JP3922011B2 - 排気管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の排気管の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車等に搭載される内燃機関では、内燃機関より排出される排気を大気中に放出する前に、排気中に含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)等の有毒ガス成分を浄化又は除去することにより排気ミッションを向上させることが要求されており、これら排気ミッションを向上させる手段の一つに排気浄化触媒により排気中に含まれる有害ガスを浄化する技術が提案されている。
【0003】
排気浄化触媒としては、例えば三元触媒、吸蔵還元型NOx触媒、選択還元型NOx触媒、酸化触媒、若しくはこれらの排気浄化触媒を適宜組み合わせてなる排気浄化触媒など、多種多様の排気浄化触媒が開発されている。
【0004】
前記吸蔵還元型NOx触媒においては、その排気浄化の機能として、この吸蔵還元型NOx触媒に流入する排気の酸素濃度が高い時は排気中のNOxを吸収し、流入する排気の酸素濃度が低下し、かつ還元剤がその排気中に存在する時は吸収していたNOxを放出しつつ窒素に還元せしめる触媒である。
【0005】
しかし、この吸蔵還元型NOx触媒では、その浄化する排気中に硫黄酸化物(SOx)が存在すると、このSOxもNOxと同様に吸収する特性(SOx被毒)を有していた。
【0006】
この吸蔵還元型NOx触媒に吸収されたSOxは、触媒上で硫酸塩を形成し、この硫酸塩はNOxを吸収、還元する工程で還元できず、吸蔵還元型NOx触媒のNOx吸収能力を低下させるものであった。
【0007】
よって、このSOxを除去するために、例えば吸蔵還元型NOx触媒の雰囲気温度を約500〜700℃の高温にすると共に、吸蔵還元型NOx触媒に流入する排気中に燃料を添加して空燃比を低くする。すると、この燃料中のHCや、排気に含まれるCOと硫酸塩が反応して還元、除去を行い、吸蔵還元型NOx触媒を回復させることができる(SOx被毒回復)。
【0008】
この、排気中に燃料を添加して空燃比が低くなった状態を形成するために、内燃機関の一部の気筒より排出される排気を空燃比が高い状態とし、他の気筒より排出される排気を空燃比が低い状態として、これらの排気を集合させ、触媒に流入させて、燃料と酸素を反応させて触媒温度を上昇させ、SOx被毒回復を行う方法がある。
【0009】
また、吸蔵還元型NOx触媒には、内燃機関の排気量が大きくなると、それに対する浄化能力を向上させるために大型となるが、その搭載性の問題からこれを分割し、複数の触媒を用いて触媒の浄化能力を向上させる場合がある。
【0010】
更に、搭載性の観点、例えばプロペラシャフトとの干渉を避けるため等から、複数、例えば2個の触媒を、その前の排気通路の中心軸線に対して外れた位置(オフセット位置)に設ける場合もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように内燃機関の排気量の増大に伴って、排気浄化触媒を分割することにより、搭載空間確保の問題を解決しつつ、その排気浄化能力を向上させることは可能となったが、その浄化すべき排気を流す排気通路の構造が複雑になる結果となった。
【0012】
前記のSOx被毒回復時においては、上流側で、空燃比が高い排気と、空燃比が低い排気とが均等な空燃比になるように混合された状態の排気が、分割されたそれぞれの排気浄化触媒に流入することが必要となる。触媒流入前に空燃比の異なるこれらの排気が十分に混合されていないと、それぞれの触媒で空燃比が異なることにより、一方の触媒のSOx被毒回復が遅れたりする。さらに場合によっては、一方の触媒の雰囲気がSOx被毒回復に必要な空燃比にならないことによって十分なSOx被毒回復ができなくなることもある。
【0013】
また、複数の排気浄化触媒を設けると、必然的に排気通路に屈曲部が形成されることになる。この屈曲部にそのまま排気が流れる場合は、各触媒に流入する排気量が異なり、結果として各触媒におけるSOx被毒回復に要する時間が異なってくる。
【0014】
これらの問題は、吸蔵還元型NOx触媒に限ったものではなく、例えばディーゼル機関などで、排気中の微粒子を捕捉して還元、除去するパティキュレートフィルタで、その酸化燃焼時に添加剤として燃料を排気通路上流よりパティキュレートフィルタに供給する場合なども同様の問題が発生する。
【0015】
本発明は上記問題に鑑みてされたもので、排気浄化触媒を分割し、排気通路が屈曲した排気管において、複数の排気浄化触媒にほぼ均一な成分の排気を偏りがないように導入することができる排気管を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、前記の課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、内燃機関の複数の排気口に接続された排気管の複数の排気通路を単一の排気通路に集合させる排気集合部と、この排気集合部下流に接続された直線状排気通路と、この直線状排気通路の下流に設けられた複数に分岐した排気通路とを備えた排気管であって、この排気管内には、前記排気集合部の集合位置から直線状排気通路にかけて設けられた第1の仕切板と、前記直線状排気通路から排気通路分岐位置にかけて設けられ、前記第1の仕切板とは連続しない第2の仕切板とを有し、第1の仕切板の終端に対して第2の仕切板の始端が捩れ位置にあることを特徴とする排気管とした。
【0017】
この排気管では、排気集合部にて集められるそれぞれ空燃比の異なる排気が排気集合部の集合位置に設置された第1の仕切板を介して合流し、1本の排気通路に集合させられる。次に排気通路の直線状の部分に、第1の仕切板と捩れの位置、好ましくは第1の仕切板に対して軸方向に90°回転した位置に設けた第2の仕切板により、前記第1の仕切板にて合流した排気を、分岐する排気通路に均等な空燃比になるように分流することができる。
【0018】
前記の分岐した排気通路には排気浄化装置が設けられ、排気に対する浄化装置の排気流入面面積を大きくして排気浄化能力の向上を図っている。
【0019】
また、前記第2の仕切板は排気通路を均等に分割することにより、分岐する排気通路に流れる排気の流量がそれぞれ均等になるように作用する。
【0020】
前記第1の仕切板及び第2の仕切板には、それぞれ第1の仕切板及び第2の仕切板によって分割された排気通路間を連通する貫通孔を設けることができる。これは、仕切板に孔を開けることにより、仕切板表面の摩擦係数を他の配管内面より大きくし、排気流中に部分的な抵抗となる部分を設けて、排気流中に乱流を生じさせること、仕切板を通過するそれぞれの排気の圧力差により、貫通孔を通して他の排気通路に流入することによる排気の混合を促進させるものである。その結果、排気集合部の枝管より集められる空燃比の異なる排気を配管内部で混合することになる。
【0021】
第2の発明では、
排気を均一に排気浄化装置に流入させる手段として、内燃機関の排気口に接続された排気管の排気通路を単一の排気通路に集合させる排気集合部と、この排気集合部下流に接続された直線状排気通路と、この直線状排気通路の下流に設けられ、断面積が拡大した拡大排気通路と、この拡大排気通路に並列して設けられた複数の排気浄化装置とを備えた排気管であって、前記直線状排気通路下流から排気浄化装置を有する拡大排気通路に斜方向から排気が流入するように直線状排気通路と拡大排気通路との間に屈曲排気通路を介在させ、排気通路の流れ方向中心軸が、拡大排気通路の流れ方向中心軸と、拡大排気通路分岐位置より上流にて交わるように形成されたことを特徴とする排気管とした。
【0022】
この排気管は、直線状排気通路までの構成は前記排気管と同様であるが、直線状排気通路から後方の構成が異なり、排気が排気集合部にて集められ、直線状排気通路を通過した後に屈曲排気通路に流入する。この屈曲排気通路の曲率半径を小さくし、この屈曲排気通路から分岐位置までを構成する拡大排気通路と触媒の中心軸線との成す角を80°〜90°とする。これにより、屈曲排気通路で排気に負荷抵抗となる澱みを発生させて排気を混合するとともに、屈曲排気通路の下流に形成される拡大排気通路を排気浄化装置を有する各通路の分岐位置に斜方向から流入するようにする。この斜方向から流入する際には、拡大排気通路の流れ方向中心軸が、排気浄化装置の流れ方向中心軸と、拡大排気通路分岐位置より上流にて交わることにより、入射側に設置された排気浄化装置に排気が集中することなく、並列した排気浄化装置に偏りなく排気を流入させることが可能となる。
【0023】
また、前記直線状排気通路断面の軸方向当射影と排気浄化装置の排気流入面とは直接重合ぜず、かつ前記直線状排気通路下流から屈曲排気通路、拡大排気通路を介して排気浄化装置の排気流入面までの管径が段階的に大きくなることとした。
【0024】
これは、直線状排気通路を流れる排気が、排気浄化装置の排気流入面に直接流れ込まないように、直線状排気通路を流れた後に屈曲排気通路を設けて抵抗とし、その後に排気流入面に流入することと、前記屈曲排気通路による抵抗で流れ方向を変えられてその流速が緩んだ排気を、排気通路径より大きな排気流入面に均一に流入させるために、排気通路径を段階的に大きくして、通路全体の圧力を均一にして排気浄化装置に流入させるためである。
【0025】
以上のように本発明によれば、排気管内を流れる排気を均一に分散、混合可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明に係る内燃機関の排気通路を構成する排気管の具体的な実施態様を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は、本発明に係る内燃機関の排気系を構成する排気管及び内燃機関の燃焼室から排気口までの概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、6つの気筒を有する4サイクルの水冷式ガソリンエンジンである。この内燃機関1には各気筒の燃焼室2a〜2fに臨むよう点火栓3が取り付けられている。
【0028】
前記内燃機関1には、吸気枝管11が接続され、この吸気枝管11の各支管は、図示してない吸気ポートを介して各気筒の燃焼室2a〜2fと連通している。前記吸気枝管11はサージタンク12に接続され、このサージタンク12は吸気管を介してエアクリーナボックス13に接続されている。
【0029】
前記吸気管には図示しないアクセルペダルと連動して、前記吸気管内を流れる吸気流量を調節するスロットル弁14が設けられている。スロットル弁14には、その開度に対応した電気信号を出力するスロットルポジションセンサ31が取り付けられ、その開度が検出される。
【0030】
前記吸気枝管11の各支管11a〜11fには各気筒の吸気ポートへ向けて燃料を噴射する燃料噴射弁4が取り付けられている。この燃料噴射弁4は燃料分配管5と連通しており、燃料分配管5は図示しない燃料ポンプと連通している。この燃料ポンプから排出された燃料は前記燃料分配管5に供給され、次いで燃料分配管5から各燃料噴射弁4へ分配されるようになっている。
【0031】
これらの燃料噴射弁4は、電気配線を介して駆動回路32と接続されており、この駆動回路32から燃料噴射弁4へ駆動電力が印加されると、弁が開弁して燃料を噴射するようになっている。
【0032】
一方、内燃機関1には、図示しない排気ポートと連通している排気枝管21をまとめた排気集合管22が接続され、その下流には排気中の有害物を浄化するための触媒が設けられた排気管が接合されている。
【0033】
触媒機構の設置箇所及び排気経路の構成は、図2に示すように燃焼室2a〜2cに対応する排気枝管21a〜21cと燃焼室2d〜2fに対応する排気枝管21d〜21fとをそれぞれ集合させた後に第1の触媒23a、23bを設ける。
【0034】
この第1の触媒23a、23bを通過した後、排気枝管21a〜21fが合流して1本の直線状排管24となり、この直線状配管24の直線部の終了箇所において二手に分岐し、その分岐した排気通路に第2の触媒25a、25bを設ける。
【0035】
この第2の触媒25a、25bの後方において排気管は再び合流して1本の排気管となり、この排気通路内には第3の触媒26が配設されている。この第3の触媒26の後部にはマフラ27が接続されている。
【0036】
前記第1の触媒23a、23b及び第2の触媒25a、25bは、例えば排気の流れ方向に沿った貫通孔を複数有するような格子状に形成されたコージェライトからなるセラミック担体と、このセラミック担体の表面にコーティングされた触媒層を備えたものとする。この触媒層には多数の細孔を有する多孔質のアルミナ(AL2O3)の表面にNOx吸収剤として機能する、例えばカリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、セシウム(Cs)のようなアルカリ金属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)、のようなアルカリ土類金属、あるいはイットリウム(Y)のような希土類と、酸化触媒(貴金属触媒)として機能する、例えば白金(Pt)のような貴金属とが担持されており、NOx触媒として構成されている。
【0037】
このようなNOx触媒は、排気中の酸素濃度が高い状態ではNOxを吸収し、排気中の酸素濃度が低い状態(排気中にHCやCO等が存在)では、貴金属触媒がこれらHCやCOの酸化反応を促進することで、NOxを酸化成分、HCやCOを還元成分とする酸化還元反応が両者間で発生する。すなわち、HCやCOはHOやCO2に酸化され、NOxはN2に還元される。
【0038】
しかし、その成分中に硫黄酸化物(SOx)を含んだ排気が前記NOx触媒に流入した場合、NOxが吸収される工程と同様な工程でそのNOx触媒に吸収される(SOx被毒状態)。この吸収されたSOxは、NOxを還元する工程で還元することは不可能であり、結果としてNOx触媒のNOx吸収能力を低下させ、NOx触媒の浄化能力が減少することとなる。
【0039】
前記第1の触媒23a、23bは内燃機関始動直後の低温時に、排気中の有害物をいち早く浄化する役目を果たすものである。よって、極力排気ポートの近部に設けて、排気通路内にて排気が温度低下しない位置にて排気を内部に取り込み、また熱量を小さくすることにより、触媒床温を極力早く浄化反応可能な温度まで上昇させる。
【0040】
これに対して、第2の触媒25a、25bは、駆体を大きくして、そのNOx吸収能力を大きくすることにより、排気の雰囲気が長期に渡って高酸素濃度になった場合やSOxが流入してSOx被毒状態になりつつある場合でも、NOxを吸収して大気中にNOxが排出されることを防止可能となる。
【0041】
第3の触媒26は、例えば排気の流れ方向に沿う貫通孔を複数有するような格子状に形成されたコージェライトからなるセラミック担体と、このセラミック担体の表面にコーティングされた触媒層を備え、この触媒層が多数の細孔を有する多孔質のアルミナ(AL2O3)の表面に白金−ロジウム(Pt−Rh)系あるいは、パラジウム−ロジウム(Pd−Rh)系の貴金属触媒物質を担持させて形成した三元触媒である。
【0042】
このように構成された第3の触媒26は、所定温度以上の時に活性し、触媒本体に流入する排気の空燃比が所望の空燃比近傍にあると、排気に含まれるHC及びCOを排気中のO3と反応させてH2O及びCO2に酸化すると同時に、排気中のNOxを排気中のHC及びCOと反応させてH2O、CO2、N2へ還元する。
【0043】
前記のように構成された第3の触媒26は、第2の触媒25a、25bの下流に設けられることにより、第2の触媒25a、25bで未浄化のまま排出される排気を浄化し、外気へ排出される有害ガス成分を極力少なくする役割を果たすものである。
【0044】
また第2の触媒25a、25b下流には、排気中のNOx濃度に応じて連続的に変化する検出信号を出力するNOxセンサ33を有している。
【0045】
一方、内燃機関1には、図示しないクランクシャフトの端部に取り付けられたタイミングロータと、内燃機関1のシリンダブロックに取り付けられた電磁ピックアップとを含み、前記クランクシャフトが所定の角度回転する都度、パルス信号を出力するクランク角センサ34が取り付けられている。
【0046】
このように構成された内燃機関1には、この内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU)80が併設されている。ECU80には、NOxセンサ33、スロットルポジションセンサ31、クランク角センサ34等の各種センサが電気配線を介して接続され、各センサの出力信号がECU80に入力されるようになっている。
【0047】
また、前記ECU80には、点火栓3、駆動回路32等が電気配線を介して接続され、前記した各種センサの出力信号値をパラメータとして点火栓3、駆動回路32等を制御することが可能である。
【0048】
図3に示すように、ECU80は中央演算処理装置(CPU)81、読み出し専用メモリ(ROM)82、ランダムアクセスメモリ(RAM)83及び運転停止後も記憶した情報が消去されないバックアップRAM84、タイマカウンタ85等と、A/D変換器を含む外部入力回路86と、外部出力回路87とが、双方向性バス88により接続されて構成される論理演算回路を備える。
【0049】
ECU80は、前記各種センサの検出信号を外部入力回路を解して入力し、これら信号に基づいてECU80に設けたCPU81において、ROM82に記憶されているプログラムから、内燃機関1の燃料噴射等についての基本制御を実行する他、燃料噴射の供給量制御や点火制御、吸気量制御等、内燃機関1の運転状態に関係する各種制御を行う。
【0050】
次に、本発明の要旨である排気管の構成を説明する。
【0051】
先ず、NOx触媒である第2の触媒25a、25bにて排気中のSOxによるSOx被毒が発生し、排気中のNOx成分が第2の触媒25a、25bを通過して下流に排出されるようになる。これを第2の触媒25a、25b下流のNOxセンサ33により検出し、排気中のNOx濃度が既定値以上である時は、CPU81がROM82に記憶してあるプログラムに従い、SOx被毒回復手段である触媒への燃料添加制御を実行する。この制御により内燃機関1の燃焼室2a〜2cでは通常通り燃料噴射弁にて燃料噴射が行われ、点火栓3にて燃料点火が行われるが、燃焼室2d〜2fでは、燃料噴射のみ行われ燃料点火は行われない。
【0052】
これにより、燃焼室2d〜2fでは未燃焼燃料が発生することによりその排気は還元剤である燃料過剰状態となる。また燃焼室2a〜2cでは通常の燃焼が行われるため燃料希薄状態となる。よって排気枝管21a〜21cと排気枝管21d〜21fではその空燃比が異なることとなり、これら異なる空燃比の排気を均一に混合してSOx被毒してる触媒に流入させ、触媒床温を上昇させると共に、還元剤となる燃料にてSOx成分を還元する。
【0053】
図2に示すように排気通路は前記の排気枝管21a〜21c、21d〜21fをそれぞれ排気集合管22a、22bに集め、その後の排気通路内に第1の触媒23a、23bを設ける。この第1の触媒23a、23bの後方では図4に示すように合流部41にて2本の排気通路を合流させる。合流後、1本になった排気通路は直線状配管24となり、この直線状配管24の下流に分岐部42が設けられ、この分岐部42より再び2本の排気通路となる。この2本の排気通路内にはそれぞれ第2の触媒25a、25bが設けられ、その後に排気通路は再び合流して1本の排気通路となり、第3の触媒26及びマフラ27を経る排気通路が構成される。
【0054】
前記の合流部41は図4(a)に示すように合流部41の中央に仕切板28aを設けており、この仕切板28aには図4(a)に示すように貫通孔43が多数開けられている。この貫通孔43によりそれぞれ排気集合管23a、23bより流れてきた排気の流れが乱されて乱流が発生し、それぞれ濃度の異なる排気が撹拌、流通されることになる。
【0055】
また、直線状配管24が終了する箇所である分岐位置42には前記の仕切板28aと直角の捩れ位置になるように仕切板28bを設ける。図4(b)に示すように直線部分に仕切板28bを設けることにより、それぞれの触媒に同量の排気を流すことが可能となる。また、この仕切板28bを合流位置41の仕切板28aに対して軸方向に90°回転した捩れ位置に設けることにより、合流箇所で撹拌された排気を、それぞれの通路に偏りなく流すことが可能となる。
【0056】
また、前記仕切板28bに、前記仕切板28aと同様の貫通孔43を設けることにより、分岐位置42においても排気を撹拌、流通させることが可能となる。
【0057】
直線状配管24後方の分岐部42にて分かれた排気通路は、流れる排気が直線状配管24から直接に第2の触媒25a、25bに流入しないようにクランク形状として、かつ触媒位置に近づくに従いその管径も大きくする。この構成は、配管をクランク形状にすることにより排気抵抗を生じさせるためのもので、その抵抗を受けた排気の通路を徐々に広げることにより、排気が通路内に拡散し、その結果、配管断面より大きな触媒断面に均一な排気を流入させることが可能となる。
【0058】
第2の触媒25a、25bの後方にて排気通路が再び合流した後に第3の触媒26を設ける。この第3の触媒26で排気中に残存する未処理分NOx等をを浄化し、その排気はマフラ27を介して外気に放出される。
【0059】
以上の構成により、併設する第2の触媒25a、25bにそれぞれほぼ同量の排気を流入させることが可能となり、その流入した排気もほぼ均一な成分となる。これにより、SOx被毒回復のために行うNOx触媒の昇温工程が第2の触媒25a、25bにて同時に行えるようになり、SOx被毒回復に際しSOxの還元剤として用いられる燃料も第2の触媒25a、25bにそれぞれ同量となるように添加することができる。また、第2の触媒25a、25bに排気が流入する際には、それぞれの排気流入面29に対してほぼ均一に排気が流入するので、各触媒におけるSOx被毒回復をほぼ均等に行える。
【0060】
(実施の形態2)
次に実施の形態2について述べる。この実施の形態では、排気管の先端から直線状配管24までの構造は実施の形態1のものと同様であるので説明を省略し、直線状配管24以降の構造について説明する。ここでは第2の触媒25a、25bを構成する排気通路を、図5(a)に示すように分岐箇所を排気流入面29a、b直前に設けた形態とした。
【0061】
本構成においては図5(b)に示すよう、並列に配置された触媒の中心軸46と配管の直線箇所から各触媒の流入面までを構成する拡大排気通路となるコーン状配管30の中心軸45とが成す角度をθ=80°〜90°となるようにして、直線状配管24からコーン状配管30の下流に設けられた第2の触媒25a、25bの排気流入面29a、bに直接排気が流入しないようにする。これにより直線状配管24から第2の触媒25a、25b迄の間の排気流れの負荷抵抗を大きくする。また、前記コーン状配管30を流れる排気が触媒を有する配管の分岐位置に斜方より流入するように触媒を設置する。また、前記コーン状配管30の中心軸45が第2の触媒25a、25bの中心軸46と分岐位置42より上流側で交わるようにそれぞれの排気通路を設置することにより、入射方向外側の触媒である第2の触媒25bに対するコーン状配管30の断面投射面積を大きくする。
【0062】
このように第2の触媒25bに対する前記のコーン状配管30の断面投射面積を大きくすれば、入射方向外側である第2の触媒25bに流入する排気流量を多くすることが可能となる。
【0063】
これに対して入射方向内側に配置した第2の触媒25aは、この第2の触媒25a上流の排気通路形状が屈曲しており、かつこの第2の触媒25aはその屈曲している排気通路の外周側に設置されているため、排気流入面29aに流入する排気の速度が速くなって排気圧が高まり、排気流入面29aに対応するコーン状配管30の断面等射影の単位面積当たりの排気流量が大きくなる。
【0064】
よって、コーン状配管30の対応する断面当射面積は小さいが、排気流速が早くて排気圧が高い入射方向内側の第2の触媒25aと、コーン状配管30の対応する投射面積は大きいが、排気流速は遅くて排気圧が低い入射方向外側の第2の触媒25bとが存在するため、コーン形状、コーン状配管の中心軸45と触媒中心軸46との交点位置及びこれらが成す角を調整することにより、双方の第2の触媒25a、25bにほぼ同量の排気流量を流入させることが可能となり、それぞれのNOx触媒を同様にSOx被毒から昇温還元させることが可能となる。また、実施の形態1と同様に排気流入面29a、b迄の管径を徐々に大きくすることにより、第2の触媒25a、25bへの偏流を無くし排気流入面29a、bの流量分布を均一化することも可能となる。よって本実施の形態においても実施の形態1と同様に第2の触媒25a、25bにおいてほぼ均等にSOx被毒回復を行うことが可能となる。
【0065】
このように、実施の形態1及び2の構成により、異なった空燃比の排気を混合して空燃比が均一な排気とし、複数の触媒を有した排気通路にほぼ等量の排気を分配することが可能となる。また、実施の形態1において、貫通孔43を設けることにより、合流部41での脈動を低減し、排気管放射音を低減すること等も副次的な作用として例示できる。
【0066】
更に付け加えるならば、実施の形態1において、図1の直線状配管24の上流のみの構成、すなわち合流部41に仕切板28aが設置してあり、かつその仕切板28aに貫通孔43が設けられる構成であっても、排気集合管に流入する異なった濃度の排気を合流部41にて混合可能であり、その下流に単一の触媒を設けて、この触媒の排気流入面に対して均等な空燃比になるように混合された排気を流入させることも可能である。
また、逆に図1の直線状配管24上流において既に均一な空燃比の排気が流れているのであれば、直線状配管24下流の排気管構成のみによって、第2の触媒25a、25bに均等に排気を流入させることが可能となる。
【0067】
以上、例示した構成においてはガソリンエンジンとそれに付属する触媒において特にSOx被毒回復について述べたものであるが、これに限らず例えばディーゼルエンジンとディーゼルエンジンより排出される煤や、SOF等の粒子状物質を浄化するフィルタ状の排気浄化装置においても本実施の形態1及び2の構成と同様な構成にて排気を浄化することが可能である。すなわち、内燃機関の種類、排気浄化装置の種類に関わらず、本発明の構成をとることによりほぼ均一な排気を複数の排気通路に設けられた排気浄化装置に偏らないように流入させ、各々の排気浄化装置でほぼ均等に排気を浄化することが可能となる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、異なる空燃比の排気が流入する集合管から1本の排気管に流入させる際にほぼ均一な空燃比の排気となるように集合させ、そのほぼ均一な空燃比の排気を後方の排気通路に分配できる。従ってこの排気通路に設置される排気浄化触媒に偏りなく排気を流入させて、複数設けられた排気浄化触媒のSOx被毒を均等に回復すること等が可能となる。
【0069】
このように、複数の排気通路に各々設置される排気浄化装置がある場合に、これらが同様な排気浄化環境を形成するので、特定の排気浄化装置に負担がかかることがなくなる。すなわち、同一の排気浄化装置を使用して同一に排気浄化をすることが可能となるから、何れかの排気浄化装置のみが早期に劣化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係るガソリンエンジンとその排気通路を示す概念
平面図。
【図2】本実施の形態1に係る排気通路の側面図。
【図3】同実施の形態に係る、ECU周りの構成概念図。
【図4】(a)同実施の形態に係る、直線部排気通路内の平面断面図。
(b)同実施の形態に係る、直線部排気通路内の側面断面図。
【図5】(a)本実施の形態2に係る、第2の触媒を有する排気通路の断面斜視図。
(b)同実施の形態に係る、第2の触媒を有する排気通路の断面図。
【符号の説明】
1 内燃機関
2a〜2f 燃焼室
3 点火栓
4 燃料噴射弁
5 燃料分配管
11a〜11f 吸気枝管
12 サージタンク
13 エアクリーナボックス
14 スロットル弁
21a〜21f 排気枝管
22a、22b 排気集合管
23a、23b 第1の触媒
24 直線状配管
25a、25b 第2の触媒
26 第3の触媒
27 マフラ
28a、28b 仕切板
29 排気流入面
30 コーン状配管
31 スロットルポジションセンサ
32 駆動回路
33 センサ
34 クランク角センサ
41 合流位置
42 分岐位置
43 貫通孔
44 中心軸
45 中心軸
46 触媒中心軸
80 電子制御装置(ECU)
81 中央演算処理装置(CPU)
82 読み出し専用メモリ(ROM)
83 ランダムアクセスメモリ(RAM)
84 バックアップRAM
85 タイマカウンタ
86 外部入力回路
87 外部出力回路
88 双方向バス
Claims (6)
- 内燃機関の複数の排気口に接続された排気管の複数の排気通路を単一の排気通路に集合させる排気集合部と、この排気集合部下流に接続された直線状排気通路と、この直線状排気通路の下流に設けられた複数に分岐した排気通路とを備えた排気管であって、
この排気管内には、前記排気集合部の集合位置から直線状排気通路にかけて設けられた第1の仕切板と、
前記直線状排気通路から排気通路分岐位置にかけて設けられ、前記第1の仕切板とは連続しない第2の仕切板とを有し、
第1の仕切板の終端に対して第2の仕切板の始端が捩れ位置にあることを特徴とする排気管。 - 前記分岐した排気通路には排気浄化装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排気管。
- 前記第1及び第2の仕切板は排気通路を均等に分割することを特徴とする請求項1又は2に記載の排気管。
- 前記第1の仕切板及び第2の仕切板は、それぞれ第1の仕切板及び第2の仕切板によって分割された排気通路を互いに連通させる貫通孔を有することを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の排気管。
- 内燃機関の排気口に接続された排気管の排気通路を単一の排気通路に集合させる排気集合管と、この排気集合管下流に接続された直線状排気通路と、この直線状排気通路の下流に設けられ、断面積が拡大した拡大排気通路と、この拡大排気通路に並列して設けられた複数の排気浄化装置とを備えた排気管であって、
前記直線状排気通路下流から排気浄化装置を有する拡大排気通路に斜方向から排気が流入するように直線状排気通路と拡大排気通路との間に屈曲排気通路を介在させ、
排気通路の流れ方向中心軸が、拡大排気通路の流れ方向中心軸と、拡大排気通路分岐位置より上流にて交わるように形成されたことを特徴とする排気管。 - 前記直線状排気通路断面の軸方向当射影と排気浄化装置の排気流入面とは直接重合ぜず、かつ前記直線状排気通路下流から屈曲排気通路、拡大排気通路を介して排気浄化装置の排気流入面までの管径が段階的に大きくなることを特徴とする請求項5に記載の排気管。
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