JP3906112B2 - 半導体メモリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体メモリ装置に係り、特に不良救済のためのリダンダンシーシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリのリダンダンシーシステムには、欠陥ロウ(欠陥セルを含むロウ)を救済するためのロウリダンダンシーシステムと、欠陥カラム(欠陥セルを含むカラム)を救済するためのカラムリダンダンシーシステムとがあり、通常これらは同時に搭載される。ロウリダンダンシーシステムは、メモリアレイ内の欠陥ロウに対応するロウアドレスが入力された時に、その欠陥ロウにアクセスする代わりに、スペアロウにアクセスするものである。
【0003】
より具体的には、欠陥セルを含むワード線を選択するロウアドレスが入力された場合に、そのワード線を活性化する代わりに、スペアワード線を活性化するという置換制御が行われる。カラムリダンダンシーシステムとは、メモリアレイ内の入力ロウアドレスに対応するロウがアクセスされた状態(例えば、ワード線が活性化された状態)で、そのメモリアレイ内の欠陥カラムに対応するカラムアドレスが入力された時に、その欠陥カラムにアクセスする代わりに、スペアカラムにアクセスするものである。
【0004】
例えば、ビット線或いはカラム選択線をスペアビット線或いはスペアカラム選択線で置き換えるというカラムリダンダンシーシステムにおいては、欠陥カラムを選択するビット線或いはカラム選択線を活性化する代わりに、アクセスされたロウ上のスペアセルにリード,ライトするスペアビット線或いはスペアカラム選択線を活性化する、という置換制御が行われる。ここで、カラム選択線は、ビット線をデータ線に接続するカラムスイッチをコントロールする信号線の他、欠陥のデータ線を他のデータ線で置き換えるカラムリダンダンシーシステムでのデータ線をも含む。
【0005】
この様に一般にリダンダンシーシステムにおいては、欠陥セルの置換を行うには、セル毎にスペアセルで置き換えるのではなく、欠陥セルを含むロウ又はカラム方向の複数のセルを、スペアロウ又はスペアカラム内の複数のスペアセルで置き換える。以下この明細書では、欠陥セル置換の対象となるロウ方向の複数セルの集合及びこれを選択するための信号線を、“ノーマルロウエレメント”或いは単に“ロウエレメント”という。欠陥セル置換の対象となるカラム方向の複数のセルの集合及びこれを選択するための信号線を、“ノーマルカラムエレメント”或いは単に“カラムエレメント”という。欠陥ロウ、カラムの置き換え単位であるスペアセルの集合及びこれを選択するための信号線を、“冗長エレメント”という。ロウ、カラム共に欠陥置換を行うシステムでは、“冗長ロウエレメント”と“冗長カラムエレメント”が用意される。更に“エレメント”は、一本の信号線で選択される、物理的に連続したセルの集合に限られず、2次元的なセルの集合とこれをまとめて選択する複数本の信号線の束である場合をも含む。
【0006】
図18は、従来の半導体メモリにおけるリダンダンシーシステムを示している。メモリアレイは、センスアンプ(S/A)バンクを間に挟んで上下2つのメモリブロックに分割されている。下半分のメモリブロックには冗長ロウエレメントRELEMENT<0>が配置され、これが下半分のメモリブロック内の欠陥ロウエレメントの置き換えに割り当てられる。上半分のメモリブロックには別の冗長ロウエレメントRELEMENT<1>が配置され、これが上半分のメモリブロック内の欠陥ロウエレメントの置き換えに割り当てられる。
【0007】
メモリアレイは、破線で示すように、左右にも2分割されている。左半分の領域には冗長カラムエレメントCELEMENT<0>が配置され、これが左半分の領域内のカラムエレメントの置き換えに割り当てられる。右半分の領域には別の冗長カラムエレメントCELEMENT<1>が配置され、これが右半分の領域内の欠陥カラムエレメントの置き換えに割り当てられる。
【0008】
この明細書において、メモリアレイ内で、ある冗長エレメントによる置き換えが許容されるノーマルエレメントの集合を、その冗長エレメントによる“救済領域”と呼ぶ。救済領域は、冗長エレメント毎に割り当てられる。図18の例では、冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>に割り当てられた“ロウ救済領域”がそれぞれ、メモリアレイの上下半分ずつのRRA<0>,<1>であり、冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>に割り当てられた“カラム救済領域”がそれぞれ、メモリアレイの左右半分ずつのCRA<0>,<1>である。
【0009】
メモリアレイ上の欠陥セルは冗長ロウエレメントまたは冗長カラムエレメントのどちらを使っても置き換えることが可能である。これは図18に示すように、一つのロウ救済領域は、必ず他の一つ又はそれ以上のカラ救済領域と少なくとも一部重なる“重複領域(overlap region)”を持つということである。
【0010】
図19は、一つの“重複領域”に着目して、冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントの関係を示している。リダンダンシーによる置き換えは、前述のように欠陥エレメントを冗長エレメントで置き換えることである。欠陥エレメントがこの注目する重複領域内のセルを含む場合、この欠陥エレメントのうちこの重複領域内に含まれる部分を部分欠陥エレメントと呼ぶ。またこの部分欠陥エレメントを置き換えるための、冗長エレメントの一部を部分冗長エレメントと呼ぶ。図19では、重複領域内の部分欠陥ロウエレメント及び部分欠陥カラムエレメントにそれぞれ×印で示す欠陥セルがある場合が示されているが、欠陥セルは、部分欠陥エレメントを含む欠陥エレメントのどこかにあればよく、重複領域の外にあることもある。
【0011】
従来のリダンダンシーシステムにおいては、ある重複領域に注目すると、その重複領域を含むロウ救済領域に割り当てられた冗長ロウエレメントと、同じ重複領域を含むカラム救済領域に割り当てられた冗長カラムエレメントが互いに交差するように、冗長エレメントと救済領域との関係が設定されている。この様に重複領域についてロウ、カラムの冗長エレメントが互いに交差するということは、その重複領域に割り当てられた冗長ロウエレメントによって、同じ重複領域に割り当てられた冗長カラムエレメント上のセルが選択可能であること、同様に、その重複領域に割り当てられた冗長カラムエレメントによって、同じ重複領域に割り当てられた冗長ロウエレメント上のセルが選択可能であることを意味する。
【0012】
また従来のリダンダンシーシステムの特徴を別の言い方で表現するならば、次の様な条件を満たすように、メモリチップ内の複数ずつの冗長ロウエレメント及び冗長カラムエレメントと、それらが割り当てられる救済領域との関係が設定される。即ち、ある冗長ロウエレメントによる置き換えの対象である重複領域内のセルを選択するための全てのノーマルロウエレメント(重複領域内に含まれる部分ノーマルロウエレメントを含むノーマルロウエレメント,或いはノーマルロウエレメントが完全に重複領域に含まれ、部分ノーマルロウエレメントがノーマルロウエレメントと一致する場合でも可)は、その重複領域内のカラム置換に割り当てられた冗長カラムエレメントと必ず交差する。同様に、ある冗長カラムエレメントによる置き換えの対象である重複領域内のセルを選択するための全てのノーマルカラムエレメント(重複領域内に含まれる部分ノーマルカラムエレメントを含むノーマルカラムエレメント,或いはノーマルカラムエレメントが完全に重複領域に含まれ、部分ノーマルカラムエレメントがノーマルカラムエレメントと一致する場合でも可)は、その重複領域内のロウ置換に割り当てられた冗長ロウエレメントと必ず交差する。
【0013】
従って、ある重複領域について、あるノーマルロウエレメントで冗長カラムエレメント上のセルを選択することが可能であることから、そのノーマルロウエレメントがある冗長ロウエレメントによって置き換わる場合には、冗長カラムエレメント上でも、その置き換えられるノーマルロウエレメントのロウアドレスに対応するセルも置き換わる。同様に、ある重複領域について、あるノーマルカラムエレメントで冗長ロウエレメント上のセルを選択することが可能であることから、そのノーマルカラムエレメントがある冗長カラムエレメントで置き換わる場合には、冗長ロウエレメント上でも、その置き換えられるノーマルカラムエレメントのカラムアドレスに対応するセルも置き換わる。
【0014】
また、重複領域に対応する冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントが互いに交差するとは、その交差ポイントにスペアセルがあるということである。例えば、冗長ロウエレメントであるスペアワード線と冗長カラムエレメントであるスペアカラム選択線とが交差するということは、これらのスペアワード線とスペアカラム選択線が共働して選択するスペアセルがあることを意味する。このスペアセルは、図19に示すように、リンボーセル(Limbo Cell)と通称される。このようなシステムでは、重複領域内の部分欠陥ロウエレメントと部分欠陥カラムエレメントが交差するところにあるセルは、このリンボーセルによって置き換えられることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のリダンダンシーシステムの問題点を図20を使って説明する。半導体メモリチップは、図20に示すように、複数のメモリアレイMA<0>,MA<1>,…により構成される。図20の例では、各メモリアレイに、それぞれ二つずつの冗長ロウエレメントRELEMEMTと冗長カラムエレメントCELEMENTが配置され、それぞれによる二つずつのロウ救済領域とカラム救済領域が設定されている。この様に、メモリチップ内には多数の冗長ロウエレメントロウ及び冗長カラムエレメントが存在しており、それらの冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントの組合せは多数ある。しかし、互いに交差する冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントの組合せは限定される。
【0016】
従って、各救済領域に割り当てられる冗長エレメントを決める際、ロウ救済領域とカラム救済領域が重なった、いわゆる重複領域に割り当てられる冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントが互いに交差するように設計することは、冗長エレメントの選択幅を制限し、リダンダンシー設計の自由度を小さくし、置換効率或いは救済効率を上げるための障害となる。言い換えれば、重複領域に割り当てられる冗長ロウ及び冗長カラムエレメントが、図20に○印で示したようなリンボーセルを持つように、冗長カラムエレメントと冗長ロウエレメントによる救済領域を設定することは、冗長エレメントの選択範囲を狭くし、結果として高い救済効率を得ることを制限している。また、リダンダンシー回路部の設計は、メモリアレイの構成や他の周辺回路の設計と密接に関係することから、リダンダンシー設計の自由度が制限されると、チップ全体の設計の自由度も制限されることなり、それはチップサイズの増大や、パフォーマンスの低下につながる。
【0017】
この発明は、救済効率の高いリダンダンシーシステムを採用した半導体メモリ装置を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体メモリ装置は、複数のメモリセルを有するセルアレイと、前記セルアレイ内に定義された第1方向のメモリセルの集合とこれを選択するための第1の選択線を含む複数の第1のノーマルエレメントと、前記セルアレイ内に定義された第2方向のメモリセルの集合とこれを選択するための第2の選択線を含みそれぞれ対応する前記第1のノーマルエレメントと協働してメモリセルを選択する複数の第2のノーマルエレメントと、前記セルアレイ内の欠陥の第1のノーマルエレメントを置き換えるために配置された複数の第1の冗長エレメントと、前記セルアレイ内の欠陥の第2のノーマルエレメントを置き換えるために配置された複数の第2の冗長エレメントと、前記セルアレイ内に、前記各第1の冗長エレメントによる置き換えが許容される第1のノーマルエレメントの集合として定義される第1の救済領域と、前記セルアレイ内に、前記各第2の冗長エレメントによる置き換えが許容される第2のノーマルエレメントの集合として定義される第2の救済領域とを備え、前記複数の第1のノーマルエレメントは少なくとも二つが同時活性化され、その同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントが前記第1の冗長エレメントにより置換されるか否かは互いに独立に制御され、且つその同時活性化される第1のノーマルエレメントの一つを含む第1の救済領域内の欠陥を持つ第2のノーマルエレメントを置換する前記第2の冗長エレメントの少なくとも一つは、前記同時活性化される第1のノーマルエレメントの一つと交差しないことを特徴とする。
【0019】
この発明によると、同時活性化される第1のノーマルエレメントの一つを含む第1の救済領域内の欠陥を持つ第2のノーマルエレメントを置換する第2の冗長エレメントの少なくとも一つとして、同時活性化される第1のノーマルエレメントの一つと交差しないものを選択することにより、実質的に救済範囲が広がり、高い救済効率を得ることができる。
【0020】
この発明において、好ましくは、同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの一つを含む第1の救済領域内の欠陥を持つ第2のノーマルエレメントは、前記複数の第2の冗長エレメントのうち、前記同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの前記一つと交差する第2の冗長エレメントによっても置き換えられる。
この発明において例えば、同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの一つを含む第1の救済領域と他の一つを含む第1の救済領域とは隣接して配置される。そして第2の冗長エレメントの一つは、前記同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの前記他の一つと交差し、前記同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの前記一つを含む第1の救済領域に欠陥を持つ第2のノーマルエレメントを置換する。
【0021】
この発明においてはまた、同時活性化される少なくとも3個の第1のノーマルエレメントの一つをそれぞれ含む少なくとも3個の第1の救済領域が連続して配置されることもある。この場合、同時活性化される少なくとも3個の第1のノーマルエレメントの一つを含む第1の救済領域の一つに欠陥を持つ第2のノーマルエレメントを置換可能な少なくとも2つの第2の冗長エレメントは、前記同時活性化される少なくとも3個の第1のノーマルエレメントの残りいずれとも交差する。
【0022】
隣接して配置され或いは連続して配置される第1の救済領域の間には第1のノーマルエレメントを選択する選択回路が配置される。
【0023】
この発明において、セルアレイは、具体的に、ロウデコーダを挟んで隣接する第1及び第2のメモリアレイを有し、第1及び第2のメモリアレイの第1のノーマルエレメントは、ロウアドレスに応答してロウデコーダにより第1及び第2のメモリアレイから少なくとも一つずつが同時に活性化され、複数の第1の冗長エレメントは、第1及び第2のメモリアレイに対応して少なくとも一つずつ配置されて、互いに独立に、第1及び第2のメモリアレイそれぞれの欠陥の第1のノーマルエレメントの置換に用いられ、複数の第2の冗長エレメントは、第1及び第2のメモリアレイに少なくとも一つずつ、各メモリアレイ内の第1の冗長エレメントと交差して配置され、互いに独立に、第1及び第2のメモリアレイ内の欠陥の第2のノーマルエレメントの置換に用いられる。
【0024】
更にその様な置換制御を行うためには、第1及び第2のメモリアレイの第2のノーマルエレメントをそれぞれ選択するためのカラムデコーダと、欠陥ロウアドレスに応答して発生されるロウ置換制御信号により活性化されて、第1の冗長エレメントをそれぞれ選択するための冗長ロウデコーダと、欠陥カラムアドレスに応答して発生されるカラム置換制御信号により活性化されて、第2の冗長エレメントをそれぞれ選択するための冗長カラムデコーダと、欠陥アドレスに応じてロウ置換制御信号及びカラム置換制御信号を出力すると共に、第1及び第2のメモリアレイの一方に定義され、その中の第1のノーマルエレメントがメモリアレイの一方に対応して配置された第1の冗長エレメントにより置換可能である第1の救済領域と、その中の第2のノーマルエレメントがメモリアレイの他方に対応して配置された第2の冗長エレメントにより置換可能である第2の救済領域とが少なくとも一部重なる重複領域を持つように構成された置換制御回路とを備える。
【0025】
そして、第1の冗長エレメントが割り当てられる第1の救済領域はそれぞれ第1及び第2のメモリアレイに設定され、第2の冗長エレメントが割り当てられる第2の救済領域は、第1及び第2のメモリアレイにまたがって設定される。
【0026】
また、セルアレイは、ロウアドレスに応答して少なくとも一つずつの第1のノーマルエレメントを同時に選択するロウデコーダを間に挟んで連続する3個以上のメモリアレイを有する場合がある。この場合、複数の第1の冗長エレメントは、各メモリアレイに対応して少なくとも一つずつ、互いに独立に各メモリアレイ内の欠陥の第1のノーマルエレメントの置換に用いられるように配置され、複数の第2の冗長エレメントは、各メモリアレイに少なくとも一つずつ、対応するメモリアレイ内の第1の冗長エレメントと交差して、互いに独立に、選択された少なくとも一つのメモリアレイ内の欠陥の第2のノーマルエレメントの置換に用いられるように配置される。
【0027】
この発明において具体的に、各第1のノーマルエレメントは、第1の選択線として一つ又は複数のワード線を有し、各第1の冗長エレメントは、一つ又は複数のスペアワード線を有し、各第2のノーマルエレメントは、一つ又は複数のビット線、或いはその一部を有し、各第2の冗長エレメントは、一つ又は複数のスペアビット線、或いはその一部を有する。
【0028】
この発明において、セルアレイが二つの隣接するメモリアレイを有する場合、例えば第1の冗長エレメントにより定義される第1の救済領域は、各メモリアレイ全体をカバーするロウ救済領域として設定され、第2の救済領域は、各メモリアレイの全セル容量をC[bit]として、N(Nは2以上の整数)個の冗長カラムエレメントを含んで容量2C/M(Mは3以上の整数)を持ち各メモリアレイに(M−1)/2個ずつ設定される第1のカラム救済領域と、各メモリアレイの残り容量C/Mずつの二つの領域をまとめて、N個の冗長カラムエレメントを含んで設定される容量2C/Mの第2のカラム救済領域とを有するものとする。このとき例えば、第1のカラム救済領域は、ノーマルデータ部として、第2のカラム救済領域は、ノーマルデータ部のデータの誤り検出/訂正用のための検査用データを記憶するパリティデータ部として用いられる。
【0029】
隣接して配置される二つのメモリアレイは、同一ロウアドレスが割り付けられて所定個数ずつ同時活性化される複数のサブアレイに分割されることがある。このとき、複数のサブアレイにまたがって連続して形成された一つのスペアカラム選択線は、異なるロウアドレスが割り付けられて複数の第2の冗長エレメントとして用いられる。
【0030】
この発明において更に、セルアレイは、複数のメモリアレイと、これらのメモリアレイにまたがって配設される複数のメインワード線と、各メモリアレイ内に配置されて各メインワード線により選択される複数のサブワード線と、複数のメモリアレイにまたがって配設される少なくとも一つのスペアメインワード線と、各メモリアレイ内に少なくとも一つずつ配置されてその一つが前記スペアメインワード線により各メモリアレイ内で選択されるスペアサブワード線とを備えることができる。この場合、一つ又は複数のサブワード線が第1のノーマルエレメントとして、一つ又は複数のスペアサブワード線が前記第1の冗長エレメントとして用いられる。
【0031】
この発明に係る半導体メモリ装置はまた、それぞれに複数のメモリセルと、メモリアレイ内のロウ方向のメモリセルの集合として定義される複数のノーマルロウエレメント及び、メモリアレイ内のカラム方向のメモリセルの集合として定義される複数のノーマルカラムエレメントとを備えて同時に活性化される第1及び第2のメモリアレイと、前記第1及び第2のメモリアレイに対応して少なくとも一つずつ配置されて互いに独立に欠陥ノーマルロウエレメントの置換に用いられるた冗長ロウエレメントと、前記第1及び第2のメモリアレイに対応して少なくとも一つずつ、対応するメモリアレイ内の前記冗長ロウエレメントと交差して配置されて互いに独立に欠陥ノーマルカラムエレメントの置換に用いられる冗長カラムエレメントとを備え、前記第1及び第2のメモリアレイの一方に配置された前記冗長ロウエレメントによる置き換えが許容されるノーマルロウエレメントの集合として定義されるロウ救済領域と、他方に配置された前記冗長カラムエレメントによる置き換えが許容されるノーマルカラムエレメントの集合として定義されるカラム救済領域とが少なくとも一部重なる重複領域を持つように設定されていることを特徴とする。
【0032】
この場合好ましくは、重複領域が属するメモリアレイ内の前記冗長カラムエレメントが、その重複領域内の欠陥ノーマルカラムエレメントの置換にも用いられるようにする。
【0034】
この発明に係る半導体メモリ装置は更に、複数のメモリセルと、ロウ方向のメモリセルの集合として定義される複数のノーマルロウエレメント及び、カラム方向のメモリセルの集合として定義される複数のノーマルカラムエレメントとを有するセルアレイと、前記セルアレイの欠陥ノーマルロウエレメントの置換に用いられる複数の冗長ロウエレメントと、前記セルアレイの欠陥ノーマルカラムエレメントの置換に用いられる複数の冗長カラムエレメントとを備え、前記セルアレイには、前記冗長ロウエレメントによる置き換えが許容されるノーマルロウエレメントの集合として定義される、セル容量の異なる少なくとも二つの第1及び第2のロウ救済領域が設定され、且つ前記複数の冗長カラムエレメントによる置き換えが許容されるノーマルカラムエレメントの集合として定義される各カラム救済領域での救済効率が前記セルアレイ内で等しくなるように設定されていることを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
実施の形態1の半導体メモリは、セルアレイと、このセルアレイ内にロウ方向のメモリセルの集合として定義されこれを選択するための選択線を含む複数のノーマルロウエレメントと、セルアレイ内にカラム方向のメモリセルの集合として定義されこれを選択するための選択線を含み、且つノーマルロウエレメントと共働してカラム方向のメモリセルを選択するための複数のノーマルカラムエレメントとを備える。また、セルアレイ内の欠陥のノーマルロウエレメントを置き換えるための複数の冗長ロウエレメントと、欠陥のノーマルカラムエレメントを置き換えるための複数の冗長カラムエレメントとが配置される。セルアレイ内には、各冗長ロウエレメントによる置き換えが許容されるノーマルロウエレメントの集合としてロウ救済領域が定義され、各冗長カラムエレメントによる置き換えが許容されるノーマルカラムエレメントの集合としてカラム救済領域とが定義される。
【0036】
この様な基本構成において、この実施の形態1では、複数のノーマルロウエレメントの少なくとも二つが同時活性化され、それらのノーマルロウエレメントが冗長ロウエレメントにより置換されるか否かは互いに独立に制御され、且つ同時活性化される少なくとも二つのノーマルロウエレメントの一方を含むロウ救済領域内の欠陥のノーマルカラムエレメントは、ノーマルロウエレメントの他方と共働してメモリセルを選択する冗長カラムエレメントにより置き換えられる。更にこの実施の形態1では、セルアレイのロウ,カラム救済領域と冗長エレメントの関係が、ロウ及びカラム救済領域が重なる重複領域に割り当てられた冗長ロウエレメントと、同じ重複領域に対応する冗長カラムエレメントが互いに交差しないように選択される。
【0037】
図1は、実施の形態1を説明するための図で、半導体メモリチップのセルアレイの中の、ロウデコーダ/ワード線ドライバ(RD&WD)を挟んで隣接する二つのメモリアレイMA<0>,MA<1>の部分を示している。図では省略しているが、メモリアレイMA<0>,<1>には、それぞれ独立に、複数のノーマルロウエレメントと、複数のノーマルカラムエレメントが配置されている。
【0038】
メモリアレイMA<0>には、欠陥ロウエレメントの置換に用いられる冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>及び欠陥カラムエレメントの置換のために用いられる冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>が配置されている。同様に、メモリアレイMA<1>の領域にも、冗長ロウエレメントRELEMENT<2>,<3>と冗長カラムエレメントCELEMENT<2>,<3>が配置されている。
【0039】
メモリアレイMA<0>に配置された冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>は、ロウエレメントを共有し、またメモリアレイMA<0>に配置された冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>はカラムエレメントを共有する。メモリアレイMA<0>側の冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>と冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>とは、互いに交差し、いわゆるリンボーセルを有する。以上の関係は、メモリアレイMA<1>についても同様である。
【0040】
この実施の形態では、あるロウアドレスが入力すると、図1に例示したように、その入力ロウアドレスに対応したロウエレメントNREi<0>,<1>が、左右のメモリアレイMA<0>,<1>から1つずつ同時に活性化される。
【0041】
図1では二つのメモリアレイのみ示しているが、実際はこの2つのメモリアレイだけではない複数のメモリアレイ内でロウエレメントが同時活性化されてよい。具体的に例えば、メモリアレイMA<0>,MA<1>は、それぞれロウエレメント(ワード線)が連続して配設された範囲であるが、あるロウアドレスが入力された時に、二つのメモリアレイMA<0>,MA<1>間に配置されたロウデコーダ/ワード線ドライバ(RD&WD)によって、メモリアレイMA<0>,MA<1>で同時にワード線が活性化されるようにしている。これは後述するように、この実施の形態でのリダンダンシーシステム上要求される条件である。
【0042】
メモリアレイMA<0>は、上下(カラム方向)に2分割され、それぞれが冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>により置き換え可能なロウエレメントの集合であるロウ救済領域RRA<0>,<1>として定義される。同様にメモりアレイMA<1>も上下に2分割され、それぞれが冗長ロウエレメントRELEMENT<2>,<3>により置き換えが可能なロウエレメントの集合であるロウ救済領域RRA<2>,<3>として定義される。
したがって左右のメモリアレイMA<0>,<1>で同時活性化される2つのノーマルロウエレメントは、異なるロウ救済領域に属し、それぞれ独立に冗長ロウエレメントで救済するかしないかを決めることが出来る。
【0043】
一方この実施の形態では、メモリアレイMA<0>内の欠陥カラムエレメントの置換のための冗長カラムエレメントとして、メモリアレイMA<0>から離れた(具体的には欠陥カラムエレメントとワード線を共有しない)、メモリアレイMA<1>側に配置されたものが用いられる。メモリアレイMA<1>の欠陥カラム置換のための冗長カラムエレメントとしては、メモリアレイMA<0>側に配置されたものが用いられる。この様なカラムリダンダンシーを行うためために、前述のように二つのメモリアレイMA<0>,MA<1>の同時活性化が必要になる。
【0044】
具体的に、冗長カラムエレメントのメモリアレイMA<0>,<1>との関係を説明すると、次の通りである。メモリアレイMA<0>は、左右(ロウ方向)に2分割され、それぞれがメモリアレイMA<1>側に配置された冗長カラムエレメントCELEMENT<2>,<3>によるカラム救済領域CRA<2>,<3>として設定される。同様に、メモリアレイMA<1>も左右に2分割され、それぞれがメモリアレイMA<0>側に配置された冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>によるカラム救済領域CRA<0>,<1>として設定される。
【0045】
また、メモリアレイMA<0>の左半分のカラム救済領域CRA<2>とロウ救済領域RRA<1>が重なる重複領域に着目すると、この重複領域に割り当てられる冗長ロウエレメントは、同じメモリアレイMA<0>に配置されたRELEMENT<1>であり、冗長カラムエレメントは、隣のメモリアレイMA<1>に配置されたCELEMENT<2>(または、CELEMENT<3>でも可)である。つまりロウおよびカラム救済領域の重複領域に割り当てられる冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントとは、互いに交差しない。言い換えれば、重複領域に対応する冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントは互いの交差ポイントのセルであるリンボーセルを持たない。
【0046】
同様に、メモリアレイMA<0>の右半分のカラム救済領域CRA<3>については、メモリアレイMA<1>側の冗長カラムエレメントCELEMENT<3>(又はCELEMENT<2>)が選ばれる。右側のメモリアレイMA<1>についても同様に、その左右半分ずつのカラム救済領域CRA<0>,<1>に対して、左側のメモリアレイMA<0>に配置された冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>が割り当てられる。
【0047】
メモリチップ内には多くの場合、メモリアレイが二つだけでなく、例えば図9に示すように、更に多数のメモリアレイが配列される。そうすると、ある冗長ロウエレメントに着目したとき、これと交差する冗長カラムエレメントよりも、交差しない冗長カラムエレメントの数が方が多くなる。これら複数の冗長カラムエレメントによるカラム救済領域の重複を許容すれば、救済領域に対するリダンダンシーエレメントの数を増やすことが出来る。言い換えれば、従来方式に比べて、一つの冗長カラムエレメントが救済できる範囲が広くなり、救済効率の高いリダンダンシーシステムを構築できる。具体的にいえば、従来方式では、ある領域に欠陥カラムが集中したときに、そこを救済領域とする冗長カラムエレメントの数が制限されているため、救済できない場合が生じる。これに対してこの実施の形態では、全ての冗長カラムエレメントが同時活性化されるメモリアレイの範囲でどの領域の欠陥カラムに対しても置換可能とすることにより、欠陥カラムの集中があっても、全体の欠陥数が全冗長カラムエレメント数の範囲であれば、救済可能になる。従って、より救済効率の高いリダンダンシーシステムを構築できる。
【0048】
図1では、独立に冗長エレメントで救済される、同時活性化される複数のノーマルエレメントがロウエレメントである場合が示されているが、ロウとカラムの関係を逆転して、複数のカラムエレメントが同時活性化され、それらが別々に冗長カラムエレメントで救済される場合にも、本発明を適用できる。また、図1の各冗長エレメントは、1本のスペア信号線である場合の他、複数のスペア信号線と考えてもよい。一つの冗長エレメントを構成する複数のスペア信号線は、まとまって配置されても、分散配置されていても構わない。更に、各冗長エレメントは必ずしも連続したスペアセルの集合である必要はない。また更に、冗長エレメントが冗長エレメント専用の別アレイに配置される構成でも構わない。これらの変形は、この実施形態のみならず、以下の実施形態でも可能である。
【0049】
図2は、図1における重複領域を規定する一組のカラム救済領域CRAとロウ救済領域RRAの関係を分かりやすく示している。互いに逆向きの斜線を施したロウ救済領域RRAとカラム救済領域CRAの一組とその重複領域に注目すると、ロウ救済領域RRA内には重複領域以外の領域が存在し、カラム救済領域CRA内にも重複領域以外の領域が存在する。これは、ロウ,カラムの各救済領域RRA,CRAが交差して、それぞれの一部が重複領域となっている場合に相当する。
【0050】
図3は、図2とは別の態様を示している。即ち、メモリアレイMA<0>の全体が一つのカラム救済領域CRAとなり、ロウ救済領域RRAはメモリアレイMA<0>の上下分割された半分になる例である。メモリアレイMA<0>の全体が一つのカラム救済領域CRAになるということは、言い換えれば、右側のメモリアレイMA<1>に配置される冗長カラムエレメントCELEMENT<2>,<3>が共に、メモリアレイMA<0>全体を救済領域とすることを意味する。この場合、カラム救済領域CRA内にロウ救済領域RRAが完全に含まれ、ロウ救済領域RRAがそのまま重複領域となる。重複領域(ロウ救済領域)に割り当てられる冗長ロウエレメントは、RELEMENT<0>又はRELEMENT<1> である。
【0051】
この場合も、ロウおよびカラムリダンダンシーの救済領域が重なった重複領域に割り当てられる冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントが互いに交差しない。
【0052】
図4は図3とは逆に、メモリアレイMA<0>の全体が一つのロウ救済領域RRAとなり、カラム救済領域CRAはメモリアレイMA<0>の左右分割された半分になる例である。メモリアレイMA<0>の全体が一つのロウ救済領域RRAになるということは、メモリアレイMA<0>に配置される冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>が共に、メモリアレイMA<0>全体を救済領域とすることを意味する。この場合、ロウ救済領域RRA内にカラム救済領域CRAが完全に含まれ、カラム救済領域CRAがそのまま重複領域となっている。重複領域(カラム救済領域)に対応する冗長カラムエレメントは、メモリアレイMA<1>側の冗長カラムエレメントCLEMENT<2>又はCELEMENT<3>である。この場合も、ロウおよびカラムリダンダンシーの救済領域が重なった重複領域に対応する冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントが互いに交差しない。
【0053】
図5は更に、一組のロウ救済領域RRAとカラム救済領域CRAが完全に一致する例である。ここでは、一つのメモリアレイ全体が一つのロウ救済領域RRAであり同時に、一つのカラム救済領域CRAである場合、従ってこれらのロウ救済領域RRA、カラム救済領域CRAがそのまま重複領域である場合を示している。即ち、メモリアレイMA<0>側のロウ救済には冗長ロウエレメントRELEMENT<0>及び<1>が共に用いられ、メモリアレイMA<0>のカラム救済には、隣のメモリアレイMA<1>側の冗長カラムエレメントCLEMENT<2>及びCELEMENT<3>が共に利用される。この場合も、ロウおよびカラムリダンダンシーの救済領域が重なった重複領域に対応する冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントが互いに交差しない。
これら、ロウ救済領域とカラム救済領域の一組とその重複領域の関係に関する変形は、実施の形態1のみならず、以下の実施形態でも可能であることは言うまでもない。
【0054】
また実施の形態1では、一組のロウ,カラム救済領域RRA,CRAの重複領域に注目すると、その重複領域内のセルを選択するための部分ノーマルロウエレメントを含むノーマルロウエレメントは、重複領域内のセルを選択するための部分ノーマルカラムエレメントを含むノーマルカラムエレメントを置き換える冗長カラムエレメントとは交差しないが、重複領域内のセルを選択するための部分ノーマルカラムエレメントを含むノーマルカラムエレメントは、その重複領域内のセルを選択するための部分ノーマルロウエレメントを含むノーマルロウエレメントを置き換える冗長ロウエレメントとは交差している。
【0055】
ここで、ノーマルロウエレメントが冗長カラムエレメントと交差しないとは、そのノーマルロウエレメントで冗長カラムエレメント上のセルが選択されないということである。言い換えれば、そのノーマルロウエレメントが冗長ロウエレメントによって置き換わる場合でも、冗長カラムエレメント上でその置き換わるノーマルロウエレメントのロウアドレスに対応するセルが、必ずしも置き換わるわけではないということである。ここで”必ずしも”と言ったのは、冗長カラムエレメント上でその置き換わるノーマルロウエレメントのロウアドレスに対応するセルを選択する別のノーマルロウエレメントも置き換わる場合は、その限りでないからである。
【0056】
また、重複領域内のセルを選択するためのノーマルカラムエレメントが冗長ロウエレメントと交差しているので、そのノーマルカラムエレメントで冗長ロウエレメント上のセルを選択することが可能である。従って、そのノーマルカラムエレメントが冗長カラムエレメントで置き換わる場合には、冗長ロウエレメント上でその置き換わるノーマルカラムエレメントのカラムアドレスに対応するセルも置き換わる。
【0057】
また注意しなければならないのは、重複領域に割り当てられた冗長カラムエレメントは、その重複領域内のセルを選択するためのノーマルロウエレメントとは交差していなくても、その重複領域内のセルを選択するためのノーマルロウエレメントと同時活性化される別のノーマルロウエレメントもしくは、その別のノーマルロウエレメントを置きかえている冗長ロウエレメントと交差していなければならない。なぜなら、カラムリダンダンシーシステムは、メモリアレイ内の入力ロウアドレスに対応したロウが活性化された状態で、そのメモリアレイ内の欠陥に対応するカラムアドレスが入力された場合に、そのロウ上でそのカラムアドレスに対応したセルにアクセスする代わりに、入力ロウアドレスに対応したロウ上のスペアセルにアクセスするものである。従って、置き換えに使用される冗長カラムエレメント上のスペアセルを選択するためのノーマルロウエレメント(又は、そのノーマルロウエレメントに代わって置き換えた冗長ロウエレメント)が活性化されていないと、そのスペアセルにアクセスすることは出来ないからである。したがって、重複領域内のセルを選択するためのノーマルロウエレメントとは交差しない全ての冗長カラムエレメントをその重複領域に割り当てられる冗長カラムエレメントとできる訳ではなく、同時活性化されるメモリアレイの範囲から選択される必要がある。
【0058】
このように考えると、実施の形態1は、ロウ及びカラムリダンダンシーの救済領域の重複領域内のセルを選択を選択するノーマルロウ(カラム)エレメントと同時活性化される別のノーマルロウ(カラム)エレメントと交差する冗長カラム(ロウ)エレメントの中から、重複領域に適用される冗長カラム(ロウ)エレメントを選ぶということでもある。そして、この同時活性化される複数のノーマルロウ(カラム)エレメントは、それぞれ独立に冗長ロウ(カラム)エレメントにより置き換えられる。従って同時活性化されるロウ(カラム)エレメントは、全てがノーマルエレメントでも、一部が冗長エレメントで置き換えられていてもよい。同時活性化されるということは、その複数のノーマルロウ(カラム)エレメントには同一のロウ(カラム)アドレスが対応しているということである。
【0059】
またその重複領域に対して選ばれた冗長カラム(ロウ)エレメントが同時選択される別のノーマルロウ(カラム)エレメントと交差するということは、その別のノーマルロウ(カラム)エレメントで冗長カラム(ロウ)エレメント上のセルを選択することが可能であるということで、その別のノーマルロウ(カラム)エレメントが冗長ロウ(カラム)エレメントによって置き換わる場合には、選ばれた冗長カラム(ロウ)エレメント上でその置き換わるその別のノーマルロウ(カラム)エレメントのロウ(カラム)アドレスに対応するセルも置き換わるということである。
【0060】
ここで、一つのロウ(カラム)エレメントが複数の選択線を持つ場合には、ロウ(カラム)エレメントが活性化されるとは、そのロウ(カラム)を構成する複数の選択線のいずれかが活性化されている状態をいう。また、複数のロウ(カラム)が同時活性化されるためには、それらが別々の選択回路(ドライバ)により駆動される必要がある。
【0061】
上の事情をより具体的に説明すれば、次のようになる。図1のメモリアレイMA<0>の領域に配置された冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>は、メモリアレイMA<0>のノーマルエレメントの領域のワード線と交差する。即ちメモリアレイMA<0>内でワード線は、ノーマルカラムエレメントの領域と、冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>の領域に連続するように配設されている。同様に、メモリアレイMA<1>の領域に配置された冗長カラムエレメントCELEMENT<2>,<3>は、メモリアレイMA<1>のノーマルエレメントの領域のワード線と交差する。但し、両メモリアレイMA<0>,<1>の間では、ワード線は互いに独立であり、連続していない。従って、メモリアレイMA<0>内の欠陥カラムを、メモリアレイMA<1>側の冗長カラムエレメントCELEMENT<2>,<3>により置換するときには、置き換えられる欠陥カラム上のセルを選択するワード線と、冗長カラムエレメント上のスペアセルを選択するワード線が共通ではないから、この様なカラム救済を行うこの実施の形態の場合、メモリアレイMA<0>,<1>内のワード線を同時に活性化することが必要となる。
【0062】
一方、図1のメモリアレイMA<0>の領域に配置された冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>は、メモリアレイMA<0>のノーマルロウエレメントの領域のカラム方向に並んだ複数のセルを選択するカラム選択線と交差する。即ちメモリアレイMA<0>内でカラム選択線は、ノーマルロウエレメントの領域と、冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>の領域を連続するように配設されている。従って、これらの冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>によるメモリアレイMA<0>内の欠陥ワード線置き換えは従来と同様に行われる。
【0063】
次に、この実施の形態1での具体的な欠陥ロウ,カラムの置換制御方式を、図6を参照して説明する。図6では、説明を簡単にするため、隣接する二つのメモリアレイMA<0>,<1>にそれぞれ一つずつの冗長カラムエレメントCELEMENTa,CELEMENTbと冗長ロウエレメントRELEMENTa,RELEMENTbが配置されている例を示している。具体的に、各メモリアレイMA<0>,<1>の冗長ロウエレメントRELEMENTa,RELEMENTbは、それぞれが配置されたメモリアレイ全体をロウ救済領域として割り当てられる。一方、メモリアレイMA<0>側の冗長カラムエレメントCELEMENTaは、メモリアレイMA<1>全体をカラム救済領域とし、メモリアレイMA<1>側の冗長カラムエレメントCELEMENTbは、メモリアレイMA<0>全体をカラム救済領域とするように割り当てられる。
【0064】
ロウデコーダ/ワード線ドライバ11は、二つのメモリアレイMA<0>,<1>で共有されて、各メモリアレイMA<0>,<1>の少なくとも一つずつのノーマルロウエレメント(ワード線)を同時に活性化する。但し、メモリアレイMA<0>,<1>のいずれか一方の活性化されるべきノーマルロウエレメントが欠陥を含む場合には、これを冗長ロウエレメントで置換するために、他方のノーマルロウエレメントとは独立に、非活性にすることが可能とされている。より具体的にいえば、ロウデコーダ11のデコード部12は二つのメモリアレイMA<0>,<1>で共有されているが、ワード線ドライバ部13a,13bは各メモリアレイMA<0>,<1>毎に用意されてそれぞれ独立に活性、非活性が制御可能とされている。ロウエレメントは、一本のワード線であってもよいし、複数本のワード線であってもよい。
【0065】
不良ロウアドレスが入力されたときに不良ロウノーマルエレメントに代わって冗長ロウエレメントRELEMENTを選択するために、冗長ロウデコーダ14が用意されている。冗長ロウデコーダ14も、デコード部15は二つのメモリアレイMA<0>,<1>で共有され、ワード線ドライバ部16a,16bはメモリアレイMA<0>,<1>毎に用意されてそれぞれ独立に活性,非活性が制御可能とされている。但し、デコード部15がメモリアレイMA<0>,<1>で別々に設けられる場合もある。
【0066】
カラムアドレスに応じて、各メモリアレイMA<0>,<1>のノーマルカラムエレメント(カラム選択線)を選択するのが、カラムデコーダ17a,17bである。不良カラムアドレスが入力されたときに不良ノーマルカラムエレメントに代わって冗長カラムエレメントCELEMENTを選択するために、冗長カラムデコーダ18a,18bが用意されている。
【0067】
なお一般には、一つのカラム選択線は、複数のビット線対を同時に選択し、複数のデータの並列転送を制御する。しかしこれに限られる訳ではない。また、二つのメモリアレイMA<0>,<1>のワード線が同時に活性化されることから、両メモリアレイMA<0>,<1>で同時に複数ビットずつのデータ転送を行うことも可能である。ノーマルカラムエレメントが、カラム選択線ではなく、ビット線や、ビット線が選択的に接続されるデータ線である場合もある。一つのカラムエレメントが、複数のカラム選択線や複数のデータ線を含む場合もある。
【0068】
ロウ,カラムの置換制御を行う置換制御回路として、ロウ置換制御回路31a,31b及びカラム置換制御回路32a,32bが配置されている。これらの置換制御回路は、不良アドレスがプログラミングされる不良アドレス記憶回路と、この不良アドレス記憶回路に保持された不良アドレスと外部から供給されるロウ,カラムアドレスとの一致検出を行うアドレス比較回路とから構成される。具体的に不良アドレス記憶回路は、複数アドレスに対応するヒューズを用いたヒューズセットと、そのヒューズデータを電源投入時に読み出して保持するヒューズデータラッチ回路とから構成される。
【0069】
この様なアドレス比較を行うために、ロウアドレスデータRA<0:n>は、ロウアドレス信号線21を転送されて、ロウデコーダ11に供給されると共に、ロウ置換制御回路31a,31bに供給される。同様に、カラムアドレスデータCA<0:m>は、カラムアドレス信号線22を転送されて、カラムデコーダ17a,17bに供給されると同時に、カラム置換制御回路32a,32bに供給される。不良ロウアドレスが入力された時は、ロウ置換制御回路31a,31bは、ロウ置換制御信号19a,19bを出力する。このロウ置換制御信号19a,19bは、冗長ロウデコーダ14を活性化すると同時に、入力されたロウアドレスに対応するロウデコーダ11を非活性にする。
【0070】
この実施の形態においては、メモリアレイMA<0>,<1>において一つずつのノーマルロウエレメントが同時に選択されるが、不良ロウ置換に関しては、同時に選択された二つのノーマルロウエレメントが互いに独立に置換制御される点が重要である。即ち図6に例示したように、メモリアレイMA<0>,<1>内で同時に選択されるロウノーマルエレメント(破線で示すワード線WLa,WLb)のうち例えば、メモリアレイMA<1>側のワード線WLbが不良である場合、これに代わって、同じメモリアレイMA<1>内の冗長ロウエレメントRELEMENTb(スペアワード線)のみを活性化するという、置換制御が行われる。
【0071】
この様に、メモリアレイMA<0>,<1>で同時に選択されるワード線WLa,WLbの一方のみを置換する制御は、二つのロウ置換制御回路31a,31bを異なるロウアドレスでロウ置換制御信号19a,19bを出力するようにプログラムすることにより、可能である。
【0072】
不良カラムアドレスが入力されたときは、カラム置換制御回路32a,32bは、カラム置換制御信号20a,20bを出力する。このカラム置換制御信号20a,20bはそれぞれ、冗長カラムデコーダ18a,18bを活性化すると同時に、入力された不良カラムアドレスに対応するカラムデコーダ17a,17bを非活性にする。この実施の形態では前述のように、メモリアレイMA<0>内の不良ノーマルカラムエレメントを、メモリアレイMA<1>内の冗長カラムエレメントCELMENTbで置換し、メモリアレイMA<1>内の不良ノーマルカラムエレメントを、メモリアレイMA<0>内の冗長カラムエレメントCEMENTaで置換する。
【0073】
従って、一方のカラム置換制御回路32aが出力するカラム置換制御信号20aは、メモリアレイMA<0>の冗長カラムデコーダ18aに活性化信号として供給され、同時にメモりアレイMA<1>側のカラムデコーダ17b側にディセーブル信号20abとして供給される。他方のカラム置換制御回路32bが出力するカラム置換制御信号20bは、メモリアレイMA<1>の冗長カラムデコーダ18bに活性化信号として供給され、同時にメモりアレイMA<0>側のカラムデコーダ17a側にディセーブル信号20bbとして供給される。図6では、メモリアレイMA<0>側の不良ノーマルカラムエレメント(破線で示すカラム選択線CSL)が、メモリアレイMA<1>側の冗長カラムエレメントCELEMENTbで置き換えられる例を示している。
【0074】
メモリアレイMA<0>,<1>にそれぞれ複数の冗長ロウエレメントを配置することもできる。その場合にも、各冗長ロウエレメント毎に冗長ロウデコーダが配置され、ロウ置換制御回路が用意される。各ロウ置換制御回路には、それぞれの冗長ロウエレメントによるロウ救済領域として定められた範囲の不良ロウアドレス情報をプログラムすればよい。これにより、上述の例と同様に、不良ロウアドレスに応じて必要なロウ置換制御信号を発生させることができる。
【0075】
図7は、図6における置換制御回路31a,31b,32a,32bの具体的な構成例を示している。図示のように置換制御回路は、不良アドレスがプログラムされる複数のヒューズFSiを配列したヒューズセット41と、各ヒューズFSiのデータを読み出して保持するラッチLATiからなるヒューズデータラッチ回路42と、保持されたヒューズデータとアドレスAiを比較するアドレス比較回路42を有する。アドレス比較回路42は、排他的論理和ゲートG1iにより構成される。各ヒューズデータとアドレスビットの比較出力FOUTiは、NANDゲートG2からなる一致検出回路44により一致検出される。これにより、入力アドレスが記憶されている不良アドレスと一致した場合に、ヒット信号bHITが出力される。このヒット信号bHITが、先に図6で説明したロウ,カラム置換制御信号19a,19b,20a,20bに対応する。
【0076】
ヒューズセット41には、不良アドレスを記憶するためのヒューズFSiの他に、マスターヒューズ(イネーブルヒューズ)FSMが用意されている。このマスターヒューズFSMは、プログラムされていないヒューズセット41がヒット信号bHITを出力することがないように、ヒューズセット41がプログラムされた時に初めてそのヒューズセット41をイネーブル状態に設定するためのものである。このマスターヒューズFSMのデータもラッチLATMに読み出されて保持され、その出力は一致検出回路44にイネーブル信号FOUTMとして供給される。
【0077】
図8は、ヒューズデータラッチ回路42の一つのラッチLATの構成例である。ヒューズFSは、読み出し用NMOSトランジスタQNとプリチャージ用PMOSトランジスタQP共に、電源端子Vccと接地端子Vss間に直列接続されている。電源投入時、プリチャージ信号PREは、一定時間“L”レベルを保ち、その後“H”になる。その間、NMOSトランジスタQNはオフを保ち、PMOSトランジスタQPによりノードNが“H”にプリチャージされる。PMOSトランジスタQPがオフになった後、読み出し信号INITが“H”になり、NMOSトランジスタQNがオンになる。ヒューズFSが切断されていれば、ノードNは“H”を保持し、ヒューズFSが切断されていなければ、ノードNの電荷はヒューズFSを介して放電されて“L”になる。これにより、ヒューズデータが読み出されて、ラッチされる。
【0078】
[実施の形態2]
実施の形態2では、実施の形態1を拡張して、重複領域を持つロウ及びカラム救済領域に割り当てられるロウ及び冗長カラムエレメントとして、それらが互いに交差する場合をも許容する。これは、実施の形態1のリダンダンシー方式と従来のリダンダンシー方式を組み合わせたものということができる。
【0079】
言い換えればこの実施の形態2では、ロウ及びカラム救済領域の重複領域に割り当てられるロウ(またはカラム)リダンダンシーエレメントとして、一つの重複領域に対して複数のロウ(またはカラム)リダンダンシーエレメントが用意される。そして、これら複数のロウ(またはカラム)リダンダンシーエレメントの一部は、その重複領域に割り当てられるカラム(またはロウ)リダンダンシーエレメントと交差するが、残りは交差しないものとする。
【0080】
具体的に図1を用いて説明する。左のメモリアレイMA<0>の上半分のロウ救済領域RRA<1>に対して、冗長ロウエレメントをRELEMENT<1>が割り当てられているとする。このとき、左のメモリアレイMA<0>の左半分のカラム救済領域CRA<2>に割り当てられる冗長カラムエレメントとして、メモリアレイMA<1>側のCELEMENT<2>またはCELEMENT<3>だけでなく、メモリアレイMA<0>側のCELEMENT<0>または<1>も用いるようにする。
【0081】
このとき、ロウ,カラム救済領域RRA<1>,CRA<2>の重複領域に対応する冗長ロウエレメントRELEMENT<1>と、冗長カラムエレメントCELEMENT<2>,CELEMENT<3>とは互いに交差しないが、RELEMENT<1>と冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>は互いに交差している。即ち、冗長ロウエレメントRELEMENT<1>と冗長カラムエレメントCELEMENT<0>,<1>は、例えば連続するスペアワード線で同時に選択されるセル(リンボーセル)を持つ。
【0082】
この実施の形態によれば、ある救済領域に対するリダンダンシーエレメントの数を実施の形態1よりさらに増やすことが出来る。置換制御方式は、先の実施の形態で説明した図6と基本的には同様である。即ち、二つのメモリアレイMA<0>,<1>で同時活性化されるノーマルロウエレメントについて、不良ロウの置換制御は、メモリアレイMA<0>,<1>で互いに独立に行われる。但し、図6では、一方のメモリアレイに配置された冗長カラムエレメントが他方のメモリアレイをカラム救済領域とする例を示している。従って、カラム置換制御回路32a,32bからのディセーブル信号20ab,20bbの信号線が一方のメモリアレイ側にのみ配設されている。
【0083】
これに対してこの実施の形態2では、一方のメモリアレイに配置された冗長カラムエレメントは、これが配置されたメモリアレイの他、他方のメモリアレイをもカラム救済領域とする。従ってこの実施の形態では、図6に示したカラム置換制御回路32a,32bから出力されるディセーブル信号20ab,20bbの信号線を、両方のメモリアレイMA<0>,<1>にまたがって配設することが必要になる。
【0084】
[実施の形態3]
実施の形態3は、先の実施の形態1,2において、ある重複領域に割り当てられた冗長ロウ(またはカラム)エレメントと交差しない冗長カラム(またはロウ)エレメントとして、カラム(またはロウ)救済領域と共にその重複領域を形成するロウ(またはカラム)救済領域とは隣接する別のロウ(またはカラム)救済領域に割り当てられた冗長ロウ(またはカラム)エレメント(またはノーマルロウ(またはカラム)エレメント)と交差するものが選択されるものとする。
【0085】
図9は、実施の形態3を説明するための1例で、ここでは4つのメモリアレイMA<0>〜<3>が配置されている。二つのメモリアレイMA<0>,<1>はロウデコーダ/ワード線ドライバ(RD&WD)を間に挟む形で共有して隣接し、同様に残りの二つのメモリアレイMA<2>,<3>も共有するロウデコーダ/ワード線ドライバ(RD&WD)を挟んで隣接する。二つのメモリアレイMA<0>,<1>は同時に活性化されるものとし、更に二つのメモリアレイMA<2>,<3>も同時に活性化されるものとする。
【0086】
メモリアレイMA<0>〜<3>のそれぞれに、冗長ロウエレメント RELEMENT<0>〜<3>と、冗長カラムエレメントCELEMENT<0>〜<3>が配置されている。メモリアレイMA<0>〜<3>それぞれが一つのロウ救済領域であり同時に一つのカラム救済領域でもある。つまりロウ救済領域とカラム救済領域が完全一致する重複領域を持つ例である。
【0087】
メモリアレイMA<0>に着目すると、そのメモリアレイMA<0>の欠陥ロウ救済には、そのメモリアレイMA<0>の領域に配置された冗長ロウエレメントRELEMENT<0>が用いられ、欠陥カラム救済には隣接するメモリアレイMA<1>に配置された冗長カラムエレメントCELEMENT<1>が用いられる。従って、ロウ救済領域とカラム救済領域の重複領域であるメモリアレイMA<0>に対応する冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントは互いに交差しない。
【0088】
同様に、メモリアレイMA<1>に着目すると、その欠陥ロウ救済には、そのメモリアレイMA<1>の領域に配置された冗長ロウエレメントRELEMENT<1>が用いられ、欠陥カラム救済には隣接するメモリアレイMA<0>に配置された冗長カラムエレメントCELEMENT<0>が用いられる。従ってこの場合も、重複領域であるメモリアレイMA<1>に対応する冗長ロウエレメントと冗長カラムエレメントは互いに交差しない。
メモリアレイMA<2>,<3>の間でも、同様の関係でリダンダンシーエレメントとその救済領域が設定される。
【0089】
メモリアレイMA<0>の欠陥カラム救済について、メモリアレイMA<0>の欠陥ロウ救済に用いられる冗長ロウエレメントRELEMENT<0>と交差しない冗長カラムエレメントとしては、CELEMENT<1>,<2>,<3>があるが、これらのうち置換対象とするメモリアレイMA<0>に対して、最も近くに隣接するメモリアレイMA<1>に配置された冗長カラムエレメントCELEMENT<1>を用いることがこの実施の形態での特徴である。この様な置換制御を行うことにより、置換制御回路からの制御信号配線を短いものとすることができる。
【0090】
この点を具体的に説明する。各冗長カラムエレメントに対しては、図9に示すように置換制御回路RCTRが設けられる。置換制御回路RCTRは、図6で説明したように、欠陥アドレスを記憶するフューズ回路等のアドレス記憶回路と、外部から供給されるアドレスとアドレス記憶回路が記憶する欠陥アドレスの一致検出を行うアドレス比較回路とを有する。この置換制御回路RCTRにより、欠陥アドレスがアクセスされたときに、欠陥アドレスに対応するデコード部を非活性とし、これに代わるリダンダンシーエレメントに対応するスペアデコード部を活性化するという、置換制御信号が出力される。
【0091】
具体的に図9に示したように、メモリアレイMA<0>の欠陥カラムがアクセスされた場合、メモリアレイMA<1>の近傍にある置換制御回路RCTRが冗長カラムエレメントCELEMENT<1>を活性にし、メモリアレイMA<0>の欠陥カラムを非活性にするディセーブル信号DISを出す。この実施の形態によると、このディセーブル信号DISの配線長を最小化出来る。従って、高速なリダンダンシーシステムを構築でき、更にディセーブル信号の配線領域を最小化できるため、リダンダンシー回路部の面積を最小化でき、チップ面積を小さくすることができる。
【0092】
もし、上述したメモリアレイMA<0>の欠陥カラム救済の例において、冗長カラムエレメントとして離れた位置のメモリアレイMA<2>,<3>に配置されたCELEMENT<2>,<3>を選ぶと、これらを活性化するための制御回路RCTRからメモリアレイMA<0>の領域までの配線を経由してディセーブル信号を供給しなければならない。従って、その配線遅延の影響で欠陥ノーマルカラムエレメントをディセーブルする動作が遅れてしまう。またディセーブル信号の配線長が長くなると、結果としてその配線のチップ内に占める面積が大きくなるので、置換制御回路部の面積が増えチップサイズも大きくなる。
【0093】
この実施の形態3の変形として、重複領域であるメモリアレイMA<0>に対応する冗長ロウエレメントとして、隣接するメモリアレイMA<1>のCELMENT<1>の他、更にこれに連続するメモリアレイMA<2>,<3>のCELEMENT<2>や<3>を用いることもできる。もちろんこの場合、メモリアレイMA<2>や<3>の冗長カラムエレメントCELEMENT<2>や<3>をメモリアレイMA<0>の救済に用いるには、これらのメモリアレイ内のノーマルロウエレメントまたはそれを置き換えた冗長ロウエレメントが同時活性化されることが必要である。
【0094】
即ち、ある重複領域に対応する冗長ロウ(またはカラム)エレメントと交差しない冗長カラム(またはロウ)エレメントとして、その重複領域を含むロウ(またはカラム)救済領域と連続する複数のロウ(またはカラム)救済領域にそれぞれ対応する冗長ロウ(またはカラム)エレメント(またはノーマルエレメント)と交差する複数の冗長カラム(またはロウ)エレメントのいずれをも選択することができる。
【0095】
この場合も、複数のロウ(またはカラム)救済領域が物理的に大きく離れていないので、欠陥ノーマルエレメントを非活性にするデイセーブル信号の配線長を抑えることができ、高速のリダンダンシーシステムが得られる。
【0096】
この実施の形態においても、メモリアレイMA<0>,<1>で同時活性化されるノーマルロウエレメントについて、不良ロウの置換制御は、メモリアレイMA<0>,<1>で互いに独立に行われる。同様に、メモリアレイMA<2>,<3>で同時活性化されるノーマルロウエレメントについて、不良ロウの置換制御は、メモリアレイMA<2>,<3>で互いに独立に行われる。これらの置換制御方式は、実施の形態1,2と同様である。
【0097】
なおこの実施の形態において、重複領域を形成するロウ救済領域に隣接する、或いはこれに連続する複数のロウ救済領域は、図9に示すように間にロウデコーダ/ワード線ドライバを挟んで隣接する形態、或いはワード線がメインワード線とサブワード線の階層構造とされる場合にサブワード線ドライバを挟んだ形態になることが多い。同様に、重複領域を形成するカラム救済領域に隣接する、或いはこれに連続するカラム救済領域は、カラムデコーダ/カラム選択線ドライバ、階層的なカラム選択線構造の場合にはサブカラム選択線ドライバを挟んで隣接する形態になることが多い。
【0098】
[実施の形態4]
この発明の実施の形態4では、重複領域に対応する冗長ロウエレメントと同じ重複領域に対応する冗長カラムエレメントが互いに交差しないものを含み、その重複領域を形成するカラム(またはロウ)救済領域がメモリチップの一部分であり、そのカラム(またはロウ)救済領域におけるリダンダンシー効率が、それ以外カラム(またはロウ)救済領域における救済効率と等しくなっていることを特徴とする。
【0099】
半導体メモリにおける、各救済領域とそれに対する冗長エレメント数は、チップ内の欠陥分布予測に基づいて決定される。図10に示すように、メモリチップは、それぞれ容量C[Mbit]の複数のメモリアレイ(図では二つMA<0>,<1>のみを示している)から構成されているものとする。各メモリアレイに備わった冗長ロウエレメントRLEMENT<0>,RLEMENT<1> によるロウ救済領域はそれぞれ、メモリアレイMA<0>,<1>であるとする。
【0100】
いま、欠陥分布予測からカラム救済効率として、容量(2/3)C[Mbit]のカラム救済領域に対して4つの冗長カラムエレメントが必要であるとする。図10の場合、メモリアレイMA<0>の2/3の領域であるカラム救済領域CRA<A>に4つの冗長カラムエレメントCELEMENT<0:1>,<2:3>を備え、同様にメモリアレイMA<1>の2/3の領域であるカラム救済領域CRA<C>に4つの冗長カラムエレメントCELEMENT<8:9>,<10:11>を備えている。このとき、メモリアレイMA<0>,<1>の残り1/3の領域にいくつリダンダンシーエレメントを備えるかが問題となる。
【0101】
もし、残りの容量(1/3)C[Mbit]をそれぞれカラム救済領域として、それぞれに対して2つの冗長カラムエレメントを配置した場合、このカラム救済領域に対する救済効率が、(2/3)C[Mbit]に対して4つの冗長カラムエレメントがあるカラム救済領域CRA<A>,<C>に対するそれよりも低くなる。これは、単位容量あたりのリダンダンシーエレメント数が同一なら救済領域が大きいほど救済効率が高くなるからである。そして、このようにチップの一部救済領域だけが他の救済領域よりも救済効率が低いとチップ全体の歩留まりもそれに引きずられ低下してしまう。
【0102】
一方、容量(1/3)C[Mbit]のカラム救済領域に対して3つ以上の冗長カラムエレメントを備えれば、救済効率を上げることは可能である。しかしこれでは、容量(1/3)C[Mbit]のカラム救済領域だけが必要以上に救済効率が高くなったり、単位容量あたりのリダンダンシーエレメント数が高くなることでチップ面積の増加に繋がる。また、一般にメモリアレイは、複数の同じ容量のサブアレイを繰り返し配置することにより構成され、各サブメモリアレイ内に同数ずつリダンダンシーエレメントを配置することが多いので、一部のサブアレイだけリダンダンシーエレメントを増やすことは、レイアウトおよび回路的にアレイ構成を複雑にし、パフォーマンス低下やチップ面積の増加に繋がってしまう。
【0103】
そこでこの実施の形態4においては、図10に示すように、各メモリアレイの残り1/3の領域に対して、2つの冗長カラムエレメントを備え、隣接するメモリアレイMA<0>,<1>における2つの容量(1/3)C[Mbit]の領域をまとめて、1つのカラム救済領域CRA<B>とする。こうしてまとめられた容量(2/3)C[Mbit]のカラム救済領域CRA<B>に対する冗長カラムエレメントは、CELEMENT<4:7> の4エレメントである。
【0104】
この場合、一つのロウ救済領域であるメモリアレイMA<0>と、カラム救済領域CRA<B>の重複領域に注目して、この重複領域に対応する冗長ロウエレメントRLEMENT<0>と、同じ重複領域に対応する冗長カラムエレメントCELEMENT<4:7>との関係を見ると、冗長カラムエレメントCELEMENT<4:7>の一部であるCELEMENT<4:5>は冗長ロウエレメントRLEMENT<0>と交差するが、他の一部であるCELEMENT<6:7>は、冗長ロウエレメントRLEMENT<0>と交差しない。従ってこの実施の形態は、ある重複領域について互いに交差しない冗長ロウエレメント及び冗長カラムエレメントを用いる場合と、互いに交差する冗長ロウエレメント及び冗長カラムエレメントを用いる場合とが混在しているので、先の実施の形態2の変形であることがわかる。
【0105】
また、メモリアレイMA<0>内の冗長ロウエレメントRELEMENT<0>によるロウ救済領域MA<0>と、メモリアレイMA<1>内の冗長カラムエレメントCELEMENT<6:7>によるカラム救済領域は、重複領域を持ち、冗長カラムエレメントCELEMENT<6:7>は、メモリアレイMA<0>側の冗長ロウエレメントRELEMENT<0>とは交差せず、隣接するメモリアレイMA<1>側の冗長ロウエレメントRELEMENT<1>と交差している。つまり、RELEMENT<0>が割り当てられた救済領域MA<0>と、RELEMENT<1>が割り当てられた救済領域MA<1>は隣接している。この態様は、実施の形態3の変形でもある。
【0106】
また、図10ではロウ救済領域MA<0>とカラム救済領域CRA<B>との重複領域に注目すると、ロウ救済領域MA<0>内には重複領域以外の領域が存在し、カラム救済領域CRA<B>内には重複領域以外の領域が存在するので、これは実施の形態1で説明したところの、ロウ,カラム救済領域が一部重なるように交差する形態である。
【0107】
この様に図10の実施の形態では、重複領域に対応する冗長カラムエレメントCELEMENT<4:7>が、同じ重複領域に対応する冗長ロウエレメントRELEMENT<0>と互いに交差しないCELEMENT<6:7>を含み、その重複領域を形成するカラム救済領域CRA<B>がメモリチップの一部であることがわかる。そして、このカラム救済領域CRA<B>におけるカラム欠陥に対する救済には、容量(2/3)C[Mbit]に対して4リダンダンシーエレメントが用意されているから、その救済効率は他のカラム救済領域CRA<A>,<C>におけると同じになっていることがわかる。
【0108】
従ってこの実施の形態によれば、チップ内の全ての救済領域における救済効率を必要且つ十分な値に均一に揃えることができ、高歩留まりで面積を最小化したメモリチップを実現することが可能となる。
【0109】
[実施の形態5]
次に実施の形態5では、メモリチップ内に存在する複数のロウ(もしくはカラム)救済領域に関して、その救済領域の容量が異なるものを混在させることで、カラム救済領域(もしくはロウ救済領域)における救済効率がチップ全体において揃うように構成される。
【0110】
その一例のメモリアレイ構成を図11に示す。これは、図10におけるカラム救済領域CRA<B>のメモリアレイMA<1>側の領域(メモリアレイの1/3の容量部分)を、メモリアレイMA<0> 側に移動したものである。これにより、一方のメモリアレイMA<0>に二つのカラム救済領域A,Bが設定され、他方のメモリアレイMA<1>に一つのカラム救済領域Cが設定されたことになる。従って、メモリアレイMA<0>の容量は、(4/3)C[Mbit]となり、メモリアレイMA<1>の容量は、(2/3)C[Mbit]となる。それぞれに冗長ロウエレメントRELEMENT<0>,<1>が備えられている。つまりメモリチップ内に容量の異なるロウ救済領域が混在することになる。
【0111】
この方法でも、メモリチップ内の全てのカラム救済領域におけるカラムリダンダンシーが容量(2/3)C[Mbit]に対して4エレメントとなる。従って、メモリチップ内の全てのカラム救済領域における救済効率を必要且つ十分な値に揃えることが出来、高歩留まりで面積の最小化されたチップを実現することが可能となる。
【0112】
ただこの実施の形態では、メモリアレイMA<0>,<1>の間で、ワード線の配線長やセンスアンプ領域をワード線方向に走るセンスアンプ制御信号等の配線長が異なることになる。このため、ロウ系の回路設計には十分注意を払う必要がある。また、ロウ救済領域の容量もメモリアレイMA<0>とメモリアレイMA<1>とで異なるので、結果としてロウ救済領域における救済効率も異なる。従ってその違いがチップ全体の救済効率に影響しない場合に適用することが好ましい。
【0113】
[実施の形態6]
図12に示す実施の形態6は、32MbitDRAMに先の実施の形態4を適用した例である。この実施の形態では、ロウ及びカラム救済領域の重複領域に対応する冗長ロウエレメントと同じ重複領域に対応する冗長カラムエレメントが互いに交差しないものを含み且つ、その重複領域を形成するメモリチップの一部分であるカラム(またはロウ)救済領域を誤り検出/訂正用の検査ビット(パリティビット)用のメモリセル部とする。具体的に、メモリアレイMA<0>,<1>はそれぞれ、16Mbitのノーマルデータ部に、誤り検出/訂正用のパリティビットを記憶するパリティデータ部を2Mbit分併設しており、メモリチップ全体で36Mbitの容量を持っている。
【0114】
左のメモリアレイMA<0>には、ノーマルセルアレイとは別アレイとして、複数の冗長ロウエレメントRELEMENTA<0:n>(nは自然数)を含む冗長ロウアレイが配置されている。冗長ロウエレメントRELEMENTA<0:n>のそれぞれが、18MbitのメモリアレイMA<0>内のいかなるノーマルロウエレメントを置き換えることも許容されるものとする。従って、冗長ロウエレメントRELEMENTA<0:n>のそれぞれによるロウ救済領域は、左の18MbitのメモリアレイMA<0>全体である。
【0115】
同様に右のメモリアレイMA<1>にも、冗長ロウアレイが配置されており、その中に複数の冗長ロウエレメントRELEMENTB<0:n>(nは自然数)がある。この冗長ロウエレメントRELEMENTB<0:n>によるロウ救済領域も、右の18MbitのメモリアレイMA<1>全体である。
このようにリダンダンシー用の別アレイをもつ方式は、冗長エレメントによる救済領域を大きく出来るので、置換効率を高めることが可能である。
【0116】
各メモリアレイMA<0>,<1>は、カラム方向に、センスアンプバンク(複数のセンスアンプS/Aが連続配置された領域)によって16個のサブメモリアレイに分割されている。あるロウアドレスが入力すると、図12に斜線で例示したように、各メモリアレイ内2箇所のサブアレイが同時に活性化され、その各サブアレイ内で1本ずつのノーマルロウエレメント、従ってチップ全体では4本のノーマルロウエレメントが同時活性化される。この4本のノーマルロウエレメントには、同一のロウアドレスが対応しており、左右のノーマルロウエレメントは独立に冗長ロウエレメントによって置き換えることが出来る。
【0117】
各メモリアレイMA<0>,<1>の16Mbitのノーマルデータ部と2Mbitのパリティデータ部はそれぞれ、16個の1Mbitのセグメントと2個の1Mbitのセグメントから構成される。それぞれのセグメントには1本ずつのリダンダンシー用のスペアカラム選択線SCSLが備わっている。ノーマルデータ部では、4セグメントずつをまとめて、4Mbitずつの4倍セグメント(Quadruple Segment)QSEGを構成している。従って各メモリアレイMA<0>,<1>に4個ずつの4倍セグメントQSEG<0>〜<3>,QSEG<4>〜<7>がある。バリティデータ部は、2つのセグメントが集まって、2Mbitの2倍セグメント(Double Segment)DSEGを構成しており、メモリアレイMA<0>,<1>に二つの2倍セグメントParityDSEG<0>,<1>がある。
【0118】
このチップからデータをリードするときには、4本(左右のメモリアレイで2本ずつ)のノーマルロウエレメントを活性化した状態で、各4倍セグメントQSEGから1本ずつ合計8本(左右のメモリアレイで4本ずつ)のカラム選択線CSL(図示していない)を同時活性化する。これにより、チップ全体で16m[bits](m:自然数)のデータを読み出すと共に、2つのパリティ用2倍セグメントDSEG(Parity DESG<0>,Parity DSEG<1>)内で1本のカラム選択線CSLを活性化し2m[bits]のパリティデータを読み出す。つまり同時活性化されるロウエレメントとカラム選択線CSLの交点より、m[bits]ずつデータが読み出される。またこの様に各メモリアレイMA<0>,<1>から同時にデータをリード/ライトすることは、各メモリアレイMA<0>,<1>内でロウエレメントを同時活性化していることから可能となっている。
【0119】
また、ノーマルデータ部の4倍セグメントQSEG内の欠陥を冗長カラムエレメントで救済する場合には、4倍セグメントQSEG内の4本のスペアカラム選択線SCSLを使い、2つのパリティ2倍セグメントDSEG(Parity DESG<0>,Parity DSEG<1>)全体のなかの欠陥を冗長カラムエレメントで救済する場合には、そのなかの4本のスペアCSLを使う。
【0120】
ここで注意しなければならないのは、この実施の形態において、3ビットの入力ロウアドレスAR<0:2>により、メモリアレイ内で連続するスペアカラム選択線SCSLを8分割して、それぞれを独立の冗長カラムエレメントとして用いていることである。この様に、スペアカラム選択線をロウアドレスにより分割しているのは、次のような事情を考慮した結果である。ロウエレメントが活性化されて、カラム選択線が活性化されれば、それがノーマルカラム選択線CSLであろうとスペアカラム選択線SCSLであろうと、活性化されたロウエレメントと活性化されたカラム選択線とで指定されるセルにはリード,ライトが行われる。ここで同じ同じメモリアレイ内でロウアドレスに対応するロウエレメントが複数本同時活性化され、欠陥を含むノーマルカラム選択線CSLに対応したカラムアドレスが入力して、ノーマルカラム選択線CSLの代わりにスペアカラム選択線SCSLが活性化すると、同じメモリアレイ内で同時に活性化された複数のロウエレメント上でノーマルカラム選択線CSLで選択されるはずだった複数のセルにはリード,ライトされずに、スペアカラム選択線SCSLで選択される複数のセルにリード,ライトされることになる。
【0121】
このように、同じメモリアレイ内で同時に活性化される複数のロウエレメント上のセルは、スペアカラム選択線で置き換えるときには必ず一緒に置き換えられる。したがって同一のスペアカラム選択線を使って同時に選択され同時にリード,ライトされる、同時活性化される複数のロウエレメント(例えばワード線)上のスペアセルは同じ冗長カラムエレメントに属する必要がある。しかし、同時にリード,ライトされないロウエレメント(ワード線)上のスペアセルは同じ冗長カラムエレメントに属していなくても構わない。
【0122】
図13は、スペアカラム選択線SCSLに対するロウアドレスの割り付けにより、一つのスペアカラム選択線で複数の冗長カラムエレメントを構成する様子を、センスアンプを共有して隣接する二つのサブアレイ(メモリブロック)MB0,MB1について示している。サブアレイMB0,MB1は、ロウアドレスAR0,AR1によってきまるA,B,C,D の4個の領域に分割されているとする。共有センスアンプ方式では、センスアンプを共有して隣接するサブアレイは同時には活性化できない。いま、ロウアドレスが入力し、このサブアレイの範囲で一本のワード線しか活性化されないとすれば、活性化されるワード線は領域A,B,C,Dのいずれかの中にある。
【0123】
同時に活性化されないために同時にリード,ライトされない複数のロウエレメント(ワード線)上のスペアセルは同じ冗長カラムエレメントに属していなくても良いので、スペアカラム選択線SCSL上のスペアセルをロウアドレスAR0,AR1で4つに分類し、それぞれのスペアセルの集合を独立な冗長カラムエレメントとすることが可能である。このようにすれば1本のスペアカラム選択線SCSLが、ロウアドレスAR0,AR1によって決まる4個の冗長カラムエレメントCELEMENT<0:3>で構成されるようになる。この方式は、スペアセル数を増やすことなく、冗長エレメントを増やすことができるので、面積効率の良いリダンダンシーシステムである。
【0124】
冗長カラムエレメントCELEMENT<0:3>それぞれにフューズセットが対応していれば(必ずしも1対1に対応している必要はないが)、CELEMENT<0:3> の各冗長カラムエレメントは異なるカラムアドレスを置換えるようにプログラムすることが可能である。各フューズセットにこのメモリアレイの全てのカラムのアドレスをプログラムできれば、CELEMENT<0:3>はそれぞれ、領域A、B,C,Dの全ての欠陥セルを置換えることが可能である。つまりCLEMENT<0:3>によるカラム救済領域は、それぞれA,B,C,Dということになる。
【0125】
また同一のスペアカラム選択線を使って同時にリード,ライトされる、同じ目もりアレイ内で同時活性化される複数のロウエレメント(ワード線)上のスペアセルは同じ冗長エレメントに属することから、同じメモリアレイ内で同時に活性化され同時にリード,ライトされるロウエレメント(ワード線)は同じロウ救済領域内になければならないことになる。
【0126】
上述のように、スペアカラム選択線を物理的に増やすことなく、ロウアドレスの割り付けによって実質的に冗長カラムエレメント数を増やすには、例えば米国特許第5,894,441に開示された方法その他の適当な方法を利用することができる。2ビットのロウアドレスAR0,AR1で一つのスペアカラム選択線を実質4個の冗長カラムエレメントとして利用する例を、具体的に説明する。
【0127】
この場合、図14に示すように、一つのスペアカラム選択線に対してロウアドレスAR0,AR1によって選択される4個のヒューズセットが用いられる。図14では、4つのヒューズセット内の1つのアドレスAnに対応するそれぞれ一つずつのヒューズFSn<0:3>と、各ヒューズデータを保持するデータラッチLATn<0:3>を示している。これらのヒューズデータは、ヒューズセット選択信号FSEL<0:3>が入るヒューズセット選択回路51により選択されて、アドレス比較回路であるEXORゲート52に転送される。
【0128】
選択信号FSEL<0:3>は、図15に示すように、ロウアドレスAR0,AR1をデコードするデコード回路53により生成される。この選択信号FSEL<0:3>は、カラムアドレスが入力される前に発生され、ヒューズセット選択回路51に与えられる。従って、活性化されたロウエレメントに対応するカラム救済領域に割り付けられた冗長カラムエレメントに対応するヒットする可能性のあるヒューズセットをロウアドレスにより選択し、図14のように、複数のヒューズセットをアドレス比較回路以降の回路を共有することができる。
【0129】
これにより、一つのスペアカラム選択線を4分割した部分を、独立の冗長カラムエレメントとし、それぞれに割り当てられたカラム救済領域の不良に対して、カラム置換制御を行うことが可能になる。
【0130】
図12の32MbitDRAMでは、この様なやり方で3ビットの入力ロウアドレス(AR<0:2>)によりスペアカラム選択線SCSLを8分割して8つの冗長カラムエレメントとしている。従って、ノーマルデータ部の各4倍セグメントQSEG<0:7>内及びパリティデータ部の2つの2倍セグメントparityDSEG<0:1>全体は、それぞれ8つのカラム救済領域に分割されている。図12の各QSEG<0:7>内及び2つのParityDSEG<0:1>全体内の同時活性化された2つの領域(斜線部)は、ロウアドレスAR<0:2>の同じ組に対応するので、同じ冗長カラムエレメントの救済領域に属し、リンクされた部分救済領域と呼ばれる。
【0131】
例えば、冗長ロウエレメントRELEMENTA<0:n>によるロウ救済領域である左側のメモリアレイMA<0>と、2つのParityDSEG<0:1>全体内の1/8の領域であるカラム救済領域とが重なる重複領域は、ParityDSEG<0>の2つの斜線領域である。この重複領域に対応する冗長ロウエレメントRLEMENTA<0:n>は、ParityDSEG<0>内のスペアカラム選択線SCSLに属する、この重複領域に対応する冗長カラムエレメントとは交差するが、隣のメモリアレイMA<1>のParityDSEG<1>内のスペアカラム選択線SCSLに属する、同じ重複領域に対応する冗長カラムエレメトとは交差しない。
【0132】
つまり、ParityDSEG<0>内のスペアカラム選択線SCSLで冗長ロウエレメントRLEMENTA<0:n>上のセルを選択することが出来るが、Parity DSEG<1>内のスペアカラム選択線SCSLによってRLEMENTA<0:n>上のセルを選択することはできないのである。従って、この実施の形態は、先の実施の形態2の一態様であることもわかる。
【0133】
また、ParityDSEG<1>内のスペアカラム選択線SCSLに属する、上記二つの重複領域に対応する冗長カラムエレメントは、その2つの重複領域を形成するロウ救済領域(左側のメモリアレイMA<0>)と隣接するロウ救済領域(右側のメモリアレイMA<1>)に対応する冗長ロウエレメントRLEMENTB<0:n>と交差している。これは実施の形態3の一態様でもある。
【0134】
カラムリダンダンシーについて見ると、パリティセルデータ部は、2つの2倍セグメントDSEG(ParityDSEG<0:1>)からなる4Mbit部の1/8の領域であるカラム救済領域(512Kbit)に対して、4つの冗長カラムエレメントがある。これは、ノーマルデータ部のカラム救済領域におけるカラムリダンダンシー効率と同じであることから、実施の形態4の一態様でもあることがわかる。
【0135】
ノーマルデータ部に対してパリティデータ部は、中途半端な容量であるので、一般にパリティデータ部の救済効率を、ノーマルデータ部のそれと揃えることは難しい。しかし、複数の(例えばこの実施の形態のように二つの)メモリアレイにまたがるパリティデータ部を一つのカラム救済領域とすれば、パリティデータ部の救済効率を、ノーマルデータ部のそれと揃えることが可能となる。これにより、パリティデータ部を含むメモリチップ内の全ての救済領域における救済効率を必要且つ十分な値に揃えることが出来るので、高歩留まりで面積の最小化されたチップを実現することが可能となる。
【0136】
ところでこの実施の形態6では、パリティデータ部内の、ロウ救済領域であるメモリアレイMA<0>とカラム救済領域の重複領域内のセルを選択するためのノーマルロウエレメントは、重複領域内のセルを選択するためのノーマルカラム選択線CSLの1/8の部分を置き換える、メモリアレイMA<1>内のスペアカラム選択線SCSLの1/8の部分である冗長カラムエレメントと交差しないが、その重複領域内のセルを選択するためのノーマルカラムエレメントは、その重複領域内のセルを選択するためのノーマルロウエレメントを置き換える、別アレイ内の冗長ロウエレメントと交差していると言える。
【0137】
ここで、ノーマルロウエレメントが冗長カラムエレメントと交差しないとは、そのノーマルロウエレメントを選択する際に冗長カラムエレメント上のセルが選択されないということ、即ちそのノーマルロウエレメントが冗長ロウエレメントによって置き換わる場合でも、冗長カラムエレメント上でその置き換わるノーマルロウエレメントのロウアドレスに対応するセルが、必ずしも置き換わるわけではないということである。ここで”必ずしも”と言ったのは、冗長カラムエレメント上でその置き換わるノーマルロウエレメントのロウアドレスに対応するセルを選択する別のノーマルロウエレメントも別の冗長ロウエレメントによって置き換わる場合は、その限りでないからである。
【0138】
また、重複領域内のセルを選択するためのノーマルカラムエレメントが別アレイ内の冗長ロウエレメントと交差していると言えるのは、ノーマルカラム選択線CSLの1/8の部分であるノーマルカラムエレメントを含むノーマルカラム選択線CSLを選択することによって、冗長ロウエレメント上のセルを選択することが可能だからである。そのノーマルカラムエレメントが冗長カラムエレメントで置き換わる場合には、冗長ロウエレメント上でその置き換わるノーマルカラムエレメントのカラムアドレスに対応するセルも置き換わる。
【0139】
図10の例では、二つのメモリアレイMA<0>,<1>の全容量2Cを3分割して、ノーマルデータ領域とパリティデータ領域を設定した。また、図12の例では、二つのメモリアレイMA<0>,<1>の全容量2Cを9分割して、ノーマルデータ領域とパリティデータ領域を設定した。これらの実施の形態は、より一般化すれば、二つのメモリアレイMA<0>,<1>の全容量2CをM(3以上の整数)分割して、ノーマルデータ領域とパリティデータ領域を設定することができる。
【0140】
このとき、ノーマルデータ領域として、それぞれN(2以上の整数)個の冗長カラムエレメントを含む容量2C/Mの第1のカラム救済領域が、(M−1)/2個ずつメモリアレイMA<0>,<1>に設定される。パリティデータ領域としては、二つのメモリアレイMA<0>,<1>にまたがるように容量C/Mずつの容量2C/Mの第2のカラム救済領域が設定される。これにより、ノーマルデータ領域とパリティデータ領域のカラム救済効率は同じになる。
【0141】
[実施の形態7]
図16A,Bは、この発明を、階層的なワード線を持つ半導体メモリに適用した実施の形態である。階層的なワード線方式では、図16Aに示すように、1本の低抵抗のメインワード線MWLに対して、複数本のサブワード線SWLが配置される。サブワード線SWLは、メインワード線MWLの複数箇所に接続されるサブワード線ドライバSWLDRVにより駆動される。ここで、一つのメインワード線MWLが複数のロウアドレスに対応して、メインワード線MWLの数カ所それぞれで複数のサブワード線ドライバSWLDRVが接続されてもよいし(駆動されるサブワード線SWLそれぞれに別ロウアドレスが対応)、或いは一つのメインワード線MWLが一つのロウアドレスに対応して、メインワード線MWLの数カ所の接続箇所それぞれで一つのサブワード線ドライバSWLDRVがメインワード線MWLと接続されるようにしてもよい。
【0142】
この様に、階層的なワード線方式では、論理的に1本の(一つのロウアドレスが対応する)ワード線が細かく分割された複数のサブワード線により構成される。そして図16Bに破線で示したように、複数のサブワード線SWLが同時活性化される。これにより、サブワード線の長さを短くすることができる結果、ワード線遅延を小さくして高速動作が可能になる。またメインワード線に接続される一部のサブワード線ドライバのみを活性化することで、活性化されるアレイ領域を限定することができ、これにより、同時動作するセンスアンプ数を減らして消費電力を低く抑えたり、センスアンプ動作時の内部電源ノイズを抑えてセンスアンプ動作を高速化できるといった利点が得られる。
【0143】
この様な階層ワード線方式において、ロウリダンダンシーの救済効率を上げるためには、置き換えを1本又は複数本のメインワード線単位で行うのではなく、1本のサブワード線単位で又はメインワード線と直交する方向に並んだ複数本のサブワード線単位で行ったり、メインワード線と直交する方向に並んだ複数のサブワード線又は1本のサブワード線をワード線の長手方向に幾つかずつまとめて置き換えの単位とすることが考えられる。これに対応して、冗長ロウエレメントは、ワード線と直交する方向に配置された複数本又は1本のスペアサブワード線により構成したり、或いは、これらをワード線の長手方向に幾つかまとめて冗長ロウエレメントとすることができる。ここで冗長ロウエレメントを構成する、ワード線と直交する方向に配置された複数本のスペアサブワード線は、必ずしも連続して配置されている必要はない。また1本又は複数本のスペアサブワード線をワード線の長手方向に幾つかまとめて冗長ロウエレメントとする場合も、必ずしも連続するものをまとめる必要はない。
【0144】
この様なロウリダンダンシーシステムにおいて、サブワード線の長さを短くしていくと、ロウ救済領域のワード線方向の幅の、カラム救済領域のワード線方向の幅に対する相対的な比が小さくなると考えられる。同時に、冗長カラムエレメントの数が一定なら、冗長ロウエレメントと交差する冗長カラムエレメントの数が少なくなると考えられる。更に、サブワード線の長さを短くすると、冗長カラムエレメントと一切交差しない冗長ロウエレメントが出てくる場合もある。
【0145】
図16Bは、サブワード線SWLの層に着目して、メモリアレイのレイアウトと共にリダンダンシーシステムを示している。ここでは、ある冗長ロウエレメントRELEMENTにより救済され得るロウエレメントの集合であるロウ救済領域は、ワード線と直交する方向に1列に並んだ複数のサブワード線ドライバSWLDRVによって駆動される複数のサブワード線SWLで構成される。このロウ救済領域とこれに対してワード線方向に隣接するロウ救済領域とは、各ロウ救済領域を構成するサブワード線SWLが物理的に(空間的に)が入れ子構造となるように構成される。冗長ロウエレメントRELEMENTは、1本のスペアサブワード線SSWL或いは、ワード線と直交する方向に配置された複数本のスペアサブワード線SSWLにより、或いは1乃至複数本のスペアサブワード線SSWLの複数個を、ワード線方向に幾つかまとめた形で構成される。このとき、冗長ロウエレメントを複数本のスペアサブサブワード線SSWLで構成する場合に、それらの複数本は連続配置されたものでもよいし、必ずしも連続しなくてもよい。
【0146】
図16Bでは、1本乃至複数本のスペアカラム選択線からなる一つの冗長カラムエレメントCELEMENTとこれにより救済される一つのカラム救済領域CRAを示しているが、このカラム救済領域CRAに、3つのロウ救済領域RRA<a>,<b>,<c>が含まれ、二つのロウ救済領域RRA<d>,<e>が交差している。
【0147】
冗長ロウエレメントのうち、ロウ救済領域RRA<a>とカラム救済領域CRAの重複領域に対応するRELEMENT<A>は、その重複領域に対応する冗長カラムエレメントCELEMENTと交差するが、別のロウ救済領域RRA<c>とカラム救済領域の重複領域に対応するRELEMENT<B>は、その重複領域に対応する冗長カラムエレメントCELEMENTと交差しない。
【0148】
図17を参照して、この実施の形態の階層ワード線方式でのロウリダンダンシー方式を具体的に説明する。カラムリダンダンシーについてはここでは説明しないが、先の各実施の形態で説明したいずれの方式も適用できる。セルアレイは、図17に示すように、複数のメモリアレイMA<0>,<1>,<2>,…を有する。これらのメモリアレイにまたがって、メインワード線MWL(代表的に1本のみ示している)が配設され、各メモリアレイ毎にメインワード線MWLにより同時に選択されるサブワード線SWLが配設される。これらのサブワード線SWLがそれぞれメモリアレイ内のワード線方向に配置された複数のメモリセルを選択するために用いられる。各サブワード線SWLが不良ロウ置換の単位であるノーマルロウエレメントとなる。
【0149】
ロウデコーダは、メインワード線MWLを選択するメインワード線デコーダ61と、各メモリアレイ毎に設けられたサブワード線SWLを駆動するサブワード線デコーダ62を有する。各サブワード線デコーダ62内には、選択されたメインワード線MWLに対応するサブワード線SWLを駆動するためのサブワード線ドライバ63がある。
【0150】
メインワード線MWLに対応して、スペアメインワード線SMWLが、メモリアレイにまたがって少なくとも一本配設される。このスペアメインワード線SMWLにより同時に選択されるスペアサブワード線SSWLが各メモリアレイ内に、冗長ロウエレメントとして配設される。これらのスペアサブワード線SSWLは、スペアメインワード線SMWLにより選択され、スペアワード線デコーダ62内のスペアサブワード線トライバ64により駆動されて、スペアセルを選択する。
【0151】
各スペアワード線デコーダ62毎に、ロウ置換制御回路65が用意される。このロウ置換制御回路65は、先に図6で説明したロウ置換制御回路31a,31bと同様に、不良アドレス記憶回路と、アドレス比較回路とを有する。ロウアドレス信号線67を転送されるロウアドレスデータRAは、メインワード線デコーダ61,各サブワード線デコーダ62に供給されると同時に、各ロウ置換制御回路65にも供給される。
【0152】
ロウ置換制御回路65は、不良アドレスが入力されたときに、スペアメインワード線SMWLを活性化するための第1の活性化信号68と、スペアサブワード線SSWLを活性化するための第2の活性化信号69を出力する。第1の活性化信号68は、メインワード線デコーダ61に送られて、スペアメインワード線SMWLを活性化する。但しこのとき、選択されているノーマルメインワード線MWLは非活性化することなく、活性状態を保つ。これは、メインワード線MWLにより同時に選択される複数のサブワード線SWLの一部のみを置き換えるために必要な条件である。
【0153】
あるロウ置換制御回路65から出力される第2の活性化信号69は、メインワード線MWLで選択されている複数のサブワード線SWLのうち欠陥サブワード線SWLを非活性化し、スペアワード線で選択される対応するスペアサブワード線線SSWLを活性化する。この様な制御により、図17に示した例では、メモリアレイMA<2>内の欠陥のサブワード線SWLが同じメモリアレイMA<2>内のスペアサブワード線SSWLで置き換えられる。
【0154】
なお、図17において、メインワード線MWLやスペアメインワード線SMWLは、一つの信号線で構成される場合もあり、また相補的な二つの信号線の場合もある。また、各メモリアレイ内で一つのメインワード線MWLにより選択されるサブワード線SWLが、メインワード線と直交する方向に複数本配列されることもある。この場合、スペアサブワード線SSWLも同様に、各メモリアレイ内で一つのスペアメインワード線SMWLに対して複数本配列される。
【0155】
そしてこの場合、メインワード線と直交する方向に複数本配列されるサブワード線SWLの束を一つのロウエレメントとし、複数本のスペアサブワード線SSWLの束を一つの冗長ロウエレメントとして置換することもできる。この場合には、ロウエレメントが同時活性化されている状態とは、各ロウエレメント内でいずれかのサブワード線が活性化されている状態をいう。
【0156】
或いは、メインワード線と直交する方向に複数本配列されるサブワード線SWLのそれぞれを一つのロウエレメントとし、複数本のスペアサブワード線SSWLのそれぞれを一つの冗長ロウエレメントとして置換することもできる。後者の置換制御を行うためには、各サブワード線,各スペアサブワード線毎に別々のロウアドレスまたはリダンダンシー専用のロウアドレスが割り付けられる。従って、ロウ置換制御回路65においても、そのロウアドレス情報を反映して活性化信号69を発生するように、アドレス記憶回路がプログラムされる。そして、発生される活性化信号69が、そのリダンダンシー専用のロウアドレス情報を有することになる。更に、スペアワード線が複数ある場合には、第1の活性化信号68が、各スペアメインワード線を選択的に選ぶためのリダンダンシー専用のアドレス情報を含むようにすればよい。
【0157】
以上では、階層的なワード線方式の場合を説明したが、階層的なカラム選択線方式の場合も同様のリダンダンシーシステムを構成することができる。この場合、1本のメインカラム選択線に対して、複数本のサブカラム選択線が配置され、サブカラム選択線は、メインカラム選択線の複数箇所に接続されるサブカラム選択線ドライバにより駆動される。冗長カラムエレメントは、カラム選択線と並行して配置された1本のスペアサブカラム選択線により、或いはこれをカラム選択線方向に幾つかまとめた形で構成される。このとき、冗長カラムエレメントを複数本のスペアサブカラム選択線で構成する場合に、それらの複数本は連続配置されたものでもよいし、必ずしも連続しなくてもよい。
【0158】
また、冗長カラムエレメントは、上述したように1本のスペアカラム選択線、或いはこれをロウアドレスにより分割した一部で構成する場合の他、1対乃至複数対のスペアビット線(或いはその一部)を用いることもできる。
【0159】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、救済効率の高いリダンダンシーシステムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による半導体メモリのリダンダンシーシステムを示す図である。
【図2】カラム救済領域とロウ救済領域が一部重なる例を示す図である。
【図3】ロウ救済領域がカラム救済領域に含まれる例を示す図である。
【図4】カラム救済領域がロウ救済領域に含まれる例を示す図である。
【図5】ロウ救済領域とカラム救済領域が完全一致する例を示す図である。
【図6】置換制御回路部の構成を示す図である。
【図7】同置換制御回路の具体恒例例を示す図である。
【図8】同置換制御回路の一つのヒューズデータラッチ回路の構成を示す図である。
【図9】この発明の他の実施の形態による半導体メモリのリダンダンシーシステムを示す図である。
【図10】この発明の他の実施の形態による半導体メモリのリダンダンシーシステムを示す図である。
【図11】この発明の他の実施の形態による半導体メモリのリダンダンシーシステムを示す図である。
【図12】この発明の他の実施の形態による半導体メモリのリダンダンシーシステムを示す図である。
【図13】同実施の形態における冗長カラムエレメントの設定法を説明するための図である。
【図14】スペアカラム選択線を4分割利用する場合のヒューズセット回路の構成を示す図である。
【図15】ロウアドレスによるヒューズセット選択信号生成回路の構成を示す図である。
【図16A】この発明の他の実施の形態による半導体メモリの階層的ワード線構成を示す図である。
【図16B】同階層的ワード線構成のサブワード線層のレイアウトを示す図である。
【図17】同実施の形態のロウ置換制御回路部の構成例を示す図である。
【図18】従来例の半導体メモリのリダンダンシーシステムを示す図である。
【図19】同従来例のロウ救済領域とカラム救済領域の重複領域での欠陥置換の様子を示す図である。
【図20】従来技術の問題を説明するためのメモリチップ構成を示す図である。
【符号の説明】
MA<0:1>…メモリアレイ、RELEMENT<0:1>…冗長ロウエレメントCELEMENT<0:1>…冗長カラムエレメント。

Claims (22)

  1. 複数のメモリセルを有するセルアレイと、
    前記セルアレイ内に定義された第1方向のメモリセルの集合とこれを選択するための第1の選択線を含む複数の第1のノーマルエレメントと、
    前記セルアレイ内に定義された第2方向のメモリセルの集合とこれを選択するための第2の選択線を含みそれぞれ対応する前記第1のノーマルエレメントと協働してメモリセルを選択する複数の第2のノーマルエレメントと、
    前記セルアレイ内の欠陥の第1のノーマルエレメントを置き換えるために配置された複数の第1の冗長エレメントと、
    前記セルアレイ内の欠陥の第2のノーマルエレメントを置き換えるために配置された複数の第2の冗長エレメントと、
    前記セルアレイ内に、前記各第1の冗長エレメントによる置き換えが許容される第1のノーマルエレメントの集合として定義される第1の救済領域と、
    前記セルアレイ内に、前記各第2の冗長エレメントによる置き換えが許容される第2のノーマルエレメントの集合として定義される第2の救済領域とを備え、
    前記複数の第1のノーマルエレメントは少なくとも二つが同時活性化され、
    その同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントが前記第1の冗長エレメントにより置換されるか否かは互いに独立に制御され、且つ
    その同時活性化される第1のノーマルエレメントの一つを含む第1の救済領域内の欠陥を持つ第2のノーマルエレメントを置換する前記第2の冗長エレメントの少なくとも一つは、前記同時活性化される第1のノーマルエレメントの前記一つと交差しない
    ことを特徴とする半導体メモリ装置。
  2. 同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの一つを含む第1の救済領域内の欠陥を持つ第2のノーマルエレメントは、前記複数の第2の冗長エレメントのうち、前記同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの前記一つと交差する第2の冗長エレメントによっても置き換えられる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ装置。
  3. 同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの一つを含む第1の救済領域と他の一つを含む第1の救済領域とは隣接して配置され、
    前記第2の冗長エレメントの一つは、前記同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの前記他の一つと交差し、前記同時活性化される少なくとも二つの第1のノーマルエレメントの前記一つを含む第1の救済領域に欠陥を持つ第2のノーマルエレメントを置換する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体メモリ装置。
  4. 同時活性化される少なくとも3個の第1のノーマルエレメントの一つをそれぞれ含む少なくとも3個の第1の救済領域が連続して配置され、且つ
    前記同時活性化される少なくとも3個の第1のノーマルエレメントの一つを含む第1の救済領域の一つに欠陥を持つ第2のノーマルエレメントを置換可能な少なくとも2つの第2の冗長エレメントは、前記同時活性化される少なくとも3個の第1のノーマルエレメントの残りいずれとも交差する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体メモリ装置。
  5. 隣接して又は連続して配置される前記第1の救済領域の間に第1のノーマルエレメントを選択する選択回路が配置される
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体メモリ装置。
  6. 前記セルアレイは、ロウデコーダを挟んで隣接する第1及び第2のメモリアレイを有し、
    前記第1及び第2のメモリアレイの前記第1のノーマルエレメントは、ロウアドレスに応答して前記ロウデコーダにより前記第1及び第2のメモリアレイから少なくとも一つずつが同時に活性化され、
    前記複数の第1の冗長エレメントは、前記第1及び第2のメモリアレイに対応して少なくとも一つずつ配置されて、互いに独立に、前記第1及び第2のメモリアレイそれぞれの欠陥の第1のノーマルエレメントの置換に用いられ、
    前記複数の第2の冗長エレメントは、前記第1及び第2のメモリアレイに少なくとも一つずつ、各メモリアレイ内の前記第1の冗長エレメントと交差して配置され、互いに独立に、前記第1及び第2のメモリアレイ内の欠陥の第2のノーマルエレメントの置換に用いられる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体メモリ装置。
  7. 前記第1及び第2のメモリアレイの第2のノーマルエレメントをそれぞれ選択するためのカラムデコーダと、
    欠陥ロウアドレスに応答して発生されるロウ置換制御信号により活性化されて、前記第1の冗長エレメントをそれぞれ選択するための冗長ロウデコーダと、
    欠陥カラムアドレスに応答して発生されるカラム置換制御信号により活性化されて、前記第2の冗長エレメントをそれぞれ選択するための冗長カラムデコーダと、
    欠陥アドレスに応じて前記ロウ置換制御信号及びカラム置換制御信号を出力すると共に、前記第1及び第2のメモリアレイの一方に定義され、その中の第1のノーマルエレメントが前記メモリアレイの一方に対応して配置された前記第1の冗長エレメントにより置換可能である第1の救済領域と、その中の第2のノーマルエレメントが前記メモリアレイの他方に対応して配置された前記第2の冗長エレメントにより置換可能である第2の救済領域とが少なくとも一部重なる重複領域を持つように構成された置換制御回路とを有する
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体メモリ装置。
  8. 前記第1の冗長エレメントが割り当てられる第1の救済領域はそれぞれ前記第1及び第2のメモリアレイに設定され、
    前記第2の冗長エレメントが割り当てられる第2の救済領域は、前記第1及び第2のメモリアレイにまたがって設定される
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の半導体メモリ装置。
  9. 前記セルアレイは、ロウアドレスに応答して少なくとも一つずつの第1のノーマルエレメントを同時に選択するロウデコーダを間に挟んで連続する3個以上のメモリアレイを有し、
    前記複数の第1の冗長エレメントは、各メモリアレイに対応して少なくとも一つずつ、互いに独立に各メモリアレイ内の欠陥の第1のノーマルエレメントの置換に用いられるように配置され、
    前記複数の第2の冗長エレメントは、前記各メモリアレイに少なくとも一つずつ、対応するメモリアレイ内の前記第1の冗長エレメントと交差して、互いに独立に、選択された少なくとも一つのメモリアレイ内の欠陥の第2のノーマルエレメントの置換に用いられるように配置される
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体メモリ装置。
  10. 前記各第1のノーマルエレメントは、前記第1の選択線として一つ又は複数のワード線を有し、
    前記各第1の冗長エレメントは、一つ又は複数のスペアワード線を有し、
    前記各第2のノーマルエレメントは、一つ又は複数のビット線、或いはその一部を有し、
    前記各第2の冗長エレメントは、一つ又は複数のスペアビット線、或いはその一部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体メモリ装置。
  11. 前記第1の冗長エレメントにより定義される第1の救済領域は、各メモリアレイ全体をカバーするロウ救済領域であり、
    前記第2の救済領域は、各メモリアレイの全セル容量をC[bit]として、N(Nは2以上の整数)個の冗長カラムエレメントを含んで容量2C/M(Mは3以上の整数)を持ち各メモリアレイに(M−1)/2個ずつ設定される第1のカラム救済領域と、前記各メモリアレイの残り容量C/Mずつの二つの領域をまとめて、N個の冗長カラムエレメントを含んで設定される容量2C/Mの第2のカラム救済領域とを有する
    ことを特徴とする請求項8記載の半導体メモリ装置。
  12. 前記第1のカラム救済領域は、ノーマルデータ部であり、前記第2のカラム救済領域は、前記ノーマルデータ部のデータの誤り検出/訂正用のための検査用データを記憶するパリティデータ部である
    ことを特徴とする請求項11記載の半導体メモリ装置。
  13. 前記各メモリアレイは、同一ロウアドレスが割り付けられて所定個数ずつ同時活性化される複数のサブアレイに分割され、且つ
    前記複数のサブアレイにまたがって連続して形成された一つのスペアカラム選択線は、異なるロウアドレスが割り付けられて前記複数の第2の冗長エレメントとして用いられる
    ことを特徴とする請求項6〜12のいずれか一項に記載の半導体メモリ装置。
  14. 前記セルアレイは、複数のメモリアレイと、これらのメモリアレイにまたがって配設される複数のメインワード線と、各メモリアレイ内に配置されて各メインワード線により選択される複数のサブワード線と、前記複数のメモリアレイにまたがって配設される少なくとも一つのスペアメインワード線と、各メモリアレイ内に少なくとも一つずつ配置されてその一つが前記スペアメインワード線により各メモリアレイ内で選択されるスペアサブワード線とを有し、
    一つ又は複数の前記サブワード線が前記第1のノーマルエレメントとして、一つ又は複数の前記スペアサブワード線が前記第1の冗長エレメントとして用いられる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体メモリ装置。
  15. それぞれに複数のメモリセルと、メモリアレイ内のロウ方向のメモリセルの集合として定義される複数のノーマルロウエレメント及び、メモリアレイ内のカラム方向のメモリセルの集合として定義される複数のノーマルカラムエレメントとを備えて同時に活性化される第1及び第2のメモリアレイと、
    前記第1及び第2のメモリアレイに対応して少なくとも一つずつ配置されて互いに独立に欠陥ノーマルロウエレメントの置換に用いられる冗長ロウエレメントと、
    前記第1及び第2のメモリアレイに対応して少なくとも一つずつ、対応するメモリアレイ内の前記冗長ロウエレメントと交差して配置されて互いに独立に欠陥ノーマルカラムエレメントの置換に用いられる冗長カラムエレメントとを備え、
    前記第1及び第2のメモリアレイの一方に配置された前記冗長ロウエレメントによる置き換えが許容されるノーマルロウエレメントの集合として定義されるロウ救済領域と、他方に配置された前記冗長カラムエレメントによる置き換えが許容されるノーマルカラムエレメントの集合として定義されるカラム救済領域とが少なくとも一部重なる重複領域を持つように設定されている
    ことを特徴とする半導体メモリ装置。
  16. 前記重複領域が属するメモリアレイ内の前記冗長カラムエレメントが、その重複領域内の欠陥ノーマルカラムエレメントの置換にも用いられる
    ことを特徴とする請求項15記載の半導体メモリ装置。
  17. 前記第1及び第2のメモリアレイは、これらで共有されるロウデコーダを間に挟んで隣接して配置され、
    前記ロウデコーダは、前記第1及び第2のメモリアレイの一つずつのノーマルロウエレメントを同時に選択するように構成されている
    ことを特徴とする請求項15又は16記載の半導体メモリ装置。
  18. 前記各ノーマルロウエレメントは、一つ又は複数のワード線を有し、
    前記各冗長ロウエレメントは、一つ又は複数のスペアワード線を有し、
    前記各ノーマルカラムエレメントは、一つ又は複数のビット線、或いはその一部を有し、
    前記各冗長カラムエレメントは、一つ又は複数のスペアビット線、或いはその一部を有する
    ことを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の半導体メモリ装置。
  19. 前記各メモリアレイに対応して少なくとも一つずつ配置された冗長ロウエレメントにより定義される前記ロウ救済領域は、各メモリアレイ全体をカバーし、
    前記カラム救済領域は、各メモリアレイの全セル容量をC[bit]として、N(Nは2以上の整数)個の冗長カラムエレメントを含んで容量2C/M(Mは3以上の整数)を持ち各メモリアレイに(M−1)/2個ずつ設定される第1のカラム救済領域と、前記各メモリアレイの残り容量C/Mずつの二つの領域をまとめて、N個の冗長カラムエレメントを含んで設定される容量2C/Mの第2のカラム救済領域とを有する
    ことを特徴とする請求項15〜18のいずれか一項に記載の半導体メモリ装置。
  20. 前記第1のカラム救済領域は、ノーマルデータ部であり、前記第2のカラム救済領域は、前記ノーマルデータ部のデータの誤り検出/訂正用のための検査用データを記憶するパリティデータ部である
    ことを特徴とする請求項19記載の半導体メモリ装置。
  21. 前記各メモリアレイは、同一ロウアドレスが割り付けられて所定個数ずつ同時活性化される複数のサブアレイに分割され、且つ
    前記複数のサブアレイにまたがって連続して形成された一つのスペアカラム選択線は、異なるロウアドレスが割り付けられて複数の冗長カラムエレメントとして用いられる
    ことを特徴とする請求項15〜20のいずれか一項に記載の半導体メモリ装置。
  22. 複数のメモリセルと、ロウ方向のメモリセルの集合として定義される複数のノーマルロウエレメント及び、カラム方向のメモリセルの集合として定義される複数のノーマルカラムエレメントとを有するセルアレイと、
    前記セルアレイの欠陥ノーマルロウエレメントの置換に用いられる複数の冗長ロウエレメントと、
    前記セルアレイの欠陥ノーマルカラムエレメントの置換に用いられる複数の冗長カラムエレメントとを備え、
    前記セルアレイには、前記冗長ロウエレメントによる置き換えが許容されるノーマルロウエレメントの集合として定義される、セル容量の異なる少なくとも二つの第1及び第2のロウ救済領域が設定され、且つ
    前記複数の冗長カラムエレメントによる置き換えが許容されるノーマルカラムエレメントの集合として定義される各カラム救済領域での救済効率が前記セルアレイ内で等しくなるように設定されている
    ことを特徴とする半導体メモリ装置。
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