JP4004113B2 - 可動式荷台型運搬車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャシフレームに対して荷台が基本位置から後進し、更に前部を高く、後部を低く傾斜することができるか、あるいはダンプ機能を持たせた可動式荷台運搬車の改良に関し、更に詳しくは夜間作業用の照明装置付の運搬車を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
乗用車、トラック、建設作業機、農業作業機等の各種の車輛の運搬車として一般の運搬車と可動式荷台型運搬車とが知られている。一般の運搬車はシャシフレーム上に荷台を固定したものであり、その荷台の高さは1m以上もあるので乗用車等の重量物を積込むためには荷台と同じ高さの積込台あるいはプラットホーム、更に最高部が荷台と同じ高さで傾斜した登り台等を予め準備し、運搬車を後退させて荷台の後部を積込台等に接近させ、そして乗用車等を地面からこの積込台上を登ぼらせて荷台上に積込む方法が採用されている。
【0003】
一方、可動式荷台型の運搬車の場合は、荷台をシャシフレーム上の基本位置から後方にし、荷台を傾斜させて作業位置へと変姿する構造のものと、更にこの構造に加えて荷台の前部を上げ、後部を下げるように傾斜させて積込んだ土砂等を排出できるようにしたダンプ複合機能車も知られている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】
一般の運搬車の場合は、前記のように積込台やプラットホームや登り台を予め準備する必要があるので、所定の場所で大量の車輛の積込みを行なったり、大量の貨物を荷役する場所でしか利用することができないものである。しかし、このような設備を設ける場所は限定されており、一般に使用することができない。
【0005】
これに対して可動式荷台型の運搬車は荷台の後端部を地面まで到達させることができるので、前記のように積込台等の設備を準備する必要がないために何処でも乗用車等の積み降ろしをすることができる点において有利である。
また、別の問題としてこのような車輛の積み降ろし作業は昼夜を選ばずに行われることがあり、夜間の暗い場所での荷役作業には照明が必要となるが、この照明設備のない場所における荷役作業もしばしばある。そこで照明設備の有無を問わず荷役作業を行うためには運搬車に適当な照明設備を設ける必要があり、そのために荷台に作業灯(ランプ)を設けることが提案されている。
【0006】
荷台がシャシフレーム上に固定されている場合には、シャシ側に設けたバッテリとランプとの間を配線すれば良い。しかし、可動式荷台型運搬車の場合は運搬車の大小にもよるが、荷台がシャシフレームに対して前後方向に3〜5mも動き、更にダンプ複合機能車の場合は荷台の前端部が3〜4mを上昇するようになっている。 このような荷台の大きな動きを考慮してシャシ側のキャブ後端部と荷台側の前端下部との間を連結すると共に、更に荷台の運動量を考慮した長さの配線を行う必要があるが、この配線には次のような問題がある。
【0007】
即ち、シャシ側に各種機器類等の障害物が多く取付けてあり、これに荷台の移動時に配線が引っかかり、断線やショート等のトラブルを多発する欠点がある。そこで動きのある荷台側にランプを設けてシャシ側に固定されているバッテリより給電することは実質的に困難である。このような状況から作業灯を設けた可動式荷台型運搬車は現在提案されていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記従来の技術の問題点を解消するための本発明は、次のように構成されている。
1)シャシフレーム上に荷台を支持し、該荷台を前記シャシフレーム上の所定の位置から作業位置に変位させるようにした運搬車において、前記シャシフレーム側と荷台側とを基本位置において電気的に接続する自動着脱端子を設け、更に荷台側にもバッテリーを取付けて通常走行時に該バッテリーにも充電できるように構成している。 2)運搬車はシャシフレーム上の荷台を前後に移動させ、後部で該荷台の後方を下降させるように構成したものを使用できる。
【0009】
3)運搬車はダンプ機能を持っているものを使用できる。
4)荷台は床と垂直壁とからなり、該垂直壁に作業灯を設けてある。
5)自動着脱端子は、荷台側に固定した挿入部材と、シャシフレーム側に固定した受け部材とからなり、両者は係合状態において電気的に接続されるように構成してある。
【0010】
前記のように荷台が作業位置(状態)にある時にはシャシフレーム側のバッテリーよりの給電を断ち、このシャシ側に設けてあるバッテリーより直接に作業灯に給電して点灯するようにしたので、従来の運搬車のように長大な電気配線を行ない、これが原因するトラブルを防止することができ、頻繁に台車を作業位置に操作してももこれが故障の原因となるおそれはない。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の概念図を示す可動式台車型運搬車の側面図、図2はこれの電気回路図であって、図示しないシャシフレームの前部にキャブ1と、このキャブ1の後方に前後に移動可能に支持された可動式荷台2が設けられている。そしてこのキャブ1内にエンジン3と、このエンジン3によって駆動される充電発電機4が設けられている。
【0012】
この充電発電機4で発電された直流電力は主配線8を経由してシャシ側バッテリー5に給電されて充電するようになっている。また、キャブ1の後方の荷台2には荷台側バッテリー6が設けられ、前記充電発電機4で得られた電力は後述する補助配線8aと自動着脱式端子7とスイッチ9とを経由して荷台側バッテリー6に給電されて充電するようになっている。そして荷台2の前部にある垂直壁2aの上部には作業灯10が設けられている。
【0013】
図3は自動着脱式端子7の側面図、図4は同正面図、図5は分解斜視図をそれぞれ示すものであって、シャシフレーム11の前部の側面に合成樹脂成形品のような絶縁物からなる取付部材12を介して上部が二股状の受け部材13が固定され、この受け部材13に充電発電機4側Dとシャシ側バッテリー5側Bに伸びる主配線8が接続されている(図5)。
【0014】
なお、この受け部材13の表面には樹脂カバー14がボルト15によってこの受け部材13と共にシャシフレーム11の側面に固定され、そしてこのボルト15の頭部は樹脂製キャップ16によって被覆される。
一方、荷台2の下面にはブラケット18,19を介して挿入部材20が取付けられており、荷台2が基本位置に復帰すると前記受け部材13の二股部13aに挿入部材20の先端の挿入部20aが係合して電気的に接続されるようになっている。なお、この挿入部材20の周囲は逆U字形に囲む樹脂製の絶縁カバー21によって覆っている。
【0015】
本発明は前記のように構成されており、通常走行時には荷台2は、シャシフレーム11の基本位置(所定の位置)に配置され、その位置において自動着脱式端子7を構成するこの荷台2側に取付けた挿入部材20の挿入部20aが、図3及び図4に示す受け部材13に係合(嵌合)して電気的に接続されている。この状態においては図1及び図2に示すように充電発電機4とシャシ側バッテリー5とは主配線8で接続されると共に、補助配線8aと自動着脱式端子7を介して荷台側バッテリー6にも充電されることになる。
【0016】
夜間荷役作業時には、荷台2に設けたスイッチ9を入れて作業灯10を点灯して荷台2の上面を照らしながら、図7に鎖線で示すように荷台2を後方に移動させて、そして後端部を地面まで下降させる(作業位置)。この場合、図3及び図4に示す自動着脱式端子7の挿入部20aが受け部材13より離れるのでエンジン3が作動中であっても荷台側バッテリー6には充電されることがなく、このバッテリー6の電力は作業中に消費される。
【0017】
前記のように荷台2の後端部が地面に当接すると、車輛25を自走させて荷台2の上に乗ることができる。次いでシリンダ装置等の駆動装置を操作して荷台を引き込むことによって図7に実線で示す基本位置に復帰し、それと共に自動着脱式端子7が係合して通電状態となり、エンジン3が作動している間、あるいは走行中はシャシ側バッテリー5と荷台側バッテリー6の両者に充電して消費した電力を補うことができる状態となる。しかし、夜間にエンジン3を作動させ、そして基本位置において作業灯10を点灯すると、これに消費される電力がかなり大きいので、荷台側バッテリー6への充電はあまりされないことが多い。
【0018】
なお、図7には荷台を後退ながら後端部で傾斜面を形成することができる可動式荷台型運搬車の例を示したが、実線で示す基本位置で荷台2の前部を上昇させるダンプ機能を持ったダンプ複合機能車の場合も同様に作動させることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、シャシフレーム側と荷台側とにそれぞれバッテリーを設け、基本位置においてこの荷台に設けた作業灯に前記バッテリーより給電して点灯することができるので、この作業灯とバッテリーとの間の配線を短く形成することができるので、従来の運搬車のように作業中に断線やショート等のトラブルを発生するおそれがない可動式荷役型運搬車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる運搬車の概略の構造の説明図である。
【図2】運搬車の電気配線図である。
【図3】自動着脱式端子の正面図である。
【図4】自動着脱式端子の側面図である。
【図5】自動着脱式端子の斜視図である。
【図6】荷台に取付けた作業灯とバッテリーとの関係を示す側面図である。
【図7】運搬車の作業状態の説明図である。
【符号の説明】
1 キャブ 2 可動式荷台 3 エンジン 4 充電発電機
5 シャシ側バッテリー 6 荷台側バッテリー
7 自動着式端子 8 配線 9 スイッチ 11 シャシフレーム
12 取付部材(絶縁物) 13 受け部材 13a 二股部
14 樹脂カバー 18,19 ブラケット 20 挿入部材

Claims (5)

  1. シャシフレーム上に荷台を支持し、該荷台を前記シャシフレーム上の所定の位置から作業位置に変位させるようにした運搬車において、前記シャシフレーム側と荷台側とを基本位置において電気的に接続する自動着脱端子を設け、更に荷台側にもバッテリーを取付けて通常走行時に該バッテリーにも充電できるように構成した可動式荷台型運搬車。
  2. 運搬車はシャシフレーム上の荷台を前後に移動させ、後部で該荷台の後方を下降させるようにした請求項1記載の可動式荷台型運搬車。
  3. 運搬車はダンプ機能を持っている請求項1記載の可動式荷台型運搬車。
  4. 荷台は床と垂直壁とからなり、該垂直壁に作業灯を設けてある請求項1記載の可動式荷台型運搬車。
  5. 自動着脱端子は、荷台側に固定した挿入部材と、シャシフレーム側に固定した受け部材とからなり、両者はシャシフレームと荷台とが基本位置において電気的に接続されるように構成した請求項1記載の可動式荷台型運搬車。
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