JP4013763B2 - インダクタ部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器等に用いられるインダクタ部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例としては特許文献1という公知例があるが弊社として独自に開発した事例を図12、図13に示している(未公開)。
【0003】
従来のインダクタ部品は、図12、図13に示されるような構成をしており図12はその断面図であり、図13は斜視図である。すなわちコイル1に磁心2が挿入され、モールド樹脂3で一体成型が施される。コイルの引き出しリード端子4はコイル1の始端と終端がモールド樹脂3より露出したもので、曲げ加工されて底面に設けられた樹脂の凹部5に埋没される構造となっていた。
【0004】
【特許文献1】
実開平4−105523号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、コイル1として使用する銅線そのものがリード端子部となるので、その銅線の厚みによって図14に示すように底面から突出する端子の高さが変化する。そのため製品の高さも同じように変化する。図14(a)のように薄い銅線を使用した場合は、製品の高さは低くなるが図14(b)のように厚い銅線を使用した場合は、製品が高くなるため低背化の支障となる。
【0006】
また端子が底面の片側のみであるために、図15に示すようプリント基板13に取付けた場合に製品が傾く。そのため引き出しリード端子4とプリント基板13との間に隙間14が発生し引き出しリード端子4の半田付け部17に半田付不良18が発生する。
【0007】
さらにプリント基板13にリフロー半田する際においては、プリント基板13との位置固定がないため、リフロー内の移動時の振動によって、図16に示すように、引き出しリード端子4とプリント基板のパターン15の位置ずれが発生する。そのため半田付不良の原因となっていた。また半田付け後において反端子側はフリーであるため、基板との固定は引き出しリード端子4のみになる。そのためプリント基板13との保持に必要な強度が得られず、図17のように若干の外部からの応力19で製品の浮き16が発生し、実装不良が発生するという課題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、低背で、生産性のよいインダクタ部品を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。
【0010】
本発明の請求項1に記載の発明は、引き出しリード端子はその根元部から前記底面の一部までは前記根元部と同じ厚みを維持したうえで折り曲げ、
前記先端部は前記根元部より薄く一定の厚みに加工し、
前記底面には第1の凹部と第2の凹部からなる凹部を設け、
前記第1の凹部には前記底面における前記引き出しリード端子の前記根元部と同じ厚みを維持した部分を埋没させ、前記第2の凹部には前記先端部を埋没させた構成である。
【0011】
上記構成により、厚い引き出しリード端子がきても、一定の薄い厚みで底面に配置されるため、引き出しリード端子の厚みに左右されず、低背なインダクタ部品を提供できるものである。
【0012】
また、端子厚み分が凹部に収納されるため、製品の高さがより薄くできさらに低背化が可能になると共に、折り曲げた端子の位置ずれを防止できるものであり、さらに先端加工をしていない引き出しリード端子、すなわち厚い部分とプリント基板との接続が可能となり、接触抵抗による電力損失を低減できるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施の形態を添付図面によって説明する。
【0014】
(発明の実施の形態1〜3)
図1は本発明の製品全体の断面図で図2はその斜視図である。図3、図4は図1で示されている端子部を拡大したものである。
【0015】
本発明はコイル1に磁心2が挿入され、その全体を樹脂3でモールド成型を行い製品を形成するものである。コイル1の始端と終端は外部への接続のため、引き出しリード端子4として樹脂から露出させ、図1、図2のように曲げ加工を行い、製品の底面に配置されるものである。また前記引き出しリード端子4は図3で示すように、その根元部4aから底面部の一部4bまではコイル1と同じ厚みを維持し、先端部4cは根元部4aより薄く一定の厚みに加工され、前記引き出しリード端子底面部の一部4bは樹脂に形成された凹部5に、また前記引き出しリード先端部4cは樹脂凹部5aに埋没させる構造になっている。そのためコイル1に使用する導体の厚みによって製品の高さが左右されることなく、また高さも抑えられるため、製品の低背化が可能となるものである。
【0016】
また前記底面部の一部4bまでは根元部4aまでの厚みが保持されているためにプリント基板13への半田接続において、接触抵抗による電力損失増加を少なくすることができるものである。
【0017】
さらに引き出しリード先端部4cは樹脂凹部5aに埋没させているため、前記引き出しリード先端部4cを曲げ加工して配置する場合に、位置ずれが防止できるものである。
【0018】
(発明の実施の形態4)
図4は前記引き出しリード先端部4cと樹脂凹部5aとの間に接着剤6を塗布し、樹脂3と引き出しリード先端部4cを固着したものであり、外部応力に対し前記リード先端部4cの端子強度を向上したものである。そのため基板13へ半田接続した後の製品の保持が強固に維持できるため、実装不良がなくなるものである。
【0019】
(発明の実施の形態5)
図5は底面に、引き出しリード先端部4cより高い凸部7を設けたもので、引き出しリード端子4を基板13に半田接続する際に、前記リード端子4と基板の接続パターン15の位置決めを正確且つ容易に行うことができるようになるため、プリント基板への実装不良が撲滅できるものである。
【0020】
(発明の実施の形態6)
図6は前記凸部7を長円の形状の凸部8にしたもので、この形状によって外部からの製品への回転応力に対して、これを抑制し位置ずれを防止するものである。
【0021】
(発明の実施の形態7)
図7はリード端子先端部4cと同等または以下の高さの凸部9を形成したもので、プリント基板へ取付ける際の製品の傾きを防止し、リード端子部4b,4cとプリント基板13との間に隙間が発生しないようにするものである。これによって前記リード端子4の半田付けが確実に行え、半田不良を防止するものである。
【0022】
(発明の実施の形態8)
図8は前記凸部9を円形の凸部10にしたもので、半田不良防止効果は前記と同じであるが、円形にすることによってモールド金型の加工が容易になり、生産コストが削減できるものである。
【0023】
(発明の実施の形態9〜10)
図9は前記端子配置面に、凹部11を形成したもので、図10のように前記凹部11に接着剤12を塗布し、前記接着剤12で製品とプリント基板13とを固着させるものである。その場合に十分な接着力を得るためにはある程度の量の接着剤が必要となるため、プリント基板と製品間に塗布用の隙間が必要になる。この隙間を製品の底面に形成したもので、これによってプリント基板への実装高さを低減すると共に、接着剤のはみ出し不良もなくすものである。
【0024】
(発明の実施の形態11)
図11は前記接着剤12を基板13間に塗布した状態の側面図である。前記接着剤12は製品と基板13に挟まれて、半田リフローで半田付けされる。
【0025】
その場合、前記接着剤12を半田リフローのプロファイル(温度、時間)で硬化するものを使用することによって、別途接着剤硬化のための設備、時間の工数が削減でき、安価に生産できるものである。
【0026】
なお、本実施の形態の説明においてはコイル全体を樹脂でモールドした事例で説明しているが、必ずしもモールドする必要はなく、引き出し用絶縁樹脂からなる端子台としてやってもその効果は得られる。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば製品の低背化ができ、折り曲げた端子の位置ずれを防止できるものであり、更にはリード端子と基板の半田接続における接触抵抗を抑えて、電力損失を低減することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の断面図
【図2】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の斜視図
【図3】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の端子部断面の拡大図
【図4】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の端子部断面(接着剤塗布)の拡大図
【図5】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の位置決め凸部(円形)の斜視図
【図6】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の位置決め凸部(長円)の斜視図
【図7】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の傾き防止凸部(長方形)の斜視図
【図8】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の傾き防止凸部(円形)の斜視図
【図9】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の接着剤塗布用凹部の斜視図
【図10】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の接着剤塗布位置の底面図
【図11】 本発明の実施の形態におけるコイル部品の接着剤塗布位置の側面図
【図12】 従来のコイル部品を示す断面図
【図13】 従来のコイル部品を示す斜視図
【図14】 (a)従来のコイル部品の端子部(端子が薄い場合)の断面図
(b)従来のコイル部品の端子部(端子が厚い場合)の断面図
【図15】 従来のコイル部品をプリント基板に取付けた側面図
【図16】 従来のコイル部品を基板に取付けて位置ずれが発生した場合の上面図
【図17】 従来のコイル部品を基板に取付けて浮きが発生した場合の側面図
【符号の説明】
1 コイル
2 磁心
3 モールド樹脂
4 引き出しリード端子
4a 引き出しリード端子根元部
4b 引き出しリード端子底面部の一部
4c 引き出しリード端子先端部
5 端子埋没用樹脂凹部
5a 端子先端埋没用樹脂凹部
6 端子固着用接着剤
7 位置決め用樹脂凸部(円形)
8 位置決め用樹脂凸部(長円)
9 傾き防止用樹脂凸部(長方形)
10 傾き防止用樹脂凸部(円形2箇所)
11 接着剤塗布用樹脂凹部
12 基板固着用接着剤
13 プリント基板
14 端子〜プリント基板の隙間
15 プリント基板のパターン
16 製品〜プリント基板の浮き
17 半田付け部
18 半田付不良箇所
19 外部応力
Claims (1)
- 引き出しリード端子を曲げ加工して底面に先端部を配置し接続端子として構成するコイル部品において、
前記引き出しリード端子はその根元部から前記底面の一部までは前記根元部と同じ厚みを維持したうえで折り曲げ、
前記先端部は前記根元部より薄く一定の厚みに加工し、
前記底面には第1の凹部と第2の凹部からなる凹部を設け、
前記第1の凹部には前記底面における前記引き出しリード端子の前記根元部と同じ厚みを維持した部分を埋没させ、前記第2の凹部には前記先端部を埋没させたことを特徴とするインダクタ部品。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003002041A JP4013763B2 (ja) | 2003-01-08 | 2003-01-08 | インダクタ部品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003002041A JP4013763B2 (ja) | 2003-01-08 | 2003-01-08 | インダクタ部品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004214532A JP2004214532A (ja) | 2004-07-29 |
| JP4013763B2 true JP4013763B2 (ja) | 2007-11-28 |
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ID=32819894
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2003002041A Expired - Lifetime JP4013763B2 (ja) | 2003-01-08 | 2003-01-08 | インダクタ部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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2003
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