JP3915577B2 - 開閉検知センサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、引き戸の窓などからの戸内への侵入を監視し、侵入を検知したときに発報ないし発信して報知する開閉検知センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の開閉検知センサとしては、マグネットスイッチやレバースイッチを用いた方式が主流となっている。
【0003】
図10に従来のマグネットスイッチの配置構成例を示す。図10において、11はマグネットスイッチ、12は送信器、そしてL0はケーブルである。図10(a)の例では、各引き戸8にマグネットスイッチ11を取り付け、各マグネットスイッチ11に送信器12を取り付けた配置構成になっている。図10(b)の例では、各引き戸8にマグネットスイッチ11を取り付け、それらをケーブル12経由で一の送信器12に接続した配置構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示す従来のマグネットスイッチでは、各窓に取り付ける必要があり、コスト高および見栄えが悪くなるなどの問題がある。また、マグネット部とセンシング部(リードスイッチ)が分離されているため、施工に手間がかかる。また、少なくともマグネットスイッチと送信器との間にはケーブルを配線する必要があり、見栄えをさらに悪くする原因となっていた。さらに、送信器の電源確保のため、定期的な電池交換が必要であった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電池交換が不要であり、使用個数の低減が可能となり、施工が容易となる開閉検知センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明の開閉検知センサは、開口の開口面に対して平行移動をすることによりその開口を開閉する開閉部材が、前記開口を少なくとも開ける方向に平行移動をしたとき、前記開閉部材の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して発電をする発電手段と、この発電手段の発電による電力で充電されて蓄電する蓄電手段と、この蓄電手段に蓄電された電力を使用して、前記開口が少なくとも開いたことを報知する報知手段と、前記蓄電手段と前記報知手段との間に介在し、前記蓄電手段に蓄電された電力による電圧レベルが所定のレベルを超えたとき、前記報知手段に対して前記蓄電手段に蓄電された電力の供給を行い、前記電圧レベルが所定のレベルを下回ったとき、前記供給を停止する電源制御手段とを備え、前記開閉部材は少なくとも2つの引き戸であり、前記発電手段は、前記開閉部材である一の引き戸に固定される運動機構と、この運動機構の運動エネルギーを受けて交流パルス電圧を発生する少なくとも1つの圧電素子とにより構成され、前記運動機構は、前記開閉部材である他の引き戸に当接し前記一の引き戸または前記他の引き戸が平行移動をしたときに回転する回転輪と、この回転輪に設けられその回転輪の回転に応じて前記圧電素子に振動を加える振動発生部とにより構成され、前記蓄電手段は、前記交流パルス電圧を直流電圧に整流する整流器と、この整流器で整流された直流電圧により充電される充電素子とにより構成され、前記報知手段は、前記蓄電手段から前記電源制御手段を経由して電力の供給を受けたときに発報ないし発信して報知することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、開口の開口面に対して平行移動をすることによりその開口を開 閉する開閉部材が、前記開口を少なくとも開ける方向に平行移動をしたとき、前記開閉部材の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して発電をする発電手段と、この発電手段の発電による電力で充電されて蓄電する蓄電手段と、この蓄電手段に蓄電された電力を使用して、前記開口が少なくとも開いたことを報知する報知手段と、前記蓄電手段と前記報知手段との間に介在し、前記蓄電手段に蓄電された電力による電圧レベルが所定のレベルを超えたとき、前記報知手段に対して前記蓄電手段に蓄電された電力の供給を行い、前記電圧レベルが所定のレベルを下回ったとき、前記供給を停止する電源制御手段とを備え、前記開閉部材は少なくとも2つの引き戸であり、前記発電手段は、前記開閉部材である一の引き戸に固定される運動機構と、この運動機構の運動エネルギーを受けて交流パルス電圧を発生する少なくとも1つの圧電素子とにより構成され、前記運動機構は、前記開閉部材である他の引き戸に当接し前記一の引き戸または前記他の引き戸が平行移動をしたときに回転する第1の回転輪と、この第1の回転輪の少なくとも一方の回転方向の回転に連動して回転する第2の回転輪と、この第2の回転輪に設けられその第2の回転輪の回転に応じて前記圧電素子に振動を加える振動発生部とにより構成され、前記蓄電手段は、前記交流パルス電圧を直流電圧に整流する整流器と、この整流器で整流された直流電圧により充電される充電素子とにより構成され、前記報知手段は、前記蓄電手段から前記電源制御手段を経由して電力の供給を受けたときに発報ないし発信して報知することを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の開閉検知センサにおいて、前記開閉部材が前記開口を開ける方向に平行移動をしたときに互いに歯合するのこぎり刃状の突起を、前記第1の回転輪および前記第2の回転輪の双方に設けてなることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の開閉検知センサにおいて、前記各手段を収納するハウジングと、前記運動機構を構成する蓋体と、前記回転輪の軸部を構成する、両端部が導電性であって中央部が絶縁性である回転軸とを備え、前記回転輪は有底の筒状に形成され、前記蓋体は有底の筒状に形成されて前記回転輪の内周面に嵌合し、前記回転軸は前記回転輪および前記蓋体の回転の中心に取着され、前記ハウジングは、少なくとも前記回転輪の一部を外部に露出させた状態で前記回転軸の両端側を軸支し、前記圧電素子は、前記回転輪および前記蓋体の内部に収納され、前記回転軸の両端部を介して前記整流器の入力部に電気的に接続され、前記振動発生部は、前記回転輪および前記蓋体の内部に収納され、前記回転輪の軸部を構成する回転軸に設けられることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明に係る第1実施形態の開閉検知センサ全体の概略構成図、図2は同開閉検知センサのブロック構成図、図3は同開閉検知センサの使用例を示す図である。
【0011】
第1実施形態の開閉検知センサ1は、図3の例に示すように、2枚の引き戸8の窓(開口)からの戸内への侵入を監視し、侵入を検知したときにその旨を示す信号を受信器7に発信して報知するものであり、図1,図2に示すように、発電部2と、蓄電部3と、電源制御部4と、報知部5とを備えているとともに、これら各部を内部に収納するハウジング6を備えている。
【0012】
発電部2は、窓の開口面に対して平行移動をすることにより窓を開閉する2枚の引き戸8が、窓を少なくとも開ける方向(第1実施形態では開閉する方向)に平行移動をしたとき、引き戸8の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して発電をするものであり、運動機構21と、圧電素子22とにより構成されている。
【0013】
運動機構21は、一の引き戸8(図3では右側の引き戸の外周左端側上部)に固定され、一の引き戸8または他の引き戸8の平行移動に応じて回転の運動をするものであり、図1の例では、回転輪211と、この回転輪211の軸部を構成する回転軸212と、振動発生部216とにより構成されている。
【0014】
回転輪211は、他の引き戸8の縁部内面に当接し、一の引き戸8または他の引き戸8が平行移動をしたときに、両端側がハウジング6によって軸支された回転軸212を回転の中心として回転する車輪である。振動発生部216は、円板状の外周面に複数組(図1(b)では4組)の凹凸を持つカム状に形成され、回転軸212を回転の中心とするように回転輪211と一体的に設けられ、回転輪211の回転に応じて上記凹凸により圧電素子22に振動を加えるものである。ただし、ハウジング6は、回転輪211の一部を外部に臨ませた状態で回転軸212の両端側を軸支し、回転輪211および回転輪211の軸孔は回転軸212よりも若干大きめの寸法に設定されている。
【0015】
圧電素子22は、強誘電体であり、運動機構21の上記凹凸により運動エネルギーを受けて振動ないし変位することにより、交流パルス電圧を発生するものである。
【0016】
蓄電部3は、発電部2の発電による電力で充電されて蓄電するものであり、図2の例では、圧電素子22からの交流パルス電圧を直流電圧に全波ないし半波整流する整流器31と、この整流器31で整流された直流電圧により充電されるコンデンサ32とにより構成されている。
【0017】
電源制御部4は、スイッチ素子などにより構成され、蓄電部3と報知部5との間に介在し、蓄電部3に蓄電された電力による電圧レベルが所定のレベル(第1のレベル)を超えたとき、報知部5に対して蓄電部3に蓄電された電力の供給を行い、所定のレベル(第1のレベルまたはこれよりも低い第2のレベル)を下回ったとき、上記供給を停止するものである。
【0018】
報知部5は、蓄電部3に蓄電された電力を使用して、引き戸8が開閉したことを報知するものであり、第1実施形態では、蓄電部3から電源制御部4を経由して電力の供給を受けたときに起動して、窓が開閉したことを示す所定コードを含む信号を、光信号または電波信号で受信器7に発信する発信器である。第1実施形態では、上記電圧レベルが第1のレベルを超えた時点と第2のレベルを下回った時点との間に信号の送信を完了するように構成される。
【0019】
受信器7は、上記発信器に対応するものであり、警戒モードを入り切りするための切替設定機能と、この切替設定機能によって警戒モードを入り状態に切替設定している場合に、報知部5から光信号または電波信号を受信したときにその信号に上記所定コードが含まれていれば、侵入警報を発報する発報機能とを有している。
【0020】
次に、開閉検知センサ1および受信器7の動作について説明する。上記警戒モードが切り状態である場合には、受信器7は、開閉検知センサ1の動作に関係なく、侵入警報を発報しない。
【0021】
他方、上記警戒モードが切り状態である場合に、いずれかの引き戸8が開いたとき、その引き戸8の動きに応じて、回転輪211が回転するとともに振動発生部216も回転する。そして、振動発生部216が回転することで得られる運動エネルギーを圧電素子22が受けると、交流パルス電圧が発生する。この交流パルス電圧は整流器31で直流電圧に整流され、この直流電圧によってコンデンサ32が充電される。
【0022】
この後、コンデンサ32の両端電圧のレベルが、振動発生部216からの運動エネルギーにより上昇して所定レベルを超えたとき、報知部5が蓄電部3から電源制御部4を経由して電力の供給を受ける。これにより、報知部5が起動して窓が開閉したことを示す信号を発信し、受信器7がその信号を受信することにより侵入警報を発報する。なお、侵入警報は様々な形態で実行される。例えば、スピーカから大きな警報音を出すことにより行われる。あるいは、外部との通信機能を用いて、予め決定された通知先に侵入のあったことを通知することにより行われる。
【0023】
以上、第1実施形態によれば、電池交換が不要であり、使用個数の低減が可能となり、施工が容易となる。また、第1実施形態の開閉検知センサ1は、1つまたは少なくとも2つの引き戸8に適用可能である。特に、図4に示すような1つの引き戸8の場合、開閉検知センサ1は、図4(c),(d)に示すように開口の枠9に、あるいは図4(e),(f)に示すように引き戸8の縁部に固定して使用することができる。
【0024】
なお、第1実施形態では、圧電素子22を1つ備える構成になっているが、これに限らず、振動発生部216の凹所に位置するように複数の圧電素子22を備える構成でもよい。この構成によれば、より大きな発電が可能となる。
【0025】
また、警戒モードを入り切りするための切替設定機能は、受信器に設けられる構成になっているが、開閉検知センサに設けられる構成でもよい。この構成によれば、開閉検知センサの報知部に音などで発報する発報機能を持たせることが可能になる。
【0026】
さらに、図3の例において、回転輪211が当接する他の引き戸8の縁部内面に、回転輪211を回転しやすくするための摩擦抵抗の大きな回転補助材を貼付するようにしてもよい。
【0027】
(第2実施形態)
図5は本発明に係る第2実施形態の開閉検知センサ全体の概略構成図である。
【0028】
第2実施形態の開閉検知センサ1Aは、図5に示すように、蓄電部3と、電源制御部4と、報知部5と、ハウジング6とを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として発電部2Aを備えている。
【0029】
発電部2Aは、第1実施形態とは異なる運動機構21Aと、第1実施形態と同様の圧電素子22とにより構成されている。
【0030】
運動機構21Aは、一の引き戸8に固定され、一の引き戸8または他の引き戸8の平行移動に応じて回転の運動をするものであり、回転輪211Aと、この回転輪211Aの軸部を構成する回転軸212と、回転輪213と、振動発生部216Aと、バネ217とにより構成されている。
【0031】
回転輪211Aは、他の引き戸8の縁部内面に当接し、一の引き戸8または他の引き戸8が平行移動をしたときに、両端側がハウジング6によって軸支された回転軸212を回転の中心として回転する車輪である。回転輪213は、円板状に形成され、回転軸212を回転の中心とするように回転輪211Aと同軸に設けられる。ここで、回転軸212には回転輪213の軸方向の移動を禁止する掛止部が設けられ、この係止部で軸方向の移動を禁止された回転輪213に向けて回転輪211Aを押すバネ217が回転軸212に挿通されている。また、回転輪211Aおよび回転輪213の双方の対向面側には、引き戸8が開口を開ける方向に平行移動をしたときに互いに歯合するのこぎり刃状の突起が形成されている。図5(b)の例では、回転輪211Aの対向面側に一の突起が形成され、回転輪213の対向面側に複数の突起が形成される構造になっている。この構造により、回転輪213は、回転輪211Aの一方の回転方向(図5(b)では時計回り)の回転に連動して回転する。なお、回転輪211Aの対向面側に複数ののこぎり刃状の突起を形成し、回転輪213の対向面側に一ののこぎり刃状の突起を形成する構造でも構わない。
【0032】
振動発生部216Aは、回転軸212を挿通する円柱状に形成され、外壁に複数(図5(c)では8枚)の弾性羽を有している。また、振動発生部216Aは回転輪213と一体成形される。そして、圧電素子212は、振動発生部216Aの弾性羽間に位置するように配置される。
【0033】
このように構成される開閉検知センサ1Aでは、引き戸8が開口を開ける方向に動いた時に限り、圧電素子22は、運動機構21Aの振動発生部216Aの各弾性羽により運動エネルギーを受けて振動ないし変位することにより、交流パルス電圧を発生する。なお、これ以降の動作は第1実施形態と同様である。
【0034】
以上、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となるほか、引き戸8が開口を開ける方向に動いた時に限り報知が行われるようにすることができる。
【0035】
(第3実施形態)
図6は本発明に係る第3実施形態の開閉検知センサ全体の概略構成図である。
【0036】
第3実施形態の開閉検知センサ1Bは、図6に示すように、蓄電部3と、電源制御部4と、報知部5と、ハウジング6とを第2実施形態と同様に備えているほか、第2実施形態との相違点として発電部2Bを備えている。
【0037】
発電部2Bは、第2実施形態とは異なる運動機構21Bと、第2実施形態と同様の圧電素子22とにより構成されている。
【0038】
運動機構21Bは、一の引き戸8に固定され、一の引き戸8または他の引き戸8の平行移動に応じて回転の運動をするものであり、回転輪211Bと、この回転輪211Bの軸部を構成する回転軸212Aと、回転輪213Aと、この回転輪213Aの軸部を構成する回転軸214と、振動発生部216Aと、バネ217とにより構成されている。
【0039】
回転輪211Bは、他の引き戸8の縁部内面に当接し、一の引き戸8または他の引き戸8が平行移動をしたときに、両端側がハウジング6によって軸支された回転軸212Aを回転の中心として回転する車輪である。回転輪213Aは、回転輪211Bよりも径の小さい円板状に形成され、回転軸212Aとは異軸であって両端側がハウジング6によって軸支された回転軸214を回転の中心とするように設けられている。ここで、回転軸214には回転輪213Aの軸方向の移動を禁止する掛止部が設けられ、この係止部で軸方向の移動を禁止された回転輪213Aに向けて回転輪211Bを押すバネ217が回転軸212Aに挿通されている。また、回転輪211Bおよび回転輪213Aの双方の対向面側には、引き戸8が開口を開ける方向に平行移動をしたときに互いに歯合するのこぎり刃状の突起が複数形成されている(径寸法の関係で、突起の数は回転輪213Aよりも回転輪211Bの方が多い)。そして、回転輪211Bおよび回転輪213Aは、外周縁の一点で互いに当接するように配置されている。
【0040】
このように構成される開閉検知センサ1Bでは、引き戸8が開口を開ける方向に動いた時に限り、圧電素子22は、運動機構21Aの振動発生部216Aの各弾性羽により運動エネルギーを受けて振動ないし変位することにより、交流パルス電圧を発生する。このとき、回転輪211Bおよび回転輪213Aの径寸法の違いによる突起の数の違いで、第2実施形態よりも多い交流パルス電圧を発生することができる。なお、これ以降の動作は第2実施形態と同様である。
【0041】
以上、第3実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果を奏することが可能となるほか、発電部でより多くの交流パルス電圧を発生させることができ、蓄電部の電力供給能力を高めることができる。
【0042】
(第4実施形態)
図7は本発明に係る第4実施形態の開閉検知センサ全体の概略構成図である。
【0043】
第4実施形態の開閉検知センサ1Cは、図7に示すように、蓄電部3と、電源制御部4と、報知部5と、ハウジング6とを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として発電部2Cを備えている。
【0044】
発電部2Cは、第1実施形態とは異なる運動機構21Cと、第1実施形態と同様の圧電素子22とにより構成されている。
【0045】
運動機構21Cは、一の引き戸8に固定され、一の引き戸8または他の引き戸8の平行移動に応じて回転の運動をするものであり、回転輪211Cと、この回転輪211Cの軸部を構成する回転軸212Aと、回転輪213Bと、この回転輪213Bの軸部を構成する回転軸214と、ベルト215と、振動発生部216Aとにより構成されている。
【0046】
回転輪211Cは、他の引き戸8の縁部内面に当接し、一の引き戸8または他の引き戸8が平行移動をしたときに、両端側がハウジング6によって軸支された回転軸212Aを回転の中心として回転する車輪であり、一回り径の小さなベルト装着部211aを一体に有している。回転輪213Bは、回転輪211Cのベルト装着部211aよりも径の小さい円板状に形成され、回転軸212Aとは異軸であって両端側がハウジング6によって軸支された回転軸214を回転の中心とするように設けられている。そして、回転輪211Cのベルト装着部211aおよび回転輪213Bの双方にベルト215が装着されている。圧電素子212は、振動発生部216Aの弾性羽間に位置するように配置される。
【0047】
このように構成される開閉検知センサ1Cでは、圧電素子22は、運動機構21Cの振動発生部216Aの各弾性羽により運動エネルギーを受けて振動ないし変位することにより、交流パルス電圧を発生する。このとき、回転輪211Cのベルト装着部211aおよび回転輪213Bの径寸法の違いで、回転輪213Bがより多く回転するから、第1実施形態よりも多い交流パルス電圧を発生することができる。
【0048】
以上、第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となるほか、発電部でより多くの交流パルス電圧を発生させることができ、蓄電部の電力供給能力を高めることができる。
【0049】
(第5実施形態)
図8は本発明に係る第5実施形態の開閉検知センサにおける運動機構の構成図である。
【0050】
第5実施形態の開閉検知センサは、図8に示すように、第1実施形態との相違点として運動機構21Dを備えている。この運動機構21Dは、一の引き戸8に固定され、一の引き戸8または他の引き戸8の平行移動に応じて回転の運動をするものであり、回転輪211Dと、この回転輪211Dの軸部を構成する、両端部が導電性であって中央部が絶縁性である回転軸212Bと、振動発生部216Bと、蓋体218とにより構成されている。
【0051】
回転輪211Dは、他の引き戸8の縁部内面に当接し、一の引き戸8または他の引き戸8が平行移動をしたときに、両端側がハウジング6によって軸支された回転軸212Bを回転の中心として回転する車輪であり、有底の筒状に形成されている。振動発生部216Bは、回転軸212Bに取着された複数の弾性羽により構成される。蓋体218は、有底の筒状に形成されて回転輪211Dの内周面に嵌合し、内部に圧電素子22および振動発生部216Bを収納する。
【0052】
回転軸212Bは、回転輪211Dおよび蓋体218の回転の中心に取着(固定)され、少なくとも回転輪211Dの一部を外部に露出させた状態でハウジング6に軸支される。回転輪211Dおよび蓋体218の内部に収納された圧電素子22の両端L1,L2(リード線等)は、回転軸212Bの両端部を介して整流器31の入力部に電気的に接続される。そして、圧電素子212は、振動発生部216Bの弾性羽間に位置するように配置される。
【0053】
このように構成される開閉検知センサでは、圧電素子22は、運動機構21Dの振動発生部216Bの各弾性羽により運動エネルギーを受けて振動ないし変位することにより、交流パルス電圧を発生する。なお、これ以降の動作は第2実施形態と同様である。
【0054】
以上、第5実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となるほか、開閉検知センサの小型化が可能となる。また、図8に示す発電部2Dと、その他の蓄電部3、電源制御部4および報知部5とを別々のハウジングに設けて別体構造にすることも可能である。
【0055】
なお、第5実施形態では、圧電素子22を備える構成になっているが、蓄電部3、電源制御部4および報知部5のうち少なくとも一つをさらに収納するようにしてもよい。
【0056】
また、上記各実施形態では、運動機構は、基本的に引き戸の水平直線運動を回転運動に変換する構成になっているが、これに限らず、引き戸の水平直線運動を垂直ピストン運動に変換するように運動機構を構成するようにしてもよい。すなわち、図9に示すように、引き戸の縁部内面または枠の内面に正弦波状のレール溝RSを設け、そのレール溝RSに応じて垂直ピストン運動をする運動機構21Eを設けるようにしてもよい。運動機構21Eは、レール溝RSに填め込まれる突部211Eと、ハウジングに形成される穴などに挿通される一対の軸212Eと、垂直ピストン運動を圧電素子22に伝達するための弾性羽としての振動発生部216Eとを備えている。このような構成でも、電池交換が不要であり、使用個数の低減が可能となる。
【0057】
さらに、発電部では、圧電素子を使用する構成になっているが、モータを使用しても発電は可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば、開口の開口面に対して平行移動をすることによりその開口を開閉する開閉部材が、前記開口を少なくとも開ける方向に平行移動をしたとき、前記開閉部材の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して発電をする発電手段と、この発電手段の発電による電力で充電されて蓄電する蓄電手段と、この蓄電手段に蓄電された電力を使用して、前記開口が少なくとも開いたことを報知する報知手段と、前記蓄電手段と前記報知手段との間に介在し、前記蓄電手段に蓄電された電力による電圧レベルが所定のレベルを超えたとき、前記報知手段に対して前記蓄電手段に蓄電された電力の供給を行い、前記電圧レベルが所定のレベルを下回ったとき、前記供給を停止する電源制御手段とを備え、前記開閉部材は少なくとも2つの引き戸であり、前記発電手段は、前記開閉部材である一の引き戸に固定される運動機構と、この運動機構の運動エネルギーを受けて交流パルス電圧を発生する少なくとも1つの圧電素子とにより構 成され、前記運動機構は、前記開閉部材である他の引き戸に当接し前記一の引き戸または前記他の引き戸が平行移動をしたときに回転する回転輪と、この回転輪に設けられその回転輪の回転に応じて前記圧電素子に振動を加える振動発生部とにより構成され、前記蓄電手段は、前記交流パルス電圧を直流電圧に整流する整流器と、この整流器で整流された直流電圧により充電される充電素子とにより構成され、前記報知手段は、前記蓄電手段から前記電源制御手段を経由して電力の供給を受けたときに発報ないし発信して報知することを特徴とするので、電池交換が不要であり、例えば開閉部材が複数ある場合に使用個数の低減が可能となり、施工が容易となる。また、使用個数の低減により、コストおよび外観などの問題を改善することができ、電池が不要であるため、経済性にも優れている。さらに、移動検知方式であるため、(夏場など)一部開いている窓の検知も可能となる。また、報知手段が発報ないし発信して報知する構成であるので、ケーブルなどの配線が不要と成る。
【0059】
請求項2の発明は、開口の開口面に対して平行移動をすることによりその開口を開閉する開閉部材が、前記開口を少なくとも開ける方向に平行移動をしたとき、前記開閉部材の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して発電をする発電手段と、この発電手段の発電による電力で充電されて蓄電する蓄電手段と、この蓄電手段に蓄電された電力を使用して、前記開口が少なくとも開いたことを報知する報知手段と、前記蓄電手段と前記報知手段との間に介在し、前記蓄電手段に蓄電された電力による電圧レベルが所定のレベルを超えたとき、前記報知手段に対して前記蓄電手段に蓄電された電力の供給を行い、前記電圧レベルが所定のレベルを下回ったとき、前記供給を停止する電源制御手段とを備え、前記開閉部材は少なくとも2つの引き戸であり、前記発電手段は、前記開閉部材である一の引き戸に固定される運動機構と、この運動機構の運動エネルギーを受けて交流パルス電圧を発生する少なくとも1つの圧電素子とにより構成され、前記運動機構は、前記開閉部材である他の引き戸に当接し前記一の引き戸または前記他の引き戸が平行移動をしたときに回転する第1の回転輪と、この第1の回転輪の少なくとも一方の回転方向の回転に連動して回転する第2の回転輪と、この第2の回転輪に設けられその第2の回転輪の回転に応じて前記圧電素子に振動を加える振動発生部とにより構成され、前記蓄電手段は、前記交流パルス電圧を直流電圧に整流する整流器と、この整流器で整流された直流電圧により充電される充電素子とにより構成され、前記報知手段は、前記蓄電手段から前記電源制御手段を経由して電力の供給を受けたときに発報ないし発信して報知することを特徴とするので、電池交換が不要であり、例えば開閉部材が複数ある場合に使用個数の低減が可能となり、施工が容易となる。また、使用個数の低減により、コストおよび外観などの問題を改善することができ、電池が不要であるため、経済性にも優れている。さらに、移動検知方式であるため、(夏場など)一部開いている窓の検知も可能となる。また、報知手段が発報ないし発信して報知する構成であるので、ケーブルなどの配線が不要と成る。しかも、第2の回転輪が第1の回転輪の一方の回転方向の回転に連動して回転する構成の場合、例えば引き戸が開口を開ける方向に動いた時に限り報知が行われるようにすることができる。
【0060】
請求項3の発明は、請求項2記載の開閉検知センサにおいて、前記開閉部材が前記開口を開ける方向に平行移動をしたときに互いに歯合するのこぎり刃状の突起を、前記第1の回転輪および前記第2の回転輪の双方に設けてなることを特徴とするので、例えば引き戸が開口を開ける方向に動いた時に限り報知が行われるようにすることができる。
【0061】
請求項4の発明は、請求項1記載の開閉検知センサにおいて、前記各手段を収納するハウジングと、前記運動機構を構成する蓋体と、前記回転輪の軸部を構成する、両端部が導電性であって中央部が絶縁性である回転軸とを備え、前記回転輪は有底の筒状に形成され、前記蓋体は有底の筒状に形成されて前記回転輪の内周面に嵌合し、前記回転軸は前記回転輪および前記蓋体の回転の中心に取着され、前記ハウジングは、少なくとも前記回転輪の一部を外部に露出させた状態で前記回転軸の両端側を軸支し、前記圧電素子は、前記回 転輪および前記蓋体の内部に収納され、前記回転軸の両端部を介して前記整流器の入力部に電気的に接続され、前記振動発生部は、前記回転輪および前記蓋体の内部に収納され、前記回転輪の軸部を構成する回転軸に設けられることを特徴とするので、小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態の開閉検知センサ全体の概略構成図である。
【図2】 同開閉検知センサのブロック構成図である。
【図3】 同開閉検知センサの使用例を示す図である。
【図4】 引き戸が1つである場合の同開閉検知センサの使用例を示す図である。
【図5】 本発明に係る第2実施形態の開閉検知センサ全体の概略構成図である。
【図6】 本発明に係る第3実施形態の開閉検知センサ全体の概略構成図である。
【図7】 本発明に係る第4実施形態の開閉検知センサ全体の概略構成図である。
【図8】 本発明に係る第5実施形態の開閉検知センサにおける運動機構の構成図である。
【図9】 引き戸の水平直線運動を垂直ピストン運動に交換する運動機構の構成例を示す図である。
【図10】 従来のマグネットスイッチの配置構成例を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 開閉検知センサ
2,2A,2B,2C,2D,2E 発電部
21 運動機構
211 回転輪
212 回転軸
216 振動発生部
22 圧電素子
3 蓄電部
4 電源制御部
5 報知部
6 ハウジング
7 受信器
8 引き戸
9 枠
Claims (4)
- 開口の開口面に対して平行移動をすることによりその開口を開閉する開閉部材が、前記開口を少なくとも開ける方向に平行移動をしたとき、前記開閉部材の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して発電をする発電手段と、この発電手段の発電による電力で充電されて蓄電する蓄電手段と、この蓄電手段に蓄電された電力を使用して、前記開口が少なくとも開いたことを報知する報知手段と、前記蓄電手段と前記報知手段との間に介在し、前記蓄電手段に蓄電された電力による電圧レベルが所定のレベルを超えたとき、前記報知手段に対して前記蓄電手段に蓄電された電力の供給を行い、前記電圧レベルが所定のレベルを下回ったとき、前記供給を停止する電源制御手段とを備え、前記開閉部材は少なくとも2つの引き戸であり、前記発電手段は、前記開閉部材である一の引き戸に固定される運動機構と、この運動機構の運動エネルギーを受けて交流パルス電圧を発生する少なくとも1つの圧電素子とにより構成され、前記運動機構は、前記開閉部材である他の引き戸に当接し前記一の引き戸または前記他の引き戸が平行移動をしたときに回転する回転輪と、この回転輪に設けられその回転輪の回転に応じて前記圧電素子に振動を加える振動発生部とにより構成され、前記蓄電手段は、前記交流パルス電圧を直流電圧に整流する整流器と、この整流器で整流された直流電圧により充電される充電素子とにより構成され、前記報知手段は、前記蓄電手段から前記電源制御手段を経由して電力の供給を受けたときに発報ないし発信して報知することを特徴とする開閉検知センサ。
- 開口の開口面に対して平行移動をすることによりその開口を開閉する開閉部材が、前記開口を少なくとも開ける方向に平行移動をしたとき、前記開閉部材の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して発電をする発電手段と、この発電手段の発電による電力で充電されて蓄電する蓄電手段と、この蓄電手段に蓄電された電力を使用して、前記開口が少なくとも開いたことを報知する報知手段と、前記蓄電手段と前記報知手段との間に介在し、前記蓄電手段に蓄電された電力による電圧レベルが所定のレベルを超えたとき、前記報知手段に対して前記蓄電手段に蓄電された電力の供給を行い、前記電圧レベルが所定のレベルを下回ったとき、前記供給を停止する電源制御手段とを備え、前記開閉部材は少なくとも2つの引き戸であり、前記発電手段は、前記開閉部材である一の引き戸に固定される運動機構と、この運動機構の運動エネルギーを受けて交流パルス電圧を発生する少なくとも1つの圧電素子とにより構成され、前記運動機構は、前記開閉部材である他の引き戸に当接し前記一の引き戸または前記他の引き戸が平行移動をしたときに回転する第1の回転輪と、この第1の回転輪の少なくとも一方の回転方向の回転に連動して回転する第2の回転輪と、この第2の回転輪に設けられその第2の回転輪の回転に応じて前記圧電素子に振動を加える振動発生部とにより構成され、前記蓄電手段は、前記交流パルス電圧を直流電圧に整流する整流器と、この整流器で整流された直流電圧により充電される充電素子とにより構成され、前記報知手段は、前記蓄電手段から前記電源制御手段を経由して電力の供給を受けたときに発報ないし発信して報知することを特徴とする開閉検知センサ。
- 前記開閉部材が前記開口を開ける方向に平行移動をしたときに互いに歯合するのこぎり刃状の突起を、前記第1の回転輪および前記第2の回転輪の双方に設けてなることを特徴とする請求項2記載の開閉検知センサ。
- 前記各手段を収納するハウジングと、前記運動機構を構成する蓋体と、前記回転輪の軸部を構成する、両端部が導電性であって中央部が絶縁性である回転軸とを備え、前記回転輪は有底の筒状に形成され、前記蓋体は有底の筒状に形成されて前記回転輪の内周面に嵌合し、前記回転軸は前記回転輪および前記蓋体の回転の中心に取着され、前記ハウジングは、少なくとも前記回転輪の一部を外部に露出させた状態で前記回転軸の両端側を軸支し、前記圧電素子は、前記回転輪および前記蓋体の内部に収納され、前記回転軸の両端部を介して前記整流器の入力部に電気的に接続され、前記振動発生部は、前記回転輪および前記蓋体の内部に収納され、前記回転輪の軸部を構成する回転軸に設けら れることを特徴とする請求項1記載の開閉検知センサ。
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