JP4036403B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣りに用いる釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の釣竿は、竿体と、竿体の竿元側に配置されリールを装着するためのリールシートと、竿体の竿元側端部にはめ込まれて固定された蓋付き円筒型部材であるグリップとを有している。このグリップは、例えば、ポリウレタン等の合成樹脂やコルク材等の素材を用いて所定の形状に加工して、竿体の所定の箇所にはめ込んで固定されている。このグリップに用いる材質は、適度な弾性を有する,滑りにくい,加工しにくい等のグリップとして好ましい特性を有するものが用いられる。そして、ユーザがグリップを把持した際に滑りにくいようにグリップの周面上に凹凸を設けたり、また、意匠性を向上させるべく様々な模様が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の単一の材質から形成されたグリップでは、グリップの全ての部分で同様の弾性等の特性を有しており、部分的に異なった特性付けをしてグリップ感を演出し難い。グリップは部分的に大きな力が加わる場合があり、部分的にグリップ感を変化させるのが好ましい場合がある。また、単一の素材からなるグリップでは、その色彩,模様等の演出に限界がある。
【0004】
本発明の課題は、部分的に特性に変化を付けてグリップ感に優れ、さらに意匠性にも優れるグリップを有する釣竿を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1にかかる釣竿は、魚釣りに用いる釣竿であって、竿体と、竿体の外周面に配置される円筒型のグリップ本体と、グリップ本体周面に固定されグリップ本体と異なる材質からなるグリップ片とを備えている。
また、グリップ本体は周面上に形成された複数の窪み部を有し、グリップ片は窪み部に脱着自在に取り付けられている。
また、窪み部はグリップ本体周面上に軸方向に伸びて形成され、軸方向に形成されたレール部を有し、グリップ片はレール部上を軸方向に滑動可能である。
この場合には、ユーザがグリップを把持した際にグリップ本体を把持した部分とグリップ片を把持した部分とでそれぞれ弾性等の特性が異なり、良好なグリップ感を得られる。また、グリップ片自体がグリップ上に模様を描き意匠性も向上する。
この場合には、グリップ本体の周面に設けられた窪み部に任意にグリップ片を取り付けてグリップの位置を調整する。ユーザは環境や自分の好みに応じてグリップ片を取り付けることにより、良好なグリップ感を演出できる。また、この窪み部が取り付けたグリップ片の微妙なずれを抑えるので、グリップを把持して行う釣竿の操作性が向上する。さらに、グリップ片の脱着も容易である。
この場合には、窪み部に設けられたレール部上でグリップ片を軸方向に滑動させて、グリップ片をグリップ本体に脱着する。グリップ片をレール上で滑動可能なので、グリップ片の脱着が容易である。
【0008】
発明に係る釣竿は、発明1の釣竿であって、グリップ片はグリップ本体の外周面より径方向外方へ突出している。
【0009】
この場合には、グリップ本体より外方に突出したグリップ片がユーザの手が軸方向に滑ってしまうのを抑える。また、意匠性も向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1実施形態を採用した釣竿は、図1に示すように、複数の竿体からなり並継形式で連結された竿体1と、竿体1の竿元側端部に設けられた竿元グリップ2と、竿元グリップ2の穂先側に設けられた前グリップ3とを有している。また、竿元グリップ2と前グリップ3との間にはリール(図示せず)を脱着自在に装着可能なリールシート4が設けられており、このリールシート4から穂先側の竿体1の周面上には所定の間隔を隔てて釣糸が挿通可能な釣糸ガイド5が複数配置されている。
【0011】
竿体1は炭素繊維やガラス繊維などの強化繊維に樹脂を含浸させたプリプレグをマンドレルに巻回し焼成して得られた先細り筒状部材である。外周面上には撥水性,耐候性の塗材が塗布されており、また、商品イメージに応じて様々な模様が施されている。
図2及び図3に示すように、竿元グリップ2は、竿体1の外周面に配置される円筒型のグリップ本体10と、グリップ本体10の周面に周方向に間隔を隔てて形成され、竿元側端面から軸方向に伸びて形成された窪み部11と、窪み部11に脱着自在に固定されたグリップ片12とを有している。
【0012】
グリップ本体10はポリウレタン樹脂からなる発泡弾性部材であり、中央に軸方向に貫通した貫通孔を有しこの貫通孔に竿体1が貫通している。グリップ本体10の穂先側にはキャップ部材13が配置されており、グリップ本体10とともに接着剤等で竿体1に固定されている。また、グリップ本体10の周面は軸方向に凹状に掘削されて窪み部11が形成されている。この窪み部11は、図3に示すように、底部が他の部分より幅広く軸方向にレール状に形成されており、この部分がレール部11aとなっている。
【0013】
グリップ片12は、イソプレン,ブタジエン等のゴム部材からなる軸方向に長い短冊状の部材である。窪み部11に合致するように形成されており、図3に示すように、レール部11aに係合するフランジ12aを有している。
このように構成された釣竿では、窪み部11のレール部11aにフランジ12aを係止させながら、グリップ片12をグリップ本体10の竿元側端部から窪み部11に軸方向に滑動させて脱着する。このグリップ本体10とグリップ片12とはそれぞれ別の素材から形成されており、ユーザが竿元グリップ2を把持した場合、グリップ本体10とグリップ片12とでそれぞれ弾性等の特性が異なるので、良好なグリップ感を得られる。また、グリップ片12は脱着自在であり、形状や弾性の異なるグリップ片12を用意してユーザの好みに応じてすれば、環境やユーザの動作に合わせたグリップ感を演出できる。このグリップ片12は窪み部11に軸方向に滑動させて脱着可能であり操作が容易である。さらに、グリップ片12が竿元グリップ2に模様を描き出すので意匠性も向上する。
【0014】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の第2実施形態を採用した釣竿の前グリップ3は、図4及び図5に示すように、竿体1の外周面に配置される円筒型のグリップ本体20と、グリップ本体20の周面に周方向に間隔を隔てて軸方向に伸びて固定された複数のグリップ片22とを有している。
【0015】
グリップ本体20はポリウレタン樹脂からなる発泡弾性部材であり、中央に軸方向に貫通した貫通孔を有しこの貫通孔に竿体1が貫通している。グリップ本体20の竿元側にはキャップ部材23が配置されており、グリップ本体20とともに接着剤等で竿体1に固定されている。また、グリップ片22は、イソプレン,ブタジエン等のゴム部材からなる軸方向に長い短冊状の部材である。図5に示すように、グリップ本体20は3つのグリップ片22が配置されており、具体的には、左右1対のグリップ片22aと、グリップ片22aより周方向の幅が大きいグリップ片22bとである。これらのグリップ片22a,22bは、グリップ本体20の所定の箇所に設けられた凹状の窪み部に埋め込まれて接着剤等で固定されている。そして、グリップ片22はそれぞれグリップ本体20の外周面より径方向外方に突出して配置されている。
【0016】
このように構成された釣竿では、ユーザが前グリップ3を把持した場合、グリップ本体20とグリップ片22とでそれぞれ弾性等の特性が異なるので、良好なグリップ感を得られる。また、グリップ片22はグリップ本体20のの外周面より径方向外方に突出して配置されており、グリップを把持したユーザの手が周方向に滑ってしまうのを防止する。
【0017】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の第3実施形態を採用した釣竿の竿元グリップは、図6に示すように、竿体1の外周面に配置される円筒型のグリップ本体30と、グリップ本体30の周面に周方向に間隔を隔てて形成され、竿元側端面から軸方向に伸びて形成された窪み部31と、窪み部31に脱着自在に固定されたグリップ片32とを有している。
【0018】
グリップ本体30は、コルク材を加工したものであり、中央に軸方向に貫通した貫通孔を有しこの貫通孔に竿体1が貫通している。グリップ本体30の穂先側にはキャップ部材33が配置されており、グリップ本体30とともに接着剤等で竿体1に固定されている。また、グリップ本体30の周面は軸方向に凹状に掘削されて窪み部31が形成されている。そして、この窪み部31内には面ファスナ31aが配置されている。
【0019】
グリップ片32は、EVA等の合成樹脂からなる軸方向に長い短冊状の部材である。窪み部31に合致するように形成されており、裏側面には面ファスナ32aが貼り付けられており、窪み部31に脱着自在に固定可能になっている。
このように構成された釣竿では、必要に応じて面ファスナ31aを面ファスナ32aに貼り付けて、グリップ片32をグリップ本体30の窪み部31に固定する。ユーザが竿元グリップを把持した場合、グリップ本体30はコルク製部材でありグリップ片32はEVA等の合成樹脂であり、部分的にグリップ感に変化を付けて良好なグリップ感を得られる。
【0020】
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の第4実施形態を採用した釣竿の竿元グリップは、図7に示すように、竿体1の外周面に配置される円筒型のグリップ本体40と、グリップ本体40の周面に軸方向に間隔を隔てて形成され、グリップ本体40の周方向に配置された複数のリング状のグリップ片42とを有している。
【0021】
グリップ本体40は、EVA等の合成樹脂からなり、中央に軸方向に貫通した貫通孔を有しこの貫通孔に竿体1が貫通している。グリップ本体40の穂先側にはキャップ部材43が配置されており、グリップ本体40とともに接着剤等で竿体1に固定されている。また、グリップ片42は、ポリウレタン樹脂からなるリング状部材であって、グリップ本体40の周面上に接着剤等で固定されている。
【0022】
このように構成された釣竿では、ユーザが竿元グリップを把持した場合、グリップ本体40とグリップ片42との特性が異なるので良好なグリップ感を得られる。また、リング状のグリップ片42が竿元グリップを把持した際にユーザの手が軸方向に滑ってしまうのを抑える。また、意匠性も向上する。
[他の実施形態]
(a)グリップ本体とグリップ片との組み合わせは任意であり、例えば、同じEVA樹脂であっても、異なる弾性を有するEVA樹脂を用いてそれぞれグリップ本体とグリップ片とを形成してもよい。
(b)複数のグリップ片をグリップ本体に取り付ける際に、第1グリップ片と第2グリップ片とをそれぞれ別個の素材から形成してもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明にかかる釣竿のグリップは、グリップ本体に別素材からなるグリップ片が取り付けられているので、部分的に加わる力に対応できグリップ感に優れ、意匠性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の竿元グリップの拡大図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用した釣竿の前グリップの拡大図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】本発明の第3実施形態を採用した竿元グリップの拡大図。
【図7】本発明の第4実施形態を採用した竿元グリップの拡大図。
【符号の説明】
1 竿体
2 竿元グリップ
3 前グリップ
10,20,30,40 グリップ本体
11,31 窪み部
12,22,32,42 グリップ片

Claims (2)

  1. 魚釣りに用いる釣竿であって、
    竿体と、
    前記竿体の外周面に配置され、周面上に窪み部を有する円筒型のグリップ本体と、
    前記グリップ本体周面に固定され前記グリップ本体と異なる素材からなり前記窪み部に脱着自在に取付けられたグリップ片とからなり、
    前記窪み部はグリップ本体周面上に軸方向に伸びて形成され、軸方向に形成されたレール部を有し、
    前記グリップ片は前記レール部上を軸方向に滑動可能である
    ことを特徴とする釣竿。
  2. 前記グリップ片は前記グリップ本体の外周面より径方向外方へ突出している、請求項1記載の釣竿。
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