JP3968340B2 - 天井用目地カバー装置 - Google Patents

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本発明は、目地部を介して建てられた左右の免震建物の天井部位の目地部を覆う天井用目地カバー装置に関する。
従来、左右の建物の一方の建物の躯体に、天井の目地部を覆う目地カバーの先端部を上方に回動可能に取付けるとともに、この目地カバーの先端部を、前記左右の建物の他方の建物の天井部位の躯体に取付けられた天井材の一端部に摺動可能に当接させて、左右方向の伸縮動を吸収させるように構成している。
従来の天井用目地カバー装置は、構造が簡単で、容易に設置することができる点で有用性はあるが、激しい地震等の揺れ動きによって左右の目地部が狭くなったり広くなったりを繰り返した場合、目地カバーと天井材の当接箇所が傷がついたり、衝突によって変形してしまう等の欠点があった。このため、一度地震が生じた後には、新たな目地カバーや天井材に取り替えなければならず、不経済であるという欠点があった。
特開2000−240176
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、地震等によって左右の建物が左右方向に揺れ動いても、目地カバーや天井材が傷ついたり変形してしまう等の不具合がなく、スムーズにその揺れ動きを吸収することができる天井用目地カバー装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は目地部を介して建てられた左右の建物の一方の建物の天井部位の躯体に取付けられた天井材と対向する、前記左右の建物の他方の建物の躯体に配された目地カバーと、前記他方の建物の躯体の前記目地カバーの上方の前後方向に固定されたガイドレール、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられた、前記目地カバーを上方に移動可能に取付けた移動体とを備えた目地カバー保持装置と、前記目地カバーおよび前記天井材よりも上方に前後方向に配設された、前記一方の建物の天井部位の躯体に取付けられたガイドアーム押し上げ具と、先端部が前記ガイドアーム押し上げ具と対向する部位に配され、後端部が前記目地カバーに一体形成あるいは固定された、地震等によって前記目地部が狭くなった場合には、前記ガイドアーム押し上げ具によって上方へ押し上げられ、前記目地カバーを前記天井材と接触しないように上方へ移動させることができるガイドアームとで天井用目地カバー装置を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)目地部を介して建てられた左右の建物の一方の建物の天井部位の躯体に取付けられた天井材と対向する、前記左右の建物の他方の建物の躯体に配された目地カバーと、前記他方の建物の躯体の前記目地カバーの上方の前後方向に固定されたガイドレール、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられた、前記目地カバーを上方に移動可能に取付けた移動体とを備えた目地カバー保持装置と、前記目地カバーおよび前記天井材よりも上方に前後方向に配設された、前記一方の建物の天井部位の躯体に取付けられたガイドアーム押し上げ具と、先端部が前記ガイドアーム押し上げ具と対向する部位に配され、後端部が前記目地カバーに一体形成あるいは固定された、地震等によって前記目地部が狭くなった場合には、前記ガイドアーム押し上げ具によって上方へ押し上げられ、前記目地カバーを前記天井材と接触しないように上方へ移動させることができるガイドアームとで構成されているので、地震等によって左右の建物が異なる左右方向に揺れ動き、目地部が広くなると目地カバーと天井材とが離間し、狭くなるとガイドアームがガイドアーム押し上げ具によって上方へ押し上げられて前記目地カバーの先端部が上方に回動して、その揺れ動きを効果的に吸収することができる。
(2)前記(1)によって、目地カバーを天井材とは非接触状態で上方に回動させることができるので、左右の建物が異なる左右方向に揺れ動いた場合、目地カバーと天井材が接触したり衝突することなくその揺れ動きを効果的に吸収することができる。
したがって、目地カバーや天井材が傷ついたり変形したりする等の不具合を確実に回避することができる。
(3)前記(1)によって、目地カバーと天井材との設置状態に影響されることなく、確実に地震等の揺れ動きを吸収することができる。
(4)前記(1)によって、構造が簡単であるので、容易に設置することができる。
したがって、安価に設置することができる。
(5)前記(1)によって、目地カバーは、目地カバー保持装置によって、左右の建物の他方の建物の躯体に前後方向にスライド移動可能に取付けられているので、左右の建物が異なる前後方向に揺れ動いた場合、目地カバーは一方の建物の壁面の前後方向の移動に応じて前後方向にスライド移動することができる。
したがって、左右の建物が異なる前後方向に揺れ動いても、損傷するのを確実に阻止することができる。
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図10に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は、目地部2を介して建てられた左右の建物3、3の天井部位の目地部2を覆う本発明の天井用目地カバー装置で、この天井用目地カバー装置1は、前記左右の建物3、3の一方の建物3の天井部位の躯体3aに取付けられた天井材4の傾斜面4aと若干の隙間を介して対向する、逆傾斜面5aが形成された、前記左右の建物3、3の他方の建物3の躯体3bに配された目地カバー本体5、この目地カバー本体5の後端部に所定間隔離間されて複数箇所、本形態では3箇所に、溶接、ビス固定等によって一体形成されて立設された、上面部に後述するボルト状の抜け脱防止シャフト6の固定部7が形成されたスライド用柱部材8とからなる目地カバー9と、前記他方の建物3の躯体3bの前記目地カバー9の上方の前後方向に複数のビス等によって固定された、内定部に複数個のガイドローラ10が固定された、略J字型鋼形状に形成されたガイドレール11、このガイドレール11の複数個のガイドローラ10上に配設されてスライド移動可能に取付けられた、前記目地カバー9のスライド用柱部材8、8、8を上方に移動可能に取付けた移動体12、この移動体12の上部を抜け脱不能に覆い、前記ガイドレール11を介して前記他方の建物3の躯体3bに複数のビス等によって固定された抜け脱防止用レール13とを備えた目地カバー保持装置14と、前記目地カバー9および前記天井材4よりも上方に前後方向に配された、両端部が前記一方の建物3の天井部位の躯体3aの外壁下面に固定された前後の吊り下げ部材15、15に固定された、金属パイプ、カーボンファイバーを用いた強化プラスチックバー等で形成されたガイドアーム押し上げ具16と、先端部が前記ガイドアーム押し上げ具16と対向する部位に配され、後端部が前記目地カバー9に一体形成された、地震等によって前記目地部2が狭くなった場合には、前記ガイドアーム押し上げ具16によって上方へ押し上げられ、前記目地カバー9を前記天井材4と接触しないように上方へ移動させることができるガイドアーム17とで構成されている。
前記目地カバー保持装置14の移動体12は、ガイドレール11のガイドローラ10上に配されてスライド移動可能に取付けられた、金属角パイプ等で形成されたバー部材18と、このバー部材18の上面の前記目地カバー9のスライド用柱部材8、8、8と対応する部位に溶接等によって固定された、縦長逆L字形状の保持バー19、19、19と、この保持バー19の下端部に一体形成された、前記目地カバー9のスライド用柱部材8の先端部が上下方向にスライド移動可能に挿入された、天井板上面に前記スライド用シャフト6が挿入されるスライド孔20が形成されたガイド筒21と、このガイド筒21のスライド孔20に挿入され、先端部が前記目地カバー9のスライド用柱部材8に固定された、当該目地カバー9の下方への抜け脱を防止する抜け脱防止シャフト6と、前記ガイド筒21の前記他方の建物3の躯体3b側の側面に固定された球状のローラ22とで構成されている。
前記ガイドアーム17は、図2および図6に示すように、後端部が前記目地カバー9のスライド用柱部材8に溶接等によって一体形成され、略水平に配設されたアーム本体23と、このアーム本体23の先端部上方に突出された、下面が前記目地カバー9の目地カバー本体5の傾斜面5aの傾斜角度よりも少なくとも小さくならない傾斜角度となる傾斜面24aで形成された傾斜片24とで構成されている。
上記構成の天井用目地カバー装置1は、通常の状態では図1および図2に示すように天井用目地部2が目地カバー9で覆われている。
地震等によって左右の建物3、3が異なる左右方向に揺れ動き、天井目地部2が広がった場合、図8に示すように目地カバー9の先端部と天井材4の一端部とは離間状態となり、天井目地部2が狭くなった場合には、図9に示すようにガイドアーム17の傾斜片24が前記ガイドアーム押し上げ具16によって上方へ押し上げられるように作用し、これにより前記目地カバー9のスライド用柱部材8が前記目地カバー保持装置14のガイド筒21内を上方に移動してその揺れ動きを吸収する。
なお、この場合、ガイドアーム17の傾斜片24の傾斜面24aは、前記目地カバー9の先端部に形成された傾斜面5aよりも傾斜角度が少なくとも小さくならない角度で形成されているので、前記ガイドアーム17が上方に押し上げられる際の目地カバー9の先端部は、前記天井材4の一端部と干渉しない状態、すなわち、非接触状態で上方にスムーズに回動される。
また、左右の建物3、3が異なる前後方向に揺れ動いた場合、図10に示すように、目地カバー9の先端部が一方の建物3の両側壁3c、3cによって、該一方の建物3の揺れ方向に移動する。この場合、目地カバー9の後端部は目地カバー保持装置14の移動体12を介して他方の建物3の外壁面の躯体3bに固定されたガイドレール11にスライド移動可能に取付けられているため、同方向に移動し、その揺れ動きを吸収することができる。
{発明を実施するための異なる形態}
次に、図11ないし図19に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図11ないし図14に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、ガイドレール11Aの複数のガイドローラ10上に配設された、上面の所定間隔離間された部位にスライドガイド用となる抜け脱防止用シャフト6A、6A、6Aが固定されたバー部材18Aを備えた移動体12Aを用いるとともに、この移動体12Aのバー部材18Aの抜け脱防止用シャフト6Aが挿通されるスライド孔25が上端部に形成された、下端部が前記目地カバー本体5の後端部に溶接等によって一体形成され、下方にガイドアーム17が一体形成された、略縦長逆L字形状のスライド用バー部材26を用いた点で、このようなスライドバー部材26、26、26を構成した目地カバー9Aおよび前記バー部材18Aを構成した目地カバー保持装置14Aを備えた天井用目地カバー装置1Aにしても前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様の作用効果が得られる。
図15ないし図19に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、目地カバー9の先端部の傾斜面5aの傾斜角度よりも少なくとも小さくならない傾斜角度となる傾斜面16a、およびこの傾斜面16aの先端部に水平方向に突設された先端保持片16bを構成した、ステンレス、ステンレス合金、アルミ合金等のフレーム材で形成されたガイドアーム押し上げ具16Aを用いるとともに、このガイドアーム受け具16Aの傾斜面16aおよび先端保持片16bに先端部および先端部寄りの部位が当接された、傾斜片24を形成せずに形成したガイドアーム17Aを用いて構成した点で、このようなガイドアーム17Aおよびガイドアーム押し上げ具16Aを構成した天井用目地カバー装置1Bにしても前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様の作用効果が得られる。
なお、前記本発明を実施するための各形態において、ガイドアーム押し上げ具16、16Aと、ガイドアーム17、17Aとが当接されて揺れ動きを吸収する箇所としては、図示された箇所に限らず、例えば、目地カバー9、9Aの目地カバー本体5の上方位置で行うように構成する等、目地カバー9、9Aを前記天井材4と非接触状態で上方に回動させることができる箇所であれば、どの箇所で行うように構成してもよい。
また、前記本発明を実施するための各形態において、ガイドアーム17、17Aは、目地カバー9、9Aのスライド用柱部材8あるいはスライド用バー部材26に溶接等によって一体形成されたものについて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、ガイドアーム17、17Aを、目地カバー9、9Aにボルト、ナット等で固定してもよい。
本発明は天井用目地カバー装置を生産する産業で利用される。
本発明を実施するための最良の第1の形態の設置状態の底面図。 図1の2−2線に沿う断面図。 図2の3−3線に沿う断面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態のガイドレールの説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の移動体の説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の目地カバーおよびガイドアームの説明図。 本発明を実施するための最良の第1の形態のガイドアーム受け具の説明図。 天井目地部が広がった状態の説明図。 天井目地部が狭くなった状態の説明図。 異なる前後方向に揺れ動いた場合の説明図。 本発明を実施するための第2の形態の設置状態の底面図。 図11の12−12線に沿う断面図。 本発明を実施するための第2の形態の移動体、目地カバーおよびガイドアームの説明図。 天井目地部が狭くなった状態の説明図。 本発明を実施するための第3の形態の設置状態の底面図。 図15の16−16線に沿う断面図。 本発明を実施するための第3の形態のガイドアームの説明図。 本発明を実施するための第3の形態の目地カバーおよびガイドアームの説明図。 天井目地部が狭くなった状態の説明図。
符号の説明
1、1A、1B:天井用目地カバー装置、
2:目地部、 3:建物、
4:天井材、 5:目地カバー本体、
6、6A:抜け脱防止用シャフト、7:固定部、
8:スライド用柱部材、 9:目地カバー、
10:ガイドローラ、 11、11A:ガイドレール、
12、12A:移動体、 13:押さえ用レール、
14、14A:目地カバー保持装置、
15:吊り下げ部材、 16、16A:ガイドアーム押し上げ具、 17、17A:ガイドアーム、 18、18A:バー部材、
19:保持バー、 20:スライド孔、
21:ガイド筒、 22:球状のローラ
23:アーム本体、
24:傾斜片、 25:挿通孔、
26:スライド用バー部材。

Claims (1)

  1. 目地部を介して建てられた左右の建物の一方の建物の天井部位の躯体に取付けられた天井材と対向する、前記左右の建物の他方の建物の躯体に配された目地カバーと、前記他方の建物の躯体の前記目地カバーの上方の前後方向に固定されたガイドレール、このガイドレールにスライド移動可能に取付けられた、前記目地カバーを上方に移動可能に取付けた移動体とを備えた目地カバー保持装置と、前記目地カバーおよび前記天井材よりも上方に前後方向に配設された、前記一方の建物の天井部位の躯体に取付けられたガイドアーム押し上げ具と、先端部が前記ガイドアーム押し上げ具と対向する部位に配され、後端部が前記目地カバーに一体形成あるいは固定された、地震等によって前記目地部が狭くなった場合には、前記ガイドアーム押し上げ具によって上方へ押し上げられ、前記目地カバーを前記天井材と接触しないように上方へ移動させることができるガイドアームとからなることを特徴とする天井用目地カバー装置。
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