JP4055921B2 - 送風ファン成形方法とその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は送風ファン成形方法とその装置に係り、特に送風ファンの効率的な射出成形に好適な送風ファン成形方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形装置内に送風ファンの金型を配置し、この金型内に融解したプラスチックを所定の圧力で射出し、金型でプラスチックを固化して送風ファンを成形することが一般的に行われ、この場合金型内からプラスチックが完全に固化してから取り出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の装置では金型内でプラスチックが完全に固化するまでには、所定以上の時間が必要であり、その間射出成形装置では次の射出成形作業を行うことができず、送風ファンの成形効率を向上させることができない。また金型から完全に固化したプラスチックを取り出すと、金型とプラスチックの膨張率の差によるかじりに基づくプラスチックへの傷付きが生じることがある。
【0004】
本発明は前述したような従来の送風ファン成形の現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、傷付きのない高品質の送風ファンを効率的に成形する成形方法とその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の第1の実施態様は、送風ファンを成形する射出成形装置の金型内に融解したプラスチックを所定の圧力で射出し、前記金型で成形されるプラスチックを固化して送風ファンを成形する送風ファン成形方法において、前記金型内で送風ファンのブレード部が固化し少なくともブレード部の根本部分が軟化している状態で、前記金型を開いて前記射出成形装置から送風ファンを取り出し、該送風ファンを冷し型に載置し、冷し型上で整形しつつ完全に固化する送風ファン成形方法を特徴とするものである。
【0006】
また前記目的を達成するため本発明の第2の実施態様は、送風ファンを次々と射出成形する射出成形機と、この射出成形機に対応して配設され、前記射出成形機の金型からブレード部が固化し少くともブレード部の根本部分が軟化している状態で送風ファンを取り出すロボットと、このロボットにより前記射出成形機の金型から取り出された送風ファンを保持して整形、固化する冷し型と、前記射出成形機の金型の開閉、融解プラスチックの射出および前記ロボットの動作の制御を行う制御手段とを有する送風ファン成形装置を特徴とするものである。
【0007】
本発明の第1の実施態様によると、送風ファンのブレード部が固化し少くともブレード部の根本部分が軟化している状態で、射出成形装置の金型から送風ファンがかじりなどによる傷付きなしに冷し型に保持され固化される。
このため射出成形装置の金型で次の送風ファンの成形を直ちに行い、高品質の送風フアンの成形が能率的に行われる。
【0008】
また本発明の第2の実施態様によると、ロボットによってブレード部が固化し少なくともブレード部の根本部分が軟化している状態で送風ファンが、射出成形機の金型からかじりなどによる傷付きなしに取り出され、冷し型上で整形、固化される。射出成形装置の金型で次の送風ファンの成形が直ちに行われ、高品質の送風ファンの成形が能率的に行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図7は本発明の一実施例を説明する図で、図1は全体構成を示すブロック図、図2はロボットの正面図、図3は冷し型の正面図、図4は制御手段のブロック図、図5は実施例の動作の前半部分を示すフローチャート、図6は実施例の動作の後半部分を示すフローチャート、図7は金型の開閉の説明図で、(A)〜(C)はそれぞれ開放工程を示す説明図である。
【0010】
図1に示すように本発明では、それぞれ金型を備えた一対の射出成形装置1A、1B間に1台のロボット2が配設された構成がとられ、ロボッ卜の一側方に冷し型3a〜3dが配置され、ロボット2の他側方にインサートパレット4a、4bが配置されている。
【0011】
また図2に示すように、ロボット2は同図で紙面に直角に、図1で矢印X方向に移動自在な基台6の軸心を中心に、矢印θ1方向に回動自在な支柱5が設けられている。この支柱5に軸7を中心に図2の矢印θ2方向に回動自在なアーム8が設けられ、このアーム8の端部には軸9を中心に矢印θ3方向に回動自在にアーム10が取り付けられ、このアーム10の先端に軸11を中心に回動自在に保持部12が取り付けられている。
この保持部12の一面にチャック13が取り付けられ、対向する他面にインサート取付部14が設けられている。
【0012】
このロボット2は、支柱5、アーム8、10、保持部12をそれぞれ回動させ、また基台6を水平移動させることにより、射出成形装置1A、1Bの金型15a、15bから成形された送風ファンをチャック13で保持して冷し型3a〜3dに載置し、またインサートパレット4a、4bからインサー卜取付部14によりインサートを取り出し、金型15a、15b内に取り付けることができる構成となっている。
【0013】
各冷し型3a〜3dは図3に示すように、基台20上において中央部に載置台21と、周辺部に送風ファンのブレード部を受ける複数個のブロック状の受け部材29とが固定され、基台20の隅に立設した支柱22に回動自在に梁23が取り付けられている。またこの梁23にはエアシリンダ24が固定され、エアシリンダ24からは垂直方向に移動自在な移動軸25が突出し、この移動軸25の軸部に支柱円板26が固定されている。
【0014】
この支柱円板26に対して中継アーム(図示せず)を介してアーム27a、27bが、載置台21の近傍まで延長して取り付けられている(図3ではア−ム27aのみが示されている)。これらのアーム27a、27bの端部にはそれぞれ押圧部材28が、予め設定されたそれぞれの突出距離で固定されている。
【0015】
射出成形装置1A、1B内に設けられる金型は、図7(A)〜(C)に示すように金型15a〜15dよりなり、同図(A)に示すように型を閉じて、融解プラスチックを所定の圧力で型内に射出して送風ファン30を型内に成形するようになっている。
【0016】
この射出成形工程でスプール31が形成されるので、先ず同図(Β)に示すように金型15cが金型15bから開かれて、成形された送風フアン30からスプール31を引き離すゲートカットが行われ、その後同図(C)に示すように金型15cから金型15dを開いてスプールカットが行われるように構成されている。
【0017】
射出成形機の金型15a〜15dの開閉、融解プラスチックの射出およびロボット2の動作の制御を行う制御手段は、図4に示すようにメインシーケンサ35、ロボットコントローラ36、冷し型制御シーケンサ37、射出成形機制御回路38a、38bおよびスプール取出機制御回路39a、39bから構成されている。
【0018】
このような構成の本発明の動作を図5および図6により下記に説明する。
図5のステップS1において、メインシーケンサ35の動作開始指令によりインサートパレット4aからロボット2のインサート取付部14が、射出成形装置1A用のインサートを取り上げ保持する。ステップS2において、ロボット2の支柱5、アーム8、10、保持部12がそれぞれ所定角度回動し、ロボット2が射出成形装置1Aに対する作業待機状態となる。この状態でロボットコン卜ローラ36からメインシーケンサ35に動作完了信号が入力され、異常が発生した場合には異常信号が入力される。
【0019】
ステップS3で、射出成形装置1Aの金型が開いたかどうかが判定され、この判定がYESであると、メインシーケンサ35からエゼクタ指令が発せられ、射出成形機制御回路38aが作動し、ステップS4に進む。ステップS4では、ロボット2のチャック13による金型からの送風ファン30(製品)の取り出しが行われ、さらに射出成形機制御回路38aからの終了信号で作動するスプール取出機制御回路39aによってスプールの取り出しが行われる。スプールの取り出しが完了すると、スプール取出機制御回路39aからスプール取出し完了信号が射出成形機制御回路38aに入力される。この動作過程において射出成形機制御回路38aからメインシーケンサ35に型開信号と運動可能信号が入力される。
【0020】
ステップS5において、ロボット2の保持部12が反転し、ステップS6に進んで射出成形装置1Aの金型へインサート取付部14によってインサートが挿入される。
そしてステップS7に進んで射出成形装置1Aで、次の送風ファンの成形が開始される。同時にステップS8において、ロボット2によって冷し型3aに送風ファンの挿入が行われる。
【0021】
この場合にロボット2により保持挿入される送風ファンは、ブレード部が固化しているがブレード部の根本部は軟化状態にある。この状態ではステップS4における金型からの送風フアンの取り出しに際して、かじりによる傷付きが生じることがない。そして冷し型3aの載置台21へのロボット2による送風ファンの載置後、梁23が回動して図3に示すように送風ファン30の所定のブレード部の位置が、押圧部材28と前記受け部材29により保持される。
【0022】
次にステップS9に進んで、前回の工程で冷し型3bに保持冷却され、完全に固化が完了した送風ファン30が、ロボット2により取り出され、ステップS10に進んで取り出された送風ファン30が製品排出コンベアに乗せられる。
そしてステップS11で、ロボット2が休止姿勢にされ、ステップS12で基台6が射出成形装置1Β側へ移動し、ステップS13で、ロボット2のインサート取付部14が、インサートパレット4bから射出成形装置1Β用のインサートを取り上げる。
【0023】
次いで図6に移ってステップS14に進んで、ロボット2の支柱5、アーム8、10、保持部12がそれぞれ所定角度回動し、ロボット2が射出成形装置1Bに対する作業待機状態となる。
【0024】
ステップS15で射出成形装置1Bの金型が開いたかどうかが判定され、この判定がYESであるとステップS16に進んで、金型から送風ファン30がロボット2により取り出され、同時にスプール取出機制御回路39bによってスプールの取り出しが行われる。
【0025】
さらにステップS17において、ロボット2の保持部12が反転し、ステップS18に進んで射出成形装置1Bの金型へインサート取付部14によってインサー卜が挿入され、射出成形装置1Bで次の送風ファンの成形が開始される。
【0026】
次にステップS19に進んで、冷し型3cへの送風ファンの挿入がロボット2により行われ、ステップS20に進んで、すでに固化した送風ファンが冷し型3dよりロボット2により取り出され、ステップS21において、この送風ファンが製品排出コンベアに乗せられる。
そしてステップS22に進んで、ロボット2は休止姿勢にセットされ、ステップS23において、基台6が射出成形装置1A側へ移動し、ステップS1に戻って同一の動作が繰り返される。
【0027】
このように動作する本発明の実施例によると、2台の射出成形装置1A、1Bが交互に使用され、かつそれぞれの射出成形装置1A、1Bからは、ブレード部が固化し少くともブレード部の根本部は軟化している状態で、送風ファンがロボットにより取り出されて、冷し型3a〜3dで空冷されて整形されつつ完全に固化される。このため従来よりも射出成形装置1A、1Β内での送風ファンの固化時間が短縮され、射出成形装置1A、1Bでの射出成形が能率的に行われる。
【0028】
また射出成形装置1A、1Bの金型から、ブレード部が固化し少くともブレード部の根本部が軟化している状態の送風ファン30がロボット2で取り出されるので、従来生じ易い金型とプラスチックの膨張係数の差によるかじりなどに基づく傷付きのない高品質の送風ファンが得られる。冷し型3a〜3d上で送風ファンは、固化しているブレード部の所定正規位置が押圧部材28と受け部材29に保持されて空冷固化されるので、形状が狂うこともなく高品質の送風ファンを能率的に製造することができる。
【0029】
さらに本発明によると、射出成形装置1A、1Bのロボット2の侵入開口の背面側に調整操作盤を設け、通常は安全金網を張っておき、動作の調整作業あるいはロボット2の故障時の動作をこの調整操作盤で行うようにしてメンテナンスに便利な状態を保つことができる。
【0030】
なお上記した実施例では一対の射出成形装置に対して1台のロボットを使用する場合を説明したが、本発明は実施例に限定されるものでなく、例えば射出成形装置を多数対設けて、その間にそれぞれロボットを配設したり、あるいは一対の射出成形装置に対して2台のロボットを使用してさらに製造能率を向上させることもできる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によると、送風ファンを射出成形の金型から少くともブレード部の根本部が軟化している状態の送風ファンを取り出し、冷し型上で整形されつつ完全に固化させることにより、金型からの取り出し時の傷付きか防止されるとともに、射出成形を能率的に行うことができるので、高品質の送風ファンを製造能率よく作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体構成を示すブロック図である。
【図2】ロボットの正面図である。
【図3】冷し型の正面図である。
【図4】制御手段のブロック図である。
【図5】一実施例の動作の前半部分を示すフローチャートである。
【図6】一実施例の動作の後半部分を示すフローチャートである。
【図7】金型の開閉の説明図で、(A)〜(C)はそれぞれ開放工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1A、1B 射出成形装置
2 ロボッ卜
3a、3d 冷し型
4a、4b インサートパレット
5 支柱
6 基台
8、10 アーム
12 保持部
13 チャック
14 インサート取付部
15a、15b、15c、15d 金型
21 載置台
22 支柱
23 梁
24 エアシリンダ
25 移動軸
26 支柱円板
27a、27b アーム
28 押圧部材
29 受け部材
Claims (4)
- 送風ファンを成形する射出成形装置の金型内に融解したプラスチックを所定の圧力で射出し、前記金型で成形されるプラスチックを固化して送風ファンを成形する送風ファン成形方法において、前記金型内で送風ファンのブレード部が固化し少なくともブレード部の根本部分が軟化している状態で、前記金型を開いて前記射出成形装置から送風ファンを取り出し、この送風ファンを冷し型に載置して、該冷し型上で整形しつつ完全に固化することを特徴とする送風ファン成形方法。
- 送風ファンを次々と射出成形する射出成形機と、この射出成形機に対応して配設され、前記射出成形機の金型からブレード部が固化し少なくともブレード部の根本部分が軟化している状態で送風ファンを取り出すロボットと、該ロボットにより前記射出成形機の金型から取り出された送風ファンを保持して整形、固化する冷し型と、前記射出成形機の金型の開閉、融解プラスチックの射出および前記ロボットの動作の制御を行う制御手段とを有することを特徴とする送風ファン成形装置。
- 前記射出成形機が少なくとも一対設けられ、これらの射出成形機間に少なくとも1つのロボットが配置されていることを特徴とする請求項2記載の送風ファン成形装置。
- 前記ロボットが送風ファンにインサートを取り付ける取付手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の送風ファン成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37258098A JP4055921B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 送風ファン成形方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP37258098A JP4055921B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 送風ファン成形方法とその装置 |
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| JP37258098A Expired - Fee Related JP4055921B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 送風ファン成形方法とその装置 |
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|---|---|---|---|---|
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1998
- 1998-12-28 JP JP37258098A patent/JP4055921B2/ja not_active Expired - Fee Related
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