JP3964584B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体記憶装置に係わり、例えばロウ方向(ワード線方向)のメモリセルの不良を救済する冗長回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体記憶装置では、歩留まりを向上させ製造収益を効率良く上げる方法として冗長技術が使用されている。冗長技術とは、欠陥によって不良となったセルを、予備に設けてあるスペアセルに置きかえる技術のことである。
【0003】
図30は、従来の冗長回路を備えた半導体記憶装置、例えばダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)の主要部を示す構成図である。
【0004】
図30において、半導体記憶装置10は、メモリセルアレイ11及びこのメモリセルアレイ11の不良メモリセルを救済するためのスペアセルアレイ12が配置されている。メモリセルアレイ11は複数のワード線WL、複数のビット線BLを有し、これらワード線とビット線BLの交点にメモリセルMCが配置されている。前記スペアセルアレイ12は複数のスペアワード線SWL、及び前記ビット線BLを有し、これらスペアワード線SWLとビット線BLの交点に図示せぬスペアメモリセルが配置されている。
【0005】
ロウアドレスバッファ13はロウアドレスストローブ信号RASに応じて、外部から供給されるアドレス信号A0〜Anを受け、ロウアドレス信号を発生する。カラムアドレスバッファ14はカラムドレスストローブCASに応じて、外部から供給されるアドレス信号を受け、カラムアドレス信号を発生する。前記ロウアドレスバッファ13から出力されるロウアドレス信号はロウデコーダ15に供給される。このロウデコーダ15はロウアドレス信号に応じてメモリセルアレイ11のワード線WLを選択する。前記カラムアドレスバッファから出力されるカラムアドレス信号はカラムデコーダ16に供給される。このカラムデコーダ16はカラムアドレス信号に応じてメモリセルアレイ11のビット線BLを選択する。入出力バッファ17は書き込みデータ、及び読み出しデータを保持する。前記カラムデコーダ16とメモリセルアレイ16の相互間にはI/O(入出力)ゲート18が設けられている。このI/Oゲート18は、前記カラムデコーダ16の出力信号に応じて前記ビット線BLと前記入出力バッファ17とを接続する。
【0006】
前記スペアセルアレイ12の近傍には、スペアワード線SWLを選択するスペアロウデコーダ(SRD)19が設けられている。また、冗長記憶回路20は、不良メモリセルのロウアドレスを記憶する。この冗長記憶回路20とロウアドレスバッファ13の相互間には判定回路21が設けられている。この判定回路21はロウアドレスバッファ13から供給されるロウアドレスと前記冗長記憶回路20に記憶された不良メモリセルのロウアドレスとを比較し、これらが一致した場合、ロウデコーダ15を非活性とし、スペアロウデコーダを活性化する。
【0007】
前記冗長記憶回路20は、例えばヒューズ及びラッチ回路により構成される。初期テスト(ダイソートテスト)の結果、メモリセルアレイ11に不良メモリセルが存在することが確認された場合、例えばレーザーにより所定のヒューズが切断され、不良メモリセルに対応する不良ロウアドレスの情報がラッチ回路に記憶される。
【0008】
次に、ワード線を活性化するまでの動作について説明する。
【0009】
ロウアドレスバッファ13はロウアドレスストローブ信号RASに応じて外部アドレス信号を受けロウアドレス信号を発生する。次にロウアドレス信号と冗長記憶回路20に記憶された不良ロウアドレスとが判定回路21により比較される。この結果、これらが一致する場合、判定回路21の出力信号によりロウデコーダ15が非活性とされ、スペアロウデコーダ19が活性化され、スペアワード線SWLが選択される。また、前記比較の結果、両者が一致しない場合、スペアロウデコーダ19が非活性とされ、ロウデコーダ15が活性化され、このロウデコーダ15によりワード線WLが選択される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の方式は、ロウアドレスバッファ13からロウアドレス信号が出力される毎に、判定回路21によりロウアドレス信号と不良アドレス信号とを比較し、この比較結果に応じて、ロウデコーダ15又はスペアロウデコーダ19を活性化あるいは非活性化し、ワード線又はスペアワード線を選択している。このため、判定回路21の比較時間がメモリの高速アクセスを阻害していた。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、メモリのアクセスタイムを短縮することが可能な半導体記憶装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体記憶装置は、行及び列からなるマトリクス状に配列された複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイと隣接して配置され、スペアセルを含むスペアセルアレイと、前記メモリセルを選択するためのアドレスを出力するアドレスバッファと、前記アドレスバッファから出力されるアドレス信号に応じて前記メモリセルアレイのメモリセルを選択するデコーダと、前記スペアセルアレイのスペアセルを選択するスペアデコーダと、前記メモリセルアレイの不良メモリセルのアドレスを記憶する記憶回路と、前記スペアデコーダと前記アドレスバッファの相互間に接続され、電源投入時に前記記憶回路から出力される不良メモリセルのアドレスに応じて、前記アドレスバッファから供給される不良アドレスのみを通過可能とするスイッチ回路とを具備し、前記デコーダは、前記不良アドレスに対応するメモリセルの選択回路を非活性とする制御回路を有し、前記制御回路は、ラッチ回路と、前記ラッチ回路にラッチされた情報に応じて導通制御される第1のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に接続され、アドレスをデコードする第2のスイッチ素子とを有し、電源投入時に前記第2のスイッチ素子に供給されるアドレスに応じて前記ラッチ回路に前記メモリセルの選択、非選択を制御する情報をラッチし、このラッチされた情報に応じて前記第1のスイッチ素子が制御されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
<第1の参考例>
図1は、本発明の第1の参考例を示すものであり、半導体記憶装置、例えばロウ系の冗長回路を有するDRAMの構成を示している。図1において、図30と同一部分には同一符号を付している。
【0018】
図1に示すように、半導体記憶装置10は、メモリセルアレイ11を有している。このメモリセルアレイ11は行(ロウ)及び列(カラム)からなるマトリクス状に配列された複数のメモリセルMCと、各行に配置されたワード線WLと、各列に配置され前記ワード線WLとともに前記メモリセルMCを選択するビット線BLとを有している。前記メモリセルMCは例えば1つのトランジスタと1つのキャパシタとにより構成されている。前記メモリセルアレイ11のカラム方向の端部には、不良メモリセルを救済するためのスペアセルアレイ12が配置されている。このスペアセルアレイ12は複数のスペアワード線SWLと、前記ビット線BL、及びこれらスペアワード線SWLとビット線BLの交点に配置された図示せぬスペアセルとを有している。スペアセルの構成はメモリセルと同様である。
【0019】
また、メモリセルアレイ11の近傍には、ロウアドレスバッファ13、カラムアドレスバッファ14が配置されている。前記ロウアドレスバッファ13はロウアドレスストローブ信号RASに応じて、外部から供給されるアドレス信号A0〜Anを受け、ロウアドレス信号を発生する。前記カラムアドレスバッファ14はカラムドレスストローブ信号CASに応じて、外部から供給されるアドレス信号を受け、カラムアドレス信号を発生する。前記ロウアドレスバッファ13から出力されるロウアドレス信号はロウデコーダ15に供給される。このロウデコーダ15はロウアドレス信号に応じてメモリセルアレイ11のワード線WLを選択する。前記カラムアドレスバッファから出力されるカラムアドレス信号はカラムデコーダ16に供給される。このカラムデコーダ16はカラムアドレス信号に応じてメモリセルアレイ11のビット線BLを選択する。入出力バッファ17は書き込みデータ、及び読み出しデータを保持する。前記カラムデコーダ16とメモリセルアレイ16の相互間にはI/O(入出力)ゲート18が設けられている。このI/Oゲート18は、前記カラムデコーダ16の出力信号に応じて前記ビット線BLと前記入出力バッファ17とを接続する。
【0020】
前記スペアセルアレイ12の近傍には、スペアワード線SWLを選択するスペアロウデコーダ(SRD)19が設けられている。また、冗長記憶回路20は、不良メモリセルのロウアドレス(以下、不良ロウアドレスと称す)を記憶する。
【0021】
冗長記憶回路20とロウデコーダ15の相互間にはロウデコーダ非活性化回路22が接続されている。このロウデコーダ非活性化回路22は、電源投入時にロウデコーダ15のうち、冗長記憶回路20に記憶された不良ロウアドレスに応じてスペアロウデコーダ19に置き換えられた不良ワード線を選択する部分を非活性とする。
【0022】
また、冗長記憶回路20とスペアロウデコーダ19の相互間にはスイッチ回路23が設けられている。このスイッチ回路23は、電源投入時に冗長記憶回路20に記憶された不良ロウアドレスに応じて、ロウアドレスバッファ13から出力されるロウアドレス信号を伝送する配線21と前記スペアロウデコーダ19とを接続する。
【0023】
次に、上記各回路の具体的構成について説明する。
【0024】
図2は、図1に示す半導体記憶装置10のロウ系冗長回路の一例を示す構成図である。本参考例では、説明を簡単にするため、4つのロウデコーダ、1つのスペアロウデコーダの場合について説明するが、本発明は、3つ以下又は5つ以上のロウデコーダ、2つ以上のスペアロウデコーダが存在する場合についても適用できる。
【0025】
前記ロウデコーダ15は、前記ロウアドレスバッファ13から供給されるロウアドレスXA<0>、XA<1>(以下、XA<0:1>と記す)、XB<0:1>に従ってメモリセルアレイ11のワード線WLを選択する複数のロウデコーダ回路(RDEC)15A0〜15A3を有している。前記スペアロウデコーダ19は、スペアセルアレイ12のスペアワード線SWLを選択するスペアロウデコーダ回路(SRDEC)19Aを有している。
【0026】
前記冗長記憶回路20には、電源投入時に外部から信号FPUN、信号bFPUP(bはローアクティブ信号であることを示す)が供給される。この冗長記憶回路20は信号FPUN、信号bFPUPに応じて予め記憶されている不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>と、この反転信号bFOUT<0:3>を出力する。これら不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>は前記スイッチ回路23に供給され、不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>は前記ロウデコーダ非活性化回路22に供給される。
【0027】
ロウデコーダ非活性化回路22は、前記冗長記憶回路20から供給される不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>に応じて前記ロウデコーダ回路15A0〜15A3を非活性化させるロウ非活性化信号FX<0:3>を出力する。このロウ非活性化信号FX<0:3>は、ロウデコーダ回路15A0〜15A3の入力端FX<0>、FX<1>、FX<2>、FX<3>にそれぞれ供給される。
【0028】
前記スイッチ回路23は、前記冗長記憶回路20から供給される不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>に応じて、ロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>を伝送する配線21とスペアロウデコーダ回路SRDECのスペアロウアドレス信号SXA、SXBを伝送する配線とを接続する。このスイッチ回路23の詳細は後述する。
【0029】
なお、ロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>は、外部アドレスをデコードした後の信号であり、メモリ動作時は、XA<0:1>のどちらか1つ、及びXB<0:1>のどちらか1つが必ず選択される。また、不良ロウアドレス信号FOUT<0:1>はロウアドレス信号XA<0:1>に対応し、不良ロウアドレス信号FOUT<2:3>は、XB<0:1>に対応している。すなわち、不良ロウアドレス信号FOUT<0>がハイレベルの場合、XA<0>がハイレベルとなる。
【0030】
図3(a)は、上記冗長記憶回路20の一例を示している。本例では、以下の説明を簡単にするために、ロウアドレス信号1本に対応する冗長記憶回路のみを示すが、実際は、ロウアドレス信号数に対応するだけの冗長記憶回路からなる。図3(a)において、Pチャネル型MOSトランジスタFP0のソースには、高レベル電源電位VDDが供給され、ドレインはノード3aに接続され、ゲートには前記信号bFPUPが供給されている。前記ノード3aにはNチャネル型MOSトランジスタFN0と記憶素子ヒューズFS0が直列接続されており、ヒューズFS0の一端には低レベルの電源電位VSS、例えば接地電位が供給されている。前記Nチャネル型MOSトランジスタFN0のゲートには前記信号FPUNが供給されている。MOSトランジスタFP0のドレインとMOSトランジスタのFN0のドレインが接続された前記ノード3aには、2個のインバータ回路INV0とINV1により構成されたラッチ回路LT0の一端が接続されている。このラッチ回路LT0の他端からは、前記不良ロウアドレス信号bFOUTが出力されるとともに、インバータ回路INV2を介して前記不良ロウアドレス信号FOUTが出力される。
【0031】
上記構成において、電源が投入されるとMOSトランジスタFP0とMOSトランジスタFN0の各ゲートには、外部より図3(b)に示すような信号bFPUP、FPUNが供給される。まず、MOSトランジスタFP0のゲートに信号bFPUPが供給されると、ノード3aはハイレベルに充電される。次に、MOSトランジスタFN0のゲートに信号FPUNが供給されると、ヒューズFS0が切断されていない場合、ノード3aはローレベルとなる。このため、ラッチ回路LT0から出力される不良ロウアドレス信号bFOUTはハイレベルとなり、インバータ回路INV2から出力される不良ロウアドレス信号FOUTはローレベルが出力される。また、ヒューズFS0が切断されている場合、ノード3aはハイレベルになる。このため、不良ロウアドレス信号bFOUTはローレベル、FOUTはハイレベルとなる。
【0032】
図4は、前記スイッチ回路23の一例を示している。トランスファゲートT0、T1、T2、T3の各入力端には、ロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>がそれぞれ供給されている。トランスファゲートT0、T1の各出力端は共通接続され、トランスファゲートT2、T3の各出力端は共通接続されている。トランスファゲートT0、T1、T2、T3は、前記冗長記憶回路20から供給される不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、及びbFOUT<0:3>により制御される。このため、不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、及びbFOUT<0:3>に応じて、トランスファゲートT0、T1からは、ロウアドレス信号XA<0:1>のどちらか一方がスペアロウアドレス信号SXAとして出力可能とされる。また、トランスファゲートT2、T3からは、ロウアドレス信号XB<0:1>のどちらか一方がスペアロウアドレス信号SXBとして出力可能とされる。
【0033】
Nチャネル型MOSトランジスタWN0のドレインは、トランスファゲートT0、T1の出力端に接続され、Nチャネル型MOSトランジスタWN1のドレインは、トランスファゲートT2、T3の出力端に接続されている。これらMOSトランジスタWN0、WN1のソースには接地電位VSSが供給されている。MOSトランジスタWN0とWN1のゲートには、2入力ノア回路NR0、NR1の出力端がそれぞれ接続されている。ノア回路NR0には不良セルアドレス信号FOUT<0:1>が供給され、ノア回路NR1には不良セルアドレス信号FOUT<2:3>が供給されている。これらノア回路NR0、NR1は2入力の一方がハイレベルになると出力信号がローレベルとなる。このため、MOSトランジスタWN0、WN1がオフ状態になり、スペアロウアドレス信号SXA、SXBのプリチャージが止められる。
【0034】
上記MOSトランジスタWN0、WN1は、スペアロウデコーダが使用されないときにオン状態とされ、スペアロウアドレス信号SXA、SXBを伝送する配線がフローティングとなり誤動作することを防止している。
【0035】
図5は、ロウデコーダ非活性化回路22の一例を示している。冗長記憶回路20に記憶された不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>は、各2入力ナンド回路ND0〜ND3にそれぞれ供給され、これらナンド回路ND0〜ND3からデコーダ非活性化信号FX<0:3>が出力される。ロウデコーダ非活性化信号FX<0:3>は各ロウデコーダ回路15A0〜15A3に対応した信号であり、この信号がハイレベルであると各ロウデコーダ回路15A0〜15A3が活性化され、ローレベルであると各ロウデコーダ回路15A0〜15A3が非活性とされる。
【0036】
仮に、冗長記憶回路20のヒューズが切断されていない場合、不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>はローレベルである。このため、各ナンド回路ND0〜ND3の出力信号はハイレベルとなり、各ロウデコーダ回路15A0〜15A3は活性化される。また、冗長記憶回路20のヒューズが切断されていると、冗長記憶回路20から出力される不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>のうちのFOUT<0:1>のどちらか1つ、及びFOUT<2:3>のどちらか1つがハイレベルになり、2入力ともハイレベルであるナンド回路の出力信号がローレベルになる。このため、ロウデコーダ非活性化信号FX<0:3>がローレベルとなった配線に接続されているロウデコーダ回路が非活性とされる。
【0037】
例えば、本参考例で、ロウアドレス信号XA<0>、XB<1>に対応するヒューズが切断された場合、不良ロウアドレス信号FOUT<0>、FOUT<3>がハイレベルとされる。このため、FOUT<0>、FOUT<3>が供給されるナンド回路ND2から出力されるデコーダ非活性化信号FX<2>がローレベルとなる。したがって、デコーダ非活性化信号FX<2>が供給されるロウデコーダ回路15A2が非活性とされる。
【0038】
図6は、前記スペアロウデコーダ19の一例を示している。本例では、以下の説明を簡単にするために、1本のスペアワード線に対応する部分のみを示す。Pチャネル型MOSトランジスタSP0のソースには、高レベルの電源電位VPPが供給され、ドレインはノード6aに接続され、ゲートにはロウ活性化信号RACTが供給されている。前記ノード6aにはNチャネル型MOSトランジスタSN0、SN1が直列接続されている。各MOSトランジスタSN0、SN1のゲートには、スペアロウアドレス信号SXA、SXBが供給されている。MOSトランジスタSN1のソースには、接地電位VSSが供給されている。MOSトランジスタSP0ドレイン及びMOSトランジスタSN0のドレインが接続されたノード6aには、インバータ回路を構成するPチャネル型MOSトランジスタSP1のゲート、及びNチャネル型MOSトランジスタSN2のゲートが接続されている。MOSトランジスタSP1のソースには電源電位VPPが供給され、MOSトランジスタSN2のソースには、接地電位VSSが供給されている。これらMOSトランジスタSP1、SN2のドレインは、所定の1本のスペアワード線SWLに接続されている。
【0039】
上記構成のスペアロウデコーダ19において、スペアロウアドレス信号SXA、SXBがハイレベルとなり、MOSトランジスタSN0、SN1がオン状態になると、ノード6aはローレベルとなる。このため、MOSトランジスタSP1がオン状態になり、高電位VPPがスペアワード線SWLに供給される。
【0040】
一方、少なくとも1つのMOSトランジスタSN0、SN1がオフ状態の場合で、ロウ活性化信号RACTがローレベルになると、ノード6aはハイレベルの状態を保つ。このため、MOSトランジスタSP1はオフ状態になり、MOSトランジスタSN2がオン状態になる。従って、スペアワード線SWLには接地電位VSSが供給される。
【0041】
図7は、ロウデコーダ15の一例を示している。本例では、以下の説明を簡単にするために、1本のワード線に対応するロウデコーダ回路15A0のみを示す。しかし、実際は全てのワード線に同様の回路が接続され、ロウアドレス信号の組み合わせにより1本のワード線が選択される。
【0042】
Pチャネル型MOSトランジスタP0のソースには、高レベルの電源電位VPPが供給され、ドレインはノード7aに接続され、ゲートにはロウ活性化信号RACTが供給されている。前記ノード7aにはNチャネル型MOSトランジスタN0〜N2が直列接続されている。MOSトランジスタN0〜N2のゲートには、ロウデコーダ非活性化信号FX、ロウアドレス信号XA、XBがそれぞれ供給されている。MOSトランジスタN2のソースには、接地電位VSSが供給されている。
【0043】
前記ノード7aには、Pチャネル型MOSトランジスタP1のゲート、及びNチャネル型MOSトランジスタN3のゲートが接続されている。MOSトランジスタP1のソースには、高レベルの電源電位VPPが供給され、MOSトランジスタN3のソースには、接地電位VSSが供給されている。これらMOSトランジスタP1、N3のドレインは、所定の1本のワード線WLに接続されている。
【0044】
上記構成のロウデコーダ回路において、ロウデコーダ非活性化信号FXがハイレベルであり、且つ内部ロウアドレス信号XA、XBがハイレベルである場合、MOSトランジスタN0〜N2がオン状態になる。すると、MOSトランジスタP1がオン状態となり、高電位VPPがワード線WLに供給される。
【0045】
一方、少なくとも1つのMOSトランジスタN0〜N2がオフ状態で、ロウ活性化信号RACTがローレベルになると、MOSトランジスタP0を介してノード7aがハイレベルとなる。このため、MOSトランジスタP1がオフ状態になり、MOSトランジスタN3がオン状態になる。従って、ワード線WLには接地電位VSSが供給される。
【0046】
以下、本発明の第1の参考例に係る半導体記憶装置の動作について説明する。
【0047】
電源投入時、冗長記憶回路20に信号bFPUP、FPUNが供給されると、冗長記憶回路20のラッチ回路LT0に不良ロウアドレス信号がラッチされる。この不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>は、スイッチ回路23に供給される。このスイッチ回路23は、不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>に応じて、トランスファーゲートT0、T1、T2、T3を選択する。このため、トランスファゲートT0、T1からロウアドレス信号XA<0:1>のどちらか1つがスペアロウアドレス信号SXA、SXBとして出力できるように設定され、トランスファゲートT2、T3からロウアドレス信号XB<0:1>のどちらか1つをスペアロウアドレス信号SXBとして出力できるように設定される。したがって、後にロウアドレスバッファ13から不良ロウアドレスに対応する信号が出力されると、この不良ロウアドレス信号に応じて、直ちにスペアロウアドレス信号を出力できる。
【0048】
また、ローデコーダ15のうち、スペアロウデコーダ19に置き換えられたロウデコーダ回路が非活性化される。すなわち、冗長記憶回路20から出力された不良セルアドレス信号FOUT<0:3>は、ロウデコーダ非活性化回路22に供給されデコードされる。冗長記憶回路20のヒューズが切断されていない場合、不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>は全てローレベルである。このため、図5に示すナンド回路ND0〜ND3の出力信号はハイレベルになる。したがってロウデコーダ15において非活性とされるロウデコーダ回路はない。
【0049】
一方、冗長記憶回路20のヒューズが切断されている場合、ロウデコーダ非活性化回路22に供給される不良セルアドレス信号FOUT<0:3>のFOUT<0:1>のどちらか1つ及びFOUT<2:3>のどちらか1つがハイレベルになる。このため、2入力ともハイレベルであるナンド回路の出力信号がローレベルになり、このローレベルの非活性化信号FXが供給されるロウデコーダ回路が非活性とされる。
【0050】
このようにして、電源投入後直ちに不良ロウアドレスに対応するロウデコーダ回路が非活性とされ、スペアロウデコーダ19が活性化される。このため、後に、ロウアドレスバッファ13によりロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>が生成されると、これらロウアドレス信号は、非活性とされた以外のロウデコーダ回路とスペアロウデコーダ19によりデコードされる。したがって、この状態において、不良ロウアドレス信号が発生された場合、スペアロウデコーダ19により直ちにスペアワード線SWLが活性化される。
【0051】
上記第1の参考例によれば、電源投入後直ちに冗長記憶回路20に記憶された不良アドレス信号に応じてスイッチ回路23が駆動され、このスイッチ回路23によりロウアドレス信号を伝送する配線21とスペアロウデコーダ19が接続され、スペアロウデコーダ19に置き換えられた不良アドレス信号に対応するロウデコーダ回路がロウデコーダ非活性化回路22により非活性とされる。このため、ロウアドレスバッファ13から不良ロウアドレスに対応するロウアドレス信号が出力されると、このロウアドレス信号はスペアロウデコーダ19によりデコードされて直ちにスペアワード線SWLが選択される。したがって、従来のように、ロウアドレスバッファからロウアドレスが発生される毎に、冗長記憶回路に記憶された不良ロウアドレスと比較する必要がないため、メモリセルに対するアクセスタイムを大幅に短縮できる。
【0052】
<第1の実施例>
第1の参考例においては、ロウデコーダ非活性化回路を用いて、ロウデコーダの活性化、非活性化を制御していた。これに対して、第1の実施例においては、特に、ロウデコーダ非活性化回路を設けることなく、ロウデコーダにラッチ回路を設けることで同様の機能を実現している。
【0053】
図8は、本発明の第1の実施例に係る半導体記憶装置のロウ系冗長回路の構成を示している。図8において第1の参考例と同一部分には同一符号を付し、説明は省略する。また、本実施例では、説明を簡単にするため、4つのロウデコーダ、1つのスペアロウデコーダの場合について説明するが、本発明は、3つ以下又は5つ以上のロウデコーダ、2つ以上のスペアロウデコーダが存在する場合についても適用できる。
【0054】
ロウデコーダ15は、ロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>に従ってメモリセルアレイ11のワード線WLを選択する複数のロウデコーダ回路15B0〜15B3を有している。スペアロウデコーダ19は、スペアセルアレイ12のスペアワード線SWLを選択するスペアロウデコーダ回路19Aを有している。冗長記憶回路20は、不良ロウアドレスを記憶している。
【0055】
スイッチ回路23は、冗長記憶回路20から出力される不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>とbFOUT<0:3>とにより制御される。前記スペアロウデコーダ回路19Aは、スイッチ回路23から出力されるスペアロウアドレス信号により活性化された場合、スペアヒット信号SHITを出力する。このスペアヒット信号SHITはラッチ制御回路24に供給される。
【0056】
このラッチ制御回路24には、さらに電源投入直後に行うロウアドレスカウントアップ動作モードを示す信号CNT供給される。ラッチ制御回路24は、スペアヒット信号SHITと信号CNTとに応じて、不良ロウアドレスに対応するロウデコーダ回路を非活性とする信号IACTを出力し、対応するロウデコーダ回路15B0〜15B3に供給する。
【0057】
また、前記ロウアドレスバッファ13の入力端にはカウンタ25が接続される。このカウンタ25は前記ロウアドレスカウントアップ動作モード時にクロック信号CLKをカウントし、アドレス信号を順次発生する。このアドレス信号はロウアドレスバッファ13に供給され、ロウアドレスバッファ13はこのアドレス信号に応じてロウアドレス信号を順次発生する。このロウアドレスカウントアップ動作は、電源投入後のみに行われ、スペアロウデコーダと置き換えるロウデコーダを非活性化する目的のために行われる。
【0058】
図9は、前記ラッチ制御回路24の一例を示している。インバータ回路INV3の入力端は、図6に示すスペアロウデコーダ19Aのノード6aに接続される。インバータ回路INV3の出力はトランスファゲートT4の入力端に接続され、このトランスファゲートT4の出力端からロウデコーダを非活性とする非活性化信号IACTが出力される。トランスファゲートT4を構成するNチャネルMOSトランジスタのゲートには、電源投入後に行うロウアドレスカウントアップ動作モードを示す信号CNTが供給され、PチャネルMOSトランジスタのゲートにはインバータ回路INV4を介して信号CNTが供給される。前記トランスファゲートT4の出力端と接地間にはNチャネル型MOSトランジスタHN0が接続され、このMOSトランジスタHN0のゲートにはインバータ回路INV4により反転された信号CNTが供給される。このMOSトランジスタHN0は非活性化信号IACTを伝送する配線がフローティングになることを防止している。
【0059】
図10は、ロウデコーダ15の一例を示している。本例では、以下の説明を簡単にするため、1本のワード線に対応するロウデコーダ回路15B0のみを示すが、実際は、全てのワード線に同様の回路が接続され、ロウアドレス信号の組み合わせにより1本のワード線が選択される。
【0060】
Pチャネル型MOSトランジスタP2のソースには、高レベルの電源電位VPPが供給され、ドレインはノード10bに接続され、ゲートにはロウ活性化信号RACTが供給されている。前記ノード10bと接地間にはNチャネル型MOSトランジスタN5、N6、N7が直列接続されている。MOSトランジスタN6、N7のゲートには、ロウアドレス信号XA、XBがそれぞれ供給されている。
【0061】
前記ノード10bには、Nチャネル型MOSトランジスタN4の電流通路の一端が接続され、このMOSトランジスタN4のゲートには、前記ラッチ回路24から出力される非活性化信号IACTが供給されている。このMOSトランジスタN4の電流通路の他端にはラッチ回路TL1が接続されている。このラッチ回路LT1の前記トランジスタN4の電流通路の他端に接続されたノード10aは、前記MOSトランジスタN5のゲートに接続されている。このラッチ回路LT1は、並列接続されたインバータ回路INV5、INV6により構成されている。このラッチ回路は、前記ノード10aの初期値がハイレベルになるようインバータ回路INV5、INV6を構成する図示せぬトランジスタのサイズが調整されている。
【0062】
さらに、前記ノード10bには、Pチャネル型MOSトランジスタP3及びNチャネル型MOSトランジスタN8のゲートが接続されている。MOSトランジスタP3のソースには、高レベルの電源電位VPPが供給され、ドレインはMOSトランジスタN8のドレインに接続されている。MOSトランジスタN8のソースは接地されている。MOSトランジスタP3、N8のドレインは、所定の1本のワード線WLに接続されている。
【0063】
上記構成のロウデコーダ回路15B0において、ラッチ回路LT1のノード10aは上述したように初期値がハイレベルである。したがって、内部ロウアドレス信号XA、XBがハイレベルとなり、全てのMOSトランジスタN5〜N7がオン状態になると、ノード10bが接地電位VSSとなる。このため、MOSトランジスタP3がオン状態となり、高電位VPPがワード線WLに供給される。
【0064】
また、上記状態において、前記ラッチ制御回路24から出力される非活性化信号IACTがハイレベルとなり、MOSトランジスタN4がオン状態になると、ラッチ回路LT1の記憶状態が反転する。このため、ノード10aはローレベルになる。その後、非活性化信号IACTがローレベルになるとノード10aがローレベルにラッチされる。したがって、このロウデコーダ回路15Bはロウアドレス信号XA、XBが供給されても選択されることはなく、非活性化される。すなわち、MOSトランジスタN5がオフ状態の場合で、ロウ活性化信号RACTがローレベルになると、MOSトランジスタP3がオン状態になり、MOSトランジスタN8がオン状態になる。したがって、ワード線に接地電位VSSとされる。
【0065】
以下、本発明の第1の実施例に係る半導体記憶装置の動作について説明する。
【0066】
電源投入時、冗長記憶回路20に前述したように信号bFPUP、FPUNが供給されると、冗長記憶回路20から不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>が出力される。この不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>はスイッチ回路23に供給される。このスイッチ回路23は供給された不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>に応じて、ロウアドレス信号XA<0:1>のどちらか1つ、及びXB<0:1>のどちらか1つを伝送する配線を選択し、スペアロウデコーダ回路19Aのスペアロウアドレス信号SXA、SXBが入力される配線に接続する。
【0067】
また、電源が投入されると、半導体記憶装置がロウアドレスカウントアップ動作モードに設定され、不良ロウアドレスに対応するロウデコーダ回路を非活性化する。すなわち、ロウアドレスカウントアップ動作モードになると、ラッチ制御回路24に供給される信号CNTがハイレベルとなり、図9に示すトランスファゲートT4が導通状態となる。このため、スペアロウデコーダ回路19A内のノード6aに接続されるインバータ回路INV3の出力端と全ロウデコーダ回路15B0〜15B3に含まれるMOSトランジスタN4のゲートがトランスファゲートT4を介して接続される。この状態において、カウンタ25がクロック信号に応じてアドレス信号を発生すると、ロウアドレスバッファ13からロウアドレス信号が順次出力される。このロウアドレス信号に応じてスペアロウデコーダ回路19Aが選択されると、ノード6aはローレベルになりスペアロウデコーダが活性化される。このため、ラッチ制御回路24のインバータ回路INV3の出力信号はハイレベルとなり、非活性化信号IACTがハイレベルとなる。したがって、全てのロウデコーダ回路15B0〜15B3内のMOSトランジスタN4がオン状態になる。
【0068】
ロウアドレス信号に応じてスペアロウデコーダ回路19Aと同時に活性化された置き換えられるべきロウデコーダ回路は、ロウアドレス信号XA、XBに応じてMOSトランジスタN6、N7がオンするため、ノード10bがローレベルとなり、ノード10aもローレベルとなる。このため、MOSトランジスタN5はオフ状態となる。ロウアドレスが次の値にカウントアップされると、スペアロウデコーダ回路19Aは非活性とされるため、非活性化信号IACTがローレベルとなり、MOSトランジスタN4はオフ状態となり、ノード10aのレベルがラッチ回路LT1にラッチされる。
【0069】
このように、ロウアドレスカウントアップ動作モードにおいて、不良ロウアドレスに対応するロウデコーダ回路15Bのラッチ回路LT1にローレベル信号がラッチされ、このロウデコーダ回路15Bが非活性とされる。したがって、通常動作時に、ロウアドレスバッファ13により発生されたロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>が不良ロウアドレス信号に対応している場合、このロウアドレス信号に応じてスペアロウデコーダ回路が選択され、スペアワード線が活性化される。また、スペアロウデコーダ回路と置き換えられたロウデコーダ回路はMOSトランジスタN5がオフ状態であるため、ロウアドレス信号が供給されても選択されることはない。
【0070】
上記第1の実施例によれば、電源投入時に不良ロウアドレスに対応してロウアドレス信号を伝送する配線とスペアロウデコーダ回路とを接続するとともに、全ロウアドレスのカウントアップ動作を行い、ラッチ制御回路24により、不良ロウアドレスに対応するロウデコーダ回路に設けられたラッチ回路LT1の出力信号を反転し、不良ロウアドレスに対応するロウデコーダ回路を非活性としている。したがって、従来のようにロウアドレス信号が発生される毎に不良ロウアドレス信号と比較する必要がないため、高速動作が可能である。
【0071】
しかも、第1の参考例のように、ロウデコーダ非活性化回路及びロウデコーダ活性化信号FX<0:3>を伝送する配線を用いることなく構成することが可能であるため、回路面積の増大を低減し得る利点を有している。
【0072】
<第2の参考例>
図11は、本発明の第2の参考例を示している。
【0073】
第1の参考例、第1の実施例においては、冗長記憶回路20とスイッチ回路23間の配線数が多く、冗長記憶回路とスイッチ回路を隣接して配置する必要があった。これに対して、第3の実施例においては、電源投入時に冗長記憶回路の出力信号に応じて、スイッチ回路に冗長切り換えに必要な情報をラッチすることにより、冗長記憶回路とスイッチ回路間の配線数を削減可能としている。さらに、冗長記憶回路とスイッチ回路を隣接することなく第1の実施例と同様の機能を実現している。
【0074】
尚、図11において、図8と同一部分には同一符号を付し異なる部分について説明する。
【0075】
図11において、冗長記憶回路30は、不良ロウアドレス及び冗長回路が使用されているか否かを示す情報を記憶する。この冗長記憶回路30は、電源投入時に供給される信号bFPUP、FPUN、及び冗長セット信号FSETに応じて不良ロウアドレス信号F<0:3>及び冗長回路が使用されているか否かを示すヒューズイネーブル信号FENBを出力する。
【0076】
不良ロウアドレス切り換え回路31は、前記冗長セット信号FSETに応じてロウアドレスバッファ13から冗長記憶回路30に切り換え、冗長記憶回路30から供給される不良ロウアドレス信号を出力する。
【0077】
スイッチ回路32は、前記ヒューズイネーブル信号FENBに応じて、不良ロウアドレス切り換え回路31から供給される不良ロウアドレス信号を後述するラッチ回路にラッチする。このラッチ回路にラッチされた不良ロウアドレス信号に応じてロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>を伝送する配線とスペアロウデコーダ回路19Aにスペアロウアドレス信号SXA、SXBを供給する配線の接続を切り換える。
【0078】
ロウデコーダ回路15B0〜15B3には、冗長セット動作モード時に、ヒューズイネーブル信号FENB及び不良ロウアドレス切り換え回路31から供給される不良ロウアドレス信号が供給される。これらロウデコーダ回路15B0〜15B3は、このヒューズイネーブル信号FENBと不良ロウアドレス信号とを用いて、不良ロウアドレス信号に対応するロウデコーダ回路が非活性とされる。
【0079】
図12(a)は、冗長記憶回路30の一例を示すものであり、不良ロウアドレスの記憶回路を示し、図12(b)は図12(a)の入力信号を示している。本例では、以下の説明を簡単にするために、ロウアドレス信号1本に対応する冗長記憶回路のみを示すが、実際は、ロウアドレス信号数に対応するだけの冗長記憶回路からなる。
【0080】
図12(a)において、Pチャネル型MOSトランジスタFP1のソースには、高レベル電源電位VDDが供給され、ドレインはノード12aに接続され、ゲートには前記信号bFPUPが供給されている。前記ノード12aと接地間にはNチャネル型MOSトランジスタFN1と記憶素子ヒューズFS1が直列接続されている。前記Nチャネル型MOSトランジスタFN1のゲートには前記信号FPUNが供給されている。前記ノード12aには、2個のインバータ回路INV7とINV8により構成されたラッチ回路LT2の一端が接続されている。このラッチ回路LT2の他端はインバータ回路INV9を介してトランスファーゲートT5の一端が接続され、このトランスファーゲートT5の他端から不良ロウアドレス信号FOUTが出力される。このトランスファーゲートT5を構成するNチャネル型MOSトランジスタのゲートには、後述する冗長セット信号FSETが供給され、Pチャネル型MOSトランジスタのゲートには、インバータ回路INV10を介して冗長セット信号FSETが供給される。
【0081】
上記構成において、電源投入時、MOSトランジスタFP1とMOSトランジスタFN1の各ゲートには、外部より図12(b)に示すような信号bFPUP、FPUNが供給される。まず、MOSトランジスタFP1のゲートに信号bFPUPが供給されると、ノード12aはハイレベルに充電される。次に、MOSトランジスタFN1のゲートに信号FPUNが供給されると、ヒューズFS1が切断されている場合、ノード12aはハイレベルとなる。このため、インバータ回路INV9の出力端としてのノード12bにはハイレベルが出力される。このノード12bの電位は、電源投入後に行われる冗長セット動作モードにおいて、冗長セット信号FSETがハイレベルとされることにより、トランスファゲートT5から不良ロウアドレス信号FOUTとして出力される。
【0082】
また、図12(c)は、冗長記憶回路30のヒューズが使用されているか否かを示す情報を記憶する記憶回路を示している。この回路は、図12(a)に示す回路とほぼ同様であるため、図12(a)と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。この回路はトランスファーゲートT5の出力端と接地間にさらにNチャネル型MOSトランジスタFN3が接続されている。このMOSトランジスタFN3のゲートにはインバータ回路INV10により反転された信号FSETが供給されている。
【0083】
上記図12(c)の回路は、冗長記憶回路30のヒューズが使用されている場合、ヒューズFS1が切断される。このため、電源投入時の動作において、信号bFPUP、FPUNによりヒューズFS1の情報が読み出され、冗長セット信号FSETによりトランスファーゲートが導通されると、ハイレベルのヒューズイネーブル信号FENBが出力される。この後、冗長セット信号FSETがローレベルとされると、MOSトランジスタFN3がオンとされ、ヒューズイネーブル信号FENBはローレベルとされる。
【0084】
図13は、不良ロウアドレス切り換え回路31の一例を示している。ロウアドレスバッファ13から出力されるロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>は、トランスファゲートT14〜T17の一端部にそれぞれ供給される。また、冗長記憶回路30からの不良アドレス信号FOUT<0:3>はトランスファゲートT18〜T21の一端部にそれぞれ供給される。トランスファゲートT14〜T17の他端部はトランスファゲートT18〜T21の他端部にそれぞれ接続され、トランスファゲートT14〜T17の他端部からロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>が出力される。
【0085】
各トランスファーゲートT14〜T17を構成するNチャネル型MOSトランジスタのゲート、及び各トランスファゲートT18〜T21を構成するPチャネル型MOSトランジスタのゲートには、インバータ回路INV20を介して冗長セット信号FSETが供給されている。また、各トランスファーゲートT14〜T17を構成するPチャネル型MOSトランジスタのゲート、及び各トランスファゲートT18〜T21を構成するNチャネル型MOSトランジスタのゲートには、冗長セット信号FSETが供給されている。
【0086】
前記冗長セット信号FSETは電源投入時にのみ冗長情報をスイッチ回路32及び各ロウデコーダ回路15Bにラッチするために使用される。通常、冗長セット信号FSETは通常ローレベルであり、トランスファゲートT14〜T17が導通状態になっている。一方、冗長セット信号FSETがハイレベルになると、トランスファゲートT14〜T17が非導通状態とされ、トランスファゲートT18〜T21が導通状態とされ、冗長記憶回路30からの不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>がロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>として出力される。
【0087】
図14は、スイッチ回路32の一例を示している。トランスファゲートT7、T9、T11、T13の入力端には前記不良ロウアドレス切り換え回路31から出力されるロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>がそれぞれ供給される。トランスファゲートT7、T9の出力端は互いに接続され、トランスファゲートT11、T13の出力端は互いに接続されている。これら出力端からスペアロウアドレス信号SXA、SXBがそれぞれ出力される。
【0088】
前記各トランスファーゲートT7、T9、T11、T13には、これらトランスファーゲートの導通状態あるいは非導通状態を保持するラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6が接続されている。すなわち、各ラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6の入力端は、各トランスファーゲートT7、T9、T11、T13を構成するNチャネルMOSトランジスタのゲートに接続され、各ラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6の出力端は、各トランスファーゲートT7、T9、T11、T13を構成するPチャネルMOSトランジスタのゲートに接続されている。ラッチ回路LT3はインバータ回路INV12、INV13により構成され、ラッチ回路LT4はインバータ回路INV14、INV15により構成されている。また、ラッチ回路LT5はインバータ回路INV16、INV17により構成され、ラッチ回路LT6はインバータ回路INV18、INV19により構成されている。
【0089】
各ラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6の入力端と前記各トランスファーゲートT7、T9、T11、T13の入力端との間にはトランスファーゲートT6、T8、T10、T12がそれぞれ接続されている。これらトランスファーゲートT6、T8、T10、T12を構成するNチャネルMOSトランジスタのゲートにはヒューズイネーブル信号FENBが供給され、PチャネルMOSトランジスタのゲートにインバータ回路INV11を介してヒューズイネーブル信号FENBが供給される。これらトランスファーゲートT6、T8、T10、T12は、ヒューズイネーブル信号FENBに応じて、ロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>を各ラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6に供給する。
【0090】
各ラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6は出力端(ノード)13a、13b、13c、13dの初期値がハイレベルとなるように各インバータ回路を構成するトランジスタのサイズが調整されている。このため、トランスファーゲートT7、T9、T11、T13の初期状態は非導通である。
【0091】
上記スイッチ回路32において、ヒューズイネーブル信号FENBがハイレベルになると、トランスファーゲートT6、T8、T10、T12が導通状態となり、ロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>とラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6が接続される。この状態で、例えばロウアドレス信号XA<0>がハイレベルであると、トランスファーゲートT6を介して、トランスファーゲートT7が導通され、ロウアドレス信号XA<0>がスペアアドレス信号SXAとして出力される。また、ロウアドレス信号XA<0>がローレベルであると、トランスファーゲートT7は非導通のままである。
【0092】
この後、ヒューズイネーブル信号FENBがローレベルとなると、トランスファーゲートT6、T8、T10、T12が非導通となり、トランスファーゲートT7、T9、T11、T13の状態がラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6により保持される。このようにして、このスイッチ回路32は、ロウアドレスバッファから供給される不良アドレス信号のみを通過可能に設定される。
【0093】
以下、第2の参考例の動作について説明する。
【0094】
電源投入時、冗長記憶回路30に外部より信号bFPUP、FPUNが供給されると、冗長記憶回路30内のラッチ回路LT2に不良ロウアドレスがラッチされる。その後、冗長セット動作が行われ、スイッチ回路32が切り換えられるとともに、不良ロウアドレスに対応するロウデコーダ回路15B0〜15B3が非活性とされる。
【0095】
すなわち、冗長セット動作モードになると冗長セット信号FSETがハイレベルとされる。このため、不良ロウアドレス切り換え回路31のトランスファゲートT18、T19、T20、T21が導通し、冗長記憶回路30から出力される不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>がロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>として出力される。この不良ロウアドレス切り換え回路31から出力される不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>は、スイッチ回路32及びロウデコーダ回路15B0〜15B3に供給される。
【0096】
スイッチ回路32では、フューズイネーブル信号FENBがハイレベルとなっているため、トランスファゲートT6、T8、T10、T12が導通される。不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>としてのロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>がハイレベルである場合、トランスファゲートT6、T8、T10、T12を介してラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6の出力端13a、13b、13c、13dの電位が反転され、トランスファゲートT7、T9、T11、T13のいずれかが導通される。
【0097】
また、ロウデコーダ回路15B0〜15B3では、ヒューズイネーブル信号FENBに応じて不良ロウアドレスに該当するロウデコーダ回路が選択されないように非活性とされる。この動作は、図10を用いて説明した第1の実施例と同様であるので省略する。但し、この場合、図10のMOSトランジスタN4のゲートにはヒューズイネーブル信号FENBが供給される。
【0098】
また、冗長セット信号FSETがローレベルになると不良ロウアドレス切り換え回路31のトランスファゲートT18、T19、T20、T21が非導通とされ、トランスファゲートT14、T15、T16、T17が導通される。このため、不良ロウアドレス切り換え回路31から冗長記憶回路30が切り離され、ロウアドレスバッファ13が接続される。また、スイッチ回路32のトランスファゲートT6、T8、T10、T12が非導通とされ、ラッチ回路LT3〜LT6がロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>を伝送する配線から切り離される。
【0099】
通常動作の場合、ロウアドレスバッファ13によりロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>が生成されると、これらロウアドレス信号は、不良ロウアドレス切り換え回路31を介してスイッチ回路32及びローデコーダ回路15B0〜15B3に供給される。スイッチ回路32に供給されたロウアドレス信号は、スペアロウデコーダ回路19Aに供給されデコードされる。スペアロウデコーダ回路19Aに供給されたロウアドレス信号が不良ロウアドレス信号に対応する場合、スペアワード線が活性化される。また、スペアロウデコーダ回路19Aと置き換えられたロウデコーダ回路は不良ロウアドレス信号が供給されても、このロウデコーダ回路のMOSトランジスタN5がオフ状態であるため、選択されることはない。
【0100】
上記第2の参考例によれば、スイッチ回路32にラッチ回路LT3〜LT6を設け、電源投入時に冗長記憶回路30から出力され、不良ロウアドレス切り換え回路31を介してスイッチ回路32に供給される不良アドレス信号に応じてラッチ回路の出力信号を反転することにより、ロウデコーダ回路からスペアロウデコーダの置き換えを可能としている。したがって、第1の参考例及び第1の実施例に比べ、冗長記憶回路とスイッチ回路間の配線数を減らすことができ、冗長記憶回路とスイッチ回路を隣接することなく配置することができる。このため、冗長記憶回路のレイアウトに自由度が増す利点を有している。
【0101】
また、冗長記憶回路30と不良ロウアドレス切り換え回路31をスイッチ回路32から離して配置することができるため、これらの回路を例えばレイアウトに余裕のあるチップの周辺に配置することもでき、チップ面積の増大を防止することができる。
【0102】
さらに、第1の実施例の場合、スペアロウデコーダ19、冗長記憶回路20、スイッチ回路23が1つの単位となる。このため、例えばスペアロウデコーダが増加すると、それに伴い冗長記憶回路、及びスイッチ回路も増加する必要があり、チップに対する占有面積が増大するという問題がある。これに対して、第2の参考例の場合、スペアロウデコーダが増加しても、これに応じて冗長記憶回路30を増やすことで対応できる。すなわち、増加した冗長記憶回路30を不良ロウアドレス切り換え回路31に接続し、これら冗長記憶回路30、不良ロウアドレス切り換え回路31、スイッチ回路32、ロウデコーダ回路15B0〜15B3を異なる冗長セット信号FSET<0:n>により順次制御すればよい。したがって、第2の参考例の場合、スペアロウデコーダの増加に伴うチップ面積の増大を防止できる。
【0103】
また、第2の参考例は、第1の実施例におけるカウンタによるロウアドレスのカウントアップ動作を必要としない。したがって、冗長切り換えの設定動作を高速かできる。
【0104】
<第3の参考例>
図15は、本発明の第3の参考例を示している。
【0105】
第1の実施例においては、図10に示すロウデコーダ回路15Bにラッチ回路LT1とMOSトランジスタN5を設け、これらを用いてスペアロウデコーダ回路と置き換えるロウデコーダ回路を非活性としていた。これに対して、第4の実施例においては、前記MOSトランジスタN5の代わりにヒューズ素子を用いることで同様の機能を実現している。
【0106】
図15において、図8と同一部分には同一符号を付し異なる部分について説明する。すなわち、図15において、図8と異なるのはロウデコーダ回路15C0〜15C3の構成である。また、カウンタ25も必要としない。
【0107】
図16は、ロウデコーダ15の一例を示したものである。本例では、以下の説明を簡単にするために、1本のワード線に対応するロウデコーダ回路15C0のみを示すが、実際は、全てのワード線に同様の回路が接続され、ロウアドレス信号の組み合わせにより1本のワード線が選択される。
【0108】
図16において、Pチャネル型MOSトランジスタP4のソースには、高レベルの電源電位VPPが供給され、ドレインはノード16aに接続され、ゲートにはロウ活性化信号RACTが供給されている。前記ノード16aと接地間にはNチャネル型MOSトランジスタN9、N10、及びフューズFS2が直列接続されている。MOSトランジスタN9、N10のゲートには、ロウアドレス信号XA、XBがそれぞれ供給されている。
【0109】
前記ノード16aには、ラッチ回路TL7が接続されている。このラッチ回路LT1は、並列接続されたインバータ回路INV21、INV22により構成されている。このラッチ回路は、前記ノード16aの初期値がハイレベルになるようインバータ回路INV21、INV22を構成する図示せぬトランジスタのサイズが調整されている。
【0110】
さらに、前記ノード16aには、Pチャネル型MOSトランジスタP5及びNチャネル型MOSトランジスタN11のゲートが接続されている。MOSトランジスタP5のソースには、高レベルの電源電位VPPが供給され、ドレインはMOSトランジスタN11のドレインに接続されている。MOSトランジスタN11のソースは接地されている。MOSトランジスタP5、N11のドレインは、所定の1本のワード線WLに接続されている。
【0111】
上記構成のロウデコーダ15Cにおいて、ヒューズFS2が切断されていない場合、ロウアドレス信号XA、XBがハイレベルとなり、MOSトランジスタN9、N10がオン状態になると、MOSトランジスタP5がオン状態となり、高電位VPPがワード線WLに供給される。また、少なくとも1つのMOSトランジスタN9、N10がオフ状態の場合、又は、ロウ活性化信号RACTがローレベルになるとMOSトランジスタP5がオフ状態になり、MOSトランジスタN11がオン状態になる。したがって、ワード線WLには接地電位VSSが供給される。
【0112】
一方、ヒューズFS2が切断されている場合、ロウアドレス信号XA、XBがハイレベルとなり、MOSトランジスタN9、N10がオン状態になったとしてもノード16aの電位は電源電位VPPである。したがって、MOSトランジスタN11がオンし、ワード線WLには接地電位VSSが供給される。
【0113】
上記構成において、第3の参考例の動作について説明する。
【0114】
先ず、初期テスト(例えばダイソートテスト)の結果、メモリセルアレイに不良のメモリセルが存在することが確認された場合、例えばレーザーにより冗長記憶回路の所定のヒューズが切断され、不良メモリセルを選択する不良ロウアドレスが記憶される。さらに、この不良メモリセルを選択するロウデコーダ回路内のヒューズFS2が切断され、ロウデコーダ回路が活性化不可能とされる。
【0115】
電源投入時、冗長記憶回路20に前述したように信号bFPUP、FPUNが供給されると、冗長記憶回路20から不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>が出力される。この不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>はスイッチ回路23に供給される。このスイッチ回路23は供給された不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>、bFOUT<0:3>に応じて、ロウアドレス信号XA<0:1>のどちらか1つ及びXB<0:1>のどちらか1つを選択し、スペアロウデコーダ回路19Aのスペアロウアドレス信号SXA、SXBとして入力可能とする。
【0116】
したがって、実際の動作時には、ロウアドレスバッファ13によりロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>が生成されると、これらロウアドレス信号は、スイッチ回路のトランスファゲートを介して直接スペアロウデコーダ回路19Aに供給されデコードされる。このロウアドレス信号が不良ロウアドレスに対応する場合、スペアワード線SWLが活性化される。また、スペアロウデコーダ回路19Aと置き換えられたロウデコーダ回路は不良ロウアドレス信号が供給されても選択されることはない。
【0117】
上記第3の参考例によれば、ロウデコーダ回路15C0〜15C3にヒューズFS2を設け、初期テストの結果により、不良のメモリセルに対応するロウデコーダ回路のヒューズFS2を切断し、活性化不可能としている。このため、電源投入時には、スイッチ回路23によりスペアロウデコーダ回路19Aに不良ロウアドレスを割り付けるだけでよい。したがって、ロウデコーダ回路を不良ロウアドレスに応じて非活性化するために、複雑な制御が必要でないため、第1の実施例に比べて、電源投入時の設定動作を高速化できる。
【0118】
しかも、ロウデコーダ回路に使用する素子数を少なくすることができるため、チップ面積の増加を抑制でき、さらにアクセスタイムを短縮化できる。
【0119】
<第4の参考例>
図17は、本発明の第4の実施例を示す。
【0120】
上記図11に示す第2の参考例においては、ロウデコーダ回路にラッチ回路とMOSトランジスタN5を用いてスペアロウデコーダ回路と置き換えるロウデコーダ回路を活性化不可能とさせていた。これに対して、第4の実施例においては、上記MOSトランジスタN5の代わりにヒューズ素子を用いることで同様の機能を実現している。
【0121】
すなわち、第4の参考例は、第2の参考例を変形したものであり、図17に示すように、図11に示すロウデコーダ回路15B0〜15B3に代えて、図15に示すロウデコーダ回路15C0〜15C3を用いている。ロウデコーダ回路15C0〜15C3は、図16に示すように、ヒューズFS2を有し、不良メモリセルの位置に応じてこのヒューズFS2が切断される。このため、図11に示すように、ヒューズイネーブル信号FENBをロウデコーダ回路15C0〜15C3に供給する必要がない。その他の回路構成は図11と同様であるため、同一部分には同一符号を付す。
【0122】
上記構成において、第4の参考例の動作について説明する。
【0123】
先ず、初期テスト(例えばダイソートテスト)の結果、メモリセルアレイに不良のメモリセルが存在することが確認された場合、例えばレーザーにより冗長記憶回路の所定のヒューズが切断され、不良メモリセルを選択する不良ロウアドレスが記憶される。さらに、この不良メモリセルを選択するロウデコーダ回路内のヒューズFS2が切断され、ロウデコーダ回路が活性化不可能とされる。
【0124】
電源投入時、冗長記憶回路30に外部より信号bFPUP、FPUNが供給されると、冗長記憶回路30内のラッチ回路LT2に不良ロウアドレスがラッチされる。その後、冗長セット動作が行われ、スイッチ回路32が切り換えられるとともに、不良ロウアドレスに対応するロウデコーダ回路15B0〜15B3が非活性とされる。
【0125】
すなわち、冗長セット動作モードになると冗長セット信号FSETがハイレベルとされる。このため、不良ロウアドレス切り換え回路31のトランスファゲートT18、T19、T20、T21が導通し、冗長記憶回路30から出力される不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>がロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>として出力される。この不良ロウアドレス切り換え回路31から出力される不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>は、スイッチ回路32に供給される。
【0126】
スイッチ回路32では、フューズイネーブル信号FENBがハイレベルであるため、トランスファゲートT6、T8、T10、T12が導通される。不良ロウアドレス信号FOUT<0:3>としてのロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>がハイレベルである場合、トランスファゲートT6、T8、T10、T12を介してラッチ回路LT3、LT4、LT5、LT6の出力端13a、13b、13c、13dの電位が反転され、トランスファゲートT7、T9、T11、T13のいずれかが導通される。
【0127】
通常動作の場合、ロウアドレスバッファ13によりロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>が生成されると、これらロウアドレス信号は、不良ロウアドレス切り換え回路31を介してスイッチ回路32及びローデコーダ回路15B0〜15B3に供給される。スイッチ回路32に供給されたロウアドレス信号は、スペアロウデコーダ回路19Aに供給されデコードされる。スペアロウデコーダ回路19Aに供給されたロウアドレス信号が不良ロウアドレス信号に対応する場合、スペアワード線が活性化される。また、スペアロウデコーダ回路19Aと置き換えられたロウデコーダ回路は不良ロウアドレス信号が供給されても、このロウデコーダ回路のフューズが切断されているため、選択されることはない。
【0128】
上記第4の参考例によれば、ロウデコーダ回路15C0〜15C3にヒューズFS2を設け、初期テストの結果により、不良のメモリセルに対応するロウデコーダ回路のヒューズFS2を切断し、活性化不可能としている。このため、電源投入時には、スイッチ回路32によりスペアロウデコーダ回路19Aに不良ロウアドレスを割り付けるだけでよい。したがって、ロウデコーダ回路を不良ロウアドレスに応じて非活性化するために、複雑な制御が必要でないため、第3の実施例に比べて、電源投入時の設定動作を高速化できる。
【0129】
しかも、ロウデコーダ回路に使用する素子数を少なくすることができるため、チップ面積の増加を抑制でき、さらにアクセスタイムを短縮化できる。
【0130】
<第5の参考例>
図18は、本発明の第5の参考例を示している。
【0131】
第5の参考例は図15に示す第3の参考例を変形したものであり、図15と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0132】
第5の参考例は、スペアロウデコーダ19の構成が相違する。すなわち、スペアロウデコーダ回路19Cは、スペアアドレスのデコード部のみを有し、このスペアロウデコーダ回路19Cのデコード結果としてワード線ドライバー選択信号bSHITを出力する。スペアワード線ドライバー(SPWLDRV)41は、ワード線ドライバー選択信号bSHITに応じてスペアワード線SWLを駆動する。
【0133】
図19は、スペアロウデコーダ回路19Cの一例を示している。本例では、以下の説明を簡単にするために、1本のスペアワード線に対応する部分のみを示す。
【0134】
Pチャネル型MOSトランジスタSP2のソースには、高レベルの電源電位VPPが供給され、ゲートにはロウ活性化信号RACTが供給され、ドレインはノード19aに接続されている。このノード19aと接地間にはNチャネル型MOSトランジスタSN3、SN4が直列接続されている。各MOSトランジスタSN3、SN4のゲートには、スペアロウアドレス信号SXA、SXBが供給されている。
【0135】
上記構成のスペアロウデコーダ回路19Cにおいて、スペアロウアドレス信号SXA、SXBが共にハイレベルのとき、MOSトランジスタSN3、SN4が共にオンし、ノード19aはローレベルとなる。このため、ノード19aからローレベルのワード線ドライバー選択信号bSHITが出力される。また、ロウデコーダ回路が活性化されているときロウ活性化信号RACTがハイレベルである。このため、MOSトランジスタSP2がオンし、ワード線ドライバー選択信号bSHITはハイレベルとなる。
【0136】
図20は、スペアワード線ドライバー41の一例を示している。本例では、以下の説明を簡単にするために、1本のスペアワード線に対応する部分のみを示す。スペアロウデコーダ回路19Aから出力されたワード線ドライバー選択信号bSHITは、Pチャネル型MOSトランジスタSP3のゲート、及びNチャネル型MOSトランジスタSN5のゲートに供給される。Pチャネル型MOSトランジスタSP3のソースには高レベルの電源電位VPPが供給され、ドレインはMOSトランジスタSN5のドレインに接続されている。MOSトランジスタSN5のソースは接地されている。MOSトランジスタSN5、SP3のドレインが共通接続されたノード20aは、所定の1本のスペアワード線SWLに接続されている。
【0137】
上記構成の第5の参考例に係る半導体記憶装置の動作は、第3の参考例に係る半導体記憶装置と殆ど同様であり、スペアロウデコーダ回路19Cの動作が異なる。このスペアロウデコーダ回路19Cはスペアロウアドレス信号SXA、SXBが共にハイレベルのとき、ワード線ドライバー選択信号bSHITを出力する。このワード線ドライバー選択信号bSHITはスペアワード線ドライバー41に供給され、このスペアワード線ドライバー41によりスペアワード線SWLが駆動される。
【0138】
上記第5の参考例によれば、スペアロウデコーダ回路19Cはデコード部のみを有し、スペアワード線SWLを駆動するスペアワード線ドライバー41をスペアロウデコーダ回路19Cから分離している。したがって、ロウ系冗長回路を構成するスペアロウデコーダ回路19C、冗長記憶回路20、スイッチ回路23を高集積度が求められるメモリコア部近傍に配置することなく、比較的集積度の低い周辺回路領域に配置することができる。このため、チップ面積の増大を抑制することができ、さらにアクセスタイムも短縮できる。
【0139】
<第6の参考例>
図21は、本発明の第6の参考例を示している。この参考例は基本的には第5の参考例と同様であり、図18に示す回路を複数のメモリアレイブロックに対応して複数配置し、各メモリアレイブロック内の不良ワード線を各メモリアレイブロックに隣接して配置されたスペアメモリアレイブロック内のスペアワード線により救済可能としている。
【0140】
図21において、各メモリアレイブロック(MAB)50、51に隣接してスペアメモリアレイブロック52、53が配置されている。メモリアレイブロック(MAB)50、及びスペアメモリアレイブロック52に対応してデコーダブロック60が配置され、メモリアレイブロック51、及びスペアメモリアレイブロック53に対応してデコーダブロック61が配置されている。
【0141】
デコーダブロック60はロウデコーダ回路15D0、15D1、及びスペアワード線ドライバー410を有している。デコーダブロック61はロウデコーダ回路15D2、15D3、及びスペアワード線ドライバー411を有している。ロウデコーダ回路15D0〜15D3は、図18に示すブロックデコーダ回路15C0〜15C3とほぼ同様の構成であり、ブロック選択信号BLK<0:1>のデコード部をさらに有している。
【0142】
スペアワード線ドライバー410、411は、図18に示すスペアワード線ドライバー41とほぼ同様の構成であり、ワード線ドライバー選択信号bSHIT及びブロック選択信号BLK<0:1>により選択される。
【0143】
冗長記憶回路200、201は前記冗長記憶回路20とほぼ同一構成であり、不良ブロックアドレスを記憶する回路をさらに有している。スペアロウデコーダ回路19D0、19D1は前記スペアロウデコーダ回路19Cとほぼ同一構成であり、ブロック選択信号BLK<0:1>のデコード部をさらに有している。スイッチ回路230、231は前記スイッチ回路23とほぼ同一構成であり、各スイッチ回路230、231は、冗長記憶回路200、201から供給される不良ブロックアドレス信号に応じてブロック選択信号BLK<0:1>を伝送する信号線と前記スペアロウデコーダ回路19D0、19D1とを接続する回路をさらに有している。
【0144】
図22は、ロウデコーダ回路15D0の一例を示している。図22において、図16と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。このロウデコーダ回路15DはMOSトランジスタN10とフューズFS2の相互間にNチャネル型MOSトランジスタN12が接続されている。このMOSトランジスタN12のゲートにはブロック選択信号BLKが供給されている。
【0145】
上記構成のロウデコーダ回路15Dにおいて、ヒューズFS2が切断されていない場合、ロウアドレス信号XA、XB、及びブロック選択信号BLKがハイレベルとなり、MOSトランジスタN9、N10、N12がオン状態になると、MOSトランジスタP5がオン状態となり、高電位VPPがワード線WLに供給される。また、少なくとも1つのMOSトランジスタN9、N10、N12がオフ状態の場合、又は、ロウ活性化信号RACTがローレベルになるとMOSトランジスタP5がオフ状態になり、MOSトランジスタN11がオン状態になる。したがって、ワード線WLには接地電位VSSが供給される。
【0146】
一方、ヒューズFS2が切断されている場合、ロウアドレス信号XA、XB、及びブロック選択信号BLKがハイレベルとなり、MOSトランジスタN9、N10、N12がオン状態になったとしてもノード16aの電位は電源電位VPPである。したがって、MOSトランジスタN11がオンし、ワード線WLには接地電位VSSが供給される。
【0147】
図23は、スペアロウデコーダ回路19Dの一例を示すものであり、図19と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0148】
MOSトランジスタSN4と接地間にはNチャネル型MOSトランジスタSN6が接続されている。このMOSトランジスタSN6のゲートにはスペアブロック選択信号SBLKが供給されている。
【0149】
上記構成のスペアロウデコーダ回路19Dにおいて、スペアロウアドレス信号SXA、SXB、及びスペアブロック選択信号SBLKが共にハイレベルのとき、MOSトランジスタSN3、SN4、SN6が共にオンし、ノード19aはローレベルとなる。このため、ノード19aからローレベルのからワード線ドライバー選択信号bSHITが出力される。また、ロウデコーダ回路が活性化されているときロウ活性化信号RACTがハイレベルである。このため、MOSトランジスタSP2がオンし、ワード線ドライバー選択信号bSHITはハイレベルとなる。
【0150】
図24は、スペアワード線ドライバー410の一例を示すものであり、図20に示すスペアワード線ドライバー41と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0151】
Pチャネル型MOSトランジスタSP3のソースにはPチャネル型MOSトランジスタSP5のドレインが接続されている。このMOSトランジスタSP5のソースには高レベルの電源電位VPPが供給され、このMOSトランジスタSP5のゲートにはインバータ回路INV25を介してブロック選択信号BLKが供給される。さらに、ノード20aと接地間にはNチャネルMOSトランジスタSN7が接続される。このMOSトランジスタSN7のゲートは前記インバータ回路INV25の出力端に接続されている。
【0152】
上記構成において、スペアロウデコーダ回路が選択され、ワード線ドライバー選択信号bSHITがローレベルになり、ブロック選択信号BLKがハイレベルになると、MOSトランジスタSP3、SP5がオンとになり、スペアワード線SWLには高レベルの電源電圧VPPが供給される。また、ワード線ドライバー選択信号bSHITがハイレベル、若しくはブロック選択信号BLKがローレベルになると、MOSトランジスタSP3、SP5の少なくとも一方がオフし、MOSトランジスタSN5、SN7の少なくとも一方がオンする。このため、ノード20aは接地電位VSSとなり、スペアワード線SWLには接地電位VSSが供給される。
【0153】
上記構成において、第6の参考例の動作について説明する。
【0154】
先ず、初期テスト(例えばダイソートテスト)の結果、メモリアレイブロック50、51の少なくとも一方に不良のメモリセルが存在することが確認された場合、例えばレーザーにより冗長記憶回路200、201の所定のヒューズが切断され、不良メモリセルを選択する不良ロウアドレス、及び不良ブロックが記憶される。さらに、この不良メモリセルを選択するロウデコーダ回路15D0〜15D3内のヒューズFS2が切断され、ロウデコーダ回路が活性化不可能とされる。
【0155】
電源投入時、冗長記憶回路200、201に前述したように信号bFPUP、FPUNが供給されると、冗長記憶回路200、201から不良ロウアドレス信号FOUT<0:5>、bFOUT<0:5>が出力される。この不良ロウアドレス信号FOUT<0:5>、bFOUT<0:5>はスイッチ回路230、231に供給される。このスイッチ回路230、231は供給された不良ロウアドレス信号FOUT<0:5>、bFOUT<0:5>に応じて、ロウアドレス信号XA<0:1>を伝送する配線のどちらか1つ、ロウアドレス信号XA<0:1>を伝送する配線のどちらか1つ、及びブロック選択信号BLK<0:1>を伝送する配線のどちらか一つを選択し、スペアロウデコーダ回路19D0、19D1のスペアロウアドレス信号SXA、SXB、スペアブロック選択信号を伝送する配線と接続する。
【0156】
したがって、実際の動作時には、ロウアドレスバッファ13によりロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>、及びブロック選択信号BLK<0:1>が生成されると、これらロウアドレス信号、及びブロック選択信号は、スイッチ回路230、231のトランスファゲートを介して直接スペアロウデコーダ回路19D0、19D1に供給されデコードされる。このロウアドレス信号、及びブロック選択信号が不良ロウアドレスに対応する場合、スペアワード線ドライバー410、411が駆動され、スペアワード線SWLが活性化される。また、スペアロウデコーダ回路19D0、19D1と置き換えられたロウデコーダ回路は不良ロウアドレス信号、及びブロック選択信号が供給されても選択されることはない。
【0157】
上記第6の参考例によれば、スペアワード線ドライバー410、411とスペアロウデコーダ回路19D0、19D1とを分離し、スペアワード線ドライバー410、411のみを各メモリアレイブロック50、51に隣接されたスペアアレイブロック52、53の近傍に配置している。このため、複数のメモリアレイブロックを有する場合においても、ロウ系冗長回路を構成するスペアロウデコーダ回路19D0、19D1、冗長記憶回路200、201、スイッチ回路230、231を高集積度が求められるメモリコア部近傍に配置することなく、比較的集積度の低い周辺回路領域に配置することができる。このため、チップ面積の増大を抑制することができ、さらにアクセスタイムも短縮できる。
【0158】
尚、第6の参考例において、スペアワード線ドライバー1個に対してスペアロウデコーダ回路は1個である必要はない。例えばスペアワード線ドライバー10個に対してスペアロウデコーダ回路5個というフレキシブルな構成も可能である。このような構成とした場合、一層チップ面積の増大を低減できる。
【0159】
<第7の参考例>
図25は、本発明の第7の参考例を示している。この参考例は基本的には図11に示す第2の参考例と同様であり、図11に示す回路を図21に示す第7の参考例のように、複数のメモリアレイブロックに対応して複数配置し、各メモリアレイブロック内の不良ワード線を各メモリアレイブロックに隣接して配置されたスペアメモリアレイブロック内のスペアワード線により救済可能としている。したがって、図21と同一部分には同一符号を付し、説明は省略する。
【0160】
図25において、各メモリアレイブロック(MAB)50、51に隣接してスペアメモリアレイブロック52、53が配置されている。メモリアレイブロック(MAB)50、及びスペアメモリアレイブロック52に対応してデコーダブロック60が配置され、メモリアレイブロック51、及びスペアメモリアレイブロック53に対応してデコーダブロック61が配置されている。
【0161】
デコーダブロック60はロウデコーダ回路15E0、15E1、及びスペアワード線ドライバー410を有している。デコーダブロック61はロウデコーダ回路15E2、15ED3、及びスペアワード線ドライバー411を有している。ロウデコーダ回路15E0〜15E3は、図11に示すブロックデコーダ回路15B0〜15B3とほぼ同様の構成であり、ブロック選択信号BLK<0:1>のデコード部をさらに有している。
【0162】
スペアワード線ドライバー410、411は、ワード線ドライバー選択信号bSHIT及びブロック選択信号BLK<0:1>により選択される。
【0163】
冗長記憶回路300、301は前記冗長記憶回路30とほぼ同一構成であり、不良ブロックアドレスを記憶する記憶回路をさらに有している。スペアロウデコーダ回路19D0、19D1はブロック選択信号BLK<0:1>のデコード部をさらに有している。
【0164】
スイッチ回路230、231は、図4に示すスイッチ回路23とほぼ同一構成であり、各スイッチ回路230、231は、冗長記憶回路300、301から供給される不良ブロックアドレス信号に応じてブロック選択信号BLK<0:1>を伝送する信号線と前記スペアロウデコーダ回路19D0、19D1とを接続する回路をさらに有している。
【0165】
不良ロウアドレス切り換え回路311は、電源投入時に供給される冗長セット信号FSET0、FSET1に応じて、ロウアドレスバッファ13から冗長記憶回路300、301に切り換え、冗長記憶回路300、301から供給される不良ロウアドレス信号FSOUT<0:5>(ブロックアドレス信号を含む)を出力する。この不良ロウアドレス信号FSOUT<0:5>は、前記回路230、231、ロウデコーダ回路15E0〜15E3、及びスペアワード線ドライバー410、411に供給される。
【0166】
さらに、電源投入時、冗長記憶回路300、301からは、冗長セット信号FSETに応じてヒューズイネーブル信号FENBが出力され、このヒューズイネーブル信号FENBはロウデコーダ回路15E0〜15E3に供給される。
【0167】
図26は、ロウデコーダ回路15E0の一例を示している。このロウデコーダ回路15E0は、図10に示す回路とほぼ同様であるため、図10と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0168】
図26において、MOSトランジスタN7と接地間にはNチャネル型トランジスタN13が接続される。このMOSトランジスタN13のゲートにはブロック選択信号BLKが供給される。
【0169】
この回路の動作は図10に示す回路とほぼ同様である。すなわち、初期状態において、ロウアドレス信号XA、XB、及びブロック選択信号BLKがハイレベルである場合、MOSトランジスタN5、N6、N7、N13が全てオンとなる。この状態において、ヒューズイネーブル信号FENBに応じてトランジスタN4がオンとされると、ラッチ回路LT1の記憶データが反転されてMOSトランジスタN5がオフとされる。したがって、このロウデコーダ回路は、通常動作時にロウアドレス信号XA、XB、及びブロック選択信号BLKがハイレベルとなっても活性化されない。
【0170】
図27は、冗長記憶回路300(301)の一例を示すものであり、不良ロウアドレスの記憶回路を示している。
【0171】
図27において、Pチャネル型MOSトランジスタP31のソースには、高レベル電源電位VDDが供給され、ドレインはノード30aに接続され、ゲートには前記信号bFPUPが供給されている。前記ノード30aと接地間にはNチャネル型MOSトランジスタN31と記憶素子ヒューズFS4が直列接続されている。前記MOSトランジスタN31のゲートには前記信号FPUNが供給されている。前記ノード30aには、2個のインバータ回路INV31とINV32により構成されたラッチ回路LT30の一端が接続されている。このラッチ回路LT30の他端はインバータ回路INV33の入力端に接続され、このインバータ回路INV33の出力端から不良ロウアドレス信号FOUTが出力される。さらに、インバータ回路INV33の出力端にはインバータ回路INV34の入力端が接続され、このインバータ回路INV34の出力端から不良ロウアドレス信号FOUTが出力される。
【0172】
また、前記インバータ回路INV33の出力端にはトランスファーゲートT31の一端が接続され、このトランスファーゲートT31の他端から不良ロウアドレス信号FSOUTが出力される。このトランスファーゲートT31を構成するNチャネル型MOSトランジスタのゲートには、冗長セット信号FSETが供給され、Pチャネル型MOSトランジスタのゲートには、インバータ回路INV35を介して冗長セット信号FSETが供給される。さらに、トランスファーゲートT31の出力端と接地間にはNチャネル型MOSトランジスタ32が接続され、このMOSトランジスタ32のゲートには前記インバータ回路INV35を介して冗長セット信号FSETが供給される。
【0173】
図27に示す冗長記憶回路300の動作は、図12(a)に示す回路とほぼ同様である。すなわち、電源投入時、MOSトランジスタP31とMOSトランジスタN31の各ゲートに供給される信号bFPUP、FPUNに応じてヒューズFS4の情報が読み取られる。ヒューズFS4が切断されている場合、インバータ回路INV33からハイレベルの不良ロウアドレス信号FOUTが出力され、インバータ回路INV34からローレベルの不良ロウアドレス信号bFOUTが出力される。
【0174】
さらに、電源投入後に行われる冗長セット動作モードにおいて、冗長セット信号FSETがハイレベルとされると、トランスファーゲートT31から不良ロウアドレス信号FSOUTが出力される。冗長セット信号FSETがローレベルとされると、MOSトランジスタN32がオンするため、この不良ロウアドレス信号FSOUTはローレベルとなる。
【0175】
図28は、冗長記憶回路30のフューズが使用されているか否かを示す情報を記憶する記憶回路を示している。この回路は、図12(c)に示す回路と同様であるため、図12(c)と同一部分に同一符号を付し、説明は省略する。
【0176】
図29は、前記不良ロウアドレス切り換え回路311の一例を示している。ロウアドレスバッファ13から出力されるロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>、及びブロック選択信号BLK<0:1>は、トランスファーゲートT33〜T38の一端部にそれぞれ供給される。また、冗長記憶回路300及び冗長記憶回路301から供給される不良アドレス信号FSOUT<0:5>はトランスファーゲートT39〜T44の一端部にそれぞれ供給される。トランスファーゲートT33〜T38の他端部はトランスファーゲートT39〜T44の他端部にそれぞれ接続され、トランスファーゲートT33〜T38の他端部からロウアドレス信号XA<0:1>、XB<0:1>、及びブロック選択信号BLK<0:1>が出力される。
【0177】
冗長セット動作モードにおいて、外部から供給される冗長セット信号FSET0、FSET1はノア回路NR31の入力端に供給される。このノア回路NR31の出力信号は各トランスファーゲート33〜T38を構成するNチャネル型MOSトランジスタのゲート、及び各トランスファーゲートT39〜T44を構成するPチャネル型MOSトランジスタのゲートに供給される。さらに、ノア回路NR31の出力信号は、インバータ回路INV40を介して各トランスファーゲートT33〜T38を構成するPチャネル型MOSトランジスタのゲート、及び各トランスファーゲートT39〜T44を構成するNチャネル型MOSトランジスタのゲートに供給される。
【0178】
前記冗長セット信号FSET0、FSET1は電源投入時にのみ冗長情報をスイッチ回路230、231及び各ロウデコーダ回路15E0〜15E3にラッチするために使用される。これら冗長セット信号FSET0、FSET1は、例えば先ず、冗長セット信号FSET0が出力され、この冗長セット信号FSET0に応じて冗長記憶回路300から不良ロウアドレス信号FSOUT<0:5>が出力される。したがって、この冗長記憶回路300から出力された不良ロウアドレス信号が不良ロウアドレス切り換え回路311に供給される。この不良ロウアドレス切り換え回路311は冗長セット信号FSET0に応じて、トランスファーゲートT39〜T44が導通されている。このため、トランスファーゲートT39〜T44を介して不良ロウアドレス信号FSOUT<0:5>が出力される。この不良ロウアドレス信号FSOUT<0:5>は、ロウデコーダ回路15E0〜15E3に供給され、不良ロウアドレス信号に対応するロウデコーダ回路が非活性とされる。
【0179】
次に、冗長セット信号FSET1が出力され、この冗長セット信号FSET1に応じて冗長記憶回路301から不良ロウアドレス信号FSOUT<0:5>が出力される。したがって、この冗長記憶回路301から出力された不良ロウアドレス信号が不良ロウアドレス切り換え回路311に供給される。この不良ロウアドレス切り換え回路311は冗長セット信号FSET1に応じて、トランスファーゲートT39〜T44が導通されている。このため、トランスファーゲートT39〜T44を介して不良ロウアドレス信号FSOUT<0:5>が出力される。この不良ロウアドレス信号FSOUT<0:5>は、ロウデコーダ回路15E0〜15E3に供給され、不良ロウアドレス信号に対応するロウデコーダ回路が非活性とされる。
【0180】
冗長セット動作モードが終了し、通常動作モードとなると、冗長セット信号FSET0、FSET1は共にローレベルとなる。このため、不良ロウアドレス切り換え回路311はトランスファーゲートT39〜T44が非導通とされ、トランスファーゲートT33〜T38が導通される。このため、ロウアドレスバッファ13からロウアドレス信号及びブロック選択信号が出力されると、これらの信号はトランスファーゲートT33〜T38を介してロウデコーダ回路15E0〜15E3やスイッチ回路230、231、スペアワード線ドライバー410、411に供給される。この時、スペアロウデコーダ回路19D0,19d1に置き換えられたロウデコーダ回路は選択されない。
【0181】
上記第7の参考例によれば、スペアワード線ドライバー410、411とスペアロウデコーダ回路19D0、19D1とを分離し、スペアワード線ドライバー410、411のみを各メモリアレイブロック50、51に隣接されたスペアアレイブロック52、53の近傍に配置している。このため、複数のメモリアレイブロックを有する場合においても、ロウ系冗長回路を構成するスペアロウデコーダ回路19D0、19D1、冗長記憶回路300、301、スイッチ回路230、231を高集積度が求められるメモリコア部近傍に配置することなく、比較的集積度の低い周辺回路領域に配置することができる。このため、チップ面積の増大を抑制することができ、さらにアクセスタイムも短縮できる。
【0182】
なお、上記各参考例や実施例は、不良ロウアドレスに応じて不良ワード線を救済したが、これに限定されるものではなく、この発明を適用することにより、不良カラムアドレスに応じて不良ビット線を救済することも可能である。
【0183】
また、前記冗長記憶回路の記憶素子としてヒューズを用いたが、必ずしもヒューズである必要はなく、不揮発性メモリなど記憶可能な素子であればよい。
【0184】
また、上記各参考例や実施例において、スイッチ回路はMOSトランジスタを用いて構成したが、必ずしもMOSトランジスタである必要はなく、スイッチング可能な素子であればよい。
【0185】
その他、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
【0186】
【発明の効果】
以上、詳述したようにこの発明によれば、電源投入後、予め冗長記憶回路に記憶されている不良ロウアドレス信号により、ロウアドレス信号を伝送する配線とスペアロウデコーダ回路とを接続し、且つスペアロウデコーダ回路により置き換えられたロウデコーダ回路を非活性としている。このため、ロウアドレス信号が発生される毎にロウアドレス信号と冗長記憶回路に記憶されている不良ロウアドレス信号とを比較し、その比較結果に応じてスペアロウデコーダ又はロウデコーダを活性化する場合に比べて、メモリセルを高速にアクセスすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例を示すものであり、半導体記憶装置を示す構成図。
【図2】 図1のロウ冗長回路を示す構成図。
【図3】 図3(a)は図2に示す冗長記憶回路の一例を示す回路図、図3(b)は図3(a)の入力信号を示す波形図。
【図4】 図2に示すスイッチ回路に一例を示す回路図。
【図5】 図2に示すロウデコーダ非活性化回路の一例を示す回路図。
【図6】 図2に示すスペアロウデコーダの一例を示す回路図。
【図7】 図2に示すロウデコーダ回路の一例を示す回路図。
【図8】 本発明の第1の実施例に係り、ロウ冗長回路を示す構成図。
【図9】 図8に示すラッチ制御回路の一例を示す回路図。
【図10】 図8に示すロウデコーダの一例を示す回路図。
【図11】 本発明の第2の参考例に係り、ロウ冗長回路を示す構成図。
【図12】 図12(a)は図11に示す冗長記憶回路の一例を示す回路図、図12(b)は図12(a)の入力信号を示す波形図、図12(c)は冗長記憶回路の他の例を示す回路図。
【図13】 図11に示す不良ロウアドレス切り換え回路の一例を示す回路図。
【図14】 図11に示すスイッチ回路の一例を示す回路図。
【図15】 本発明の第3の参考例に係り、ロウ冗長回路を示す構成図。
【図16】 図15に示すロウデコーダ回路の一例を示す回路図。
【図17】 本発明の第4の参考例に係り、ロウ冗長回路を示す構成図。
【図18】 本発明の第5の参考例に係り、ロウ冗長回路を示す構成図。
【図19】 図18に示すスペアロウデコーダ回路の一例を示す回路図。
【図20】 図18に示すスペアワード線ドライバーの一例を示す回路図。
【図21】 本発明の第6の参考例に係り、ロウ冗長回路を示す構成図。
【図22】 図21に示すロウデコーダ回路の一例を示す回路図。
【図23】 図21に示すスペアロウデコーダ回路の一例を示す回路図。
【図24】 図21に示すスペアワード線ドライバーの一例を示す回路図。
【図25】 本発明の第7の参考例に係り、ロウ冗長回路を示す構成図。
【図26】 図25に示すロウデコーダ回路の一例を示す回路図。
【図27】 図25に示す冗長記憶回路の一例を示す回路図。
【図28】 図25に示す冗長記憶回路の他の例を示す回路図。
【図29】 図25に示す不良ロウアドレス切り換え回路の一例を示す回路図。
【図30】 従来の冗長記憶回路を有する半導体記憶装置を示す構成図。
【符号の説明】
10…半導体記憶装置、
11…メモリセルアレイ、
12…スペアセルアレイ、
WL…ワード線、
SWL…スペアワード線、
13…ロウアドレスバッファ、
15…ロウデコーダ、
15A0〜15E3…ロウデコーダ回路、
19…スペアロウデコーダ、
19A〜19D1…スペアロウデコーダ回路、
20、200、201、300、301…冗長記憶回路、
21…配線、
22…ロウデコーダ非活性化回路、
23、32、230、231…スイッチ回路、
24…ラッチ制御回路、
25…カウンタ、
31、311…不良ロウアドレス切り換え回路、
41、410、411…スペアワード線ドライバー、
50、51…メモリアレイブロック、
52、53…スペアメモリアレイブロック。
Claims (3)
- 行及び列からなるマトリクス状に配列された複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイと隣接して配置され、スペアセルを含むスペアセルアレイと、
前記メモリセルを選択するためのアドレスを出力するアドレスバッファと、
前記アドレスバッファから出力されるアドレス信号に応じて前記メモリセルアレイのメモリセルを選択するデコーダと、
前記スペアセルアレイのスペアセルを選択するスペアデコーダと、
前記メモリセルアレイの不良メモリセルのアドレスを記憶する記憶回路と、
前記スペアデコーダと前記アドレスバッファの相互間に接続され、電源投入時に前記記憶回路から出力される不良メモリセルのアドレスに応じて、前記アドレスバッファから供給される不良アドレスのみを通過可能とするスイッチ回路とを具備し、
前記デコーダは、前記不良アドレスに対応するメモリセルの選択回路を非活性とする制御回路を有し、
前記制御回路は、
ラッチ回路と、
前記ラッチ回路にラッチされた情報に応じて導通制御される第1のスイッチ素子と、
前記第1のスイッチ素子に接続され、アドレスをデコードする第2のスイッチ素子とを有し、
電源投入時に前記第2のスイッチ素子に供給されるアドレスに応じて前記ラッチ回路に前記メモリセルの選択、非選択を制御する情報をラッチし、このラッチされた情報に応じて前記第1のスイッチ素子が制御されることを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記記憶回路に接続され、記憶回路から出力される不良メモリセルのアドレスをデコードし、このデコード出力信号を前記デコーダの前記制御回路に供給する非活性化回路をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
- 電源投入時に前記メモリセルアレイのアドレスを順次発生するアドレス発生回路を具備することを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
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