JP4018105B2 - ペット用マット - Google Patents

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Description

本発明は、夏期等の温度が高い季節において、犬等のペットを横臥させて涼しくさせ、冬季等の温度が低い季節において、犬等のペットを横臥させて温めるペット用マットに関する。
この種のペット用マットとしては、特開2004−179513号公報(特許文献1)に記載された保冷用品がある。
この保冷用品は、『保冷性能を有する保冷体を出し入れするための開口部を有する袋体からなる保冷マットにおいて、前記袋体の内側の面には、前記保冷体を収納するための少なくとも1つ以上のポケット部が設けられ、前記袋体は、アルミシートを含む多層構造の可撓性シートを袋状に形成』したものである。
また、この種のものとしては、実用新案登録第3080868号公報記載のものや特許公報第2934640号公報記載のものがある。
特開2004−179513号 実用新案登録第3080868号 特許公報第2934640号
しかしながら、上述したペット用マットは使用するペットに冷たさを感じさせことを主目的とするならば、保冷時間が短くなり、保冷時間を長くすることを主目的とすると、逆にペットに冷たさを感じさせられなくなるという問題があった。
すなわち、ペットに冷たさを感じさせることを主目的とするならば、保冷体とペットとの間に介在される部材を極力薄くすることが必要があるため、保冷体が早く保冷力を失う結果となる。また、逆に保冷時間を長くすることを主目的とするならば、保冷体とペットとの間に介在される部材を極力厚くすることが必要があるため、冷たさがペットに伝わりにくくなるという結果となる。
また、このペット用マットは、単に涼しくするだけであって、冬季等に温めるという機能をもっていないものであった。涼しくするとともに、温める機能を有するものとしては、ペルチエ素子を用いたものがあるが、屋外で使用できないとともに、高価であるという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、ペットに夏期等にはペットを涼しくさせることができ、冬季には暖かくすることができ、しかも長時間にわたって保冷体、保温体の保冷力、保温力を維持することができ、安価でかつ屋外でも使用可能なペット用マットを提供することを目的としている。
本発明に係るペット用マットは、保冷剤が充填された保冷体と、この保冷体が収納されるペット用マット本体とを備えており、前記保冷体の一面には薄板が取り付けられており、前記ペット用マット本体は、開閉手段で開閉可能になった袋状に形成されており、少なくとも内側素材及び外側素材と、この内側素材と外側素材との間に介在された綿素材とを有しており、前記薄板は、ウレタンフォームからなる板材である
また、本発明に係る他のペット用マットは、保温剤が充填された保温体と、この保温体が収納されるペット用マット本体とを備えており、前記保温体の一面には薄板が取り付けられており、前記ペット用マット本体は、開閉手段で開閉可能になった袋状に形成されており、少なくとも内側素材及び外側素材と、この内側素材と外側素材との間に介在された綿素材とを有しており、前記薄板は、ウレタンフォームからなる板材である
本発明に係るペット用マットは、犬等のペットがペット用マットの上に載っかると、ペットの体重により綿素材が押しつぶされる。このため、ペットと保冷体との間には、外側素材、押しつぶされて薄くなった綿素材及び内側素材が介在することになる。よって、ペットには保冷体からの冷たさが伝わりやすく、ペットにとって快適な環境を提供することができる。
一方、ペットがペット用マットの上に載っかっていない状態だと、綿素材は押しつぶされることなく、ふんわりとした状態を維持する。このため、綿素材の内部に断熱性に優れた空気が保冷体を包み込むことになるので、保冷体の保冷効果が長持ちする。
また、前記薄板は、ウレタンフォームからなる板材であるので、保冷体の周囲に万が一結露が生じたとしても外部に漏れることなく、ペットに冷たさを十分に伝えることができる。
さらに、レタンフォームからなる薄板の厚さが10mm以下であると、ペットに伝わる冷たさが最適となるとともに、保冷体の保冷力を長時間にわたって維持できることが実験で確認されている。
図1は本発明の実施の形態に係るペット用マットの概略的断面図、図2は本発明の実施の形態に係るペット用マットの概略的斜視図である。
本発明の実施の形態に係るペット用マットは、保冷剤110が充填された保冷体100と、この保冷体100が収納されるペット用マット本体200とを備えており、前記保冷体100の一面には薄板130が取り付けられており、前記ペット用マット本体200は、開閉手段であるスライドファスナー230で開閉可能になった袋状に形成されており、少なくとも内側素材211、221及び外側素材213、223と、この内側素材211、221と外側素材213、223との間に介在された綿素材212、222とを有している。
前記保冷体100は、例えば、水が含有された吸水性ポリマーからなる保冷剤110を合成樹脂製のパック120に充填してなるものである。この保冷体100は、冷蔵庫等で冷凍して使用するものである。
また、この保冷体100は、後述するペット用マット本体200の形状に合致する、すなわちペット用マット本体200の内側に収納することができるような形状、大きさに設定されていることはいうまでもない。
さらに、かかる保冷体100を構成するパック120の内側の一面には、ウレタンフォームからなる厚さ10mmの板材である薄板130が取り付けられている。
なお、薄板130の厚さを10mmとしたのは、10mmより厚いと、保冷体100からの冷たさがペットに伝わりにくいためである。薄板130の厚さが10mm未満であると冷たさはペットに十分伝わりすぎる可能性があるためである。
一方、前記ペット用マット本体200は、同じ大きさの角部が丸められた略矩形状の上側構成部210と下側構成部220とを縫合等で連結して袋状とし、開口している部分には開閉手段であるスライドファスナー230を取り付けたものである。従って、このペット用マット本体200には、スライドファスナー230を開けた状態での保冷体100の出し入れが可能になっている。
前記上部構成部210の一番内側、すなわち保冷体100に最も近い位置には、内側素材211が位置している。この内側素材211は、例えば、ナイロン等の合成繊維から構成されている。
さらに、前記内側素材211の上には、厚さが約30mmの綿素材212が位置している。この綿素材212としては、コットン綿の他に、テビロン綿、ナイロン綿、アクリル綿、ポリエステル綿などの合繊綿が用いられる。ここで、綿素材212を用いたのは以下の理由による。すなわち、綿素材212は、ペットの犬等がペット用マットの上に載っかった状態では潰れて薄くなるため、保冷体100からの冷たさが伝わりやすいという利点がある。また、ペットの犬等がペット用マットの上に載っかっていない場合には、潰れることなく、保冷体100とペット用マットの外側との間の距離を大きくするとともに、断熱性に優れた空気が保冷体100と外側との間に大量に介在するため、保冷力に優れているのである。すなわち、換言すると、綿素材212を用いることにより、保冷力に優れているわりに、使用時に冷たさが伝わりやすいというメリットがあるのである。
また、外側素材213は、綿素材212の上に位置し、内側素材211とで、綿素材212をサンドイッチしている状態になっている。この外側素材213は、内側素材211と同様にナイロン等の合成繊維から構成されている。この外側素材213の縁部を内側素材211の縁部と縫合で連結することにより、内側に綿素材212をサンドイッチした状態で上側構成部210が構成されているのである。
なお、上側構成部210の内部で綿素材212がずれないように、上側素材213と綿素材212とは図示しないステッチで縫合されている。
一方、前記下側構成部220も、上述した上側構成部210と同様の構成になっている。すなわち、下部構成部220の一番内側、すなわち保冷体100に最も近い位置には、ウレタン等の合成繊維からなる内側素材221が位置している。この内側素材221の上には、コットン綿や合繊綿からなる厚さが約30mmの綿素材222が位置している。また、外側素材223は、綿素材222の上に位置し、内側素材221とで、綿素材222をサンドイッチしている状態になっている。この外側素材223は、内側素材221と同様にナイロン等の合成繊維から構成されている。この外側素材223の縁部を内側素材221の縁部と縫合で連結することにより、内側に綿素材222をサンドイッチした状態で下側構成部220が構成されているのである。
このように構成された上側構造部210と下側構造部220を縫合等で連結することにより、袋状のペット用マット本体200を構成するのである。なお、縫製等で連結されていない部分には、上述したように、開閉手段であるスライドファスナー230が取り付けられている(図2参照)。
使用する際には、冷蔵庫等で冷却した保冷体100をペット用マット本体200の内部に収納し、スライドファスナー230を閉じる。
特に暑い場合には、保冷体100の内部の薄板130が下側に位置するように保冷体100をペット用マット本体200の内部に収納する。
この状態で、犬等のペットがペット用マットの上に載っかると、ペットの体重により上側構成部210の綿素材212が押しつぶされる。このため、ペットと保冷体100の保冷剤110との間には、内側素材211、押しつぶされて薄くなった綿素材212及び外側素材213が介在することになる。よって、ペットには保冷体100からの冷たさが伝わりやすく、ペットにとって快適な環境を提供することができる。
一方、ペットがペット用マットの上に載っかっていない状態だと、綿素材212は押しつぶされることなく、ふんわりとした状態を維持する。このため、綿素材212の内部に断熱性に優れた空気が保冷体100を包み込むことになるので、保冷体100の保冷効果が長持ちする。
それほど暑くない場合には、保冷体100の内部の薄板130が上側に位置するように保冷体100をペット用マット本体200の内部に収納する。
この状態で、犬等のペットがペット用マットの上に載っかると、ペットの体重により上側構成部210の綿素材212が押しつぶされる。このため、ペットと保冷体100の保冷剤110との間には、薄板130、内側素材211、押しつぶされて薄くなった綿素材212及び外側素材213が介在することになる。よって、薄板130を下側に位置させた場合よりも、保冷体100の冷たさが伝わりにくいが、ある程度には冷たさが伝わり、ペットにとって快適な環境を提供することができる。
例えば、、保冷体100を−25℃の冷凍庫内で24時間放置した後、ペット用マット本体200に収納し、外気が30〜32℃の雰囲気下に放置した場合、ペット用マット本体200の表面温度、保冷体100の温度、外気温度は以下のように変化した。
経過時間 ペット用マット本体の表面温度 保冷体の温度 外気温度
0時間 17℃ −8℃ 30〜32℃
1時間 17℃ 1℃ 30〜32℃
2時間 17℃ 2℃ 30〜32℃
3時間 17℃ 2℃ 30〜32℃
4時間 17℃ 2℃ 30〜32℃
5時間 17℃ 2℃ 30〜32℃
6時間 17℃ 2℃ 30〜32℃
7時間 17℃ 2℃ 30〜32℃
8時間 17℃ 2℃ 30〜32℃
9時間 17℃ 2℃ 30〜32℃
10時間 17℃ 3℃ 30〜32℃
11時間 18℃ 5℃ 30〜32℃
12時間 19℃ 7℃ 30〜32℃
13時間 20℃ 10℃ 30〜32℃
14時間 22℃ 14℃ 30〜32℃
15時間 23℃ 17℃ 30〜32℃
16時間 25℃ 20℃ 30〜32℃
すなわち、外気温度が30〜32℃とかなり暑い状態にもかかわらず、ペット用マット本体200の表面温度は、10時間にもわたって17℃を維持し、16時間経過時でも25℃を維持している。これは、このペット用マットが、綿素材212を設けたため、断熱性に優れた空気が保冷体100と外側との間に大量に介在させることができ、これにより優れた保冷力を有していることを示している。なお、このペット用マットは、従来のもののようにペルチエ素子のような電子素子を利用していないので、安価に提供することが可能であるし、なにより電源のない屋外でも使用することができるというメリットがある。
また、保冷体100の代わりに、温かさを維持する保温体を使用すれば、寒い冬季等にペットを温めることができる。この場合にも、ウレタンフォームからなる薄板を上側にするか下側にするかによって温度を調整することができる。綿素材の存在に起因する長時間の保温効果も上述したものと同様である。
なお、上述した実施の形態では、開閉手段としてスライドファスナー230を例に挙げたが、本発明がこれに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、面ファスナー、接着テープ、ボタン等の他の開閉手段であってもよい。
また、ペット用マット本体200は、別々に構成された上側構造部210と下側構造部220とから構成されるとしたが、内側素材、綿素材及び外側素材に相当するものを二つ折りにして、対抗する2辺を縫製等で連結するようにして構成することも可能である。
また、上側構造部210と下側構造部220とから構成する場合には、上側構造部210と下側構造部220とを縫製で連結するようにしたが、他の適宜な手段、例えば、熱溶着や接着テープ等で連結するようにしてもよい。ただし、縫製が最も強固かつ容易にできることから、洗濯等を考慮すると、縫製が最も好ましいものとなる。
本発明の実施の形態に係るペット用マットの概略的断面図である。 本発明の実施の形態に係るペット用マットの概略的斜視図である。
符号の説明
100 保冷体
110 保冷剤
130 薄板
200 ペット用マット本体
211、221 内側素材 212、222 綿素材
213、223 外側素材
230 スライドファスナー(開閉手段)

Claims (3)

  1. 保冷剤が充填された保冷体と、この保冷体が収納されるペット用マット本体とを具備しており、前記保冷体の一面には薄板が取り付けられており、前記ペット用マット本体は、開閉手段で開閉可能になった袋状に形成されており、少なくとも内側素材及び外側素材と、この内側素材と外側素材との間に介在された綿素材とを有しており、前記薄板は、ウレタンフォームからなる板材であることを特徴とするペット用マット。
  2. 保温剤が充填された保温体と、この保温体が収納されるペット用マット本体とを具備しており、前記保温体の一面には薄板が取り付けられており、前記ペット用マット本体は、開閉手段で開閉可能になった袋状に形成されており、少なくとも内側素材及び外側素材と、この内側素材と外側素材との間に介在された綿素材とを有しており、前記薄板は、ウレタンフォームからなる板材であることを特徴とするペット用マット。
  3. 前記ウレタンフォームからなる薄板は、厚さが10mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のペット用マット。
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