JP4073433B2 - ディスク装置のディスククランプ機構 - Google Patents

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この発明はディスク装置のディスククランプ機構に関する。
従来からCDプレーヤ等のディスク装置のディスククランプ機構として、特開2002−319216号公報に開示されているように、ターンテーブル上に載置されたディスクをクランプアームに保持されたクランパによりターンテーブルに圧接するものが知られている。
このようなディスククランプ機構ではディスクの上方にクランパやその駆動機構が配置されるため、装置を薄型に構成することができなかった。また、ディスク回転数が高くなると、ジャイロ効果に対応するためにクランプ力を大きくしなければならないが、ディスク回転数が高くなるにつれてクランプ力を大きくすることができなかった。
特開平8−102114号公報に開示されたディスククランプ機構では、ターンテーブル上に載置されるディスクの中心孔内部に配置される複数のL形のアームがばねでディスクの中心孔に圧接されるように構成されている。
そして、ディスクをクランプするときは、ディスク中心孔の縁により前記アームの上部傾斜部を押することにより前記アームを前記ばねの弾力に抗して回動させ、ディスクをターンテーブルのディスク載置面に当接するまで押し込む構成となっている。
このような構成では、人間の手でクランプ動作が行うことは容易であるが、オートローディングの場合は、ディスクをターンテーブル上に載置するだけでは動作が確実に行われず、ディスクをターンテーブルのディスク載置面に当接するまで押し込む機構をディスクの上方に配置する必要があり、やはり、装置を薄型に構成することができなかった。
また、ジャイロ効果に対応するために前記アームの遠心力はクランプ力を増大する作用があるが、前記アームはディスクの中心孔内部に配置される小型の部品であり、質量が小さく、十分なクランプ力が得られなかった。
特開2002−319216号公報、段落0013、図2 特開平8−102114号公報、段落0009〜段落0011図1〜図4
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ターンテーブル上に載置されるディスクの下方にクランパの駆動機構が配置されて、装置を薄型にすることができ、さらに、ディスクが高速回転される場合にクランプ力が増大するディスク装置のディスククランプ機構を提供することにある。
この発明のディスク装置のディスククランプ機構は、ディスクモータの回転軸に固着されたターンテーブルに、前記回転軸を中心とする円周方向等間隔に摺動自在に支持された3個以上のスライダと、前記スライダに設けられた爪と、前記各スライダを前記摺動自在に支持された摺動方向かつ前記回転軸を中心とする円に対して同一回転方向若しくは同一回りの接線方向に付勢する各ばねと、すくなくとも1個の前記スライダを前記摺動自在に支持された摺動方向に前記ばねの弾力に抗して移動させる駆動機構と、前記駆動機構による前記スライダの前記移動を他のスライダに前記円周方向に対する同一回転方向若しくは同一回りの接線方向の移動として連動させる連動機構を備え、前記各スライダが前記ばねの弾力により移動されているときに前記各爪が前記ターンテーブルに載置されたディスクの中心孔に対して外周方向およびターンテーブル方向に圧接するように構成したものである。
また、前記ディスククランプ機構において、前記連動機構が前記回転軸回りに回転自在に支持されたギヤと前記各スライダに設けられ前記ギヤとかみ合うラックで形成されているものである。
また、同ディスククランプ機構において、前記連動機構が前記回転軸回りに回転自在に支持された回動部材と、前記各スライダに設けられ前記回動部材に設けられた突起と嵌合する溝で形成されているものである。
また、同ディスククランプ機構において、前記スライダが4個であり、4個の各スライダの縁を形成し互いに90°の頂角を形成する当接平面を備え、前記当接平面同士の押圧およびスライドにより前記連動が行われるものである。
また、前記各ディスククランプ機構において、前記駆動機構が前記ディスクの載置面の下側に配置された回動レバーにより構成されているものである。
この発明のディスク装置のディスククランプ機構によれば、ターンテーブル上に載置されるディスクの下方にクランパの駆動機構を配置できるため装置を薄型に構成することができる。
また、ディスクのローディングはディスクをターンテーブル上に移送してターンテーブルに載置する動作を行うだけでよく、その機構が簡単となる。
さらに、スライダの遠心力がディスククランプ力として作用するので、ディスクが高速回転される場合にクランプ力が増大し、ジャイロ効果に対応することができる。
以下この発明を実施するための最良の形態を実施例に即して説明する。
図1はこの発明の実施例1であるディスク装置のディスククランプ機構を示す分解斜視図である。図1に示す1はベースであり、図4に示すディスクモータの回転軸15に固着される。ベース1には外側ガイド1aと内側ガイド1bとが円周方向等間隔に4個ずつ突設されている。
外側ガイド1aにはねじ穴1cが形成され、内側ガイド1bにはばね掛1dが設けられている。ベース1の中心部にはベッド4の穴4bを挿通したねじでヘッド4を締着するためのボス1eが形成されており、ボス1eにはヘッド4を位置決めするための穴1f、1f…が設けられている。
スライダ7、8、9および10は同一形状であるが、夫々のスライダの部分に各スライダと同一のアラビア数字の符号を付して各スライダの構成を示している。なお、図にはスライダの部分に全て符号を付していないが、スライダ7に付した符号と対応させることにより、各スライダ8〜10の構成は明確とされる。
スライダ7、8、9および10は、その長穴7b、8b、9bおよび10bにベース1の内側ガイド1bを挿通させ、内側ガイド1bと外側ガイド1aに挟まれた状態にベース1に載置される。そして、カバー2の穴2a、2a…を挿通してベース1のねじ穴1c、1c…にねじ込まれるねじ6、6…でベース1に締着されるカバー2で上方向の動きが規制されてベース1およびカバー2に摺動自在に支持される。
スライダ7の当接平面7dおよび7eは90°の頂角を形成しており、夫々スライダ8の当接平面8eおよびスライダ10の当接平面10dと当接している。他のスライダの当接平面も同様に当接しており、これらの当接平面同士はスライダ7、8、9および10が摺動するとき当接状態を保ちながならスライドする。
スライダ7、8、9および10が摺動するとき、その爪7a、8a、9aおよび10aはヘッド4の溝4a、4a…内を移動する。スライダ7のばね掛7cと外側ガイド1aのばね掛1dとの間に図3に示すように引張りコイルばね11が掛けられており、スライダ7の爪7aが回転軸15から放射方向外側に移動するようにスライダ7が付勢されている。他のスライダ8、9および10も引張りコイルばね11で同様に付勢されている。
カバー2の上面には摩擦係数の大きいリング状の摩擦シート3が貼着される。このように一体となったベース1、カバー2、摩擦シート3およびヘッド4には図4に示すようにディスク16が載置されるターンテーブル5を構成している。なお、ヘッド4にはディスク16をターンテーブル5に載置するときの位置決めの作用がある。
図2〜図3に示すように、スライダ7、8、9および10の外側に回動レバー12が配置されており、回動レバー12は図示していない駆動機構により穴12a回りに、図3に示す位置と図6に示す位置との間で回動される。回動レバー12の先端部は略円弧上に形成されており、少なくとも90°の範囲でスライダ7、8、9および10の外縁と当接する。すなわち、ターンテーブル5の回転位置に拘らず少なくとも1個のスライダが回動レバー12で駆動される。
上記のように構成されたディスククランプ機構の作用を図2〜図7を参照して説明する。図2〜図4はディスクアンクランプ状態を示し、図5〜図7はディスククランプ状態を示している。但し、図3および図6ではカバー2、摩擦シート3およびヘッド4を取り除いた状態を示している。
図2〜図4はディスクアンクランプ状態では回動レバー12が時計方向に回動されており、回動レバー12がスライダ7の縁を押しスライダ7を引張りコイルばね11の弾力に抗して図3における左方向に移動させている。
スライダ7が左方向に移動すると、スライダ7の当接平面7eはスライダ10の当接平面10dに垂直方向(図示のP方向)の力を加える。このP方向の力はスライダ10の摺動方向の分力と摺動方向と直角方向の分力に分けることができる。摺動方向と直角方向の分力は外側ガイド1aの反力により相殺され、摺動方向の分力は引張りコイルばね11の弾力に抗してスライダ10を図3における上方向に移動させる。以下同様にスライダ9は右方向に移動され、スライダ8は下方向に移動される。
このようにスライダ7〜10が移動されることにより、爪7a〜10aは回転軸15方向に移動される。そして、図示していないローディング機構のトレイ等により、ターンテーブル5上方に移送されたディスク12を図4に示すように爪7a〜10aに妨げられることなく、ターンテーブル5上に載置できる。このディスクアンクランプ状態ではディスク12を爪7a〜10aに妨げられることなくアンローディングできる。
図5〜図7はディスククランプ状態では回動レバー12が反時計方向に回動されており、回動レバー12がスライダ7の縁から離れている。そしてスライダ7は引張りコイルばね11の弾力により移動し、爪7a〜10aが図7に示すように、ディスク12の中心孔に圧接される。爪7a〜10aの当接部は傾斜しているため、ディスク12は下方に押され摩擦シート3に圧接されてディスククランプ状態となる。
ディスククランプ状態では爪7a〜10aがディスク12の中心孔に圧接され、さらに、ディスク12が摩擦シート3に圧接されてディスク12がターンテーブル5に保持されターンテーブル5と一体に回転されるようになる。
そして、ターンテーブル5の回転数が高くなると、スライダ7〜10に生じる遠心力は引張りコイルばね11の弾力に加えられるように作用するので、ターンテーブル5のディスク12を保持する力が大きくなり、ジャイロ効果に対応することができる。
図8はこの発明の実施例2であるディスク装置のディスククランプ機構の部材の一部を示す平面図である。実施例2において、実施例1と同様の機能を有する部材には実施例1と同様の符号が付されており、その詳細な説明を省略する。
この例では、実施例1のボス1eにギヤ13が回転自在に支持されており、スライダ7、8、9および10に夫々設けられたラック7f、8f、9fおよび10fはギヤ13と噛み合っている。他の構成は実施例1とと同様である。
この例ではギヤ13によって、スライダ7、8、9および10が連動されるので、スライダの当接平面同士の当接およびスライドのみによって連動される場合に比べ摩擦力によるロックが確実に防止され、スライダ7、8、9および10の動きがスムーズとなる。
図9はこの発明の実施例3であるディスク装置のディスククランプ機構の部材の一部を示す平面図である。実施例3において、実施例1と同様の機能を有する部材には実施例1と同様の符号が付されており、その詳細な説明を省略する。
この例では、実施例1のボス1eに回動部材14が回転自在に支持されており、スライダ7、8、9および10に夫々設けられた溝7g、8g、9gおよび10gは回動部材14の突起14aと係合している。他の構成は実施例1とと同様である。
この例では回動部材14によって、スライダ7、8、9および10が連動されるので、スライダの当接平面同士の当接およびスライドのみによって連動される場合に比べ摩擦力によるロックが確実に防止され、スライダ7、8、9および10の動きがスムーズとなる。
実施例は以上のように構成されているが発明はこれに限られず、例えば、実施例2または3のようにスライダ同士の摩擦によるロックが防止される場合は、例えば3個のスライダでこの発明のディスク装置のディスククランプ機構を構成することも可能である。
また、駆動機構を構成する回動アーム12は1個でなく、例えば2個用いるようにしてもよい。
この発明の実施例1であるディスク装置のディスククランプ機構を示す分解斜視図である。 同ディスククランプ機構におけるディスクアンクランプ状態を示す斜視図である。 同ディスククランプ機構におけるディスクアンクランプ状態を一部部材を除いて示す平面図である。 同ディスククランプ機構を図3におけるA−A断面で示す断面図である。 同ディスククランプ機構におけるディスククランプ状態を示す斜視図である。 同ディスククランプ機構におけるディスククランプ状態を一部部材を除いて示す平面図である。 同ディスククランプ機構を図6におけるB−B断面で示す断面図である。 この発明の実施例2であるディスク装置のディスククランプ機構のディスククランプ状態を一部部材を除いて示す平面図である。 この発明の実施例3であるディスク装置のディスククランプ機構のディスククランプ状態を一部部材を除いて示す平面図である。
符号の説明
1 ベース、1a 外側ガイド、1b 内側ガイド、1c ねじ穴 1d ばね掛
1e ボス、1f 穴
2 カバー、2a 穴
3 摩擦シート
4 ヘッド、4a 溝、4b 穴
5 ターンテーブル
6 ねじ
7 スライダ、7a 爪、7b 長穴、7c ばね掛、7d、7e 当接平面、
7f ラック、7g 溝
8 スライダ、8a 爪、8b 長穴、8c ばね掛、8d、8e 当接平面
8f ラック、8g 溝
9 スライダ、9a 爪、9b 長穴、9c ばね掛、9d、9e 当接平面
9f ラック、9g 溝
10 スライダ、10a 爪、10b 長穴、10c ばね掛
10d、10e 当接平面 10f ラック、10g 溝
11 引張りコイルばね
12 回動レバー、12a 穴
13 ギヤ
14 回動部材、14a 突起
15 回転軸
16 ディスク

Claims (5)

  1. ディスクモータの回転軸に固着されたターンテーブルに、前記回転軸を中心とする円周方向等間隔に摺動自在に支持された3個以上のスライダと、前記スライダに設けられた爪と、前記各スライダを前記摺動自在に支持された摺動方向かつ前記回転軸を中心とする円に対して同一回転方向若しくは同一回りの接線方向に付勢する各ばねと、すくなくとも1個の前記スライダを前記摺動自在に支持された摺動方向に前記ばねの弾力に抗して移動させる駆動機構と、前記駆動機構による前記スライダの前記移動を他のスライダに前記円周方向に対する同一回転方向若しくは同一回りの接線方向の移動として連動させる連動機構を備え、前記各スライダが前記ばねの弾力により移動されているときに前記各爪が前記ターンテーブルに載置されたディスクの中心孔に対して外周方向およびターンテーブル方向に圧接するように構成したディスク装置のディスククランプ機構。
  2. 前記連動機構は前記回転軸回りに回転自在に支持されたギヤと前記各スライダに設けられ前記ギヤとかみ合うラックで形成されている請求項1のディスク装置のディスククランプ機構。
  3. 前記連動機構は前記回転軸回りに回転自在に支持された回動部材と、前記各スライダに設けられ前記回動部材に設けられた突起と嵌合する溝で形成されている請求項1のディスク装置のディスククランプ機構。
  4. 前記スライダが4個であり、4個の各スライダの縁を形成し互いに90°の頂角を形成する当接平面を備え、前記当接平面同士の押圧およびスライドにより前記連動が行われる請求項1のディスク装置のディスククランプ機構。
  5. 前記駆動機構は前記ディスクの載置面の下側に配置された回動レバーにより構成されている請求項1から4のいずれかに記載されたディスク装置のディスククランプ機構。
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