JP3949335B2 - 注出ノズル付キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料用容器のノズル付キャップ、とくにキャップ上面に注出ノズルを起倒自在に装着した飲料用容器の注出ノズル付キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
キャップの上面に吸口となる注出筒を起倒自在に装着し、注出筒を起立させたときに注出流路が形成され、飲料液を吸飲可能とした飲料用容器のキャップは、従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のキャップでは、吸飲にあたって、注出筒を廻動させ、直立した状態で注出筒を口にくわえて吸飲するようにしていた。
吸飲中に注出筒が傾くと、液流路が塞がれて吸飲ができなくなり、また、容器を下方面に傾けたまま直立させた注出筒から口を外すと飲料液が周辺にこぼれるので、起き臥しのできない病人、寝たきりの老人には利用しにくいという問題があった。
【0004】
本発明は、上記の問題を解決することを課題として、起き臥しのできない病人、寝たきりの老人にも容易に利用できるよう注出ノズルを傾斜させることによって、寝たままでも注出ノズルから飲料液を飲めるようにした飲料用容器の注出ノズル付キャップを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、飲料用容器の注出ノズル付キャップとして、ノズル部材を装着した飲料用容器のキャップであって、キャップは、支持リングを立設した環状の上壁と側周壁とを具備しており、前記上壁の内周上端縁には、中央に開孔を穿設し弁座を形成した薄肉の弁座板が張設されており、ノズル部材は、注出ノズルと、該注出ノズルの下端に連設された有底の弁筒とノズル保持部とからなり、前記弁筒は、筒壁に流出孔を穿孔し、底部を球面状の弁体とし、弁筒が弁座と直交するときには弁座を封鎖し、ノズル保持部は、注出ノズル下端に連設された変形可能な薄肉の支持壁と支持リングに嵌合する嵌着部を具備しており、前記注出ノズルをいずれの方向に傾斜させても、弁座を開き、液流路を形成させるようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【0006】
また、注出ノズルの支持壁、キャップ上壁に張設した弁座板の具体的な実施態様として、注出ノズルの支持壁が、階段状に形成された段部を有していることを特徴とする構成、或いは注出ノズルの支持壁と、キャップ上壁に張設された弁座板がドーム状に形成されていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは飲料液を収納する容器、Bはキャップ、Cはノズル部材、Dはオーバキャップ、Eは中栓であり、いずれも合成樹脂を用いて成形されている。
容器Aの口筒部A1外周には、ねじ1が螺設され、その下方にネックリング2が設けられている。
【0008】
図2に示すように、キャップBは、環状の上壁3と側周壁4とからなり、上壁3の上面には支持リング5が立設されており、該支持リング5の外周中間部には、膨出環6が設けられている。
上壁3の内周上端縁には、中央を隆起させた薄肉の弁座板7が張設されており、中央には開孔8が穿設されている。
開孔8の周縁は、断面がほぼ三角形の肉厚のリング9となっており、弁座10が形成されている
【0009】
上壁3の外周上端縁には、膨出環11が設けられている。
側周壁4の内周には、容器口筒部A1に螺設されたねじ1と螺合するねじ12が螺設されている。
側周壁4内周上端には、縮径部が設けられ、該縮径部の下端には、後述する中栓Eのフランジを支持する複数の係止片11aが突設されている。
【0010】
図3に示すように、ノズル部材Cは、注出ノズル13と該注出ノズル13の内周下端部に連設された有底の弁筒14と、ノズル保持部15とからなっている。弁筒14の筒壁には、縦方向に延びる複数個の流出孔16が穿孔され、底部は弁体17となっている。
【0011】
ノズル保持部15は、注出ノズル13の下端から階段状に広がる段部18を有する薄肉の支持壁19と支持壁19に続く嵌着部20とからなっている。
嵌着部20は、側周壁21と上壁22、上壁22内周から垂設された密封リング23とを具えており、前記支持壁19は、上壁22内周上端に接続されている。
【0012】
側周壁21の下端部には、内方に突出する膨出環24が設けられ、該膨出環24はキャップBの支持リング5の膨出環6に係合し、密封リング23は、支持リング5の内周に係合し、内部を密封している。
【0013】
図1に示すように、オーバキャップDは、頂壁25と側周壁26とからなり、側周壁26の下端には、キャップBの上壁3の上端周縁に設けられた膨出環11に係合する膨出環27が設けられ、閉蓋時には、ノズル部材Cを密封し、空気中の塵埃が注出ノズル13内に入ることを防いでいる。
【0014】
中栓Eは、上端にフランジ28を設け、口筒部A1内周に係合する側周壁29と底壁30とからなり、底壁30には、指掛けリング31が立設されている。
内容液充填後、キャップの閉蓋にあたっては、中栓Eのフランジ28は、キャツプBの縮径部の係止片11aに支持されて、容器口部内周に嵌着される。
【0015】
次に、本実施形態の飲料用容器の使用態様と作用効果について説明する。
使用にあたっては、まず、キャップBを開蓋して指掛けリング31を引っ張り上げることにより、容器の口筒部A1より中栓Eを取り外し、再びキッャプBを被嵌しておく。
【0016】
吸飲にあたっては、オーバキャップDを開いて注出ノズル13を口にくわえ、注出ノズル13を傾斜させると、図4に示すように、弁体17が弁座10から離れ、キャップBの開孔8から流出孔16を通じ、容器A内部と注出ノズル13内との間に液流路が形成され、容器A内の飲料を飲むことができる。
飲むのを止めるときには、注出ノズル13を容器Aに対して直立させると、弁体17が弁座10を閉じ、液流路が遮断される。
【0017】
その際のノズル部材の構成に基づく作用効果について述べると、注出ノズル13を傾斜させると、支持壁19が変形し、弁体17によって弁座板7を押圧変形させ、一定角度傾斜すると、弁体17の下端周縁がリング9外周に係合して、弁座板7の復元力によって、傾斜状態が維持される。
注出ノズル13を直立させようとするときには、注出ノズル13を一定角度まで戻すと、注出ノズル13の支持壁19と弁座板7が復元して注出ノズル13を直立させ、弁体17と開孔8周縁のリング9内周が係合し、開孔8の封鎖状態が維持される。
【0018】
吸飲時には、容器Aに対して注出ノズル13をいずれの方向に傾斜させても液流路を形成させることができ、また、注出ノズル13を口から外すときにわずかでも起立させるようにすると、支持壁19の復元力により液流路を遮断するので、容器Aを横方向において、寝たままの状態でも飲料液を吸飲することができ、起き臥しのできない病人、寝たきりの老人にとって便利である。
【0019】
次に、本発明飲料用容器の第2実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態は、前実施形態において、キャップの弁座板とノズル支持壁との形状を変更したものである。
その他の構成は同一であるので、同一の符号を付して図示し、詳細な説明は省く。
図5において、Aは容器、Baは容器Aの口筒部A1に被嵌されたキッャプ、Caはノズル部材、Dはオーバキャップ、Eは中栓である。
【0020】
キャップBaは、支持リング5aを立設した環状の上壁3aと側周壁4aとを具えており、上壁3aの内周上端には、ドーム状の薄肉の弁座板40が張設されている。
弁座板40の中央には、開孔41が穿設され、開孔41の周縁は、断面がほぼ三角形のリング42となっており、弁座43が形成されている。
【0021】
ノズル部材Caは、注出ノズル13aと、該注出ノズル13aの内周下端部に連設された底部を弁体17aとした有底の弁筒14aと、ノズル保持部44とからなっている。
ノズル保持部44は、注出ノズル13aの下端に連設されたドーム状の薄肉の支持壁45と、支持壁45に連設された嵌着部20aとからなっている。
【0022】
次に、本第2実施形態の作用効果について説明する。
飲料容器の使用態様は、前実施形態と同様であって、図6に示すように、吸飲にあたっては、注出ノズル13aを傾斜させることによって、弁体17aを弁座43から離して液流路を形成させ、注出ノズル13aを直立させると、弁体17aが弁座43を閉じ、液流路が遮断される。
【0023】
その際のノズル部材Caの支持壁45と弁座板40との作用効果について説明すると、注出ノズル13aを傾斜させると、傾斜側の支持壁45aは圧縮され、反対側の支持壁45bは伸張されることになるが、支持壁45がドーム状となっているため、変形が容易に行われ、また、復元もしやすくなっている。
【0024】
弁座板40は、薄肉のドーム状になっているため、注出ノズル13a傾斜時には、弁体17aに押圧されて変形するが、弁座板40の復元力fは、弁体17a、および注出ノズル13aを上方に偏寄させ廻動させるよう作用し、支持壁45の復元を阻止し、注出ノズル13aの傾倒状態を維持する。
注出ノズル13aを起立させるときには、注出ノズル13aを僅かに戻すだけで支持壁45、弁座板40は復元して注出ノズル13aが直立し、弁体17aがリング42に係合し、開孔41の封鎖状態が維持される。
【0025】
本実施形態は、支持壁45、弁座板40をドーム状にしているので、変形、復元が円滑に行われ、注出ノズル13aの起倒操作が容易となっている。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
注出ノズルを薄肉の変形可能な支持壁で保持し、注出ノズルを任意の方向に傾斜させることによって、液流路を形成させるようにしたから、容器を横方向にもって寝たままの状態でも飲料液を飲むことができ、また、注出ノズルをわずかに起立させるだけで液流路が遮断されるので、飲料液を周辺にこぼすこともない。したがって、起き臥しのできない病人、寝たきりの老人にも容易に利用できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の説明図である。
【図2】キャップの説明図で、(a)は上面図、(b)は一部断面正面図である。
【図3】ノズル部材の説明図で、(a)は上面図、(b)は一部断面正面図である。
【図4】飲料用容器の使用時の説明図で、(a)は使用前の状態を示す図、(b)は注出ノズル傾倒時の状態を示す図である。
【図5】第2実施形態の説明図である。
【図6】飲料用容器の使用時の説明図で、(a)は使用前の状態を示す図、(b)は注出ノズル傾倒時の状態を示す図である。
【符号の説明】
A 容器
B、Ba キャップ
C ノズル部材
D オーバキッャプ
E 中栓
3、3a 上壁
4、4a 側周壁
5、5a 支持リング
7、40 弁座板
8、41 開孔
9、42 リング
10、43 弁座
13、13a 注出ノズル
14、14a 弁筒
15、44 ノズル保持部
16 流出孔
17、17a 弁体
18 段部
19、45 支持壁
20、20a 嵌着部
Claims (3)
- ノズル部材を装着した飲料用容器のキャップであって、
キャップは、支持リングを立設した環状の上壁と側周壁とを具備しており、
前記上壁の内周上端縁には、中央に開孔を穿設し弁座を形成した薄肉の弁座板が張設されており、
ノズル部材は、注出ノズルと、該注出ノズルの下端に連設された有底の弁筒とノズル保持部とからなり、
前記弁筒は、筒壁に流出孔を穿孔し、底部を球面状の弁体とし、弁筒が弁座と直交するときには弁座を封鎖し、
ノズル保持部は、注出ノズル下端に連設された変形可能な薄肉の支持壁と支持リングに嵌合する嵌着部を具備しており、
前記注出ノズルをいずれの方向に傾斜させても、弁座を開き、液流路を形成させるようにしたことを特徴とする飲料用容器の注出ノズル付キャップ。」 - 注出ノズルの支持壁が、階段状に形成された段部を有していることを特徴とする請求項1記載の飲料用容器の注出ノズル付キャップ。
- 注出ノズルの支持壁と、キャップ上壁に張設された弁座板がドーム状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の飲料用容器の注出ノズル付キャップ。
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