JP3940085B2 - 巻取り装置における加圧ローラの移動機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば偏平状の巻芯や角形状の巻芯等の非円筒形の巻芯に対応できる巻取り装置における加圧ローラの移動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、偏平状の巻芯を備えた二点支持巻取り装置として、次のものが提案されている。この巻取り装置は、図4に示すように一対の支持部11aを持つ偏平状の巻芯11を所定位置において図示しないサーボモータにより所定の旋回速度で旋回させるようになっている。又、前記巻芯11の上方には左右一対のニップローラ13が所定位置において電極シート12を挟着して前記巻芯11に供給するようになっている。前記電極シート12は正負の電極シート12a,12b及びセパレータ12c,12dをニップローラ13によって積層して形成される。
【0003】
前記巻芯11に対する電極シート12の巻取り動作を開始する際には、電極シート12の先端部を前記巻芯11の右側面に沿うように垂らした状態で加圧ローラ14によって前記電極シート12の外表面を巻芯11の右側面に押圧する。この状態で巻芯11を図4において時計回り方向に旋回すると、巻芯11の表面に電極シート12の先端部が巻き付けられ、巻芯11に電極シート12が連結され、加圧ローラ14を離しても電極シート12の巻取りが可能となる。
【0004】
前記加圧ローラ14は前記巻芯11の旋回運動と同期して図示しないレバー・リンク機構によってX軸方向に往復移動されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の巻取り装置においては、図4に実線で示す垂直状態の巻芯11の巻取り開始位置からの旋回角θが図5に示すように75°近辺になると、半円弧状の支持部11aの始端P1に加圧ローラ14が接触される。又、旋回角θが105°になると、支持部11aの終端P2に加圧ローラ14が接触される。このため、旋回角θがほぼ75°〜105°の約30°の狭い範囲で支持部11aの半円弧状部を乗り越えなければならず、前記巻芯11に対する加圧ローラ14の接触点のX軸前方又は後方への移動速度(加速度)が非常に速くなって、加圧ローラ14の適正な位置制御動作が難しくなるという問題があった。このため、巻芯11の旋回角θが75°付近及び115°付近においては巻芯11に対する加圧ローラ14の押圧力が適正に作用し難くなり、電極シート12の挟着状態が緩んで電極シート12の巻き付け不良の要因となっていた。前記押圧力を確保するため、加圧ローラ14のレバー・リンク機構の設定を予め強めにした場合には、加圧ローラ14によって巻芯11が強く押圧されるので、巻芯11が変形或いは破壊される恐れがあった。
【0006】
さらに、上記従来の巻取り装置は、巻芯に対する加圧ローラの接触点の移動速度(加速度)が非常に速くなるので、巻芯11の旋回速度を高めると、電極シート12の巻き付け不良が発生し易くなり、巻き付け速度を低速度で行わなければならないという問題もあった。
【0007】
又、巻芯11の外形形状が変更されると、それに伴って加圧ローラ14を作動するレバー・リンク機構を別のものと取り換えなければならないという問題もあった。複数種類のレバー・リンク機構を製作するには、費用がかかるばかりでなく、それらのレバー・リンク機構の保管管理をも行わなければならないので、非常に煩わしいという問題があった。
【0008】
本発明の主たる目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、巻芯に対し加圧ローラによりシートを適正な押圧力で加圧することができ、巻芯に対するシートの巻き付け動作を適正に行うことができるとともに、巻芯の破損を防止することができる巻取り装置における加圧ローラの移動機構を提供することにある。
【0009】
本発明の別の目的は、上記目的に加えて、巻芯の外形形状が変更されても加圧ローラの移動機構(ハードウェア)を変更することなく巻芯へのシートの加圧ローラによる加圧を適正に行うことができる巻取り装置における加圧ローラの移動機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、二つの支持部を有する扁平状に形成された巻芯を巻取り速度が一定となるように旋回させて巻芯の外表面にシートを巻取り、その巻取り動作の際に加圧ローラによりシートを巻芯側に押圧するようにした加圧ローラを備えた巻取り装置において、
前記加圧ローラが巻芯を押圧する方向、つまりX軸方向に往復動されるX軸移動機構と、前記X軸方向と直交するY軸方向に往復動されるY軸移動機構とにより前記加圧ローラを二軸方向に移動可能に構成し、前記Y軸移動機構は、予め制御装置の記録媒体に記録されたY軸方向の移動量をそれぞれ演算するための演算式に基づいて演算された演算値によりそれぞれ数値制御されるように構成され、前記Y軸移動機構及び前記X軸移動機構により前記巻芯の旋回角θが0°〜30°の間に巻芯と加圧ローラの接触点を巻芯の中心O1と対応する原点位置から前記支持部の半円孤状の外周面の始端に移動し、前記巻芯が旋回角θで30°〜150°旋回する間に前記支持部の半円孤状の外周面の始端から終端まで移動し、その後、前記巻芯が旋回角θで150°〜180°旋回する間に前記支持部の終端から原点位置まで移動するように構成したことを要旨とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記X軸移動機構は、前記加圧ローラを付勢手段により巻芯に向かってX軸前方向に弾性的に押圧し、巻芯の旋回運動により加圧ローラを前記付勢手段の付勢力に抗してX軸後方向に押し戻されるようにした弾性支持機構であることを要旨とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記X軸移動機構は、予め制御装置の記録媒体に記録されたX軸方向の移動量を演算するための演算式に基づいて演算された演算値により数値制御されるように構成されていることを要旨とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3において、前記X軸移動機構によって移動されるX軸移動体の先端部に、前記加圧ローラが、巻芯を押圧する方向に一定の付勢力を有する付勢手段を介して取付けられていることを要旨とする。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、形状の異なる複数の巻芯に対応して、前記加圧ローラのX軸方向の移動量又はY軸方向の移動量をそれぞれ求める各種条件及び演算式が前記記録媒体に格納されていて、巻芯の変更に応じてそれらの演算式を選択するようになっていることを要旨とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を例えばハイブリッド車両等に用いられる電池の電極シートの巻取り装置に具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0019】
図2は巻取り装置の巻取り機構及び加圧ローラの移動機構を示す概略正面図である。巻取り機構は従来の技術で述べた構成とほぼ同様に構成されている。すなわち、一対の支持部11aをもつ偏平状の巻芯11を所定位置において巻軸モータM11により所定の旋回速度で旋回させるようになっている。又、前記巻芯11の上方には左右一対のニップローラ13が所定位置において電極シート12を挟着して前記巻芯11に供給するようになっている。前記電極シート12は正負の電極シート12a,12b及びセパレータ12c,12dをニップローラ13によって積層して形成される。そして、この電極シート12が巻芯11に巻き取られるようになっている。
【0020】
次に、加圧ローラ14の移動機構について説明すると、前記巻芯11の右側方に位置するように巻取り装置のフレーム(図示略)の前面にY軸(上下)方向に取り付けられた基板15の左側面にはY軸(上下)方向にY軸ガイドレール16が配設されている。このY軸ガイドレール16にはY軸サドル17がY軸方向の往復動可能に装着され、例えばリニアモータ或いはサーボモータ等でなるY軸モータM17によってY軸方向に往復動されるようになっている。前記Y軸サドル17の左側面にはX軸案内部材19が取り付けられ、このX軸案内部材19にはX軸(前後)方向に往復動可能にX軸移動体20が装着されている。このX軸移動体20は例えばリニアモータ或いはサーボモータ等でなるX軸モータM19によってX軸方向に往復動されるようになっている。
【0021】
この実施形態では前記基板15、Y軸ガイドレール16、Y軸サドル17及びY軸モータM17等により加圧ローラ14のY軸移動機構を構成している。又、X軸案内部材19、X軸移動体20及びX軸モータM19等により加圧ローラ14のX軸移動機構を構成している。
【0022】
前記X軸移動体20の先端部にはホルダー22が取り付けられ、このホルダー22にはロッド23が摺動自在に支持され、この先端の軸24を介して加圧ローラ14が回転可能に支持されている。前記ホルダー22内には前記ロッド23を、巻芯11を押圧する方向の前方に一定の付勢力で付勢するための付勢手段としてのコイル状のバネ25が収容されている。
【0023】
次に、図3に基づいて前記巻取り用の例えばサーボモータでなる巻軸モータM11、Y軸モータM17及びX軸モータM19等の動作を制御するための制御装置31の構成を説明する。
【0024】
この制御装置31は例えば後述する各種条件及び演算式(1)、(2)等のデータに基づいて加圧ローラ14の移動量の制御等の各種の演算処理を行うための中央演算処理装置(CPU)32を備えている。又、制御装置31は移動量の制御等の各種の処理プログラムを記録した読み出し専用の記録媒体としてのリードオンリーメモリ(ROM)33及び各種のデータを記録し、かつ読み出し又は書き込み可能な記録媒体としてのランダムアクセスメモリ(RAM)34を備えている。
【0025】
前記制御装置31には、前記CPU32に接続され予め設定された巻芯11の旋回速度指令を巻軸モータM11に出力するための巻軸モータ制御部35が設けられている。この巻軸モータ制御部35によって前記巻軸モータM11の巻取り速度が一定となるように予め設定した速度で旋回されるようになっている。
【0026】
又、前記制御装置31には、前記CPU32に接続され前記巻芯11の巻取り動作に同期して前記X軸モータM19を制御して前記加圧ローラ14のX軸方向の位置を数値制御する回転速度指令を出力するためのX軸モータ制御部36が設けられている。
【0027】
さらに、前記制御装置31には、前記CPU32に接続され前記巻芯11の巻取り動作に同期して前記Y軸モータM17を制御して加圧ローラ14のY軸方向の位置を数値制御するための回転速度指令を出力するためのY軸モータ制御部37が設けられている。
【0028】
前記制御装置31には巻芯の形状や寸法等各種条件の入力や演算式の作成を行うための各種のキーを備えた操作パネル38が接続されている。又、制御装置31には各種の条件や演算式を表示可能な表示装置39が接続されている。
【0029】
次に、巻芯11の旋回動作に追従して、前記加圧ローラ14を適正に位置制御するために制御装置31の記録媒体に格納される各種条件及び演算式について説明する。
【0030】
この実施形態では図1の実線で示す垂直状態の巻芯11を巻取り開始位置とする。この巻取り開始位置から巻芯11は図1において時計回り方向に旋回される。この巻芯11の巻取り開始位置からの旋回角をθとする。又、巻芯11の右側面に電極シート12の先端部が垂れ下がるように配置されていて、この電極シート12は前記巻芯11の旋回中心O1と対応する位置において加圧ローラ14によって巻芯11に押圧されている。
【0031】
巻芯11の旋回中心O1から支持部11a(始端P1,終端P2)までの距離をRとし、巻芯11の支持部11aの半径寸法r1、加圧ローラ14の半径寸法r、電極シートの厚さ寸法tsとする。
【0032】
前記巻芯11の旋回中心O1を通るX軸方向の基準線L1から加圧ローラ14の回転中心O2までのY軸方向の移動量Y(θ)を求める演算式は、以下のように設定される。
【0033】
旋回角θが0°≦θ<30°のとき
Y(θ)=(Rcos30°)×(θ/30°)・・・(1)
旋回角θが30°≦θ≦150°のとき
Y(θ)=Rcosθ・・・(2)
旋回角θが150°<θ<180°のとき
Y(θ)=(Rcos150°)×〔(180°−θ)/30°〕・・・(3)
これらの演算式(1),(2),(3)及び前記各種の寸法条件を制御装置31の記録媒体に予め記録し、上記の演算式(1),(2),(3)により求められた移動量Y(θ)に基づいて、前記Y軸モータM17を数値制御するようにしている。
【0034】
一方、前記巻芯11の旋回中心O1を通るY軸方向の基準線L2から加圧ローラ14の回転中心O2までのX軸方向の移動量X(θ)を求める演算式は、以下のように設定される。
【0035】
旋回角θが0°≦θ<30°のとき
X(θ)=(Rsin30°)×(θ/30°)+(r1+r)・・・(4)
旋回角θが30°≦θ≦150°のとき
X(θ)=(Rsinθ)+(r1+r)・・・(5)
旋回角θが150°<θ<180°のとき
この演算式(4),(5),(6)及び前記各種の寸法条件を制御装置31の記録媒体に予め記録し、上記の演算式(3),(5),(6)により求められた移動量X(θ)に基づいて前記X軸モータM19を数値制御するようにしている。
【0036】
そして、X軸モータ制御部36及びY軸モータ制御部37により移動量X(θ)、Y(θ)の演算式によって演算された演算値に基づいてX軸モータM19及びY軸モータM17が数値制御され、加圧ローラ14による巻芯11上の電極シート12の押圧動作が適正に行われる。
【0037】
次に、前記のように構成された巻取り装置の動作を説明する。
図1において前記巻芯11が巻取り開始位置から旋回を開始すると、巻芯11の外周面に電極シート12が巻き取られて、シート巻取体が形成される。この巻取り動作の開始に先立って、電極シート12の先端部の端縁が図示しないテープ接着装置により接着されて巻芯11の表面に仮止めされる。その後に、X軸モータM19が作動されて、加圧ローラ14が図1に示す開始位置(実線の巻芯11に接する位置)に移動される。
【0038】
この電極シート12の巻取り開始位置から巻芯11が図1において、時計回り方向に180°だけ旋回される間に、加圧ローラ14はX軸方向に一往復動されるとともに、Y軸方向にも一往復動される。この加圧ローラ14のX軸方向及びY軸方向の位置制御により巻芯11に対する加圧ローラ14の押圧動作が適正に行われる。
【0039】
前記巻芯11に対する電極シート12の巻き付け動作が開始されて巻芯11が数回旋回されると、巻芯11に対する電極シート12の巻付け状態、つまり巻芯11と電極シート12の連結が確実になるとともに、巻芯11に対する電極シート12の巻き付け状態が加圧ローラ14の加圧動作により安定化される。このため加圧ローラ14が退避位置に移動される。
【0040】
前記巻芯11に対する電極シート12の所定量の巻取り動作が終了すると、前記電極シート12は図示しない切断機構によって切断され、その切断端部が前記加圧ローラ14によって巻芯11側に所定の圧力で押圧され、切断端部がシート巻取体の外表面に巻き付けられる。
【0041】
電極シート12の切断端部の加圧ローラ14による巻き付け動作の際には、シート巻取体の厚み寸法を考慮して、加圧ローラ14の原点位置への移動が行われる。なお、電極シート12の切断端部の巻き付け処理動作においても、電極シート12の先端部の巻き付け動作と同様に加圧ローラ14のX軸方向及びY軸方向の位置制御が行われる。この場合には、電極シート12の厚さ寸法tsと巻き付け数との演算から加圧ローラ14のX軸方向或いはY軸方向の位置補正を加えた位置制御を行う。
【0042】
なお、この後には図示しないテープ貼り付け装置によりテープが電極シート12の切断端部に接着され、一回のシート巻取体の巻取り作業が終了する。
上記実施形態の巻取り装置によれば、以下のような特徴を得ることができる。
【0043】
(1)上記実施形態では、前記制御装置31に前述した各種の条件及び演算式(1)〜(6)等の必要なデータを予め格納しておき、それらによる演算値に基づいて加圧ローラ14の位置をX軸方向及びY軸方向に数値制御により移動するようにした。このため、巻芯11の旋回角θが0°〜30°の間に巻芯11と加圧ローラ14の接触点を支持部11aの始端P1に移動し、前記巻芯11が旋回角θで30°〜150°旋回する間に支持部11aの半円孤状の外周面の始端P1から終端P2まで移動する。その後、前記巻芯11が旋回角θで150°〜180°旋回する間に支持部11aの終端P2から原点位置まで移動する。従って、巻芯11の支持部11aに対する加圧ローラ14の接触点の移動速度(加速度)が従来の加圧ローラにおける移動速度と比較して緩やかとなり、電極シート12を巻芯11の表面に適正に押圧することができ、巻芯11に対する電極シート12の巻き付け動作を円滑かつ確実に行うことができる。
【0044】
さらに、詳述すると、従来では旋回角θが30°で支持部11aを乗り越えなければならなかったのに対し、前記実施形態では120°で乗り越えればよいので、加圧ローラ14の巻芯11に対する接触点の移動速度が約四分の一の速度となる。
【0045】
(2)上記実施形態では、巻芯11の支持部11aの外周面に対する加圧ローラ14の接触点の移動速度が緩やかとなるため、それだけ巻芯11の旋回速度を高めて巻芯11に対する電極シート12の巻き付け開始動作を迅速に行うことができる。又、電極シート12の全行程に亘って加圧ローラ14を用いる場合にも巻芯11の旋回速度を減速する必要がなく、電極シート12の巻取り状態を安定化することができる。
【0046】
(3)上記実施形態では、前記操作パネル38を用いて加圧ローラ14のX軸方向及びY軸方向の移動量の演算式(1)〜(6)を巻芯11の形状或いは寸法などの各種の条件に応じて変更可能にした。このため、巻芯11の形状寸法が変更されても、X軸移動機構及びY軸移動機構を変更することなく加圧ローラ14の位置制御動作を適正に行うことができ、段取り換えをなくして作業能率を向上することができる。
【0047】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
【0048】
○ 実施形態においては電極シートの巻取り装置に具体化したが、これを各種のシートの巻取り装置として具体化することもできる。
○ 前記実施形態においては、前記巻芯11の巻取り開始位置を図1に示すように設定したが、この巻取り開始位置は任意に設定することが可能である。この場合には各種の条件変更に基づいて、前述した演算式(1)〜(6)を変更する必要がある。
【0049】
○ 制御装置31の記録媒体に対し、形状の異なる巻芯11のそれぞれに対する各種条件及び演算式を格納しておき、巻芯11の変更に応じて上記各種の演算式を選択的に用いるようにしてもよい。
【0050】
○ 前記X軸案内部材19及びX軸モータM19を省略するとともに、加圧ローラ14をX軸方向前方に向かって例えばエアシリンダ等の弾性支持機構により弾性的に支持し、この加圧ローラ14を巻芯11の表面に押圧するようにしてもよい。この場合には巻芯11の旋回運動によって、加圧ローラ14が付勢力に対抗してX軸方向に押動される。
【0051】
○ 加圧ローラ14のY軸移動機構を図示しないがレバー・リンク機構或いはカム機構によって構成し、前記本実施形態或いは上述した別例の構成にしてもよい。
【0052】
この別例では巻芯の外形形状が変更された場合に段取り替えが、必要になるが、巻芯に対し加圧ローラによりシートを適正な押圧力で加圧することができ、巻芯に対するシートの巻き付け動作を適正に行うことができるとともに、巻芯の破損を防止することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明は、巻芯に対し加圧ローラによりシートを適正な押圧力で加圧することができ、巻芯に対するシートの巻き付け動作を適正に行うことができるとともに、巻芯の破損を防止することができる。
【0054】
又、請求項1に記載の発明は、巻芯の外形形状が変更されても加圧ローラのY軸移動機構を変更することなく巻芯へのシートの加圧を適正に行うことができる。
【0056】
請求項2に記載の発明は、上記の効果に加えて、X軸移動機構の構成を簡素化して製造及び組み付け作業を容易に行いコストの低減を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、巻芯の外形形状が変更されても加圧ローラのX軸移動機構を変更することなく巻芯へのシートの加圧を適正に行うことができる。
【0057】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明の効果に加えて、加圧ローラは巻芯に対しシートを適正な押圧力で加圧することができ、シートの巻付状態によっても柔軟に動作して安定した巻付け動作を行うことができる。
【0059】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、巻芯の外形形状が変更されても加圧ローラのX軸移動機構及びY軸移動機構を変更することなく巻芯へのシートの加圧を適正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の巻取り装置における電極シートの加圧ローラの押圧動作を説明するための図。
【図2】 加圧ローラの移動機構を示す正面図。
【図3】 制御装置を示すブロック回路図。
【図4】 従来の巻芯に対する加圧ローラの加圧状態を示す正面図。
【図5】 従来の巻芯に対する加圧ローラの加圧状態を示す正面図。
【符号の説明】
X(θ),Y(θ)…移動量、O1…旋回中心、O2…回転中心、11…巻芯、11a…支持部、14…加圧ローラ、20…X軸移動体、25…付勢手段としてのバネ、31…制御装置。
Claims (5)
- 二つの支持部を有する扁平状に形成された巻芯を巻取り速度が一定となるように旋回させて巻芯の外表面にシートを巻取り、その巻取り動作の際に加圧ローラによりシートを巻芯側に押圧するようにした加圧ローラを備えた巻取り装置において、
前記加圧ローラが巻芯を押圧する方向、つまりX軸方向に往復動されるX軸移動機構と、前記X軸方向と直交するY軸方向に往復動されるY軸移動機構とにより前記加圧ローラを二軸方向に移動可能に構成し、前記Y軸移動機構は、予め制御装置の記録媒体に記録されたY軸方向の移動量をそれぞれ演算するための演算式に基づいて演算された演算値によりそれぞれ数値制御されるように構成され、前記Y軸移動機構及び前記X軸移動機構により前記巻芯の旋回角θが0°〜30°の間に巻芯と加圧ローラの接触点を巻芯の中心O1と対応する原点位置から前記支持部の半円孤状の外周面の始端に移動し、前記巻芯が旋回角θで30°〜150°旋回する間に前記支持部の半円孤状の外周面の始端から終端まで移動し、その後、前記巻芯が旋回角θで150°〜180°旋回する間に前記支持部の終端から原点位置まで移動するように構成したことを特徴とする巻取り装置における加圧ローラの移動機構。 - 請求項1において、前記X軸移動機構は、前記加圧ローラを付勢手段により巻芯に向かってX軸前方向に弾性的に押圧し、巻芯の旋回運動により加圧ローラを前記付勢手段の付勢力に抗してX軸後方向に押し戻されるようにした弾性支持機構である巻取り装置における加圧ローラの移動機構。
- 請求項1において、前記X軸移動機構は、予め制御装置の記録媒体に記録されたX軸方向の移動量を演算するための演算式に基づいて演算された演算値により数値制御されるように構成されている巻取り装置における加圧ローラの移動機構。
- 請求項2又は3において、前記X軸移動機構によって移動されるX軸移動体の先端部に、前記加圧ローラが、巻芯を押圧する方向に一定の付勢力を有する付勢手段を介して取付けられている巻取り装置における加圧ローラの移動機構。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、形状の異なる複数の巻芯に対応して、前記加圧ローラのX軸方向の移動量又はY軸方向の移動量をそれぞれ求める各種条件及び演算式が前記記録媒体に格納されていて、巻芯の変更に応じてそれらの演算式を選択するようになっている巻取り装置における加圧ローラの移動機構。
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