JP3877478B2 - バルブ駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ等の駆動源により球体等で構成される弁体を駆動して、流路の開閉を行うバルブ駆動装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫や空調機の冷媒の流路等を開閉して、流路に通じる室の温度制御等を行うための装置として、従来より、電磁弁(特開昭62−288780号公報参照)やニードル弁を開閉弁として用いたバルブ駆動装置がある。これらのうち、電磁弁を用いたバルブ駆動装置は、電磁弁を通電状態にしておくことによって開又は閉のいずれかの状態を保持する構成を有するものであり、他方のニードルを用いたバルブ駆動装置は、たとえばステッピングモータなどを駆動源として用い、そのステッピングモータの回転力をニードル弁の推力に変えて流路を開閉する構成を備えており、電磁弁によるものに比べると、動作音の問題が少ないという利点がある。
【0003】
このようなバルブ駆動装置では、気密状の内部空間を有する本体ケースの内部空間に開口するように流入管及び流出管がそれぞれ連結されており、それら流入管及び流出管を通して、上記本体ケースの内部空間に対して流体が流入及び流出させられるようになっている。このとき、上記本体ケースは、通常、溶接を施すことによって組み立てられているとともに、その本体ケースに対して、流入管及び流出管がロウ付けによって連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように本体ケースに対して溶接又はロウ付けなどの高温処理を施すと、その本体ケース側に加えられた高熱が、モータのステータ、特に熱に弱いコイル部等に伝導されてしまい、各部に損傷を与えてしまうことがある。
【0005】
そこで本発明は、本体ケースの組付け、及び流入管及び流出管の連結を、容易かつ良好に行うことができるようにしたバルブ駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明では、気密状の内部空間を有する本体ケースと、この本体ケースの内部空間に開口するように連結されて上記本体ケースの内部空間に対して流体を流入及び流出させる流入管及び流出管と、上記流入管及び流出管の本体ケース内部空間への開口部を開閉するように配置された弁体と、その弁体に開閉駆動を行わせる駆動部と、を備えたバルブ駆動装置において、上記本体ケースが、略カップ状のプレス絞り加工部材からなる2つのケースを互いに対面するように突き合わせて内部に気密空間を形成する構成になされ、その本体ケースを構成している一方のケースに前記流入管及び流出管が連結されているとともに、当該本体ケースの一方のケースの外側に、固定用ブラケットが圧入により固着され、上記駆動部は、ロータ部とステータ部とを有するモータを含み、当該モータのロータ部が、前記本体ケースの他方のケース内に収容され、上記ロータ部を含む本体ケースの他方のケースが、前記ステータ部側に対して上記固定用ブラケットを介して着脱自在に連結されている。
【0007】
本発明のように、モータのステータ側に対してそれ以外の本体ケース部分が着脱自在に構成されていれば、本体ケースに対してロウ付け等の高温処理を施す場合に本体ケース側に加えられた高熱が、モータのステータ、特に熱に弱いコイル部等に伝導されないように分離状態とすることが可能となり、本体ケースに対する熱処理が良好に行われるようになっている。
【0008】
またそのとき、本体ケース部分の着脱を、固定用ブラケットを用いて行えば、固定用ブラケットの機械的な結合関係によってモータの構造的な位置決めが容易かつ確実に行われる。
【0009】
このような本体ケース側の分離構造による作用効果は、特に本発明のように、複数の分割体からなる本体ケースを溶接接合する場合においては有効である。
【0010】
また、本発明のように、固定用ブラケットに設けた位置決め部材によって、本体ケースに対する位置決めを行うようにすれば、モータの構造的な位置決めが容易かつ確実に行われる。
【0011】
また、本発明のように、固定用ブラケットの固定板を介して、装置全体の取り付けを行うようにすれば、本体ケース部分の着脱と取付とが効率的に行われることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を熱機器に用いられる冷媒ガス切替用のバルブ駆動装置に適用した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1乃至図8に示されている実施形態にかかるバルブ駆動装置1は、その外観上の構成を大きく分けて説明すると、冷媒ガスが流入・流出する本体ケース2と、この本体ケース2内において冷媒ガスの切り替えを行うように開閉する弁体を構成する2つの弁球体3a,3bと、これら2つの弁球体3a,3bを開閉駆動するための駆動部4と、から構成されている。
【0014】
上記本体ケース2は、ステンレス(SUS)材により形成された略カップ状のプレス絞り加工部品からなる主ケース2aとケースカバー2bを、互いに対面するように突き合わせたものであって、これらの主ケース2aとケースカバー2bとの突き合せ部分に設けられたフランジ部どうしが密着された状態で、TIG(タングステンイナートガス)溶接部Tにより固着されていることによって、略円筒状の気密ガス収納空間が画成されている。
【0015】
より具体的には、上記主ケース2aは、略円形状を有する平坦状の底壁面2a1と、その底壁面2a1の外周側から環状に立ち上げられた側壁面2a2とを有しており、それら底壁面2a1及び側壁面2a2により、当該主ケース2aの内部空間として図1上方側に開口する比較的浅い円筒状空間が画成されている。また、前記ケースカバー2bは、上記主ケース2aより細長状の略カップ状をなしており、略円形状を有する平坦状の底壁面2b1と、その底壁面2b1の外周側から環状に立ち上げられた側壁面2b2とを有し、当該ケースカバー2bの図1における下端側開口部を、上述した主ケース2aの上端側開口部側に被せるように固定されている。
【0016】
また、上記主ケース2aの底壁面2a1には、冷媒ガスを本体ケース2内に流入させるための流入管5と、本体ケース2内の冷媒ガスを流出させるための2つの流出管6a,6bとがそれぞれ連結されている。すなわち、前記主ケース2aは、その底壁面2a1に3つの開口を有していて、そのうちの1つは、流入管5に連結されており、流入管5を通して供給される冷媒ガスを主ケース2a内に取り込むためのものとなっている。残りの2つの開口は、上記主ケース2aの内部空間と流出管6a,6bとを各々挿通させるためのものとなっており、主ケース2a内に取り込んだ冷媒ガスを各流出管6a,6bに送り込むためのものとなっている。このように本実施形態では、上記3つの各管部材5,6a,6bは、全て主ケース2aの底壁面2a1に連結されており、当該底壁面2a1から、図示下方の同一の方向に向かって略平行に延在するように取り付けられている。これは、上述したように主ケース2aをプレス品としたためのものであって、そのような平行配置関係としなれければ管連結ができないからである。
【0017】
また、上記主ケース2aの底壁面2a1における2つの開口と流出管6a,6bとの連結部位には、中心部に冷媒ガス通路孔を有する筒状のバルブ継手管7a,7bがそれぞれ嵌め込まれている。それらの各バルブ継手管7a,7bは、脱酸素鋼又は無酸素鋼(C1220,C1020)から形成された細長状の円筒状部材から形成されており、上記主ケース2aの底壁面2a1を貫通するように装着されていて、前記主ケース2aの底壁面2a1の外表面に対して、ニッケルロウ付け部Nにより固着されている。これら各バルブ継手管7a,7bにおける前記主ケース2aへの嵌め込み部分から外方(図1の下方)に突出する部分は、比較的大径状に形成されており、その大径状の外方突出部分の内方側に、上述した流出管6a,6bがそれぞれ挿入されることにより固定されている。そして、これらバルブ継手管7a,7bの大径状部分と、流出管6a,6bとの間も、ニッケルロウ付け部Nによって固着されている。
【0018】
一方、特に図5に示されているように、前記流入管5は、主ケース2aに設けられたバーリング部Bを介して直接的に取り付けられているが、上述した流出管6a,6bも同様なバーリング部により連結させることも可能である。
【0019】
上述したように、ケースカバー2bは、ステンレス(SUS)材で形成され、同じ材質で形成された主ケース2aにTIG(タングステンイナートガス)溶接部Tにより固定されているが、従来の冷媒用のバルブ駆動装置は、通常、本体ケースが真鍮で構成され、ケースカバー2bがSUSで構成されている。そのため、両部材を接合するためには、その接合部分にロウ付けを行う必要が生じる。しかしながら、このロウ付け作業は、手作業となるため手間がかかる。また、手作業ではなく水素還元炉内で自動的にロウ付けするようにすると、真鍮部分から亜鉛ガスが発生して他の溶接部分等に割れが発生する等の問題が生じることもある。これに対して本実施形態のバルブ駆動装置1においては、上述したように、主ケース2a及びケースカバー2bをともにSUS材で成形したため、上述のような問題が発生せず、両者をTIG溶接で容易に一体化することができ、このようにして主ケース2aに接合されたケースカバー2bは、主ケース2aと協働して冷媒ガスを封入するための本体ケース2を形成している。
【0020】
一方、上記バルブ継手管7a,7bにおける前記主ケース2aの内部空間側に突出する部分は、主ケース2aの底壁面2a1から軸方向(図1の上方向)に向かって所定高さにわたって立設するように設けられており、当該バルブ継手管7a,7bの立設先端開口部のそれぞれに対して、上記弁球体3a,3bが各々載置されている。上記バルブ継手管7a,7bの立設先端開口部には、弁球体3a,3bの外表面に相当する部分球面形状をなすようにして弁口7av,7bv(特に図4,図5及び図7参照)が形成されており、その弁口7av,7bvに対して、上記各弁球体3a,3bが密着状態となるように載置されている。
【0021】
また、特に図7に示されているように、上記バルブ継手管7a,7bの冷媒ガス通路孔7a1,7b1は、装置に必要な冷媒ガスの流量を確保し得る程度の細径寸法を有するように設定されているが、その冷媒ガス通路孔7a1,7b1には、前記流入管5及び流出管6aとの連結部分にロウ溜り部7a2,7b2が設けられており、流入管5及び流出管6aとの連結に用いたロウ付け部Nで余剰となったロウ剤を蓄えて、余剰となったロウ剤が冷媒ガス通路孔7a1,7b1内へ流入することを防止している。
【0022】
さらに、上記バルブ継手管7a,7bの外表面側における軸方向の略中央部分には、鍔形状の押え部7a3,7b3がそれぞれ形成されており、それらの鍔状押え部7a3,7b3の図1上方側面に対して、上記バルブ継手管7a,7bの外周部分に装着されたコイルバネ7a4,7b4の端部が支持されている。これらのコイルバネ7a4,7b4は、上記バルブ継手管7a,7bの上端部分からやや突出する長さを備えていて、上記各弁球体3a,3bを、バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvから上方側に押し上げるように付勢する機能を有している。
【0023】
さらにまた、上記バルブ継手管7a,7bの鍔状押え部7a3,7b3と、前記主ケース2aとの間には、ステンレス(SUS)材のプレス加工品からなるガイド部材2cのガイド基板2c1が挟持されている。上記ガイド部材2cにおけるガイド基板2c1は、前記主ケース2aの底壁面2a1に密着するように配置されていて、上述したバルブ継手管7a,7b及び弁球体3a,3bのそれぞれを位置規制する一対の弁支持枠2c2,2c3が、上記バルブ継手管7a,7bに沿うようにして立設されている。
【0024】
すなわち、上記両弁支持枠2c2,2c3は、上記ガイド基板2c1から略直角に立ち上がるように設けられていて、前記バルブ継手管7a,7b及び弁球体3a,3bのそれぞれを三方から取り囲む平面略コの字状をなすように形成されている。そして、それらの各弁支持枠2c2,2c3における一対のコ字状の開放部どうしが、互いに中心側に向かって対向するように配置されており、当該各弁支持枠2c2,2c3の両壁面に対して、上記バルブ継手管7a,7bの鍔状押え部7a3,7b3が当接することによって、予め決められた所定位置に位置ズレなきように保持されている。また、前記両弁球体3a,3bは、上記各弁支持枠2c2,2c3により画成された略矩形状の内方側空間内に、後述するような開閉移動の範囲内での移動が許容されつつ、前記バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvから脱落することのないよう保持されている。
【0025】
上記弁球体3a,3bの開閉動作は、後述するように、当該弁球体3a,3bの上方側に接触するように配置された駆動部4のカム部材4aによって行われる構成になされているが、前記ガイド部材2cには、そのカム部材4aの全体を図1上方側の待避位置に上昇移動させることによって、上述した2つの弁球体3a,3bの双方を開放状態とする待避傾斜案内部2c4(特に図6及び図8参照)が設けられている。また、その待避傾斜案内部2c4の近傍には、上記カム部材4aの回転移動時における原点位置となる回転止め用突起2c5が設けられている。この回転止め用突起2c5は、基準位置ロック部を構成するものであるが、これらの各部材に関する詳細な構成については後述する。
【0026】
さらに、前述したようにガイド部材2cは、前記主ケース2aの内部空間内に配置されているが、当該ガイド部材2cには、主ケース2aの内周壁面に当接するラジアル方向の位置決め部が設けられている。このラジアル方向の位置決め部は、主ケース2aの内周壁面に対して三点以上、本実施形態では五箇所にわたって当接しており、より具体的には、上記待避傾斜案内部2c4から接線方向に折れ曲がるようにして第1位置決め板2c6が一体的に延出しており、その第1位置決め板2c6の延出側の先端縁部分が、上記主ケース2aの内周面に当接している。また、上記各弁支持枠2c2,2c3の上縁部からは、図1の上方側に向かって第2位置決め板2c7,2c8が突出しており、それらの各第2位置決め板2c7,2c8における幅方向の両端縁部が、前記主ケース2aの内周面に当接している。そして、これら第1位置決め板2c6及び第2位置決め板2c7,2c8が、主ケース2aの内周壁面に当接していることによって、ガイド部材2cの全体が、主ケース2aに対してラジアル方向に容易かつ高精度に位置決めされるようになっている。
【0027】
このとき、上記第2位置決め板2c7,2c8は、前述したケースカバー2b側に連結される主ケース2aのフランジ部とほぼ同一高さとなるように配置されており、上記ケースカバー2b側のフランジ部に対して、主ケース2aのフランジ部と同様に当接される配置関係になされている。
【0028】
一方、上記駆動部4を構成するカム部材4aは、上記弁球体3a,3bに当接する円盤状部材の第1のカム部材4a1と、その第1のカム部材4a1の中心側部分から図1の下方に向かって突出する第2のカム部材4a2とを備えており、上記第1のカム部材4a1の下端面側には、所定の凹凸形状からなるカム面4a3が設けられているとともに、上記第2のカム部材4a2の円筒状周面部にはカム面4a4が設けられている。カム部材4aの構造については後述するが、前記駆動部4は、上記カム部材4aを回転駆動させる駆動源となるステッピングモータ4bを備えており、当該ステッピングモータ4bにより上記第1及び第2のカム部材4a1,4a2を回転駆動させることによって、上記弁球体3a,3bが主ケース2a内の所定の範囲内で開閉動作させるように構成されている。
【0029】
ステッピングモータ4bは、コイルが巻装されたステータ部4b1と、このステータ部4b1の内側に対向配置されたロータ部4b2と、このロータ部4b2の回転中心部分が回転自在に挿通された固定軸4b3と、を備えた構成となっている。そして、電力供給部4b4から上記ステータ部4b1のコイルに電力が供給されると、これによりロータ部4b2が固定軸4b3を回転中心として回転するようになっている。
【0030】
上記ステータ部4b1は、所定の樹脂部材からなるステータケース4b5内に収納されており、このステータケース4b5は後述する固定用ブラケット4b12の係合・離脱作用によって、前記本体ケース2に対して着脱自在に取り付け可能となっている。なお、上記ステータ部4b1では、前記コイルが、樹脂によってステータ部4b1の極歯等と一体化されているとともに封止された構造になされている。
【0031】
一方、上記ロータ部4b2においては、PBT(ポリプチレンテフタレート)で構成された樹脂成形材料にマグネット4b6がインサート成形されおり、上記マグネット4b6が、前記ステータ部4b1に対して半径方向に対向するように配置されているとともに、当該ロータ部4b2の中心部分は、前述した第1及び第2のカム部材4a1,4a2の回転中心軸となる固定軸4b3に対して回転自在に装着されている。このロータ部4b2は、上述した本体ケース2のケースカバー2bの内部空間に収納されており、そのケースカバー2bによって、上述したステータ部4b1側に対して空間的に隔絶されている。
【0032】
このようなロータ部4b2が挿通された固定軸4b3は、前述したガイド部材2cのガイド基板2c1の略中央部分に圧入固定されることによって不動状態にて立設されており、当該固定軸4b3の図1上端部分が、前記ケースカバー2bの底壁面2b1の中心位置に形成された軸受け凹部2b3内に遊嵌状態で挿入されているとともに、前記固定軸4b3の図1の下端部分は、前記主ケース2aの底壁面2a1の中心位置に形成された軸受け凹部2a3内に遊嵌状態で挿入されている。これら2つの軸受け凹部2b3,2a3は、組み立て時における固定軸4b3の位置決めとして用いられる。
【0033】
また、上記ロータ部4b2における図1上側の端面は、前記ケースカバー2bの底壁面2b1と軸方向に対向するように配置されているが、当該ロータ部4b2の上端面と、ケースカバー2bの底壁面2b1との間には、上記ロータ部4b2の全体を図1下方側である主ケース2a側へ向かって付勢するコイルバネ4b7が圧縮状態で装着されていて、当該コイルバネ4b7の付勢力によって、上記ロータ部4b2が主ケース2a側に付勢されながら回転されるようになっている。すなわち、上述したバルブ継手管7a,7bのいずれかがカム部材4aの作用によって開放された場合には、その開放されたバルブ継手管7a,7bを通して主ケース2a内に流れ込んでくる冷媒ガスの圧力によって、ロータ部4b2が図1上方側であるケースカバー2bの底壁面2b1側に押し込まれるが、上記コイルバネ4b7は、その時のロータ部4b2を押し戻すクッションの役割を果たす。
【0034】
さらに、上記コイルバネ4b7は、ロータ部4b2の端面に対しては、平座金4b8を介して圧接されているが、ケースカバー2bの底壁面2b1に対しては、釣り鐘状の座金4b9を介して圧接されている。この釣り鐘状座金4b9は、ケースカバー2bの底壁面2b1に当接する平坦面部4b10と、その平坦面部4b10の外周縁から一体的に立ち上がるように曲げ形成された円筒状部4b11とを有しており、上記平坦面部4b10の表面に対して上記コイルバネ4b7が圧接されている。また、上記釣り鐘状座金4b9の円筒状部分4b11は、コイルバネ4b7の外方側を覆うように装着されている。
【0035】
一方、前記ロータ部4b2の他端側(図1の下端側)の端面には、上述したカム部材4aの第1のカム部材4a1及び第2のカム部材4a2が、一体的に設けられていて、これら第1のカム部材4a1及び第2のカム部材4a2は、上記ステッピングモータ4bを駆動源として、ロータ部4b2と一体的に回転されるようになっている。
【0036】
このうち第1のカム部材4a1は、薄板円盤状の部材から形成されており、その中心が、上述のロータ部4b2と同様に固定軸4b3に挿通されている。そして、当該第1のカム部材4a1の図1下端面に設けられたカム面4a3は、上述した筒状のバルブ継手管7a,7bの先端面に対して直上位置から対向するように配置されていて、その第1のカム部材4a1のカム面4a3と、バルブ継手管7a,7bとの間に、バルブ継手管7a,7bを開閉する弁球体3a,3bが配置されている。
【0037】
このとき、上記一対のバルブ継手管7a,7b及び弁球体3a,3bは、前記第1のカム部材4a1及び第2のカム部材4a2の軸中心に対して略対称な位置関係となるように配置されており、上記一対のバルブ継手管7a,7bどうし、及び一対の弁球体3a,3bどうしが、それぞれ前記固定軸4b3を中心として180°反対側の領域に配置されている。すなわち、これら一対のバルブ継手管7a,7bどうし、及び弁球体3a,3bどうしは、それぞれ略直線状の位置関係をなす配置関係にて構成されている。
【0038】
このように一対の弁球体3a,3bを直線上に配置するのは、これら一対の弁球体3a,3bを単一のカム部材4aで開閉作動させる際に、両弁球体3a,3bどうしの高さにバラツキがあったり、カム軸に多少のガタツキがあっても、それら一対の弁球体3a,3bをともに閉塞する動作を確実に行わせるためである。ただし、上記弁球体3a,3bの高さのバラツキや、カム軸のガタツキに対応して、カム部材4a自体が揺動するように構成しておけば、上述したように弁球体3a,3bを直線上に配置する必要はない。その場合のカム部材4aの揺動支持構造としては、カム部材をエッジ状部分を支点として揺動可能に支持するなど、多種多様な揺動支持構造を採用することができる。
【0039】
上記第1のカム部材4a1のカム面4a3は、前記バルブ継手管7a,7bに対向配置されるドーナツ形状を有しており、そのカム面4a3の面形状は、前記弁球体3a,3bをバルブ継手管7a,7bの上端部の弁口7av,7bv側に弁球体3a,3bを押し付けたり、上記弁球体3a,3bから離間させることによって開閉動作を行わせる形状になされている。
【0040】
上述したように、第1カム部材4a1のカム面4a3によって動作させられる弁球体3a,3bは、付勢部材としてのコイルバネ7a4,7b4の付勢力によって図1の上方側に押し上げられていることから、上記各弁球体3a,3bは、各コイルバネ7a4,7b4の付勢力によって常にカム面4a3側に接触するように付勢されており、特に、バルブ継手管7a,7bを閉状態から開状態にする際には、上記各コイルバネ7a4,7b4の上方付勢力を利用してバルブ継手管7a,7bから離間させる。また、このような構成によって、上記弁球体3a,3bのカム面4a3との当接は、常時確実なものとなされており、弁球体3a,3bが、カム面4a3の面形状に沿って確実に動作されるようになっている。
【0041】
一方、前記ケースカバー2bの半径方向外方側には、ステッピングモータ4bのステータ部4b1が配置されているが、そのステータ部4b1は、ステータケース4b5に収納された状態で本体ケース2に装着されているが、これらステータケース4b5と本体ケース2とは、前記主ケース2a側に固定された弾性力を有する固定用ブラケット4b12を介して着脱自在に取り付けられている。
【0042】
より具体的には、特に図2に示されているように、上記主ケース2aの外周部に対して、略矩形状の薄板材からなる固定用ブラケット4b12に設けられた取付穴が圧入されており、その固定用ブラケット4b12の取付穴の開口縁部に折り曲げ形成された複数個の弾性片4b13が、前記主ケース2aの外周面を締め付けた状態で固定用ブラケット4b12が固着されている。このとき、上記固定用ブラケット4b12の取付穴の開口縁には、主ケース2aのフランジ部側に向かって軸方向に突出する位置決め突起4b14(図1参照)が、上記本体ケース2の軸方向に突出するように設けられており、この位置決め突起4b14の先端部が、上記主ケース2aのフランジ部に当接することによって軸方向の位置決めが行われるようになっている。
【0043】
一方、上記固定用ブラケット4b12の側縁部からは、略L字状に折れ曲がるようにして延出する係止爪4b15が設けられているとともに、上記ステータケース4b5の外周面には、上記係止爪4b15が引っかかるような段部4b16が形成されていて、上記係止爪4b15が段部4b16に係合・離脱することによって、上記ステータケース4b5と本体ケース2とが着脱されるようになっている。
【0044】
このように本体ケース2の主ケース2aに固定用ブラケット4b12を介して、前記ステータ部4b1が収納されたステータケース4b5が、本体ケース2に装着されているが、その取付時には、主ケース2aに予め溶接接合されたケースカバー2bが、ステータケース4b5の中央空洞部内に挿入される。上記ステータケース4b5は、本体ケース2の軸方向にスライドさせられ、ステータケース4b5に設けられた段部4b16に対して、固定用ブラケット4b12の係止爪4b15が弾性的に撓んだ後に落ち込む。これによって、上記ステータケース4b5は本体ケース2側に保持される。なお、ステータケース4b5を本体ケース2から取り外す際には、ステータケース4b5を本体ケース2から引き離す方向に強く引っ張ることにより外すことができる。このように、上記ステータケース4b5は、本体ケース2側に対してワンタッチで着脱できるので、ステータ部4b1やコイルの部分、さらには、これらに接続された電源供給部4b4などの各部分のメンテナンス時には便利なものとなる。
【0045】
また、上記固定用ブラケット4b12には、上述した取付穴から半径方向外方に向かって略直線状に延出する切欠き部4b17が設けられており、上記固定用ブラケット4b12を本体ケース2に対して着脱する場合に、前記流入管5及び流出管6a,6bの挿脱が、上記切欠き部4b17を通して行われるようになっている。
【0046】
さらに、前記固定用ブラケット4b12の一端縁部には、バルブ駆動装置1の全体を、例えば冷蔵庫の枠体に取り付けるための固定板4b18が設けられている。この固定板4b18は、固定用ブラケット4b12の本体部分を略直角に折り曲げるようにして形成されており、当該固定板4b18に設けられた一対の取付孔4b19,4b19に、図示を省略した固定用のネジ等を貫通させることによって取付が行われる。
【0047】
本実施形態のように、ステッピングモータ4bのステータ4b1側に対して、本体ケース2の部分が着脱自在に構成されていれば、本体ケース2に対してロウ付け等の高温処理を施す場合に本体ケース2側に加えられた高熱が、ステッピングモータ4bのステータ4b1、特に熱に弱いコイル部等に伝導されないように分離状態とすることが可能となり、本体ケース2に対する熱処理が良好に行われるようになっている。
【0048】
またそのとき、本実施形態のように、本体ケース2の部分の着脱を、固定用ブラケット4b6を用いて行えば、固定用ブラケット4b6の機械的な結合関係によってステッピングモータ4bの構造的な位置決めが容易かつ確実に行われる。
【0049】
また、このような本体ケース2側の分離構造による作用効果は、特に本実施形態のように、複数の分割体からなる本体ケース2を溶接接合する場合においては有効である。
【0050】
また、本実施形態のように、固定用ブラケット4b6に設けた位置決め部材4b9によって、本体ケース2に対する位置決めを行うようにすれば、ステッピングモータ4bの構造的な位置決めが容易かつ確実に行われる。
【0051】
また、本実施形態のように、固定用ブラケット4b6の固定板4b14を介して、装置全体の取り付けを行うようにすれば、本体ケース2部分の着脱と取付とが効率的に行われることとなる。
【0052】
【発明の効果】
本発明のように、モータのステータ側に対してそれ以外の本体ケース部分が着脱自在に構成されていれば、本体ケースに対してロウ付け等の高温処理を施す場合に本体ケース側に加えられた高熱が、モータのステータ、特に熱に弱いコイル部等に伝導されないように分離状態とすることが可能となり、上述した効果に加えて、本体ケースに対する熱処理が良好に行われる。
【0053】
またそのとき、本体ケース部分の着脱を、固定用ブラケットを用いて行えば、上述した効果に加えて、固定用ブラケットの機械的な結合関係によってモータの構造的な位置決めが容易かつ確実に行われる。
【0054】
このような本体ケース側の分離構造による作用効果は、特に本発明のように、複数の分割体からなる本体ケースを溶接接合する場合においては有効である。
【0055】
また、本発明のように、固定用ブラケットに設けた位置決め部材によって、本体ケースに対する位置決めを行うようにすれば、上述した効果に加えて、モータの構造的な位置決めが容易かつ確実に行われる。
【0056】
また、本発明のように、固定用ブラケットの固定板を介して、装置全体の取り付けを行うようにすれば、上述した効果に加えて、本体ケース部分の着脱と取付とが効率的に行われることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるバルブ駆動装置の縦断面説明図である。
【図2】図1のバルブ駆動装置を矢示II方向から見た底面説明図である。
【図3】図1のバルブ駆動装置における本体ケース部分を拡大して表した縦断面説明図である。
【図4】図1のバルブ駆動装置における本体ケースの主ケースに対する管連結状態を正面側から拡大して表した縦断面説明図である。
【図5】図1のバルブ駆動装置における本体ケースの主ケースに対する管連結状態を側面側から拡大して表した縦断面説明図である。
【図6】図1のバルブ駆動装置における本体ケースの主ケースに対する管連結状態を平面側から拡大して表した縦断面説明図である。
【図7】本体ケースに固定されたバルブ継手管の構造を表した縦断面説明図である。
【図8】本体ケースに固定されたガイド部材の構造を表した側面説明図である。
【符号の説明】
1 バルブ駆動装置
2 本体ケース
2a 主ケース
2b ケースカバー
2b2,2a3 軸受け凹部
2c ガイド部材
2c2,2c3 弁支持枠
2c4 待避傾斜案内部
2c5 原点回転止め用突起
2c6 第1位置決め板
2c7,2c8 第2位置決め板
3a,3b 弁球体
4 駆動部
4a カム部材
4a1 第1のカム部材
4a2 第2のカム部材
4a3 カム面
4a4 カム面
4a5 突出部
4a6 低面部
4a7 斜面部
4b ステッピングモータ
4b1 ステータ部
4b2 ロータ部
4b3 固定軸
4b4 ステータケース
4b5 マグネット
4b6 固定用ブラケット
4b7 コイルバネ
4b9 釣り鐘状の座金
4b13 切欠き部
4b14 固定板
5 流入管
6a,6b 流出管
7a,7b バルブ継手管
7av,7bv 弁口
7a1,7b1 冷媒ガス通路孔
7a2,7b2 ロウ溜り部
7a3,7b3 鍔形状の押え部
7a4,7b4 コイルバネ
Claims (4)
- 気密状の内部空間を有する本体ケースと、
この本体ケースの内部空間に開口するように連結されて上記本体ケースの内部空間に対して流体を流入及び流出させる流入管及び流出管と、
上記流入管及び流出管の本体ケース内部空間への開口部を開閉するように配置された弁体と、
その弁体に開閉駆動を行わせる駆動部と、を備えたバルブ駆動装置において、
上記本体ケースが、略カップ状のプレス絞り加工部材からなる2つのケースを互いに対面するように突き合わせて内部に気密空間を形成する構成になされ、
その本体ケースを構成している一方のケースに前記流入管及び流出管が連結されているとともに、当該本体ケースの一方のケースの外側に、固定用ブラケットが圧入により固着され、
上記駆動部は、ロータ部とステータ部とを有するモータを含み、当該モータのロータ部が、前記本体ケースの他方のケース内に収容され、
上記ロータ部を含む本体ケースの他方のケースが、前記ステータ部側に対して上記固定用ブラケットを介して着脱自在に連結されていることを特徴とするバルブ駆動装置。 - 前記本体ケースが、溶接接合された複数の分割体から構成され、その複数の分割体の少なくとも一つがステンレス鋼材からなることを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
- 前記固定用ブラケットには、本体ケースの一部に当接して位置決めを行う位置決め部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
- 前記固定用ブラケットには、装置全体を取り付けるための固定板が設けられていることを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
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