JP4062003B2 - コイル状体の搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、傾斜して載置されたコイル状体をフォーク部材で持ち上げて搬送する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋼帯等がコイル状に巻かれることで略中空円筒形状に形成されるコイル状体(例えば、冷延コイルや熱延コイルなど)は、コイル状体(以下、単に「コイル」ともいう)の中心軸方向が水平な状態で載置され、水平状態を保ったまま持ち上げられて搬送されることが多い。しかし、コイル幅が狭い(中心軸方向の長さが短い)場合等のときは、安定して載置するため等の理由から、中心軸方向が水平方向に対し傾斜して載置されることがある。図9は、コイル101が荷置台102上で荷受台102aによって傾斜して載置されている様子を示したものである。このような傾斜して載置されたコイルを持ち上げて搬送する場合は、オペレータがホイスト等を操作して吊り上げて搬送することが多い。
【0003】
しかし、例えば、傾斜して載置されたコイルを持ち上げて搬送する作業の無人化を図りたい場合などのときにおいては、コイルの中心軸穴にラムフォーク等のフォーク部材を挿入してコイルを持ち上げて搬送する搬送装置を用いることが考えられる。すなわち、図9に示すように、昇降自在に支持されたラムフォーク103を矢印方向にコイル中心軸穴101aに挿入して上昇させることで、コイル101を荷置台102から(荷受台102aから)持ち上げるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コイル101は傾斜しているため、ラムフォーク103が中心軸穴101aに挿入されて上昇する際、中心軸穴101aを形成するコイル内周部とコイル101の側面101bとで形成される角部の上側部分101c(図中点線で囲んだ部分)に、まずフォーク部材103が当たってしまう。このため、角部の上側部分101cにコイル101の自重全てが瞬間的に加わってしまい、この部分101cの損傷を招いてしまうおそれがある。また、ラムフォーク103の上昇とともに、コイル101は自重の作用により、水平方向の姿勢になろうとラムフォーク103上で動いてしまうため、側面101bや外周面101dが荷受台102aと擦れて傷ついてしまうおそれもある。
【0005】
コイルがラムフォークにより擦られることを防止する昇降装置としては、実開平7−28197号公報に記載されたものがある。しかし、当該公報に記載の昇降装置は、水平方向に載置されたコイルをラムフォークにより持ち上げる際に、片持ち状のラムフォーク等の撓みによってラムフォークとコイルとの間で生じる擦れを防止するため、ラムフォーク上にスライドプレートを取り付けたものである。したがって、傾斜して載置されたコイルを持ち上げる際に、コイルが自重で水平方向の姿勢になろうとすることで生じるコイルと荷受台等との擦れを防止することや、角部の上側部分101cに自重全てが瞬間的に作用することで生じるこの部分101cの損傷を防止することは困難である。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、中心軸方向が水平方向に対し傾斜して載置されたコイル状体をフォーク部材で持ち上げて搬送する際に、コイル状体の損傷を防止することができるコイル状体の搬送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に記載のコイル状体の搬送装置は、中心軸方向が水平方向に対し傾斜して載置されたコイル状体を持ち上げて搬送する搬送装置であって、移動自在な台車と、この台車上で昇降自在に支持されるとともに略水平方向に突設され、前記コイル状体の中心軸穴に挿入されて前記コイル状体を昇降自在に支持可能なフォーク部材と、前記コイル状体を持ち上げる際に、前記フォーク部材の前記コイル状体に対する位置合わせを行う位置合わせ制御手段と、を有し、前記フォーク部材は、前記コイル状体の傾斜した中心軸方向と平行に配置可能に形成された傾斜部と、前記傾斜部と略直角を形成する方向に配設されるとともに前記コイル状体の側面と当接可能に設けられる当接部と、を有し、前記位置合わせ制御手段は、前記傾斜部が前記コイル状体の中心軸方向と平行な状態で、前記傾斜部と前記当接部とで形成される前記直角部分と、前記中心軸穴を形成するコイル内周部と前記コイル側面とで形成される角部の上側部分との位置合わせを行うことを特徴とする。
【0008】
この構成によると、フォーク部材には、傾斜部と当接部とで形成される直角部分が設けられており、位置合わせ制御手段により、この直角部分を、コイル中心軸穴を形成するコイル内周部とコイル側面とで形成される角部の上側部分に位置合わせを行って持ち上げることができる。このため、傾斜して載置されたコイル状体を持ち上げる際に、角部の上側部分と直角部分とが合わさった状態で安定してコイル状体を支持できる。したがって、コイル状体が自重で水平方向の姿勢になろうとすることで生じるコイル状体と荷受台等との擦れ、及び、角部の上側部分に自重全てが瞬間的に作用することで生じてしまう損傷を防止することができる。すなわち、中心軸方向が水平方向に対し傾斜して載置されたコイル状体をフォーク部材で持ち上げて搬送する際に、コイル状体の損傷を防止することができるコイル状体の搬送装置を提供することができる。
【0009】
請求項2に記載のコイル状体の搬送装置は、請求項1において、前記位置合わせ制御手段は、前記直角部分が、前記角部の上側部分に対して鉛直下方に位置するように位置合わせを行うことを特徴とする。
【0010】
この構成によると、直角部分を角部の上側部分の鉛直下方に位置合わせした状態から、そのままフォーク部材を上昇させるだけで、角部の上側部分と直角部分とが合わさった状態で安定してコイル状体を持ち上げることができる。したがって、傾斜して載置されたコイル状体を昇降自在に支持されたフォーク部材で容易に持ち上げることができ、コイル状体に損傷が生じることも防止できる。
【0011】
請求項3に記載のコイル状体の搬送装置は、請求項1または2において、前記当接部は、前記傾斜部に対して垂直方向に突出する垂直部材が、傾斜して載置された前記コイル状体の側面と平行に配置可能に延設されることで形成されていることを特徴とする。
【0012】
この構成によると、傾斜部に対して垂直方向に突出する部材を取り付けることで、直角部分を形成する当接部を容易に形成することができる。
【0013】
請求項4に記載のコイル状体の搬送装置は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記フォーク部材は、略円筒状に形成されて水平方向に突設される水平支持部を有し、前記傾斜部は、前記水平支持部の上側に取り付けられる下向きの略コの字型断面を備える部材が、前記水平支持部の被支持側に向かって略コの字型断面の上下方向の高さが低くなることで形成されていることを特徴とする。
【0014】
この構成によると、下向きの略コの字型断面の両肩部分で、コイル状体の角部の上側部分を支持することができる。これにより、コイル状体を安定して支持できるとともにコイル状体の自重を分散して支持できる。したがって、コイル内周部への損傷を防止できる。また、略コの字型断面とすることで、フォーク部材の傾斜部を簡易な構成で実現でき、強度的にも優れた構造を実現できる。
【0015】
請求項5に記載のコイル状体の搬送装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記位置合わせ制御手段は、前記コイル状体における前記角部の上側部分を検出する荷有無検出センサと、前記コイル状体の側面の位置を検出する荷位置検出センサとを有し、これらの検出結果に基づいて、前記直角部分と前記角部の上側部分との位置合わせを行うことを特徴とする。
【0016】
この構成によると、コイル状体のサイズが種々のものであっても、荷有無検出センサおよび荷位置検出センサにより直角部分と角部の上側部分との位置関係を検知することができ、直角部分と角部の上側部分との位置合わせを行うことができる。
【0017】
請求項6に記載のコイル状体の搬送装置は、請求項5において、前記荷有無センサは、前記傾斜部の先端または前記垂直部材のいずれか一方に取り付けられた投光器と、他方に取り付けられた受光器と、を有し、前記水平支持部及び前記傾斜部が前記コイル中心軸穴に挿入された状態で上昇し、前記投光器から前記受光器へと至る線光経路が遮られることにより、前記角部の上側部分を検出することを特徴とする。
【0018】
この構成によると、傾斜部の先端と垂直部材との間で投受光を行って線光経路を形成し、フォーク部材の上昇時に、この線光経路が遮られることで角部の上側部分を検出するため、角部の上側部分の高さ方向の位置を確実に検出することができる。
【0019】
請求項7に記載のコイル状体の搬送装置は、請求項5または6において、前記垂直部材上方の先端部分は、前記コイル状体の搬送時に前記コイル状体の外径よりも突出して延在されており、前記荷位置検出センサは、前記傾斜部または前記先端部分のいずれか一方に取り付けられた投光器と、他方に取り付けられた受光器と、を有し、前記水平支持部及び前記傾斜部が前記コイル中心軸穴に挿入された状態で水平移動し、前記投光器から前記受光器へと至る線光経路が遮られることにより、前記コイル状体の側面の位置を検出することを特徴とする。
【0020】
この構成によると、垂直部材を利用して荷位置検出センサを配設することができる。そして、傾斜部と垂直部材上方の先端部分との間で投受光を行って線光経路を形成し、台車の水平移動動作の際に、この線光経路が遮られることでコイル状体の側面を検出するため、コイル状体の側面の水平方向の位置を確実に検出することができる。
【0021】
請求項8に記載のコイル状体の搬送装置は、請求項7において、前記荷位置検出センサは、前記水平支持部及び前記傾斜部が前記コイル中心軸穴に挿入された状態で、前記コイル側面と平行な線光経路をそれぞれ形成可能な位置に2組配設されていることを特徴とする。
【0022】
この構成によると、2組の荷位置検出センサのうち一方の荷位置検出センサがコイル側面を検出する位置まで水平移動させることによって、まず、フォーク部材の上昇により荷有無検出センサで角部の上側部分を検出可能な位置までフォーク部材を水平移動させることができる。そして、荷有無検出センサが角部の上側部分を検出後に、もう一方の荷位置検出センサがコイル側面を検出するまで水平移動させることで、直角部分を角部の上側部分の鉛直下方に位置合わせすることができる。
【0023】
請求項9に記載のコイル状体の搬送装置は、請求項4〜8のいずれかにおいて、前記位置合わせ制御手段は、前記搬送装置が傾斜して載置された前記コイル状体に接近時に前記コイル中心軸穴を検出する穴検出センサを備え、前記穴検出センサは、前記水平支持部の先端に取り付けられていることを特徴とする。
【0024】
この構成によると、穴検出が、水平支持部の先端に取り付けられることで、フォーク部材が水平に挿入されるコイル中心軸穴を確実に検出することができる。
【0025】
請求項10に記載のコイル状体の搬送装置は、請求項1〜9のいずれかにおいて、前記搬送装置が、フォークリフトであることを特徴とする。
【0026】
この構成によると、フォークリフトのラムフォークの形状を変更し、位置合わせ制御手段を設けることによって、中心軸方向が水平方向に対し傾斜して載置されたコイル状体を持ち上げて搬送する際に、コイル状体の損傷を防止することができるコイル状体の搬送装置を提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るコイル状体の搬送装置1(以下、「搬送装置1」ともいう)と、この搬送装置1によって持ち上げて搬送されるコイル状体101(以下、「コイル101」ともいう)とを示した模式図である。荷置台102上に載置されたコイル101(荷物)は、荷受台102aによって中心軸方向が水平方向に対し傾斜した状態で載置されており、図9に示したコイル101と同様のものである。
【0028】
搬送装置1は、無人で運転が行われるフォークリフトである。すなわち、搬送対象であるコイル101が特定され、その搬送指令を受信すると、当該コイル101が載置されている荷置台102の前まで移動した後、後述するフォーク部材4をコイル101の中心軸穴101aに挿入し、コイル101を持ち上げて所定の個所まで移動して、当該コイル101を搬送するものである。
【0029】
この搬送装置1(無人フォークリフト1)は、移動自在な台車2と、この台車2上に縦設されるマスト3と、マスト3に昇降自在に支持されるとともに(即ち、台車2上で昇降自在に支持されるとともに)略水平方向に突設されるフォーク部材4と、エンジン等の台車駆動部などが搭載される本体部5と、を備えている。また、この搬送装置1は、コイル101を持ち上げる際に、フォーク部材4のコイル101に対する位置合わせを行う位置合わせ制御手段6を有している。この位置合わせ制御手段6は、フォーク部材4に設けられる後述の複数のセンサと本体部5に備えられる荷役コントローラ7とで構成される。
【0030】
マスト3は、台車2上において、図示しないシリンダによって本体部5に対して傾動可能に設けられている(即ち、ティルト機能を有している)。そして、マスト3には、その内部にて上下方向に伸縮自在に設けられるリフトシリンダ(図示せず)と、リフトシリンダの上部に回転自在に取り付けられるチェーンホイール(図示せず)と、チェーンホイールに巻き掛けられるとともに一端をマスト3の下部に他端をリフトブラケット8に連結されたリフトチェーン(図示せず)とが備えられている。これにより、リフトシリンダを押し上げる(又は、下げる)ことで、チェーンホイールが回転しながら上昇し(又は、下降し)、リフトチェーンを介してリフトブラケット8が、チェーンホイールの倍の速度で上昇(又は、下降)するようになっている。
【0031】
フォーク部材4はリフトブラケット8に略垂直方向に突設するように取り付けられており、リフトブラケット8とともにフォーク部材4の昇降動作が行われる。そして、このフォーク部材4の先端側が、コイル101の中心軸穴101aに挿入されて、コイル101を昇降自在に支持することが可能となる。なお、前述のリフトシリンダ、チェーンホイール、リフトチェーンが、フォーク部材昇降駆動部を構成する。
【0032】
図2には、傾斜して載置されているコイル101とともにフォーク部材4を示した模式図を、図3には、フォーク部材4を正面から見た概略図を示している。なお、図3では、コイル内径穴101a内のみの範囲を図示している。図2及び図3に示すように、フォーク部材4は、水平方向に突設される水平支持部9と、水平支持部9上に設けられる傾斜部10と、同様に水平支持部9上に設けられる当接部11と、を有している。
【0033】
水平支持部9は、略円筒状に形成されて水平方向に突設されている。水平支持部9としては、通常のラムフォークを利用することができる。そして、持ち上げたコイル101の搬送中は水平方向の姿勢が保たれるが、コイル搬送が終了して所定の個所にコイル101を載置する場合は、前述のティルト機能によって、前傾してコイル101を水平に(コイル中心軸方向が水平な状態)置くことができる。
【0034】
傾斜部10は、コイル101の傾斜した中心軸方向と平行に配置可能に形成されている(図2参照)。すなわち、水平支持部9が水平姿勢を保っている状態においては、傾斜部10は、コイル101の傾斜した中心軸方向と平行な状態に保たれている。そして、この傾斜部10は、水平支持部9の上側に取り付けられる下向きの略コの字型断面を備える部材12(図3参照、以下、「コの字型部材12」という)が、水平支持部9の被支持側(即ち、リフトブラケット8側)に向かって略コの字型断面の上下方向の高さが低くなることで形成されている(図2参照)。
【0035】
このように、傾斜部10をコの字型部材12で形成することで、コの字型断面の両肩部分12a、12bで、コイル101における角部の上側部分101cを支持することができる。これにより、コイル101を安定して支持できるとともにコイル101の自重を分散して支持することができる。なお、両肩部分12a、12bには、コイル内周部を疵付けることを防止するため、所定の曲率をもったR部加工が施されている。
【0036】
当接部11は、傾斜部10と略直角を形成する方向に配設されており、コイル101の側面101bと当接可能に設けられている。すなわち、傾斜部10と当接部11とによって直角部分13が形成されている。この直角部分13とコイル101における角部の上側部分101cとを合わさった状態にすることで、コイル101を安定して支持することができる。なお、当接部11は、傾斜部10に対して垂直方向に突出する垂直部材(以下、「垂直部材11」ともいう)が、傾斜して載置されたコイル101の側面101bと平行に配置可能に延設されることで形成されている。つまり、水平支持部が水平姿勢を保っている状態においては、垂直部材11は、傾斜したコイル101の側面101bと平行な状態に保たれている。
【0037】
つぎに、位置合わせ制御手段6について説明する。位置合わせ制御手段6は、コイル101を持ち上げる際に、フォーク部材4のコイル101に対する位置合わせを行う制御手段であって、傾斜部10がコイル101の中心軸方向と平行な状態(例えば、図1の状態)で、フォーク部材4の直角部分13とコイル101の角部の上側部分101cとの位置合わせを行う(図2参照)。この位置合わせ制御手段6は、図1に示すように本体部5に備えられる荷役コントローラ7と、図4の模式図に示すようにフォーク部材4に設けられる複数のセンサ(14、15、16、17)とで構成されている。また、図5は、位置合わせ制御手段6の制御構成を示すブロック図である。
【0038】
まず、位置合わせ制御手段6のセンサ構成について説明する。図4に示すように、位置合わせ制御手段6は、穴検出センサ14と、荷有無検出センサ15と、荷位置検出センサ(16、17)を備えている。
【0039】
穴検出センサ14は、搬送装置1が、傾斜して載置されたコイル101に接近時にコイル中心軸穴101aを検出するセンサであり、フォーク部材4の水平支持部9の先端に取り付けられている。すなわち、水平支持部9が水平姿勢の状態で、水平方向の前方におけるコイル中心軸穴101aの存在を検知することができる。なお、この穴検出センサ14は、広角な検出可能領域18をもった非接触式の検出器であり、搬送装置1がコイル101の前(荷置台102の前)で停止し、穴検出センサ14でコイル101を検知しつつフォーク部材4を上昇させ、コイル101が検知されなくなった段階(即ち、検出可能領域18が、全てコイル中心軸穴101aに収まった段階)で中心軸穴101aを検出するものである。
【0040】
荷有無検出センサ15は、コイル101における角部の上側部分101cを検出する投受光型の検出器であって、傾斜部10の先端に取り付けられた投光器15aと、垂直部材11に取り付けられた受光器15bとを有している。傾斜部10の先端に取り付けられる投光器15aは、コの字型部材12の上面の略中央付近に取り付けられており(図3参照)、コイル内周部と干渉しないようになっている。受光器15bは、垂直部材11において、投光器15aから水平方向に(水平支持部9と平行に)発せられた線光を受信できる位置に取り付けられている。
【0041】
このように投光器15a及び受光器15bを配設することで、水平支持部9及び傾斜部10がコイル中心軸穴101aに挿入された状態で(即ち、フォーク部材4の先端側が中心軸穴101aに挿入された状態で)上昇し、投光器15aから受光器15bへと至る線光経路19が遮られることにより、コイル101における角部の上側部分101cを検出することができる。なお、傾斜部10の先端に受光器15bが取り付けられ、垂直部材11に投光器15aが取り付けられるものであってもよい。
【0042】
荷位置検出センサ(16、17)は、コイル101の側面101bを検出する投受光型の検出器であって、第1荷位置検出センサ16と第2荷位置検出センサ17とを備えている。第1荷位置検出センサ16は、傾斜部10に取り付けられる投光器16aと垂直部材11に取り付けられる受光器16bとを備え、第2荷位置検出センサ17も、傾斜部10に取り付けられる投光器17aと垂直部材11に取り付けられる受光器17bとを備えている。
【0043】
垂直部材11上方の先端部分11aは、フォーク部材4でコイル101を搬送時にコイル101の外径よりも突出する位置まで延在して設けられている。そして、先端部分11aは、垂直部材11の延在方向に対して略垂直に突出して形成されている。この突出した先端部分11aに第1荷位置検出センサ16の受光器16bと第2荷位置検出センサ17の受光器17bとが取り付けられている。受光器16b及び17bは、投光器16a及び17aから垂直部材11の延在方向と平行に発せられた線光をそれぞれ受信できる位置に取り付けられている。すなわち、荷位置検出センサ(16、17)は、水平支持部9及び傾斜部10がコイル中心軸穴101aに挿入された状態で(即ち、フォーク部材4の先端側が中心軸穴101aに挿入された状態で)、コイル側面101bと平行な線光経路20及び21をそれぞれ形成可能な位置に2組配設されている。
【0044】
このように第1荷位置検出センサ16及び第2荷位置検出センサ17を配設することで、水平支持部9及び傾斜部10がコイル中心軸穴101aに挿入された状態でフォーク部材4が水平移動し(即ち、搬送装置1が水平移動し)、線光経路20及び21が遮られることにより、コイル101の側面101bの位置を検出することができる。なお、傾斜部10に受光器16bまたは17bが取り付けられ、垂直部材11の先端部分11aに投光器16aまたは17aが取り付けられるものであってもよい。
【0045】
つぎに、位置合わせ制御手段6における荷役コントローラ7について説明する。荷役コントローラ7は、搬送装置1の本体部5に備えられ(図1参照)、図5のブロック図に示すように、CPU22とメモリ23とを備えている。
【0046】
CPU(Central Processing Unit)22は、各種演算及び処理を行うものであって、荷位置判断部22a、荷有無判断部22b、水平動作制御部22c、昇降動作制御部22dなどとして機能する。
【0047】
荷位置判断部22aは、第1荷位置検出センサ16及び第2荷位置検出センサ17の検出結果に基づいて、荷物の位置、即ち、コイル側面101bの位置を判断する。そして、荷有無検出センサ22bは、荷有無検出センサ15の検出結果に基づいて、荷物の有無、即ち、コイル101の角部の上側部分101cの位置を判断する。また、水平動作制御部22cは、台車駆動部24の出力(台車2の車輪の回転数等)を変更し、搬送装置1の水平方向の移動量を制御する。そして、昇降動作制御部22dは、フォーク部材昇降駆動部25の出力(リフトシリンダの昇降量等)を変更し、フォーク部材4の昇降移動量を制御する。
【0048】
なお、メモリ23は、荷役コントローラ7が図示しない上位のコンピュータ等から搬送対象となるコイル101の搬送指令を受信すると、受信した命令情報(当該コイル101の品番や当該コイル101が載置されている荷置台102のアドレス等)を記憶する。この命令情報にしたがって、搬送装置1が当該コイル101の前まで移動し、コイル101の搬送処理が開始される。また、メモリ23には、本実施形態に係る搬送処理を行うための各種プログラムが格納されている。
【0049】
以上の構成を備える荷役コントローラ7によって、荷有無検出センサ15及び荷位置検出センサ(16、17)の検出結果に基づき、フォーク部材4の直角部分13とコイル101における角部の上側部分101cとの位置合わせが行われる。
【0050】
つぎに、搬送装置1によって、コイル101を持ち上げて搬送する動作について説明する。図6は、この動作のフローを示したものである。まず、搬送対象であるコイル101が特定され、その搬送指令を受信すると、その命令情報に従って、無人フォークリフトである搬送装置1が、搬送対象であるコイル101の前まで移動する(図1参照)。そして、台車2が停止したまま、穴検出センサ14でコイル101を検知しつつフォーク部材4を上昇させ、検出可能領域18でコイル101が検知されなくなることで、図6(a)に示すように、コイル中心軸穴101aが検出される。
【0051】
コイル中心軸穴101aが検出されると、荷役コントローラ7の水平動作制御部22cが台車駆動部24に移動指令を発し、この状態(図6(a)の状態)から台車2が(搬送装置1が)、コイル101に向かって前進する。これにより、図6(b)に示すように、フォーク部材4が水平に(図中矢印方向に)移動し、フォーク部材4の先端側がコイル中心軸穴101aに挿入される。そして、さらにフォーク部材4が水平移動していくと、第1荷位置検出センサ16の投光器16aから受光器16bに向かってコイル側面101bと平行に形成された線光経路20が、コイル101によって遮られる。このとき、荷役コントローラ7の荷位置判断部22aでは、第1荷位置検出センサ16の検出結果に基づいて、コイル側面101bの水平方向の位置が認識される。荷役コントローラ7は、荷位置判断部22aによってコイル側面101bが認識されるとすぐに、水平動作制御部22cから台車駆動部24に停止指令を発し、台車2を停止させる。
【0052】
このように、まず、第1荷位置検出センサ16によってコイル側面101bが検出される位置までフォーク部材4を水平移動させることによって、フォーク部材4の上昇により荷有無検出センサ15でコイル101の角部の上側部分101cを検出可能な位置までフォーク部材4を水平移動させることができる。
【0053】
第1荷位置検出センサ16でコイル側面101bが検出された図6(b)の状態になると、今度は、荷役コントローラ7の昇降動作制御部22dからフォーク部材昇降駆動部25に対して上昇指令が発せられ、フォーク部材4が上昇を開始する。図6(c)に示すように、フォーク部材4が図中矢印方向に上昇していくと、荷有無検出センサ15の投光器15aから受光器15bに向かって水平に形成された線光経路19が、コイル101の角部の上側部分101cによって遮られる。このとき、荷役コントローラ7の荷有無判断部22bでは、荷有無検出センサ15の検出結果に基づいて、コイル角部の上側部分101cの高さ方向の位置が認識される。荷役コントローラ7は、荷有無判断部22bによってコイル角部の上側部分101cが認識されるとすぐに、昇降動作制御部22dからフォーク部材昇降駆動部25に停止指令を発し、昇降動作を停止させる。
【0054】
荷有無検出センサ15でコイル角部の上側部分101cが検出された図6(c)の状態になると、今度は、荷役コントローラ7の水平動作制御部22cから台車駆動部24に対してコイル101に向かって前進する移動指令が発せられ、台車2の前進とともにフォーク部材4も移動する。そして、図6(d)に示すように、フォーク部材4が図中矢印方向に移動していくと、第2荷位置検出センサ17の投光器17aから受光器17bに向かってコイル側面101bと平行に形成された線光経路21が、コイル101によって遮られる。このとき、荷役コントローラ7の荷位置判断部22aでは、第2荷位置検出センサ17の検出結果に基づいて、コイル側面101bの水平方向の位置が再び認識される。荷役コントローラ7は、荷位置判断部22aによってコイル側面101bが認識されるとすぐに、水平動作制御部22cから台車駆動部24に停止指令を発し、台車2を停止させる。
【0055】
図7に、このときのフォーク部材4とコイル101との位置関係を拡大して示す。この状態においては、図7(a)に示すように、線光経路21はコイル側面101bと重なる位置にあり、線光経路19はコイル角部の上側部分101cと高さが一致する位置にある。そして、線光経路19を形成する荷有無検出センサ15と、線光経路21を形成する第2荷位置検出センサ17とは、線光経路19と線光経路21との交点をコイル角部の上側部分101cに合わせた際に、フォーク部材4の直角部分13がコイル角部の上側部分101cの鉛直下方に位置するように、配設されている。
【0056】
図7(b)は、上記位置関係を模式的に示したものである。このように荷有無検出センサ15と第2荷位置検出センサ17とを配置することで、位置合わせ制御手段6は、荷有無検出センサ15がコイル角部の上側部分101cを検出後に、第2荷位置検出センサ17がコイル側面101bを検出するまでフォーク部材4を水平移動させ、フォーク部材4の直角部分13が、コイル角部の上側部分101cに対して鉛直下方に位置するように位置合わせを行うことができる。
【0057】
フォーク部材4の直角部分13が、コイル角部の上側部分101cの鉛直下方に位置した状態(図6(d)または図7の状態)になると、荷役コントローラ7の昇降動作制御部22dからフォーク部材昇降駆動部25に対して上昇指令が発せられる。そして、図6(e)に示すように、フォーク部材4が上昇し、コイル角部の上側部分101cとフォーク部材4の直角部分13とが合わさった状態で、コイル101の姿勢をずらすことなくそのまま安定して持ち上げることができる。即ち、当接部11とコイル側面101bとを接触させるのとほとんど同時に、傾斜部10とコイル内周部とを接触させて持ち上げることができる。
【0058】
したがって、コイル101が自重で水平方向の姿勢になろうとすることで生じるコイル101と荷受台102a等との擦れが生じることを防止することができ、また、コイル角部の上側部分101cに自重全てが瞬間的に作用することで生じてしまう損傷を防止することができる。
【0059】
フォーク部材4でコイル101を所定の高さまで持ち上げると、台車2が移動し、コイル101を傾斜した姿勢のまま保持して所定の個所まで搬送する。そして、搬送装置1が所定の個所まで到着すると、フォーク部材4を下降させた後、ティルトシリンダーを作動させてフォーク部材4を前傾させ、コイル101を水平に載置する。コイル101の載置後は、フォーク部材4を少し下げてコイル内周部と干渉しない状態にして、そのままコイル101に対して台車2を後退させて、フォーク部材4をコイル中心軸穴101aから抜き取る。これにより、搬送装置1によるコイル101の搬送処理が終了する。
【0060】
以上が、本実施形態に係るコイル状体の搬送装置1についての説明であり、これによると、水平方向に中心軸方向が傾斜して載置されたコイル状体を持ち上げて搬送する際に、コイル状体の損傷を防止することができるコイル状体の搬送装置を提供することができる。
【0061】
なお、実施の形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のように変更して実施してもよい。
(1)本実施形態に係るコイル状体の搬送装置においては、無人フォークリフトに適用された場合を例にとり説明しているが、有人フォークリフト(人がフォークリフトを運転する場合)であっても適用可能であり、本発明の効果を奏することができる。また、フォークリフト以外の搬送装置であっても同様に本発明を適用することができる。
【0062】
(2)本実施形態においては、荷位置検出センサとして、非接触式の投受光型の検出器を用いた場合を例にとり説明しているが、接触式の荷位置検出センサを用いるものであっても本発明を適用できる。図8にこの例を示す。図8に示すフォーク部材4には、レバーを用いた接触式の第1荷位置検出センサ26及び第2荷位置検出センサ27が設けられている。第1荷位置検出センサ26は、第2荷位置検出センサ27よりも上方に取り付けられ、さらに第1荷位置検出センサ26の先端26aが、第2荷位置検出センサ27の先端27aよりもコイル101側に位置するように取り付けられている。これにより、フォーク部材4が、コイル101側に向かって水平方向に移動すると、まず第1荷位置検出センサ26がコイル側面101bと当接してこの側面101bを検出することができる。そして、図示しない荷有無検出センサによりコイル角部の上側部分101cを検出後、再び、第2荷位置検出センサ27によりコイル側面101bを検出することができる。したがって、本実施形態に係る搬送装置1の荷位置検出センサ(16、17)と同様の作用を得ることができる。
【0063】
(3)搬送装置1の駆動動力源としては、エンジンに限らず、バッテリによるものなど種々の形式のものであってもよい。また、昇降駆動部についても、リフトシリンダ、チェーンホイール、リフトチェーンによるものでなくてもよい。
【0064】
(4)本実施形態においては、位置合わせ制御手段は、複数のセンサ(15、16、17)の検出結果に基づいて位置合わせを行うものであったが、必ずしもこのとおりでなくてもよい。例えば、品番管理されたコイル情報(荷置台のアドレス、コイル寸法等)を搬送装置が受信し、そのコイル情報に従って台車駆動部及びフォーク部材昇降駆動部が所定量制御されるものであってもよい。このように位置合わせ制御を行う場合であっても、コイル寸法に応じてコイル角部の上側部分とフォーク部材の直角部分との位置合わせを行うことができる。なお、この場合でも、荷有無検出センサ等を確認用に備えていてもよい。
【0065】
(5)当接部については、本実施形態のように垂直部材を用いるものでなくてもよい。例えば、傾斜部に凸部を形成することによって構成されていてもよい。また、この場合、荷有無検出センサ又は荷位置検出センサは、当接部に設けられていなくてもよい。例えば、荷有無検出センサの投受光器が、傾斜部の先端とリフトブラケット等とに取り付けられ、荷位置検出センサの投受光器が、傾斜部とリフトブラケット等の上方とに取り付けられるもの等であってもよい。
【0066】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、フォーク部材には、傾斜部と当接部とで形成される直角部分が設けられており、位置合わせ制御手段により、この直角部分を、コイル中心軸穴を形成するコイル内周部とコイル側面とで形成される角部の上側部分に位置合わせを行って持ち上げることができる。このため、傾斜して載置されたコイル状体を持ち上げる際に、角部の上側部分と直角部分とが合わさった状態で安定してコイル状体を支持できる。したがって、コイル状体が自重で水平方向の姿勢になろうとすることで生じるコイル状体と荷受台等との擦れを防止し、角部の上側部分に自重全てが瞬間的に作用することで生じてしまう損傷を防止することができる。すなわち、中心軸方向が水平方向に対し傾斜して載置されたコイル状体をフォーク部材で持ち上げて搬送する際に、コイル状体の損傷を防止することができるコイル状体の搬送装置を提供することができる。
【0067】
請求項2の発明によると、直角部分を角部の上側部分の鉛直下方に位置合わせした状態から、そのままフォーク部材を上昇させるだけで、角部の上側部分と直角部分とが合わさった状態で安定してコイル状体を持ち上げることができる。したがって、傾斜して載置されたコイル状体を昇降自在に支持されたフォーク部材で容易に持ち上げることができ、コイル状体に損傷が生じることも防止できる。
【0068】
請求項3の発明によると、傾斜部に対して垂直方向に突出する部材を取り付けることで、直角部分を形成する当接部を容易に形成することができる。
【0069】
請求項4の発明によると、下向きの略コの字型断面の両肩部分で、コイル状体の角部の上側部分を支持することができる。これにより、コイル状体を安定して支持できるとともにコイル状体の自重を分散して支持できる。したがって、コイル内周部への損傷を防止できる。また、略コの字型断面とすることで、フォーク部材の傾斜部を簡易な構成で実現でき、強度的にも優れた構造を実現できる。
【0070】
請求項5の発明によると、コイル状体のサイズが種々のものであっても、荷有無検出センサおよび荷位置検出センサにより直角部分と角部の上側部分との位置関係を検知することができ、直角部分と角部の上側部分との位置合わせを行うことができる。
【0071】
請求項6の発明によると、傾斜部の先端と垂直部材との間で投受光を行って線光経路を形成し、フォーク部材の上昇時に、この線光経路が遮られることで角部の上側部分を検出するため、角部の上側部分の高さ方向の位置を確実に検出することができる。
【0072】
請求項7の発明によると、垂直部材を利用して荷位置検出センサを配設することができる。そして、傾斜部と垂直部材上方の先端部分との間で投受光を行って線光経路を形成し、台車の水平移動動作の際に、この線光経路が遮られることでコイル状体の側面を検出するため、コイル状体の側面の水平方向の位置を確実に検出することができる。
【0073】
請求項8の発明によると、2組の荷位置検出センサのうち一方の荷位置検出センサがコイル側面を検出する位置まで水平移動させることによって、まず、フォーク部材の上昇により荷有無検出センサで角部の上側部分を検出可能な位置までフォーク部材を水平移動させることができる。そして、荷有無検出センサが角部の上側部分を検出後に、もう一方の荷位置検出センサがコイル側面を検出するまで水平移動させることで、直角部分を角部の上側部分の鉛直下方に位置合わせすることができる。
【0074】
請求項9の発明によると、穴検出が、水平支持部の先端に取り付けられることで、フォーク部材が水平に挿入されるコイル中心軸穴を確実に検出することができる。
【0075】
請求項10の発明によると、フォークリフトのラムフォークの形状を変更し、位置合わせ制御手段を設けることによって、中心軸方向が水平方向に対し傾斜して載置されたコイル状体を持ち上げて搬送する際に、コイル状体の損傷を防止することができるコイル状体の搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るコイル状体の搬送装置と、搬送対象であるコイル状体とを示した模式図である。
【図2】本実施形態に係るコイル状体の搬送装置のフォーク部材を、傾斜して載置されているコイル状体とともに示した模式図である。
【図3】本実施形態に係るコイル状体の搬送装置のフォーク部材を正面から見た概略図である。
【図4】本実施形態に係るコイル状体の搬送装置のフォーク部材に取り付けられたセンサ構成を示す図である。
【図5】本実施形態に係るコイル状体の搬送装置の位置合わせ制御手段の制御構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態に係るコイル状体の搬送装置によってコイル状体を持ち上げて搬送する動作フローを示す図である。
【図7】本実施形態に係るコイル状体の搬送装置による位置合わせ制御を説明する図である。
【図8】本発明の変形例に係るコイル状体の搬送装置のフォーク部材を示す模式図である。
【図9】コイル状体が荷置台上に傾斜して載置されている様子を示したものである。
【符号の説明】
1 搬送装置
2 台車
4 フォーク部材
6 位置合わせ制御手段
10 傾斜部
11 当接部
13 直角部分
101 コイル状体
101a コイル中心軸穴
101b コイル側面
101c コイル角部の上側部分
Claims (10)
- 中心軸方向が水平方向に対し傾斜して載置されたコイル状体を持ち上げて搬送する搬送装置であって、
移動自在な台車と、
この台車上で昇降自在に支持されるとともに略水平方向に突設され、前記コイル状体の中心軸穴に挿入されて前記コイル状体を昇降自在に支持可能なフォーク部材と、
前記コイル状体を持ち上げる際に、前記フォーク部材の前記コイル状体に対する位置合わせを行う位置合わせ制御手段と、を有し、
前記フォーク部材は、前記コイル状体の傾斜した中心軸方向と平行に配置可能に形成された傾斜部と、前記傾斜部と略直角を形成する方向に配設されるとともに前記コイル状体の側面と当接可能に設けられる当接部と、を有し、
前記位置合わせ制御手段は、前記傾斜部が前記コイル状体の中心軸方向と平行な状態で、前記傾斜部と前記当接部とで形成される前記直角部分と、前記中心軸穴を形成するコイル内周部と前記コイル側面とで形成される角部の上側部分との位置合わせを行うことを特徴とするコイル状体の搬送装置。 - 前記位置合わせ制御手段は、前記直角部分が、前記角部の上側部分に対して鉛直下方に位置するように位置合わせを行うことを特徴とする請求項1に記載のコイル状体の搬送装置。
- 前記当接部は、前記傾斜部に対して垂直方向に突出する垂直部材が、傾斜して載置された前記コイル状体の側面と平行に配置可能に延設されることで形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
- 前記フォーク部材は、略円筒状に形成されて水平方向に突設される水平支持部を有し、
前記傾斜部は、前記水平支持部の上側に取り付けられる下向きの略コの字型断面を備える部材が、前記水平支持部の被支持側に向かって略コの字型断面の上下方向の高さが低くなることで形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の搬送装置。 - 前記位置合わせ制御手段は、前記コイル状体における前記角部の上側部分を検出する荷有無検出センサと、前記コイル状体の側面の位置を検出する荷位置検出センサとを有し、これらの検出結果に基づいて、前記直角部分と前記角部の上側部分との位置合わせを行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記荷有無センサは、前記傾斜部の先端または前記垂直部材のいずれか一方に取り付けられた投光器と、他方に取り付けられた受光器と、を有し、
前記水平支持部及び前記傾斜部が前記コイル中心軸穴に挿入された状態で上昇し、前記投光器から前記受光器へと至る線光経路が遮られることにより、前記角部の上側部分を検出することを特徴とする請求項5に記載の搬送装置。 - 前記垂直部材上方の先端部分は、前記コイル状体の搬送時に前記コイル状体の外径よりも突出して延在されており、
前記荷位置検出センサは、前記傾斜部または前記先端部分のいずれか一方に取り付けられた投光器と、他方に取り付けられた受光器と、を有し、
前記水平支持部及び前記傾斜部が前記コイル中心軸穴に挿入された状態で水平移動し、前記投光器から前記受光器へと至る線光経路が遮られることにより、前記コイル状体の側面の位置を検出することを特徴とする請求項5または6に記載の搬送装置。 - 前記荷位置検出センサは、前記水平支持部及び前記傾斜部が前記コイル中心軸穴に挿入された状態で、前記コイル側面と平行な線光経路をそれぞれ形成可能な位置に2組配設されていることを特徴とする請求項7に記載の搬送装置。
- 前記位置合わせ制御手段は、前記搬送装置が傾斜して載置された前記コイル状体に接近時に前記コイル中心軸穴を検出する穴検出センサを備え、
前記穴検出センサは、前記水平支持部の先端に取り付けられていることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の搬送装置。 - 前記搬送装置は、フォークリフトであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の搬送装置。
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