JP4017397B2 - 層状超格子材料を作製するための不活性ガスアニール方法および低温前処理を用いる方法 - Google Patents
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Description
(発明の背景)
(1.発明の分野)
本発明は、層状超格子材料の作製に関し、より詳細には、昇温時に集積回路を酸素にさらすことを低減するために、不活性ガスアニーリングおよび低温前処理を用いた製造方法に関する。
【0002】
(2.問題の提示)
強誘電体化合物は、不揮発性集積回路メモリで使用する際に有利な特性を有する。Millerによる米国特許第5,046,043号を参照されたい。キャパシタのような強誘電体デバイスは、強誘電体デバイスが所望の電気特性(例えば、高い残留分極、良好な抗電界、高い疲労耐性、および低いリーク電流)を有する場合、不揮発性メモリとして有用である。層状超格子酸化物材料が、集積回路で使用するために研究されている。Watanabeらに1995年7月18日に付与された米国特許第5,434,102号、および、Yoshimoriらに1995年11月21日に付与された米国特許第5,468,684号には、これらの材料を実際の集積回路に集積するプロセスが記載されている。層状超格子材料は、PZTおよびPLZT化合物等の別の種類に比べて何桁もすぐれた強誘電体メモリにおける特性を示す。
【0003】
層状超格子材料とともに強誘電体素子を含む集積回路デバイスが、現在製造されている。集積回路における典型的な強誘電体メモリセルは、半導体基板および強誘電体デバイス、通常強誘電体キャパシタと電気接続した金属酸化物半導体電界効果型トランジスタ(「MOSFET」)を含む。通常、強誘電体キャパシタは、第1(下部)電極と第2(上部)電極との間に配置された強誘電体金属酸化物薄膜を含み、通常、電極はプラチナを含む。層状超格子材料は金属酸化物を含む。従来の製造方法では、所望の電気特性を生成するための金属酸化物の結晶化には、昇温時に酸素ガス中の熱処理が必要である。酸素存在下での加熱工程は、通常、800℃〜900℃の範囲の温度で30分〜2時間行われる。昇温時に反応性酸素が存在すると、半導体シリコン基板の単結晶構造中に多数の欠陥が生成する。これにより、MOSFETの電気特性が劣化する。良好な強誘電特性は、従来技術では、層状超格子材料を結晶化するための約700℃のプロセス加熱温度を用いて達成される。Itoらに1996年4月16日に付与された米国特許第5,508,226号を参照されたい。それにもかかわらず、従来技術で開示される低温法におけるアニーリングおよび他の加熱時間は、3〜6時間の範囲であり、経済的に実行不可能であり得る。さらに重要なことには、いくぶん温度が低温の範囲であっても酸素中に数時間という長時間さらすことは、CMOS回路の半導体基板および他の素子に酸素によるダメージを与えることになる。
【0004】
集積回路を完成させた後であっても、やはり酸素の存在によって問題が生じる。これは、薄膜からの酸素は、集積回路に含まれる種々の材料中に拡散して、基板中および半導体層中の酸化物を形成する原子と結合する傾向にあるからである。得られる酸化物は、集積回路の機能に害する。例えば、そのうような酸化物は、半導体領域中で誘電体として機能し、それにより、実質的にキャパシタを形成することになる。下地基板および他の回路層から強誘電体金属酸化物への原子の拡散もまた問題である。例えば、シリコン基板および多結晶シリコンコンタクト層からのシリコンは、層状超格子材料へと拡散し、強誘電特性を劣化させることが知られている。比較的低密度な応用の場合、強誘電体メモリキャパシタは、下地CMOS回路の側面に配置され、これにより、回路素子間での原子の不要な拡散の問題を幾分少なくし得る。それにもかかわらず、高密度回路を製造するという市場要求および技術的能力が高まるにつれ、回路素子間の距離は短くなり、素子間での分子および原子の拡散の問題がますます深刻になってくる。回路面積を減らして高密度回路を達成するためには、実際には、メモリセルの強誘電体キャパシタをスイッチ素子(典型的には、電界効果型トランジスタ(以降では「FET」と呼ぶ))の上部に配置し、スイッチおよびキャパシタの下部電極が電気的に導電性プラグによって接続される。不要な拡散をなくすために、バリア層が、キャパシタの下部電極と下地層との間にある強誘電体酸化物の下に配置される。現在のバリア技術で許容可能な最高処理温度は、700℃〜750℃の範囲である。この範囲を超える温度では、高温バリア材料が劣化し始め、拡散バリア特性を失うことになる。一方、従来技術で使用されている層状超格子材料の実現可能な最低製造プロセス温度は、約800℃である。この800℃とは、良好な結晶性を得るために堆積された層状超格子材料をアニールする際の温度である。さらに低いアニーリング温度では、酸素にさらに長時間さらす必要があり、この結果、集積回路にダメージを与えることになる。
【0005】
上述の理由から、昇温時に酸素にさらす時間を最小にするとともに、使用される最大温度を低下させる強誘電体集積回路における層状超格子材料を製造する方法を有することが有効である。
【0006】
(3.発明の要旨)
本発明の実施形態は、昇温時に集積回路を酸素ガスにさらす時間を低減し、かつ、製造プロセス温度を低減する。
【0007】
本発明の重要な実施形態では、昇温時に集積回路が加熱またはアニールされる時間の一部に酸素を含まない不活性ガスを導入する。酸素を含まないガスは、任意の比較的不活性なガスであるか、または、窒素および希ガス(特に、アルゴンおよびヘリウム)等の不活性ガスの混合気であり得る。本発明の実施形態によれば、製造方法が、昇温時のアニーリング合計時間のうち大部分の時間、不活性ガス中でのアニーリング工程を含む場合、層状超格子材料の強誘電性分極率は、同じアニーリング合計時間酸素のみでアニールされた層状超格子材料の分極率と同じであるか、それよりも大きくなるという有効な結果が得られる。
【0008】
本発明は、層状超格子材料薄膜を製造する方法を提供する。上記方法は、同時に層状超格子材料を形成するために、基板と、有効な量の金属部分を含む前駆体とを提供する工程と、上記前駆体を上記基板に付与する工程と、600℃〜800℃の範囲の温度で、不活性ガス中、固体薄膜をアニーリングする工程と、600℃〜800℃の範囲の温度で、酸素を含むガス中で上記固体薄膜をアニーリングする工程とを包含する。本発明は、不活性ガス中でのアニーリング工程を先に行い得るか、または、酸素を含むガス中でのアニーリング工程後に行い得るかのいずれかを想定する。不活性ガス中でのアニーリング工程は、30分〜100時間の範囲の時間行われ得る。酸素を含むガス中でのアニーリング工程は、30分〜2時間の範囲の時間行われる。好適な実施形態では、酸素を含むガス中でのアニーリング工程は、60分以内の時間行われる。典型的には、このアニーリング工程は、実質的に純O2ガス中で行われる。
【0009】
本発明のさらなる実施形態は、前駆体を付与し、上記前駆体から固体薄膜を形成する工程の前に基板を加熱する工程を包含する。実施形態では、加熱工程は、600℃以下の温度で行われる。加熱工程は、典型的には、300℃以下の温度で上記基板上の前駆体コーティングを乾燥する工程を包含する。典型的には、乾燥工程は、酸素を含むガス(好ましくは、O2ガス)中でベーキングすることによって達成される。
【0010】
本発明の別の重要な実施形態において、加熱工程は、前駆体を付与し、アニーリングする前に基板を前処理する工程を包含する。典型的には、前処理工程は、酸素を含むガス中で行われる。前処理工程は、好ましくは、前駆体コーティングを有する基板の高速熱処理(「RTP」)を含む。典型的な実施形態では、高速熱処理は、1分〜15分の範囲の時間で、300℃〜600℃の範囲の温度で行われる。前処理工程はまた、基板のホットプレートベーキングを含む。典型的には、ホットプレートベーキングは、1分〜15分の範囲の時間で、空気中300℃〜600℃の範囲の温度で行われる。前処理工程はまた、基板の炉プレアニーリングを含む。典型的には、炉プレアニールは、1分〜15分の範囲の時間で、300℃〜600℃の範囲の温度で行われる。
【0011】
本発明の別の実施形態では、基板は第1の電極を含み、上記方法は、アニーリング工程の後、上記固体薄膜上に第2の電極を形成し、キャパシタを形成する工程と、続いて、ポストアニーリングを行う工程とを包含する。好適な実施形態では、第1の電極と第2の電極とは、プラチナを含む。ポストアニーリング工程は、800℃以下の温度で行われ、好ましくは、30分〜2時間の範囲の時間行われる。本発明の1実施形態では、ポストアニーリング工程は、酸素を含むガス中、典型的にはO2ガス中行われる。本発明の好適な実施形態では、ポストアニーリング工程は、酸素を含まない不活性ガス、典型的にはN2ガス中で行われる。
【0012】
本発明の好適な実施形態では、電気的導電性バリア層が基板上に形成され、その後前駆体コーティングが付与される。
【0013】
層状超格子材料薄膜は、典型的には、500ナノメートル(「nm」)以下の厚さを有する。1実施形態では、層状超格子材料は、ストロンチウム、ビスマス、および、タンタルを含む。別の実施形態では、前駆体は、ストロンチウム、ビスマス、タンタル、および、ニオブを含む層状超格子材料薄膜を形成する金属部分を含む。
【0014】
本発明によれば、前駆体は、所望の層状超格子材料中に含まれる金属原子を含む金属有機前駆体化合物溶液を含む。好ましくは、金属有機化合物は、金属2−エチルヘキサノエートである。
【0015】
本発明の多数の他の特徴、目的、ならびに利点は、以下の説明から添付図面と共に読むことで明らかとなる。
【0016】
(好適な実施形態の詳細な説明)
(1.概要)
集積回路デバイスを示す図1、3および4は、実際の集積回路デバイスの任意の特定の部分の実際の平面図または断面図であることを意図していないことを理解すべきである。実際のデバイスでは、層は一定ではなく、それらの厚さは異なる特性を有するかもしれない。実際のデバイスにおいて種々の層は、曲がっており重なるエッジを有する場合が多い。この図は、その代わりに、実際の図面を用いた場合に可能であるよりも本発明の方法をより明瞭かつ完全に示すために用いられる理想的な表示を示す。また、図面は、本発明の方法を用いて製造され得る強誘電体デバイスの多数の改変例のうち1つのみを示す。図1は、強誘電体キャパシタと電気的に接続した電界効果型トランジスタの形態のスイッチを含む強誘電体メモリを示す。しかし、本発明の方法はまた、層状超格子材料を含む強誘電体素子をスイッチ素子に組み込んだ強誘電体FETメモリに用いられ得る。このような強誘電体FETは、McMillanの米国特許第5,523,964号に記載される。同様に、本発明の方法を用いて製造された他の集積回路は、材料の他の元素および他の組成を含み得る。
【0017】
図1は、本発明に従って製造された例示的な不揮発性強誘電体メモリ100の断面図を示す。MOSFETおよび強誘電体キャパシタ素子を含む集積回路を製造する一般的な製造工程は、Miharaの米国特許第5,466,629号、および、Yoshimoriの米国特許第5,468,684号に記載される。一般的な製造方法は他の文献にも記載されている。従って、図1の回路の素子は、本明細書中では単に示すだけである。
【0018】
図1において、電界酸化物領域104は、シリコン基板102の表面上に形成される。ソース領域106およびドレイン領域108は、シリコン基板102内で互いに離れて形成される。ゲート絶縁層110は、ソース領域106とドレイン領域108との間のシリコン基板102上に形成される。さらに、ゲート電極112がゲート絶縁層110上に形成される。これらソース領域106、ドレイン領域108、ゲート絶縁層110、およびゲート電極112を合わせてMOSFET114を形成する。
【0019】
BPSG(ボロンリンガラス)から作製される第1の中間誘電体層(ILD)116が、基板102および電界酸化物領域104上に形成される。ILD116は、ソース領域106に至るバイア117、および、ドレイン領域108に至るバイア118を形成するためにそれぞれパターニングされる。バイア117、118をそれぞれ埋めて、プラグ119、120を形成する。プラグ119、120は、電気的に導電性であり、典型的には多結晶シリコンを含む。拡散バリア層121をILD116上に形成しパターニングして、プラグ120と電気接続させる。拡散バリア層121は、たとえば、窒化チタンから作製され、典型的には、10nm〜20nmの厚さを有する。窒化チタン等の拡散バリア層は、メモリ100の下部層と上部層との間で化学種が拡散するのを防ぐ。
【0020】
図1に示されるように、プラチナから作製され、厚さ100nmの下部電極層122が、拡散バリア層121上に堆積される。その後、層状超格子材料の強誘電体薄膜124は、下部電極層122上に形成される。プラチナから作製され、厚さ100nmの上部電極層126が、強誘電体薄膜124上に形成される。下部電極層122と、強誘電体薄膜124と、上部電極層126とを合わせて強誘電体キャパシタ128を形成する。強誘電体薄膜124の組成は、以下で詳述する。
【0021】
ウェハ基板102は、シリコン、ガリウムヒ素、あるいは他の半導体、または二酸化シリコン、ガラス、あるいは酸化マグネシウム(MgO)のような絶縁体を含み得る。強誘電体キャパシタの上部電極および下部電極は、従来よりプラチナを含む。下部電極は、好ましくは、プラチナ、パラジウム、銀、および金のような非酸化貴金属を含む。貴金属に加えて、アルミニウム、アルミニウム合金、アルミニウムシリコン、アルミニウムニッケル、ニッケル合金、銅合金、およびアルミニウム銅のような金属が、強誘電体メモリの電極として用いられ得る。チタンのような接着層(図示せず)は、電極と、電極に隣接するその下にある回路の層、または、その上にある回路の層との接着性を促進する。
【0022】
NSG(ノンドープシリケートガラス)から作製される第2の中間誘電体層(ILD)136は、ILD116、拡散バリア層121および強誘電体キャパシタ128を覆うように堆積される。PSG(リン酸シリケートガラス)膜またはBPSG(ボロンリンガラス)膜もまた、層136に用いられ得る。
【0023】
ILD136は、プラグ119に至るバイア137を形成するようにパターニングされる。金属配線膜は、ILD136を覆うように堆積され、バイア137を埋める。その後、金属配線膜をパターニングして、プラグ137、ソース電極配線138および上部電極配線139を形成する。配線138、139は、好ましくは、Al−Si−Cuの標準相互接続用金属を含み、厚さは、約200nm〜300nmである。
【0024】
図1は、本発明による方法を用いて製造され得る不揮発性強誘電体メモリセルの多くの改変例のうちの1つを示しているにすぎない。例えば、図1に示される強誘電体素子は、実質的にスイッチ素子上に位置するが、本発明は、スイッチ素子の側面に配置される素子内の層状超格子材料薄膜を製造するために用いられ得る。また、本発明の方法は、電気的導電性拡散バリア層が、拡散バリアおよびキャパシタの電極の両方として機能する強誘電体メモリキャパシタを製造するために適用され得る。あるいは、本発明の方法は、強誘電体薄膜の下にある酸素を含まないバリア層を含む回路を製造するために用いられ得る。さらに、本発明の方法は、強誘電体電界効果型トランジスタ(FET)および強誘電体材料を用いた他のデバイスを製造するために適用され得る。McMillanらに1996年6月4日に付与された米国特許第5,523,964号を参照されたい。
【0025】
1996年5月21日にCarlos A. Paz de Araujoらに付与された米国特許第5,519,234号は、ストロンチウムビスマスタンタレートのような層状超格子化合物が、従来の最良とされる材料と比較して強誘電体応用において優れた特性を有し、高い誘電率および低いリーク電流を有することを開示している。1995年7月18日にWatanabeらに付与された米国特許第5,434,102号および1995年11月21日にYoshimoriらに付与された米国特許第5,468,684号は、これらの材料を実際の集積回路に集積させるプロセスを開示している。
【0026】
層状超格子材料は、一般に、以下の化学式でまとめられ得る。
【0027】
【数1】
ここでA1,A2...Ajは、ペロブスカイト型構造におけるAサイト元素を表す。Aサイト元素は、ストロンチウム、カルシウム、バリウム、ビスマス、鉛等の元素であり得る。S1,S2...Skは超格子ジェネレータ元素を表し、この超格子ジェネレータ元素は、通常ビスマスであるが、+3の価数を有するイットリウム、スカンジウム、ランタン、アンチモン、クロム、タリウム等の材料もまた可能である。B1,B2...Blは、ペロブスカイト型構造のBサイト元素を表し、このBサイト元素は、チタン、タンタル、ハフニウム、タングステン、ニオブ、ジルコニウム等の元素であり得る。Qはアニオンを表し、一般に酸素であるが、フッ素、塩素のような他の元素、ならびに酸フッ化物、酸塩化物等のこれらの元素の混成体もまた可能である。式(1)の上付き文字は、各元素の価数を示す。例えば、Qは酸素である場合、qは2である。下付き文字は、化合物1モル中の材料のモル数、または単位格子に関して言えば、単位格子中のその元素の平均の原子数を示す。下付き文字は、整数または小数であり得る。つまり、式(1)は、単位格子が材料全体にわたって一様に変化し得る場合を含む。例えば、SrBi2(Ta0.75Nb0.25)2O9の場合、Bサイトの75%がストロンチウム原子で占められ、Bサイトの25%がバリウム原子で占められる。化合物中に1つのAサイト元素しか存在しない場合、Aサイトは「A1」元素で表され、w2...wjすべてゼロに等しくなる。化合物中に1つのBサイト元素しか存在しない場合、Bサイトは「B1」元素で表され、y2...ylはすべてゼロに等しくなる。超格子ジェネレータ元素の場合も同様である。通常の場合、1つのAサイト元素、1つの超格子ジェネレータ元素、そして1つまたは2つのBサイト元素が存在するが、本発明がそれらのサイトおよび超格子ジェネレータのいずれもが複数の元素を有することができる場合を含むように意図されているため、式(1)はより一般的な形式で書かれている。zの値は、以下の等式から見出される。
【0028】
【数2】
式(1)は、上記で引用した1996年5月21日に発行された米国特許第5,519,234号に記載の3つすべてのスモレンスキータイプの化合物を含む。層状超格子材料は、式(1)に合うことが可能なすべての材料を含むわけではないが、自身を異なる交互層を有する結晶構造に自発的に形成する材料をのみを含む。好ましくは、層状超格子材料は多結晶である。
【0029】
1998年9月8日にAzumaらに付与された米国特許第5,803,961号は、ストロンチウムビスマスタンタルニオベートのような混合層状超格子材料が、強誘電体応用においてさらに改良された特性を有し得ることを開示している。混合層状超格子材料は、Aサイト元素およびBサイト元素の非化学量論量によって特徴付けられる。例えば、本発明に従って用いられる好適な前駆体は、化学量論的に非平衡な化学式Sr0.833Bi2Ta1.667Nb0.167O8.416に相当する相対モル比の金属を有する金属有機前駆体化合物を含む。
【0030】
用語「基板」は、上に集積回路が形成される下地ウェハ102、および、上にBPSG層116のような薄膜層が堆積される任意の物体を意味し得る。本開示内容において、「基板」は対象となる層が付与される物体を意味し、例えば、本出願人らが122のような下部電極について述べている場合には、基板は電極122が形成される層121および116を含む。
【0031】
用語「薄膜」は、集積回路の分野で用いられる場合と同様に本明細書中でも用いられる。概して、薄膜とは、1ミクロン未満の厚さの膜を意味する。本明細書中で開示される薄膜は、典型的には500nm未満の厚さである。好ましくは、層状超格子材料薄膜は、50nm〜250nmの厚さである。集積回路技術によるこれらの薄膜を、全く異なるプロセスによって形成される巨視的なキャパシタ技術の層状キャパシタと混同すべきではない。この巨視的なキャパシタ技術は、集積回路技術と一致しない。
【0032】
本明細書中の用語「化学量論的」は、層状超格子材料のような材料の固体膜、またはある材料を形成するための前駆体の両方に適用され得る。固体膜に適用される場合には、最終的な固体薄膜の各元素の実際の相対量を示す式を指す。前駆体に適用する場合には、前駆体中の金属のモル比を指す。「平衡」化学量論式は、結晶格子のすべてのサイトが占有された状態の材料の完全な結晶構造を形成するために、各元素がちょうど十分なだけある式であるが、実際には、室温では結晶中には必ずいくつかの欠陥が存在する。例えば、SrBi2(TaNb)O9およびSrBi2(Ta1.5Nb0.5)O9は、平衡化学量論式である。これとは逆に、ストロンチウム、ビスマス、タンタル、ニオブのモル比が、それぞれ0.9、2.18、1.5、および0.5であるストロンチウムビスマスタンタルニオベートの前駆体は、本明細書中において非平衡「化学量論」式Sr0.9Bi2.18(Ta1.5Nb0.5)O9によって表される。これは、Bサイト元素のタンタルおよびニオブに対して、ビスマスを過剰に含み、かつ、ストロンチウムが欠損しているからである。
【0033】
(2.好適な方法の説明)
一般に、金属酸化物材料の所望の形状および所望の結晶状態を得るためには、昇温時に酸素中で層状超格子材料を加熱またはアニーリングする何らかの形式が必須である。本発明の実施形態の重要な特徴は、アニーリング工程が、昇温時の合計アニーリング時間の大部分を不活性ガス中で行われるということである。本明細書中で詳述される実施形態では、不活性ガス中でアニーリング工程を行い、その後、酸素を含むガス中でアニーリング工程を行う。しかしながら、本発明はまた、酸素を含むガス中でアニーリング工程を行い、その後、不活性ガス中でアニーリング工程を行う実施形態を含む。本明細書中で用いられる用語「昇温」とは、一般的に、300℃を超える温度を指す。用語「ガス」は、広義では、純粋なガスまたは数種のガスの混合物のいずれかとして用いられる。用語「酸素を含む」とは、存在する酸素の相対量が1モルパーセント以上であることを意味する。
【0034】
本明細書中で用いられる用語「前駆体」は、中間前駆体または最終前駆体を形成するために他の前駆体と混合される1つの金属有機溶質を含む溶液を意味し得るか、または、最終液体前駆体溶液(つまり、製造時に特定の表面に付与されるべき溶液)を意味し得る。基板に付与される前駆体は、通常、「最終前駆体」、「前駆体混合物」、または、単に「前駆体」と呼ばれる。いずれの場合も、意味するものは、文脈から明らかである。前駆体の組成は、2つの方法で記載され得る。実施に溶解した金属有機前駆体化合物(溶質)、溶媒および濃度が特定され得るか、または、簡略化を目的として、前駆体を用いて形成されるべき最終酸化物化合物の組成を表す化学量論式が特定され得る。
【0035】
本発明に従って用いられる金属有機液体前駆体は、確実に製造され得る。それら前駆体の組成は、必要に応じて、容易に制御され、変更され得る。それら前駆体は、長期間(最大6ヶ月)、安全に保存され得る。それら前駆体は、従来の前駆体に比べて、比較的無毒であり、不揮発性である。本発明に従って形成される金属酸化物薄膜層は、平滑で連続した均一な表面を有し、5nm〜500nmの範囲の厚さを有するように確実に製造され得る。このように製造されることにより、重要な構造的特性および電気的特性が維持される。
【0036】
層状超格子材料薄膜を製造する前駆体溶液の個々の前駆体化合物は、金属β−ジケトネート、金属ポリアルコキシド、金属ジピバロイルメタネート、金属シクロペンタジエニル、金属アルコキシカルボキシレート、金属カルボキシレート、金属アルコキシド、金属エチルヘキサノエート、オクタノエートおよびネオデカノエートからなる群から選択され得る。好ましくは、金属前駆体化合物は、液体ソースミスト化学堆積(「LSMCD」)法で使用するに極めて適した金属2−エチルヘキサノエートを含む。個々の有機金属堆積(「MOD」)前駆体化合物は、例えば、所望の化合物の各金属(例えば、ストロンチウム、ビスマス、タンタルまたはニオブ)、または、金属アルコキシドをカルボン酸またはカルボン酸およびアルコールと反応させ、溶媒中に反応性生物を溶解させることによって形成される。2−エチルヘキサン酸、オクタン酸およびネオデカン酸、(好ましくは2−エチルヘキサン酸)を含むカルボン酸が用いられ得る。2−メトキシエタノール、1−ブタノール、1−ペンタノールおよび2−ペンタノールを含むアルコールが用いられ得る。キシレン、n−オクタン、−ブチルアセテート、n−ジメチルホルムアミド、2−メトキシエチルアセテート、メチルイソブチルケトン、およびメチルイソアミルケトン等を含む溶媒が用いられ得る。金属と、金属アルコキシドと、酸と、アルコールとが反応し、金属アルコカルボキシレート、金属−カルボキシレート、および/または、金属−アルコキシドの混合物を形成する。この混合物は、必要に応じて加熱および攪拌され、金属−酸素−金属結合を形成し、反応によって生成される低沸点有機物をすべて沸騰させて除去する。初期MOD前駆体は、通常、使用する前にバッチ単位で作製されるか、または、購入される。最終前駆体混合物は、通常、基板に付与する直前に調製される。最終調製工程は、典型的には、混合、溶媒交換、および、希釈を含む。液体堆積法(例えば、LSMCD)を用いた場合、金属2−エチルヘキサノエートが好適な前駆体化合物である。これは、エチルヘキサノエートが溶液中で安定であり、長期間保存可能であり、平滑な液体膜を形成し、基板上で滑らかに分解する。エトキシヘキサノエートおよび他の金属有機前駆体化合物は、キシレンまたはn−オクタンに溶解させた場合には、数ヶ月間保存可能である。
【0037】
「加熱」、「乾燥」、「ベーキング」、「高速熱処理」(「RTP」)、「アニーリング」等の用語は、熱を付与することを含む。明瞭にするために、これら種々の用語は、特定の技術および方法工程を互いに区別するために用いられる。それにもかかわらず、同様の技術を用いて異なる名前を付けられたプロセス工程を達成することができることは明らかである。例えば、乾燥、ベーキングおよびアニーリングは、典型的には、同じ装置を用いて達成され得、唯一の違いは、それらの機能、および製造手順の位置または用いられる特定の温度である。その結果、加熱工程としてアニーリング工程またはベーキング工程として乾燥工程を指定することができる。従って、混乱を避けるために、一般的な用語「加熱」もまた、製造工程を説明するために用いられ得る。特に用語「加熱」は、本発明を記載する特許請求の範囲で用いられ得る。さらに、本明細書中で用いられる用語とは異なる用語のプロセスを指していたとしても、当業者であれば、本明細書中に開示される加熱を用いて所望とされるプロセス結果を達成し得ることを理解する。
【0038】
図2の図は、図1に示される強誘電体メモリを作製するために、本発明による方法210の製造工程のフローチャートである。工程212では、半導体基板が提供されて、工程214でその基板上にスイッチが形成される。スイッチは典型的にはMOSFETである。工程216において、従来技術を用いて絶縁層を形成して、形成されるべき強誘電体素子とスイッチ素子とを分離する。従来プロセスを用いて、絶縁層をパターニングしてバイアを形成する。バイアは、導電性プラグで埋められ、スイッチをメモリキャパシタおよび集積回路の他の部分と電気的に接続する。工程218において、拡散バリアが絶縁層上に堆積され、パターニングされる。好ましくは、拡散バリアは、窒化チタンを含み、約10nm〜20nmの厚さを有する。好ましくは、拡散バリアは、窒化チタンターゲットを用いた従来のスパッタリング法によって堆積されるが、窒素を含むスパッタガスとともにチタンターゲットを用いてもよい。工程220において、下部電極が形成される。好ましくは、電極はプラチナから作製され、スパッタリング堆積して約200nmの厚さを有する層を形成する。工程222において、所望の強誘電体薄膜を形成する層状超格子材料の化学駆体が調製される。通常、前駆体溶液は、化学前駆体化合物を含む市販の溶液から調製される。しかしながら、本発明の好適な実施形態は、式Sr0.9Bi2.18Ta2O9にほぼ相当する元素ストロンチウム、ビスマスおよびタンタルの相対モル比を含む液体前駆体溶液を用いる。従って、必要に応じて、工程222において、市販の溶液に供給される種々の前駆体の濃度を調製して、特定の製造条件または動作条件に適応させる。本発明によれば、工程224において、前駆体溶液の液体コーティングが基板に付与される。工程224において、層状超格子材料の強誘電体薄膜を形成する前駆体が、下部電極に付与される。本発明によれば、前駆体は、米国特許第5,456,945号に記載されるミスト化堆積法またはスピンコーティング法のような液体堆積技術を用いて、付与され得る。以下の実施例では、基板は、1100rpm〜1800rpmで30〜40秒間回転される。乾燥工程226において、液体前駆体のコーティングを有する基板が、320℃以下の温度でベーキングされ、乾燥される。好ましくは、乾燥工程は、ホットプレート上で実質的に純O2ガス中、または、少なくとも酸素を含むガス中で、15分以内の時間行われる。
【0039】
その後、工程228において、基板上の乾燥した前駆体コーティングには、高速熱処理(「RTP」)が施される。RTPは、300℃〜600℃の範囲の温度で、5秒〜15分間の範囲の時間行われる。好ましくは、RTPは、100℃/秒のランプ加熱速度で450℃、5分間行われる。ハロゲンランプ、赤外線ランプまたは紫外線ランプからの放射は、RTP工程の熱源を提供する。以下の実施例では、ハロゲン光源を使用したAG Associates Model 410 Heat Pulserを用いた。好ましくは、RTPは、酸素を含むガス中で行われ、最も好ましくは、実質的に純O2ガス中で行われる。RTPプロセス時に、残差有機物をすべて使いきり、蒸発する。同時に、RTPの高速温度上昇によって核生成が促進される。つまり、前駆体コーティングのベーキングおよびRTPによって生成された固体薄膜中に層状超格子材料の結晶粒が多数生成する。これらの結晶粒は、さらなる結晶化が生じ得る核として機能する。RTPプロセス中に酸素が存在することによってこれらの結晶粒の形成が促進される。
【0040】
第1のアニーリング工程230において、工程224〜228から得られる乾燥した固体膜を有する基板を、600℃〜800℃の範囲の温度で、不活性ガス中でアニーリングする。続いて、第2のアニーリング工程232を行う。第2のアニーリング工程232では、固体膜を有する基板が、600℃〜800℃の範囲の温度で、酸素を含むガス中でアニーリングされる。不活性ガス中の工程230のアニーリング時間は、例えば100時間と比較的長くあり得る。好ましくは、工程232の酸素中でのアニーリング時間は、60分以下である。工程232の酸素アニーリング工程は、空気中、空気よりも酸素含有量の多い酸素リッチガス中、または、「酸素欠損」ガス中で行われ得る。酸素欠損ガス中では、酸素の相対量は、空気中の酸素の相対量と比較して少ない。典型的には、工程232はO2ガス中で行われる。
【0041】
前駆体をスピンオンコーティング法を用いて付与する場合、工程224〜232のシーケンスが複数回行われ得る(このことは、図2の点線プロセスフロー線233によって示される)。これにより、強誘電体薄膜の所望の品質および厚さを達成する。スピンオンコーティング法に依存するが、工程224〜232の1シーケンスを行った後の薄膜の厚さは、40nm〜100nmの範囲である。好ましくは、工程224〜232の2シーケンス(各シーケンスによって、40nm〜100nmの厚さの層が形成される)を用いて、80nm〜200nmの合計厚さを有する強誘電体薄膜を形成する。しかしながら、プロセスの経済的理由から、工程224〜232の1シーケンスを用いて80nm〜200nm厚の薄膜を形成することが望ましくあり得るか、または、RTPまたはアニーリング工程を行う前に、点線プロセスフロー線227で示されるスピンオンコーティング224および乾燥226のシーケンスを繰り返され得る。別の実施形態では、アニーリング工程230、232を行う前に、点線プロセスフロー線229で示されるスピンコーティング224、乾燥226およびRTP予備アニール228のシーケンスを行ってもよいし、回路密度を高くするために、例えば、工程224〜232の1シーケンスを用いて、40nm〜100nmの範囲の厚さを有する薄膜を形成することが好ましくあり得る。平坦ではない電極に対して良好なステップカバレッジを有する薄膜が必要とされる場合(特に、高密度強誘電体メモリに対して)には、ミスト化堆積法またはCVD法を使用することが好ましい。
【0042】
工程224〜232の後、工程234において上部電極を形成する。好ましくは、電極は、プラチナ単層のRFスパッタリングによって形成されるが、DCスパッタリング、イオンビームスパッタリング、真空堆積、または、他の適切な従来技術による堆積プロセスによって形成され得る。電子デバイス設計に所望される際には、金属堆積の前に、従来技術のフォトリソグラフィーおよびエッチングを用いて強誘電体層状超格子材料をパターニングし得、その後、堆積後の第2のプロセスで上部電極をパターニングする。以下の実施例では、上部電極および層状超格子材料は、従来技術のフォトリソグラフィー法およびイオンビームミリングを用いてまとめてパターニングされる。
【0043】
工程236では、ポストアニーリングが行われる。ポストアニーリングは、好ましくは、工程230〜232のアニーリング温度を超えない600℃〜800℃の範囲の温度で行われる。好ましくは、ポストアニーリング工程236は、30分以下の時間行われる。ポストアニーリング工程236は、実質的に純O2ガス中、または、実質的に純N2ガス中または他の不活性ガス中、あるいは、空気等の2種類のガスの混合気中で行われ得る。堆積したままの、上部電極と層状超格子材料薄膜との接着性は、通常弱い。接着性は、ポストアニーリングによって改善する。ポストアニールは、好ましくは、600℃〜800℃以下のアニール温度の範囲の温度で、電気炉内で行われる。500以下のポストアニールは、電極の接着性を改善せず、得られるキャパシタデバイスは、極めてリーキーであり、最悪の場合には短絡する傾向にある。
【0044】
ポストアニールによって、上部電極、および、電極と強誘電体薄膜との間の界面の内部応力が解放される。同時に、ポストアニーリング工程236は、上部電極のスパッタリングから得られる層状超格子材料中の微細構造を再構成し、その結果、材料の特性を改善する。上記効果は、ポストアニールが、以下の工程238に関して述べられるパターニング工程の前に行われても、後で行われても同じである。多くの電気特性に対して、ヘリウム、アルゴンおよび窒素等の不活性ガスを用いた場合も、酸素を用いた場合とほぼ同じ結果が得られるので、昇温時に、集積回路を酸素にさらす時間を減らすことになる。
【0045】
工程238において一般的に回路が完成する。工程238は多くの副工程、例えば、ILDの堆積、パターニングおよびミリング、ならびに配線層の堆積を含み得る。
【0046】
図3は、例示的なウェハ300の上面図であり、このウェハ300上に、本発明に従って半導体ウェハ基板上に製造された薄膜キャパシタ396、398および400を拡大して示す。図4は、線4−4で切り取った図3の断面の一部であり、本発明に従って製造された薄膜キャパシタデバイスを示す。二酸化シリコン層404は、シリコン結晶基板402上に形成される。チタン層が層404上にスパッタリングされ、次に、チタンは酸化されて、酸化チタン層416を形成する。次いで、プラチナから作製される下部電極420が層404上にスパッタリング堆積される。層422は強誘電体薄膜であり、層424は、プラチナから作製された上部電極を表す。
【0047】
以下の実施例では、本発明に従って作製されたストロンチウムビスマスタンタルニオベートの強誘電体の分極を、ある電圧範囲のヒステリシス曲線を測定することによって調べた。
【0048】
(実施例1)
層状超格子材料を含む強誘電体薄膜キャパシタは、本発明に従って、700℃O2中でアニーリングする前に、700℃N2中でアニーリングすることによって製造された。また、キャパシタは、従来の酸素のみでのアニーリング技術を用いて製造された。キャパシタの残留分極を測定および比較し、アニーリング時間およびアニーリングガスの分極に及ぼす影響を調べた。
【0049】
キャパシタは、化学量論式Sr0.833Bi2Ta1.667Nb0.167O8.416に相当する相対モル比を有する金属部分を含む最終液体前駆体を用いて製造された。最終前駆体溶液に溶解した金属有機前駆体化合物は、金属2−エチルヘキサノエートであった。n−オクタン中の金属2−エチルヘキサノエートの0.2モル溶液を、使用直前に、n−ブチルアセテートで0.1モル濃度まで希釈した。キャパシタは、スピンオン技術を用いて2回液体コーティングを付与することによって形成された。
【0050】
一連のp−型100Siウェハ基板402を酸化して、二酸化シリコン層404を形成した。実質的にチタンからなる厚さ約50nmの接着層をその基板上に堆積した。続く高温処理中の酸化によって酸化物チタン層416が得られた。300nmの厚さを有するプラチナ下部電極420を酸化チタン層416上にスパッタリング堆積した。次に、低真空中、180℃で、30分間ウェハを脱水した。各ウェハ上の下部電極420上に、ストロンチウムビスマスタンタルニオベート(「SBTN」)前駆体の0.1モル溶液のスピンコートを、1100rpmで40秒間堆積した。第1のコーティングを、空気中、160℃のホットプレート上で1分間ベーキングし、その後、260℃で4分間ベーキングすることによって脱水した。その後、ウェハの第1の層アニールを700℃で行った。ウェハ1を10分間O2ガス中で700℃の炉中でアニーリングした。ウェハ2を20分間O2ガス中でアニーリングした。ウェハ3を10分間N2ガス中でアニーリングし、その後、10分間O2ガス中でアニーリングした。
【0051】
第2のスピンオンコーティングをウェハ1〜3に付与し、上述のようにして乾燥した。その後、700℃の第2の層アニールを行った。ウェハ1は、60分間O2ガス中で700℃の炉中でアニーリングされた。ウェハ2を120分O2ガス中でアニーリングした。ウェハ3を60分間N2ガス中でアニーリングし、その後、60分間O2ガス中でアニーリングした。
【0052】
上記工程によって、約205nmの厚さを有する強誘電体薄膜422を形成した。約200nmの厚さの上部電極層424を作製するためにプラチナをスパッタリング堆積した。プラチナおよびストロンチウムビスマスタンタルニオベート層をミリングして、キャパシタを形成し、その後アッシングを行い、O2ガス中、700℃で30分間ポストアニーリングした。キャパシタの表面積は、6940μm2であった。3つのウェハすべてに製造されたキャパシタには、30分間のポストアニールを施した。
【0053】
従って、ウェハ1に製造されたキャパシタ中の強誘電体層状超格子材料薄膜は、O2中で10分間の第1の層アニールおよびO2中で60分間の第2の層アニールの履歴(「1×O2」)を有した。ウェハ2に製造されたキャパシタ中の強誘電体薄膜は、O2中で20分間の第1の層アニールおよびO2中で120分間の第2の層アニールの履歴(「2×O2」)を有した。ウェハ3に製造されたキャパシタ中の強誘電体薄膜は、N2中で10分間とO2中で10分間との第1の層アニール、および、N2中で60分間とO2中で60分間との第2の層アニールの履歴(「N2+O2」)を有した。
【0054】
ウェハ1〜3から得られる例示的なキャパシタの残留分極をキャパシタのヒステリシス曲線から算出した。1〜10ボルトの範囲の種々の印加電圧で、ヒステリシス曲線を測定した。図5は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。ウェハ1、2および3の例示的なキャパシタのデータには、それぞれ、「1×O2」、「2×O2」および「N2+O2」とラベルが付けられている。従来技術から予想されるように、データは、2×O2キャパシタの残留分極が1×O2キャパシタの残留分極よりも大きいことを示した。これは、2×O2キャパシタでは、700℃の昇温時にO2ガスにさらす時間が、1×O2キャパシタの2倍長いためであると予想された。予想したなかったこととして、N2+O2キャパシタの残留分極は、実質的に2×O2キャパシタと同じであった。N2+O2キャパシタおよび2×O2キャパシタの両方の5ボルト印加時のグラフから得られる残留分極は、約12μC/cm2であり、一方、1×O2キャパシタの相当する値は、約11μC/cm2である。従って、本発明によれば、残留分極は、アニーリング時間が増えるにつれて増加し、アニールの一部を不活性ガス中で行うことによって、昇温時に反応性酸素にさらすのを減らす。
【0055】
同じ前駆体および方法を用いて、他のウェハ上に薄膜キャパシタを作製した。異なる点は、ポストアニーリング工程を行った点のみである。O2ガス中、30分間700℃でのポストアニーリングに対して、他のウェハには、N2ガス中で30分間、または、O2ガス中で60分間、あるいは、N2ガス中で30分間、その後O2ガス中で30分間のポストアニーリングを施した。残留分極の測定値およびプロット値は、図5に示される値と実質的に同じであった。
【0056】
(実施例2)
アニーリング前にそれぞれ乾燥した前駆体コーティングの前処理の影響を調べた。
【0057】
混合層状超格子材料薄膜を含むキャパシタを実施例1と同じ前駆体を用いてウェハ上に製造した。前駆体コーティングの堆積および処理は、実施例1のウェハ1〜3に用いられる堆積および処理と同じであった。しかしながら、選択されたウェハにおいて、それぞれ乾燥した前駆体コーティングには、700℃のアニーリングの前に、450℃の低温前処理を施した。強誘電体薄膜の測定された厚さは、204nm〜211nmの範囲であった。
【0058】
第1に、ウェハ4、5および6上にキャパシタを実施例1のウェハ1〜3と実質的に同様に製造した。ウェハ4〜6から得られる例示的なキャパシタの残留分極を測定されたヒステリシス曲線から算出した。ウェハ4、5および6の例示的なキャパシタに相当するデータには、それぞれ、「1×O2」、「2×O2」および「N2+O2」とラベルが付けられている。図6は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。図6の曲線は、図5の曲線と同様であるが、2Prの絶対値がわずかながら小さい。図6から、層状超格子材料薄膜をN2ガス中でアニーリングし、その後O2ガス中でアニーリングする方法の結果、その層状超格子材料の残留分極値は、同じ時間だけ酸素中でのみアニーリングした層状超格子材料の残留分極以上であることが分かる。
【0059】
第2に、ウェハ7および8上にキャパシタをウェハ6上と同様にして製造した。但し、それぞれ乾燥した前駆体コーティングには、アニーリングされる前に450℃の低温前処理を施した。前処理は、O2中で450℃の炉予備アニールまたはO2中で450℃のRTP予備アニールのいずれかを含む。ウェハ7上の第1の前駆体コーティングに、O2中で450℃、10分間の炉予備アニールを用いて前処理し、その後、700℃で、N2中で10分間とO2中で10分間との第1の層アニールを施した。第2の前駆体コーティングを乾燥した後、第2の前処理をO2中で450℃10分間の炉予備アニールによって行った。その後、700℃で、N2中で60分間とO2中で60分間との第2の層アニールを施した。ウェハ8の第1の前駆体コーティングを、O2中で450℃5分間のRTP予備アニールを用いて前処理した。その後、700℃で、N2中で10分間とO2中で10分間との第1の層アニールを施した。第2の前駆体コーティングを乾燥させた後、第2のRTP予備アニールをO2中で450℃5分間行った。その後、700℃で、N2中で60分間とO2中で60分間との第2の層アニールを行った。
【0060】
ウェハ6〜8から得られる例示的なキャパシタの残留分極を測定されたヒステリシス曲線から算出した。図7は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。ウェハ6、7および8の例示的なキャパシタに相当するデータには、それぞれ、「前処理なし」、「450℃炉O2」および「450℃RTPO2」とラベルが付けられている。前処理なしの例示的なキャパシタでは、5ボルト印加時の2Pr値は、炉予備アニールのキャパシタの2Pr値と同じく約11μC/cm2であった。逆に、RTP前処理をした例示的なキャパシタでは、5ボルト印加時の2Pr値は約14.2μC/cm2であった。図7のデータは、本発明によるN2または他の不活性ガス中でのアニーリングの明白な効果が、O2中で低温(例えば、450℃)のRTP予備アニールによって促進されることを示す。逆に、炉予備アニールによる前処理は、前処理なしと比較して残留分極が増加しなかった。
【0061】
(実施例3)
実施例1および2の技術と同様の技術を用いて、強誘電体薄膜キャパシタを製造した。但し、第1の層アニール工程および第2の層アニール工程は、750℃で行った。
【0062】
第1のウェハ群は、上述の実施例1と同様にして調製され処理された。第1の前駆体コーティングを乾燥させた後、ウェハの第1の層アニールを750℃で行った。O2ガス中、10分間750℃でウェハ9を炉アニーリングした。ウェハ10をO2ガス中20分間アニーリングした。ウェハ11を、N2ガス中10分間、その後O2ガス中10分間アニーリングした。
【0063】
上述のように、第2のスピンオンコーティングをウェハ9〜11に付与し、ベーキングによって乾燥させた。その後、750℃で第2の層アニールを行った。ウェハ9をO2ガス中、60分間750℃で炉アニーリングした。ウェハ10をO2ガス中120分間アニーリングした。ウェハ11を、N2ガス中60分間、その後O2ガス中60分間アニーリングした。
【0064】
上記工程によって、約195nm〜198nmの厚さの強誘電体薄膜422が形成された。実施例1と同様に、プラチナ上部電極層を堆積し、プラチナとストロンチウムビスマスタンタルニオベート層とをミリングし、キャパシタを形成した。その後、アッシングを行って、O2ガス中、30分間750℃でポストアニールをした。
【0065】
従って、ウェハ9上に製造されたキャパシタ中の強誘電体層状超格子材料薄膜は、O2中で10分間の第1の層アニールおよびO2中で60分間の第2の層アニールの履歴(「1×O2」)を有した。ウェハ10に製造されたキャパシタ中の強誘電体薄膜は、O2中で20分間の第1の層アニールおよびO2中で120分間の第2の層アニールの履歴(「2×O2」)を有した。ウェハ11に製造されたキャパシタ中の強誘電体薄膜は、N2中で10分間とO2中で10分間との第1の層アニール、および、N2中で60分間とO2中で60分間との第2の層アニールの履歴(「N2+O2」)を有した。
【0066】
ウェハ9〜11から得られる例示的なキャパシタの残留分極をキャパシタのヒステリシス曲線から算出した。1〜10ボルトの範囲の種々の印加電圧で、ヒステリシス曲線を測定した。図8は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。ウェハ9、10および11の例示的なキャパシタのデータには、それぞれ、「1×O2」、「2×O2」および「N2+O2」とラベルが付けられている。図8のデータは、2×O2キャパシタの残留分極が1×O2キャパシタの残留分極よりも大きく、N2+O2キャパシタの残留分極はさらに2×O2キャパシタの残留分極よりも大きいことを示す。N2+O2曲線の5ボルト印加時のグラフから得られる残留分極は、約19μC/cm2であり、2×O2曲線は約18.5μC/cm2であり、一方、1×O2キャパシタの相当する値は、約17.5μC/cm2である。従って、本発明によれば、残留分極は、アニーリング時間が増えるにつれて増加するが、アニールの一部を不活性ガス中で行うことによって、昇温時の活性酸素にさらすのをできるだけ少なくする。従来技術から予想されない、本発明の方法の有効な結果は、N2+O2キャパシタの分極が2×O2キャパシタの分極よりも大きかったということである。
【0067】
同じ前駆体および方法を用いて、他のウェハ上に薄膜キャパシタを作製した。異なる点は、ポストアニーリング工程を行った点のみである。O2ガス中、30分間750℃でのポストアニーリングに対して、他のウェハには、N2ガス中で30分間、または、O2ガス中で60分間、あるいは、N2ガス中で30分間、その後O2ガス中で30分間のポストアニーリングを施した。残留分極の測定値およびプロット値は、図8に示される値と実質的に同じであった。
【0068】
ウェハ12、13および14上のキャパシタをウェハ9〜11と実質的に同様に製造した。ウェハ12〜14から得られる例示的なキャパシタの残留分極を測定されたヒステリシス曲線から算出した。ウェハ12、13および14の例示的なキャパシタに相当するデータには、それぞれ、「1×O2」、「2×O2」および「N2+O2」とラベルが付けられている。図9は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。図9の曲線は、図8の曲線と同様であるが、2Prの絶対値がわずかながら小さい。図9から、層状超格子材料薄膜をN2ガス中でアニーリングし、その後O2ガス中でアニーリングする本発明の方法の結果、その層状超格子材料の残留分極値は、同じ時間だけ酸素中でのみアニーリングした層状超格子材料の残留分極よりも大きいことが分かる。
【0069】
ウェハ14上のキャパシタと同様に、ウェハ15、16および17上にキャパシタを製造した。但し、各乾燥された前駆体コーティングには、750℃のアニール前に450℃の低温前処理を施した。前処理は、空気中で450℃でのホットプレートベーク予備アニール、O2中で450℃の炉予備アニール、または、O2中で450℃のRTP予備アニールを含む。
【0070】
ウェハ15上の第1の前駆体コーティングを、空気中で450℃5分間のホットプレートベーク予備アニールを用いて前処理し、その後、N2中で10分間とO2中で10分間との第1の層アニールを施した。第2の前駆体コーティングを乾燥させた後、空気中、450℃5分間のホットプレートベーク予備アニールによって、第2の前処理が行われる。その後、N2中で60分間およびO2中で60分間、750℃で第2の層アニールが行われる。ウェハ16上の第1の前駆体コーティングを、O2中で450℃10分間の炉予備アニールを用いて前処理し、その後、N2中で10分間およびO2中で10分間、750℃の第1の層アニールを施した。第2の前駆体コーティングを乾燥させた後、O2中、450℃10分間、炉予備アニールを行った。その後、N2中で60分間およびO2中で60分間、750℃で第2の層アニールが行われる。ウェハ17上の第1の前駆体コーティングを、O2中で450℃5分間のRTP予備アニールを用いて前処理し、その後、N2中で10分間およびO2中で10分間、750℃の第1の層アニールを施した。第2の前駆体コーティングを乾燥させた後、O2中、450℃5分間、第2のRTP予備アニールを行った。その後、N2中で60分間およびO2中で60分間、750℃で第2の層アニールが行われる。プラチナ上部電極層を堆積し、プラチナとストロンチウムビスマスタンタルニオベート層をミリングして、キャパシタを形成した。その後、アッシングを行い、続いてO2ガス中750℃30分間ポストアニールを行った。
【0071】
ウェハ15〜17から得られる例示的なキャパシタの残留分極を測定されたヒステリシス曲線から算出した。図10は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。ウェハ14、15、16および17の例示的なキャパシタに相当するデータには、それぞれ、「前処理なし」、「450℃ホットプレート空気」、「450℃炉O2」および「450℃RTPO2」とラベルが付けられている。前処理なしの例示的なキャパシタでは、5ボルト印加時の2Pr値は、約17.7μC/cm2であった。逆に、RTP前処理をした例示的なキャパシタでは、5ボルト印加時の2Pr値は約19.0μC/cm2であった。炉予備アニールを行ったキャパシタの2Pr値は約18.5μC/cm2であり、ホットプレート予備アニールを行ったキャパシタの2Pr値は約18.0μC/cm2であった。図10のデータは、本発明によるN2または他の不活性ガス中でのアニーリングの明白な効果が、O2中で低温(例えば、450℃)のRTP予備アニールによって促進されることを示す。アニーリング前の、テストされた他の技術による前処理によっても、分極は増大するが、その効果は本願に比べて小さい。
【0072】
(実施例4)
本発明に従って窒素の代わりにアルゴン(「Ar」)ガス中で750℃のアニールを行って、強誘電体薄膜キャパシタを製造した。
【0073】
上述の実施例3と同様に(但し、前処理は行わない)、第1のウェハ群を調製し処理した。第1の前駆体コーティングを乾燥させた後、ウェハの第1の層アニールを750℃で行った。O2ガス中10分間750℃で、ウェハ18を炉アニーリングした。ウェハ19をO2ガス中20分間アニーリングした。ウェハ20を、アルゴンガス中10分間、その後O2ガス中10分間アニーリングした。
【0074】
上述のように、第2のスピンオンコーティングをウェハ18〜20に付与した。その後、750℃で第2の層アニールを行った。ウェハ18をO2ガス中60分間アニーリングした。ウェハ19をO2ガス中120分間アニーリングした。ウェハ20をアルゴンガス中60分間アニーリングし、その後、O2ガス中60分間アニーリングした。プラチナ上部電極層を堆積し、プラチナとストロンチウムビスマスタンタルニオベート層とをミリングし、キャパシタを形成した。その後、アッシングを行って、O2ガス中、30分間750℃でポストアニールをした。
【0075】
図11は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。ウェハ18、19および20の例示的なキャパシタのデータには、それぞれ、「1×O2」、「2×O2」および「Ar+O2」とラベルが付けられている。図11の曲線は、図8および9の曲線と同様であり、同じ大きさの2Pr値を有する。図11に示される結果から、層状超格子材料薄膜をO2ガス中でアニーリングする前に不活性ガス中でアニーリングする本発明の方法によって、その層状超格子材料の分極は、同じ時間を酸素中のみでアニーリングした層状超格子材料の分極よりも大きくなることが分かる。
【0076】
(実施例5)
実施例1の技術と同様の技術を用いて強誘電体薄膜キャパシタを製造した。但し、第1の層アニール工程と第2の層アニール工程とを725℃で行った。
【0077】
第1のウェハ群は、上述の実施例1と同様にして調製され処理された。第1の前駆体コーティングを乾燥させた後、ウェハの第1の層アニールを725℃で行った。ウェハ21を、O2ガス中10分間725℃で炉アニーリングした。ウェハ22をO2ガス中20分間アニーリングした。ウェハ23を、N2ガス中10分間、その後O2ガス中10分間アニーリングした。
【0078】
上述のように、第2のスピンオンコーティングをウェハ21〜23に付与した。その後、725℃で第2の層アニールを行った。ウェハ21をO2ガス中60分間725℃でアニーリングした。ウェハ22をO2ガス中120分間アニーリングした。ウェハ23をN2ガス中60分間アニーリングし、その後、O2ガス中60分間アニーリングした。
【0079】
実施例1と同様に、プラチナ上部電極層を堆積し、プラチナとストロンチウムビスマスタンタルニオベート層とをミリングし、キャパシタを形成した。その後、アッシングを行って、O2ガス中、30分間725℃でポストアニールをした。
【0080】
ウェハ21上に製造されたキャパシタ中の強誘電体層状超格子材料薄膜は、O2中で10分間の第1の層アニールおよびO2中で60分間の第2の層アニールの履歴(「1×O2」)を有した。ウェハ22に製造されたキャパシタ中の強誘電体薄膜は、O2中で20分間の第1の層アニールおよびO2中で120分間の第2の層アニールの履歴(「2×O2」)を有した。ウェハ23に製造されたキャパシタ中の強誘電体薄膜は、N2中で10分間とO2中で10分間との第1の層アニール、および、N2中で60分間とO2中で60分間との第2の層アニールの履歴(「N2+O2」)を有した。強誘電体薄膜422は、195nm〜198nmの範囲の厚さを有した。キャパシタは、実施例1で上述したようにして形成された。
【0081】
ウェハ21〜23から得られる例示的なキャパシタの残留分極をキャパシタのヒステリシス曲線から算出した。1〜10ボルトの範囲の種々の印加電圧で、ヒステリシス曲線を測定した。図12は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。ウェハ21、22および23の例示的なキャパシタのデータには、それぞれ、「1×O2」、「2×O2」および「N2+O2」とラベルが付けられている。N2+O2曲線および2×O2曲線の5ボルト印加時のグラフから得られる残留分極は、約15.5μC/cm2であり、一方、1×O2キャパシタの相当する値は、約13.5μC/cm2である。図12のデータは、2×O2キャパシタの分極が1×O2キャパシタの分極よりも大きく、N2+O2キャパシタの残留分極が2×O2キャパシタの残留分極とほぼ同じである。
【0082】
同じ前駆体および方法を用いて、他のウェハ上に薄膜キャパシタを作製した。異なる点は、ポストアニーリング工程を行った点のみである。O2ガス中、30分間725℃でのポストアニーリングに対して、他のウェハには、N2ガス中で30分間、または、O2ガス中で60分間、あるいは、N2ガス中で30分間、その後O2ガス中で30分間のポストアニーリングを施した。残留分極の測定値およびプロット値は、図12に示される値と実質的に同じであった。
【0083】
(実施例6)
不活性ガス中でのアニーリングを行わず、700℃の酸素中でのアニーリングによって一連の強誘電体薄膜キャパシタを製造した。但し、アニーリング工程には、酸素中でのアニーリングの前に、低温で前駆体コーティングを前処理する工程を包含する。
【0084】
実施例2のウェハ4上のキャパシタと同様に、スピンオンコーティングを2回付与することによって、ウェハ24および25上にキャパシタを製造した。但し、各乾燥された前駆体コーティングには、700℃のアニール前に450℃の低温前処理を施した。ウェハ4、24および25上の前駆体の第1のコーティングを、空気中160℃1分間、続いて、260℃4分間のホットプレートベーキングを行って、脱水した。ウェハ24および25の乾燥した前駆体コーティングに、アニーリングを行う前に、450℃の低温前処理を施した。ウェハ24の前処理は、O2中450℃で10分間の炉ベーク予備アニールを含む。ウェハ25の前処理は、O2中450℃で5分間のRTP予備アニールを含む。
【0085】
その後、ウェハの第1の層アニールを700℃で行った。ウェハ4、24および25を、O2ガス中10分間、700℃の炉アニーリングした。
【0086】
第2の前駆体コーティングをウェハに付与し、乾燥させた後、O2中10分間450℃で炉予備アニールを用いて、ウェハ24の第2の前処理を行った。O2中5分間450℃でRTP予備アニールを用いて、ウェハ25の第2の前処理を行った。その後、ウェハ4、24および25の第2の層アニールをO2中60分間700℃で行った。キャパシタを形成した後、上述の実施例と同様に、O2中30分間700℃でポストアニールを行った。
【0087】
従って、ウェハ4、24および25に製造されたキャパシタ内の強誘電体層状超格子材料薄膜は、O2中で10分間の第1の層アニールおよびO2中で60分間の第2の層アニールの履歴を有した。この履歴は、上述の「1×O2」と特定された履歴に相当する。
【0088】
ウェハ4、24および25から得られる例示的なキャパシタの残留分極を測定されたヒステリシス曲線から算出した。図13は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。ウェハ4、24および25の例示的なキャパシタに相当するデータには、それぞれ、「前処理なし」、「450℃炉O2」および「450℃RTPO2」とラベルが付けられている。前処理なしの例示的なキャパシタでは、5ボルト印加時の2Pr値は、炉予備アニールを行ったキャパシタの2Pr値と同様の、約9.8μC/cm2であった。逆に、RTP前処理を行った例示的なキャパシタでは、5ボルト印加時の2Pr値は約11.4μC/cm2であった。図13のデータは、本発明の実施形態がN2ガスまたは他の不活性ガス中でのアニーリングを含まない場合であっても、アニーリングを行う前の前駆体コーティングの低温前処理の明白な効果があることを示す。
【0089】
(実施例7)
不活性ガス中でのアニーリングを行わず、750℃の酸素中でのアニーリングによって一連の強誘電体薄膜キャパシタを製造した。但し、アニーリング工程には、酸素中でのアニーリングの前に、前駆体コーティングを前処理する工程を包含する。
【0090】
実施例3のウェハ12上のキャパシタと同様に、ウェハ26、27および28上にキャパシタを製造した。但し、各乾燥された前駆体コーティングには、750℃のアニール前に450℃の低温前処理を施した。前処理は、空気中450℃のホットプレートベーク予備アニール、O2中450℃の炉予備アニール、または、O2中450℃のRTP予備アニールを含む。
【0091】
ウェハ26上の第1の前駆体のコーティングを、空気中450℃5分間のホットプレートベーク予備アニールを行って前処理し、その後、O2中で10分間750℃の第1の層アニールを行った。第2の前駆体コーティングを乾燥させた後、空気中で5分間450℃のホットプレートベーク予備アニールによって第2の前処理を行った。その後、O2中で60分間750℃の第2の層アニールを行った。ウェハ27上の第1の前駆体コーティングに、O2中で450℃、10分間の炉予備アニールを用いて前処理し、その後、O2中で10分間750℃の第1の層アニールを施した。第2の前駆体コーティングを乾燥した後、第2の前処理をO2中で450℃10分間の炉予備アニールによって行った。その後、O2中で60分間750℃の第2の層アニールを施した。ウェハ28の第1の前駆体コーティングを、O2中で450℃5分間のRTP予備アニールを用いて前処理した。その後、O2中で10分間750℃の第1の層アニールを施した。第2の前駆体コーティングを乾燥させた後、第2のRTP予備アニールをO2中で450℃5分間行った。その後、O2中で60分間750℃の第2の層アニールを行った。プラチナ上部電極層を堆積し、プラチナとストロンチウムビスマスタンタルニオベート層をミリングして、キャパシタを形成した。その後、アッシングを行い、続いてO2ガス中750℃30分間ポストアニールを行った。
【0092】
従って、ウェハ12、26、27および28に製造されたキャパシタ内の強誘電体層状超格子材料薄膜は、O2中で10分間の第1の層アニールおよびO2中で60分間の第2の層アニールの履歴を有した。この履歴は、上述の「1×O2」と特定された履歴に相当する。
【0093】
ウェハ12、26、27および28から得られる例示的なキャパシタの残留分極を測定されたヒステリシス曲線から算出した。図14は、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットした残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。ウェハ12、26、27および28の例示的なキャパシタに相当するデータには、それぞれ、「前処理なし」、「450℃ホットプレート空気」、「450℃炉O2」および「450℃RTPO2」とラベルが付けられている。前処理なしの例示的なキャパシタでは、5ボルト印加時の2Pr値は、炉予備アニールを行ったキャパシタの2Pr値と同様の、約15.0μC/cm2であった。逆に、RTP前処理を行った例示的なキャパシタでは、5ボルト印加時の2Pr値は約16.4μC/cm2であった。ホットプレートベーク予備アニールを行ったキャパシタの2Pr値は、約15.8μC/cm2であった。図14のデータは、本発明の実施形態がN2ガスまたは他の不活性ガス中でのアニーリングを含まない場合であっても、アニーリングを行う前の前駆体コーティングの低温前処理の明白な効果があることを示す。O2中の低温(例えば、450℃)RTP予備アニールによる前処理が効果的であることが示されている。アニーリングを行う前に、空気中でのホットプレートベーク予備アニールによる前処理もまた効果的であった。
【0094】
(実施例8)
本発明に従って、N2中で600℃のアニーリングを行い、その後、O2中で600℃のアニーリングを行って、強誘電体薄膜キャパシタを製造した。キャパシタの残留分極を測定して、本発明のアニーリングの電気特性に及ぼす影響を調べた。
【0095】
実施例1〜7と同じ前駆体を用いて、混合層状超格子材料薄膜を含むキャパシタをウェハ上に製造した。実施例1と同様にウェハを調製した。前駆体コーティングのスピンオンを100rpmで40秒間適用した。前駆体コーティングの2つの層を付与した。第1のコーティング層は、160℃で1分間、その後、260℃で4分間乾燥された。その後、第2のコーティングを付与して同様に乾燥させた。第2のコーティングを乾燥させた後、ウェハをN2ガス中で600℃62時間(但し、10分間のプッシュプルを含む)炉アニールした。その後、ウェハをO2中で600℃60分アニールした。上部電極層を形成した後、酸素中600℃で30分ポストアニールを行った。上述の実施例と同様にしてキャパシタを形成した。テストされた例示的なキャパシタの表面積は、6940μm2であった。強誘電体薄膜は、約206nmの厚さを有した。1〜10ボルトの範囲の印加電圧で測定されたヒステリシス曲線から、残留分極2Prを算出した。5ボルト印加時、例示的なキャパシタは、約5.3μC/cm2の2Pr値を有した。
【0096】
(実施例9)
本発明に従って、600℃でRTP予備アニールを行い、N2中で600℃4時間アニーリングを行い、その後、O2中で600℃60分間アニーリングを行って、層状超格子材料を含む強誘電体薄膜キャパシタを製造した。キャパシタの残留分極を測定して、RTP予備アニールそしてそれに続くアニーリングの結果として電気特性に及ぼす影響を調べた。
【0097】
実施例1〜7と同じ前駆体を用いて、混合層状超格子材料薄膜を含むキャパシタをウェハ上に製造した。実施例1と同様にウェハを調製した。前駆体コーティングのスピンオンを100rpmで40秒間適用した。合計2層の前駆体コーティングを付与した。
【0098】
ウェハ上に、第1のコーティング層を160℃で1分間、その後260℃で4分間乾燥させた。その後、「予備アニール」ウェハに600℃で5分間RTP予備アニールを施した。「予備アニールなし」ウェハには予備アニールを行っていない。第2のコーティングをウェハに付与し、同様に乾燥させた。その後、「予備アニール」ウェハに600℃5分間第2のRTP予備アニールを施した。「予備アニールなし」ウェハには第2の予備アニールを行っていない。その後、両方のウェハをN2ガス中600℃で4時間(ただし、10分間のプッシュプルを含む)炉アニーリングを行い、続いてO2ガス中600℃で60分アニーリングを行った。プラチナ上部電極層を形成した後、上部電極をイオンミリングエッチングによって規定し、酸素中600℃で60分間ポストアニールを行った。例示的なキャパシタの表面積は、7854μm2であり、強誘電体薄膜の厚さは、約200nmであった。1〜7ボルトの範囲の印加電圧で測定されたヒステリシス曲線から、残留分極2Prを算出した。7ボルト印加時、例示的な「予備アニール」キャパシタは、約6.2μC/cm2の2Pr値を有した。「予備アニールなしキャパシタ」の2Pr値は、わずか2.7μC/cm2程度であった。他の例示的なキャパシタも同様にして形成されたが、RTP予備アニーリングを温度450℃、500℃または550℃のいずれかで行った。これらのキャパシタは、テスト時にはヒステリシスを示さなかった。600℃のRTP予備アニールを施した例示的なキャパシタの測定結果は、低温(例えば、600℃)での不活性ガス中および酸素中のアニーリングとともにRTP予備アニールを用いることの有用性を示す。
【0099】
図5〜14のグラフにプロットされたデータの比較結果は、層状超格子材料薄膜の残留分極が、アニーリング温度が高くなるにつれて増加することを示す。また、所与の温度では、アニーリング時間が長くなるにつれて、残留分極が増加する。しかしながら、所与の温度および所与の時間では、合計アニーリング時間の大部分を酸素を含まない不活性ガス中でアニーリングする場合、残留分極は、維持されるか、または、実際には増加する。従って、本発明に従って、集積回路がさらされる昇温、または、昇温時に酸素にさらす時間、あるいは、温度および酸素露呈の両方が低減され得る。これにより、商業生産をより高速に実行することができる。より重要なことには、このことにより、半導体基板および他の構造、ならびに集積回路の材料に酸素が及ぼす悪影響を避ける。さらに、前駆体コーティングを有する基板の加熱前処理(特に、RTP)は、強誘電体薄膜の残留分極を増加させる。
【0100】
加熱およびアニーリングの処理温度が800℃以下であり、昇温時に集積回路を酸素にさらす時間を減らす、良好な電気特性を有するデバイスを生成するための強誘電体集積回路デバイスを製造する方法を記載してきた。図面に示され、かつ本明細書内に記載される特定の実施形態は例示目的であり、そして上記の特許請求の範囲に記載される本発明を限定するように構成されるべきでないことを理解されたい。さらに、当業者が、発明の概念から逸脱することなく記載される特定の実施形態の多くの使用および改変をなし得ることは、明らかである。例えば、不活性ガス中でのアニーリングと低温前処理とを含む層状超格子材料薄膜を製造する方法が開示される場合に、上記方法を他のプロセスと組み合わせて、記載される方法の改変例を提供することができる。また、いくつかの例では記載される工程を異なる順番で行ってもよく、または等価な構造およびプロセスが記載される様々な構造およびプロセスと置換されてもよいことが明らかである。従って、本発明は、記載される製造プロセス、電子デバイス、および電子デバイス製造方法において、および/または記載される製造プロセス、電子デバイス、および電子デバイス製造方法によって備えられるすべての新規な特徴および新規な特徴の組合せを包含するように構築されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の方法によって製造され得る集積回路の一部の模式的断面図であり、キャパシタがスイッチの上部に位置した強誘電体メモリセルを示す。
【図2】 図2は、本発明による不揮発性強誘電体メモリデバイスを製造するプロセスの好適な実施形態を示すフローチャートである。
【図3】 図3は、例示的なウェハの平面図であり、このウェハ上に、本発明に従って製造された薄膜キャパシタが大きく拡大されて示されている。
【図4】 図4は、ライン4−4に沿って切り取られた図3の断面の一部であり、本発明に従って製造された例示的な薄膜キャパシタデバイスを示す。
【図5】 図5は、700℃でアニーリングされたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
【図6】 図6は、700℃でアニーリングされたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
【図7】 図7は、前処理および700℃でアニーリングされたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
【図8】 図8は、750℃でアニーリングされたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
【図9】 図9は、750℃でアニーリングされたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
【図10】 図10は、前処理および750℃でアニーリングされたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
【図11】 図11は、750℃でアニーリングされたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
【図12】 図12は、725℃でアニーリングされたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
【図13】 図13は、酸素中700℃アニーリングする前に450℃の前処理を用いて製造されたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
【図14】 図14は、酸素中750℃アニーリングする前に450℃の前処理を用いて製造されたキャパシタの、1〜10ボルトの印加電圧を横軸としてプロットされた残留分極2Pr(単位μC/cm2)のグラフである。
Claims (19)
- 層状超格子材料薄膜(124、422)を製造する方法であって、
基板(122、420)を提供する工程と、
層状超格子材料を形成するに有効な量の金属部分を含む液体前駆体を提供する工程と、
該液体前駆体を用いて、スピンオンコーティング法またはミスト化堆積法またはCVD法により、該基板上に固体膜を形成する工程と
を包含し、
該固体膜を形成する工程は、該コーティングされた基板を600℃〜800℃の範囲の温度で不活性ガス中で10分〜100時間の範囲の時間アニーリングし、該コーティングされた基板を600℃〜800℃の範囲の温度で酸素を含むガス中でアニーリングすることによって、該層状超格子材料を結晶化することを特徴とする、方法。 - 前記不活性ガス中での前記アニーリングは、前記酸素を含むガス中での前記アニーリングの前に行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記不活性ガス中での前記アニーリングは、前記酸素を含むガス中での前記アニーリングの後に行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記不活性ガス中での前記アニーリングは、30分〜100時間の範囲の時間行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記不活性ガス中での前記アニーリングは、60分以下の時間行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記不活性ガス中での前記アニーリングは、750℃以下の温度で行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記不活性ガス中での前記アニーリングは、700℃以下の温度で行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記不活性ガスは、窒素、アルゴンおよびヘリウムからなる群から選択されるガスを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記酸素を含むガス中での前記アニーリングは、30分〜2時間の範囲の時間行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記酸素を含むガス中での前記アニーリングは、10分〜60分の範囲の時間行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記酸素を含むガス中での前記アニーリングは、750℃以下の温度で行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記酸素を含むガス中での前記アニーリングは、700℃以下の温度で行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記金属部分は、ストロンチウム、ビスマス、および、タンタルおよびニオブから選択される少なくとも一つの元素を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記前駆体を付与する工程の後、かつ、前記アニーリング工程の前に前記基板を加熱する工程をさらに特徴とし、前記加熱工程は、300℃〜600℃の範囲の温度で行われる、請求項1に記載の方法。
- 前記加熱工程は、前記基板を乾燥させる工程を包含することを特徴とする、請求項14に記載の方法。
- 前記基板を乾燥させる工程は、160℃〜300℃の範囲の温度で行われることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
- 前記基板は、第1の電極(122、420)を含み、前記アニーリング工程の後に前記薄膜(124、422)上に第2の電極(126、424)を形成し、キャパシタを形成する工程と、続いてポストアニーリング工程を行う工程とによって特徴付けられ、前記ポストアニーリング工程は、30分〜2時間の範囲の時間、600℃〜800℃の範囲の温度で行われる、請求項1に記載の方法。
- 前記ポストアニーリング工程は、不活性ガス中での加熱を含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
- 前記ポストアニーリング工程は、酸素を含むガス中での加熱を含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
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