JP3864792B2 - 除湿機、除湿機の運転方法及び空気調和機 - Google Patents
除湿機、除湿機の運転方法及び空気調和機 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷凍サイクルを用い、室内を除湿すると共に被乾燥物の乾燥機能を兼ね備えた除湿機および除湿機の運転方法、並びに空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は特開2001−99443号公報に示された除湿機であり、図において、1は除湿機本体、2は圧縮機、3は凝縮器、4は蒸発器、5は送風機、6はタンク、7はルーバー、8は吹出口、9はルーバー向き変更手段、10は吸込口である。
一般に、除湿機本体1は、圧縮機2、凝縮器3、絞り装置(図示せず)、蒸発器4を配管で接続してなる冷媒回路に冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成している。さらに、送風機5を備え、筐体と、除湿時に生じるドレン水を貯めておくタンク6、ドレン水をタンク6まで導く排水管(図示せず)などを有する。
【0003】
この冷凍サイクルを運転すると、圧縮機2で高温・高圧に圧縮された冷媒は凝縮器3で凝縮して放熱し、絞り装置で減圧されたのち、蒸発器4で蒸発して吸熱し、再び圧縮機2に戻る。
【0004】
除湿機本体1には、室内空気を吸込む吸込口10と、除湿した後の空気を再び室内へ吹出す吹出口8を備えている。
空気側の流れとしては、室内空気が吸込口10から除湿機本体1内に吸込まれ、蒸発器4で冷却・除湿された後、凝縮器3で加熱され、送風機5を経た後、吹出口8から再び室内へ吹出される。なお蒸発器4で室内空気を除湿した際に生じたドレン水は、排水管を通ってタンク6に溜められる。
【0005】
除湿機の使用目的は、部屋の湿度調整に加えて、衣類などの乾燥がある。除湿機本体1の上面にある吹出口8から吹出した乾燥空気によって、除湿機本体1の上方に吊り下げた衣類などの被乾燥物を乾燥する。吹出口8にはルーバー7とルーバー向き変更手段9が設けられ、ルーバー7は通常の除湿運転時は斜めに開いて乾燥空気を斜めに吹出し、除湿機本体1の上方に被乾燥物を吊り下げて乾燥する場合は、真上に開いて乾燥空気を上方に吹出すよう、吹出し向きが変更可能に構成されている。
ここでルーバー向き変更手段9を用いてルーバー7の方向を30(deg/sec)程度の速度で連続的に変更して往復させることで、広範囲に吊り下げられた被乾燥物を乾燥することも可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の除湿機では、往復するルーバーの方向変更速度は一定であり、広範囲に吊り下げられた被乾燥物を乾燥させる場合、被乾燥物の位置によって乾燥速度に差が生じ、全体として乾燥時間がかかってしまう場合があった。
【0007】
図11は、衣類などの被乾燥物を除湿機本体1の上方に吊り下げて乾燥する様子を側面から見た説明図である。図に示すように、除湿機の真上に被乾燥物が広範囲に吊り下げられている。被乾燥物が広範囲にある場合、ルーバー7の向きを図の矢印Dで示す範囲で変更し、乾燥空気の吹出し方向を往復回動させることで、被乾燥物全域に乾燥空気を当てることができる。しかしながら被乾燥物の位置によって乾燥空気の当る時間や風速などに差があり、乾燥時間に差が生じてしまう。例えば被乾燥物を3分割し、仮に被乾燥物A、B、Cとした場合の、各被乾燥物毎の乾燥空気が当っている時間と吹出口からの距離を図12及び図13に示す。両端の被乾燥物Aと被乾燥物Cは、乾燥空気が当る角度が小さいため、ルーバーの方向変更速度が一定の場合、図12に示すように乾燥空気の当る時間は短くなる。従って乾燥速度も被乾燥物Bより遅くなり、乾燥時間が長くなってしまう。
【0008】
また、図13に示すように被乾燥物Aと被乾燥物Cは、除湿機本体1からの距離も被乾燥物Bよりも遠くなるので、被乾燥物A,Cに当る乾燥空気の風速も小さくなり、乾燥速度は低下して、ますます被乾燥物AとCの乾燥時間は被乾燥物Bよりも長くなる。また乾燥が遅いと臭いのもととなる雑菌の繁殖に繋がる可能性も高かった。
また、室内空気を吸込んで吹出口から吹出すことで、室内の冷房や暖房や除湿を行なう空気調和機でも同様の問題があった。
【0009】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、除湿機からの距離や方向によらず、乾燥空気を均等にとどけることができる除湿機および除湿機の運転方法を得ることを目的としている。
また、広範囲に配置されている被乾燥物を配置位置に左右されることなく均等に乾燥でき、被乾燥物全体の乾燥時間を短くすることができ、また臭いのもととなる雑菌の繁殖も低減できる除湿機および除湿機の運転方法を得ることを目的としている。
また、この発明は、室内空気を吸込んで吹出口から吹出すことで、室内の冷房や暖房や除湿を行なう際、均等に、または使用状況に応じて吹出空気をとどけることができる空気調和機を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器及び蒸発器と、室内空気を吸込み前記凝縮器及び前記蒸発器で熱交換した後の乾燥空気を上記室内に吹出す送風機と、前記乾燥空気を吹出し範囲内で吹出し方向に導くルーバーと、前記ルーバーの向きを前記吹出し範囲内で回動させるルーバー方向変更手段と、前記ルーバーが所定の向きにある時に吹出す前記乾燥空気の風量より前記所定の向きから離れた向きにある時に吹出す風量を大きくする風量制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明の請求項2に係る除湿機の風量制御手段は、前記ルーバーが所定の向きにある時の前記ルーバーの向き変更速度よりも前記所定の向きから離れた向きにある時の前記ルーバーの向き変更速度を遅くして風量を増減させることを特徴とする。
【0012】
また、この発明の請求項3に係る除湿機の風量制御手段は、前記ルーバーが所定の向きにある時の前記送風機の回転数よりも前記所定の向きから離れた向きにある時の前記送風機の回転数を大きくして風量を増減させることを特徴とする。
【0013】
また、この発明の請求項4に係る除湿機は、前記所定の向きを入力する入力手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、この発明の請求項5に係る除湿機は、前記所定の向きを、前記乾燥空気を吹出す吹出口から近くにある被乾燥物に吹出す向きまたは前記被乾燥物に前記乾燥空気が当たる範囲の広い向きとしたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明の請求項6に係る除湿機の運転方法は、風量を増加又は減少要求する方向を入力するステップと、ルーバーを回動して乾燥空気の吹出し方向を往復回動させるステップと、前記ルーバーが前記風量を増加又は減少要求する方向に向く時の前記ルーバー向き変更速度と前記増加又は減少要求する方向から離れた方向を向く時の前記ルーバーの向き変更速度とを変化させるステップと、を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、この発明の請求項7に係る除湿機の運転方法は、ルーバーの回動範囲を入力するステップと、前記ルーバーを前記入力された回動範囲で回動するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、この発明の請求項8に係る空気調和機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器又は蒸発器と、室内空気を吸込み前記凝縮器又は前記蒸発器で熱交換した後の空気を吹出空気として上記室内に吹出す送風機と、前記吹出空気を吹出し範囲内で吹出し方向に導くルーバーと、前記ルーバーの向きを前記吹出し範囲内で回動させるルーバー方向変更手段と、前記ルーバーが所定の向きにある時のルーバー方向変更速度より前記所定の向きから離れた向きにある時の前記ルーバー方向変更速度を遅くすると共に、前記ルーバーが所定の向きにある時の前記送風機の回転数より前記所定の向きから離れた向きにある時の前記送風機の回転数を大きくする風量制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、この発明の請求項9に係る空気調和機は、前記所定の向き及び前記ルーバーの回動範囲を入力する入力手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による除湿機を示す側面断面図である。図において、2は圧縮機、3は凝縮器、4は蒸発器、5は送風機、6はタンク、10は室内空気の吸込口、11は除湿機本体、12はルーバー、13は乾燥空気の吹出口、14はルーバー向き変更手段、15は湿度センサーである。
【0020】
また図2は、この実施の形態による除湿機の構成のうち、この実施の形態に係る一部を示すブロック図である。図において、21は制御手段、22は入力手段、23は記憶手段である。
【0021】
制御手段21は、例えばマイクロコンピュータの処理部であり、圧縮機2の駆動やルーバー向き変更手段14を介してルーバー12の向きや送風機5の回転数等を制御している。入力手段22は例えば除湿機本体11に設けられているスイッチであり、このスイッチで入力された運転モード等は制御手段21に制御信号として通知される。記憶手段23は例えばマイクロコンピュ―タのメモリであり、運転モード等に対応して圧縮機2の駆動やルーバー12の向きや送風機5の回転数等の情報を記憶している。
【0022】
例えば、入力手段22から使用者が室内の除湿運転モードを入力した場合、制御手段21は、圧縮機2を制御して冷凍サイクルを運転すると共に、ルーバー向き変更手段14及び送風機5を制御する。
圧縮機2、凝縮器3、絞り装置(図示せず)、蒸発器4を配管で接続してなる冷媒回路に冷媒を循環させる冷凍サイクルを運転すると、圧縮機2で高温・高圧に圧縮された冷媒は凝縮器3で凝縮して放熱し、絞り装置で減圧されたのち、蒸発器4で蒸発して吸熱し、再び圧縮機2に戻る。なお、使用冷媒は例えばオゾン破壊係数が0であるR134aを用いる。
【0023】
除湿機本体11には、室内空気を吸込む吸込口10と、除湿した後の乾燥空気を再び室内へ吹出す吹出口13を備えている。
空気側の流れとしては、送風機5によって室内空気が吸込口10から除湿機本体11内に吸込まれ、蒸発器4で冷却・除湿された後、凝縮器3で加熱され、送風機5を経た後、吹出口13から再び室内へ吹出される。なお蒸発器4で室内空気を除湿した際に生じたドレン水は、排水管(図示せず)を通ってタンク6に溜められる。
吹出口13には乾燥空気を吹出し方向に導くルーバー12が設けられており、ルーバー向き変更手段14によってルーバー12の向きは吹出し範囲内で回動可能に構成されている。この除湿運転におけるルーバー12の向きは、除湿する部屋全体に向けて固定としてもよいし、ルーバー12が回動可能な範囲で往復回動するように制御してもよい。また、ルーバー12の動きを回動させるか固定にするかを入力手段22で使用者が入力するように構成してもよい。
【0024】
また、使用者が入力手段22によって除湿時間又は希望湿度を設定している場合には、この除湿時間が経過した時又は室内空気の湿度が希望湿度になった時に、制御手段21は圧縮機2及び送風機5及びルーバー向き変更手段14を制御して、除湿機の運転を終了する。室内空気が希望湿度になった時点で自動的に除湿機の運転を終了する際には、例えば除湿機本体11の室内空気吸込口10の近傍に設けられている湿度センサー15で室内空気の湿度を制御手段21に入力し、この室内湿度が希望湿度以下になった時、除湿機の運転を終了すればよい。希望湿度が入力されていない場合には、記憶手段23に予め最適湿度を記憶しておき、室内湿度がこの記憶されている最適湿度以下になった時、除湿機の運転を終了すればよい。
【0025】
次に、入力手段22から使用者が被乾燥物の乾燥運転モードを入力した場合、制御手段21は、圧縮機2を制御して冷凍サイクルを運転すると共に、ルーバー向き変更手段14及び送風機5を制御する。さらにこの実施の形態では、制御手段21はルーバー12の向きに応じて、吹出される乾燥空気の風量を制御する風量制御手段も兼ね備えている。
以下、この実施の形態による除湿機によって、衣類などの被乾燥物を乾燥する動作について説明する。図3は、衣類などの被乾燥物を除湿機本体11の上方に吊り下げて乾燥する様子を側面から見た説明図である。例えば被乾燥物が図に示すように、除湿機本体11の上方に、広範囲に吊り下げられており、除湿機本体11の上面にある吹出口13から乾燥空気を吹出して乾燥する。
この乾燥運転において、ルーバー向き変更手段14を用いてルーバー12の方向を連続的に変更して往復回動させることで、広範囲に吊り下げられた被乾燥物を乾燥する。
【0026】
この時のルーバー12の向きの往復回動について、さらに詳しく説明する。図4はルーバーの向きに対するルーバーの向き変更速度(deg/sec)を示すグラフ、図5はルーバーの向き変更速度が固定の場合とこの実施の形態のように変化させた場合の被乾燥物の乾燥時間を示すグラフである。図3に示したように例えば被乾燥物を3分割し、仮に被乾燥物A、B、Cとし、被乾燥物A、B、Cのそれぞれは同じ分量、同じ面積とする。
【0027】
まず、ルーバー12の位置について説明する。図3において除湿機本体11の吹出口に設けられたルーバー12は、例えばステッピングモーターなどのルーバー向き変更手段14に接続され、ルーバー12は向きを変えながら吹出す乾燥空気の吹出し方向を変更している。図に示すように、向きaから向きb、向きcへと、また向きcから向きb、向きaへと、矢印Eに示すように左右に往復回動している。
従来はルーバーの向き変更速度は固定であったため、固定の例えば30(deg/sec)などの向き変更速度で往復しており、また、送風機5の回転数も一定としており、ルーバー12がどの向きでも風量は一定であった。
【0028】
除湿機から吹出した乾燥空気が被乾燥物Aに当るのは、ルーバー12が向きaの範囲にある時であり、例えば角度で30(deg)分となる。また乾燥空気が被乾燥物Bに当る場合はルーバーが向きbの範囲にある時で、角度は60(deg)分、また被乾燥物Cの場合は30(deg)分となる。ここでは、ルーバー12の最大回動範囲は120(deg)としている。
ルーバー12の向き変更速度が例えば30(deg/sec)で一定の場合、この角度の比がそのまま、その向きの被乾燥物に乾燥空気が当る時間の比となる。即ち、同じ面積である被乾燥物A、B、Cのそれぞれに乾燥空気が当る時間は異なる。ルーバー12が一端から他端へ向きを変更する間に、被乾燥物Bに乾燥空気が当る時間は2(sec)であり、被乾燥物Aや被乾燥物Cに乾燥空気が当る時間は半分の1(sec)となる。このため、被乾燥物Aや被乾燥物Cの乾燥速度は被乾燥物Bより遅くなり、従って乾燥時間も余計にかかってしまう。
【0029】
この実施の形態では、ルーバー12が向きbにある時に吹出す乾燥空気の風量よりも、ルーバー12が向きa及び向きcにある時に吹出す乾燥空気の風量を大きくしている。制御手段21で例えばステッピングモーターで構成されているルーバー向き変更手段14の電流値を変化させ、図4に示すようにルーバー12の向き、即ち乾燥空気の吹出し方向によってルーバー向き変更速度を変化させる。被乾燥物に当たる乾燥空気の範囲の広い中央の向きbでのルーバー向き変更速度が例えば30(deg/sec)の場合、ルーバー12が向きaや向きcにある時は、ルーバー向き変更速度を向きbでの速度よりも遅くし、例えば半分の15(deg/sec)に低下させる。これによって被乾燥物Aや被乾燥物Cに乾燥空気が当る時間は、被乾燥物Bと同じく2(sec)となるため、乾燥時間は短くなる。このようにルーバー12の向き変更速度を制御すると、ルーバー12が1往復するのにかかる時間は長くなる。例えば上記の例では、ルーバー12の往復にかかる時間は12(sec)となり、そのうちの向きbへ吹出す時間の比率は2x2/12=1/3となる。これに対し、ルーバー向き変更速度が30(deg/sec)で固定とした場合、ルーバー12の往復にかかる時間は8(sec)である。従って向きbへ吹出す時間は2x2/8=1/2となる。このため、この実施の形態では固定速度とした場合よりも全運転時間に対する向きbへ吹出す時間の比率は下がり、被乾燥物Bの乾燥時間は逆に長くなる。
【0030】
乾燥時間の短縮効果を図5を用いて説明する。図5は従来のルーバー向き変更速度が固定制御である除湿機と、この実施の形態による除湿機において、被乾燥物ごとの乾燥時間を示している。固定制御では乾燥空気が当る時間が短かった被乾燥物Aや被乾燥物Cの乾燥時間は長く、被乾燥物Bの乾燥時間は短かった。一方この実施の形態では、吹出す乾燥空気の風量のバランスを変化させることができ、除湿機からの距離や方向によらず、乾燥空気を均等にとどけることができる。このため、被乾燥物Bの乾燥時間は多少長くなるものの、被乾燥物Aや被乾燥物Cの乾燥時間は短縮され、被乾燥物が均等にバランスよく乾燥されるので、結果として被乾燥物全体としての乾燥時間は短くなる。
【0031】
さらに、被乾燥物Aや被乾燥物Cは、被乾燥物Bに比べて除湿機の乾燥空気吹出口13からの距離も遠い。従って吹出した乾燥空気も、被乾燥物Aや被乾燥物Cに到達するまでに周囲の比較的高湿な空気と混合されて乾燥度合いが低下し、被乾燥物を乾燥させる能力が低下する。よって距離が遠いことも加味し、向きaや向きcでのルーバー回転速度を向きbでの半分以下としてもよい。向きaや向きcでのルーバー向き変更速度を例えば10(deg/sec)程度まで遅くすることで、乾燥空気が被乾燥物A,Cに当たる時間を被乾燥物Bよりも長くでき、被乾燥物A、B、Cはバランスよく均等に乾燥されていく。この結果、被乾燥物A、B、Cの乾燥時間はより同等になり、被乾燥物全体の乾燥時間も更に短縮できる。
【0032】
なお、上記ではルーバー12の向きが往復回動をする際の端部におけるルーバー向き変更速度を、中央部におけるルーバー向き変更速度よりも遅くすることで、向きa及び向きcに吹出す乾燥空気の風量は向きbに吹出す乾燥空気の風量よりも多くなる。このため、被乾燥物A,B,Cが配置されているように、除湿機本体11の上面にほぼ平行な面で、ルーバー12の回動によって乾燥空気が当たる部分の長さxが同じである領域では、乾燥空気の当たる時間が均等になる。
被乾燥物の干す位置や範囲、ルーバー12の回動方向や回動範囲または除湿機の吹出口13の設けられている位置などによって、様々な状況が設定され、これに応じて被乾燥物に乾燥空気の当たる範囲が広くなるルーバー12の向きや最も近い距離になるルーバー12の向きが異なったりして、風量を増減するパターンも様々に設定される。そこで、使用者によって入力手段22で被乾燥物が風量を大きくしたい方向、または風量を小さくしたい方向を入力するように構成するとよい。
【0033】
図6は、例えば除湿機本体11に設けられた入力手段22の一例を示す説明図であり、31は左右方向でルーバー向き変更速度を速くするルーバー12の向きを入力するスイッチ、32はルーバー12の往復回動する範囲を入力するスイッチである。
ルーバー12は図に向かって右と左を往復回動できるように構成されており、使用者はスイッチ31のうち、ルーバー12の向き変更速度を速くしたい方向、即ち被乾燥物が最も近くにある方向にあるスイッチを押す。図3の場合には、向きbに対応する「中央」のスイッチが押される。また、使用者はスイッチ32のうち、ルーバー12の往復回動する範囲を入力する。スイッチ32のa,b,cはそれぞれ図3における向きa,b,cに対応しており、図3の場合には全てのスイッチが押される。
この実施の形態では、スイッチ31で押された向きにルーバー12にあるときのルーバー向き変更速度を、他の向きにあるときのルーバー向き変更速度よりも速くなるように、制御手段21で制御する。さらに、ルーバー12の回動範囲がスイッチ32で押された範囲になるように制御手段21で制御する。
【0034】
なお、スイッチ31、32が押されないで運転開始された場合には、一定のルーバー向き変更速度で、回動範囲を「中央」の領域とすれば、使用者が入力を忘れて運転した場合でも、標準の運転モードにできる。
【0035】
図7は、衣類などの被乾燥物を除湿機の横においた物干し竿に縦方向に吊り下げて乾燥する様子を側面から見た説明図である。例えば被乾燥物が図に示すように、除湿機本体11の横に、上下方向に広範囲に吊り下げられている。この除湿機は乾燥空気の吹出口13が除湿機本体11の側面に取り付けられており、その他の構造は図1と同様である。
また、図8は、このような構成の除湿機本体11に設けられた入力手段22の一例を示す説明図であり、32はルーバー12の往復回動する範囲を入力するスイッチ、33は上下方向でルーバー向き変更速度を速くするルーバー12の向きを入力するスイッチである。
【0036】
図7のように除湿機の横に被乾燥物を吊り下げて乾燥する場合は、使用者はスイッチ33のうち被乾燥物が一番近くに配置されている「中央」を押し、スイッチ32では「a,b,c」に対応しているスイッチをすべて押す。
【0037】
図3の場合と同様、ルーバー向き変更手段14を用いてルーバー12の方向を矢印Fに示すように連続的に変更して往復させることで、広範囲に吊り下げられた被乾燥物を乾燥する。ただし、ここでは使用者が入力した「中央」、即ち真横の向きbにルーバー12が向く時のルーバー向き変更速度を、他の向きa,cでのルーバー向き変更速度よりも速くする。被乾燥物Bの乾燥時間は多少長くなるものの、被乾燥物Aや被乾燥物Cの乾燥時間は短縮され、被乾燥物が均等にバランスよく乾燥されるので、結果として被乾燥物全体としての乾燥時間は短くなる。このように、風量を他の方向よりも大きくしたい方向、または小さくしたい方向と、ルーバー12の回動範囲を入力手段22から入力することで、被乾燥物の配置位置が偏っていても、被乾燥物に乾燥空気を均等にとどけることができる。
【0038】
ここで、図3と図7では、中央の向きbでのルーバー向き変更速度を他の向きa,cよりも速くして、ルーバー12が所定の向きある時の乾燥空気の風量より所定の向きから離れた向きにある時に吹出す風量を大きくする2つの例について記載した。他の例として、例えば、図7において、被乾燥物A、Bがそれぞれの位置に配置され、被乾燥物Cにはなにも配置されていない場合には、ルーバー12の回動範囲を向きa,bとし、向きbにルーバー12が向いている時のルーバー向き変更速度よりも、向きaにルーバー12が向いている時のルーバー向き変更速度を遅く制御すればよい。
【0039】
また、図3と図7の構成ではどちらもルーバー12が垂直方向に往復回動する構成について述べたが、これに限るものではない。例えばルーバー12が水平方向に往復回動する構成でも同様であり、ルーバー12の向きに応じてルーバー向き変更速度を変化することで、ルーバーの向きに応じて、吹出す乾燥空気の風量のバランスを変化させることができ、除湿機からの距離や方向によらず、乾燥空気を均等にとどけることができ、均等の時間で乾燥空気を被乾燥物に当てることで全体の乾燥時間を短縮できる。
【0040】
また、上記では、ルーバー12の最大回動範囲を3つの領域に分け、それぞれの領域ごとにルーバー12が向く時にルーバー向き変更速度を変化させたが、もっと細かい領域に分けて制御してもよいし、さらには連続的にルーバー向き変更速度が変化するように制御してもよい。
【0041】
この実施の形態では、ルーバー12の向きに応じて吹出口13からの乾燥空気の風量を増減し、被乾燥物に均等に乾燥空気が当たるようにしたことを特徴としている。風量を増減する1つの手段としてルーバー向き変更速度を変化させ、乾燥時間の短縮を図った。また、風量を増減する他の手段として、制御手段21によって送風機5の回転数を制御してもよい。ルーバー12の向きに応じて送風機5の回転数を増減すれば、吹出口13からの乾燥空気の風量を増減でき、被乾燥物に均等に乾燥空気が当たるという効果を得ることができる。
図9はルーバー12の向きに対する送風機5の回転数を示すグラフである。ルーバー12が被乾燥物に最も近い向きbの区間にある場合、送風機の回転数を例えば800(rpm)とし、ルーバー12が被乾燥物に遠い向きaや向きcの区間にある場合、送風機の回転数を例えば900(rpm)に増加する。これによって乾燥空気の吹出風速が上がり、被乾燥物A,Cの位置での風速も増加して乾燥速度が短くなる。
制御手段21によって、送風機5のモーターの電圧値を増減することで送風機5の回転数を増減できる。このように送風機5の回転数を制御すれば、被乾燥物A,B,Cに当たる乾燥空気の風量を同等にでき、結果として被乾燥物の乾燥時間を短くすることができる。
【0042】
さらに、ルーバー向き変更速度と送風機5の回転数を双方制御して、ルーバー12の向きに応じて風量を変化させてもよい。例えば向きbに対し、ルーバーが向きaや向きcにある場合は、ルーバー向き変更速度を下げてかつ送風機5の回転数を上げるようにしてもよく、やはり被乾燥物Aや被乾燥物Cの乾燥時間を短くすることができる。この場合は双方の効果が期待できるので、どちらか一方を制御する場合に比べ、ルーバー向き変更速度と送風機5の回転数を変更する幅は小さくてすむ。
例えば被乾燥物全体の乾燥時間が同等である場合、ルーバー向き変更速度のみで制御する場合に比べ、向きaや向きcでのルーバー向き変更速度をあまり下げなくてもよくなり、被乾燥物Bにおける乾燥空気の当たる時間割合の減少量を少なくでき、被乾燥物Bの乾燥時間があまり長くならずにすむ。
一方、送風機5の回転数のみで制御する場合に比べ、送風機5の回転数もあまり上げないですむ。これにより、送風機5の風量増加による騒音増加を抑制することができ、快適な居住環境を維持できる。
【0043】
以上説明した風量を変化させる制御は、常に実施してもよいし、従来の固定風量の制御とで選択できるようにしてもよい。即ちルーバー向き変更速度や送風機の回転数を固定で運転する風量固定モードと、本実施の形態のように運転する風量変化モードを選択できるようにし、例えば広範囲の被乾燥物を乾燥させる場合は、使用者が風量変化モードを選択した時に、風量制御手段21によってルーバー向き変更速度や送風機回転数を変化させるような制御を行うようにしてもよい。
【0044】
さらに風量固定モードと風量変化モードの選択を自動で判断させることも可能である。例えば室内の湿度センサー15を除湿機本体11の吸込口10の近傍に設け、運転中の部屋湿度の時間変化を検知して、その検知信号を制御手段21に送信する。まず風量固定モードで運転し、制御手段21によって、湿度低下が遅く被乾燥物の乾燥が進んでいないと判断される場合に、自動的にルーバー向き変更手段14を制御して、ルーバー向き変更速度を変化させるか、送風機5の回転数を増減して、風量を変化させてもよい。このように自動的に風量変化モードに入るように構成すれば、使用者が容易に使用でき、なおかつ均等に乾燥空気をとどけることができる除湿機を得ることができる。
【0045】
この実施の形態では除湿機において、被乾燥物を乾燥する場合について述べたが、これに限るものではなく、通常の室内の除湿運転を行う時にルーバー12の向きに応じて、ルーバー向き変更速度を変化させ、または送風機5の回転数を変化させてもよい。例えば除湿する部屋の状況によっては、除湿を行うのに最適な位置、例えば部屋の中央部に除湿機を設置できない場合もある。部屋のコーナーに除湿機を置いた場合には、部屋の中央部分へルーバー12が向いた時には、ルーバー向き変更速度を遅くして乾燥空気の風量を多く吹出すようにし、壁の方にルーバー12が向いた時には、ルーバー向き変更速度を速くして乾燥空気の風量を少なく吹出すようにする。このように制御手段21を構成して運転することで、吹出す乾燥空気の風量のバランスを変化させることができ、部屋の部分によらず均等に除湿でき、部屋全体の除湿時間を短くできる。
【0046】
また、この除湿機を部屋の窓の結露乾燥に用いることもできる。この場合には例えば使用者が窓の方向によって風量を多くしたい方向と、窓の大きさによってルーバーの回動範囲を入力する。ルーバー12が入力された方向に向く時にルーバー向き変更速度を遅くし、または送風機5の回転数を多くして、風量が多くなるように運転すればよい。これにより、短時間で窓の結露及びその周辺を乾燥できる。この場合に入力する方向は風量を多くしたい風量増加要求方向となるため、風量制御手段21では、ここで実際に入力で指定された方向ではない方向を所定の向きとし、ルーバー12がこの所定の向きにある時に吹出す乾燥空気の風量より所定の向きから離れた向き、即ち窓の向きにある時に吹出す風量を大きくする。
このように様々な状況に応じて乾燥空気の風量と回動範囲を適切に運転することで、被乾燥物の配置位置及び範囲に応じて確実に乾燥空気をとどけることができ、多様な使用に対応できる除湿機または除湿機の運転方法が得られる。
【0047】
また、除湿機に限るものではなく、室内の冷房、暖房および除湿を行なう空気調和機に適用することもできる。空気調和機の室内機では、除湿機と同様、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器のどちらか一方又は両方を備えている。そして、送風機で室内空気を吸込み、凝縮器又は蒸発器で熱交換した後の空気を吹出空気として室内に吹出す構成であり、吹出空気を吹出し範囲内で吹出し方向に導くルーバーと、ルーバーの向きを吹出し範囲内で回動させるルーバー方向変更手段を有する。そこで、風量制御手段によって、ルーバーが所定の向きにある時のルーバー方向変更速度より所定の向きから離れた向きにある時のルーバー方向変更速度を遅くすると共に、ルーバーが所定の向きにある時の送風機の回転数より所定の向きから離れた向きにある時の送風機の回転数を大きくする。
【0048】
例えば空気調和機で除湿を行う際に、ルーバーの向きを自動的に変更可能とし、さらにルーバーの向きに応じて、ルーバー向き変更速度及び送風機の回転数を変化させることで、風量を変化させる。除湿機は移動可能のものが多いが、空気調和機の場合には、通常部屋の壁面に固定してしまう。この時、一方向に部屋の空間が広がっている場合や室内に被乾燥物が配置されている場合に、部屋が広がっている方向や被乾燥物に当たる乾燥空気の範囲の狭い方向や被乾燥物に遠い方向に吹出す乾燥空気の風量を、その他の向きに吹出す乾燥空気の風量よりも大きくなるように運転することで、上記と同等の効果を得ることができる。また、空気調和機で、室内の除湿を行う場合に限らず、暖房を行う場合や冷房を行う場合にも、この実施の形態を適用し、往復回動を行うルーバーの向きに応じて、ルーバー向き変更速度及び送風機の回転数を増減して風量を変化させることで、吹出す空気の風量のバランスを変化させることができ、空気調和機からの距離や方向によらず、吹出空気を均等にとどけることができる。
【0049】
特に、ルーバー向き変更速度と送風機の回転数を双方制御して、ルーバーの向きに応じて風量を変化させることで、どちらか一方を制御する場合に比べ、ルーバー向き変更速度と送風機の回転数を変更する幅は小さくてよい。
例えば空気調和機によって室内を冷房する場合、ルーバー向き変更速度のみで制御した時には、向き変更速度を速くするルーバーの向きで、吹出空気の当たる時間割合が減少するため、その方向への冷房機能は低下していた。これに対し、送風機での制御を共に行なうことで、ルーバーの向きに応じて変化させるルーバー向き変更速度の差を小さくできる。このため、向き変更速度を速くするルーバーの向きで、吹出空気の当たる時間割合の減少量を少なくでき、その方向への冷房機能の低下を低減できる。
一方、送風機の回転数のみで制御する場合に比べ、送風機の回転数もあまり上げないですむ。これにより、送風機の回転数増加による騒音増加を抑制することができ、快適な居住環境を維持できる。
【0050】
また、この空気調和機において、吹出空気の風量を大きくしたい方向、または小さくしたい方向を使用者が入力し、風量制御手段によって、入力した要求に従い、ルーバーの向きに応じて風量を変化させる。さらに、使用者がルーバーの回動範囲を入力し、ルーバーをその回動範囲で回動させる。この時の入力手段は、図6や図8と同様、空気調和機本体やリモコンに設けられたスイッチである。
このように入力手段を設けることで、使用者の状況に応じて空気調和機を運転することができる。例えば、空気調和機が広い室内に設置されており、使用者が1人で、狭い範囲の作業を行っている時などに、広い部屋全体を均一に空気調和するのは不必要であり、無駄である。そこで、吹出空気の風量を大きくしたい方向、または小さくしたい方向とその範囲を限って空気調和することで、使用者の作業範囲周辺の必要な範囲だけの空気調和を行なうことができ、エネルギーを節約できる。
【0051】
また上記実施の形態において、冷媒としてR134aを用いた例を示したが、例えば燃焼性のある冷媒であるR600aやR290や、また二酸化炭素やアンモニウムなどの自然系冷媒を用いることで、地球温暖化への影響が少ない除湿機を得ることができる。
【0052】
また上記実施の形態において、制御手段21を介し、電話回線または電灯線または無線などの通信手段によって、除湿機外のサービスセンタや携帯電話へ通報するようにすれば、冷媒漏れなどの異常時の素早い対応が安価な設備で可能となる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1によれば、冷凍サイクルを構成する凝縮器及び蒸発器と、室内空気を吸込み前記凝縮器及び前記蒸発器で熱交換した後の乾燥空気を上記室内に吹出す送風機と、前記乾燥空気を吹出し範囲内で吹出し方向に導くルーバーと、前記ルーバーの向きを前記吹出し範囲内で回動させるルーバー方向変更手段と、前記ルーバーが所定の向きにある時に吹出す前記乾燥空気の風量より前記所定の向きから離れた向きにある時に吹出す風量を大きくする風量制御手段と、を備えたことにより、ルーバーの向きに応じて、吹出す乾燥空気の風量のバランスを変化させることができ、除湿機からの距離や方向によらず、乾燥空気を均等にとどけることができる除湿機が得られる。
【0054】
また、この発明の請求項2によれば、前記風量制御手段は、前記ルーバーが所定の向きある時の向き変更速度よりも前記所定の向きから離れた向きにある時の前記ルーバーの向き変更速度を遅くして風量を増減させることにより、ルーバーの向きに応じて、吹出す乾燥空気の風量のバランスを変化させることができ、除湿機からの距離や方向によらず、乾燥空気を均等にとどけることができる除湿機が得られる。
【0055】
また、この発明の請求項3によれば、前記風量制御手段は、前記ルーバーの向きに応じて、前記送風機の回転数を増減して風量を変化させるようにしたことにより、ルーバーの向きに応じて、吹出す乾燥空気の風量のバランスを変化させることができ、除湿機からの距離や方向によらず、乾燥空気を均等にとどけることができる除湿機が得られる。
【0056】
また、この発明の請求項4によれば、前記所定のルーバーの向きを入力する入力手段を備えたことにより、使用者の状況に応じた運転を行なうことができ、被乾燥物を均等にかつ短時間で乾燥できる除湿機が得られる。
【0057】
また、この発明の請求項5によれば、前記所定の向きを、前記乾燥空気を吹出す吹出口から近くにある被乾燥物に吹出す向きまたは前記被乾燥物に前記乾燥空気が当たる範囲の広い向きとしたことにより、ルーバーの向きに応じて、吹出す乾燥空気の風量のバランスを変化させることができ、被乾燥物が広範囲に、または偏って配置されていても、比較的均等に乾燥でき、このため被乾燥物全体の乾燥時間を短縮できる除湿機が得られる。
【0058】
また、この発明の請求項6によれば、風量を増加又は減少要求する方向を入力するステップと、ルーバーを回動して乾燥空気の吹出し方向を往復回動させるステップと、前記ルーバーが前記風量を増加又は減少要求する方向に向く時の前記ルーバー向き変更速度と前記増加又は減少要求する方向から離れた方向を向く時の前記ルーバーの向き変更速度とを変化させるステップと、を備えたことにより、ルーバーの向きに応じて、吹出す乾燥空気の風量のバランスを変化させることができ、除湿機からの距離や方向によらず、乾燥空気を均等にとどけることができる除湿機の運転方法が得られる。
【0059】
また、この発明の請求項7によれば、ルーバーの回動範囲を入力するステップと、前記ルーバーを前記入力された回動範囲で回動するステップと、を備えたことにより、被乾燥物の配置位置及び範囲に応じて確実に乾燥空気をとどけることができる除湿機の運転方法が得られる。
【0060】
また、この発明の請求項8によれば、冷凍サイクルを構成する凝縮器又は蒸発器と、室内空気を吸込み前記凝縮器又は前記蒸発器で熱交換した後の空気を吹出空気として上記室内に吹出す送風機と、前記吹出空気を吹出し範囲内で吹出し方向に導くルーバーと、前記ルーバーの向きを前記吹出し範囲内で回動させるルーバー方向変更手段と、前記ルーバーが所定の向きにある時のルーバー方向変更速度より前記所定の向きから離れた向きにある時の前記ルーバー方向変更速度を遅くすると共に、前記ルーバーが所定の向きにある時の前記送風機の回転数より前記所定の向きから離れた向きにある時の前記送風機の回転数を大きくする風量制御手段と、を備えたことにより、ルーバーの向きに応じて、吹出空気の風量のバランスを変化させることができ、空気調和機からの距離や方向によらず、吹出空気を均等にとどけることができる空気調和機が得られる。
【0061】
また、この発明の請求項9によれば、前記所定の向き及び前記ルーバーの回動範囲を入力する入力手段を備えたことにより、使用者の状況に応じた運転を行なうことができ、エネルギーを節約できる空気調和機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による除湿機を示す側面断面図である。
【図2】 実施の形態1による除湿機の構成の一部を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1における除湿機のルーバーの向きを示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係り、ルーバーの向きに対するルーバー向き変更速度を示すグラフである。
【図5】 実施の形態1に係り、被乾燥物の乾燥時間を示すグラフである。
【図6】 実施の形態1における入力手段の一例を示す説明図である。
【図7】 実施の形態1における除湿機のルーバーの向きを示す説明図である。
【図8】 実施の形態1における入力手段の他の例を示す説明図である。
【図9】 実施の形態1に係り、ルーバーの向きに対する送風機の回転数を示すグラフである。
【図10】 従来の除湿機を示す断面図である。
【図11】 従来の除湿機と被乾燥物の位置関係を示す説明図である。
【図12】 従来の除湿機に係り、ルーバーの向きに対する乾燥空気の当る時間を示すグラフである。
【図13】 従来の除湿機に係り、ルーバーの向きに対する吹出口からの距離を示すグラフである。
【符号の説明】
2 圧縮機、3 凝縮器、4 蒸発器、5 送風機、10 吸込口、11 除湿機本体、12 ルーバー、13 吹出口、14 ルーバー向き変更手段、15湿度センサー、21 制御手段、22 入力手段、31、32、33 入力スイッチ。
Claims (9)
- 冷凍サイクルを構成する凝縮器及び蒸発器と、室内空気を吸込み前記凝縮器及び前記蒸発器で熱交換した後の乾燥空気を上記室内に吹出す送風機と、前記乾燥空気を吹出し範囲内で吹出し方向に導くルーバーと、前記ルーバーの向きを前記吹出し範囲内で回動させるルーバー方向変更手段と、前記ルーバーが所定の向きにある時に吹出す前記乾燥空気の風量より前記所定の向きから離れた向きにある時に吹出す風量を大きくする風量制御手段と、を備えたことを特徴とする除湿機。
- 前記風量制御手段は、前記ルーバーが所定の向きにある時の前記ルーバーの向き変更速度よりも前記所定の向きから離れた向きにある時の前記ルーバーの向き変更速度を遅くして風量を増減させることを特徴とする請求項1記載の除湿機。
- 前記風量制御手段は、前記ルーバーが所定の向きにある時の前記送風機の回転数よりも前記所定の向きから離れた向きにある時の前記送風機の回転数を大きくして風量を増減させることを特徴とする請求項1記載の除湿機。
- 前記所定の向きを入力する入力手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の除湿機。
- 前記所定の向きを、前記乾燥空気を吹出す吹出口から近くにある被乾燥物に吹出す向きまたは前記被乾燥物に前記乾燥空気が当たる範囲の広い向きとしたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の除湿機。
- 風量を増加又は減少要求する方向を入力するステップと、ルーバーを回動して乾燥空気の吹出し方向を往復回動させるステップと、前記ルーバーが前記風量を増加又は減少要求する方向に向く時の前記ルーバー向き変更速度と前記増加又は減少要求する方向から離れた方向を向く時の前記ルーバーの向き変更速度とを変化させるステップと、を備えたことを特徴とする除湿機の運転方法。
- ルーバーの回動範囲を入力するステップと、前記ルーバーを前記入力された回動範囲で回動するステップと、を備えたことを特徴とする請求項6記載の除湿機の運転方法。
- 冷凍サイクルを構成する凝縮器又は蒸発器と、室内空気を吸込み前記凝縮器又は前記蒸発器で熱交換した後の空気を吹出空気として上記室内に吹出す送風機と、前記吹出空気を吹出し範囲内で吹出し方向に導くルーバーと、前記ルーバーの向きを前記吹出し範囲内で回動させるルーバー方向変更手段と、前記ルーバーが所定の向きにある時のルーバー方向変更速度より前記所定の向きから離れた向きにある時の前記ルーバー方向変更速度を遅くすると共に、前記ルーバーが所定の向きにある時の前記送風機の回転数より前記所定の向きから離れた向きにある時の前記送風機の回転数を大きくする風量制御手段と、を備えたことを特徴とする空気調和機。
- 前記所定の向き及び前記ルーバーの回動範囲を入力する入力手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の空気調和機。
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