JP4055960B2 - マグネトレジスティブヘッド用増幅回路及びマグネトレジスティブヘッド用増幅器 - Google Patents

マグネトレジスティブヘッド用増幅回路及びマグネトレジスティブヘッド用増幅器 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、マグネトレジスティブセンサ用増幅器の分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マグネトレジスティブ(MR=Magnetoresistive)センサにバイアスをかけ、MRセンサにより発生する出力信号を検出するために前置増幅回路が用いられている。MRセンサは高磁化フィルム媒体を有するディスクから磁気的に記録されたデータを読み取るためのトランスデューサとして用いられる。MRセンサは単位時間あたりの磁束の変化ではなく磁束を検知するという点で誘導センサと異なる。高密度ディスク用途では間隔の狭いデータ・トラックを必要とするためMRセンサは低密度媒体よりも低い信号磁束を示す。信号磁束が低いにもかかわらずMRセンサは一般的には高密度用途の誘導ヘッドよりも大きな読取り信号を発生する。したがって、MRセンサにより高密度記録用途では誘導型ヘッドよりも読取り性能の改善を提供する。
【0003】
MR読取りセンサは例えばディスク媒体に直角に取付けたNi−Feのような細い線条材料で構成されている。このMRセンサの寸法は高さh,幅wであり、センサの抵抗は高さhに反比例する。マグネトレジスティブ効果によりセンサの抵抗は媒体からその上に入射する磁気磁束にもとづいて変化する。
【0004】
増幅器回路はMRセンサにバイアスをかけるために感知電流を供給し、センサが発生する読取り信号を増幅する。MRセンサ用の感知電流は定電圧または定電流手段により供給することができる。同様に抵抗信号の電子検出は2つの本質的に異なる形態をとる。すなわち、高入力インピーダンス電圧増幅器の手段によるセンサ上の電圧の検出または実質的に短絡した入力部のある電流増幅器の手段によるセンサを通じての電流の検出である。
【0005】
前置増幅回路は感知電流を供給し、これがMRセンサに加えられ、その応答にバイアスをかけ、磁界に対する抵抗の最適な変化率が得られる。したがって、ディスク上に磁化された場所として保存されたデータはデータがMR読取り機構の下を通ると、MRセンサの抵抗が変化する。前置増幅回路はMRセンサ上の抵抗の変化により電圧の変化を検出し、センサにより発生されるこの読取り信号を増幅する。こうして、前置増幅回路により適切にバイアスがかけられたMRセンサはディスク媒体のセンサを通過する瞬間磁界に対する直線的な応答を提供する。
【0006】
MRセンサの抵抗は高さhに反比例しているので、製造工程または摩耗による線条の高さの変動に不感であるようセンサにバイアスをかけることが望ましい。こうして各MRセンサの高さの違いと関連した難点が減少する。とくに、その抵抗△Rh/Rhにより正規化されたセンサ抵抗の変化に比例している電圧を有するセンサ信号を発生させることが望ましい。この場合△Rhは磁界がMRセンサ上に入射するときのその定常状態の抵抗からのMRセンサ抵抗Rhの変化である。なお、Rhの定常状態の値はバイアスがかかっている間のRhの抵抗値であるが、磁界にはバイアスがかけられていない。
【0007】
従来技術の前置増幅器を示す線図が図1に示してある。この回路にはNPNトランジスタ107と108,増幅器106,MRセンサ110,キャパシタ109及び電流源111が含まれている。+Vsの電圧での電圧レール101は抵抗102の第1端子と抵抗103の第1端子に接続されている。抵抗102と103の値は両方ともRcである。抵抗102の第2端子は出力端子104,トランスコンダクタンス増幅器106の反転入力部及びNPNトランジスタ107の出力側端子であるコレクタに接続されている。抵抗103の第2端子は出力端子105,トランスコンダクタンス増幅器106の非反転入力部及びNPNトランジスタ108のコレクタに接続されている。増幅器106の出力部はキャパシタ109の第1端子とトランジスタ108の制御端子であるベースに接続されている。キャパシタ109の第2端子はグランドに接続されている。
【0008】
トランジスタ107のベースはグランドに接続されている。トランジスタ107の入力側端子であるエミッタは電流源111の第1端子に接続されている。トランジスタ108のエミッタはMRセンサ110の第1端子に接続されている。MRセンサ110の抵抗値はRhである。MRセンサ110の第2端子は電流源111の第1端子に接続されている。2IBの電流は電流源111の第1端子から第2端子へ流れる。電流源111の第2端子は電圧レール112に接続されている。電圧レール112の電圧は−Vsである。出力端子104と105で見られる差動出力信号はVOUTである。
【0009】
図1は抵抗Rhを有するMRセンサ110にバイアスをかけMRセンサ110により発生する信号を増幅する従来技術による回路を示している。電流源111は一定値2IBと等しいトランジスタ107と108からのエミッタ電流を吸い込む。MRセンサ110は差動対を通る2つの電流経路で電流不均衡をひき起こし、結果として出力端子105と104上に電圧を生じさせる。差動対により発生する出力信号Voutは増幅器106とキャパシタ109を通ってトランジスタ108のベースへフィードバックし、MRセンサ110の定常状態の抵抗値及びトランジスタ107と108の特性の違いによる直流オフセットの補正を行なう。このフィードバックにより差動増幅器の各経路を通る平衡電流が得られる。この構成による低周波数応答遮断周波数を適切に設定するためにフィードバックループの増幅器106とキャパシタ109の利得を調節することにより修正される。
【0010】
従来技術による回路の不利な点は一つのセンサから別のセンサへスイッチするとき、図1に示されているような回路を安定化させるにはかなりの回復時間が必要なことである。先行技術は一つのセンサ及び関連入力段を非活性化させ、また別のセンサを活性化させることによって行なう。先行技術ではスイッチオーバー中に低域遮断周波数変更させるための回路について述べられている。しかし、回復時間はフィードバックループ制御信号が入力段に差動的に加えられるという事実により依然としてかなりかかる。したがって、差動段の出力部での過渡現象は低レベルの読取り信号を分離するよう充分に減少しなければならないが、このプロセスには充分な時間が必要である。もう一つの不利な点は従来技術による増幅器には追加の非線形回路が必要であり、これにより回路の複雑性が増大することである。
【0011】
【発明の概要】
MRセンサにバイアスをかけMRセンサにより発生する信号を増幅させるための前置増幅器回路について説明する。この前置増幅器は各MR読取りヘッド間の入力段をスイッチするときの回復時間の改善を提供し、また設計が簡単であり、有効である。
【0012】
本発明により各差動対に各々別の平衡電流源を供給することによって従来技術による解決手段の不利な点が回避される。こうして、本発明により差動対の一方のトランジスタのバイアスを調節し、平衡を維持するためのエラー増幅器の必要がなくなる。差動対の両方のトランジスタに同じ電圧源によりバイアスがかけられることにより本発明は例えばMRヘッドを選択する場合のように差動対の両方のトランジスタが同時にスイッチされることを可能にし、また先行技術による回路を用いてヘッドを選択する場合に起こるスイッチ過渡現象を除去する。
【0013】
実施例では前置増幅回路がMRセンサにバイアスをかけ、トラック密度の増大による低信号強度に特徴づけられるディスク媒体上に保存されたデータの磁界に対する最大の直線応答が得られる。前置増幅回路がこのようなバイアスをかけることにより、磁界に対するセンサ抵抗の最大の変化が得られる。センサのストライプ高の変動を補正するために、前置増幅器は前置回路の各経路を通る平衡電流を通じてその出力端子での各センサの可変直流オフセットを取り除く。直流信号レベルについては同じ電圧源を用いて前置増幅器の各トランジスタにバイアスをかけ、また別の電流源を用いて各トランジスタから等しいエミッタ電流を引き出し、前置増幅器出力電圧の可変オフセットを取り除くことにより、平衡電流が得られる。エミッタ電流が定常状態で確実に等しくなるようにすることによりMRヘッドの定常状態の抵抗の長期間の変動が自動的に補正される。
【0014】
交流信号についてはキャパシタにより第1トランジスタのエミッタと第1電流源との間の第1ノードがMRセンサと第2電流源との間の第2ノードに接続されている。MRセンサは交流信号用差動対での縮退結合した抵抗として考えられる。
【0015】
同じバイアス電圧源はすべての差動対増幅器トランジスタに用いられ、トランジスタが別のバイアス電圧源に接続されている場合に見られるスイッチング過渡現象の可能性がなくなる。さらに、この開ループ法により差動対の両半分のコレクタ電流が互いに独立して設定され、均衡状態の電流が維持され、電流不均衡を補正するためのエラー増幅器の必要がなくなる。こうして、MRセンサにバイアスをかけ読取り信号を発生させる単純化した方法が得られ、従来技術の不利な点が克服された。
【0016】
【実施例】
MRセンサにバイアスをかけMRセンサが発生する信号を検出するための増幅回路について説明する。以下の説明では本発明がさらに明らかとなるよう、外部トランジスタの数や性質,コンデンサ,半導体の種類など多数の明細事項が記されている。しかし、技術に精通した者にとってはこれらの明細事項なしに本発明を実施できることは明らかである。その他の場合には説明を不明確にしないよう既知の特徴については詳細に説明しなかった。
【0017】
本発明はバイポーラ技術を用いた装置で実施するものとして説明されているがその他の技術を用いて実施しても理解され、これらの技術としてはCMOS技術があげられるがこれに限定されるものではない。
【0018】
バイポーラトランジスタやFETのような半導体増幅装置及びスイッチング装置について説明するが本発明はどんな種類の増幅装置及びスイッチング装置でも実施できる。
【0019】
磁気媒体からの信号を読み取るには磁気センサが必要である。従来誘導型磁気センサが使用されてきたが、高密度媒体からの情報をより良く読み取ることができるためMRセンサがしだいに一般的になりつつある。しかし、MRセンサを適切に作動させるにはバイアス電流が必要である。MRセンサはまた発生した信号を増幅するのに増幅回路が必要である。増幅回路はMRセンサの定常状態の抵抗変動,素子間の変動及び多重のMRセンサ間のスイッチングからのノイズと干渉に相対的に強くなければならない。したがって、これらの必要条件に合致するMRヘッド増幅器が必要である。
【0020】
本発明により従来技術の不利な点が回避される。本発明には交流周波数での共通ベース差動増幅器入力段としての機能に構成された一対のトランジスタが含まれている。直流では各トランジスタは分離されており、トランジスタを通る直流を独立して制御することができる。別の平衡電流源により2つのトランジスタを通るのと同等の電流が供給される。一方のトランジスタを通る電流はまたMRセンサを通って流れる。こうして、本発明によりMRセンサのバイアス電流が得られる。電流は別の平衡電流源によって制御されるので同じバイアス電圧源が2つのトランジスタのそれぞれに用いられる。こうして、バイアス電圧の揺らぎは共通モード電圧にしかならず、差動増幅器構成はこれに対する高度の耐性を示す。
【0021】
本発明によりまた多重のMRセンサと入力段を用いることができる。同じバイアス電圧源は差動対の2つのトランジスタのそれぞれに用いられるので、バイアス電圧は入力段と関連したMRセンサを選択または非選択するために用いられる。MRセンサを選択し非選択するために共通モード信号を用いることにより、スイッチング過渡現象の可能性が軽減される。システムに多くのMRセンサが含まれている場合にはそれらを結合しているラインと関連したキャパシタンスは大きくなる。存在する抵抗と結合するとこれらのキャパシタンスが帯域幅を小さくする。この問題に対応するには入力段に共通ベース段を追加しカスコード構成を形成するとよい。カスコード構成により帯域幅が改善される。
【0022】
本発明の実施例が図2に示してある。図2において、+Vsの電位を有する一方の電圧レール101は第1の抵抗102の一方の端子と第2の抵抗103の一方の端子と第1のトランジスタ103の第1端子に接続されている。抵抗102の第2端子は出力端子104とトランジスタ107のコレクタに接続されている。トランジスタ103の第2端子は出力端子105とトランジスタ108のコレクタに接続されている。トランジスタ107と108の各ベースは電圧源201の正の端子に接続されている。電圧源201の負の端子は電圧レール112に接続されている。
【0023】
一方のトランジスタ107の入力側電極(エミッタ)はキャパシタ202の一方の端子と電流源203の一方の端子に接続されている。もう一方のトランジスタ108の入力側電極(エミッタ)はMR素子110の一方の端子に接続されている。MR素子110のもう一方の端子はキャパシタ202のもう一方の端子ともう一方の電流源204の一方の端子に接続されている。一方の電流源203ともう一方の電流源204はそれぞれの一方の端子からもう一方の端子へ流れる電流I1を有する。一方の電流源203のもう一方の端子はもう一方の電圧レール112に接続されている。もう一方の電流源204のもう一方の端子は他方の電圧レール112に接続されている。もう一方の電圧レール112は−Vsの電位を有する。
【0024】
図2の交流周波数でキャパシタ202は電流源203の第1端子を電流源204の第1端子に接続する。こうして、交流周波数でトランジスタ107と108は共通ベース差動増幅器を形成する。しかし、キャパシタ202が直流を遮断し電流源203と204を通る直流がそれぞれの電流源によって独立して制御される。電流源203と204により差動対のトランジスタ107と108を通る一定の等しい電流が維持される。トランジスタ108を通る電流もまたMR素子110を通って流れる。こうして、MR素子110は一定の直流によりバイアスされる。
【0025】
電流源203と204によりトランジスタ107と108を通る平衡電流が維持されるためトランジスタ107と108の各ベースに与えられる信号を別々に制御する必要がない。こうして、信号電圧源201は両方のトランジスタ107と108の各ベースに接続されている。両方のトランジスタ107と108にバイアスをかけるために単一電圧を用いると、電圧は共通モード電圧であるから差動モードバイアス構成での場合と異なりバイアス電源の変動が出力に影響を与えないため有利である。
【0026】
コレクタ抵抗102と103は電圧レール101に接続されている。したがって、既知量の電流が抵抗102と103を通って流れている場合には抵抗102と103上の電圧降下は容易に測定することができる。また、出力部104と105の各電圧も測定することができる。MR素子110が磁界にさらされるとMR素子110は抵抗△Rhの要素をもち、磁化と電流との間の角度のコサインの2乗に応じて変化する。与えられた磁界の抵抗変化は典型的なMR材料の定常状態の抵抗Rhの約2%以下である。
【0027】
MR素子が方向変化磁界に露出されると、MR素子の直流バイアス電流は変化磁界を表わす交流要素によって変調される。MR素子を通る電流の交流揺らぎはまた抵抗103を通る電流を変化させるため、出力部105の電圧は変化する。差動増幅器構成により出力部104の電圧もまた変化し、出力部104と105上に差動出力信号が得られる。こうして、図2の回路によりMR素子110のバイアスが得られ、またMR素子110が露出されている変化する磁界が増幅され、出力部104と105上に差動出力が得られる。トランジスタ107と108のエミッタでの入力インピーダンスは本質的に低いため、図2の回路によりMR素子110を通る電流の変化を増幅するトランスインピーダンス増幅器が得られ、出力部104と105上の電圧が変化する。したがって、△Rh/RhはMR素子110を通る電流を検出することによって見出される。
【0028】
出力部104と105上の電圧は以下の式によって表わされる:
out∝△RhIRh/(△Rin+Rh
したがって、Rin→0のとき
out∝(△Rh/Rh)IRh
となる。
この場合、Voutは出力部104と105との間の電圧差であり、IRhはMR素子110を通るバイアス電流であり、RinはMR素子110から見たトランジスタ107と108を含む入力段の入力インピーダンスであり、RhはMR素子110の抵抗であり、△Rhは磁界が入射しているときのMR素子110の抵抗の変化である。
【0029】
差動出力電圧がMR素子の定常状態の抵抗値の変化によって影響を受ける程度は入力段の入力インピーダンスの値によって決まる。
【0030】
入力段の入力インピーダンスが低い場合には差動出力電圧はMR素子の定常の抵抗値の変動に対して感度が低い。
【0031】
したがって、Rinが低くIRhが一定である場合には出力電圧Voutは△Rh/Rhに比例する。
【0032】
こうして、図2の回路によりMR素子110がたとえば回転式磁気媒体を読み取る読取りヘッドによって遭遇されるような変化磁界に露出されているときに、△Rh/Rhにもとづく出力が得られる。
【0033】
本発明の他の実施例が図3に示してある。図3の他の実施例では+Vsの電位を有する電圧レール101は抵抗102の第1端子と抵抗103の第1端子に接続されている。抵抗102の第2端子はトランジスタ301のコレクタと出力端子104に接続されている。抵抗103の第2端子は出力端子105とトランジスタ302のコレクタ端子に接続されている。トランジスタ301と302の各ベースは電圧源303の正の端子に接続されている。電圧源303の負の端子は−Vsの電位を有する電圧レール112に接続されている。
【0034】
トランジスタ301のエミッタ端子はトランジスタ107Aと107Bのコレクタ端子に接続されている。トランジスタ302のエミッタ端子はトランジスタ108Aと108Bのコレクタ端子に接続されている。トランジスタ107Aと108Aの各ベースは電圧源201Aの正の端子に接続されている。電圧源201Aの負の端子は電圧レール112に接続されている。トランジスタ107Bと108Bの各ベースは電圧源201Bの正の端子に接続されている。電圧源201Bの負の端子は電圧レール112に接続されている。
【0035】
トランジスタ107Aのエミッタはトランジスタ107Bのエミッタ端子,キャパシタ202の第1端子及び電流源203の第1端子に接続されている。トランジスタ108Aのエミッタ端子はMR素子110Aの第1端子に接続されている。トランジスタ108Bのエミッタ端子はMR素子110Bの第1端子に接続されている。MR素子110Aの第2端子はMR素子110Bの第2端子,キャパシタ202の第2端子及び電流源204の第1端子に接続されている。電流源203の第2端子は電圧レール112に接続されている。電流源204の第2端子は電圧レール112に接続されている。MR素子110AはRh10の値を有する。MR素子110BはRh1の値を有する。電流源203と204はI1の値を有する。
【0036】
図3の回路により多重のMR素子を使用することができる。本発明はいくつのMR素子でも実施できるが、図3の回路には2つのMR素子110Aと110Bのみが示してある。各MR素子にはそれぞれと関連した2個のトランジスタで構成される入力段がある。MR素子110Aはトランジスタ107Aと108Aを含む入力段と関連している。MR素子110Bはトランジスタ107Bと108Bを含む入力段と関連している。トランジスタ107Aと108Aは電圧源201Aによってバイアスがかけられる。トランジスタ107Bと108Bは電圧源201Bによってバイアスがかけられる。
【0037】
電圧源201Aからのバイアス電圧をトランジスタ107Aと108Aに加えるが、電圧源201Bに不適切な電圧を設定しトランジスタ107Bと108Bにバイアス(例えばゼロV)をかけることによりMR素子110Aが選択でき、またMR素子110Bを解除できる。電圧源201Bからのバイアス電圧をトランジスタ107Bと108Bに加えるが、不適切な電圧を設定しトランジスタ107Aと108Aにバイアス(例えばゼロV)をかけることによりMR素子110Bが選択でき、またMR素子110Aを解除できる。
【0038】
選択されるMR素子を変更するには電圧源201Aと201Bの各電圧を瞬間的に変化させてもよい。各電圧が変化する割合を制御し、さらに確実にスイッチング過渡現象を軽減することができる。例えばMR素子110Aが選択されMR素子110Aを解除し、その代わりとしてMR素子110Bを選択することが望ましい場合には電圧源201Aの電圧を一定時間にわたってそのフルバイアス電圧からゼロへ直線的に低下させ、電圧源201Bの電圧を同じ時間にわたってゼロからフルバイアス電圧へ上昇させる。電圧の同時変化を回避することによりスイッチング過渡現象を軽減することができる。
【0039】
MR素子110Aが選択されMR素子110Bが解除されていると仮定すると、電圧源201Bの電圧はトランジスタ107Bと108BをOFFにするのに充分に低い電圧に設定され電圧源201Aはトランジスタ107Aと108Aにバイアス電圧を供給しており、これにより共通ベース差動入力段が形成される。差動対の各半分を通る電流はMR素子の成分特性または定常状態抵抗の変動に関係なく各半分を通る等電流を維持するよう入力段は別々に制御される。電流源203はトランジスタ108Aを通じて電流源204により供給される定電流と等しい定電流をトランジスタ107Aを通じて供給する。
【0040】
トランジスタ108Aを通る電流源204からの電流はまたMR素子110Aを通って流れる。こうして、MR素子110Aは充分なバイアス電流が供給されMR検出が行なわれる。
【0041】
交流信号に対してキャパシタ202は低インピーダンスを示し、差動対入力段の各半分を結合し、入力段を差動増幅器として機能させる。しかし、差動対の各半分を通る直流定常電流はキャパシタ202により遮断される。電流源203と204は等電流を供給し、電流はキャパシタ202により差動対の反対側に進むことを遮断されるため、等電流は差動対入力段の各半分に維持される。
【0042】
多重の入力段が存在する場合には多くの場合それらを残りの回路に結合させたラインに大きなキャパシタンスが存在する。これらのキャパシタンスが各ラインと成分に存在する抵抗と結合するとこれらにはフィルタ効果が見られ帯域幅を制限する。帯域幅の減少を回避するには入力段を追加の共通ベース段に回路に加え、カスコードベース構成を形成する。図3の追加の共通ベース段にはトランジスタ301と302及び電圧源303が含まれている。
【0043】
一般に、カスコード構成には増幅トランジスタとその抵抗コレクタとの間にトランジスタを挿入する必要があり、これによりミラー効果を軽減しまたコレクタ電流を変化しない抵抗の中を通過させる間のスイングから増幅器トランジスタのコレクタを保護することによってその他の容量性効果を削減する。挿入したトランジスタには一定電圧でバイアスをかけ、一般的には増幅器トランジスタのコレクタ上に充分な電圧を維持し、活性領域でこれを維持するよう増幅器トランジスタのエミッタ電圧より数ボルト高く設定する。
【0044】
図3ではトランジスタ301はトランジスタ107Aのコレクタと抵抗102の間に挿入されており、トランジスタ302はトランジスタ108Aのコレクタと抵抗103の間に挿入されている。トランジスタ301と302は一定バイアス電圧を供給する電圧源303によりバイアスがかけられる。こうして、トランジスタ301と302が電圧源303と一緒に、トランジスタ107Aを含む差動対入力段の半分を用いてカスコード構成を形成するため、多重のMR素子と関連したキャパシタンス増の悪影響を軽減する。
【0045】
定常状態では電流は抵抗102,トランジスタ301と107A及び電流源203を通って流れる。電流はまた抵抗103,トランジスタ302と108A及び電流源204を通っても流れる。キャパシタ202は差動対の各半分の間の直流を遮断する。電流源203と204は差動対の各半分を通る等量の電流を供給する。こうして、差動対の定常状態平衡が維持される。
【0046】
磁界がMR素子110Aに入射するとMR素子110Aの抵抗はその定常状態値から変化する。MR素子の抵抗の変動によりMR素子を通る電流が変動する。この電流の変動は差動対107Aと108Aによって増幅され、その結果として抵抗102と103を通る電流が変動する。抵抗102と103は電圧レール101に接続しているため抵抗102と103を通る電流の変動は出力部104と105の電圧の変動をひき起こす。こうして、出力部104と105はMR素子110Aに入射している磁界を表わす信号を供給する。
【0047】
上記の説明はMR素子110Aが選択され、MR素子110Bが解除されたことを仮定したが、これが図3の回路により操作できる唯一のモードではない。別の操作モードによりMR素子110Bを選択しMR素子110Aを解除することができる。MR素子110Bを選択するには電圧源201Aをトランジスタ107Aと108AをOFFにする電圧に設定し、また電圧源201Bを電流がトランジスタ107Bと108Bを通ることができる電圧に設定する。解除と選択は同時にまたは削除のあとに選択を行なうことにより連続して行うことができる。選択したMR素子110Bを用いるとトランジスタ107Bの機能はMR素子110Aを選択したときのトランジスタ107Aの機能と等しくまたトランジスタ108Bの機能はトランジスタ108Aと等しい。したがって、トランジスタ107Aと108A,MR素子110A及び電圧源201Aの操作についての上記の説明はトランジスタ107Bと108B及び電圧源201Bがそれぞれトランジスタ107Aと108A及び電圧源201Aの代わりに用いられる場合にはMR素子110Bにも適用される。
【0048】
図3の回路については別の操作モードもある。電圧源201Aと201Bの両方がそれぞれのトランジスタにバイアスをかけるのに不充分な電圧に設定されている場合には回路を非活動状態にし、各MR素子から入力が望ましくないときの電力消費を最少にする。
【0049】
本発明の第2の他の実施態様が図4に示してある。図4の他の実施態様では電圧源VCCは抵抗R6とR7の第1端子に接続されている。抵抗R6の第2端子はトランジスタQ1AとQ2Aの各コレクタ及びノードOUT1で増幅器A1の非反転入力部に接続されている。抵抗R7の第2端子はトランジスタQ1BとQ2Bの各コレクタ及びノードOUT2で増幅器A1の反転入力部に接続されている。増幅器A1により出力DXとDYが得られる。
【0050】
トランジスタQ1AのエミッタはMR素子RH0の第1端子に接続されている。トランジスタQ2AのエミッタはMR素子RH1の第1端子に接続されている。MR素子RH0とRH1の各第2端子は互いに接続され、またキャパシタCBの第1端子と電界効果トランジスタ(FET)M1のドレインに接続されている。トランジスタQ1BとQ2Bの各エミッタは互いに接続され、またキャパシタCBの第2端子と抵抗R1の第1端子に接続されている。抵抗R1の第2端子はFET−M2のドレインに接続されている
【0051】
電圧源VBIASは増幅器A2の非反転入力部に接続されている。増幅器A2の出力部はトランジスタQ3のベースに接続されている。トランジスタQ3のコレクタは電圧源VCC接続されている。トランジスタQ3のエミッタはトランジスタQ6のコレクタとベース,トランジスタQ4のベース,FET−M5とM6の各ドレイン及びキャパシタCF2の第1端子に接続されている。キャパシタCF2の第2端子は電圧源GNDに接続されている。FET−M5のソースはトランジスタQ1AとQ1Bの各ベースに接続されている。FET−M6のソースはトランジスタQ2AとQ2Bの各ベースに接続されている。FET−M5のゲートは入力信号SEL0接続されている。FET−M6のゲートは入力信号SEL1接続されている。トランジスタQ6のエミッタは増幅器A2の反転入力部と抵抗R5の第1端子に接続されている。抵抗R5の第2端子はFET−M3のドレインに接続されている。
【0052】
バンドギャップ電圧VBGは増幅器A4の非反転入力部に接続されている。増幅器A4の出力部はトランジスタQ5のベースに接続されている。トランジスタQ5のエミッタは増幅器A4の反転入力部と抵抗RSETの第1端子に接続されている。抵抗RSETの第2端子は電圧源GNDに接続されている。
【0053】
電圧源VCCは抵抗R3とR4の各第1端子に接続されている。抵抗R3の第2端子は増幅器A3の反転入力部とトランジスタQ4のコレクタに接続されている。抵抗R4の第2端子は増幅器A3の非反転入力部とトランジスタQ5のコレクタに接続されている。トランジスタQ4のエミッタは抵抗R2の第1端子に接続されている。抵抗R2の第2端子はFET−M4のドレインに接続されている。増幅器A3の出力部はFET−M1,M2,M3及びM4の各ゲートとキャパシタCF1の第1端子に接続されている。キャパシタCF1の第2端子は電圧源GNDに接続されている。FET−M1,M2,M3及びM4の各ソースは電圧源GNDに接続されている。
【0054】
図4の回路により多重のMR素子を用いることができる。図4の回路には2つのMR素子が示されているが本発明は図4に示されているMR素子よりも多くのMR素子を用いて実施することができる。
【0055】
図4においてMR素子RH0はトランジスタQ1AとQ1Bを含む共通ベース差動対入力段に接続されている。MR素子RH1はトランジスタQ2AとQ2Bを含む共通ベース差動対入力段に接続されている。FETスイッチM5を用いてトランジスタQ1AとQ1Bの各ベースをノードVBIAS+VBEで存在するバイアス電圧に接続または切離す。こうして、FETスイッチM5を用いて入力部SEL0を活性化または非活性化することによりMR素子RH0を選択または解除する。同様に、FETスイッチM6を用いてトランジスタQ2AとQ2Bの各ベースノードVBIAS+VBEで存在するバイアス電圧に接続または切離す。こうして、FETスイッチM6を用いて入力部SEL1を活性化または非活性化することによりMR素子RH0を選択または解除する。入力部SEL0とSEL1の両方を非活性化することにより回路を休止状態に配置し、MR素子からの入力が必要でないときに電力消費を最少にすることができる。
【0056】
MR素子RH0と関連した入力段にはトランジスタQ1AとQ1B及び入力部SEL0を有するFETスイッチM5が含まれている。MR素子RH1と関連した入力段にはトランジスタQ2AとQ2B及び入力部SEL1を有するFETスイッチM6が含まれている。どのMR素子を選択するかに関係なく選択したMR素子と関連した入力段は定電流を供給する2つの電流源M1とM2によってバイアスがかけられる。M1により供給される電流は選択したMR素子のセンス電流として使われる。また、どちらの入力段が選択されても各半分はキャパシタCBによって交流的に結合されている。
【0057】
入力段Q1AとQ1BまたはQ2AとQ2Bに加えられるバイアス電圧は増幅器A2,トランジスタQ3とQ6,抵抗R5及び電流源M3を含む回路の一部により供給される。増幅器A2はその非反転入力部で電圧入力VBIASを受ける。この実施例のVBIASの電圧は0.5Vであるが、その他のレベルも用いてもよい。トランジスタQ6にはそのベースに接続されたコレクタがあり、その半導体材料の特性,幾何学的形状及びそのベースとエミッタ間にコレクタ電流による電圧降下VBEを供給するようになっている。用いられる材料によりVBEは約0.8Vまたはそれよりも高い場合も低い場合もある。トランジスタQ3は増幅器A2上のエミッタフォロアとして構成されている。抵抗R5と電流源M3は電圧源GNDへの電流経路を提供する。
【0058】
トランジスタQ6はVBEの電圧降下を増幅器A2の負のフィードバックループに導入するため増幅器A2の出力は非反転電圧入力部VBIASからのVBEによりオフセットされる。したがって、ノードVBIAS+VBEでの電圧はVBIASとVBEの合計と等しい。VBIAS+VBEでの電圧はキャパシタCF2によりフィルタされ選択的にFETスイッチSEL0を通じてトランジスタQ1AとQ1Bの各ベース及びFETスイッチSEL1を通じてトランジスタQ2AとQ2Bの各ベースに加えられる。ノードVBIAS+VBEはまたエミッタフォロアとして構成されているトランジスタQ4のベースに電圧を供給する。
【0059】
BIAS+VBEでの電圧はトランジスタQ1A,Q1B,Q2A,Q2B,Q6及びQ4の各ベースに接続されており、これらトランジスタのベースとエミッタ間にVBEの特徴的な電圧降下が存在し、これらトランジスタの各エミッタはすべてVBIASの電圧レベルである。この配置はドレインを超えて電流源M1,M2,M3及びM4の各ソース電圧との同等性を維持する。
【0060】
この実施例の電流制御は増幅器A3とA4,トランジスタQ4とQ5,FET−M1,M2,M3及びM4,抵抗RSET,R2,R3及びR4及びキャパシタCF1によって供給される。先行技術において多くの電流制御法が知られており、本発明は図4に示されている特殊電流制御配置に限定されるものではなくその他の電流制御法を用いても実施できることが理解される。
【0061】
用いられている半導体材料に特有のバンドギャップ電圧である基準電圧VBGが増幅器A4の非反転入力部に加えられる。電圧基準VBGの電圧は1.26Vであるが用いられる材料によりこれより高くても低くてもよい。増幅器A4によりエミッタフォロアとして構成されているトランジスタQ5のエミッタである出力部が得られる。トランジスタQ5のエミッタは増幅器A4の反転入力部に接続されているため、負のフィードバックループが得られる。また、Q5をソースフォロアとして構成されているFETに代えることができる。こうして、増幅器A4はその出力を調節し、非反転入力部での電圧基準VBGと等しい反転基準での電圧を供給する。バンドギャップ電圧(1.26V)以外の基準電圧をVBG入力部用に用いることができる。
【0062】
増幅器A4の反転入力部での電圧は電圧基準VBGのレベルで固定されているため、抵抗RSETの抵抗を選択し抵抗RSETを通って流れるIREFと呼ばれる電流の量を決定することができ、これはまた抵抗R4を通る電流IR4を決定する。
【0063】
増幅器A3はR3上の電圧をR4上の電圧と比較するが、これはR4のIR4倍に等しい。R3とR4のおよその比を選択することにより抵抗R3を通る電流の量を設定することができる。この実施例ではR4とR3の比が4:1に設定され、抵抗R3を通る電流(IR3)と抵抗R4を通る電流(IR4)の比として4:1が得られる。本発明はまたその他の比で実施してもよい。R3を通る電流はまたトランジスタQ4,抵抗R2及びFETを備えた電流源M4を通って流れる。増幅器A4の出力部はキャパシタCF1によりフィルタされており、またFET電流源M4のゲートに接続されているため電流を制御するための閉ループが得られる。
【0064】
図4の回路によりFET電流源M1〜M4のドレイン電圧を等しく設定することもできる。ドレイン電圧はVBIASから各トランジスタエミッタとFET電流源ドレインとの間に位置した各抵抗上の電圧降下を引いた値に等しい。したがって、FET電流源M1のドレイン電圧はVBIASから選択されたMR素子上の電圧降下を引いた値に等しい(両方のMR素子は等しい抵抗をもつよう選択される)。同様に、FET電流源M2のドレイン電圧はVBIASから抵抗R1上の電圧降下を引いた値に等しい(抵抗R1はMR素子RH0とRH1と同じ抵抗をもつよう選択される)。
【0065】
各抵抗の値は電流源M1,M2,M3及びM4を通る所望電流を設定するよう選ぶことができる。抵抗R4を通る電流IR4を決定するために抵抗RSETの値は選択される。抵抗R3の値はIR3が4倍のIR4に等しくなるように抵抗R4の値の4分の1であるよう選択される。抵抗R3とR4の比により電流源M4を通る電流が設定される。M1,M2及びM3を通る電流はM4の幾何学的形状に対するFETのM1,M2及びM3のおよその幾何学的形状を選ぶことによりM4を通る電流に対して設定する。こうして選択された電流の比はIM1:IM2:IM3:IM4=32:32:1:4である。しかし、本発明はその他の抵抗または電流比あるいはその他の幾何学的形状を用いて実施してもよい。
【0066】
MR素子の抵抗はMR素子の使用目的の必要条件によってMR素子の構造及び設計に課せられた制限により一定であると想定されるため、その他の抵抗はすべてMR素子の抵抗にもとづいて選択される。多重のMR素子設計ではすべてのMR素子の抵抗は等しくまたはほぼ等しくなるよう選ぶことができる。電流源M4を通る電流(IM4)のみが増幅器A3のフィードバックループにより制御されるため、電流源M1,M2,M3及びM4の等しいドレイン電圧を維持し、電流源M4が探知され所望電流調整が得られるよう各抵抗の値を設定することが重要である。電流源M1の一貫した性能を維持するには等しい抵抗またはほぼ等しい抵抗をもつようMR素子RH0とRH1を選ぶ。電流源M2のドレイン電圧を電流源M1のドレイン電圧と等しくするには抵抗R1の値をMR素子RH0とRH1の値と等しくなるよう選択される。電流源M3のドレイン電圧を等しくするには抵抗R5の値をMR素子RH0とRH1の定常抵抗の32倍になるよう選択される。電流源M4のドレイン電圧を等しくするには抵抗R2の値をMR素子RH0とRH1の定常抵抗の8倍になるよう選択される。これらの値を有する抵抗により電流源M1,M2,M3及びM4のドレイン電圧は等しく維持される。本発明は広範囲な抵抗値で実施されるが典型的な抵抗値は次の通りである。
RH0=12Ω,RH1=12Ω,
1=12Ω,R5=384Ω,R2=96Ω,R3=500Ω,R4=2KΩ。
【0067】
電流源M4のみが増幅器A3により閉ループモードで調整されまた電流源M1,M2及びM3はすべて開ループモードで作動しているため、電流源M1,M2,M3及びM4の各特性をしっかりと整合させ、4つのすべての電流源を通る電流の適切な調整を保証しなければならない。図4の各記号トランジスタは一つまたはそれ以上の実際のトランジスタとして実施してもよい。多数の実際のトランジスタを用いることにより、実際に用いられるトランジスタの数はその装置の電流容量規定に比例する。したがって、電流容量規定は最小のトランジスタレイアウトを維持している間に合致する。図4の各記号トランジスタとして多数の実際のトランジスタを用いると、要素特性の整合の程度が増大する。全体としてトランジスタの特性の変動は集積回路の特定の実際のトランジスタで見られる変動ほど大きくはない。特性の最良の整合を保証するには図4の4つの電流源M1〜M4の個々の実際のトランジスタを互に接続する互に接続するには一つの電流源のトランジスタをすべて集積回路で互いに隣接して配置するのではなく、その他の電流源のトランジスタと混ざり合わせ、各電流源の実際のトランジスタの平均位置がほぼ同じになるよう各電流源の個々の実際のトランジスタを配置することが必要である。特性の整合を改善するために技術上既知のその他の方法を用いて適切な整合を保証してもよい。
【0068】
図4の回路の一つの利点はトランジスタQ1A,Q1B,Q2A,Q2B及びFETスイッチM5とM6が低供給電圧で多重MR素子の増幅と選択が可能であるように配置されている点である。図4の入力段には電圧ソースVCCから電圧ソースGNDへのどの経路にも一つのトランジスタしかないため、どの入力段の電流経路にもVBEの電圧降下は一つしかない。こうして、多重の一連のVBE電圧降下を有する回路のために高い電圧を供給する必要がなくなる。しかし、図3に示した通り本発明は入力段の各電流経路にトランジスタが一つしかない回路に限定されない。
【0069】
どのMR素子を選択するかにかかわらず選択したMR素子と関連した入力部からの出力はノードOUT1とOUT2でのコレクタ抵抗R6とR7の端子上に現われる。ノードOUT1とOUT2からの各信号は増幅器A1により増幅され、出力DXとDYが得られる。
【0070】
こうして、各MR素子を選択しバイアスをかけ、そこからの信号を広範囲な周波数にわたって増幅し、またスイッチ過渡現象を最小にするための簡単でより効果的な回路が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるMRヘッド増幅器器の回路図。
【図2】本発明によるMRヘッド増幅器器の回路図。
【図3】2つのMRヘッドからの信号を増幅するための本発明によるMRヘッド増幅器の回路図。
【図4】2つのMRヘッドからの信号を増幅するための本発明によるヘッド制御回路を含む詳細なMRヘッド増幅器の回路図。
【符号の説明】
101,112 電圧レール
102,103,R1,R2,R4,R6,R7,RSET 抵抗
103,107,108,107A,108A,301,302,Q4,Q5,Q6,Q4,Q1A,Q1B,Q2A,Q2B トランジスタ
1,M2,M3,M4,M5,M6 FET
104,105 出力端子
106,A1,A2,A3,A4 増幅器
109,202,CB,CF1,CF2 キャパシタ
110,110A,110B,RH0,RH1 MR素子
111,203,204 電流源
201,303,201A,201B,VCC,VBIAS 電圧源
SEL0,SEL1 入力信号
OUT1,OUT2 ノード
X,DY 出力

Claims (9)

  1. 電圧レールの一方(101)及び電圧レールの他方(112)に接続され、マグネトレジスティブ素子(110)にバイアスをかけ前記マグネトレジスティブ素子(110)により発生する信号を増幅し、第1の出力端子(105)及び第2の出力端子(104)から出力するマグネトレジスティブヘッド用増幅回路であって:
    差動対を構成する第1のトランジスタ(108)及び第2のトランジスタ(107)、第1の抵抗(103)及び第2の抵抗(102)、第1の電流源(204)及び第2の電流源(203)、電圧源(201)を有し;
    前記第1のトランジスタ(108)の出力側端子には前記第1の出力端子(105)及び前記第1の抵抗(103)の一方の端子が接続され;
    前記第2のトランジスタ(107)の出力側端子には前記第2の出力端子(104)及び前記第2の抵抗(102)の一方の端子が接続され;
    前記第1の抵抗(103)の他方の端子及び前記第2の抵抗(102)の他方の端子が前記電圧レールの一方(101)に接続され;
    前記第1のトランジスタ(108)の制御側端子及び前記第2のトランジスタ(107)の制御側端子が前記電圧源(201)の一方に接続され;
    前記第1のトランジスタ(108)の入力側端子に前記マグネトレジスティブ素子(110)の一方の端子が接続され;
    前記マグネトレジスティブ素子(110)の他方の端子に前記第1の電流源(204)の一方の端子が接続され;
    前記第2のトランジスタ(107)の入力側端子に第2の電流源(203)の一方の端子が接続され;
    前記第1の電流源(204)の他方の端子,前記第2の電流源(203)の他方の端子及び前記電圧源(201)の他方の端子が前記電圧レールの他方(112)に接続されている:
    マグネトレジスティブヘッド用増幅回路。
  2. さらに、前記第1の電流源(204)の一方の端子と前記第2の電流源(203)の一方の端子との間にキャパシタ(202)が接続された:
    請求項1記載のマグネトレジスティブヘッド用増幅回路。
  3. さらに、前記第1のトランジスタ(108A)の出力側端子にカスコード接続された第3のトランジスタ(302)と;
    前記第2のトランジスタ(107A)の出力側端子にカスコード接続された第4のトランジスタ(301)と;
    前記第3のトランジスタ(302)及び第4のトランジスタ(301)各々の制御端子に接続されて前記第3のトランジスタ(302)及び第4のトランジスタ(301)にバイアス電圧を提供する第2の電圧源(303)を有する、
    請求項1又は請求項2記載のマグネトレジスティブヘッド用増幅回路。
  4. 第1のマグネトレジスティブ素子(RH0)及び第2のマグネトレジスティブ素子(RH1)を有し、前記第1のマグネトレジスティブ素子(RH0)又は前記第2のマグネトレジスティブ素子(RH1)を選択するマグネトレジスティブヘッド用増幅回路であって:
    第1のトランジスタ(Q1A)と第2のトランジスタ(Q1B)が差動対接続された第1のトランジスタ差動対を有し前記第1のトランジスタ(Q1A)の入力側端子に第1のマグネトレジスティブ素子(RH0)の一方の端子が接続されて前記第1のマグネトレジスティブ素子(RH0)の抵抗値の変動から生じる電流偏差を増幅する第1の増幅段と;
    第3のトランジスタ(Q2A)と第4のトランジスタ(Q2B)が差動対接続された第2のトランジスタ差動対を有し前記第3のトランジスタ(Q2A)の入力側端子に前記第2のマグネトレジスティブ素子(RH1)の一方の端子が接続されて前記第2のマグネトレジスティブ素子(RH1)の抵抗値の変動から生じる電流偏差を増幅する第2の増幅段と;
    前記第1のトランジスタ(Q1A)と前記第2のトランジスタ(Q1B)各々の制御端子に接続され、前記第1のトランジスタ(Q1A)及び前記第2のトランジスタ(Q1B)にバイアス電圧を供給する第1の電圧源トランジスタ(M5)と;
    前記第3のトランジスタ(Q2A)と前記第4のトランジスタ(Q2B)各々の制御端子に接続され、前記第3のトランジスタ(Q2A)及び前記第4のトランジスタ(Q2B)にバイアス電圧を供給する第2の電圧源トランジスタ(M6)と;
    前記第1のトランジスタ(Q1A)及び前記第3のトランジスタ(Q2A)各々の入力側端子が、前記第1のマグネトレジスティブ素子(RH0)又は前記第2のマグネトレジスティブ素子(RH1)を介して、一方の端子に接続され、他方の端子が電源に接続された第1の電流源トランジスタ(M1)と;
    前記第2のトランジスタ(Q1B)の入力端子と前記第4のトランジスタ(Q2B)の入力側端子が、抵抗(R1)を介して一方の端子に接続され、他方の端子が電源とに接続された第2の電流源トランジスタ(M2)と;
    前記第1のトランジスタ(Q1A)の出力側端子と前記第3のトランジスタ(Q2A)の出力側端子が接続された出力ノード(OUT1)及び前記第2のトランジスタ(Q1B)の出力側端子と前記第4のトランジスタ(Q2B)の出力側端子が接続された出力ノード(OUT2)と;
    前記第1のトランジスタ(Q1A)の出力側端子と前記第3のトランジスタ(Q2A)の出力側端子と電源(Vcc)との間に接続された抵抗(R6)及び前記第2のトランジスタ(Q1B)の出力側端子と前記第4のトランジスタ(Q2B)の出力側端子と前記電源(Vcc)との間に接続された抵抗(R7)と;
    前記第1の電圧源トランジスタ(M5)又は前記第2の電圧源トランジスタ(M6)を選択することにより前記第1のマグネトレジスティブ素子(RH0)又は前記第2のマグネトレジスティブ素子(RH1)の一方を活性化し他方を非活性化する選択手段を備える、
    マグネトレジスティブヘッド用増幅回路。
  5. 前記選択手段が前記電圧源トランジスタ(M5, M6)を前記電源(Vcc)に選択的に接続するための選択部(SEL0, SEL1)を有する、
    請求項4記載のマグネトレジスティブヘッド用増幅回路。
  6. さらに、前記第1のトランジスタ(Q1A)の出力側端子と前記第3のトランジスタ(Q2A)の出力側端子が接続された出力ノード(OUT1)及び前記第2のトランジスタ(Q1B)の出力側端子と前記第4のトランジスタ(Q2B)の出力側端子が接続された出力ノード(OUT2)に増幅器(A1)が接続された、
    請求項3又は請求項4記載のマグネトレジスティブヘッド用増幅回路。
  7. さらに、前記第1の電流源トランジスタ(M1)の一方の端子と前記第2の電流源トランジスタ(M2)の一方の端子との間にキャパシタ(CB)が接続された、
    請求項4,請求項5又は請求項6記載のマグネトレジスティブヘッド用増幅回路。
  8. 第1のマグネトレジスティブ素子(110A)及び第2のマグネトレジスティブ素子(110B)にバイアスをかけ、前記第1のマグネトレジスティブ素子(110A)及び前記第2のマグネトレジスティブ素子(110B)により発生される信号を増幅するマグネトレジスティブヘッド用増幅回路であって:
    前記マグネトレジスティブヘッド用増幅回路は、
    差動対接続された第1のトランジスタ(108A)及び第2のトランジスタ(107A)と差動対構成で接続された第3のトランジスタ(108B)及び第4のトランジスタ(107B)を有し、前記第1のトランジスタ(108A)の入力側端子が前記第1のマグネトレジスティブ素子(110A)の一方の端子に接続され;
    前記第3のトランジスタ(108B)の入力側端子が前記第2のマグネトレジスティブ素子(110B)の一方の端子に接続され;
    前記第1のマグネトレジスティブ素子(l10A)の他方の端子及び第2のマグネトレジスティブ素子(110B)の他方の端子と電源(l12)との間に第1の電流源(204)が接続され;
    前記第2のトランジスタ(107A)の入力側端子及び前記第4のトランジスタ(107B)の入力側端子と電源(112)との間に第2の電流源(203)が接続され;
    前記第1のトランジスタ(108A)及び前記第2のトランジスタ(107A)の各制御端子に接続され、バイアス電圧を供給し前記第1のマグネトレジスティブ素子(l10A)を選択的に活性化する第1の電圧源(201A)及び前記第3のトランジスタ(108B)及び前記第4のトランジスタ(107B)の各制御端子に接続され、バイアス電圧を供給し前記第2のマグネトレジスティブ素子(l10B)を選択的に活性化する第2の電圧源(201B)と;
    前記第1のトランジスタ(108A)の出力側端子及び前記第3のトランジスタ(108B)の出力側端子に入力側端子がカスコード接続され、出力側端子に第1の出力手段(105)が接続され、制御側端子が電圧源(303)に接続された第5のトランジスタ(302)と:
    前記第2のトランジスタ(107A)の出力側端子及び前記第4のトランジスタ(107B)の出力側端子に入力側端子がカスコード接続され、出力側端子に第2の出力手段(104)が接続され、制御側端子が電圧源(303)に接続されたされた第6のトランジスタ(301)と:
    前記第5のトランジスタ(302)の出力側端子が第1の抵抗(103)を介して、前記第6のトランジスタ(301)の出力側端子が第2の抵抗(102)を介して、電源(101)に接続される;
    マグネトレジスティブヘッド用増幅回路。
  9. さらに、前記第1の電流源(204)と第2の電流源(203)とに接続されたキャパシタ(202)とで構成された、
    請求項8記載のマグネトレジスティブヘッド用増幅回路。
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