JP3967575B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

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    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
    • F16H57/0483Axle or inter-axle differentials

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  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、デファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
EP0130806A2号公報に図6のようなデファレンシャル装置201が記載されている。これは、エンジンに回転駆動されるデフケース203と、デフケース203とカムギヤ205とを通して形成された収納孔207,209に摺動回転自在に収納されたピニオンギヤ211,213と、一方の車輪側に連結されたサイドギヤ215と他方の車輪側に連結された他のサイドギヤとを備え、ピニオンギヤ211,213はカムギヤ205の径方向外側で互いに噛合うと共に、サイドギヤと各別に噛合っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来技術はデファレンシャル装置201内部に潤滑オイルを流出入させる手段を備えていないため、高負荷の差動運転状態が長時間続いた場合には、収納孔207,209とピニオンギヤ211,213との間で潤滑不良をおこす可能性があった。
【0004】
そこで、この発明は、ピニオンギヤとピニオンギヤの収納孔との間に潤滑オイルを確実に流出入させることができるデファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明のデファレンシャル装置は、エンジンの駆動力により回転するデフケースと、左右の車軸にそれぞれ連結された一対のヘリカルサイドギヤと、前記デフケースに設けられた収納孔に摺動回転自在に収納されるとともに前記サイドギヤを相対回転自在に連結する一対のヘリカルピニオンギヤとを備え、前記一対のピニオンギヤの少なくとも一方のピニオンギヤは左右のギヤ部とこれらの左右のギヤ部を連結する小径の軸部を有し、該小径の軸部が対向する前記デフケースの周壁に前記軸部と前記収納孔との間の空間とデフケースの外部との間を潤滑オイルが流出入する開口を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】
この発明のデファレンシャル装置は、開口をピニオンギヤの小径の軸部と対向するようにデフケースの周壁に設けることで、収納孔とピニオンギヤとの摺動面積を保有しつつ、軸部と収納孔との間の空間を介してデフケース内部とデフケース外部との間に潤滑オイルを確実に流出入させることで、ピニオンギヤとの間で摩擦トルクが生じる収納孔等の各摺動部やギヤの噛合い部を潤滑することができる。
【0007】
【実施例】
まず、図1ないし図3及び図5により参考例の説明をする。図1はこの参考例のデファレンシャル装置を示し、図5はこのデファレンシャル装置が用いられた車両の動力系を示す。左右の方向はこの車両及び図1での左右の方向である。
【0008】
図5のように、この動力系は、エンジン1、トランスミッション3、プロペラシャフト5、リヤデフ7(後輪側に配置された図1のデファレンシャル装置)、後車軸9,11、左右の後輪13,15、左右の前輪17,19などから構成されている。
【0009】
リヤデフ7のデフケース21はデフキャリヤ23内に回転自在に支承されており、デフケース21にはリングギヤ25が固定されている。リングギヤ25はドライブピニオンギヤ27と噛合い、ドライブピニオンギヤ27はプロペラシャフト5側のドライブピニオンシャフト29と一体に形成されている。こうして、エンジン1の駆動力はトランスミッション3とプロペラシャフト5とを介してデフケース21を回転駆動する。
【0010】
図1のように、デフケース21の内部には左右のヘリカルサイドギヤ31,33が同軸配置されている。これらのサイドギヤ31,33はそれぞれ軸方向外側のボス部35,37とデフケース21との間に形成された軸支部39,41によりデフケース21に支承されていると共に、互いの間に形成された軸支部43により互いに支承し合い、自由端をセンタリングしている。又、サイドギヤ31,33はスプライン45,47により左右の後車軸9,11に連結されている。サイドギヤ31,33の間及び右のサイドギヤ33とデフケース21との間にはワッシャ49,51が配置されている。
【0011】
左のボス部35の外周には、図2のような形状の、カムギヤ53が配置され、その内周全面をボス部35の外周に摺動接触することにより、デフケース21に対してセンタリングされている。
【0012】
サイドギヤ31,33の径方向外側には長いヘリカルピニオンギヤ55と短いヘリカルピニオンギヤ56とが4対配置されており、これらは図1と図3のようにデフケース21とカムギヤ53とを通して形成された長短の収納孔57,59にそれぞれ摺動回転自在に収納されている。長いピニオンギヤ55は左右のギヤ部61,63とこれらを連結する小径の軸部65とからなり、左のギヤ部61は短いピニオンギヤ56の左端部の噛合い、右のギヤ部63は右のサイドギヤ33と噛合っている。又、短いピニオンギヤ56の右端部は左のサイドギヤ31と噛合っている。
【0013】
デフケース21を回転させるエンジン1の駆動力は各ピニオンギヤからサイドギヤ31,33を介して左右の後輪13,15に分配され、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤの自転により左右各側に差動分配される。
【0014】
トルクの伝達中各ピニオンギヤはサイドギヤ31,33との噛合い反力により収納孔57,59の壁面に押し付けられて摩擦トルクが生じると共に、ヘリカルギヤの噛合いスラスト力によりサイドギヤ31,33の間及びサイドギヤ31,33とデフケース21との間で摩擦トルクが生じる。これらの摩擦トルクにより差動制限力が得られる。
【0015】
図1のように、デフケース21の左側壁67には開口69が設けられている。
【0016】
又、長い収納孔57は右側壁71でデフケース21を貫通し、図3のような開口73を形成している。デフキャリヤ23にはオイルが封入されており、このオイルはリングギヤの回転によりデフケース21に撥ね掛けられ、各開口69,73から流出入して各ギヤの噛合い部や摺動部などを潤滑する。
【0017】
図3のように、カムギヤ53には収納孔57,59の一部をなす凹部75,77が設けられており、残りの円筒面79でデフケース21に対し回転不能に固定されている。このように外周を固定されていると共に、上記のように、内周の全面をボス部35を介してデフケース21にセンタリングされているから、図6の従来例と異って、ピニオンギヤとの片当りが生じることはなく、差動制限力が安定する。
【0018】
次に、図4により一実施例の説明をする。この実施例も上記参考例のリヤデフ7と同様に図5の車両のリヤデフ81として用いられている。以下、左右の方向はこの車両と図4での左右の方向である。
【0019】
リヤデフ81のデフケース83は本体85と、本体85にボルト87で固定されたカバー89とからなり、本体85にはリングギヤ25が固定されている。
【0020】
図4のように、デフケース83の内部には左右のヘリカルサイドギヤ91,93が同軸配置されている。これらのサイドギヤ91,93は軸方向外側のボス部95,97とデフケース83の側壁99,101との間に形成された軸支部103,105によりデフケース83に支承されていると共に、互いの間に形成された軸支部107で互いの自由端を支承し合い、センタリングをしている。各ボス部95,97には油溝109,111が設けられている。
【0021】
各サイドギヤ91,93はスプライン113,115により左右の後車軸9,11にそれぞれ連結されている。又、各サイドギヤ91,93の間にはワッシャ117が配置され、各車軸9,11間には互いのスラスト力を授受するスラストブロック121が配置されている。
【0022】
各ボス部95,97の外周にはカムギヤ123,123が配置され、その内周全面をボス部95,97の外周と摺動接触することによりデフケース83に対してセンタリングされている。
【0023】
サイドギヤ91,93の径方向外側にはヘリカルピニオンギヤ125と他のヘリカルピニオンギヤとが4対配置されている。又、デフケース83と各カムギヤ123にはこれらのピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収納孔127が形成されている。ピニオンギヤ125は左右のギヤ部129,131とこれらを連結する小径の軸部133とからなり、他のピニオンギヤも左右のギヤ部とこれらを連結する小径の軸部とからなっている。
【0024】
ピニオンギヤ125のギヤ部129の左端部は他のピニオンギヤの左のギヤ部と噛合い、右端部は左のサイドギヤ91と噛合っている。又、他のピニオンギヤの右のギヤ部は左端部で右のサイドギヤ93との噛合い、右端部でピニオンギヤ125のギヤ部131と噛合っている。
【0025】
デフケース83を回転させるエンジン1の駆動力は、各ピニオンギヤからサイドギヤ91,93を介して左右の後輪13,15に分配され、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤの自転により左右各側に差動分配される。
【0026】
トルクの伝達中各ピニオンギヤはサイドギヤ91,93との噛合い反力により収納孔127の壁面に押し付けられて摩擦トルクが生じると共に、ヘリカルギヤの噛合いスラスト力によりサイドギヤ91,93の間及びサイドギヤ91,93とカムギヤ123との間で摩擦トルクが生じる。これらの摩擦トルクにより差動制限力が得られる。
【0027】
デフケース83には各収納孔127が右側壁101を貫通して形成された開口135の他に、カバー89に形成された開口137と,ピニオンギヤ125の小径の軸部133が対向するデフケース83の周壁に軸部133と収納孔127との間の空間138とデフケースの外部との間をオイルが流出入する開口139が設けられ、リングギヤ25により撥ね掛けられたオイルはこれらの開口135,137,139から流出入し、各摺動部やギヤの噛合い部などを潤滑する。
【0028】
左のカムギヤ123は収納孔127の一部をなす凹部141を除いた外周の円筒部143でデフケース83に対して回転不能に固定されている。一方、右のカムギヤ123はカムギヤ123の外周のセンタリング部142によってデフケース83にセンタリングされ、かつデフケース83に対し回転不能に圧入固定されている。このように、外周を固定されていると共に、上記のように内周の全面をボス部95,97を介してデフケース83にセンタリングされているから、図6の従来例と異って、センタリングが確実であってピニオンギヤとの片当りが生じることはなく、差動制限力が安定する。
【0029】
又、サイドギヤ91,93とワッシャ117間の摩擦係数と、サイドギヤ91,93とカムギヤ123間の摩擦係数とを変えることによりカムスラスト力による差動制限力を車両の前進時と後進時とで変えることができる。
【0030】
【発明の効果】
この発明のデファレンシャル装置は、開口をピニオンギヤの小径の軸部と対向するようにデフケースの周壁に設けることで、収納孔とピニオンギヤとの摺動面積を保有しつつ、軸部と収納孔との間の空間を介してデフケース内部とデフケース外部との間に潤滑オイルを確実に流出入させることで、ピニオンギヤとの間で摩擦トルクが生じる収納孔等の各摺動部やギヤの噛合い部を潤滑することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例の断面図である。
【図2】 図1の参考例に用いられたカムギヤの斜視図である。
【図3】 図1のA−A断面図である。
【図4】 一実施例の断面図である。
【図5】 参考例、および実施例を用いた車両の動力系を示すスケルトン機構図である。
【図6】 従来例の断面図である。
【符号の説明】
7,81 リヤデフ(デファレンシャル装置)
21,83 デフケース
31,33,91,93 サイドギヤ
35,37,95,97 ボス部
53,123 カムギヤ
55,56,125 ピニオンギヤ
57.59.127 収納孔
138 空間

Claims (1)

  1. エンジンの駆動力により回転するデフケースと、左右の車軸にそれぞれ連結された一対のヘリカルサイドギヤと、前記デフケースに設けられた収納孔に摺動回転自在に収納されるとともに前記サイドギヤを相対回転自在に連結する一対のヘリカルピニオンギヤとを備え、
    前記一対のピニオンギヤの少なくとも一方のピニオンギヤは左右のギヤ部とこれらの左右のギヤ部を連結する小径の軸部を有し、
    該小径の軸部が対向する前記デフケースの周壁に前記軸部と前記収納孔との間の空間とデフケースの外部との間を潤滑オイルが流出入する開口を設けたことを特徴とするデファレンシャル装置。
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