JP4060465B2 - 高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス - Google Patents

高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP4060465B2
JP4060465B2 JP32750598A JP32750598A JP4060465B2 JP 4060465 B2 JP4060465 B2 JP 4060465B2 JP 32750598 A JP32750598 A JP 32750598A JP 32750598 A JP32750598 A JP 32750598A JP 4060465 B2 JP4060465 B2 JP 4060465B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
olefin
formula
copolymer
polymer
spe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32750598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000149660A (ja
Inventor
恒男 桑原
幸子 平林
一英 大江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP32750598A priority Critical patent/JP4060465B2/ja
Publication of JP2000149660A publication Critical patent/JP2000149660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4060465B2 publication Critical patent/JP4060465B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10—Energy storage using batteries
    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30—Hydrogen technology
    • Y02E60/50—Fuel cells
    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Primary Cells (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池、キャパシタ、ディスプレイ、センサー等の電気化学デバイスに好適に用いられる高分子固体電解質、およびこの高分子固体電解質を用いた電気化学デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気化学デバイスにおいては、電解質として水溶液あるいは有機溶媒を用いた非水溶液(電解液)が多く用いられてきたが、密閉の必要性、安全性の確保等に問題があるため、柔軟性、弾性、軽量性、薄膜形成性、透明性等を持ち合わせたイオン伝導性高分子固体電解質の必要性が増してきている。特に、エレクトロニクス製品の重要部品である電池、キャパシタ等の電気化学デバイスにおいては、軽量化、コンパクト化、形状自由度、大面積化等の要請から、イオン伝導性高分子を電解質に用いる電気化学デバイスの開発が積極的に進められている。
【0003】
イオン伝導性高分子を用いた例として、ポリエチレンオキシド(PEO)や、ポリプロピレンオキシド(PPO)等のポリエーテルおよびその誘導体などの高分子とLi等を含む電解質塩とよりなるタイプ(均一型、ドライ型)、高分子に可塑剤を混合して、電気化学的特性を改善したタイプ(ハイブリッド型・ゲル型)、また、電解質の複合塩を高分子で保持したタイプ(PIS:Polymer in Salt )等がある。
【0004】
現在、高分子固体電解質(SPE)を用いたポリマーバッテリーの開発においては、その高いイオン伝導度から、主にゲル型のSPEが研究の中心であり、PEO系、PAN(ポリアクリロニトリル)系、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)系等の高分子が実用性が高いとされている。
【0005】
この中でも、PVDFは耐熱性、耐薬品性に優れ、十分な機械的強度を有していることから、古くからSPEとして研究されている。しかしながら、高分子の結晶部分は、イオン伝導に寄与しないとされていることから、高い結晶性を有しているPVDFは、現状のままではSPEとして不利であり、このため、6フッ化プロピレン(HFP)や、トリフルオロエチレン(TrFE)や、テトラフルオロエチレン(TFE)を用いた、P(VDF−HFP):米国特許第3985574号明細書、P(VDF−TFE),P(VDF−TrFE):特開昭58−75779号公報等の共重合体が提案されている。
【0006】
例えば、米国特許第5296318号明細書には、フッ化ビニリデン(VDF)と8〜25wt%の6フッ化プロピレン(HFP)の共重合体〔P(VDF−HFP)〕に、リチウム塩が溶解した溶液が20〜70wt%含まれているゲル電解質が開示されている。このゲル電解質の導電率は10-3S・cm-1に達する。このようなVDF−HFP共重合体は、HFPがPVDFの結晶化度を低下させているために溶媒を多量に含むことが可能であり、また、リチウム塩の結晶析出も抑制され、さらに強度のあるゲル電解質を作製することができる。
【0007】
ゲル型のSPEの製造方法としては、高分子を溶媒に溶解し、そこに電解液等を混合して可塑化した後、これを種々の方法で基材に塗布し、溶媒を揮発させてSPEフィルムを得る方法が一般的である。また、高分子を直接電解液に溶解させ、塗布あるいは押出法によりSPEフィルムを製造する方法も提案されている。しかしながら、電気化学デバイスに用いられる有機電解液は一般に水を嫌うため、これらの方法を用いて工業的にSPEを製造しようとする場合、全工程をドライな雰囲気に維持する必要があり、多額な設備投資・維持費が必要になると共に、工程内の在庫管理も容易ではない。
【0008】
米国特許第5,418,091号には、高分子溶液に可塑剤を加え、これを基材に塗布後、溶媒を揮発させてフィルムを作製し、ここから可塑剤を抽出し、形成された空隙に電解液を含浸させるというSPEの製造方法が記載されている。この方法では、電解液を用いるのは含浸工程、封入工程のみで、それより前の工程では通常環境下で作業できることから、設備投資・維持費が大幅に低減できる。また、塗布・乾燥後、あるいは可塑剤抽出後にSPEをフィルム状態でストックできるため、在庫管理が容易となる。しかし、この方法では抽出工程として、多量の溶媒に可塑剤含有高分子フィルムを複数回浸漬させる必要があり、この工程が生産性、量産性を大きく低下させると共に、多量の廃溶剤の処理が必要となり、環境の点でも問題がある。また、抽出は可塑剤含有高分子フィルムを減圧下で加熱することでも達成されるが、この場合も生産性、量産性に大きく影響し、設備の導入、コストの上昇が不可避である。さらに、最近では、可塑剤の環境への影響も問題視されている。
【0009】
従って、工業的に簡便で安全にSPEを製造するためには、可塑剤を用いることなく、SPEを構成する高分子に後から電解液を十分に含浸させることが必要であり、高分子には電解液に対する膨潤性が付与されていることが好ましい。
【0010】
このような問題点に鑑み、本発明者らは、特願平9−95030号および特願平10−186938号(特願平9−245821号)において高い電解液膨潤性を有するSPEおよびこれを用いた電気化学デバイスを、また、特願平10−256059号(特願平9−368028号)においてSPEを用いたセパレータを提案している。しかし、さらに広範な用途にも対応するために新規のSPEの開発が求められている。特に、電子機器の小型化、軽量化の流れに伴い、電池、キャパシタ等の電気化学デバイスにおいても多くの分野から軽量化が求められている。高イオン伝導度が得られる前記のPVDF系ポリマーは、密度が比較的高く、高分子固体電解質の軽量化という点で不十分である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、可塑剤を用いることなく容易に製造でき、高いイオン伝導度が得られ、さらには、軽量化可能な高分子固体電解質、およびこれを用いることで生産性、量産性が高く、優れた特性を有する電気化学デバイスを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、以下の本発明の構成により達成される。
(1) N−アルキルマレイミドとオレフィンとのオレフィン・マレイミド共重合体と、電解液とを含有する高分子固体電解質。
(2) 前記オレフィン・マレイミド共重合体が、下記の式(1)で表される構造単位と、下記の式(2)で表される構造単位とを有する上記(1)の高分子固体電解質。
【0013】
【化4】
Figure 0004060465
【0014】
【化5】
Figure 0004060465
【0015】
(式(1)において、R1、R2およびR3は、それぞれ、炭素数1〜8のアルキル基または水素原子を表し、
式(2)において、R4は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基または水素原子を表す。)
(3) 前記の式(1)で表される構造単位が前記オレフィン・マレイミド共重合体の70〜2モル%であり、
前記の式(2)で表される構造単位が前記オレフィン・マレイミド共重合体の30〜98モル%である上記(2)の高分子固体電解質。
(4) 前記オレフィン・マレイミド共重合体が下記の一般式(I)で表される構造単位を有する上記(3)の高分子固体電解質。
【0016】
【化6】
Figure 0004060465
【0017】
(一般式(I)において、R1、R2およびR3は、それぞれ、炭素数1〜8のアルキル基または水素原子を表し、
R4は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基または水素原子を表す。)
(5) 前記R1が水素であり、
前記R2および前記R3は、それぞれ、メチル基であり、
前記R4は、メチル基である上記(2)〜(4)の高分子固体電解質。
(6) 前記オレフィン・マレイミド共重合体の重量平均分子量が、ポリスチレン換算で1×103〜1×107である上記(1)〜(5)の高分子固体電解質。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかの高分子固体電解質を用いた電気化学デバイス。
(8) リチウム2次電池または電気2重層キャパシタである上記(7)の電気化学デバイス。
【0018】
【作用】
本発明の高分子固体電解質(SPE)は、オレフィンとN−アルキルマレイミドとの共重合体(オレフィン・マレイミド共重合体)と、電解液とを含有する。本発明で用いるオレフィン・マレイミド共重合体は、下記の式(1)で表される構造単位と、下記の式(2)で表される構造単位とを有するもので、その重量平均分子量は、ポリスチレン換算で1×103〜1×107であることが好ましい。
【0019】
【化7】
Figure 0004060465
【0020】
【化8】
Figure 0004060465
【0021】
式(1)において、R1、R2およびR3は、それぞれ、炭素数1〜8のアルキル基または水素原子を表し、式(2)において、R4は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基または水素原子を表す。
【0022】
オレフィン・マレイミド共重合体としては、交互共重合体、つまり、下記の一般式(I)で表されるオレフィン・マレイミド共重合体が好ましい。
【0023】
【化9】
Figure 0004060465
【0024】
一般式(I)において、R1、R2およびR3は、それぞれ、炭素数1〜8のアルキル基または水素原子を表し、R4は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基または水素原子を表す。
【0025】
上記のようなオレフィン・マレイミド共重合体は、マレイミド部分が極性を有しているので、極性溶媒である電解液との親和性が高い。そのため、この高分子フィルムを電解液に浸漬することで、高分子は膨潤し、イオン伝導度の高いSPEゲルが容易に得られる。本発明で用いる高分子の電解液による膨潤度は2〜5程度であり、従来のものと同等以上である。前述の通り、米国特許第5,418,091号等に記載されている生産性の高い従来の高分子固体電解質は可塑化の工程が必要であったが、本発明の高分子固体電解質は用いる高分子を可塑化する必要がない。そのため、生産性、量産性が高い。また、最近問題になっている環境の面からも好ましい。
【0026】
また、本発明のSPEはイオン伝導度も高く、従来の可塑化したSPEと同等以上のイオン伝導度が得られる。
【0027】
そして、本発明で用いるオレフィン・マレイミド共重合体は、密度が1.1〜1.2g/cm3である。従来用いられているフッ素樹脂(PVDF系ポリマー)は、構造中にフッ素等のハロゲン原子を含み、密度が1.8g/cm3程度と高い。本発明で用いる高分子は低密度であるため、SPEの軽量化が可能である。
【0028】
さらには、オレフィン・マレイミド共重合体はガラス転移点(Tg)が105〜230℃程度と高く、Tgがそれより低いPEO、PVDF(Tg:ともに氷点下以下)、PMMA(Tg:100℃程度)等を用いた従来のSPEと比べて、本発明のSPEは耐熱性にも優れている。
【0029】
また、耐薬品性にも優れ、常温では、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)等の限られた溶媒だけに溶解する。
【0030】
オレフィン・マレイミド共重合体は、マレイミド部分が極性を有し、電解液との親和性が高いので、可塑剤を用いることなく、電解液に対して高い膨潤度が得られるが、構造中に−OH基等の電気化学的に不安定な官能基をもたない。そのため、広い電位窓を有し、幅広い電圧に対して安定なSPEが得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】
<高分子>
本発明の高分子固体電解質は、オレフィンとN−アルキルマレイミドとを共重合した高分子、つまり、上記の式(1)で表される構造単位と、上記の式(2)で表される構造単位とを有するオレフィン・マレイミド共重合体を用いる。
【0032】
式(1)において、R1、R2およびR3は、それぞれ、炭素数1〜8のアルキル基または水素原子を表す。R1、R2およびR3は互いに同一でも異なっていてもよい。
【0033】
R1、R2およびR3で表されるアルキル基は、直鎖状でも分岐を有するものであってもよく、炭素数1〜3のものが好ましく、特にメチル基が好ましい。
【0034】
式(1)で表される構造単位は、R1が水素であることが特に好ましい。また、R2、R3はアルキル基、特にメチル基であることが好ましい。中でも、R1が水素であり、R2およびR3がメチル基であることが、耐熱性および機械的強度等の点から好ましい。
【0035】
式(1)で表される構造単位が2−メチル−1−ヘプテンのような直鎖アルキル基を有する場合、柔軟性は優れるが、耐熱性が低下する傾向にある。また、イソオクテンのような嵩高いアルキル基を有する場合、あるいは、2−メチル−2−ブテンのような3置換オレフィンの場合、耐熱性は向上するが、機械的強度は低下する傾向がある。
【0036】
式(2)において、R4(N−アルキル置換基)は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基または水素原子を表す。
【0037】
R4で表されるアルキル基は、直鎖状でも分岐を有するものであってもよく、炭素数1〜6のもの、さらには、炭素数1〜3のものが好ましく、特にメチル基が耐熱性および機械的特性等の点から好ましい。R4が長鎖になると、柔軟性は優れるが、耐熱性が低下する傾向にある。
【0038】
R4で表されるシクロアルキル基は、炭素数3〜6のものが好ましく、特にシクロヘキシル基が好ましい。
【0039】
R4としては、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数3〜6のシクロアルキル基が耐熱性において好ましく、さらにはメチル基、エチル基、イソプロピル基またはシクロヘキシル基、特にメチル基であることが好ましい。R4がシクロアルキル基である場合、R4がアルキル基である場合よりも耐熱性が向上するが、脆くなる傾向がある。
【0040】
R1、R2、R3およびR4を変化させることによって、電解液との親和性が変化する。また、高分子固体電解質を軽量化するためには、R1、R2、R3およびR4は炭素数が少ない方が好ましい。
【0041】
上記の式(1)で表される構造成分を与えるオレフィンとしては、イソブテン、エチレン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−1−ヘキセン、2−メチル−1−ヘプテン、1−メチル−1−ヘプテン、1−イソオクテン、2−メチル−1−オクテン、2−エチル−1−ブテン、2−エチル−1−ペンテン、2−メチル−2−ブテン、2−メチル−2−ペンテン、2−メチル−2−ヘキセン等が挙げられ、イソブテンを用いることが好ましい。
【0042】
上記の式(2)で表される構造成分を与えるN−アルキルマレイミドとしては、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−n−プロピルマレイミド、N−i−プロピルマレイミド、N−n−ブチルマレイミド、N−i−ブチルマレイミド、N−s−ブチルマレイミド、N−t−ブチルマレイミド、N−n−ペンチルマレイミド、N−n−ヘキシルマレイミド、N−n−ヘプチルマレイミド、N−n−オクチルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−ステアリルマレイミド、N−シクロプロピルマレイミド、N−シクロブチルマレイミド、N−シクロペンチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−シクロヘプチルマレイミド、N−シクロオクチルマレイミド等が挙げられ、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−i−プロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドを用いることが好ましい。
【0043】
本発明で用いるオレフィン・マレイミド共重合体は、前記の式(1)で表される構造単位がオレフィン・マレイミド共重合体の70〜2モル%、特に50〜20モル%であることが好ましく、前記の式(2)で表される構造単位がオレフィン・マレイミド共重合体の30〜98モル%、特に50〜80モル%であることが好ましい。式(2)で表されるマレイミド成分がこれより多くなるとポリマーが脆くなる傾向があり、これより少なくなるとポリマーの耐熱性が低下する傾向がある。特に、式(1)で表される構造単位が50モル%、式(2)で表される構造単位が50モル%であることが好ましく、交互共重合体であることが好ましい。これらの構成成分の含有量は、重合する際のモノマーの使用量を調整することによって適宜決定しうる。
【0044】
なお、式(1)で表されるオレフィン成分は1種であっても2種以上を用いてもよく、式(2)で表されるマレイミド成分も1種であっても2種以上を用いてもよい。
【0045】
オレフィン・マレイミド共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体であってもよいが、特に交互共重合体、つまり、上記の一般式(I)で表されるオレフィン・マレイミド共重合体が好ましい。
【0046】
一般式(I)において、R1、R2およびR3は、それぞれ、式(1)のR1、R2およびR3と同義であり、好ましいものも同様である。また、一般式(I)において、R4は、式(2)のR4と同義であり、好ましいものも同様である。
【0047】
用いるオレフィン・マレイミド共重合体の重量平均分子量は、ポリスチレン換算で1×103〜1×107、特に1×104〜1×106であることが好ましい。分子量がこれより大きくなると成形性が悪くなる傾向があり、これより小さくなるとポリマーが脆くなり、耐溶剤性が低下してくる傾向がある。一般式(I)で表されるオレフィン・マレイミド交互共重合体の重合度は、通常、1500程度ぐらいまでのものが得られる
【0048】
一般式(I)で表される共重合体の末端は、通常、オレフィンモノマーまたはマレイミドモノマーのいずれかの成分が残存している。
【0049】
また、本発明で用いるオレフィン・マレイミド共重合体は他のビニル系モノマーを共重合させてもよく、他のビニル系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、1,3−ブタジエン、イソプレンおよびこれらのハロゲン置換誘導体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル等のアクリル酸エステル類、酢酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミド、N−カルボキシフェニルマレイミド、アクリロニトリル、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、1−ヘキサン等が挙げられる。これらのビニルモノマーは、マレイミド類に対して、15mol%以下、さらには10mol%以下であることが好ましい。
【0050】
以下に、オレフィン・マレイミド共重合体の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、化10は、式(1)(2)の表示を用いて表している。
【0051】
【化10】
Figure 0004060465
【0052】
このようなオレフィン・マレイミド共重合体は、N−アルキル置換マレイミドとオレフィンとのラジカル共重合反応によって得られ、公知の重合方法、例えば、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法および乳化重合法のいずれでも合成できるが、特に、原料のN−アルキルマレイミドとオレフィンとは溶解するが、生成するポリマーは溶解しない重合溶媒を用いて沈殿重合を行うことが、製造プロセスの簡略化の点で特に好ましい。具体的には、特開平4−31407号、同4−31408号、同4−50210号、同4−50211号、同4−50212号、同4−50213号、同4−50214号、同4−53810号、同5−117453号、同5−117461号、同5−117484号、同5−140380号、同5−59131号、同5−194609号、同5−209004号、同6−220106号等の各公報に従って、あるいは、準じて合成できる。
【0053】
また、オレフィンとマレイン酸とを重合した後、この共重合体をR4(N−アルキル置換基)に対応するアルキルアミン等を用いて後イミド化することによっても合成できる。このような後イミド化反応は、例えば、無水マレイン酸−オレフィン共重合体を溶融状態、あるいは、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールアルコール溶媒やベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族溶媒等に溶解あるいは分散させ、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、s−ブチルアミン、t−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等の一級アミンと100〜350℃の温度で反応させることにより行う。また、アンモニア、ジメチル尿素、ジエチル尿素等の加熱処理等により容易にアミンを発生する化合物を使用することもできる。具体的には、特開平6−248018号、同7−138318号、同7−138319号、同8−27221号等の各公報に従って、あるいは、準じて合成すればよい。
【0054】
このような重合体の同定は、元素分析、赤外吸収スペクトル(IR)、核磁気共鳴スペクトル(NMR)等によって行うことができる。また、重量平均分子量(Mw)は、光散乱法、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)等によって求めることができる。
【0055】
また、本発明で用いるオレフィン・マレイミド共重合体は、さらに反応性基によって変性されていてもよい。このような反応性基としては、カルボン酸およびその誘導体あるいは金属塩、酸無水物、エポキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基、チオール基、アルコキシシリル基、イソシアネート基等が挙げられる。この場合、反応性基の含量は25mol%以下、特に0.01〜20mol%、さらには0.02〜10mol%、さらに特には0.02〜5mol%であることが好ましい。反応性基が25mol%を超えると、ポリマーの熱安定性や機械的強度が低下する傾向がある。
【0056】
このような変性されたポリマーは、例えば、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸、グリシジル(メタ)アクリレート、アミノメチル(メタ)アクリレート、アミノエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、トリエトキシシリルプロピル(メタ)アクリレート、アミノスチレン、アリルアミン等のモノマーを共重合あるいはグラフト重合することにより製造できる。また、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−シアノプロパノール)、2,2’−アゾビスイソブチルアミドのような反応性基を有する開始剤、あるいは、メルカプト酢酸、メルカプトプロピオン酸のような反応性基を有する連鎖移動剤を用いることによりポリマー末端に反応性基を導入することも可能である。また、オレフィンと無水マレイン酸とを重合した後、この共重合体をイミド化してオレフィン・マレイミド共重合体を得る場合には、イミド化量を調整することにより酸無水物単位を残存させることができる。
【0057】
また、本発明では、オレフィン・マレイミド共重合体に加えて、オレフィン系樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン、塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエステル、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリサルフォン、フッ素系樹脂、スチレン・マレイミド共重合体、ジエン系、オレフィン系、アクリル系、ウレタン系、フッ素系、シリコン系等のエラストマー、および、これらのランダム重合体、ブロック重合体、グラフト重合体等、さらには、ジアミノジフェニルエーテル等のジアミンあるいはポリアミンのようなポリアミン化合物、フタル酸ジグリシジル、フタル酸ジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル等のジエポキシ化合物あるいはエポキシ樹脂等を40wt%以下、好ましくは5〜30wt%を含有していてもよい。構造の異なるポリマーを混合、あるいは、溶融混練することによってブレンドし、成形性、柔軟性を向上させることができる。
【0058】
オレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチル−1−ペンテンおよびこれらの変性物等が挙げられる。
【0059】
ここで、ポリエチレンとは、エチレン単位を主とする樹脂であり、エチレン単位が樹脂全体の60mol%以上、好ましくは75mol%以上、さらに好ましくは80mol%以上、特に好ましくは85mol%以上、さらに好ましくは90mol%以上である重合物をいう。ポリエチレンには、共重合可能な他の不飽和単量体、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン等のα−オレフィン類、ビニルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、(メタ)アクリル酸エステル類、アクリロニトリル等が共重合あるいはグラフト重合されていてもよい。
【0060】
ポリプロピレンとは、プロピレン単位を主とする樹脂であり、プロピレン単位が樹脂全体の80mol%以上である重合物をいい、共重合可能な他の不飽和単量体、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン等のα−オレフィン類、ビニルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、(メタ)アクリル酸エステル類、アクリロニトリル等が共重合あるいはグラフト重合されていてもよい。
【0061】
ポリ4−メチル−1−ペンテンとは、4−メチル−1−ペンテン単位を主とする樹脂であり、共重合可能な他の不飽和単量体、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン等のα−オレフィン類、ビニルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、(メタ)アクリル酸エステル類、アクリロニトリル等が共重合あるいはグラフト重合されていてもよい。
【0062】
また、これらオレフィン系樹脂は種々の反応性基によって変性されていてもよく、この場合の反応性基としては、酸無水物、カルボン酸およびその誘導体、ヒドロキシル基、チオール基、アミノ基、エポキシ基、アルコキシシリル基、イソシアネート基等が挙げられる。これら反応性基による変性量は25mol%以下、特に20mol%以下、さらには0.01〜15mol%、さらに特には0.02〜5mol%であることが好ましい。反応性基が25mol%を超えると、ポリマーの熱安定性や機械的強度が低下する傾向がある。
【0063】
これらの変性は、例えば、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸グリシジル等を用い、共重合あるいはグラフト重合することにより製造できる。
【0064】
ポリプロピレンの場合、無水マレイン酸あるいは(メタ)アクリル酸等をグラフト化した変性ポリプロピレンが好ましい。
【0065】
ポリアミド樹脂としては、ε−カプロラクタム、ω−ドデカラクタム等のラクタム類の開環重合により得られるポリアミド;6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等のアミノ酸から得られるポリアミド;エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、1,3−または1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(4,4’−アミノシクロヘキシル)メタン、メタキシレンジアミン、パラキシレンジアミン等の脂肪族、脂環族、芳香族ジアミンと、アジピン酸、スペリン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の脂肪族、脂環族、芳香族ジカルボン酸とから得られるポリアミドおよびこれらの共重合体およびこれらの混合物が挙げられる。これらのうち、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46が好ましい。ポリアミドの分子量としては、通常、10000以上のものが好ましい。
【0066】
ポリエステル樹脂としては、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、液晶性ポリエステル等が挙げられる。
【0067】
エラストマーとしては、ガラス転移温度が10℃以下の高分子であれば特に限定されず、ジエン系エラストマーおよびその水添物、オレフィン系エラストマーおよびその水添物、アクリル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、フッ素系エラストマー、シリコン系エラストマー、アミド系エラストマー、エステル系エラストマー等が挙げられ、耐候性および機械的特性の点からオレフィン系エラストマーおよびアクリル系エラストマーが好ましい。
【0068】
オレフィン系エラストマーとしては、ブチルゴムやエチレン系エラストマーが挙げられる。ここで、ブチルゴムとは、ポリイソブチレンを主体とするエラストマーであり、エチレン系エラストマーとは、ポリエチレンおよびその共重合体であり、エチレン単位がエラストマー全体の好ましくは50mol%以上、さらに好ましくは75mol%以上である重合物をいう。エチレンと共重合可能な他の不飽和単量体としては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン等のα−オレフィン類、ビニルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、(メタ)アクリル酸エステル類、アクリロニトリル等が挙げられ、これらは共重合あるいはグラフト重合されていてもよい。
【0069】
アクリル系エラストマーとは、アクリル酸のメチルエステル、エチルエステルあるいはブチルエステル等のアクリル酸エステルを主体とするエラストマーであり、その他の共重合可能な成分としては、スチレン等の芳香族モノマー、メタクリル酸エステル類、酢酸ビニル等が挙げられる。
【0070】
また、これらエラストマーは種々の反応性基によって変性されていることが好ましく、この場合の反応性基としては、酸無水物、カルボン酸およびその誘導体、ヒドロキシル基、チオール基、アミノ基、エポキシ基、アルコキシシリル基、イソシアネート基等が挙げられる。これら反応性基による変性量は30mol%以下、さらには0.001〜25mol%、特に0.01〜20mol%、さらには0.02〜15mol%、さらに特には0.05〜5mol%であることが好ましい。
【0071】
これらの変性は、例えば、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、3−(トリエトキシシリル)プロピルメタクリレート、アリルアミン等を用い、共重合あるいはグラフト重合することにより製造できる。
【0072】
これらエラストマーをさらに具体的に例示すると、ポリブタジエン、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体、メタクリル酸メチル/スチレン/ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、ポリクロロプレン等のジエン系エラストマーおよびその酸無水物変性体、エポキシ変性体あるいはヒドロキシ変性体、上記のようなジエン系エラストマーの水添体およびその酸無水物変性体、エポキシ変性体あるいはカルボキシ変性体、エチレン/プロピレン(エチリデンノルボルネン)ゴム、ブチルゴム、エチレン/酢酸ビニルゴム、エチレン/アクリル酸メチル等のオレフィン系エラストマーおよびその酸無水物変性体、エポキシ変性体、カルボキシ変性体あるいはヒドロキシ変性体、グリシジルメタクリレート変性体、アクリル酸エチルを主体とするアクリルゴムおよびその酸無水物変性体、エポキシ変性体、アミノ基変性体、ポリシロキサンのエポキシ変性体、ヒドロキシ変性体、アミノ基変性体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン/アクリル酸エチル/グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン/アクリル酸エチル/無水マレイン酸共重合体、エチレン/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体、エチルアクリレート/グリシジルメタクリレート共重合体、エチルアクリレート/ブチルアクリレート/無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
【0073】
ジエン系エラストマー変性体を用いると低温衝撃性が、オレフィン系エラストマー変性体およびアクリル系エラストマー変性体を用いると耐候性および耐衝撃性が向上する。
【0074】
また、オレフィンとマレイミドとの重合をゴム状重合体存在下で行い、グラフト重合体として使用することも可能である。ここで、ゴム状共重合体とは、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体等のジエン系ゴム、オレフィン系ゴム、アクリル系ゴム、シリコン系ゴム等が挙げられる。
【0075】
なお、本発明で用いるオレフィン・マレイミド共重合体は、必要に応じてヒンダードフェノール、有機リン酸エステルのような熱安定剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線安定剤、各種潤滑剤、各種フィラーを添加してもよい。
【0076】
本発明で用いるオレフィン・マレイミド共重合体は、マレイミド部分が極性を有しているので、極性溶媒である電解液との親和性が高い。本発明で用いる高分子の電解液による膨潤度は2〜5程度、好ましくは2〜4である。膨潤度とは、高分子材料に電解液を含浸、膨潤させた前後の重量比とする。つまり、膨潤度が2とは、電解液の含浸により高分子の重量が2倍になったことを示し、膨潤後の電解液/高分子材料重量比が1/1であることを示す。なお、本発明のSPEは、高膨潤度であるが、十分な強度および保液性が得られる。この共重合体は、可塑化しなくても十分な膨潤度が得られ、従来の生産性の高いゲル電解質では必須の可塑剤を使用しなくてもよく、生産性、量産性が向上するのみならず、環境への影響が軽減するので好ましい。
【0077】
オレフィン・マレイミド共重合体は吸水率が1wt%程度なので、使用に際して100℃以下で常圧あるいは真空乾燥を行う。
【0078】
前記共重合体は、常温ではエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート等の電解液に溶解することもなく、このような共重合体による高分子固体電解質をリチウム2次電池、電気2重層キャパシタ等の電気化学デバイスに用いた場合、保存特性が良好となる。
【0079】
<電解質塩>
電解液は一般に電解質塩と溶媒よりなる。リチウム電池への応用を考えると電解質塩にはLiが含まれる必要があり、具体的には、LiBF4 、LiPF6 、LiAsF6 、LiSO3 CF3 、LiClO4 、LiN(SO2 CF3 )2 等のリチウム塩が適用できる。また、電気2重層キャパシタに用いる場合は、上記のLi塩を含むアルカリ金属塩以外に、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、ホウフッ化テトラエチルアンモニウム等の四級アンモニウム塩等が適用できる。その他、応用する電気化学デバイスに応じて、後述の溶媒と相溶する電解質塩を適宜選択すればよい。このような電解質塩は単独で用いてもよいし、複数の塩を所定の比率で混合して用いてもよい。
【0080】
<溶媒>
電解液の溶媒としては、前述の共重合体、電解質塩との相溶性が良好なものであれば特に制限はされないが、リチウム電池等では高い動作電圧でも分解の起こらない極性有機溶媒、例えば、エチレンカーボネート(略称EC)、プロピレンカーボネート(略称PC)、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート(略称DMC)、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネート類、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン等の環式エーテル、1,3−ジオキソラン、4−メチルジオキソラン等の環式エーテル、γ−ブチロラクトン等のラクトン、スルホラン等が好適に用いられる。3−メチルスルホラン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタン、エチルジグライム等を用いてもよい。その他、応用するデバイスに応じて公知の溶媒の中から適宜選択すればよい。
【0081】
溶媒と電解質塩とで電解液を構成すると考えた場合の電解質塩の濃度は、好ましくは0.3〜5mol/lである。通常、1mol/l辺りで最も高いイオン伝導性を示す。また、SPEの組成を共重合体/電解液で示した場合、膜の強度、イオン伝導度の点から、電解液の比率は40〜90wt%が好ましい。
【0082】
<SPEの調製>
次に、高分子固体電解質の具体的な作製方法を述べる。
【0083】
本発明では、オレフィン・マレイミド共重合体の膨潤度が高いので、予めシート化した高分子フィルムを電解液に含浸することで、容易にSPEが得られる。しかも、高分子は可塑化しなくてよい。従来では、すべての工程を水分の少ないドライルームあるいはグローブボックス中で行わなければならなかったが、本発明では、高分子フィルムを電解液に含浸させて以降のみをグローブボックス中等で行えばよい。
【0084】
オレフィン・マレイミド共重合体をシート化するには、まず、オレフィン・マレイミド共重合体を溶媒に分散・溶解させる。このときの溶媒はオレフィン・マレイミド共重合体が溶解可能な各種溶媒から適宜選択すればよく、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)などを用いることが好ましい。溶媒に対するオレフィン・マレイミド共重合体の濃度は好ましくは5〜30wt%である。分散・溶解方法は、単に室温でマグネチックスターラー等を用いて撹拌するだけで溶解する。また、短時間でオレフィン・マレイミド共重合体を溶解するために溶媒の沸点以下で加熱してもよい。
【0085】
次に、このオレフィン・マレイミド共重合体溶液を基材上に塗布、流延してシート状にする。この基材は平滑なものなら何でもよい。例えば、ポリエステルフィルム、ガラス、ポリテトラフルオロエチレンフィルム等である。オレフィン・マレイミド共重合体溶液を基材に塗布するための手段は特に限定されず、基材の材質や形状などに応じて適宜決定すればよい。一般に、メタルマスク印刷法、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、ドクターブレード法、グラビアコート法、スクリーン印刷法等が使用されている。
【0086】
このようにして得たシートを、放置あるいは熱処理してオレフィン・マレイミド共重合体を溶解したときの溶媒を蒸発させる。そして、このシート化したオレフィン・マレイミド共重合体フィルムに電解液を含浸させれば本発明のSPEが得られる。含浸は、通常、高分子フィルムに電解液を均一に滴下し、室温で放置して電解液を高分子に膨潤させるが、高分子フィルムを電解液に浸してもよい。電解液としては、リチウム電池、電気2重層キャパシタ等に使用され、前記共重合体と相溶性が良好なものであれば、いずれであってもよい。
【0087】
また、従来の方法、つまり、オレフィン・マレイミド共重合体を溶媒に溶解させ、電解液を混合し、このオレフィン・マレイミド共重合体溶液を基材上に塗布、流延してシート状にし、このシートを放置あるいは熱処理してオレフィン・マレイミド共重合体を溶解したときの溶媒を蒸発させてもSPEが得られる。
【0088】
また、オレフィン・マレイミド共重合体を直接電解液に溶解させてもよい。
【0089】
本発明のSPEの厚さは、通常、10〜500μmとする。
【0090】
<充填剤>
上記のSPEの強度、剛性、耐圧性、粘着性等に不都合がある場合は、SPEにシリカ、アルミナ等の無機または有機の充填剤(フィラー)を添加することでそれらを改善することができる。加える充填剤の材質、粒度、形状、充填量に特に制限はないが、SPEのイオン伝導度は本質的に充填量とともに低下する。充填量は30wt%以下にすることが好ましい。
【0091】
また、SPEの自立性に不都合のある場合は、SPEの支持体として不織布等をSPE中に包含させてもよい。
【0092】
<電気化学デバイス>
本発明のSPEは、電池、キャパシタ、ECディスプレイ、センサ等の電気化学デバイスに用いることができ、特にリチウム2次電池、電気2重層キャパシタに好適に用いることができる。
【0093】
<リチウム2次電池>
本発明の高分子固体電解質を使用したリチウム2次電池の構造は特に限定されないが、通常、正極および負極と、SPEとから構成され、積層型電池や円筒型電池等に適用される。
【0094】
SPEと組み合わせる電極は、リチウムイオン2次電池の電極として公知のものの中から適宜選択して使用すればよく、電極活物質とSPEとの組成物を用いることも可能である。
【0095】
負極は、炭素、リチウム金属、リチウム合金あるいは酸化物材料のような負極活物質からなり、正極は、リチウムイオンがインターカレート・デインターカレート可能な酸化物または炭素のような正極活物質からなる。このような電極を用いることにより、良好な特性のリチウム2次電池を得ることができる。
【0096】
活物質として用いる炭素は、例えば、天然あるいは人造の黒鉛、樹脂焼成炭素材料、炭素繊維などから適宜選択すればよい。これらは粉末で用いられる。これらのうち好ましいものは、黒鉛であり、その平均粒子径は1〜30μm 、特に5〜25μm であることが好ましい。平均粒子径が小さすぎると、充放電サイクル寿命が短くなり、また、容量のばらつき(個体差)が大きくなる傾向にある。平均粒子径が大きすぎると、容量のばらつきが著しく大きくなり、平均容量が小さくなってしまう。平均粒子径が大きい場合に容量のばらつきが生じるのは、黒鉛と集電体との接触や黒鉛同士の接触にばらつきが生じるためと考えられる。
【0097】
リチウムイオンがインターカレート・デインターカレート可能な酸化物としては、リチウムを含む複合酸化物が好ましく、例えば、LiCoO2、LiMn2O4、LiNiO2、LiV2O4などが挙げられる。これらの酸化物の粉末の平均粒子径は1〜40μm 程度であることが好ましい。
【0098】
電極には、必要により導電助剤が添加される。導電助剤としては、好ましくは黒鉛、カーボンブラック、炭素繊維、ニッケル、アルミニウム、銅、銀等の金属が挙げられ、特に黒鉛、カーボンブラックが好ましい。
【0099】
電極組成は、バインダとしてゲル電解質を加える場合、正極では、重量比で、活物質:導電助剤:ゲル電解質=10〜50:0〜20:30〜90の範囲が好ましく、負極では、重量比で、活物質:導電助剤:ゲル電解質=10〜50:0〜20:30〜90の範囲が好ましい。ゲル電解質を含まない電極も好適に用いられる。この場合、バインダとしてはフッ素樹脂、フッ素ゴム等を用いることができ、バインダの量は3〜30wt%程度とする。
【0100】
本発明では、上記負極活物質および/または正極活物質、好ましくは両活物質を、好ましくは上述したバインダ溶液中に混合して集電体表面に接着させる。バインダとしてゲル電解質を用いる場合、本発明のSPEと同じ組成のものを用いても、それ以外の組成のものを用いてもよい。
【0101】
電極の製造は、まず、活物質と必要に応じて導電助剤を、バインダ溶液に分散し、塗布液を調製する。
【0102】
そして、この電極塗布液を集電体に塗布する。塗布する手段は特に限定されず、集電体の材質や形状などに応じて適宜決定すればよい。一般に、メタルマスク印刷法、静電塗装法、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、ドクターブレード法、グラビアコート法、スクリーン印刷法等が使用されている。その後、必要に応じて、平板プレス、カレンダーロール等により圧延処理を行う。
【0103】
集電体は、電池の使用するデバイスの形状やケース内への集電体の配置方法などに応じて、適宜通常の集電体から選択すればよい。一般に、正極にはアルミニウム等が、負極には銅、ニッケル等が使用される。なお、集電体は、通常、金属箔、金属メッシュなどが使用される。金属箔よりも金属メッシュの方が電極との接触抵抗が小さくなるが、金属箔でも十分小さい接触抵抗が得られる。
【0104】
そして、溶媒を蒸発させ、電極を作製する。塗布厚は、50〜1,000μm 程度とすることが好ましい。
【0105】
<電気2重層キャパシタ>
本発明の高分子固体電解質が使用される電気2重層キャパシタの構造は特に限定されないが、通常、一対の分極性電極がSPEを介して配置されており、分極性電極およびSPEの周辺部には絶縁性ガスケットが配置されている。このような電気2重層キャパシタはコイン型、ペーパー型、積層型等と称されるいずれのものであってもよい。
【0106】
分極性電極としては、活性炭、活性炭素繊維等を導電性活物質とし、これにバインダとしてフッ素樹脂、フッ素ゴム等を加える。そして、この混合物をシート状電極に形成したものを用いることが好ましい。バインダの量は5〜15wt%程度とする。また、バインダとしてゲル電解質を用いてもよく、その場合、ゲル電解質は、本発明のSPEと同じ組成のものを用いても、それ以外の組成のものを用いてもよい。
【0107】
分極性電極に用いられる集電体は、白金、導電性ブチルゴム等の導電性ゴムなどであってよく、またアルミニウム、ニッケル等の金属の溶射によって形成してもよく、上記電極層の片面に金属メッシュを付設してもよい。
【0108】
電気2重層キャパシタには、上記のような分極性電極と、上記SPEとを組み合わせる。
【0109】
電解質塩としては、(C2H5)4 NBF4 、(C2H5)3 CH3 NBF4 、(C2H5)4 PBF4 等が挙げられる。
【0110】
電解液に用いる非水溶媒は、公知の種々のものであってよく、電気化学的に安定な非水溶媒であるプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、スルホラン単独または混合溶媒が好ましい。
【0111】
このような非水溶媒系の電解質溶液における電解質の濃度は、0.1〜3mol/lとすればよい。
【0112】
絶縁性ガスケットとしては、ポリプロピレン、ブチルゴム等の絶縁体を用いればよい。
【0113】
【実施例】
以下、本発明について、実施例を挙げて具体的に説明する。
【0114】
[実施例1]
下記のオレフィン・マレイミド共重合体フィルム(厚さ80μm )を十分乾燥し、直径19mmにカットした。
【0115】
【化11】
Figure 0004060465
【0116】
そして、アルゴンガスを充填したグローブボックス内で、このオレフィン・マレイミド共重合体フィルムに、50mgの1mol/l−(C2H5)4 NBF4 /プロピレンカーボネート(略称PC)電解液を均一に滴下し、室温で12時間放置して電解液を膨潤させ、ゲル型SPEを作製した。
【0117】
そして、膨潤前後の重量変化率(膨潤度)Swを求め、イオン伝導度σを下記の方法で測定した。
【0118】
<イオン伝導度測定法>
得られたSPE膜から1cm2 の試験片を切り出し、SUS電極を用いた導電率測定セルを用いて、グローブボックス内で電極間の交流インピーダンスを測定した(周波数1〜106 Hz)。イオン伝導度は複素インピーダンス解析により求めた。測定装置はソーラトロン社製SI1255型インピーダンスアナライザを用いた。
【0119】
測定したサンプルの膨潤度Swおよびイオン伝導度σを表1に示す。
【0120】
【表1】
Figure 0004060465
【0121】
[実施例2]
電解液に1mol/l−LiPF6 /エチレンカーボネート(EC)+ジメチルカーボネート(DMC)(EC:DMC=1:1)電解液を用いた他は、実施例1と同様にしてSPEを作製し、評価した。その結果を表1に示す。
【0122】
[比較例1]
VDF:HFP=90:10wt%のVDF−HFP共重合体(KynarFlex 2801エルフ・アトケム社製)6g をメチルエチルケトン30g に溶解し、1M(C2 H5 )4 NBF4 /PC溶液14g を加えて混合した後、PETフィルム上に塗布・流延し、溶媒を乾燥除去してSPE(厚さ80μm )を作製した。以上の操作は、アルゴンガスを充填したグローブボックス内で行った。そして、実施例1と同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0123】
本発明のSPEは、比較例のものと同等以上の膨潤性とイオン伝導度が得られた。また、実施例1、2のSPEは、VDF−HFP共重合体を用いた比較例1のSPEに比べて約20%軽量であった。
【0124】
また、化10のNo.3のオレフィン・マレイミド共重合体を用いても同等の結果が得られた。
【0125】
[実施例3]
実施例1のSPEを用いた電気2重層キャパシタを以下のようにして作製した。
【0126】
ホモジナイザーの容器に所定量のN、N−ジメチルホルムアミド(DMF)とセントラル硝子社製セフラルソフトG180(フッ化ビニリデン−3フッ化エチレン共重合体を主鎖、側鎖にポリフッ化ビニリデンにより構成されている)とを入れ、これを加温しながら3500rpmから7000rpmで分散溶解させた。この溶液にさらにDMFを添加し、2500rpmから7000rpmで分散溶解させた。セフラルソフト溶液の濃度は10wt%とした。
【0127】
上記セフラルソフト溶液40gに、電極活物質として粉末状のヤシガラ活性炭(平均粒径10μm )20gおよびアセチレンブラック1gを加えて混合した。そして、このペーストをステンレス箔上に塗布し、DMFを乾燥除去して分極性電極を得た。
【0128】
この分極性電極を直径15mmの円形状に2枚切り抜き、直径20mmに切り抜いた実施例1のSPE膜をこの一対の電極で挟み、これをアルミラミネート袋に挿入し、リード取り出し部をヒートシールして電気2重層キャパシタを作製した。
【0129】
このキャパシタは、1mA/cm2の電流密度で1−2V間で充放電が確認でき、SPEと両電極との密着性に問題のないことがわかった。また、3日後も特性の劣化は見られなかった。
【0130】
[実施例4]
実施例2のSPEを用いたリチウムイオン2次電池を以下のようにして作製した。
【0131】
実施例3で作製したセフラルソフト溶液40gをホモジナイザーの容器に入れ、正極活物質としてコバルト酸リチウム(セイミケミカル社製、粒径2〜3μm )43gおよびアセチレンブラック(電気化学工業社製商品名HS−100)3gを添加し、12000rpmで5分間室温で分散・混合して正極用塗布液とした。
【0132】
この塗布液をアルミ箔(縦30mm、横30mm、厚み30μm )にメタルマスク印刷機で直径15mmの円形状に印刷し、24時間放置してDMFを蒸発させ、正極とした。この電極の膜厚は0.15mmであった。
【0133】
上記セフラルソフト溶液40gをホモジナイザーの容器に入れ、負極活物質として黒鉛(ロンザ社製、商品名SFG25、90%累積粒径25μm )9gを添加し、12000rpmで5分間室温で分散・混合して負極用塗布液とした。
【0134】
この塗布液を銅箔(縦30mm、横30mm、厚み30μm )にメタルマスク印刷機で直径15mmの円形状に印刷し、24時間放置してDMFを蒸発させ、負極とした。この電極の膜厚は0.15mmであった。
【0135】
この両金属箔を直径15mmの円形に切り出し、両塗布膜の間に実施例2で作製した直径17mmのSPE膜を挟み、周囲をポリオレフィン系のホットメルト接着剤でシールしてコイン型リチウムイオン2次電池を作製した。
【0136】
このリチウムイオン電池は0.1mA/cm2の電流密度で2−4V 間での充放電が可能で、電池として正常に駆動していることが確認でき、SPEと両電極との密着性に問題のないことがわかった。
【0137】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、可塑剤を用いることなく容易に製造でき、高いイオン伝導度が得られ、さらには、軽量化可能な高分子固体電解質、およびこれを用いることで生産性、量産性が高く、優れた特性を有する電気化学デバイスを提供できる。

Claims (8)

  1. N−アルキルマレイミドとオレフィンとのオレフィン・マレイミド共重合体と、電解液とを含有する高分子固体電解質。
  2. 前記オレフィン・マレイミド共重合体が、下記の式(1)で表される構造単位と、下記の式(2)で表される構造単位とを有する請求項1の高分子固体電解質。
    Figure 0004060465
    Figure 0004060465
    (式(1)において、R1、R2およびR3は、それぞれ、炭素数1〜8のアルキル基または水素原子を表し、
    式(2)において、R4は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基または水素原子を表す。)
  3. 前記の式(1)で表される構造単位が前記オレフィン・マレイミド共重合体の70〜2モル%であり、
    前記の式(2)で表される構造単位が前記オレフィン・マレイミド共重合体の30〜98モル%である請求項2の高分子固体電解質。
  4. 前記オレフィン・マレイミド共重合体が下記の一般式(I)で表される構造単位を有する請求項3の高分子固体電解質。
    Figure 0004060465
    (一般式(I)において、R1、R2およびR3は、それぞれ、炭素数1〜8のアルキル基または水素原子を表し、
    R4は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基または水素原子を表す。)
  5. 前記R1が水素であり、
    前記R2および前記R3は、それぞれ、メチル基であり、
    前記R4は、メチル基である請求項2〜4の高分子固体電解質。
  6. 前記オレフィン・マレイミド共重合体の重量平均分子量が、ポリスチレン換算で1×103〜1×107である請求項1〜5の高分子固体電解質。
  7. 請求項1〜6のいずれかの高分子固体電解質を用いた電気化学デバイス。
  8. リチウム2次電池または電気2重層キャパシタである請求項7の電気化学デバイス。
JP32750598A 1998-11-02 1998-11-02 高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス Expired - Fee Related JP4060465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32750598A JP4060465B2 (ja) 1998-11-02 1998-11-02 高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32750598A JP4060465B2 (ja) 1998-11-02 1998-11-02 高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000149660A JP2000149660A (ja) 2000-05-30
JP4060465B2 true JP4060465B2 (ja) 2008-03-12

Family

ID=18199898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32750598A Expired - Fee Related JP4060465B2 (ja) 1998-11-02 1998-11-02 高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4060465B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2427082A1 (en) * 2000-10-20 2003-04-15 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Solid polymer electrolyte and cell containing the electrolyte
JP4337654B2 (ja) * 2004-06-28 2009-09-30 株式会社日立製作所 カチオン伝導体
JP2007179745A (ja) * 2004-08-26 2007-07-12 Yokohama National Univ プロトン伝導体
JP5556081B2 (ja) * 2009-08-03 2014-07-23 ソニー株式会社 イオン伝導性複合電解質膜とこれを用いた燃料電池
JPWO2011086983A1 (ja) * 2010-01-15 2013-05-20 Jsr株式会社 全固体型電池用バインダー組成物および全固体型電池電極用スラリー
CN103797613B (zh) * 2011-09-08 2016-08-31 日本瑞翁株式会社 二次电池用浆料
PL2903055T3 (pl) * 2012-09-28 2018-04-30 Zeon Corporation Porowaty separator membranowy do baterii wtórnej, sposób jego wytwarzania oraz bateria wtórna
WO2014050707A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 日本ゼオン株式会社 リチウムイオン二次電池用の多孔膜セパレータの製造方法、及び、リチウムイオン二次電池用積層体の製造方法
EP3832757A1 (en) * 2019-12-03 2021-06-09 Belenos Clean Power Holding AG Single-ion conductive polymers for electrochemical devices
KR102832623B1 (ko) * 2022-11-17 2025-07-10 주식회사 앰트 고분자 소재, 그 제조방법, 상기 고분자 소재를 이용한 리튬이온 이차전지 음극용 조성물 및 리튬이온 이차전지 전고체 전해질

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000149660A (ja) 2000-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101460282B1 (ko) 리튬 전극 및 이를 사용하여 제조된 리튬금속 전지
JP4005660B2 (ja) 高分子固体電解質の製造方法、高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス
US6933078B2 (en) Crosslinked polymer electrolytes and method of making such crosslinked polymers
WO2017094252A1 (ja) 非水系二次電池接着層用組成物、非水系二次電池用接着層、積層体および非水系二次電池
CN101005146A (zh) 凝胶电解质和凝胶电解质电池
US9601804B2 (en) Gel polymer electrolyte, lithium battery including gel polymer electrolyte, and method of preparing gel polymer electrolyte
TW201937784A (zh) 鋰離子二次電池用電極、其製造方法、及鋰離子二次電池
KR20200122904A (ko) 전고체 전지용 전해질막 및 이를 포함하는 전고체 전지
KR20220140420A (ko) 고체 전해질 기반 전고체 리튬이차전지용 바인더, 이를 포함하는 전고체 리튬이차전지 양극, 이를 포함하는 전고체 리튬이차전지 분리막, 및 고체 전해질 기반 전고체 리튬이차전지
CN101800334B (zh) 聚合物电解质、含其的锂电池、该电解质及锂电池的制法
JP3724960B2 (ja) 固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス
JP2000149660A (ja) 高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス
JP3842442B2 (ja) 高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス
JP4142166B2 (ja) セパレータ、その製造方法、およびこれを用いた電気化学デバイス
JP4086939B2 (ja) 高分子固体電解質およびこれを用いたリチウム2次電池と電気2重層キャパシタ
JP4112712B2 (ja) 固体電解質、その製造方法およびこの固体電解質を用いた電気化学デバイス
JP2001181352A (ja) 多分岐高分子、その製造方法、固体電解質及び電気化学素子
US20230335738A1 (en) Binder and application thereof
JP2872223B2 (ja) 酢酸ビニル系共重合体、これを含むゲル高分子電解質組成物およびリチウム高分子二次電池
JP3664560B2 (ja) リチウム2次電池
CN112442172A (zh) 一种聚合物基体、电解质及其制备方法、电池极片、锂离子电池
JP5066804B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP4888366B2 (ja) 高分子固体電解質およびリチウム2次電池
JP3618022B2 (ja) 電気二重層キャパシタおよびel素子
JPH10265635A (ja) 高分子固体電解質およびこれを用いた電気化学デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040601

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees