JP3928320B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壜体に組付けられ、廃棄時においてこの壜体と容易に分別可能とした合成樹脂製ヒンジキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のヒンジキャップの従来例として、実用新案登録第2596699号公報記載のものが知られている。
【0003】
この公報記載のヒンジキャップは、壜体口筒の外周に嵌着するキャップ本体の組付き筒に、ヒンジの一側端近傍の上端から下端に亘って縦方向の弱化線を設けると共に、キャップ本体の頂板に、弱化線の上部に連続した周方向の弱化線を設けて構成され、廃棄時には、ヒンジを介して一体に連結されている蓋体を引っ張ることにより、両弱化線を破断してキャップ全体を壜体口筒から取り外し、分別するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、キャップの取り外しに際し、最初に壜体を外方へ引っ張って、縦方向の弱化線全体と、これに連結する部分の周方向弱化線とを同時に破断しなければならないので、この最初の弱化線破断操作に大きな操作力を要し、分別作業を迅速、円滑に行うことができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、分別廃棄時における弱化線の破断、特に最初の破断操作を小さい操作力で容易に行なえるようにすることを技術的課題とし、もってヒンジキャップの分別取り外しを容易にかつ迅速、円滑に達成できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、第1の発明は、
キャップ本体の後端に蓋体を具えた合成樹脂製のヒンジキャップであること、
キャップ本体は、壜体口筒の外周に組み付く組付き筒と、組付き筒の上部に位置する連結板を具え、
連結板は、組付き筒の周方向に沿った左右両端部の一方側端部に設けられた連結部を介して組付き筒に破断不可に連結し、かつ他方側端部において、接続部を介して組付き筒に破断可能に連結してあること、
更に連結部の基端部で、接続部側を縦方向に通り、組付き筒の上端から下端に至る肉薄の後部弱化線と、後部弱化線の上端と連結し、組付き筒の上面を周方向に延びる肉薄の上部弱化線をそれぞれ組付き筒に設けてあること、
連結板と蓋体を、ヒンジを介して連結させてあること、
にある。
【0007】
分別廃棄時には、蓋体を開けて外方へ引っ張ると、ヒンジおよび連結板を介して、まず接続部が破断され、続いてキャップ本体の組付き筒の後部弱化線および上部弱化線が破断されるので、そのまま蓋体を引き上げれば、キャップ本体を壜体口筒から容易に取り外すことができる。
【0008】
その場合において、最初の破断操作は、連結板の一部分と組付き筒とを破断可能に連結している接続部のみを破断するだけでよいので、この最初の破断を小さい操作力で容易に達成することができ、また、その後のキャップ本体の組付き筒の破断も、最初の操作力の惰力によって容易に達成することができる。
【0009】
第2の発明は、第1の発明の構成に、接続部を、連結板の先端部を細い接続片でキャップ本体の組付き筒に連結して構成した、ことを加えたものである。
【0010】
この請求項2記載の発明にあっては、連結板の片側端部を支点としたテコ作用により、接続片で構成された接続部を破断することができるので、接続部の破断を、小さな力で簡単に達成できると共に、接続部を破断した動作形態をそのまま継続させるだけで、ヒンジキャップを壜体から取外すことができる。
【0011】
第3の発明は、第1の発明の構成に、接続部を、連結板の上端部を細い接続片で組付き筒に連結して構成した、ことを加えたものである。
【0012】
この第3の発明にあっては、第2の発明と同様に、連結板の片側端部を支点としたテコ作用により、接続片で構成された接続部を破断することができるので、接続部の破断を、小さな力で簡単に達成できると共に、接続部を破断した動作形態をそのまま継続させるだけで、ヒンジキャップを壜体から取外すことができる。
【0013】
第4の発明は、第1の発明の構成に、接続部を、連結板の上端部を肉薄の弱化線を介して組付き筒に連結して構成した、ことを加えたものである。
【0014】
この第4の発明にあっては、連結板の片側端部を支点としたテコ作用により、接続部を破断することができるので、接続部の破断を、比較的小さな力で達成でき、また接続部の破断動作がそのまま弱化線の破断動作となるので、ヒンジキャップを壜体から取外し動作が簡単となる。
【0015】
第5の発明は、第1の発明の構成に、連結板の先端部を延設して把手部を設けた構成を、加えたものである。
【0016】
この第5の発明にあっては、把手部を持つことにより、接続部破断力を連結板に直接作用させることができるので、確実で安定した接続部破断動作を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1、図2は第一実施例を示したもので、ヒンジキャップは、壜体口筒に組み付くキャップ本体1と、このキャップ本体1の後端に連結板3およびヒンジ17を介して連結された蓋体13とから構成されている。
【0018】
キャップ本体1は、壜体口筒の外周に嵌着する組付き筒2の上端内方に、蓋体13の周壁15が係脱可能に外嵌する嵌着筒8を起立連設し、さらにその内方に頂板5を介して、壜体口筒の内周面に密接するシール筒6(図7〜図9参照)を連設すると共に、頂板5の上面内側には注出口を形成する注出筒片7が立設されている。
【0019】
キャップ本体1の注出口の底面は、破断溝(図示省略)の内側部分を除去壁部とした口壁9で閉塞されており、この除去壁部は、その上面に一体設されたプルリング10を使用時に引き上げることにより、破断溝部分で破断されて除去される。
【0020】
蓋体13の頂壁14の内面には、蓋体13の閉状態において注出筒片7の内周面に密接して注出口を密閉する栓筒片16が突設されている。
【0021】
連結板3は、組付き筒2の後端面上部内に切り込み状に形成されており、その片側端部全体が組付き筒2に連結されていると共に、先端面を複数の細い接続片4aで組付き筒2に連結して接続部4としている。
【0022】
そして、連結板3の片側端部と組付き筒2との連結部3aの下端部手前から組付き筒2の下端までに、肉薄溝状の後部弱化線11が傾斜状に設けてあり、またこの連結部3aの上端部手前から組付き筒2の頂壁に略半周に亘って、肉薄溝状の上部弱化線12が設けてある。
【0023】
図3、図4は第2実施例を示したもので、片側端部を組付き筒2に連結した連結板3を、組付き筒2の外側に後端面に沿って設けると共に、その先端部内面を複数の細い接続片4aで組付き筒2に連結して接続部4としている。
【0024】
図5〜図9は第3実施例を示したもので、組付き筒2の外側に後端面に沿って設けた連結板3の上端部内側を、複数の細い接続片4aで組付き筒2に連結して接続部4を構成している。
【0025】
また、後部弱化線11は、連結部3a手前から垂直方向に設けてあり、上部弱化線12には、連結部3a手前から組付き筒2の頂壁を経て周壁に略半周に亘って形成されている。
【0026】
図10、図11は第4実施例を示したもので、連結板3の上端部内側を、肉薄溝状の弱化線4bを介して組付き筒2に連結して接続部4を構成し、また連結板3の先端部を延設して把手部3bを引っ張ることにより、分別取り外し時における弱化線の破断を、より容易にかつ確実に行なうことができる。なお、この把手部3bは、前記した実施例における連結板3にも設けることができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
分別廃棄時における、蓋体の引っ張り操作による破断取外しにおいて、最初の破断操作は、連結板の一部分と組付き筒とを破断可能に連結している接続部のみを破断するだけでよいので、この最初の破断を小さい操作力で容易に達成することができ、またその後の組付き筒の破断も、最初の破断操作の惰力によって容易に達成することができ、もって、壜体口筒からのヒンジキャップの分別取り外しを容易にかつ迅速、円滑に行なうことができる。
【0028】
第2、3、4の発明においては、開いた蓋体を持っての、接続部破断操作が、テコ作用を利用した操作となるので、接続部破断を簡単に達成することができ、またこの破断動作形態をそのまま継続させることにより、弱化線の破断が達成されるので、ヒンジキャップの分別廃棄操作がきわめて簡単で容易なものとなる。
【0029】
第5の発明においては、連結板に直接破断力を作用させることが簡単にできるので、接続部の破断を確実に安定して達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す、閉蓋状態の斜視図。
【図2】図1に示した実施例の、破断状態を示す斜視図。
【図3】本発明の第2実施例を示す、閉蓋状態の斜視図。
【図4】図3に示した実施例の、破断状態を示す斜視図。
【図5】本発明の第3実施例を示す、開蓋状態の斜視図。
【図6】図5に示した実施例の、閉蓋状態の斜視図。
【図7】図6に示した実施例の、底面図。
【図8】図7中、A−A線断面図。
【図9】図7中、B−B線断面図。
【図10】本発明の第4実施例を示す、開蓋状態の斜視図。
【図11】図10に示した実施例の、閉蓋状態の斜視図。
【符号の説明】
1 ; キャップ本体
2 ; 組付き筒
3 ; 連結板
3a ; 連結部
3b ; 把手部
4 ; 接続部
4a ; 接続片
4b ; 弱化線
5 ; 頂板
6 ; シール筒
7 ; 注出筒片
8 ; 嵌着筒
9 ; 口壁
10; プルリング
11; 後部弱化線
12; 上部弱化線
13; 蓋体
14; 頂壁
15; 周壁
16; 栓筒片
17; ヒンジ
Claims (4)
- キャップ本体(1)の後端に蓋体(13)を具えた合成樹脂製のヒンジキャップであって、
前記キャップ本体(1)は、壜体口筒の外周に組み付く組付き筒(2)と、該組付き筒(2)の上部に位置する連結板(3)を具え、
前記連結板(3)は、前記組付き筒(2)の周方向に沿った左右両端部の一方側端部に設けられた連結部(3a)を介して該組付き筒(2)に破断不可に連結し、かつ他方側端部において、接続部(4)を介して該組付き筒(2)に破断可能に連結し、
更に前記連結部(3a)の基端部で、前記接続部(4)側を縦方向に通り、前記組付き筒(2)の上端から下端に至る肉薄の後部弱化線(11)と、該後部弱化線の上端と連結し、前記組付き筒(2)の上面を周方向に延びる肉薄の上部弱化線(12)をそれぞれ前記組付き筒(2)に設け、
前記連結板(3)と前記蓋体(13)を、ヒンジ(17)を介して連結させてなるヒンジキャップ。 - 接続部(4)を、連結板(3)の先端部を細い接続片(4a)で組付き筒(2)に連結して構成した請求項1記載のヒンジキャップ。
- 接続部(4)を、連結板(3)の上端部を細い接続片(4a)で組付き筒(2)に連結して構成した請求項1記載のヒンジキャップ。
- 接続部(4)を、連結板(3)の上端部を肉薄の弱化線(4b)を介して組付き筒(2)に連結して構成した請求項1記載のヒンジキャップ。
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