JP3992728B2 - コレステロール生合成阻害剤およびβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤の組合せ - Google Patents

コレステロール生合成阻害剤およびβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤の組合せ Download PDF

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Description

背景
本発明は、血漿コレステロール濃度の減少に有用なコレステロール生合成阻害剤およびβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤の組合せ、並びに前記組合せを投与することを含むアテローム硬化症を治療するまたは予防する方法に関する。
血漿コレステロール濃度は、冠状動脈性心臓病に関係した臨床例の発症率に明確に相関している。ヒトおよび動物体内の全身コレステロールホメオスタシスの調節には、コレステロール生合成、胆汁酸生合成およびコレステロール含有血漿リポタンパク質の異化の調節が関係する。肝は、コレステロール生合成および異化に関与する主要器官であり、そしてこの理由のためにそれは血漿コレステロール濃度の主要な決定因子である。肝は、超低密度リポタンパク質(VLDL)の合成および分泌部位であり、VLDLは循環中において引続き低密度リポタンパク質(LDL)に代謝される。LDLは、血漿中に優先的に存在するコレステロール運搬リポタンパク質であり、それらの濃度の増加は、増加したアテローム硬化症と関係している。
コレステロールホメオスタシスを決定するもう一つの主要因子は、小腸におけるコレステロールの吸収である。西洋風の食事をしている平均的なヒトは、一日基準で300〜500mgのコレステロールを摂取している。更に、600〜1000mgのコレステロールが腸管を毎日通過しうる。この後者のコレステロールは胆汁の成分であり且つ肝から分泌される。コレステロール吸収過程は複雑で且つ多方面にわたる。腸管腔中の総コレステロールの約50%は、腸管の内層細胞(すなわち、エンテロサイト)によって吸収されることが報告されている。このコレステロールは、食物由来および胆汁すなわち肝由来コレステロール両方を含む。エンテロサイトにおいて新たに吸収されたコレステロールの大部分は、酵素アシル−CoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)によってエステル化される。次に、これらのコレステリルエステルは、トリグリセリドおよび他の成分(すなわち、リン脂質、アポタンパク質)と一緒に別のリポタンパク質クラスであるキロミクロンに包括される。
キロミクロンは腸内細胞によってリンパ中に分泌された後、そこから血液に輸送されることができる。腸内で吸収されたコレステロールはほとんど全てこの経路によって肝に送られる。どのような手段によるものであっても、腸管におけるコレステロール吸収が減少した場合、少量のコレステロールしか肝に送られない。この作用の結果が、減少した肝リポタンパク質(VLDL)生産および主としてLDLとしての血漿コレステロールの肝クリアランスの増加である。したがって、腸内コレステロール吸収阻害の最終的な効果は、血漿コレステロール濃度の減少である。
β−ラクタム、例えば、PCT/US92/05972号明細書に開示される(3R−4S)−1,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−3−(3−フェニルプロピル)−2−アゼチジノンは、腸内コレステロール吸収の有力な阻害剤であり、いくつかの動物種(ハムスター、ラット、ウサギ、サル)において減少した血漿コレステロール濃度をもたらす。
3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ(EC1.1.1.34)阻害剤によるコレステロール生合成の阻害は、血漿コレステロールを減少させ(ウィツム(Witzum)、1989年)且つアテローム硬化症を減少させる有効な方法であることが分かった。HMG CoAレダクターゼ阻害剤および胆汁酸封鎖剤(sequestrant)の併用療法は、ヒト高脂血症患者において単独療法でのどちらの薬剤よりも有効であると実証された(イリングワース(Illingworth)、1988年)。
本発明者は、意外にも、β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤およびHMG CoAレダクターゼ阻害剤ロバスタチン(lovastatin)(MEVACORTM)の組合せが、チャウ飼料飼養犬およびアカゲザルにおいて並びにコレステロール飼養ハムスターおよびウサギにおいて、どちらか単独の薬剤よりも大きく血漿コレステロールを減少させることを発見した。これらの知見は、HMG CoAレダクターゼ阻害剤単独ではハムスターおよびサルの血漿コレステロール濃度を低下させないので意外であった。
発明の概要
本発明は、血漿コレステロール濃度を減少させる方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に対してコレステロール生合成阻害剤およびβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤の組合せの有効量を投与することを含む上記方法に関する。本発明は、更に、アテローム硬化症を治療するまたは予防する方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に対してコレステロール生合成阻害剤およびβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤の組合せの有効量を投与することを含む上記方法に関する。すなわち、本発明は、アテローム硬化症を治療する若しくは予防するためにまたは血漿コレステロール濃度を減少させるために、コレステロール生合成阻害剤と併用するためのβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤の使用(および同様に、β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤と併用するためのコレステロール生合成阻害剤の使用)に関する。
第三の態様において、本発明は、有効量のコレステロール生合成阻害剤、β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤および薬学的に許容しうる担体を含む薬剤組成物に関する。更にもう一つの態様において、本発明は、一つの容器中に薬学的に許容しうる担体中の有効量のコレステロール生合成阻害剤および別の容器中に薬学的に許容しうる担体中のβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤を含むキットに関する。
詳細な説明
本発明の組合せで用いるためのコレステロール生合成阻害剤としては、HMG CoAレダクターゼ阻害剤、例えば、ロバスタチン、プラバスタチン(pravastatin)、フルバスタチン(fluvastatin)、シムバスタチン(simvastatin)およびCl−981;HMG CoAシンターゼ阻害剤、例えば、L−659,699((E,E−11−[3’R−(ヒドロキシメチル)−4’−オキソ−2’R−オキセタニル]−3,5,7R−トリメチル−2,4−ウンデカジエン酸);スクアレン合成阻害剤、例えば、スクアレスタチン(squalestatin)1;およびスクアレンエポキシダーゼ阻害剤、例えば、NB−598((E)−N−エチル−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−3−[(3,3’−ビチオフェン−5−イル)メトキシ]ベンゼン−メタナミン塩酸塩)がある。好ましいHMG CoAレダクターゼ阻害剤は、ロバスタチン、プラバスタチンおよびシムバスタチンである。
β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤としては、1992年7月21日出願され且つ1993年2月4日にWO93/02048号として公開されたPCT/US92/05972号明細書の式Iの新規の化合物として定義されたもの、並びにコレステロールを低下させる場合に用いるための当該PCT出願の式IIで定義されたものがある。前記PCT出願は、本明細書中に参考として包含される。式Iおよび式II化合物を本明細書中において下記の通り示す。
Figure 0003992728
[式中、Aは、−CH=CH−B;
−C≡C−B;
−(CH2p−X−B(式中、pは0、1または2であり、Xは結合、−NH−または−S(O)0〜2−である);
ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、W−置換ヘテロアリール若しくはW−置換ベンゾ縮合ヘテロアリール(但し、ヘテロアリールは、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリルおよびフラニル、並びに窒素含有ヘテロアリールに関してはそれらのN−オキシドから成る群より選択され、Wは、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキシ−イミノ)低級アルキル、低級アルカンジオイル、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、−CF3、−OCF3、ベンジル、R14−ベンジル、ベンジルオキシ、R14−ベンジルオキシ、フェノキシ、R14−フェノキシ、ジオキソラニル、NO2、−NR1011、NR1011(低級アルキル)−、NR1011(低級アルコキシ)−、OH、ハロゲノ、−NHC(O)OR5、−NHC(O)R5、R62SNH−、(R62S)2N−、−S(O)2NH2、−S(O)0〜210、t−ブチルジメチルシリルオキシメチル、−C(O)R12および
Figure 0003992728
から成る群より選択される環炭素原子上の1〜3個の置換基であり、そして置換ヘテロアリール環窒素原子上の置換基は、存在する場合、低級アルキル、低級アルコキシ、−C(O)OR5、−C(O)R5、OH、NR1011(低級アルキル)−、NR1011(低級アルコキシ)−、−S(O)2NH2および2−(トリメチルシリル)エトキシメチルから成る群より選択される);
−C(O)−B;または
Figure 0003992728
(式中、kは1または2である)であり;
Dは、B’−(CH2mC(O)−(式中、mは1、2、3、4または5である);
B’−(CH2q−(式中、qは2、3、4、5または6である);
B’−(CH2e−Z−(CH2)r−(式中、Zは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR8−または−S(O)0〜2−であり、eは0、1、2、3、4または5であり、そしてrは1、2、3、4または5であり、但し、eおよびrの合計は1、2、3、4、5または6であるという条件付きである);
B’−(C2〜C6アルケニレン)−;
B’−(C4〜C6アルカジエニレン)−;
B’−(CH2t−Z−(C2〜C6アルケニレン)−(式中、Zは前記に定義の通りであり、そしてtは0、1、2または3であり、但し、アルケニレン鎖中の炭素原子数とtの合計は2,3,4,5または6であるという条件付きである);
B’−(CH2f−V−(CH2g−(式中、VはC3〜C6シクロアルキレンであり、fは1、2、3、4または5であり、そしてgは0、1、2、3、4または5であり、但し、fおよびgの合計は1、2、3、4、5または6であるという条件付きである);
B’−(CH2t−V−(C2〜C6アルケニレン)−若しくは
B’−(C2〜C6アルケニレン)−V−(CH2t−(式中、Vおよびtは前記に定義の通りであり、但し、アルケニレン鎖中の炭素原子数とtの合計は2,3,4,5または6であるという条件付きである);
B’−(CH2a−Z−(CH2b−V−(CH2d−(式中、ZおよびVは前記に定義の通りであり、そしてa、bおよびdは独立して0、1、2、3、4、5または6であり、但し、a、bおよびdの合計は0、1、2、3、4、5または6であるという条件付きである);
T−(CH2s−(式中、Tは、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルであり、sは1、2、3、4、5または6である);または
ナフチルメチル、ヘテロアリールメチル若しくはW−置換ヘテロアリールメチル(但し、ヘテロアリールおよびWは前記に定義の通りである)であり;
Bは、
Figure 0003992728
であり;
B’は、ナフチル、ヘテロアリール若しくはW−置換ヘテロアリール(但し、ヘテロアリールは前記に定義の通りである)または
Figure 0003992728
であり;
Rは、水素、フルオロ、C1〜C15アルキル、C1〜C15アルケニル、C1〜C15アルキニルまたはB−(CH2h−(式中、hは0、1、2または3である)であり;
1、R2およびR3は、HおよびWから成る群より独立して選択され、但し、Wがハロゲノである場合、それはo−ハロゲノまたはm−ハロゲノであるという条件付きであり;またはR1は水素であり且つR2およびR3は、それらが結合している隣接する炭素原子と一緒にジオキソラニル環を形成し;
1’、R2’およびR3’は、HおよびWから成る群より独立して選択されるか;またはR1’は水素であり且つR2’およびR3’は、それらが結合している隣接する炭素原子と一緒にジオキソラニル環を形成し;
4は、
Figure 0003992728
(式中、nは0、1、2または3である)、インダニル、ベンゾフラニル、ベンゾジオキソリル、テトラヒドロナフチル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニルまたはキノリルであり;
5は、低級アルキル、フェニル、R14−フェニル、ベンジルまたはR14−ベンジルであり;
6は、OH、低級アルキル、フェニル、ベンジル、R14−フェニルまたはR14−ベンジルであり;
7は、低級アルキル、低級アルコキシ、OH、ハロゲノ、−NR1011、−NHC(O)OR5、−NHC(O)R5、NO2、−CN、−N3、−SH、−S(O)0〜2−(低級アルキル)、COOR9、−CONR1011、−COR12、フェノキシ、ベンジルオキシ、−OCF3またはt−ブチルジメチルシリルオキシであり、そしてnが2または3である場合、基R7は同じであるかまたは異なっていてもよく;
8は、H、低級アルキル、フェニル低級アルキルまたは−C(O)R9であり;
9は、H、低級アルキル、フェニルまたはフェニル低級アルキルであり;
10およびR11は、Hおよび低級アルキルから独立して選択され;
12は、H、OH、アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、
Figure 0003992728
−NR1011、低級アルキル、フェニルまたはR14−フェニルであり;
13は、−O−、−CH2−、−NH−または−N(低級アルキル)−であり;そして
14は、低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、−NO2、−NR1011、OHまたはハロゲノから成る群より独立して選択される1〜3個の基である]
またはその薬学的に許容しうる塩。
Figure 0003992728
[式中、R20は、フェニル、W−置換フェニル、ナフチル、W−置換ナフチル、ベンゾジオキソリル、ヘテロアリール、W−置換ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリールおよびW−置換ベンゾ縮合ヘテロアリールであり、ここにおいてヘテロアリールは前記に定義の通りであり;
21、R22およびR23は、HまたはR20から独立して選択され;
Wは、前記に定義のように独立して選択される1〜3個の置換基であり;
E、FおよびGは独立して、結合;C3〜C6シクロアルキレン;C1〜C10アルキレン;C1〜C10アルケニレン;C1〜C10アルキニレン;フェニル、W−置換フェニル、ヘテロアリールおよびW−置換ヘテロアリール(但し、ヘテロアリールは前記に定義の通りである)から成る群より独立して選択される1個またはそれ以上の置換基によって置換された定義のアルキレン鎖、アルケニレン鎖若しくはアルキニレン鎖;−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR8、−C(O)−、C3〜C6シクロアルキレン、フェニレン、W−置換フェニレン、ヘテロアリーレンおよびW−置換ヘテロアリーレンから成る群より独立して選択される1個またはそれ以上の基によって中断される定義のアルキレン鎖、アルケニレン鎖若しくはアルキニレン鎖;またはフェニル、W−置換フェニル、ヘテロアリールおよびW−置換ヘテロアリールから成る群より独立して選択される1個またはそれ以上の置換基によって置換された定義の中断されたアルキレン鎖、アルケニレン鎖若しくはアルキニレン鎖であるか;或いはR21−EおよびR22−Fの一方が、ハロゲノ、OH、低級アルコキシ、
−OC(O)R5、−NR1011、−SHまたは−S(低級アルキル)から成る群より選択され;そして
5、R6およびR8〜R14は前記に定義の通りであり;
但し、Gが結合である場合、R23はHではないという条件付きであり、そしてR23がW−置換フェニルである場合、Wはp−ハロゲノではないという条件付きである]
またはその薬学的に許容しうる塩。
好ましいのは、RがHである式Iを有する化合物である。式Iを有する好ましい化合物のもう一つの群は、Dが、B’−(CH2q−、B’−(CH2e−Z−(CH2r−、B’−(C2〜C6アルケニレン)−またはB’−(CH2f−V−(CH2g−(式中、B’、Z、V、q、e、r、fおよびgは前記に定義の通りである)であるものである。式Iを有する好ましい化合物の第三の群は、R4がフェニル、R7−置換フェニルまたはインダニルであるものである。式Iを有する好ましい化合物の更にもう一つ都の群は、Aが−(CH2p−X−B(式中、X、Bおよびpは前記に定義の通りである)であるものである。
特に好ましいのは、Dが、B’−(CH2q−(式中、B’はフェニルであり且つqは3または4である);B’−(CH2e−Z−(CH2r−(式中、B’はp−フルオロフェニルまたはp−メトキシフェニルであり、eは0であり、Zは−O−であり、そしてrは2である);B’−(C2〜C6アルケニレン)−は3−フェニル−1−プロペニルである;または
B’−(CH2f−V−(CH2g−(式中、B’はフェニルであり、fは1であり、Vはシクロプロピレンであり、そしてgは0である)である式Iを有する化合物である。更に特に好ましいのは、Aが−(CH2p−X−B(式中、pは0であり且つXは結合である)である式Iを有する化合物である。好ましくは、式I中のR1、R2およびR3は、H、OH、−NO2、低級アルコキシ、アルコキシアルコキシ、低級アルキル低級アルカンジオイル、m−ハロゲノ、NR1011(低級アルコキシ)−、アリルオキシ、フェノキシ、アルコキシカルボニルアルコキシおよび−C(O)R12から選択される。R1およびR3がそれぞれHであり且つR2がパラ位にある式Iを有する化合物が更に好ましい。
式I中のR7は、好ましくは、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲノ、−OCF3、低級アルキルチオ、−NR1011、−CN、OHおよび−COR12から選択される。更に好ましいのは、nが1であり且つR7がパラ位にある式Iを有する化合物である。
好ましいβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤は、(3R−4S)−1,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−3−(3−フェニルプロピル)−2−アゼチジノンである。
血漿コレステロール濃度の減少についての本発明の組合せの有効性を下記の試験法によって実証する。該方法において、β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤は(3R−4S)−1,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−3−(3−フェニルプロピル)−2−アゼチジノン(以下コンパウンドA)であり、HMG CoAレダクターゼ阻害剤はロバスタチンである。
実験1−コレステロール飼養ハムスターにおけるコンパウンドAおよびロバスタチンの組合せの低コレステロール血効果
方法
体重100〜125gの雄のゴールデン・シリアン(Golden Syrian)ハムスター(チャールズ・リバー・ラブズ(Charles River Labs)、ウィルミントン、MA)に、ウェイン(Wayne)齧歯類動物用チャウ飼料を実験開始まで与えた。実験開始時(第1日)に、被験動物を群(n=4〜6匹/群)に分け、そして0.5重量%のコレステロール(リサーチ・ダイエツ・インコーポレーテッド(Research Diets Inc.)、ニューブランズウィック、NJ)を補足したプリナ・チャウ(Purina Chow)#5001を与えた。コンパウンドAを3mg/kgでおよびロバスタチンを10mg/kgで、トウモロコシ油0.2ml中の経口強制飼養によって第1日に開始して毎日1回7日間投与した。第7日に被験動物を斬首によって屠殺し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)が入っている試験管中に血液を採取し、そして4℃での低速遠心分離によって血漿を調製した。
非絶食血漿コレステロール濃度は、アレイン(Allain)ら(Clin.Chem.20(1974)470〜475頁)のコレステロールオキシダーゼ法の変法によって決定されたが、ここにおいて試薬は、ワコー・ピュア・ケミカルズ・インダストリーズ・リミテッド(Wako pure Chemicals Industries,Ltd.)(大阪、日本)製のキットの形で入手可能であった。血清10μlの総コレステロールを、p−クロロフェノール(0.1%)、コレステロールオキシダーゼ(0.13U/ml)、コレステロールエステルヒドロラーゼ(0.13U/ml)、ペルオキシダーゼ(2.4U/ml)および4−アミノアンチピリン(0.015%)を含む0.15Mトリス緩衝液、pH7.0の1ml中で検定した。検定は、コレステロール標準と共に37℃で10分間行なわれ、得られた赤色キノン色素の吸光度を吸光分光分析によって505nmで決定した。
結果
0.5%コレステロール含有規定飼料で7日間飼養されたハムスターは、血漿コレステロールが2倍に増加した。血漿コレステロールの増加は、主としてVLDLおよびLDLにおいてである(シュニッツァー(Schnitzer)−ポロコフ(Polokoff)ら、Comp.Biochem.Physiol.,99A(1991)665〜670頁)。コンパウンドAは、3mg/kg/日で血漿コレステロール濃度を15%減少させたが、ロバスタチンは10mg/kg/日で効果がなかった(表1)。コンパウンドAおよびロバスタチンを組合せて与えた場合、31%の血漿コレステロール濃度の減少が見られ、それはどちらか単独の処置よりも有意に大であった(表1)。
Figure 0003992728
実験2−コレステロール飼養ウサギにおけるロバスタチンとの組合せのコンパウンドAの低コレステロール血効果
方法
体重2.4〜2.6kgの雄のニュージーランドホワイト(New Zealand White)ウサギに、1%コレステロールおよび6%ピーナツ油を含む規定飼料を1週間試験投与した。血清コレステロール濃度の平均との差が1標準偏差より大きい過および低応答ウサギを除外し、そして同等の血清コレステロール濃度を有するウサギの4群を作った(n=8羽/群)。次に、ウサギに、0.5%コレステロールおよび6%ピーナツ油を単独でまたは0.03%コンパウンドA;0.015%ロバスタチン;若しくは0.03%コンパウンドAおよび0.015%ロバスタチンと一緒に含む規定飼料を与えた。非絶食血清試料を週1回4週間採取し、血清コレステロール濃度を実験1に記載のように決定した。
結果
1%コレステロール/6%ピーナツ油規定飼料による1週間の試験投与は、約1000mg/dlの平均血清コレステロール濃度を生じた(表2)。4群のウサギの間で同様の食物消費および体重増加が4週間の実験期間にわたって見られた。規定飼料の0.03%のコンパウンドA投与量は、14mg/kg/日であると計算され、0.015%のロバスタチン投与量は7mg/kg/日であった。対照群における血清コレステロール濃度は、第4週の時点で1015〜1358mg/dlまで上昇し続けた(表2)。コンパウンドA単独では、第4週の血清コレステロールが第0週と比較して29%減少し、ロバスタチン単独では、4週間にわたって33%減少したが、これらの経時減少は、ANOVAによって統計学的に有意ではなかった。コンパウンドAとロバスタチンとの組合せは、全時点において血漿コレステロール濃度を統計学的に有意に減少させ、第0週と比較して第4週に61%減少させた(表2)。血清コレステロール濃度の相対的な減少は、第4週の値を対照群と比較した場合に一層大きく、コンパウンドA単独では47%の減少、ロバスタチン単独では51%の減少、そして併用されたコンパウンドAおよびロバスタチン療法では72%の減少であった。
Figure 0003992728
実験3−コレステロール不含規定飼料飼養アカゲザルにおけるロバスタチンとの組合せのコンパウンドAの低コレステロール血効果
方法
体重4.4〜8.5kgのアカゲザル20頭(雄17頭、雌3頭)に、5%トウモロキシ油を含む脂肪不含サル用チャウ飼料(プリナ#5038−7)を2週間与えた。同等の血清コレステロール濃度および体重のサルから4群を作った(n=5頭/群)。次に、サルに、5%トウモロキシ油を単独でまたは3mg/kg/日のコンパウンドA;20mg/kg/日のロバスタチン;若しくはコンパウンドA(3mg/kg/日)およびロバスタチン(20mg/kg/日)と一緒に含む脂肪不含チャウ飼料を継続した。絶食血清試料を週1回3週間採取し、そして血清コレステロール濃度を実験1に記載のように測定した。血清コレステロール濃度の変化についての統計学的な差は、ANOVAおよびデュネット(Dunnett)t試験によって決定された。P<0.05の確率レベルを有意とみなした。
結果
5%トウモロキシ油を含む脂肪不含チャウ飼料飼養対照サルは、3週間の実験期間にわたって一定濃度の血清コレステロールを維持した(表3)。3mg/kg/日のコンパウンドAおよび20mg/kg/日のロバスタチンは、それぞれ、第3週の血清コレステロール濃度を僅かに減少させたが、これらの変化は、第3週対照群と比較して統計学的に有意ではなかった。コンパウンドAおよびロバスタチンの組合せは、全時点においてどちらか単独の処置よりも血漿コレステロールを有意に大きく減少させ、第3週に25%減少に達した(表3)。
Figure 0003992728
実験4−チャウ規定飼料飼養犬におけるロバスタチンとの組合せのコンパウンドAの低コレステロール血効果
方法
15頭の雄ビーグル犬を、同等の血清コレステロール濃度および体重を有する3群に分けた(n=5頭/群)。犬には、マルトデキストリンおよび、0.0234%コンパウンドA;または0.0234%ロバスタチン;またはコンパウンドA(0,0234%)およびロバスタチン(0.0234%)の組合せを含むプリナドッグチャウ(#5006)を7日間与えた。血清試料を第0日、第3日および第7日に入手し、そして血清総コレステロール濃度を実験1に記載のように測定した。統計学的な差はANOVAによって決定され、P<0.05の確率レベルを有意とみなした。
結果
0.0234%(5mg/kg/日)のコンパウンドAまたは0.0234%(5mg/kg/日)のロバスタチンを含むチャウ規定飼料飼養犬は、ベースライン濃度(第0日)から第3日または第7日に変化していない血清コレステロール濃度を生じた(表4)。5mg/kg/日のコンパウンドAおよび5mg/kg/日のロバスタチンの組合せは、第7日の血清濃度を第0日のベースラインと比較して33%減少させた(表4)。組合せ群における血清コレステロール濃度は、更に、コンパウンドAまたはロバスタチンを単独投与されたどちらの群の濃度よりも有意に低かった(表4)。
Figure 0003992728
本発明は2種類の成分の組合せの投与を含む治療法に関するため、該成分は同時にまたは逐次的に同時投与することができるし、またはコレステロール生合成阻害剤およびβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤を薬学的に許容しうる担体中に含む単一薬剤組成物を投与することができる。組合せの成分は、任意の慣用的な経口用若しくは非経口用剤形、例えば、カプセル剤、錠剤、散剤、カシェ剤、懸濁剤または液剤で別個にまたは一緒に投与することができる。製剤は、慣用的な医薬品賦形剤および添加剤を用い、慣用的な技法を用いて製造することができる。このような薬学的に許容しうる賦形剤および添加剤としては、無毒性相溶性の充填剤、結合剤、崩壊剤、緩衝剤、保存剤、酸化防止剤、滑沢剤、着香剤、増粘剤、着色剤、乳化剤等がある。
β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤を含む代表的な製剤は、前記に引用されたPCT/US92/05972号明細書に開示されている。コレステロール生合成阻害剤を含む代表的な製剤は当該技術分野において周知である。2種類の活性成分を単一組成物として投与する場合、前述のPCT出願に開示されたような剤形は、当業者の知識を用いて容易に変更しうると考えられる。
血漿コレステロール濃度を減少させるための本発明の組合せにおける化合物の日用量は以下の通りである。すなわち、コレステロール生合成阻害剤についての典型的な投薬量は、1回または分割用量で、通常1日1回または2回投与される0.1〜80mg/kg(哺乳動物体重)/日であり;β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤についての典型的な投薬量は、1回または分割用量で0.1〜10mg/kg(哺乳動物体重)/日である。投与される組合せの任意の成分の正確な用量は、担当医師によって決定され、投与される化合物の効力、患者の年齢、体重、症状および反応に依る。
概して、血漿コレステロール濃度を減少させる処置を必要としている哺乳動物において血漿コレステロール濃度を減少させるためには、本発明の組合せの化合物を患者に対して以下の投薬量範囲で投与することができる。すなわち、HMG CoAレダクターゼ阻害剤については約10〜約40mg/用量を1日1〜2回与え、全日用量約10〜80mg/日を与え、そして他のコレステロール生合成阻害剤については約1〜1000mg/用量を1日1〜2回与え、全日用量約1mg〜約2g/日を与える。約1〜約1000mg/用量のβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤は1日1〜4回与えられる。組合せの成分を別個に投与する場合、1日に与えられる各成分の投与回数は必ずしも同じでなくてよく、例えば、一つの成分がより長い活性期間を有しうる場合は、したがって、より少ない回数で投与される必要がある。
本発明は、活性成分を別個に投与することができる該活性成分の組合せを用いる処置による血漿コレステロール濃度の減少に関するため、本発明は、更に、別個の薬剤組成物のキットの形の組合せに関する。すなわち、コレステロール生合成阻害剤薬剤組成物およびβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤薬剤組成物である2種類の別個の単位が組合わされているキットが考えられる。キットは、好ましくは、別個の成分の投与のための指示を含む。キットの形は、別個の成分を異なる剤形(例えば、経口および非経口)で投与する必要があるかまたは異なる投与間隔で投与する場合に特に好都合である。

Claims (5)

  1. β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤、HMG CoAレダクターゼ阻害剤および薬学的に許容しうる担体を含む、アテローム硬化症の治療若しくは予防または血漿コレステロール濃度を減少させるための薬剤組成物であって、該β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤が、構造式:
    Figure 0003992728
    〔式中、
    Aは、−CH=CH−B;
    −C≡C−B;
    −(CH 2 p −X−B(式中、pは、0、1または2であり、Xは、結合、−NH−または−S(O) 0-2 −である);
    ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、W−置換ヘテロアリール若しくはW−置換ベンゾ縮合ヘテロアリール{但し、ヘテロアリールは、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリルおよびフラニル、並びに窒素含有ヘフロアリールに関してはそれらのN−オキシドから成る群より選択され、Wは、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキシ−イミノ)低級アルキル、低級アルカンジオイル、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、−CF 3 、−OCF 3 、ベンジル、R 14 −ベンジル、ベンジルオキシ、R 14 −ベンジルオキシ、フェノキシ、R 14 −フェノキシ、ジオキソラニル、NO 2 、−NR 10 11 、NR 10 11 (低級アルキル)−、NR 10 11 (低級アルコキシ)−、OH、ハロゲノ、−NHC(O)OR 5 、−NHC(O)R 5 、R 6 2 SNH−、(R 6 2 S) 2 N−、−S(O) 2 NH 2 、−S(O) 0-2 10 、t−ブチルジメチルシリルオキシメチル、−C(O)R 12 および
    Figure 0003992728
    から成る群より選択される環員炭素原子上の1〜3個の置換基であり、そして該置換ヘテロアリール環の窒素原子上に置換基が存在する場合、該置換基は、低級アルキル、低級アルコキシ、−C(O)OR 5 、−C(O)R 5 、OH、NR 10 11 (低級アルキル)−、NR 10 11 (低級アルコキシ)−、−S(O) 2 NH 2 および2−(トリメチルシリル)エトキシメチルから成る群より選択される};
    −C(O)−B;または
    Figure 0003992728
    (式中、kは、1または2である)
    であり;
    Dは、B’−(CH 2 m C(O)−(式中、mは、1、2、3、4または5である);
    B’−(CH 2 q −(式中、qは、2、3、4、5または6である);
    B’−(CH 2 e −Z−(CH 2 r −(式中、Zは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR 8 −または−S(O) 0-2 −であり、eは、0、1、2、3、4または5であり、そして、rは、1、2、3、4または5である、但し、eとrの合計は、1、2、3、4、5または6である);
    B’−(C 2 〜C 6 アルケニレン)−;
    B’−(C 4 〜C 6 アルカジエニレン)−;
    B’−(CH 2 t −Z−(C 2 〜C 6 アルケニレン)−(式中、Zは、先に定義した通りであり、そして、tは、0、1、2または3である、但し、tと該アルケニレン鎖中の炭素原子数との合計は、2、3、4、5または6である);
    B’−(CH 2 f −V−(CH 2 g −(式中、Vは、C 3 〜C 6 シクロアルキレンであり、fは、1、2、3、4または5であり、そして、gは、0、1、2、3、4または5である、但し、fとgの合計は、1、2、3、4、5または6である);
    B’−(CH 2 t −V−(C 2 〜C 6 アルケニレン)−若しくはB’−(C 2 〜C 6 アルケニレン)−V−(CH 2 t −(式中、Vおよびtは先に定義した通りである、但し、tと該アルケニレン鎖中の炭素原子数との合計は、2、3、4、5または6である);
    B’−(CH 2 a −Z−(CH 2 b −V−(CH 2 d −(式中、ZおよびVは先に定義した通りであり、そして、a、bおよびdは、独立して、0、1、2、3、4、5または6である、但し、a、bおよびdの合計は、0、1、2、3、4、5または6である);
    T−(CH 2 s −(式中、Tは、3〜6個の炭素原子のシクロアルキルであり、sは1、2、3、4、5または6である);または
    ナフチルメチル、ヘテロアリールメチル若しくはW−置換ヘテロアリールメチル(ヘテロアリールおよびWは先に定義した通りである)であり;
    Bは、
    Figure 0003992728
    であり;
    B’は、ナフチル、ヘテロアリール若しくはW−置換ヘテロアリール(ヘテロアリールおよびWは先に定義した通りである)または
    Figure 0003992728
    であり;
    Rは、水素、フルオロ、C 1 〜C 15 アルキル、C 1 〜C 15 アルケニル、C 1 〜C 15 アルキニルまたはB−(CH 2 h −(式中、hは、0、1、2または3である)であり;
    1 、R 2 およびR 3 は、HおよびWから成る群より独立して選択される(但し、Wがハロゲノである場合、それはo−ハロゲノまたはm−ハロゲノである)か;または、R 1 が水素であり且つR 2 およびR 3 がそれらが結合している隣接炭素原子と一緒にジオキソラニル環を形成し;
    1' 、R 2' およびR 3' は、HおよびWから成る群より独立して選択されるか;または、R 1' が水素であり且つR 2' およびR 3' がそれらが結合している隣接炭素原子と一緒にジオキソラニル環を形成し;
    4 は、
    Figure 0003992728
    (式中、nは、0、1、2または3である)、インダニル、ベンゾフラニル、ベンゾジオキソリル、テトラヒドロナフチル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニルまたはキノリルであり;
    5 は、低級アルキル、フェニル、R 14 −フェニル、ベンジルまたはR 14 −ベンジルであり;
    6 は、OH、低級アルキル、フェニル、ベンジル、R 14 −フェニルまたはR 14 −ベンジルであり;
    7 は、低級アルキル、低級アルコキシ、OH、ハロゲノ、−NR 10 11 、−NHC(O)OR 5 、−NHC(O)R 5 、NO 2 、−CN、−N 3 、−SH、−S(O) 0-2 −(低級アルキル)、COOR 9 、−CONR 10 11 、−COR 12 、フェノキシ、ベンジルオキシ、−OCF 3 、またはt−ブチルジメチルシリルオキシであり、そして、nが2または3である場合、R7の基は同じであっても異なっていてもよく;
    8 は、H、低級アルキル、フェニル低級アルキル、または−C(O)R 9 であり;
    9 は、H、低級アルキル、フェニル、またはフェニル低級アルキルであり;
    10 およびR 11 は、Hおよび低級アルキルから独立して選択され;
    12 は、H、OH、アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、
    Figure 0003992728
    −NR 10 11 、低級アルキル、フェニルまたはR 14 −フェニルであり;
    13 は、−O−、−CH 2 −、−NH−、または−N(低級アルキル)−であり;そして
    14 は、低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、NO 2 、−NR 10 11 、OHまたはハロゲノから成る群より独立して選択される1〜3個の基である〕
    によって表されるか、またはその薬学的に許容しうる塩である、薬剤組成物
  2. Aが、−(CH2p−X−B{式中、pは0であり、Xは結合であり、そして、Bは
    Figure 0003992728
    (式中、R1、R2およびR3は、H、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、フェノキシ、m−ハロゲノおよび一C(O)R12から成る群より選択される)である}であり;
    Dが、B’−(CH2q−(式中、B’はフェニルであり、qは3または4である)、
    B’−(CH22−(式中、B’はp−フルオロフェニルまたはp−メトキシフェニルである、
    3−フェニル−1−プロペニル、または
    B’−(CH2)−V−(式中、B’はフェニルであり、Vはシクロプロピレンである)であり;
    4が、
    Figure 0003992728
    (式中、nは1であり、R7は、低級アルキル、低級アルコキシ、OH、ハロゲノまたは−OCF3である)であり;そして
    12がアルコキシである、請求項1に記載の薬剤組成物。
  3. β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤が、(3R−4S)−1,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−3−(3−フェニルプロピル)−2−アゼチジノンである、請求項1〜2のいずれか1項に記載の薬剤組成物。
  4. HMG CoAレダクターゼ阻害剤が、ロバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、シムバスタチン及びアトルバスタチンカルシウムからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬剤組成物。
  5. アテローム硬化症を治療するか若しくは予防するかまたは血漿コレステロール濃度を減少させるのに組み合わせて使用するための薬剤組成物を単一包装中の別個の容器中に含んでなるキットであって、一方の容器中に有効量のHMGCoAレダクターゼ阻害剤を薬学的に許容しうる担体中に含み、そして第二容器中に有効量のβ−ラクタムコレステロール吸収阻害剤を薬学的に許容しうる担体中に含むキットであって、該β−ラクタムコレステロール吸収阻害剤が、構造式:
    Figure 0003992728
    〔式中、
    Aは、−CH=CH−B;
    −C≡C−B;
    −(CH 2 p −X−B(式中、pは、0、1または2であり、Xは、結合、−NH−または−S(O) 0-2 −である);
    ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、W−置換ヘテロアリール若しくはW−置換ベンゾ縮合ヘテロアリール{但し、ヘテロアリールは、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリルおよびフラニル、並びに窒素含有ヘフロアリールに関してはそれらのN−オキシドから成る群より選択され、Wは、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキシ−イミノ)低級アルキル、低級アルカンジオイル、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、−CF 3 、−OCF 3 、ベンジル、R 14 −ベンジル、ベンジルオキシ、R 14 −ベンジルオキシ、フェノキシ、R 14 −フェノキシ、ジオキソラニル、NO 2 、−NR 10 11 、NR 10 11 (低級アルキル)−、NR 10 11 (低級アルコキシ)−、OH、ハロゲノ、−NHC(O)OR 5 、−NHC(O)R 5 、R 6 2 SNH−、(R 6 2 S) 2 N−、−S(O) 2 NH 2 、−S(O) 0-2 10 、t−ブチルジメチルシリルオキシメチル、−C(O)R 12 および
    Figure 0003992728
    から成る群より選択される環員炭素原子上の1〜3個の置換基であり、そして該置換ヘテロアリール環の窒素原子上に置換基が存在する場合、該置換基は、低級アルキル、低級アルコキシ、−C(O)OR 5 、−C(O)R 5 、OH、NR 10 11 (低級アルキル)−、NR 10 11 (低級アルコキシ)−、−S(O) 2 NH 2 および2−(トリメチルシリル)エトキシメチルから成る群より選択される};
    −C(O)−B;または
    Figure 0003992728
    (式中、kは、1または2である)
    であり;
    Dは、B’−(CH 2 m C(O)−(式中、mは、1、2、3、4または5である);
    B’−(CH 2 q −(式中、qは、2、3、4、5または6である);
    B’−(CH 2 e −Z−(CH 2 r −(式中、Zは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR 8 −または−S(O) 0-2 −であり、eは、0、1、2、3、4または5であり、そして、rは、1、2、3、4または5である、但し、eとrの合計は、1、2、3、4、5または6である);
    B’−(C 2 〜C 6 アルケニレン)−;
    B’−(C 4 〜C 6 アルカジエニレン)−;
    B’−(CH 2 t −Z−(C 2 〜C 6 アルケニレン)−(式中、Zは、先に定義した通りであり、そして、tは、0、1、2または3である、但し、tと該アルケニレン鎖中の炭素原子数との合計は、2、3、4、5または6である);
    B’−(CH 2 f −V−(CH 2 g −(式中、Vは、C 3 〜C 6 シクロアルキレンであり、fは、1、2、3、4または5であり、そして、gは、0、1、2、3、4または5である、但し、fとgの合計は、1、2、3、4、5または6である);
    B’−(CH 2 t −V−(C 2 〜C 6 アルケニレン)−若しくはB’−(C 2 〜C 6 アルケニレン)−V−(CH 2 t −(式中、Vおよびtは先に定義した通りである、但し、tと該アルケニレン鎖中の炭素原子数との合計は、2、3、4、5または6である);
    B’−(CH 2 a −Z−(CH 2 b −V−(CH 2 d −(式中、ZおよびVは先に定義した通りであり、そして、a、bおよびdは、独立して、0、1、2、3、4、5または6である、但し、a、bおよびdの合計は、0、1、2、3、4、5または6である);
    T−(CH 2 s −(式中、Tは、3〜6個の炭素原子のシクロアルキルであり、sは1、2、3、4、5または6である);または
    ナフチルメチル、ヘテロアリールメチル若しくはW−置換ヘテロアリールメチル(ヘテロアリールおよびWは先に定義した通りである)であり;
    Bは、
    Figure 0003992728
    であり;
    B’は、ナフチル、ヘテロアリール若しくはW−置換ヘテロアリール(ヘテロアリールおよびWは先に定義した通りである)または
    Figure 0003992728
    であり;
    Rは、水素、フルオロ、C 1 〜C 15 アルキル、C 1 〜C 15 アルケニル、C 1 〜C 15 アルキニルまたはB−(CH 2 h −(式中、hは、0、1、2または3である)であり;
    1 、R 2 およびR 3 は、HおよびWから成る群より独立して選択される(但し、Wがハロゲノである場合、それはo−ハロゲノまたはm−ハロゲノである)か;または、R 1 が水素であり且つR 2 およびR 3 がそれらが結合している隣接炭素原子と一緒にジオキソラニル環を形成し;
    1' 、R 2' およびR 3' は、HおよびWから成る群より独立して選択されるか;または、R 1' が水素であり且つR 2' およびR 3' がそれらが結合している隣接炭素原子と一緒にジオキソラニル環を形成し;
    4 は、
    Figure 0003992728
    (式中、nは、0、1、2または3である)、インダニル、ベンゾフラニル、ベンゾジオキソリル、テトラヒドロナフチル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニルまたはキノリルであり;
    5 は、低級アルキル、フェニル、R 14 −フェニル、ベンジルまたはR 14 −ベンジルであり;
    6 は、OH、低級アルキル、フェニル、ベンジル、R 14 −フェニルまたはR 14 −ベンジルであり;
    7 は、低級アルキル、低級アルコキシ、OH、ハロゲノ、−NR 10 11 、−NHC(O)OR 5 、−NHC(O)R 5 、NO 2 、−CN、−N 3 、−SH、−S(O) 0-2 −(低級アルキル)、COOR 9 、−CONR 10 11 、−COR 12 、フェノキシ、ベンジルオキシ、−OCF 3 、またはt−ブチルジメチルシリルオキシであり、そして、nが2または3である場合、R7の基は同じであっても異なっていてもよく;
    8 は、H、低級アルキル、フェニル低級アルキル、または−C(O)R 9 であり;
    9 は、H、低級アルキル、フェニル、またはフェニル低級アルキルであり;
    10 およびR 11 は、Hおよび低級アルキルから独立して選択され;
    12 は、H、OH、アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、
    Figure 0003992728
    −NR 10 11 、低級アルキル、フェニルまたはR 14 −フェニルであり;
    13 は、−O−、−CH 2 −、−NH−、または−N(低級アルキル)−であり;そして
    14 は、低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、NO 2 、−NR 10 11 、OHまたはハロゲノから成る群より独立して選択される1〜3個の基である〕
    によって表されるか、またはその薬学的に許容しうる塩である、キット
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