JP3965521B2 - 毛髪改善外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は毛髪を傷めず、皮膚炎も起こさないで白髪のみを金色に染色する効果がある毛髪改善外用剤に関する。
毛髪は表皮細胞が変化したもので、皮膚の角質層の主成分とおなじくケラチンより構成されている。毛髪の色は人種により、黒色、褐色、金色、赤色とその色調はいろいろある。白髪はメラノサイトでメラニンの生成が停止するために起こる現象で、一種の老化現象と思われる。毛幹の構造は、外側から中心に向かつて、毛小皮、毛皮質、毛髄質の3層よりなり、更に毛小皮は3層よりなる。隣接した毛小皮間ばかりでなく、毛皮質の内部構造にも細胞膜複合体がある。細胞膜複合体は毛小皮と毛小皮間、ならびに毛皮質内細胞間の接着に寄与し、更に毛皮質内の水分や蛋白質が溶出したり、逆に外部からの水分、ならびにパーマ剤やヘアーカラー剤などの薬液が、毛髪内部の毛皮質に浸透し作用するための通り道になっているようである。毛皮質は毛小皮の内側にあり、皮質細胞が毛髪の長さ方向に規則正しく並んだ細胞の集団で、細胞膜複合体にかこまれて、毛髪の色を決定するメラニン色素を含む。また毛髪のしなやかさ、強さなどの性質を左右する重用な部分である。毛髄質は毛髪の中心部にあり、空洞となった蜂の巣状の細胞が軸方向に並んでおり、メラニン色素を含んでいる。
白髪はメラノサイトにおいてメラニンの生成が停止する髪の老化現象と思われる。従来は染毛により着色している。染毛により毛髪は損傷を受ける。染毛処理はパラフエニレンジアミンなどの低分子の色素前駆体を毛髪中で酸化重合し、発色させる方法が主である。この処理は過酸化水素を主剤とする酸化剤を用いた酸化反応である。この酸化反応を毛髪中で効率よく行うために、アルカリ剤を用いてPHが高い領域で処理が行われることから、酸化剤、アルカリ剤による損傷を受ける。これら薬液は毛小皮と毛小皮間の細胞膜復合体を通り、毛皮質内の細胞膜複合体を通じて毛髪内部に影響を及ぼし、細胞膜複合体そのものの溶出、毛髪内部の蛋白質の溶出が起こる。毛皮質には、毛髪の水分を保持する役割があるが、細胞膜複合体や内部の蛋白質の溶出によりその水分保持機能が損なわれる。そのため環境の温度変化の影響を受けやすくなり、パサつき、ヘアースタイルのまとまりや、もちの悪さ、枝毛や切れ毛の発生などの現象が起こる。更に毛髪表面を覆っている毛小皮の最表面はF層と呼ばれる脂質の層がある。F層に含まれる分岐脂肪酸により毛髪表面の滑らかな感触に関与する機能を持っている。この脂肪酸はアルカリ性溶液で処理すると加水分解され、結合している脂肪酸が遊離する、これで毛髪表面に存在していた疎水性の膜、F層がなくなり、毛髪がギシギシした感触になる。〔非特許文献1 最新の毛髪科学 松崎貴 p229〜236〕
染毛の薬剤に過敏な人は、染毛により皮膚炎を発症し、染毛のたびに、その症状は悪化する。染毛剤で皮膚炎を起こさない、又染毛により毛髪に損傷を与えない、更に女性羨望の白髪を金色に染毛する外用剤が求められている。
白髪は毛髪の老化現象と思われている。発明者は本発明者の外用剤の白髪への塗布により白髪を金色に染毛するのを発見し、老化して弱った白髪に種々の悪い影響のない、又染毛者が染毛剤による皮膚炎を起こさない、白髪を女性羨望の金髪に染毛する外用剤の提供を課題とした。
本発明はコエンザイムQ10、システイン、ビタミンA,C、E,ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液を含有する毛髪改善外用剤。
親水軟膏500重量部に対して、コエンザイムQ10(0.03〜1.2重量部)Lシステイン(0.48〜2.4重量部)、ビタミンA(0.06〜0.36重量部)、ビタミンC(2.0〜8.0重量部)、ビタミンE(0.4〜1.6重量部)、抗アレルギー作用と掻痒に効果のあるワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液3.6〜14.4単位、3ml〜12ml(0.6〜2.4重量部)、流動パラフイン(4.4〜13.2重量部)を含有する外用剤を作成する。各薬剤の相互間が化学的に安定する為、又毛髪及び皮膚面での薬剤の安定吸収の為ビタミンC、ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液以外のコエンザイムQ10、Lシステイン、ビタミンA、ビタミンEは添加物入りの製剤を用いた毛髪及び皮膚改善外用剤。又本発明の外用剤はクリームとして作成したが、軟膏、ローション等の外用剤組成物の形態とすることが可能である。
本発明者は発明者の外用剤が老化して弱った白髪を傷めないで、3〜4ヶ月毛髪に塗布することで、白髪のみを金髪に染毛する効果がある。従来の染毛剤は強酸、強アルカリで処理するので、毛皮質内の細胞膜複合体の損傷、溶出、内部蛋白質の溶出がおこり、毛髪の水分保持機能が低下し、環境の温度の変化を受けやすくなり、髪がパサついたり、ヘアースタイルのまとまりや、もちの悪さ、枝毛、切れ毛が起こる。更に毛皮質のF層がなくなり毛髪がギシギシした感触になる。本発明者の外用剤は強酸,強アルカリ剤を使用せず、毛髪に上記のような損傷をあたえず、むしろ艶がよくなり、生来の美しさを取り戻し、染毛時染毛剤による皮膚炎の発症はない。又1剤1日1回の毛髪、皮膚への塗布により、皮膚には保湿作用、日焼け、しみ、そばかす、老人性色素斑の美白作用、皺とり作用、つるつると滑らかな艶のある皮膚にし、皮膚面特に顔の頬部の血色をよくする効果に加えて、新しく見出した白髪を金髪に染毛する効果をもつ外用剤は今までない。
(試験例1)
白髪を金髪に染毛する試験は男性3名、女性6名で実施した。1日1回毛髪に塗布、約30日で薄く金髪に染まり始め、3〜4ヶ月程で全員金髪に染毛できた。染毛による毛髪の損傷はなく、むしろ艶が出て生来の美しさを取り戻した。本発明者の外用剤による皮膚炎の発生はない。
本発明において使用されるコエンザイムQ10は補酵素として生物活性を有し、ミトコンドリアの電子伝達系の構成成分で、ATPの生合成賦活成分としてエネルギーを生み出す働きがある。コエンザイムQ10はユビキノン類(2.3−ジメトキシー5−メチルー6ポリプレニルー1、4ベンゾキノン)の側鎖のイソプレン単位が10である人特有のユビキノン類であり、ユビデカレノン又は補酵素UQ10とも呼ばれている。分子量は863.36で、融点が約48度の黄色から橙黄色の結晶性の粉末で、匂い及び味はない。エーテルに溶けやすく、光によって分解し、着色が強くなる。コエンザイムQ10の添加量としては特に制限されることはないが、好ましくは0.001〜4.0重量部、より好ましくは0.03〜1.2重量部である。これ以上の濃度では皮膚への好影響が向上することが期待できず、又これ以下の濃度では毛髪及び皮膚への好影響が期待されない。
本発明において使用されるシステインは、生体内代謝系において、SH供与体としての役割を果たし、SH酵素の賦活剤として作用する。皮膚代謝の正常化、抗アレルギー、解毒作用がある。システインもしくはその誘導体としても特に限定されるものではないが、L−システインの誘導体としては、N−アセチルーL−システイン、L−ホモシステイン、L−システイン酸、L−ホモシステイン酸、L−システインスルフィン酸、S−スルフイノーL−システイン、S−スルホーL−システイン、シスチンなどを挙げる事が出来る。又L−システインおよびその誘導体の塩としては、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩等の鉱酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を挙げることが出来る。本発明において、L−システイン、その誘導体またはそれらの塩としてはL−システインが好ましい。
本発明において使用されるビタミンAは網膜の暗順応を高める作用、皮膚、粘膜の異常乾燥、角化を改善し、疾病に対する抵抗力を増す作用がある。ビタミンA類としては特に限定されるものではないが、その具体例として、レチノール、デヒドロレチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールもしくはこれらの誘導体等が挙げられ、レチノールの類縁化合物であるレチノイドとしてはレチナール、レチニールエステル、レチノイン酸等の誘導体が挙げられる。本発明において、レチノール、その誘導体としてはパルミチン酸レチノールが好ましい。
本発明において使用されるアスコルビン酸もしくはその塩は、当初は抗壊血病作用を有すると考えられてきたが、更に生体内における細胞間基質とコラーゲンの形成維持に必要で、アスコルビン酸の投与により、コラーゲンの増加が見られる。又メラニン色素生成に関与し、チロジンからメラニンへの生成過程を抑制する。更に酸化型の濃色メラニンを還元型の淡色メラニンに変える作用があり、色素の異常沈着を防ぐ。更に蛋白質の代謝、内分泌機能にも関与する重用な物質である。ビタミンC類としては特に限定されるものではないが、その具体例として、L−アスコルビン酸およびその誘導体またはそれらの塩としては、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩等の鉱酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等を挙げることが出来る。L−アスコルビン酸、およびその誘導体またはそれらの塩としては、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸マグネシウムなどのL−アスコルビン酸塩、L−アスコルビン酸モノステアレート、L−アスコルビン酸モノパルミテート、L−アスコルビン酸モノオレエート等のアスコルビン酸モノアルキルまたはモノアルケニルエステル類;L−アスコルビン酸ジステアレート、L−アスコルビン酸ジパルミテート、L−アスコルビン酸ジオレエート等のL−アスコルビン酸ジアルキルまたはジアルケニルエステル類;L−アスコルビン酸トリステアレート、L−アスコルビン酸トリパルミテート、L−アスコルビン酸トリオレエート等のL−アスコルビン酸トリアルキルまたはトリアルケニルエステル類;L−アスコルビル硫酸、L−アスコルビル硫酸ナトリウム、L−アスコルビル硫酸カリウム、L−アスコルビル硫酸マグネシウム、L−アスコルビル硫酸カルシウム等のL−アスコルビン酸硫酸エステル類;L−アスコルビルリン酸、L−アスコルビルリン酸ナトリウム、L−アスコルビルリン酸カリウム、L−アスコルビルリン酸マグネシウム、L−アスコルビルリン酸カルシウム等のL−アスコルビン酸リン酸エステル類など;L−アスコルビン酸グリコシド等のアスコルビン酸配糖体などを挙げることが出来る。本発明において、L−アスコルビン酸、その誘導体またはそれらの塩としてはL−アスコルビン酸が好ましい。
ビタミンEは妊娠、出産と関係あり、不老長寿の薬と言われ、末梢血管を拡張し血液循環をよくする働きがあり、ビタミンEとコエンザイムQ10は両成分が協力して電子の移動を調整し、体内の酸化反応を抑制するなど、非常に関係の強い成分同士として知られている。ビタミンE類としては、特に限定されるものではないが、その具体例としてはコハク酸トコフエロール、酢酸トコフエロール、ニコチン酸トコフエロールもしくはこれらの誘導体が挙げられる。本発明において、ビタミンE、その誘導体としてはニコチン酸トコフエロールが好ましい。
ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液は皮膚の掻痒、冷感、異常知覚に、腰痛症、神経痛等の痛みに効果があり、抗アレルギー作用もある医薬品である。
以下に実施例を示して本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0028】
【実施例】
本発明の外用剤には、クリーム基材として使用される親水軟膏と流動パラフインが使用されている。さらに、成分として、コエンザイムQ10、L−システイン、ビタミンA,C,E,抗アレルギー作用と掻痒に効果のあるワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液を加えた外用剤である。
(実施例1)
毛髪、皮膚改善外用剤は以下の組成で、常法により外用剤を製造した。
NEソフトカプセル(ニコチン酸トコフエロール200mg) 20錠(軟カプセルは除く)
チョコラA(パルミチン酸レチノール) 30ml
アデリール錠(コエンザイムQ10、ユビデカレノン)10mg 300錠(粉砕後)
ハイチオール散32%(Lシステイン) 15g
アスコルビン酸(日本薬局法) 20g
ナブトピン(ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液 7.2単位 6ml
流動パラフイン(日本薬局法) 50ml
親水軟膏 (日本薬局法) 500g

Claims (7)

  1. コエンザイムQ10、システイン、ビタミン及びワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液を含有する白髪のみを金色に染色するのに使用する毛髪改善外用剤
  2. 前記ビタミンがビタミンA,C,E,もしくはこれらの誘導体である請求項1に記載の毛髪改善外用剤。
  3. システインが、Lシステインもしくはこの誘導体である請求項1ないし請求項2のいずれか1項に記載の毛髪改善外用剤
  4. ビタミンAが、パルミチン酸レチノールもしくはこの誘導体である請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の毛髪改善外用剤
  5. ビタミンCが、アスコルビン酸もしくはこの誘導体である請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の毛髪改善外用剤。
  6. ビタミンEが、トコフエロールもしくはこの誘導体である請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の毛髪改善外用剤。
  7. 請求項1ないし請求項6記載の毛髪改善外用剤において、親水軟膏500重量部に対して、コエンザイムQ10(0.03〜1.2重量部)、Lシステイン(0.48〜2.4重量部)、ビタミンA(0.06〜0.36重量部)、ビタミンC(2.0〜8.0重量部)、ビタミンE(0.4〜1.6重量部)、抗アレルギー作用と掻痒に効果のあるワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液3.6〜14.4単位、3ml〜12ml、(0.6〜2.4重量部)、流動パラフイン(4.4〜13.2重量部)を含有する毛髪改善外用剤
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