JP3937687B2 - 画像処理装置及び画像処理方法、記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像の処理に関し、特に、画像のファイリング及びファイリングされた画像の検索に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、文書等を含む画像を蓄積するイメージファイリングシステムにおいては、イメージスキャナで取り込んだ画像に検索用のキーワードのインデックスを付加して蓄積し、検索時の便宜を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のファイリングシステムにおいては、新たに登録しようとする画像が、既に登録、蓄積された登録画像と二重に登録されないようにするためには、蓄積してある登録画像を、キーワード検索したり、すべての登録画像を一覧表示するなどして手作業で探し出し、新たに登録しようとする画像との一致を人間が目でみて確認しなければならなず、手間がかかった。このため、二重登録を許してしまうような事態も生じていた。
【0004】
すなわち、従来のファイリングシステムにおいては、新たな画像と近似するか又は一致する登録画像の検索機能が、ユーザにおいて使い勝手のよいものではなかった。
【0005】
従って、本発明の目的は、新たな画像と近似するか又は一致する画像を好適に検索し得る画像処理装置及び画像処理方法、記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明によれば、予め登録された複数の登録画像の中から、入力された入力画像に近似又は一致する登録画像を検索する画像処理装置であって、前記登録画像に対して領域分割処理を実行することにより得られた領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを、当該登録画像と共に記憶した記憶手段と、前記入力画像に対し領域分割処理を実行することにより、当該入力画像内に含まれる領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを得る処理手段と、記処理手段により得られた前記入力画像内に含まれる領域の数と、領域の数が一致する前記登録画像を前記記憶手段から第1の検索候補として検索する第1検索手段と、前記第1検索候補となった前記登録画像の中から、前記処理手段により得られた、前記入力画像内に含まれる各領域の位置及び大きさに類似する、領域の位置及び大きさを有する前記登録画像を第2検索候補として検索する第2検索手段と、前記第2検索候補となった前記登録画像を対象として、前記入力画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果と、前記対象の登録画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果とを比較することにより、テキストに関する類似度を算出するとともに、前記入力画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量と前記対象の登録画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量とを比較することにより、イメージに関する類似度を算出し、更に、当該算出されたテキストに関する類似度とイメージに関する類似度とに対して、予め定めた重み付けをおこなって加算することにより総合類似度を求め、当該求めた総合類似度に基づいて前記第2検索候補となった前記登録画像の中から前記入力画像に類似する登録画像を判定する第3検索手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置が提供される。
【0009】
また、本発明によれば、予め登録された複数の登録画像の中から、入力された入力画像に近似又は一致する登録画像を検索する画像処理方法であって、前記登録画像に対して領域分割処理を実行することにより得られた領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを、当該登録画像と共に記憶手段に記憶する記憶工程と、前記入力画像に対し領域分割処理を実行することにより、当該入力画像内に含まれる領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを得る処理工程と、記処理工程において得られた前記入力画像内に含まれる領域の数と、領域の数が一致する前記登録画像を前記記憶手段から第1の検索候補として検索する第1検索工程と、前記第1検索候補となった前記登録画像の中から、前記処理工程において得られた、前記入力画像内に含まれる各領域の位置及び大きさに類似する、領域の位置及び大きさを有する前記登録画像を第2検索候補として検索する第2検索工程と、前記第2検索候補となった前記登録画像を対象として、前記入力画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果と、前記対象の登録画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果とを比較することにより、テキストに関する類似度を算出するとともに、前記入力画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量と前記対象の登録画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量とを比較することにより、イメージに関する類似度を算出し、更に、当該算出されたテキストに関する類似度とイメージに関する類似度とに対して、予め定めた重み付けをおこなって加算することにより総合類似度を求め、当該求めた総合類似度に基づいて前記第2検索候補となった前記登録画像の中から前記入力画像に類似する登録画像を判定する第3検索工程と、を含むことを特徴とする画像処理方法が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、予め登録された複数の登録画像の中から、入力された入力画像に近似又は一致する登録画像を検索するために、コンピュータを、前記登録画像に対して領域分割処理を実行することにより得られた領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを、当該登録画像と共に記憶した記憶手段、前記入力画像に対し領域分割処理を実行することにより、当該入力画像内に含まれる領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを得る処理手段、記処理手段により得られた前記入力画像内に含まれる領域の数と、領域の数が一致する前記登録画像を前記記憶手段から第1の検索候補として検索する第1検索手段、前記第1検索候補となった前記登録画像の中から、前記処理手段により得られた、前記入力画像内に含まれる各領域の位置及び大きさに類似する、領域の位置及び大きさを有する前記登録画像を第2検索候補として検索する第2検索手段、前記第2検索候補となった前記登録画像を対象として、前記入力画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果と、前記対象の登録画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果とを比較することにより、テキストに関する類似度を算出するとともに、前記入力画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量と前記対象の登録画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量とを比較することにより、イメージに関する類似度を算出し、更に、当該算出されたテキストに関する類似度とイメージに関する類似度とに対して、予め定めた重み付けをおこなって加算することにより総合類似度を求め、当該求めた総合類似度に基づいて前記第2検索候補となった前記登録画像の中から前記入力画像に類似する登録画像を判定する第3検索手段、として機能させるプログラムを記録した記録媒体が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0013】
図6は、本発明の一実施形態に係るイメージファイリングシステムが実現されるハードウェアの一例を示した図である。図6に示すように、本システムは、一般的なコンピュータシステム上で実現可能である。
【0014】
図6において、600はアドレス信号を伝えたり、データを伝達させるバス、601は制御を行うCPU、602はBIOSやOSをブートするためのプログラムを記憶するROM、603はOSや各種プログラムをロードしたり作業領域に使用するRAMである。
【0015】
また、604は画像データベースを蓄積したり、OSや各種プログラムを記憶したり、あるいは作業データの一時ファイルを記憶する外部記憶装置、605は、文書画像や各種メッセージなどを表示するディスプレイ、606はイメージスキャナインターフェースであり、607は文書を読み込み文書画像にするイメージスキャナである。
【0016】
図1は、新たな画像の登録処理を説明するフローチャートである。以下、本実施形態において、説明の便宜上、新たに登録するために与えられた画像を入力画像と称し、既に登録され、蓄積された画像を登録画像と称する。
【0017】
入力画像は、例えば、イメージスキャナ607によって文書等が読み込まれ、カラー画像、または、白黒多値画像または二値画像として外部記憶装置604等に記憶される。
【0018】
また、入力画像は、アプリケーションソフトで作られた文書データをビットマップ形式等の画像に変換することによっても得られる。
【0019】
図8は、アプリケーションソフトで作られた文書データの場合、それをビットマップ形式の画像に変換するステップを説明している。
【0020】
ステップS802では、入力された文書データを(ステップS801)、ワープロソフト等のアプリケーションソフト(例えばMicrosoft社のWord、一太郎:共に登録商標)がGDI形式803に変換する(ステップS803)。
【0021】
そして、ステップS804では、プリンタドライバないしFAXドライバなどが、ビットマップ形式の画像に変換する(ステップS805)。
【0022】
次に、図1に戻り、ステップS101では、入力画像に対して領域分割処理を実行する。領域分割処理とは、画像を、その内容の種別に従ったブロック(領域)に分割する処理である。例えば、画像中のテキスト部分、イメージ部分、表部分等の種別に従ったブロックに分割する処理である。このような領域分割処理の具体的内容は種々提案されており、例えば、特開平06−068301号公報等において開示されている。
【0023】
図7は、領域分割処理を行った一例を示す図である。図7において、701は画像全体、702,703,704は、テキストブロック、705,706はイメージブロックを示している。なお、ブロック703と704の中の太線は文字列を簡略化して表したものである。図7の例では、ブロックの種類を、テキストとイメージとの二種類に分けているが、ブロックの種類をもっと多くの種類に細分してもよいことはいうまでもない。
【0024】
入力画像を領域分割した結果は、図1の11のブロック情報としてRAM603に記憶される。図4はこのブロック情報を説明した図である。
【0025】
ブロック情報は、ブロック情報ヘッダと、領域分割された各ブロックのブロック情報データ1〜ブロック情報データnからなる。
【0026】
ブロック情報ヘッダには、例えば、総ブロック数、テキストブロック数、イメージブロック数、判別不能なブロック数、に係る情報が含まれる。また、各ブロック情報データには、例えば、ブロックID、ブロック種別、ブロックの座標情報、ブロックの横幅、ブロックの高さ、に係る情報が含まれる。なお、本実施形態では、ブロックの座標情報として、ブロックの中心の座標を用いるが、中心以外の座標(例えば、ブロック左上頂点の座標)を用いてもよい。図4の下方に示したプログラムは、ブロック情報ヘッダ及びブロック情報データの内容についてC言語で記述したプログラムの例を示している。
【0027】
以下、領域分割してできる各ブロックを、B1,B2,B3,…,Bnとする。上述した通り、ブロックは、テキストブロックとイメージブロックに区別され、また、ブロックBiの中心座標をCX(Bi),CY(Bi)とする。
【0028】
そして、テキストブロックを、その中心座標CX(Bi)を第1キー、その中心座標CY(Bi)を第2キーとしてソートする。ソートされた結果のテキストブロックをTB1,TB2,…,TBmとする。
【0029】
同様にイメージブロックをソートし、ソートされた結果を、IB1,IB2,…,IBkとする。図4のブロック情報データには、テキストブロックをTB1,TB2,…,TBm、イメージブロックIB1,IB2,…,Ibkの順に記録される。
【0030】
そして、外部記憶装置604に蓄積、構成されている画像データベースに、入力画像は登録画像としてブロック情報11と対にして記憶保管されるとともに、その記憶位置を一時的にRAM603に記憶する。
【0031】
画像データベースには、図3で示されているページテーブルが記憶されている。図3においてページIDは登録画像を一意的に決定できる番号であり、例えば登録画像を登録した順番につけた順序番号である。図3でm,kは、それぞれ各登録画像を領域分割して抽出したテキストブロックの個数とイメージブロックの個数とを示している。図において、インスタンスポインタは、対応する登録画像とブロック情報の対が記録されている外部記憶装置604内の記録位置を示している。
【0032】
ステップS102では、まず、今回登録した画像についてのページIDと,テキストブロック及びイメージブロックの個数m+k,イメージブロックの個数k、インスタンスポインタをページテーブルに追加記録する。次に、ステップS103では、このテーブルを、m+kを第1キー、kを第2キーとしてソートする。
【0033】
このようにして、入力画像は登録画像として保存される。しかし、入力画像が既存の登録画像と同一である場合には、二重登録を防止する必要がある。また、既存の登録画像と著しく近似する場合は、ユーザにおいてその登録を希望しない場合もある。そこで、本システムでは、図2のフローチャートに従って二重登録を防止する登録処理がなされる。
【0034】
ステップS202では、入力画像に対して、領域分割処理を実行する。この処理は、図1の場合と同じである。その結果、図4に示すようなブロック情報が得られる。
【0035】
ステップS203では、入力画像のテキストブロック数m、イメージブロック数kとから、総ブロック数m+k=nを計算し、ページテーブルを参照して総ブロック数nと一致する登録画像を第1の検索候補として絞り込みを行う。なお、第1の検索候補が一つしかない場合等には、これを最終的な候補としてもよい。
【0036】
ステップS204では、これら第1の検索候補の各登録画像と入力画像との間の一致度を求める。本実施形態では、各登録画像と入力画像との一致度として、各ブロックの大きさ、位置に基づき、両者の距離を求める。ここでは、登録画像と入力画像との距離を以下のようにして求める。
【0037】
入力画像について、上述した方法でソートされたテキストブロックを、
TB’1,TB’2,…,TB’m’
イメージブロックを
IB’1,IB’2,…,IB’k’
また、登録画像のテキストブロックを、
TB1,TB2,…TBm
イメージブロックを
IB1,IB2,…IBk
とする。更に、テキストブロックTBiの幅、高さを、W(TBi),H(TBi)、イメージブロックIBjの幅、高さを、W(IBj),H(IBj)と表す。
【0038】
2つの画像の距離Dは、以下のように計算される。
【0039】
【数1】
Figure 0003937687
【0040】
ここで、級数の項数mtは、
mt=min(m,m’)
である。
【0041】
【数2】
Figure 0003937687
【0042】
ここで、級数の項数kiは、
ki=min(k,k’)
である。そして、
D=Dt+αDi
として距離D(以下、第1識別関数と呼ぶ。)を計算する。ここで、αは画像の識別がもっともよくなるようにあらかじめ実験的に決めておいた定数である。一般に、テキストブロックよりイメージブロックのほうが精度よく求められると考えられるので、例えば、経験的に2ぐらいの値にしておいてもよい。つまり、DiのほうがDtよりも識別に有効に働くわけである。
【0043】
このようにして、第1の検索候補に係る各登録画像と入力画像との距離Dを求めたら、距離Dの小さいほうからいくつかの登録画像を選ぶことにより、検索候補を絞り込む。たとえば、距離Dの小さいほうから3つだけを選ぶ、あるいは、第1検索候補の数がある割合(たとえば1/5)に減るように距離Dの小さいほうから選ぶことにより絞込みを行う。こうして絞り込みを行い、第2の検索候補とする。この第2の検索候補の集合をS2とする。
【0044】
なお、この段階で、距離Dが最小な登録画像を1つだけに絞り込み、これを最終候補としてもよい。
【0045】
次にステップS205では次のようにさらに絞り込みを行う。
【0046】
この集合S2のなかから、入力画像にもっとも近いものを以下のように選び出す。上記検索では、双方の対応するブロックについて、ブロック位置とブロックサイズを比較し、距離計算を行った。今度は、各対応するブロックの中身の比較をして、さらに距離計算を行う。それには、テキストブロック同士の比較とイメージブロック同士の比較がある。入力画像と登録画像との対応するテキストブロックをTXTB2,TXTBとする。対応付けは、ブロックの中心のX座標を第1キー、Y座標を第2キーとしてソートした場合に同順位にあるブロックを対応させることで行う。これらのテキストブロックを2値化してOCR(光学的文字認識)を行えば文字列が得られる。そしてTXTB2の文字列とTXTBの文字列をDPマッチング(Dynamic Programming:動的計画法)の手法で比較することにより、
TXTB2にあって、TXTBにない文字の個数:n1
TXTB2になくて、TXTBにある文字の個数:n2
TXTB2とTXTBと対応する文字列が異なっている文字の個数:n32,n3(n32は、TXTB2のほうの文字数、n3はTXTBのほうの文字数である)
が求められる。DPマッチングは、例えば、情報科学講座「音声認識」(新美康永著、共立出版)の107ページにも開示されている公知の技術である。
【0047】
図5は、TXTB2とTXTBの各文字列をDPマッチングした例の説明図である。図で各文字列は太線で表されている。Eの部分は、文字列が一致した部分、Xの部分は上記1(TXTB2にあって、TXTBにない文字)の部分、Yの部分は上記2(TXTB2になくて、TXTBにある文字)の部分、Zの部分は上記3(TXTB2とTXTBと対応する文字列が異なっている文字)の部分である。
【0048】
この結果、2つのテキストブロックTXTB2とTXTBの距離を次のように計算できる。
【0049】
D(TXTB2,TXTB)=(n1+n2+n32+n3)/NC
ここで、NCはTXTB2の文字数とTXTBの文字数の合計である。
【0050】
このようにして、対応するテキストブロックについて距離が求まる。また、入力画像と登録画像との間で、テキストブロック数が一致しない場合も考えられる。たとえば、入力画像のほうがテキストブロック数が多くて、TXTB2に対応する登録画像のテキストブロックがないならば、距離は1となる。このようにして、すべてのテキストブロックについて求まった距離を合計したものをテキストブロック距離と呼ぶことにする。
【0051】
今度は、イメージブロックについて入力画像と登録画像との比較である。入力画像のイメージブロックIMGB2と登録画像のイメージブロックIMGBが対応するものとする。対応付けは、ブロックの中心のX座標を第1キー、Y座標を第2キーとしてソートした場合に同順位にあるブロックを対応させることで行う。IMGB2を二値化してできる画像について、全画素数に対する黒画素数の比(すなわち、黒画素数÷全画素数)ratio(IMGB2)を求める。同様にして、ratio(IMGB)を求める。
【0052】
|ratio(IMGB2)−ratio(IMGB)|
をIMGB2とIMGBとの距離とする。対応するイメージブロックがない場合は、距離は最大値の1とする。そして、全イメージブロックについての距離の合計値をイメージブロック距離と呼ぶことにする。
【0053】
さて、入力画像と登録画像との詳細識別距離dを
d=テキストブロック距離+β×イメージブロック距離
で求める。ここで、βは前に述べたαと同様で、イメージブロック距離にかける重みづけファクターである。画像の識別がうまくいくように実験的にβをもとめるのが望ましいが、イメージブロックのほうがテキストブロックよりも精度良く抽出できる(つまり信頼性が高い)ので、おおまかに1より大きい値(たとえば2)にしてもよい。上記dを第2識別関数と呼ぶ。
【0054】
さて、集合S2のすべての登録画像と入力画像との詳細識別距離dを求め、ステップS206では、最小の詳細識別距離d0について、所定の値δと比較する。δよりd0が小さければ、このd0を与える集合S2の登録画像を入力画像と一致する登録画像だと判定する。
【0055】
ここで、δはあらかじめの実験で求める値である。たとえば、ひとつの画像を条件を変えてイメージスキャナで何回も読み込んでできる1000個の画像のものと、ある条件で読み込んだ画像との詳細距離(1000個ある)をもとめ、この1000個の数値の最大値をδとする。
【0056】
ステップS206で一致するものがあれば入力画像は画像データベースには登録しない。一致するものがなければ、ステップS207へ進む。
【0057】
ステップS207は、図1で説明したS102からS103までの文書登録処理とまったく同じである。
【0058】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した第1及び第2識別関数は、登録画像と入力画像との距離を計算するものとしたが、距離ではなく類似度を計算してもよい。例えば、距離の逆数を計算すれば、すなわち類似度となることは明白である。識別関数を類似度とした場合は、候補の選択は、類似度の大きいものから順番に絞り込むことになる。
【0059】
また、上記実施形態は、画像の二重登録を避けるためのものであったが、同様の処理を応用して他の用途、例えば、画像検索装置としても用いることができる。画像の検索を行う場合、入力画像に対してステップS202乃至S206の処理を施すことにより、一致する登録画像をデータベースから探し出すことができるので、その後、一致する登録画像を取り出す処理を行うことにより、画像検索が可能となる。
【0060】
たとえば、文書画像を検索したい場合、手元に探し出したい文書画像とほとんど同じであるが、少し違っている文書画像があり、原本の文書画像をデータベースから取り出したいという用途がある。この場合、データベースが前記実施形態のように構成されていれば、手元にある文書画像ともっとも似通った文書画像の検索を、手作業によらず、行うことができる。このような用途としては、手元の文書画像は原本を何回もコピーしたものによるものであるために、印刷状態が悪くなったものであった場合、原本から再び印刷状態の良好な文書を取り出したいというケースがある。
【0061】
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0062】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、新たな画像と近似するか又は一致する画像を好適に検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】新たな画像の登録処理を説明するフローチャートである。
【図2】二重登録を防止しつつ新たな画像の登録処理を説明するフローチャートである。
【図3】ページテーブルの説明図である。
【図4】ブロック情報の説明図である。
【図5】テキストブロックのDPマッチングの説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るイメージファイリングシステムが実現されるハードウェアの一例を示した図である。
【図7】領域分割処理を行った一例を示す図である。
【図8】文書データから入力画像を得る場合の処理のフローチャートである。

Claims (15)

  1. 予め登録された複数の登録画像の中から、入力された入力画像に近似又は一致する登録画像を検索する画像処理装置であって、
    前記登録画像に対して領域分割処理を実行することにより得られた領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを、当該登録画像と共に記憶した記憶手段と、
    前記入力画像に対し領域分割処理を実行することにより、当該入力画像内に含まれる領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを得る処理手段と、
    記処理手段により得られた前記入力画像内に含まれる領域の数と、領域の数が一致する前記登録画像を前記記憶手段から第1の検索候補として検索する第1検索手段と、
    前記第1検索候補となった前記登録画像の中から、前記処理手段により得られた、前記入力画像内に含まれる各領域の位置及び大きさに類似する、領域の位置及び大きさを有する前記登録画像を第2検索候補として検索する第2検索手段と、
    前記第2検索候補となった前記登録画像を対象として、前記入力画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果と、前記対象の登録画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果とを比較することにより、テキストに関する類似度を算出するとともに、前記入力画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量と前記対象の登録画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量とを比較することにより、イメージに関する類似度を算出し、更に、当該算出されたテキストに関する類似度とイメージに関する類似度とに対して、予め定めた重み付けをおこなって加算することにより総合類似度を求め、当該求めた総合類似度に基づいて前記第2検索候補となった前記登録画像の中から前記入力画像に類似する登録画像を判定する第3検索手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記領域種別がイメージである領域から抽出する画像特徴量は、当該イメージである領域を2値化して算出される、当該イメージ領域における全画素数に対する黒画素数の比であることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記第3検索手段で前記入力画像に類似すると判定された前記登録画像が存在しなかった場合、当該入力画像を新たな登録画像として前記記憶手段に記憶する一方、前記第3検索手段で前記入力画像に類似すると判定された前記登録画像が存在した場合、当該入力画像を前記登録画像として前記記憶手段に記憶しない登録手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記重み付けでは、前記イメージに関する類似度に対する重みの方が、前記テキストに関する類似度に対する重みよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2検索手段は、前記領域種別がイメージである領域の位置及び大きさに関する類似度の重みを、前記領域種別がテキストである領域の位置及び大きさに関する類似度の重みよりも大きくして前記第2検索候補を検索することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 予め登録された複数の登録画像の中から、入力された入力画像に近似又は一致する登録画像を検索する画像処理方法であって、
    前記登録画像に対して領域分割処理を実行することにより得られた領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを、当該登録画像と共に記憶手段に記憶する記憶工程と、
    前記入力画像に対し領域分割処理を実行することにより、当該入力画像内に含まれる領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを得る処理工程と、
    記処理工程において得られた前記入力画像内に含まれる領域の数と、領域の数が一致する前記登録画像を前記記憶手段から第1の検索候補として検索する第1検索工程と、
    前記第1検索候補となった前記登録画像の中から、前記処理工程において得られた、前記入力画像内に含まれる各領域の位置及び大きさに類似する、領域の位置及び大きさを有する前記登録画像を第2検索候補として検索する第2検索工程と、
    前記第2検索候補となった前記登録画像を対象として、前記入力画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果と、前記対象の登録画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果とを比較することにより、テキストに関する類似度を算出するとともに、前記入力画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量と前記対象の登録画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量とを比較することにより、イメージに関する類似度を算出し、更に、当該算出されたテキストに関する類似度とイメージに関する類似度とに対して、予め定めた重み付けをおこなって加算することにより総合類似度を求め、当該求めた総合類似度に基づいて前記第2検索候補となった前記登録画像の中から前記入力画像に類似する登録画像を判定する第3検索工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記領域種別がイメージである領域から抽出する画像特徴量は、当該イメージである領域を2値化して算出される、当該イメージ領域における全画素数に対する黒画素数の比であることを特徴とする請求項に記載の画像処理方法。
  8. 前記第3検索工程で前記入力画像に類似すると判定された前記登録画像が存在しなかった場合、当該入力画像を新たな登録画像として前記記憶手段に記憶する一方、前記第3検索工程で前記入力画像に類似すると判定された前記登録画像が存在した場合、当該入力画像を前記登録画像として前記記憶手段に記憶しない登録工程を備えたことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  9. 前記重み付けでは、前記イメージに関する類似度に対する重みの方が、前記テキストに関する類似度に対する重みよりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  10. 前記第2検索工程では、前記領域種別がイメージである領域の位置及び大きさに関する類似度の重みを、前記領域種別がテキストである領域の位置及び大きさに関する類似度の重みよりも大きくして前記第2検索候補を検索することを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  11. 予め登録された複数の登録画像の中から、入力された入力画像に近似又は一致する登録画像を検索するために、コンピュータを、
    前記登録画像に対して領域分割処理を実行することにより得られた領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを、当該登録画像と共に記憶した記憶手段、
    前記入力画像に対し領域分割処理を実行することにより、当該入力画像内に含まれる領域の数と各領域の位置と各領域の大きさと各領域の領域種別とを得る処理手段、
    記処理手段により得られた前記入力画像内に含まれる領域の数と、領域の数が一致する前記登録画像を前記記憶手段から第1の検索候補として検索する第1検索手段、
    前記第1検索候補となった前記登録画像の中から、前記処理手段により得られた、前記入力画像内に含まれる各領域の位置及び大きさに類似する、領域の位置及び大きさを有する前記登録画像を第2検索候補として検索する第2検索手段、
    前記第2検索候補となった前記登録画像を対象として、前記入力画像内の前記領域種別 がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果と、前記対象の登録画像内の前記領域種別がテキストである領域を文字認識して得た文字認識結果とを比較することにより、テキストに関する類似度を算出するとともに、前記入力画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量と前記対象の登録画像内の前記領域種別がイメージである領域から抽出した画像特徴量とを比較することにより、イメージに関する類似度を算出し、更に、当該算出されたテキストに関する類似度とイメージに関する類似度とに対して、予め定めた重み付けをおこなって加算することにより総合類似度を求め、当該求めた総合類似度に基づいて前記第2検索候補となった前記登録画像の中から前記入力画像に類似する登録画像を判定する第3検索手段、
    として機能させるプログラムを記録した記録媒体。
  12. 前記領域種別がイメージである領域から抽出する画像特徴量は、当該イメージである領域を2値化して算出される、当該イメージ領域における全画素数に対する黒画素数の比であることを特徴とする請求項11に記載の記録媒体。
  13. 前記プログラムが、コンピュータを、前記第3検索手段で前記入力画像に類似すると判定された前記登録画像が存在しなかった場合、当該入力画像を新たな登録画像として前記記憶手段に記憶する一方、前記第3検索手段で前記入力画像に類似すると判定された前記登録画像が存在した場合、当該入力画像を前記登録画像として前記記憶手段に記憶しない登録手段として機能させるプログラムを含むことを特徴とする請求項11に記載の記録媒体。
  14. 前記重み付けでは、前記イメージに関する類似度に対する重みの方が、前記テキストに関する類似度に対する重みよりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の記録媒体。
  15. 前記第2検索手段は、前記領域種別がイメージである領域の位置及び大きさに関する類似度の重みを、前記領域種別がテキストである領域の位置及び大きさに関する類似度の重みよりも大きくして前記第2検索候補を検索することを特徴とする請求項11に記載の記録媒体。
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