JP3961067B2 - 枢動フランジ及び組み込み式ジャマーを備えたプーリ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1スピンドルに回転自在に取り付けられたローラーが配置された横方向空間を境界付ける一対の第1及び第2のフランジ、ロープを案内するためにローラーに設けられた溝、及び第2フランジを第1スピンドルに関節連結し、ロープを空間内に捕捉された状態に保持する閉鎖位置とロープをローラーに装着するための開放位置との間でフランジが相対移動できるようにする手段とを有する、プーリに関する。
【0002】
【従来の技術】
持ち上げタックル、巻き上げブロック、カウンタギヤ等の巻き上げ装置、及びチロリアンリフトのような水平方向前進装置を得るため、簡単な揺動フランジプーリが従来の方法で使用されている。プーリのスピンドルには、回転ローラーが回転自在に取り付けられている。安全策を講じる目的で装置に戻り防止機能を組み込まなければならない場合には、操作力がなくなったときにロープを拘束するように設計されたジャマーをプーリと関連させることが必須である。ジャマーは、連結スナップ−フックによってプーリに接合された別個の装置によって形成される。アッセンブリは、この場合、全体に大型になり、ロープを二つの装置に直列に通す必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、枢動フランジ(ピボットフランジ)及び信頼性のある戻り防止装置を備えた小型プーリを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によるプーリには、空間に組み込んだジャマーが更に設けられており、ロープの作用係止位置と非作用非係止位置との間で第2スピンドルに関節連結された可動タンブラーを有し、第2スピンドルは管状であり且つ第1スピンドルと平行に延び、第2フランジが閉鎖位置近くの所定位置に到達したとき、スナップ−フックをタンブラーの関節連結部を通して取り付けることができると同時に閉鎖位置において第2フランジを結果的に係止するように第2フランジの相補的穴と整合するように設計された内部オリフィスを構成する。
【0005】
アタッチメントスナップ−フックをジャマーの関節連結スピンドルに通して取り付けることにより、プーリを小型化すると同時に安全性を保証する。これは、格納式のフランジが閉鎖位置に積極的に係止したままであり、ロープが抜けないようにするためである。
【0006】
本発明の一つの特徴によれば、ジャマーの第2スピンドルは、第1フランジからオーバーハング(突出)するように取り付けられており、タンブラーを軸線方向に位置決めするための第1手段及び閉鎖位置において第2フランジと係合するための第2手段を有する。タンブラーを空間内に位置決めするための第1手段は、第2フランジに面する第2スピンドルの端部の近くに配置されたストップによって形成される。第2フランジと係合するための第2手段は、ストップから外方に突出しており且つ第2スピンドルのオリフィスと同軸に配置された環状縁部によって形成されている。
【0007】
本発明の好ましい実施形態によれば、第2フランジを第1スピンドルに関節連結するための手段は、第2フランジを閉鎖する際に第2スピンドルから遠ざかる移動及び第2スピンドルに向かう移動の両方向の移動を可能にするように構成されている。
【0008】
可動タンブラーは、有利には、ジャマーの作用をなくすようにタンブラーを非作用非係止位置に係止するための作動手段を有する。この場合、装置の使用は、ジャマーを備えていない単なるプーリとしての使用となる。
【0009】
他の利点及び特徴は、添付図面に示す単なる非限定的例である本発明の実施形態の以下の説明から更に明らかになるであろう。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4を参照すると、全体に参照番号10付したプーリの第1固定フランジ12は、回転ローラー16の第1スピンドル14、及び組み込み式ジャマー21を構成する係止タンブラー20の第2スピンドル18用の支持体として作用する。二つのスピンドル14、18は固定されており、固定フランジ12に対して垂直に互いに平行に伸びている。ローラー16は、自己給油形ベアリング22を介して第1スピンドル14に回転自在に取り付けられている。ベアリング22は、当然のことながら、ベアリングの作用をなす他の部品に代えることができる。
【0011】
回転ローラー16には、ロープを案内するための環状谷状部分即ち環状溝24が設けられている。ロープは、タンブラー20のジャミング面26が作用位置にあるとき、これと係止できる。第2可動フランジ28が、閉鎖位置(図1参照)と開放位置(図9参照)との間で回転するように第1スピンドル14の端部に設けられている。第2フランジ28は、可撓性O−リングシール32の作用で第1スピンドル14の肩部30に押し付けられている。O−リングシール32は、フランジ28の環状溝34内に配置されており、第1スピンドル14に固定的に取り付けられた外部ワッシャ36によってシールされている。シール32は、当然のことながら、簡単な可撓性波形ワッシャに代えることができる。
【0012】
肩部30は、ローラー16に関する可動フランジ28の回転移動を妨げないように、フランジ28とベアリング22との間に軸線方向隙間を形成するようにベアリング22の前面から僅かに外方に突出している。フランジ12、28、及びローラー16はアルミニウム製であり、これに対し、タンブラー20は鋼製である。ジャミング面26には、作用位置にあるときにロープを停止するように設計された複数の棘状保持手段38及びロープからの泥や氷を排出するための中央スリット40が設けられている。ロープ16及びジャマー21は、両方とも、二つのフランジ12、28間に構成された横方向空間41内に配置される。
【0013】
タンブラー20の第2スピンドル18は管状であり、第1スピンドル14の上方でオーバーハングしている。一方の端部42が第1フランジ12にクリンプ止めされており、これに対し、反対端44には、第2フランジ28を閉鎖位置に移動したときにタンブラー20の本体を軸線方向に位置決めするためのストップ46及び第2フランジ28の係合縁部48が設けられている。第2スピンドル18の内部オリフィス50は円形断面であり、アタッチメントのスナップ−フックをこれに通すことができる。
【0014】
第2フランジ28を環状係合縁部48と嵌合させることができる。これは、可動第2フランジ28の自由端に円形の穴52が設けられているためである。穴の内径は、係合縁部48の外径よりも僅かに大きい。
【0015】
溝34内にシール32が設けられているため、第1スピンドル14を中心とした第2フランジ28の回転移動の摩擦により、制動を或る程度行うことができ、更に、第2フランジ28を閉鎖位置近くに向かって僅かに交互に揺動できる。この揺動は、第1スピンドル14を中心として行われ、シール32(図3参照)が交互に変形することによって、穴52をオリフィス50と整合させるために矢印F1の分離方向に移動でき、第2スピンドル18の係合縁部48に穴52を挿入するため、矢印F2が示す反対方向に移動してこれらを互いに閉鎖することができる。
【0016】
係止タンブラー20の本体には、タンブラー20を非作用位置に係止するためにスナップ−フックを通すことができるパドロック開口部54が設けられている。開口部54からスナップ−フックを取り外した後、戻しばね55がタンブラー20を作用係止位置に押圧する。ばねは、タンブラー20の本体のノッチに挿入した捩じりコイルばねによって形成される。
【0017】
空間41内にロープがない場合には、タンブラー20はローラー16が形成するストップに押し付けられている。分離位置では、タンブラー20のリブがフランジ28の停止スピゴットに当たる。
【0018】
ロープ56は、可動フランジ28を予め開放位置(図4参照)まで下げ、これに続いてタンブラー20を非作用位置(図5参照)まで移動することによってロープ56をローラー16の溝24に挿入できるようにした後、プーリ10に挿入される。
【0019】
図6は、戻り防止案内プーリの第1用途を示す。この図では、図面の明瞭化を図る目的で可動フランジ28は示してない。ロープ56はローラー16上の所定位置に装着されており、ジャミング面26がロープ56と接触し、ばね55の戻り作用を受けている。ロープ56の右側ストランドに十分な力Fが加えられている場合には、タンブラーが矢印Dで示す係止解除方向に駆動されるため、左側ストランドによって重量Mを持ち上げることができる。タンブラー20を反時計廻り方向に枢動(ピボット)させることによる係止解除は、ローラー16が時計周り方向に回転しているときにロープ56が表面26の棘状部材に及ぼす摩擦により行われる。力Fがなくなると、戻り防止ジャマー21の抵抗作用により、ジャミング面26がロープ56に大きな圧力を及ぼす作用位置にタンブラー20が自動的に反対方向に戻るため、重量Mは落下しない。
【0020】
可動第2フランジ28の閉鎖を図7、図8、及び図9に示す。これらの図には、ロープ56は示してない。図7では、先ず最初に、第1スピンドル14を中心として可動フランジ28を方向F3に回し、閉鎖移動の終わりに方向F1に僅かに分離方向に移動し、中空第2スピンドル18の係合縁部48上に通すことができるようにする。
【0021】
図8は図3と対応し、可動フランジ28の次の再閉鎖工程を示す。この工程では、穴52がオリフィス50と整合し、第2フランジ28の縁部48に係合させる準備ができる。
【0022】
図9は、第2フランジ28がジャマー21のタンブラー20の関節連結部と係合した、第2フランジ28の最終閉鎖状態を示す。第2フランジ28の穴52は、第2スピンドル18の縁部48用の支持体として作用し、これによってタンブラー20のオーバーハング作動を回避する。
【0023】
図10は、タンブラー20がフリーであるか或いは拘束されているかのいずれかで決まる、プーリ10の二つの使用態様を示す。アタッチメントスナップ−フック58を中空第2スピンドル18及び第2フランジ28の穴52に通すことにより、戻り防止案内プーリを使用できるようにする。この場合、タンブラー20はフリーであり、ロープを拘束できる。ジャマー21のタンブラー20の関節連結部にスナップ−フック58を取り付けることによって、プーリ10の本体の大きさを小さくすることができる。スナップ−フック58をタンブラー20の関節連結スピンドル18に通した後、第2フランジ28は閉鎖位置に係止されたままである。タンブラー20が分離位置にあるときに追加のスナップ−フック59をタンブラー20のパドロック開口部54に挿入すると、アッセンブリは、ジャマーなしの通常のプーリと同様の挙動を示す。タンブラー20は、開放位置に係止されたままであり、これによって、ジャミング面26はロープ56から永久的に離された状態にある。
【0024】
図11は、ロープ56に沿って登るための追加のジャマーとしての、プーリ10の別の用途を示す。タンブラー20のスピンドル18には重量Pが加えられており、ロープ56はローラー16とジャミング面26との間に通してある。
【0025】
図12は、プーリ10が出発点Aとこれよりも低い到着点Bとの間をロープ56に沿って移動する単方向性チロリアンリフトの用途を示す。ロープ56はローラー16の下に通してあり、重量Mがタンブラー20の第2スピンドル18にフック掛けしてある。
【0026】
特に牽引、レスキュー作動、及びロープに沿った前進といった他の用途が可能である。
【0027】
図13及び図14では、係止タンブラー20には、タンブラー20のスピンドル62に関節連結されたアングル状作動レバー60が設けられている。レバー60は、スピンドル62と直角に曲がった中間ゾーン60bとの間に配置された第1アーム60a、及び把持部分として役立つ第2アーム60cを有する。第1アーム60aは、フランジ12、28の上部分に設けられた支持面64と協働し、タンブラー20をジャミング面26がロープ56と接触しない開放位置(図13参照)に位置決めするように設計されている。
【0028】
戻しばね55の作用でタンブラー20を作動位置に自動的に移動するためには、第2アーム60cを係止解除方向DV(図14参照)に揺動させるだけでよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】可動フランジが閉鎖位置にある、本発明によるプーリの斜視図である。
【図2】図1のプーリの分解斜視図である。
【図3】図1のプーリの垂直断面図である。
【図4】可動フランジを開放位置に揺動させた後の図1のプーリの斜視図である。
【図5】ロープをローラーの溝に挿入するための非作用非係止位置にジャマーのタンブラーを移動した後の斜視図である。
【図6】ロープを挿入した後の図1のプーリの斜視図である。この図には可動フランジは示してない。
【図7】可動フランジの閉鎖工程を示す図1のプーリの側面図である。
【図8】可動フランジの閉鎖工程を示す図1のプーリの側面図である。
【図9】可動フランジの閉鎖工程を示す図1のプーリの側面図である。
【図10】プーリを戻り防止案内プーリとして使用する態様、又は追加のスナップ−フックによってタンブラーを非作用非係止位置(破線で示す)にパドロックした後のジャマーを持たない単なるプーリとして使用する態様の2つの使用態様を示す概略図である。
【図11】ロープに沿って登るための追加のジャマーとしてのプーリの別の用途を示す図である。
【図12】単方向性チロリアンリフトの用途でのプーリの別の用途を示す図である。
【図13】タンブラーを非作用開放位置に位置決めするように設計された作動レバーを備えた、プーリの変形例を示す図である。
【図14】レバーを係止解除し、タンブラーを作用位置に移動したときの、図13と同様の図である。
【符号の説明】
10 プーリ
12 第1固定フランジ
14 第1スピンドル
16 回転ローラー
18 第2スピンドル
20 係止タンブラー
21 組み込み式ジャマー
22 自己給油形ベアリング
24 環状溝
26 ジャミング面
28 第2可動フランジ
30 肩部
32 可撓性O−リングシール
34 環状溝
36 外部ワッシャ
38 棘状保持手段
40 中央スリット
41 横方向空間
42 端部
44 反対端
46 ストップ
48 係合縁部
49 環状係合縁部
50 内部オリフィス
52 穴
54 パドロック開口部
55 戻しばね
56 ロープ
Claims (10)
- 第1スピンドル(14)に回転自在に取り付けられたローラー(16)が配置された横方向空間(41)を境界付ける一対の第1及び第2のフランジ(12、28)、
ロープ(56)を案内するために前記ローラー(16)に設けられた溝(24)、
前記第2フランジ(28)を第1スピンドル(14)に関節連結し、前記ロープ(56)を前記空間(41)内に捕捉された状態に保持する閉鎖位置と前記ロープを前記ローラー(16)に装着するための開放位置との間で前記フランジが相対移動できるようにする手段、及び
前記空間(41)に組み込んだジャマー(21)であって、前記ロープ(56)の作用係止位置と非作用非係止位置との間で第2スピンドル(18)に関節連結された可動タンブラー(20)を有するジャマー(21)、を備えたプーリ(10)において、
前記第2スピンドル(18)は、管状であり且つ前記第1スピンドル(14)と平行に延び、前記第2フランジが前記閉鎖位置近くの位置に到達したとき、スナップ−フック(58)を前記タンブラー(20)の関節連結部を通して取り付けることができると同時に前記閉鎖位置において前記第2フランジ(28)を結果的に係止するように前記第2フランジ(28)の相補的穴(52)と整合するように設計された内部オリフィス(50)を有する、ことを特徴とするプーリ。 - 前記ジャマー(21)の前記第2スピンドル(18)は、前記第1フランジ(12)からオーバーハングするように取り付けられており、前記タンブラー(20)を軸線方向に位置決めするための第1手段及び前記閉鎖位置において前記第2フランジ(28)と係合するための第2手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のプーリ。
- 前記タンブラー(20)を前記空間(41)内に位置決めするための前記第1手段は、前記第2フランジ(28)に面する前記第2スピンドル(18)の端部(44)の近くに配置されたストップ(46)によって形成されている、ことを特徴とする請求項2に記載のプーリ。
- 前記第2フランジ(28)と係合するための前記第2手段は、前記ストップ(46)から外方に突出しており且つ前記第2スピンドル(18)の前記オリフィス(50)と同軸に配置された環状縁部(48)によって形成されている、ことを特徴とする請求項3に記載のプーリ。
- 前記第2フランジ(28)を前記第1スピンドル(14)に関節連結するための前記手段は、前記第2フランジ(28)を閉鎖する際に前記第2スピンドル(18)から遠ざかる移動及び前記第2スピンドル(18)に向かう移動の両方向の移動を可能にするように構成されている、ことを特徴とする請求項2に記載のプーリ。
- シール(32)が、前記空間(41)の外側で前記第2フランジ(28)の環状溝(34)内で前記第1スピンドル(14)に装着されており、前記シール(32)は、ワッシャ(36)と協働し、前記第2フランジ(28)を前記第1スピンドル(14)の内部肩部(30)に押し付け、前記シール(32)を変形させることによってこのフランジを前記閉鎖位置近くに係止させることができる、ことを特徴とする請求項5に記載のプーリ。
- 回転ローラー(16)が、ベアリング手段、特に自己給油形ベアリング(22)又はボールベアリングを介して前記第1固定スピンドル(14)に取り付けられている、ことを特徴とする請求項6に記載のプーリ。
- 前記可動タンブラー(20)は、前記ジャマー(21)の作用をなくすように前記タンブラー(20)を非作用非係止位置に係止するための作動手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のプーリ。
- 前記可動タンブラー(20)は、前記作動手段の作動後、前記ジャマー(21)を作用係止位置に付勢する戻しばね(55)と協働する、ことを特徴とする請求項8に記載のプーリ。
- 前記作動手段は、前記タンブラー(20)のスピンドル(62)に関節連結されたレバー(60)を有し、このレバーは、ジャミング面(28)が前記ロープ(56)と接触した状態に移行しない開放位置に前記タンブラー(20)があるとき、前記フランジ(12、28)のベアリング面(64)と協働するように設計されたアングル形状を有する、ことを特徴とする請求項8に記載のプーリ。
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