JP4071994B2 - 傾動式加熱装置および被加熱物の現場加熱処理システム - Google Patents

傾動式加熱装置および被加熱物の現場加熱処理システム Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、被加熱物を現場で加熱・溶解すると共に、トラック等の車両に搭載可能な傾動式加熱装置および被加熱物の現場加熱処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の傾動式加熱装置および被加熱物の現場加熱処理システムとして、舗装路面の地下埋設物を補修する作業現場で、掘削路面の上から剥したアスファルト片をその場で加熱して再生し、あるいは新規にアスファルトを生成して舗装面を補修する技術が知られている。
この種の傾動式加熱装置にあっては、加熱容器へのアスファルト片の投入や加熱時には加熱容器を上向きに傾動し、排出時には下向きに傾動している。
しかし、従来の傾動式加熱装置では、加熱容器の傾動する支点が一定であるので、加熱容器を大型化すると傾動角度が制限され、アスファルト片の投入や排出がしにくくなり、また十分な角運動をさせようとすると、支点の位置が高くなって車両の重心が上がってしまい不安定となる等の問題があった。
そこで、本出願人は、特開平8−110025号の傾動式加熱装置として、加熱容器及び該加熱容器の駆動機構を傾動自在に支持した揺動支持体と、揺動支持体を回動自在に支持する傾動基台と、加熱容器の開口部が上下を向くように揺動支持体を回動させる油圧シリンダ等の傾動手段とを備えた構造を既に提案している。
この傾動式加熱装置にあっては、揺動支持体をシリンダで上下に傾動させるので、固定シリンダのストロークが長くなり、また加熱容器の後傾時には揺動支持体が傾動基台より下方へ変位する場合があるので、荷台上にそのまま設置することができない。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】
この発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、加熱容器を大型化しても、大きく前後に傾動することができるようにした傾動式加熱装置を提供するところにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の傾動式加熱装置の発明では、
車両の荷台などの車両後方に配置された固定部上に載置され、車両前方側となる基端が該固定部に枢着されて車両後方側となる先端側を上向きに枢動可能な傾動基台と、
該傾動基台上に支持されると共に、揺動支持体の底部の車両前後方向の中途位置が傾動基台の先端側に枢着されて傾動基台に対して前後に枢動可能に取り付けられた揺動支持体と、
該揺動支持体に取り付けられて、開口部を有する有底の加熱容器と該加熱容器をその底部に設けた回転軸を中心に揺動支持体に対して旋回させる旋回駆動機構とからなる加熱装置と、
前記固定部と傾動基台の先端側との間に設けられて伸縮し、第2起伏シリンダと共に前記傾動基台を固定部上に重なる略水平位置と傾動基台の先端側を上昇させて加熱容器の開口部を上向きに変位させる後傾位置とに変位させる第1起伏シリンダと、
傾動基台と揺動支持体との間に設けられて伸縮し、前記揺動支持体を前記傾動基台と揺動支持体の枢着位置を支点として傾動基台上で車両の前後方向に傾動変位させる第2起伏シリンダとを備えてなる、という技術的手段を講じている。
【0005】
また、請求項2の発明では、
傾動基台上に先端が揺動支持体の高さ方向の中途位置を枢着する第2起伏シリンダを枢着すると共に、上記傾動基台と固定部との間に上記傾動基台を起伏させる第1起伏シリンダを枢着してなる、という技術的手段を講じている。
請求項3の発明では、
前記第1起伏シリンダをアウトリガー構造とし、または第1起伏シリンダとは別体にアウトリガーを設け、使用時には地面に固定してなる、という技術的手段を講じている。
請求項4の発明では、
加熱容器の開口部が車両後方に向かって開口されており、揺動支持体の底部で車両前方側となる加熱装置後方の端部が断面チャンネル状のソケット部に形成されており、
前記傾動基台の先端側と揺動支持体の底部の車両前後方向の中途位置とが双方のブラケットを介して枢着されており、
前記揺動支持体が傾動した際に前記ソケット部が傾動基台に外嵌可能となっていると共に、該ソケット部の下端を傾斜面として、揺動支持体の加熱装置後方への傾斜角度を大きくしてなる、という技術的手段を講じている。
更に、請求項5の発明では、
揺動支持体が、底部となる下枠と、該下枠と上方に離間して対向する上枠と、上下に延びて上記下枠と上枠とを加熱装置の前後方向の両端で連結した前枠および後枠とからなる一対の支柱とで形成されたフレームからなっており、
上記上枠には、車両後方で加熱装置前方となる前方側に作動レバーの中途位置を枢着し、
該作動レバーの先端は、前記前枠に対して車両後方で加熱装置前方に重なり上部が枢着された作動板に固着されており、
作動板の下端に、バーナー取付台を設けたバーナー保持板の上端を枢着してなり、
上記作動レバーの基端はレバー傾動手段に連結されており、該レバー傾動手段によって作動レバーを前記上枠との枢着位置を支点にして回動させて、前記作動板が前記フレームの上方で上枠に対して略直角となる位置まで移動し、バーナー保持板が前枠上端まで引き上げられる全開位置と、作動板とバーナー保持板が前枠と平行してその前方を塞ぐ閉塞位置まで変位させてなる、という技術的手段を講じている。
また、請求項6の被加熱物の現場加熱処理システムの発明では、
舗装用廃材などの被加熱物を作業現場で加熱処理して使用に供するシステムにおいて、
傾動式加熱装置が、車両の荷台などの車両後方に配置された固定部上に載置され、車両前方となる基端が該固定部に枢着されて車両後方となる先端側を上向きに枢動可能な傾動基台と、
該傾動基台上に支持されると共に、揺動支持体の底部の車両前後方向の中途位置が傾動基台の先端側に枢着されて傾動基台に対して前後に枢動可能に取り付けられた揺動支持体と、
加熱容器をその底部に設けた回転軸を中心に揺動支持地体に対して旋回させる旋回駆動機構とからなる加熱装置と、
前記固定部と傾動基台の先端側との間に設けられて伸縮し、第2起伏シリンダと共に前記傾動基台を略水平位置と加熱容器の開口部を上向きに変位させる後傾位置とに変位させる第1起伏シリンダと、
傾動基台と揺動支持体との間に設けられて伸縮し、前記揺動支持体を傾動基台と揺動支持体の枢着位置を支点として傾動基台上で車両の前後方向に傾動変位させる第2起伏シリンダとを備え、
傾動基台と揺動支持体とをそれぞれ個別にまたは同時に枢動して前記加熱容器の姿勢乃至開口部の位置を所望の方向に傾斜変位させて、被加熱物の投入、加熱や保温、排出をそれぞれ行いうるようにしてなる、という技術的手段を講じている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の傾動式加熱装置を車載式のアスファルト再生装置に適用した場合の好適な実施例について図面を参照して説明する。
この傾動式加熱装置1は、図1乃至図4に示すように、トラック等の車両2の荷台対応個所の後半部分に搭載された車載型となっている。
【0007】
即ち、傾動式加熱装置1は、本実施例の場合に車両2の荷台用のベースフレームやシャーシなどの水平な固定部6上に、枢動可能な傾動基台5が枢着されている。
即ち、図示例では傾動基台5の後端底部に枢軸P1が固着されており、固定部6に枢着されている。
なお、傾動式加熱装置1は荷台対応位置の後半部分に配置されており、その前半部分は側板26が立設されて収納スペースとなっている。
【0008】
この傾動基台5の後端側には、左右一対に上向きのブラケットB1が突設されている。
一方、この傾動基台5上には、後面が開口したボックス状の揺動支持体20が載置され枢着されている。
この揺動支持体20の底部21の中途位置には左右一対に下向きにブラケットB2が突設しており、前記傾動基台5の対向するブラケットB1と整合して枢軸P2によりそれぞれ枢着されている。
【0009】
この揺動支持体20には傾動式加熱装置が後ろ向きで固定されており、その左右両側はパネルで覆われて箱型となっている。
即ち、底部21上には、開口部を有する有底の釜状の加熱容器3が旋回自在に支持されており、また底部21上に立設された補助枠25には、該加熱容器3を旋回させる駆動モータ4などの旋回駆動機構が固定されている。
【0010】
ここで加熱容器3は、その上部に開口部9を有し、中間胴部が膨らみ、底部が閉塞したドラム状に形成されており、その開口部9を車両2の後方に略水平に向けて配置されている(図1参照)。
【0011】
そして、加熱容器3の底部には回転軸13が固着されており、駆動モータ4による回転で加熱容器3を旋回させる。
そのために加熱容器3の中間胴部の外周壁面に沿って環状ベルト10が固定されており、前記底部21に設けられたローラーRが上記ベルト10上を転動して加熱容器3を回転軸13を中心にした外周方向に旋回自在に支持している。
【0012】
加熱容器3に投入される被加熱物としては、本実施例では再生用のアスファルト片であるが、この発明では上記実施例に限らず、新規なアスファルト原料や、産業廃棄物その他の適宜の物質であってもよい。
【0013】
また、図示例の場合、枢着個所のブラケットB1、B2の高さによって揺動支持体20が傾動基台5に対して傾斜した姿勢となる。
そこで、底部21の前方下部は断面チャンネル状のソケット部15に形成しており、傾動基台5に外嵌して安定性を高めている(図2、図3参照)。
【0014】
また、本実施例では、傾動基台5の左右一対のブラケットB1のそれぞれに突出部を設けて、第1起伏シリンダ7の伸縮端7aをそれぞれに枢着している。
この左右一対の第1起伏シリンダ7の固定端7bは、図示例の場合にシャーシーなどの固定部6に枢着されている。
従って、第1起伏シリンダ7を伸張することにより、傾動基台5を図中時計方向に傾動し、この上に載置された揺動支持体20も同様に傾動するので、図2および図9に示すように内蔵された加熱容器3は、その開口部9を上向きに変位することができる。
【0015】
上記第1起伏シリンダ7は、起伏力を高めるためにアウトリガー7’を用いてもよい。
即ち、図5では、第1起伏シリンダの代わりにアウトリガー7’が用いられており、先端の伸縮端7a’が傾動基台5の後端に枢着されており、基端の固定端7b’は車両2のシャーシー6側に着脱可能に掛け止められている。
従って、アウトリガー第1起伏シリンダ7’の使用時には図中点線位置から実線で示した垂直の使用位置まで変位し、地面に固定端7b’を設置する。
そして、アウトリガー7’は、シリンダを伸張させて、傾動基台5を図3のように上向きに傾動することができる。
この発明では上記構成に代えて、第1起伏シリンダ7とは別体にアウトリガーを設けて、同様に支持する構造としてもよい(図示せず)。
その他の構成は前記実施例と同様であるので説明を省略する。
【0016】
次に、傾動基台5と揺動支持体20との間には、揺動支持体20を傾動基台5に載置した位置と前傾した位置とに変位させるための第2起伏シリンダ8が伸縮自在に左右一対に設けられている。
そして、第2起伏シリンダ8の短縮時には、図2、図3に示すように、揺動支持体20が傾動基台5に掛け止められており、第2起伏シリンダ8の伸張時には、図4に示すように、揺動支持体20を傾動基台5に対して逆向きに傾動させ、加熱容器3の開口部9を下向きに変位することができる。
【0017】
次に、前記駆動モータ4は、本実施例の場合に油圧モータからなっており、加熱容器3の底部に突出された回転軸13に、伝動機構(図示省略)を介して連結されている。
本実施例で上記駆動モータ4や第1・第2起伏シリンダ7、8は、車両2に搭載した油圧ポンプ(図示省略)に接続されており、車両2の運転席等の適宜個所に設けられた操作部(図示省略)により操作される。
【0018】
次に、揺動支持体20は、その背面が開口しており、内蔵された加熱容器3の開口部9へ被加熱物を投入、排出しうるようになっている。
そして、本実施例では、図6〜図8に示すように、上記揺動支持体20の開口が、作動板18と、この下方にヒンジHを介して蝶着されたバーナー保持板19とによって開閉可能に覆われる構成となっている。
また、上記開口の下端には排出ガイドとなるシュート板14が突設されている。
【0019】
作動板18は、本実施例の場合、第3シリンダ30の伸縮によって、開閉位置に変位させることができる。
即ち、本実施例で揺動支持体20は、底部21となる下枠と、これと上方に離間して対向する上枠22と、上下に伸びて上記下枠21と上枠22とを連結する前後の支柱23、24とからなっている。
そして、第3シリンダ30は、上枠22に沿って後方に向かって伸縮するよう基端が前方寄りの支柱23に枢着されている。
【0020】
この第3シリンダ30の先端には、略ブーメラン形状の中継リンク部材31の一端が枢着されている。
一方、上枠22の後方側には軸杆32が横架されて両端が左右の上枠22に固着されている。
この軸杆32には略く字状の作動レバー33の中途位置が枢着されており、その一端が前記中継リンク部材31の他端に枢着されている。
また、この作動レバー33の他端は、作動板18に固着されている。
【0021】
そこで、前記第3シリンダ30を、図6の短縮位置から伸張させると、作動板18は前記軸杆32を支点にして、図7〜8に示すように回転する。
バーナー保持板19はバーナー取付台16を設けており、バーナー(図示せず)を取り付けて加熱容器3の開口部9に向けて火炎を放射するようになっている。
【0022】
作動板18が回転しても、バーナー保持板19は自重によりヒンジHを支点として垂下姿勢を維持し、作動板18が上枠22に対して略直交する位置まで回転した際に、バーナー保持板19が揺動支持体20の開口の全開位置まで引き上げられる。
【0023】
この際にバーナー保持板19の下端には前記開口幅より長いクロスバー19aが掛け渡されており、全開位置で揺動支持体20の上にバーナー保持板19が乗り上げないようにガイドしている。
また、第3シリンダ30を短縮すると、前記と逆に動作して、作動板18とバーナー保持板19が同一線上に並び、揺動支持体20の開口を塞ぐ閉塞位置まで変位する。
【0024】
この第3シリンダ30の動きは、第1起伏シリンダ7または第2起伏シリンダ8の動きに連動して行うように制御してもよい。
上記実施例では、作動レバー33を、第3シリンダ30と中継リンク部材31からなるレバー傾動手段を用いて回動変位させたが、上記中継リンク部材に代えてチェーンを用いてもよい。
その他、レバー傾動手段は、作動レバー33を軸杆32を支点にして傾動させるための公知の傾動手段に置き換えることができる。
これにより、加熱時には揺動支持体の開口が塞がれ、被加熱物の投入時や排出時には揺動支持体の開口が開くように連動させることもできる。
なお、図中、作動板18の中央には、小さな排煙用扉11が開閉自在に設けられており、扉11を開いて排煙口12(図12参照)を開放することができる。
【0025】
次に、シュート板14は、加熱容器3の開口部9の下方となる揺動支持体20に突設した構造からなっており、加熱容器3の開口部9から排出されるアスファルトを下方へ案内する。
このシュート板14は、揺動支持体20のサイドパネルの下端に枢着して掛止手段の着脱操作により、あるいはシリンダを用いた自動操作により開閉位置に変位するようにしてもよい。
【0026】
この傾動式加熱装置1は、図1に示す待機状態では、第1起伏シリンダ7は短縮し第2起伏シリンダ8が伸張して、加熱容器3が水平方向に配置された中立姿勢となる。
次に、図2および図9に示す標準状態では、第1起伏シリンダ7と共に第2起伏シリンダ8が短縮して、加熱容器3の開口部9を若干上向きとし、加熱容器3の底部が下向きとなって揺動支持体20の底部21が傾動基台5に掛止められる安定姿勢となっている。
このような標準姿勢では、傾動式加熱装置1を搭載した車両2全体の重心が低くなるので安定性が増す。
【0027】
次に、加熱容器3の開口部9を最上位置にする場合は、図3および図10に示すように、第1起伏シリンダ7を伸張し、第2起伏シリンダ8は短縮のままとする。
これにより、揺動支持体20を枢軸Pを支点として傾動するので、加熱容器3は揺動支持体20と共に持ち上げられ、開口部9を更に上方に向くように傾動する。
このとき、加熱容器3の開口部9は上方を向いているので、ホイールローダのバケットを用いての投入作業も容易に行いうる。
【0028】
揺動支持体20は、被加熱物の投入時に第3シリンダ30を伸張させて前述のように作動板18を回転させ、バーナー保持板19を上に引き上げて開口を全開する。
加熱時には、逆に、第3シリンダ30を短縮させて前述のように作動板18を反転させ、バーナー保持板19を下に引き下げて揺動支持体20の開口に対面するように塞ぐ。
【0029】
この状態で、駆動モータ4を回転させ、加熱容器3を回転させながら、バーナーにより加熱容器3内に火炎を放射することにより、加熱容器3内のアスファルト片を加熱する。
【0030】
加熱終了後は、駆動モータ4を停止させて加熱容器3の回転を停止させ、第1油圧シリンダ7を縮小させ、標準姿勢に戻す。
続いて、この標準姿勢から、図4および図11に示すように、第2起伏シリンダ8を伸張して、揺動支持体20を車両2の後方側へ下向きに傾動させて開口部9が下方を向く排出状態に変位させる。
本実施例では傾動基台5を上げない場合を図示したが、先に第1起伏シリンダ7を伸張して傾動基台5を上げておき、次いで第2起伏シリンダ8を伸張して揺動支持体20を車両2の後方側へ下向きに傾動させて開口部9が下方を向く排出状態に変位させてもよい。
この場合は、図13に示すように、排出位置となる加熱容器3の開口部9の位置を前記図4および図11の実施例よりも高位置に設定することができるので、例えば他のダンプトラックなどの車両2’の荷台に直接に排出させることもできる。
【0031】
なお、揺動支持体20の排出位置への変位とあわせて第3シリンダ30を伸張して作動板18を反転させて立設してバーナー保持板19を最上位置まで引き上げて揺動支持体20の開口を全開する。
そして、加熱容器3の開口部9から再生アスファルトを排出し、シュート14の上を案内して地面や荷台の上へ落下させて、アスファルトの補修作業に用いることができる。
【0032】
上記実施例では、傾動式加熱装置をトラック等の車両上に搭載した場合を例示したが、これに限らず、図示しない可搬式の基台の上に搭載した構造でもよい。また第1〜第3シリンダの全部または一部に代えて伸縮方向に直線運動する機構を用いてもよい。
更に、実施例ではアスファルトの再生に用いたが、加熱ないし燃焼を必要とする被加熱物であれば、その用途や種類は特に限定されるものではない。
また、前記実施例では被加熱物に対する加熱について説明したが、この発明では加熱後に保温を行うものも含む。
保温手段は加熱手段と同じであっても、あるいは異なっていてもよい。
その他、要するにこの発明の要旨に変更しない限り、適宜に設計変更しうること勿論である。
【0033】
【発明の効果】
この発明の傾動式加熱装置にあっては、傾動基台を上向きに2段階に傾動させ、下向きに1段階傾動させることができる。
従って、この発明の傾動式加熱装置によれば、車両上や、各種の可動体や走行体のベース上でも、自由に前後に傾動させることができ、作業効率の向上を図ることができる。
また、加熱容器が大型の場合でも、安定性を保ちながら大きく前後に傾動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】傾動式加熱装置の標準状態を示す側断面図である。
【図2】傾動式加熱装置の待機状態を示す側断面図である。
【図3】傾動式加熱装置の最上位置状態を示す側断面図である。
【図4】傾動式加熱装置の排出状態を示す側断面図である。
【図5】第1起伏シリンダがアウトリガーからなる異なる実施例の傾動式加熱装置の側断面図である。
【図6】揺動支持体の開口を閉じた状態の説明図である。
【図7】作動板を回転して揺動支持体の開口を開く際の中間の状態を示す説明図である。
【図8】揺動支持体の開口を全開した状態を示す説明図である。
【図9】傾動式加熱装置の待機状態を示すトラックの側面図である。
【図10】傾動式加熱装置の最上位置状態を示すトラックの側面図である。
【図11】傾動式加熱装置の排出状態を示すトラックの側面図である。
【図12】図10のトラックの背面側から見た斜視図である。
【図13】ダンプトラックへの排出状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 傾動式加熱装置
2 車両
3 加熱容器
4 駆動モータ
5 傾動基台
6 固定部
7 第1起伏シリンダ
8 第2起伏シリンダ
9 開口部
14 シュート板
15 ソケット部
18 作動板
19 バーナー保持板
20 揺動支持体
21 底部
30 第3シリンダ
31 中継リンク部材
32 軸杆

Claims (6)

  1. 車両の荷台などの車両後方に配置された固定部上に載置され、車両前方側となる基端が該固定部に枢着されて車両後方側となる先端側を上向きに枢動可能な傾動基台と、
    該傾動基台上に支持されると共に、揺動支持体の底部の車両前後方向の中途位置が傾動基台の先端側に枢着されて傾動基台に対して前後に枢動可能に取り付けられた揺動支持体と、
    該揺動支持体に取り付けられて、開口部を有する有底の加熱容器と該加熱容器をその底部に設けた回転軸を中心に揺動支持体に対して旋回させる旋回駆動機構とからなる加熱装置と、
    前記固定部と傾動基台の先端側との間に設けられて伸縮し、第2起伏シリンダと共に前記傾動基台を固定部上に重なる略水平位置と傾動基台の先端側を上昇させて加熱容器の開口部を上向きに変位させる後傾位置とに変位させる第1起伏シリンダと、
    傾動基台と揺動支持体との間に設けられて伸縮し、前記揺動支持体を前記傾動基台と揺動支持体の枢着位置を支点として傾動基台上で車両の前後方向に傾動変位させる第2起伏シリンダとを備えてなることを特徴とする傾動式加熱装置。
  2. 傾動基台上に先端が揺動支持体の高さ方向の中途位置を枢着する第2起伏シリンダを枢着すると共に、上記傾動基台と固定部との間に上記傾動基台を起伏させる第1起伏シリンダを枢着してなることを特徴とする請求項1に記載の傾動式加熱装置。
  3. 第1起伏シリンダをアウトリガー構造とし、または第1起伏シリンダとは別体にアウトリガーを設け、使用時には地面に固定してなることを特徴とする請求項2に記載の傾動式加熱装置。
  4. 加熱容器の開口部が車両後方に向かって開口されており、揺動支持体の底部で車両前方側となる加熱装置後方の端部が断面チャンネル状のソケット部に形成されており、
    前記傾動基台の先端側と揺動支持体の底部の車両前後方向の中途位置とが双方のブラケットを介して枢着されており、
    前記揺動支持体が傾動した際に前記ソケット部が傾動基台に外嵌可能となっていると共に、該ソケット部の下端を傾斜面として、揺動支持体の加熱装置後方への傾斜角度を大きくしてなることを特徴とする請求項2に記載の傾動式加熱装置。
  5. 揺動支持体が、底部となる下枠と、該下枠と上方に離間して対向する上枠と、上下に延びて上記下枠と上枠とを加熱装置の前後方向の両端で連結した前枠および後枠とからなる一対の支柱とで形成されたフレームからなっており、
    上記上枠には、車両後方で加熱装置前方となる前方側に作動レバーの中途位置を枢着し、
    該作動レバーの先端は、前記前枠に対して車両後方で加熱装置前方に重なり上部が枢着された作動板に固着されており、
    作動板の下端に、バーナー取付台を設けたバーナー保持板の上端を枢着してなり、
    上記作動レバーの基端はレバー傾動手段に連結されており、該レバー傾動手段によって作動レバーを前記上枠との枢着位置を支点にして回動させて、前記作動板が前記フレームの上方で上枠に対して略直角となる位置まで移動し、バーナー保持板が前枠上端まで引き上げられる全開位置と、作動板とバーナー保持板が前枠と平行してその前方を塞ぐ閉塞位置まで変位させることを特徴とする請求項1に記載の傾動式加熱装置。
  6. 舗装用廃材などの被加熱物を作業現場で加熱処理して使用に供するシステムにおいて、
    傾動式加熱装置が、車両の荷台などの車両後方に配置された固定部上に載置され、車両前方となる基端が該固定部に枢着されて車両後方となる先端側を上向きに枢動可能な傾動基台と、
    該傾動基台上に支持されると共に、揺動支持体の底部の車両前後方向の中途位置が傾動基台の先端側に枢着されて傾動基台に対して前後に枢動可能に取り付けられた揺動支持体と、
    加熱容器をその底部に設けた回転軸を中心に揺動支持地体に対して旋回させる旋回駆動機構とからなる加熱装置と、
    前記固定部と傾動基台の先端側との間に設けられて伸縮し、第2起伏シリンダと共に前記傾動基台を略水平位置と加熱容器の開口部を上向きに変位させる後傾位置とに変位させる第1起伏シリンダと、
    傾動基台と揺動支持体との間に設けられて伸縮し、前記揺動支持体を傾動基台と揺動支持体の枢着位置を支点として傾動基台上で車両の前後方向に傾動変位させる第2起伏シリンダとを備え、
    傾動基台と揺動支持体とをそれぞれ個別にまたは同時に枢動して前記加熱容器の姿勢乃至開口部の位置を所望の方向に傾斜変位させて、被加熱物の投入、加熱や保温、排出をそれぞれ行いうるようにした被加熱物の現場加熱処理システム。
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