JP3872149B2 - 屋外設置型配電塔の通気孔構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は屋外設置型の配電塔の通気孔構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
屋外設置型の配電塔の結露対策としては従来から一般にルーバー(よろい戸)式の通気孔を設けている。これは図6乃至図8に示すごとく配電塔の外箱51の扉や側面52に、細長い窓を多段に開けたよろい戸式のルーバー53を設け、このルーバー53の裏面にフィルター支持枠体54を設け、このフィルター支持枠体54の中にフィルター55を入れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このルーバー方式のものは外箱51の側面52にルーバー53のひさし53aが出っ張り、配電塔を路上でできるかぎりコンパクトにしようとする要求には逆行している。また外箱51の内面にフィルター55を収納するフィルター支持枠体54を設けるため、外箱51の内面にも出っ張りが生じ、フィルター部にスペースを要する。また外箱51の側面52に面して設けているため、雨水や塵埃が内部機器にかかり易く、しかも内部短絡事故時に高温ガスが外部に向かって吹き出すおそれがある。さらにこれらのルーバー53を作る金型が必要であり、それだけ製作コストが上がる等の問題点がある。
【0004】
そこでこの発明は屋外設置型の配電塔において、スペースを取らず、内部の機器に雨水や塵埃が直接かからない製作の容易な通気孔構造を提供し、上記課題を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、屋外設置型配電搭において、当該屋外設置型配電搭の外箱扉の裏面における、当該屋外設置型配電搭の外箱の開口部周縁の突縁との当接部の上辺部にはゴムパッキンを設け、当該外箱扉の裏面における、当該外箱の開口部周縁の突縁との当接部の少なくとも両側辺部には当該両側辺部に沿って、耐候性に富んだ通気性フィルターパッキンを設け、当該外箱扉を閉めて上記外箱の開口部周縁の突縁に当該外箱扉のゴムパッキン及び通気性フィルターパッキンを当接させた際、当該ゴムパッキンは防水を保持し、当該通気性フィルターパッキンは当該外箱内外との通気性を保持する構成である屋外設置型配電搭の通気孔構造とした。
【0006】
請求項2の発明は、上記通気性フィルターパッキンは、外箱扉の裏面に設けたフィルター押さえによって両側を夫々把持されて固定され、これらの二つのフィルター押さえは相互に間隔を空けて対向し、上記外箱扉を閉めて当該外箱扉の相対向して設けた二つのフィルター押さえの間に上記外箱の開口部周縁の突縁を入れて、当該通気性フィルターパッキンに当接させた際、当該両側のフィルター押さえと当該外箱の開口部周縁の突縁の両側面との間に夫々間隙を有し、当該各間隙を通じて当該通気性フィルターパッキンは当該外箱内外との通気性を保持する構成とした上記請求項1に記載の屋外設置型配電搭の通気孔構造とした。
【0007】
請求項3の発明は、上記通気性フィルターパッキンは内部を空洞にした筒状の金属製網から成る上記請求項1又は2の何れかに記載の屋外設置型配電搭の通気孔構造とした。
【0008】
【作用】
請求項1の発明では、配電塔の外箱扉と外箱の開口部周縁の突縁との当接部において、上辺部にはゴムパッキンが介在しているため、雨はこのゴムパッキンで遮られる。従って、外箱の内部に雨水は入ってこない。しかし、当接部の少なくとも両側辺部には耐候性に富んだ通気性フィルターパッキンを介在させているため、外箱の内外の空気はこの通気性フィルターパッキンを通して流通する。しかも、外部の空気はこの通気性フィルターパッキンを通すため、塵埃はこの通気性フィルターパッキンにひっかかり、外箱内部にまで入らない。
【0009】
請求項2項の発明では、配電塔の外箱扉と外箱の開口部周縁の突縁との当接部において、上辺部にはゴムパッキンが介在しているため、雨はこのゴムパッキンで遮られる。従って、外箱の内部に雨水は入ってこない。しかし、当接部の少なくとも両側辺部にはフィルター押さえによって通気性フィルターパッキンを把持して固定しているため、外箱の内外の空気はこの通気性フィルターパッキン及びフィルター押さえと外箱の開口部周縁の突縁の両側面との各細隙個所を通して流通する。しかも、外部の空気はこの通気性フィルターパッキンを通すため、塵埃はこのフィルターにひっかかり、外箱内部にまで入らない。さらに、通気性フィルターパッキンは両側をフィルター押さえで把持されているため、外箱扉を閉めると通気性フィルターパッキンは外部から見えない。
【0010】
請求項3の発明は、上記請求項1又は2の何れかの発明における通気性フィルターパッキンを内部を空洞にした筒状の金属性網から構成しているため、通気性がよく、かつ外箱の開口部周縁の突縁に当接した際、クッション性をもって当接する。また網構造となっているため、塵埃は当該通気性フィルターパッキンで濾過され、空気のみが外箱の内部に入る。
【0011】
【実施例】
以下この発明の方法及び装置の実施例を図について説明する。
図1乃至図3は外箱1の正面の開口部2の一側に外箱扉3を蝶番4によって開閉自在に設けた配電塔において、上記開口部2の周縁に沿って、外箱扉3の裏面に当接させる突縁5を設け、この突縁5の上部縁5aが当接する外箱扉3の裏面にはゴムパッキン6を固定している。また上記突縁5の両側縁5b及び下部縁5cが当接する外箱扉3の裏面には、内部を空洞にした断面楕円形の筒状の金属性網から成るフィルターパッキン7を設けている。
【0012】
このフィルターパッキン7は、上記外箱扉3の裏面に一端を固定したフィルター押さえ金具8と扉補強金具9に一端を固定したフィルター押さえ板10とで両側を押さえて外箱扉3に固定しており、上記突縁5はこれらの両側のフィルター押さえ金具8とフィルター押さえ板10との間のフィルターパッキン7に当接するようになっている。しかもこれらのフィルター押さえ金具8又はフィルター押さえ板10と突縁5との間には夫々間隙11を有している。
【0013】
この様なフィルターパッキン7が外箱扉3の裏面の両側縁及び下部縁に設けられているため、当該外箱扉3を外箱1の開口部2に閉めてもこれらの個所のフィルターパッキン7が通気孔の役目を果たす。この場合外気は外箱扉3の外側から突縁5と外側のフィルター押さえ金具8との間隙11を通ってフィルターパッキン7内に入り、さらに内側のフィルター押さえ板10と突縁5との間隙11を通って外箱1の内部に入る。また逆の場合も同様である。
【0014】
図4は上記配電塔が観音開きの外箱扉を有する場合を示し、外箱1の正面の開口部2の両側に外箱扉3を蝶番4によって開閉自在に設けた配電塔を示し、この場合は、一方の外箱扉3aを閉め、その上から他方の外箱扉3bを閉めるもので、それ故一方の外箱扉3aの裏面の先端側縁にはフィルターパッキン7は設けていない。またこの外箱扉3aの外面の先端側縁に、他方の外箱扉3bの裏面の先端側縁のフィルターパッキン7が当たる突縁(図示省略)を設けている。
【0015】
また上記構成において、当該通気孔の耐防水性能又は放圧防止性能が必要な場合は、図5に示すごとく、突縁5の内側にゴム製の断面L形のL形パッキン12を設け、このL形パッキン12の舌片を上記フィルター押さえ板10との間に僅かな間隙13を設けて略平行に突設した構成をとることができる。この場合も外気は上記間隙11、フィルターパッキン7を通ってL形パッキン12とフィルター押さえ板10との間の間隙13を通って外箱1の内部に入る。
【0016】
この様に図5の場合でも空気の流通はできるが、これらの通路はL形パッキン12によりさらに曲りくねっているため、雨水等の侵入は阻止される。また当該配電塔内で短絡事故が起きた場合内部の風圧で上記L形パッキン12の舌片が上記フィルター押さえ板10に重なり、爆風は当該通気孔からは外部に漏れない。
【0017】
なお上記実施例のフィルターパッキンは内部を空洞にした断面楕円形の筒状の金属性網から構成したが、これに限らず適宜の通気性を有するフィルターとしてもよい。また上記フィルター押さえ金具8及びフィルター押さえ板10はこれらのものに限定されるものではなく、適宜の形状のフィルター押さえでよい。しかもこれらのフィルター押さえはフィルターパッキン7の全周に沿った、一体なものでもよく、また間隔を開けて多数のフィルター押さえを設けてもよい。
【0018】
【発明の効果】
請求項1に記載した通気孔では外箱外面に出っ張りがでず、路上における交通の邪魔にならない。また外箱内面にも出っ張ることがなく、外箱の内部スペースを有効に使える。また通気孔が外箱と扉との当接部にあり、スリット状で扉の外周に沿って広範囲にわたり設けられているため、通気効果が大きく、しかも当該通気孔は外箱の隅に設けられているため外箱の内部汚損が少ない。さらに雨が降っても外箱と扉との当接部の上部にはゴムパッキンが介在しているため雨水は外箱内部に入らず、しかも当該ゴムパッキンを伝わった雨水は両側のフィルターパッキンに沿って流れ、当該フィルターパッキンが清掃される。
【0019】
また従来のルーバー型の通気孔と異なり、金型が不要であるため製作コストを低く押さえることができる。また従来外箱と扉との当接部にはゴムパッキンを取り付けているため、この従来の配電塔において、当該ゴムパッキンの一部をフィルターパッキンに取替えればよく、既設の配電塔にも現場でこの発明の通気孔を設けることができる。
【0020】
また、請求項2の発明の通気孔構造では、上記効果に加え、上記通気性フィルターパッキンを外箱扉の裏面から、フィルター押さえで通気性フィルターパッキンの両側を支持しているため、当該通気性フィルターパッキンはその両側をフィルター押さえで被われ、外箱を閉めた際、当該通気性フィルターパッキンは外部に露出しない。それ故、風雨が直接通気性フィルターパッキンに当たらず、外箱の内部汚損がより少ない。
【0021】
また、請求項3の発明では、上記効果に加え、通気性フィルターパッキンを筒状の金属性網から構成しているため、極めて通気性がよく、かつ外箱の開口部周縁の突縁が当接した際、クッション性を有し、従来のゴムパッキンの代わりとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の通気孔を用いた配電塔の外箱の扉を開いた状態を示す正面図である。
【図2】この発明の通気孔を用いた配電塔の外箱と扉との当接部上部の断面図である。
【図3】この発明の通気孔を用いた配電塔の外箱と扉との当接部側部の断面図である。
【図4】この発明の通気孔を用いた他の型の配電塔の外箱の扉を開いた状態を示す正面図である。
【図5】この発明の通気孔を用いた配電塔の外箱と扉との当接部側部の他の実施例の断面図である。
【図6】従来の通気孔を有する配電塔の外箱の正面図である。
【図7】図6の配電塔の通気孔個所の拡大正面図である。
【図8】図6の通気孔個所の縦断面図である。
【符号の説明】
1 外箱 2 開口部
3 外箱扉 4 蝶番
5 突縁 6 ゴムパッキン
7 フィルターパッキン 8 フィルター押さえ金具
10 フィルター押さえ板 11 間隙
Claims (3)
- 屋外設置型配電搭において、
当該屋外設置型配電搭の外箱扉の裏面における、当該屋外設置型配電搭の外箱の開口部周縁の突縁との当接部の上辺部にはゴムパッキンを設け、
当該外箱扉の裏面における、当該外箱の開口部周縁の突縁との当接部の少なくとも両側辺部には当該両側辺部に沿って、耐候性に富んだ通気性フィルターパッキンを設け、
当該外箱扉を閉めて上記外箱の開口部周縁の突縁に当該外箱扉のゴムパッキン及び通気性フィルターパッキンを当接させた際、当該ゴムパッキンは防水を保持し、当該通気性フィルターパッキンは当該外箱内外との通気性を保持する構成であることを特徴とする、屋外設置型配電搭の通気孔構造。 - 上記通気性フィルターパッキンは、外箱扉の裏面に設けたフィルター押さえによって両側を夫々把持されて固定され、これらの二つのフィルター押さえは相互に間隔を空けて対向し、
上記外箱扉を閉めて当該外箱扉の相対向して設けた二つのフィルター押さえの間に上記外箱の開口部周縁の突縁を入れて、当該通気性フィルターパッキンに当接させた際、当該両側のフィルター押さえと当該外箱の開口部周縁の突縁の両側面との間に夫々間隙を有し、当該各間隙を通じて当該通気性フィルターパッキンは当該外箱内外との通気性を保持する構成としたことを特徴とする、上記請求項1に記載の屋外設置型配電搭の通気孔構造。 - 上記通気性フィルターパッキンは内部を空洞にした筒状の金属製網から成ることを特徴とする、上記請求項1又は2の何れかに記載の屋外設置型配電搭の通気孔構造。
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP33624096A JP3872149B2 (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 屋外設置型配電塔の通気孔構造 |
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| JP33624096A Expired - Fee Related JP3872149B2 (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 屋外設置型配電塔の通気孔構造 |
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