なお、ここに示した製造方法はあくまで一例であって、この製造方法に限定されるものではない。
例えば、予め養生した一面のコケ植物に上記のように線状部材を組んで製造した板状体を被せてコケ植物の植物体を、線状部材により設けた孔に嵌め込んで、これを上記のような基礎部材として扱って本発明緑化用部材500を製造することが可能である。
第12図は、カーペット状の本発明緑化用部材の他態様600(第6として示した態様の本発明緑化用部材である)を製造するための基礎工程を模式図として示したものである。
この第12図の(イ)(ロ)は、コケ植物をその孔に嵌め込む板状体の拡大模式図を示した図面である。
第12図(イ)は、線状部材同士をそれらの長さ方向に向けてねじり合せた線状部材組を複数組並列させた(61A,61B,61C)状態を示す図面である。この第12図(イ)において、並列させたこれらの線状部材組の線状部材同士のねじり合わせによって間隙孔(611,611’,611’’、612,612’,612’’)が設けられている。
第12図(ロ)は、上記(イ)において並列させた線状部材組(61A,61B,61C)に設けられた上記間隙孔(611,611’,611’’、612,612’’,612’’’)同士を、2間隙孔毎(単一の前記の並列させた線状部材組において設けられた間隙孔数を基準とする)に、複数本1組とした他の線状部材組(62A,62B)を、この他の線状部材組の各々の線状部材(621A,621A’、621B,622B’)同士が、間隙孔(611,611’,611’’)毎に互い違いに交差するようにねじり合わせつつ挿通させて、所望する板状体601を組み上げた状態を示す図面である。
第13図(イ)(ロ)は、それぞれこのように組み上げた板状体601において、1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体63を、2間隙孔毎に〔当初並列させた線状部材組に設けられた間隙孔(611,611’,611’’、612,612’’,612’’’)を基準とする〕、これらの植物体の側面同士を接触させて間隙孔にはめ込む場合の位置関係を例示した図面である。
第13図(イ)においては、一方のコケ植物の植物体631と他方のコケ植物の植物体631’を「他の線状部材組」(例えば62A)を交差させつつ挿通させた間隙孔同士(例えば,611と611’)にはめ込む態様(他方のコケ植物の植物体をはめ込む位置を矢印で示す)を残している。
これに対して第13図(ロ)においては、一方のコケ植物の植物体632と他方のコケ植物の植物体632’を「他の線状部材組」(例えば62A)を交差させつつ挿通させた間隙孔同士(例えば,611と611’)に対して1間隙孔ずつずらせて、他の間隙孔にはめ込む態様(他方のコケ植物の植物体をはめ込む位置を矢印で示す)を表している。
このようにして板状体301に設けた間隙孔に、1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体63をはめ込んだ後に、各々の線状部材(例えば線状部材組61A及び62Aを構成する各々の線状部材)を張架して(例えば、隣接した線状部材同士を選んで巻き上げて緊結することによって張架する)、この板状体301の間隙孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分を圧縮して、これらのコケ植物をこの板状体301において固定することができる(第14図)。
このような工程を繰り返して、所望するカーペット状の本発明緑化用部材の他態様600(第15図)を作出することができる。
前述したように、このカーペット状の本発明緑化用部材600は、嵌め込まれたコケ植物の植物体63の側面部に対して加わる線状部材の緊結力に加えて、さらに線状部材同士のねじり合わせ力による緊結力がこのコケ植物の植物体63の側面部に対して付加される。このことにより、緑化用基板600自体の強度が向上するだけではなく、孔に嵌め込んだコケ植物の植物体の量あたりの緑化用基板の表面を覆い得る面積が増大し、本発明緑化用基板に用いる単位面積当りのコケ植物の使用量を大幅に節約することが可能である。
また、この本発明緑化用部材500及び同600においては、結果として孔に嵌め込むコケ植物は、自生しているものを用いることも可能であるが、上記のように栽培されたコケ植物を用いることができることは勿論である。また、前記のような態様のコケ植物のはめ込み単位を用いることができるのも勿論である。
さらに頂蘚類に属するコケ植物のみならず、腋蘚類に属するコケ植物も容易に主要な緑化主体として扱うことができる。
すなわち、この場合には第16図の全体概略図に示したごとく、線状部材又は線状部材組(71’及び72’)を組んで製造した板状体おいて、腋蘚類に属するコケ植物の植物体712を、この板状体の複数の孔における線状部材に対して上下交互に横貫させてはめ込み、これを上記のような基礎部材として扱って、腋蘚類を主要なコケ植物として用いた本発明緑化用部材700を製造することが可能である。
また、このような態様で頂蘚類に属するコケ植物の植物体を、板状体に嵌め込んで、これを上記のような基礎部材として扱って、頂蘚類に属するコケ植物をこの腋蘚類に属するコケ植物と同様に扱って、例えば横目に沿って規則正しくコケ植物が整列した態様の本発明緑化用部材700を製造することが可能である。
なお、前述のように上記した全ての本発明緑化用部材の態様において、板状体に固定されたコケ植物の植物体を、この板状体の上部から下部に向けて圧縮することにより(例えば、緑化用部材の上からコケ植物を踏みつける等)、コケ植物を板状体平面に対して水平方向に広げて、本発明緑化用基板の単位面積当りのコケ植物の植物体の使用量をさらに節約することが可能である。
産業上の利用可能性
本発明により、「植物体を切り離して乾燥させても、水を与えることにより、多量の水を含んで膨潤した状態で即座に生命活動を再開し、この乾燥,湿潤の過程を多数回繰り返すことも可能である。」という、コケ植物の極めて特異的な性質を利用した、多分野における緑化に有用な緑化用部材が提供される。

Claims (13)

  1. 板状体の表面に単数又は複数の孔を設け、その孔に1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触及び圧縮させて嵌め込んでなる緑化用部材。
  2. 板状体の表面に複数の孔を設けてなる請求項1記載の緑化用部材において、この複数の孔同士の位置関係を自在に変化させることが可能な屈曲手段をこれらの孔の間に設けてなる、屈曲可能な緑化用部材。
  3. 単数又は複数の孔を設けた板状体において、少なくともその孔がコケ植物の植物体を自在に嵌め込めるだけの深さを有することができる厚みを有する板状体である、請求の範囲第1項又は第2項記載の緑化用部材。
  4. 単数又は複数の孔を設けた板状体が、格子状単位を組み合わせてなる板状体である請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の緑化用部材。
  5. 横架した1本若しくは2本以上の線状部材同士を長さ方向に合わせてなる偶数の線状部材組に対して、他の偶数の線状部材組を、これらの横架した線状部材組の長さ方向に対して垂直に、かつ隣合う線状部材組から選ばれる、本項後記において互いに緊結されるべき線状部材同士における、これらと交わる線状部材組との交差が各々上下逆になるように載置してなる格子状の板状体において、この板状体の線状部材組間に設けられた孔に1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を接触させてはめ込み、さらに少なくとも上記板状体の最外側に載置された線状部材組とそれに隣接する線状部材組を構成する線状部材とを1組として選び、さらにこの隣接する線状部材を構成する他の線状部材とこの線状部材に隣接する線状部材組を構成する線状部材同士を他の1組として順次選んで、これらの組として選ばれた線状部材の両端部同士を、これらの線状部材が張架されて、上記板状体の孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮されるように各々緊結されてなる、請求の範囲第4項記載の緑化用部材。
  6. 線状部材同士をそれらの長さ方向に向けてねじり合せた線状部材組を複数組並列させて,これらの線状部材組の線状部材同士のねじり合わせによって設けられた間隙孔同士を、
    ▲1▼並列させた上記線状部材組間において、複数本1組とした他の線状部材組を、少なくとも2間隙孔毎(単一の前記の並列させた線状部材組において設けられた間隙孔数を基準とする)に、
    ▲2▼この他の線状部材組の各々の線状部材同士が、間隙孔毎に互い違いに交差するようにねじり合わせつつ挿通させて、
    前記並列させた線状部材組同士を他の線状部材組で連結してなる板状体において、
    1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体を、少なくとも2間隙孔毎に(当初並列させた線状部材組に設けられた間隙孔を基準とする)、これらの植物体の側面同士を接触させて間隙孔にはめ込み、次いで各々の線状部材を張架して、上記板状体の間隙孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮された状態で固定されてなる、請求の範囲第1項記載の緑化用部材。
  7. 線状部材同士をそれらの長さ方向に向けてねじり合せた線状部材組を複数組並列させて,これらの線状部材組の線状部材同士のねじり合わせによって設けられた間隙孔を構成する線状部材のうちの一方を、隣接して並列されている線状部材組の間隙孔を構成する線状部材のうち,上記一方の線状部材側の線状部材と互い違いに交差させて、かかる交差部分をねじり合わせて間隙孔を設けた板状体において、1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体を、この新たに設けた間隙孔にはめ込み、次いで各々の線状部材を張架して、上記板状体の間隙孔の中のコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮された状態で固定されてなる、請求の範囲第1項記載の緑化用部材。
  8. 板状体に固定されたコケ植物の植物体が、この板状体の上部から下部に向けて圧縮され、コケ植物が板状体に対して水平方向に広がってなる、請求の範囲第1項〜第7項のいずれかに記載の緑化用部材。
  9. コケ植物が頂蘚類に属するコケ植物である請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の緑化用部材。
  10. 頂蘚類に属するコケ植物と共に、腋蘚類に属するコケ植物及び/又はコケ植物以外の植物を嵌め込んでなる請求の範囲第1項〜第9項のいずれかに記載の緑化用部材。
  11. コケ植物が、シモフリゴケ属又はハイゴケ属に属するコケ植物である、請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の緑化用部材。
  12. コケ植物が水を含んで膨潤してなる、請求の範囲第1項〜第11項のいずれかに記載の緑化用部材。
  13. 以下の工程を含む請求の範囲第5項記載の緑化用部材の製造方法:
    ▲1▼横架した1本の線状部材に対して、2本の線状部材同士を長さ方向に合わせてなる偶数の線状部材組をこの横架した線状部材の長さ方向に対して垂直に、かつ隣合う線状部材組から選ばれる1本の線状部材同士の、上記の横架した1本の線状部材との交差が各々上下逆になるように線状部材に沿って隣接する交差が各々上下逆になるように載置する第1工程;
    ▲2▼第1工程において設けた線状部材において、1種若しくは2種以上の複数のコケ植物の植物体の側面同士を、横架した1本の線状部材及びこれと交差して隣接する2組の線状部材組とに接触させるように嵌め込む第2工程;
    ▲3▼第2工程において嵌め込んだコケ植物の線状部材組と接触していない側面に、上記第1工程において横架した線状部材と平行になるように、かつここで横架する線状部材組における上記の偶数の線状部材組の一方の線状部材との交差が各々上下逆になるように載置し、前記第2工程とこの工程を必要に応じて繰り返して基礎部材を製造する第3工程;
    ▲4▼第3工程によって製造された基礎部材において、少なくともこの基礎部材の最外側に載置された線状部材とそれに隣接する線状部材組を構成する線状部材とを1組として選び、この隣接する線状部材を構成する他の線状部材とこの線状部材に隣接する線状部材組を構成する線状部材同士を他の1組として順次選んで、これらの組として選ばれた線状部材の両端部同士を、これらの線状部材が張架されて、この基礎部材におけるコケ植物の植物体の側面部の線状部材と接触している部分が圧縮されるように、これらの線状部材の両端同士をそれぞれ巻き上げつつ緊結して、これらの線状部材で上記工程において嵌め込んだコケ植物の側面を圧縮する第4工程。
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