JP4028372B2 - 色表示方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の色を表示する表示方法に関する。特に、一対の色における色差の大きさと方向とを判り易く表示する表示方法に関する。
【0002】
【従来技術】
色の違いを表示する方法として、CIE(Commission Internationale de l'Eclairage)のL***色空間(たとえばCIE1976L***)、等の均等色空間を使用することが従来より一般的に行なわれている。L***色空間を2次元の面に表示するためには、3次元のグラフを表示するソフトウェアが使用される。たとえば、マイクロソフト(Microsoft)社製のEXCEL(R)、グレタグマクベス(GretagMacbeth)社製のProFileEditor(R)、等のソフトウェアによってもL***色空間に色の違いを表示することができる。また、一対の色の色差を表示する方法としてL*値を縦方向に座標を定めた1次元のグラフで示し、a*値とb*値を2次元の直交座標系で示す表示方法の発明が公知である(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−34202号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一対の色を比較するときに単純に一対の色を別々に表示するだけでは、一対の色の対応関係を判断することが困難である。一対の色が多数存在し同時表示するときには、特に困難である。また、どの程度離れているか、どの方向にずれているかを判断することも困難である。
【0005】
たとえば、同一のカラースケール(原稿色)について印刷条件の異なる2つの印刷物を得たものとする。カラースケールは色空間における広い範囲に分布する色を有するカラーパッチを集合したものである。2つの印刷物のカラースケール(再現色)において位置的に対応するカラーパッチの色が一対の色である。当然この一対の色は色空間における広い範囲に分布し多数ある。図2に示すように、一対の色の一方と他方とでシンボルの形状(立方体と球体)や色を変えたとしても、どの立方体と球体とが対応するのか、色の違いがどの程度か、どの方向にずれているのか等を判定することは容易ではない。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものである。その目的は、同時表示される一対の色が多数のときであっても、一対の色の対応関係が明瞭で、どの程度離れているか、どの方向にずれているかを容易かつ直感的に判断することができる色表示方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は下記の本発明によって解決される。すなわち、
本発明の請求項1に係る色表示方法は、一対の色の色差を色空間において表示する方法であって、錐状図形における錐軸と底面との交点を前記一対の色における一方の色の前記色空間における座標とし、前記錐状図形における頂点を前記一対の色における他方の色の前記色空間における座標とするようにしたものである。本発明によれば、一対の色における色差の大きさが錐状図形の大きさで、方向が錐状図形の方向で表される。したがって、同時表示される一対の色が多数のときであっても、一対の色の対応関係が明瞭で、どの程度離れているか、どの方向にずれているかを容易かつ直感的に判断することができる色表示方法が提供される。
【0008】
また、本発明の請求項2に係る色表示方法は、請求項1に係る色表示方法において、前記一対の色の中から指定された方の色で前記錐状図形の色を表示するようにしたものである。本発明によれば、どの色がどの程度どの方向にずれているかを容易かつ直感的に判断することができる。
【0009】
また、本発明の請求項3に係る色表示方法は、請求項1または2に係る色表示方法において、前記錐状図形は直円錐であるようにしたものである。本発明によれば、直円錐の形態から一対の色の違いを容易かつ直感的に判断することができる。
【0010】
また、本発明の請求項4に係る色表示方法は、請求項1〜3のいずれかに係る色表示方法において、前記色空間はCIEのL***色空間であるようにしたものである。本発明によれば、CIEのL***色空間において一対の色が表示される。
【0011】
また、本発明の請求項5に係る色表示方法は、請求項1〜4のいずれかに係る色表示方法において、前記一対の色は複数が存在し、それら複数のすべてを同時表示するようにしたものである。本発明によれば、複数存在する一対の色が同時表示される。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について実施の形態を説明する。本発明の色表示方法について、コンピュータシステムに適用し3次元コンピュータグラフィックスで表示を行った一例に基づいて説明する。
第1のステップは、一対の色のデータを入力しコンピュータシステムのメモリに記憶する過程である。色は、L***色空間、L***色空間、U***色空間、等の色空間における座標値によって表される。ここでは、ここでは典型的な一例として色空間をL***色空間として説明する。一対の色は、L***色空間における一対の(2つの)座標値によって表され、一対の色のデータは、複数が存在する一対の座標値の集合としてのデータである。
【0013】
一対の色については、印刷条件の異なる2つの印刷物の対応する部位の色が一対の色の一例であることをすでに説明している。印刷物に限らず、ディスプレイについても同様である。同一のカラースケール(原稿色)について表示条件の異なる2つの表示画像を得たものとする。カラースケールは色空間における広い範囲に分布する色を有するカラーパッチを集合したものである。2つの表示画像のカラースケール(再現色)において位置的に対応するカラーパッチの色が一対の色である。当然この一対の色は色空間における広い範囲に分布し多数ある。
【0014】
本発明の表示方法は、印刷機における印刷物条件、ディスプレイにおける表示条件を決定するためだけでなく、色再現に係わる多種多様な機器やシステムにおける色再現条件を決定するために利用することができる。特に、オペレータ等が機器やシステムの情況を正確に把握する方法として利用することができる。
なお、カラースケールは高い精度で測色することができる典型的な対象の一例である。必ずしも対象はカラースケールでなくてもよく、一般的な絵柄や画像における所定の個所を対象としてもよい。
【0015】
第2のステップは、L***色空間の座標モデルを生成する過程である。この座標モデルは、たとえば、L*軸を天地方向の軸とし、a*軸を前後方向の軸とし、b*軸を左右方向の軸としたものである。それぞれの軸をプリミティブとして生成し座標モデルとして合成する(図1参照)。座標モデルは3次元のモデルであって、L***色空間の座標に対応する座標モデルの座標が存在する。
【0016】
第3のステップは、メモリ記憶された一対の色のデータに基づいて、錐状図形のプリミティブを生成し座標モデルに合成する過程である。錐状図形は、1つの平面内の曲線に囲まれた面である底面と、その底面とは別に与えられた点である頂点と、その曲線とその頂点とを結ぶ直線群で作る曲面である錐面を有する図形である。錐軸は底面の内部の1点と頂点とを結ぶ直線である。底面が点対称のときには、底面の内部の1点としてその点(対称点)が選択される。直円錐、斜円錐、楕円錐、三角錐、四角錐、等が錐状図形に属するが、ここでは典型的な一例として錐状図形を直円錐として説明する。直円錐では底面は底円であり、直円錐はその底円に対して垂直でその底円の中心とその頂点とを含む錐軸を有する。
【0017】
生成される直円錐のプリミティブは、直円錐の底円の中心を一対の色における一方の色のL***色空間における座標とする。また、直円錐の頂点を一対の色における他方の色のL***色空間における座標とする。このとき、直円錐における錐軸の長さに係わらず、錐軸の長さと底円の半径との比が一定となるようにプリミティブを生成する。また、直円錐のプリミティブに、一対の色の中から指定された方の色を属性値として与える。そして、L***色空間の座標が一致するように、第2のステップで生成した座標モデルに生成した直円錐のプリミティブを合成する。一対の色のデータのすべてについて直円錐のプリミティブの生成と合成を行なう(図1参照)。
【0018】
第4のステップは、直円錐のプリミティブが合成された座標モデルに基づいて、コンピュータシステムのディスプレイに表示する表示画像(図1参照)を生成し表示する過程である。この表示画像を生成する過程においては、▲1▼3次元の物体座標系から2次元の装置座表系への座標変換、▲2▼隠線、隠面消去、▲3▼シェーディング、▲4▼クリッピング、等のコンピュータグラフィックス処理が行なわれる。それらについては多くの方法が周知であり、本発明は適用する方法には無関係であるから、ここでは説明を省略する。
【0019】
表示画像の一例を図1に示す。図1においては、一対の色における一方の色を底円の中心2、他方を頂点3とする直円錐1で一対の色の違いが示されている。図1により、対となる色の対応関係、その色の違いの程度、方向を直感的に把握し判定することが可能となる。さらに、図1において、直円錐を一対の色の一方の色で着色することにより、一対の色の対応関係、その色の違いの程度、方向に加え、色空間における位置関係を容易に判断することが可能となる。
【0020】
【発明の効果】
以上のとおりであるから、本発明の請求項1に係る色表示方法によれば、同時表示される一対の色が多数のときであっても、一対の色の対応関係が明瞭で、どの程度離れているか、どの方向にずれているかを容易に判断することができる色表示方法が提供される。
また、本発明の請求項2に係る色表示方法によれば、どの色がどの程度どの方向にずれているかを容易に判断することができる。
また、本発明の請求項3に係る色表示方法によれば、直円錐の形態から一対の色の違いを容易に判断することができる。
また、本発明の請求項4に係る色表示方法によれば、CIEのL***色空間において一対の色を表示することができる。
また、本発明の請求項5に係る色表示方法によれば、複数存在する一対の色を同時表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色表示方法における一対の色の表示画像の一例を示す図である。
【図2】従来の色表示方法における一対の色の表示画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 直円錐
2 底円の中心
3 頂点

Claims (5)

  1. 一対の色の色差を色空間において表示する方法であって、錐状図形における錐軸と底面との交点を前記一対の色における一方の色の前記色空間における座標とし、前記錐状図形における頂点を前記一対の色における他方の色の前記色空間における座標とすることを特徴とする色表示方法。
  2. 請求項1記載の色表示方法において、前記一対の色の中から指定された方の色で前記錐状図形の色を表示することを特徴とする色表示方法。
  3. 請求項1または2記載の色表示方法において、前記錐状図形は直円錐であることを特徴とする色表示方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の色表示方法において、前記色空間はCIEのL***色空間であることを特徴とする色表示方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の色表示方法において、前記一対の色は複数が存在し、それら複数のすべてを同時表示することを特徴とする色表示方法。
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